JP2017178594A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦部材により最下位の用紙の重送を抑制するとともに、摩擦部材による最下位の用紙の給紙不良を抑制することが可能な給紙装置を提供する。
【解決手段】このレーザプリンタ装置(給紙装置)は、用紙Pが配置される底面10aを有する給紙トレイ10と、底面10a上に積層された用紙Pの最上位の用紙Pの表面に接触して用紙Pを給紙する給紙ローラ11と、給紙ローラ11に対向する底面10aの位置に設けられ、積層された用紙Pの最下位の用紙Pの表面に接触して給紙に伴う最下位の用紙Pの移動を摩擦力により規制するフリクションパッド12と、非給紙状態の給紙ローラ11の回転中心軸11aよりも給紙方向の上流側の底面10aに設けられ、フリクションパッド12よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラ11の給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部15とを備える。
【選択図】図5

Description

この発明は、給紙装置および画像形成装置に関し、特に、給紙ローラを備える給紙装置および画像形成装置に関する。
従来、給紙ローラを備える給紙装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、用紙が配置される底面を有する給紙トレイと、給紙ローラと、摩擦部材とを備えた給紙装置が開示されている。給紙ローラは、底面上に積層された用紙の最上位の用紙の表面に接触して用紙を給紙するように構成されている。摩擦部材は、給紙ローラに対向する底面の位置に設けられ、積層された用紙の最下位の用紙の表面に接触して給紙に伴う最下位の用紙の移動を摩擦力により規制している。したがって、給紙装置は、摩擦部材により最下位の用紙が積層された他の用紙(最下位の用紙の上位の用紙)とともに給紙されること(重送)を抑制することが可能に構成されている。
特開2010−173818号公報
しかしながら、上記特許文献1の給紙装置では、最下位の用紙を給紙する際に、摩擦部材の摩擦力により、給紙ローラが最下位の用紙の表面に接触して回転したとしても用紙が給紙されない場合(給紙不良(ミスピック))があるという問題点がある。たとえば、用紙が表裏逆に配置されたことに起因して、摩擦部材と最下位の用紙との間に作用する摩擦力が、給紙ローラと最下位の用紙との間に作用する摩擦力よりも大きくなり、給紙ローラが最下位の用紙に接触して回転したとしても用紙が給紙されない場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、摩擦部材により最下位の用紙の重送を抑制するとともに、摩擦部材による最下位の用紙の給紙不良を抑制することが可能な給紙装置および画像形成装置を提供することである。
この発明の第1の局面による給紙装置は、用紙が配置される底面を有する給紙トレイと、底面上に積層された用紙の最上位の用紙の表面に接触して用紙を給紙する給紙ローラと、給紙ローラに対向する底面の位置に設けられ、積層された用紙の最下位の用紙の表面に接触して給紙に伴う最下位の用紙の移動を摩擦力により規制する摩擦部材と、非給紙状態の給紙ローラの回転中心軸よりも給紙方向の上流側の底面に設けられ、摩擦部材よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラの給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部とを備える。
この発明の第1の局面による給紙装置では、上記のように、非給紙状態の給紙ローラの回転中心軸よりも給紙方向の上流側の底面に設けられ、摩擦部材よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラの給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部を設ける。これにより、摩擦部材と最下位の用紙との間に作用する摩擦力が、給紙ローラと最下位の用紙との間に作用する摩擦力よりも大きくなる場合には、摩擦力によって給紙ローラが給紙方向の上流側に移動されて(食い込み状態になって)、摩擦部材よりも摩擦係数が小さい凸状部に給紙ローラが用紙を介して押し付けられるので、用紙に付与される給紙方向の上流側に向く摩擦力を小さくすることができる。その結果、摩擦部材により最下位の用紙の重送を抑制するとともに、摩擦部材による最下位の用紙の給紙不良を抑制することができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、凸状部は、底面上に用紙が積層された状態で給紙ローラにより給紙する際には、給紙ローラと離間されるような位置に配置されている。このように構成すれば、給紙ローラが給紙方向の上流側に移動されていない状態(食い込み状態でない状態)において、凸状部と給紙ローラとが離間されるので、給紙ローラを摩擦部材に最下位の用紙を介して確実に押し付けることができる。その結果、最下位の用紙の給紙不良を抑制しつつ、最下位の用紙が上位の用紙と一緒に重送されることをより確実に抑制することができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、凸状部の給紙ローラ側の端部は、非給紙状態の給紙ローラの回転中心軸よりも給紙方向の上流側で、かつ、平面視で非給紙状態の給紙ローラと重なる底面の位置に設けられている。このように構成すれば、凸状部が給紙ローラの比較的近くに設けられるので、給紙ローラが給紙方向の上流側に移動された場合には、即座に凸状部に用紙を介して給紙ローラを押し付けることができる。その結果、給紙不良を素早く解消することができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、凸状部の給紙ローラ側の端部は、給紙方向の上流側に向けて傾斜する傾斜面を有している。このように構成すれば、傾斜面を設けない場合(端部を底面に直交する端面とする場合)と比較して、凸状部に押し付けられる最下位の用紙に接触痕が付くのを抑制することができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、給紙ローラの回転中心軸が延びる方向において、凸状部の幅は、給紙ローラの幅よりも大きい。このように構成すれば、給紙ローラの幅方向の全域を凸状部に押し付けることができるので、用紙に付与される給紙方向の上流側に向く摩擦力を効果的に小さくすることができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、凸状部の底面からの高さは、摩擦部材の底面からの高さよりも高い。このように構成すれば、凸状部を摩擦部材よりも突出させることができるので、給紙方向の上流側に移動される給紙ローラを、用紙を介して容易に凸状部に押し付けることができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、給紙ローラに接続されるアーム部と、アーム部に接続されるとともに、アーム部を介して給紙ローラを回動可能に支持するシャフト部とをさらに備え、シャフト部は、最下位の用紙を給紙する際には、給紙ローラと最下位の用紙との間に作用する摩擦力により、アーム部を介して給紙方向の上流側に撓むことが可能なように構成され、給紙ローラは、シャフト部が撓むことにより、給紙方向の上流側に移動されるとともに、凸状部により給紙方向の上流側への移動が規制されるように構成されている。このように構成すれば、最下位の用紙の給紙時に、シャフト部の撓みによりアーム部を介して給紙ローラを給紙方向の上流側に移動させることができるので、給紙ローラを、用紙を介して容易に凸状部に押し付けることができる。その結果、摩擦部材により最下位の用紙の重送を抑制するとともに、摩擦部材による最下位の用紙の給紙不良をより容易に抑制することができる。
上記第1の局面による給紙装置において、好ましくは、底面は、取り外し可能な交換部材を含み、交換部材には、摩擦部材および凸状部が設けられている。このように構成すれば、摩擦部材および凸状部が摩耗した場合に、交換部材とともに摩擦部材および凸状部を容易に取り換えることができる。また、交換部材により摩擦部材および凸状部を取り換えることによって、種々の種類の用紙の給紙に対応することができる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、用紙に印刷を行う印刷部と、用紙が配置される底面を有する給紙トレイと、底面上に積層された用紙の最上位の用紙の表面に接触して用紙を給紙する給紙ローラと、給紙ローラに対向する底面の位置に設けられ、積層された用紙の最下位の用紙の表面に接触して給紙に伴う最下位の用紙の移動を摩擦力により規制する摩擦部材と、非給紙状態の給紙ローラの回転中心よりも給紙方向の上流側の底面に設けられ、摩擦部材よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラの給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部とを備える。
この発明の第2の局面による画像形成装置では、上記のように、非給紙状態の給紙ローラの回転中心軸よりも給紙方向の上流側の底面に設けられ、摩擦部材よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラの給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部を設ける。これにより、摩擦部材と最下位の用紙との間に作用する摩擦力が、給紙ローラと最下位の用紙との間に作用する摩擦力よりも大きくなる場合には、摩擦力によって給紙ローラが給紙方向の上流側に移動されて(食い込み状態になって)、摩擦部材よりも摩擦係数が小さい凸状部に給紙ローラが用紙を介して押し付けられるので、用紙に付与される給紙方向の上流側に向く摩擦力を小さくすることができる。その結果、摩擦部材により最下位の用紙の重送を抑制するとともに、摩擦部材による最下位の用紙の給紙不良を抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、摩擦部材により最下位の用紙の重送を抑制するとともに、摩擦部材による最下位の用紙の給紙不良を抑制することが可能な給紙装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態によるレーザプリンタ装置の全体構成を示した模式図である。 本発明の第1実施形態によるレーザプリンタ装置の給紙部を示した斜視図である。 給紙部に積層された用紙と給紙ローラとフリクションパッドとの間に作用する摩擦力を説明するための図である。 給紙部における最下位の用紙と給紙ローラとフリクションパッドとの間に作用する摩擦力を説明するための図である。 本発明の第1実施形態によるレーザプリンタ装置の給紙ローラと摩擦部材と凸状部との拡大断面図である。 本発明の第1実施形態によるレーザプリンタ装置の凸状部の拡大断面図である。 本発明の第2実施形態によるレーザプリンタ装置の給紙部を示した斜視図である。 本発明の第3実施形態によるレーザプリンタ装置の給紙部を示した斜視図である。 本発明の第1〜第3実施形態の変形例によるレーザプリンタ装置の凸状部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図6を参照して、本発明の第1実施形態によるレーザプリンタ装置100の構成について説明する。なお、レーザプリンタ装置100は、本発明の「給紙装置」および「画像形成装置」の一例である。
(レーザプリンタ装置の概略構成)
図1に示すように、レーザプリンタ装置100は、筐体部100aと、用紙Pを給紙する給紙部1と、給紙された用紙Pを搬送する搬送部2と、搬送部2により用紙Pが搬送される途中において用紙Pに画像を印刷する印刷部3と、画像が印刷された用紙Pを排紙する排紙部4とを備えている。
筐体部100aは、内側に給紙部1、搬送部2および印刷部3が設けられている。また、筐体部100aは、給紙部1の後述する給紙トレイ10が一方側面100b側から取り付け可能に構成されている。
以下の説明において、筐体部100aの一方側面100b側を向く方向を前方(X2方向)とし、その逆方向を後方(X1方向)とする。また、前後方向(X方向)および上下方向(Z方向)に直交する方向を横方向(Y方向)とする。なお、後述する給紙トレイ10から用紙Pが給紙される方向(給紙方向)は、後方(X1方向)である。
(給紙部の構成)
図2に示すように、給紙部1は、用紙Pが配置される給紙トレイ10と、用紙Pを給紙する給紙ローラ11と、フリクションパッド12と、アーム部13と、シャフト部14と、凸状部15とを備えている。また、給紙部1は、レーザプリンタ装置100の筐体部100aの下方側に設けられている。なお、フリクションパッド12は、本発明の「摩擦部材」の一例である。
給紙トレイ10は、用紙Pが配置される底面10aを有している。また、給紙トレイ10は、前後方向(X方向)を長手方向とするとともに、上方(Z1方向)が開放された矩形の箱形状を有している。また、給紙トレイ10は、上下方向(Z方向)に積層された複数の用紙Pを内部に収納可能に構成されている。
給紙ローラ11は、横方向(Y方向)に2つ並ぶように設けられている。また、給紙ローラ11は、給紙トレイ10の底面10a上に積層された最上位の用紙Pの表面に接触して用紙Pを給紙するように構成されている。具体的には、給紙ローラ11は、横方向(Y方向)に延びる回転中心軸11aを中心に図2における時計回り方向(R方向)に回転するように構成されている。また、給紙ローラ11は、最上位の用紙Pの上面に上方側(Z1方向側)から接触するように構成されている。また、図3に示すように、給紙ローラ11は、用紙Pとの間に作用する摩擦力Frollerにより、用紙Pを後方(X1方向)に引き出す(ピックアップする)とともに、用紙Pを搬送部2(図1参照)の後述する経路部21(図1参照)に給紙するように構成されている。なお、図3では、凸状部15の図示を省略している。
また、給紙ローラ11の摩擦係数は、用紙Pの摩擦係数よりも大きい。これにより、用紙Pが給紙トレイ10の底面10a上に積層されている場合において、給紙ローラ11は、最上位の用紙Pとの間に、用紙P間に作用する摩擦力Fpaperよりも大きな摩擦力Frollerを作用させることによって、最上位の用紙Pと他の用紙P(最上位の用紙Pの下位の用紙P)との重送を抑制することが可能に構成されている。すなわち、給紙ローラ11は、最上位の用紙Pを適切に給紙することが可能となる所定の摩擦係数を有している。なお、仮に、摩擦力Frollerが摩擦力Fpaperよりも小さくなる場合には、給紙ローラ11は、空回りして用紙Pを搬送することができない。
給紙ローラ11は、アーム部13を介してシャフト部14に支持されている。また、給紙ローラ11は、後述する食い込み状態となりシャフト部14が撓むことにより、給紙方向の上流側(X2方向側)に移動されるとともに、凸状部15(図5参照)により給紙方向の上流側(X2方向側)への移動が規制されるように構成されている。詳細については後述する。
フリクションパッド12は、給紙ローラ11に対向する底面10aの位置に設けられている。また、フリクションパッド12は、2つ(図2参照)設けられている。また、フリクションパッド12は、前後方向(X方向)を長手方向とする板形状を有している。フリクションパッド12は、たとえば、ゴム、樹脂またはコルクなどから形成することが可能である。また、フリクションパッド12は、積層された用紙Pの最下位の用紙Pの表面(下面)に接触して、最上位の用紙Pの給紙に伴う最下位の用紙Pの移動(重送)を摩擦力Fpadにより規制するように構成されている。
具体的には、フリクションパッド12の摩擦係数は、用紙Pの摩擦係数よりも大きい。また、上記の通り、給紙ローラ11の摩擦係数は、用紙Pの摩擦係数よりも大きい。これらにより、フリクションパッド12は、最下位の用紙Pとの間に、用紙P間に作用する摩擦力Fpaperよりも大きな摩擦力Fpadを作用させることによって、最下位の用紙Pの重送を抑制することが可能に構成されている。
また、フリクションパッド12の摩擦係数は、給紙ローラ11の摩擦係数よりも小さい。これにより、図4に示すように、フリクションパッド12は、用紙Pと給紙ローラ11との間に作用する摩擦力Frollerよりも小さな摩擦力Fpadを、最下位の用紙Pとの間に作用させるように構成されている。その結果、最下位の用紙Pが給紙される。すなわち、フリクションパッド12は、給紙不良が生じることなく、最下位の用紙Pを適切に給紙することが可能となる所定の摩擦係数を有している。なお、図4では、凸状部15の図示を省略している。
ここで、摩擦力Froller(給紙ローラ11と用紙Pとの間に作用する摩擦力)と、摩擦力Fpad(フリクションパッド12と最下位の用紙Pとの間に作用する摩擦力)と、摩擦力Fpaper(用紙P間に作用する摩擦力)との関係を整理すると、原則、摩擦力Froller>摩擦力Fpad>摩擦力Fpaperという関係になる。
なお、給紙トレイ10に配置された用紙Pが表裏逆である場合や、用紙Pが傾いた状態で給紙トレイ10に配置されている場合などにおいては、摩擦力の関係(摩擦力Froller>摩擦力Fpad>摩擦力Fpaper)が崩れる場合(以下、食い込み状態と記す)がある。このような場合には、フリクションパッド12だけでは、給紙不良(ミスピック)を防げない場合がある。たとえば、最下位の用紙Pを給紙しようとする際に、摩擦力Frollerが摩擦力Fpadよりも小さくなる場合には、給紙ローラ11は、空回りをして用紙Pを給紙することができない。そこで、第1実施形態では、給紙部1は、最下位の用紙Pを給紙するために凸状部15(図5参照)を備えている。
なお、前後方向(X方向)において、非給紙状態(給紙ローラ11が停止している状態)における給紙ローラ11の位置と、食い込み状態ではない場合の給紙状態(通常の給紙状態)における給紙ローラ11の位置とは、一致する。
アーム部13は、後方側(X1方向側)の端部が給紙ローラ11(の回転中心軸11a)に接続され、給紙ローラ11を回転中心軸11a周りに回転可能に支持している。また、アーム部13は、前方側(X2方向側)の端部がシャフト部14に回動可能に接続されている。また、アーム部13は、シャフト部14を中心に回動可能であるため、給紙トレイ10内の用紙Pの数が減少するにつれて(用紙Pの総厚みが減少するにつれて)、後方側(X1方向側)の端部が給紙ローラ11と一緒に徐々に下降するように構成されている。したがって、アーム部13は、給紙ローラ11と、最上位の用紙P(の上面)との接触を維持することが可能に構成されている。また、アーム部13は、内部に複数のギア(図示せず)を含んでいる。
シャフト部14は、上記の通り、アーム部13に接続されるとともに、中心軸周りにアーム部13を回動可能に支持している。また、シャフト部14は、給紙ローラ11の回転中心軸11aと平行な方向(横方向(Y方向))に延びている。また、シャフト部14は、筐体部100a(図1参照)により両端部が保持されている。
図2に示すように、シャフト部14には、一方端部側にシャフト部14を回転させる駆動源となるモータ14aが設けられている。シャフト部14は、アーム部13の内部のギア(図示せず)を介して給紙ローラ11にモータ14aの駆動力(トルク)を伝達するように構成されている。モータ14aの駆動力により、給紙ローラ11は、回転中心軸11a周りに回転される。
シャフト部14は、最下位の用紙Pを給紙する際には、摩擦力Fpad(フリクションパッド12と最下位の用紙Pとの間に作用する摩擦力)によりアーム部13を介して給紙方向の上流側(X2方向側)に撓むことが可能なように構成されている。なお、シャフト部14が撓むのは、食い込み状態の場合である。シャフト部14にたわみが発生すると、アーム部13を介して給紙ローラ11が前方側(X2方向側)に位置ずれする。
図5および図6に示すように、凸状部15は、非給紙状態の給紙ローラ11の回転中心軸11aよりも給紙方向の上流側(X2方向側)の底面10aに設けられている。また、凸状部15は、2つ(1つのみ図示)設けられている。また、凸状部15の表面には、テフロン加工(登録商標)などの摩擦係数を小さくする加工が施されている。また、凸状部15の摩擦係数は、フリクションパッド12および給紙ローラ11の摩擦係数よりも小さい。また、凸状部15は、食い込み状態に起因する給紙ローラ11の給紙方向の上流側(X2方向側)への移動を規制することが可能に構成されている。
図2に示すように、凸状部15は、横方向(Y方向)を長手方向とする板形状を有している。また、給紙ローラ11の回転中心軸11aが延びる方向(横方向(Y方向))において、凸状部15の幅W1は、給紙ローラ11の幅W2よりも大きい。また、図6に示すように、凸状部15の底面10aからの高さH1(厚み)は、フリクションパッド12の底面10aからの高さH2(厚み)よりも高い。
凸状部15の給紙ローラ11側(X1方向側)の端部は、給紙方向の上流側(X2方向)に向けて高くなるように傾斜する傾斜面15aを有している。また、凸状部15の上面15bと傾斜面15aとは、滑らかに接続(角部がないようにR形状で接続)されている。
凸状部15の給紙ローラ11側の端部(傾斜面15a)は、非給紙状態(または食い込み状態ではない通常の給紙状態)の給紙ローラ11の回転中心軸11aよりも給紙方向の上流側(X2方向側)で、かつ、平面視で非給紙状態の給紙ローラ11と重なる底面10aの位置に設けられている。つまり、傾斜面15aは、給紙ローラ11の下方(Z2方向)に設けられている。言い換えると、傾斜面15aは、給紙ローラ11の回転中心軸11aから、回転中心軸11aよりも用紙搬送方向の上流側(X2方向側)に給紙ローラ11の半径Rだけ離間した位置までの範囲内の底面10aに設けられている。すなわち、傾斜面15aは、前後方向(X方向)において回転中心軸11aと距離Dだけ離間している。距離Dは、給紙ローラ11の半径Rよりも小さい。
凸状部15は、底面10a上に用紙Pが積層された状態で給紙ローラ11により用紙Pを給紙する際には、給紙ローラ11と離間されるような位置に配置されている。すなわち、給紙ローラ11は、底面10a上に複数の用紙Pが積層された状態では、フリクションパッド12に対して用紙Pを押し付ける状態で保持されるとともに、凸状部15に対して用紙Pおよび隙間を有した状態(離間した状態)で保持されている。
(搬送部の構成)
図1に示すように、搬送部2は、用紙Pが搬送される経路部21と、経路部21内の用紙Pを搬送する複数の搬送ローラ22a〜22dとを備えている。
経路部21は、下方(Z2方向)から上方(Z1方向)に向けて蛇行しながら延びている。また、経路部21は、用紙Pが搬送される上流側(下方側)で給紙部1の給紙トレイ10に接続され、用紙Pが搬送される下流側(上方側)で排紙部4の後述する排紙トレイ42に接続されている。また、経路部21は、用紙Pの搬送途中において、印刷部3を通過するように構成されている。
搬送ローラ22a〜22dは、それぞれ、搬送される用紙Pに対して直交する方向に互いに向かい合うように一対配置されている。また、一対の搬送ローラ22a〜22dは、それぞれ、用紙Pを挟持して所定方向に回転することにより、用紙Pを排紙トレイ42側(上流側)に向けて搬送するように構成されている。
(印刷部の構成)
図1に示すように、印刷部3は、トナーカートリッジ31と、感光体ドラム32と、現像ローラ33と、転写ローラ34と、加熱ローラ35と、加圧ローラ36とを備えている。
トナーカートリッジ31は、内部にトナーが貯蔵されている。また、トナーカートリッジ31には、トナー供給通路31aが設けられており、トナー供給通路31aを介してトナーを現像ローラ33に供給するように構成されている。感光体ドラム32は、表面にレーザ発光部(図示せず)からのレーザ光が照射されることにより、表面に静電潜像が形成されるように構成されている。現像ローラ33は、トナーカートリッジ31からトナーの供給を受けて、表面全体にトナーが付着されるように構成されている。また、現像ローラ33は、感光体ドラム32と対向するように配置され、表面に付着されたトナーを感光体ドラム32の表面に形成された静電潜像に付着させるように構成されている。
転写ローラ34は、経路部21を跨いで、現像ローラ33と対向するように配置されている。また、転写ローラ34は、現像ローラ33との間に用紙Pを挟持して所定方向に回転することにより、現像ローラ33の表面(静電潜像)に付着したトナーを用紙Pに転写(吸着)させるように構成されている。加熱ローラ35および加圧ローラ36は、共に、感光体ドラム32の用紙搬送方向の上流側の位置で互いに対向するように配置されている。また、加熱ローラ35および加圧ローラ36は、用紙Pに転写(吸着)されたトナーを用紙Pに定着させるように構成されている。
(排紙部の構成)
図1に示すように、排紙部4は、排紙ローラ41と、排紙トレイ42とを備えている。
排紙ローラ41は、画像が印刷された用紙Pを排紙するように構成されている。また、排紙ローラ41は、搬送される用紙Pに対して直交する方向に互いに向かい合うように一対配置されている。一対の排紙ローラ41は、用紙Pを挟持して所定方向に回転することにより、画像が印刷された用紙Pを筐体部100aの外側の排紙トレイ42に排紙するように構成されている。排紙トレイ42は、筐体部100aの最上部に設けられている。また、排紙トレイ42は、画像が印刷された用紙Pが下方から順に積層されるように構成されている。
(最下位の用紙を給紙する動作)
次に、図4〜図6を参照して、最下位の用紙Pを給紙する動作について説明する。なお、説明は、食い込み状態(シャフト部14が撓み給紙ローラ11が給紙方向の上流側に移動される状態)になるまでの前段階と、食い込み状態になってから凸状部15により給紙する後段階との2段階に分けて順に行う。
はじめに、前段階について説明する。
図4および図5に示すように、給紙トレイ10の底面10a上には、最下位の用紙P(1枚の用紙P)のみが配置されている。また、給紙ローラ11は、停止している。すなわち、給紙ローラ11は、非給紙状態であり、当然、シャフト部14には撓みが生じていない。図4では、この状態の給紙ローラ11、アーム部13およびシャフト部14を、2点鎖線で示している。なお、この状態での給紙ローラ11の用紙Pへの押付力をFpickとする。
そして、最下位の用紙Pを給紙するために、給紙ローラ11を回転させると、用紙Pが表裏逆に配置されているなどの理由により、摩擦力Fpad(フリクションパッド12と最下位の用紙Pとの間に作用する摩擦力)が摩擦力Froller(給紙ローラ11と用紙Pとの間に作用する摩擦力)よりも大きくなる。
そして、図4に示すように、給紙ローラ11が、回転により給紙方向の上流側(X2方向)に移動されるのと同時に、アーム部13を介してシャフト部14が後斜め上方に押される。すなわち、シャフト部14には、アーム部13の前方端部(X2方向側の端部)から後斜め上方に押す力Fshaftが作用する。力Fshaftにより、シャフト部14には、撓みが生じる。図4では、この食い込み状態の給紙ローラ11、アーム部13およびシャフト部14を、実線で示している。
また、シャフト部14に力Fshaftが作用するのと同時に、用紙Pには、アーム部13の後方端部(X1方向側の端部)(給紙ローラ11)から、シャフト部14に作用した力Fshaftと逆向きで、かつ、同じ大きさの反作用力が作用する。そして、反作用力Fshaftの垂直成分が上記の押付力Fpickに付加されるため、食い込み状態では食い込み状態以前よりも押付力が大きくなる。
このように押付力が大きくなった状態では、Fpadが大きくなるため、摩擦力Fpadが摩擦力Frollerよりも一層大きくなり、凸状部15がない場合には、給紙不良(ミスピック)が生じる。
次に、後段階について説明する。
図6に示すように、給紙方向の上流側(X2方向)に移動された給紙ローラ11は、用紙Pを介して凸状部15に乗り上げることにより(またはフリクションパッド12および凸状部15の両方に接触することにより)、給紙方向の上流側(X2方向)への移動が規制される。詳細には、給紙ローラ11が凸状部15に乗り上げる(フリクションパッド12から離間する)ことにより、用紙Pとフリクションパッド12との間に作用していた摩擦力Fpadが減少し、代わりに、用紙Pと凸状部15との間に、主として摩擦力Fconvexが作用する。
上記の通り、凸状部15の摩擦係数は、フリクションパッド12の摩擦係数よりも小さいため、摩擦力Fconvexは、摩擦力Fpadよりも小さくなる。また、凸状部15の摩擦係数は、給紙ローラ11の摩擦係数よりも小さいため、摩擦力Fconvexは、摩擦力Frollerよりも小さくなる。したがって、摩擦力Fconvexよりも大きな給紙方向の摩擦力Frollerにより、最下位の用紙Pが給紙される。
このように、最下位の用紙Pは、食い込み状態となっても、給紙ローラ11が凸状部15に乗り上げることにより(またはフリクションパッド12および凸状部15の両方に接触することにより)給紙不良を招くことなく給紙される。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、非給紙状態の給紙ローラ11の回転中心軸11aよりも給紙方向の上流側の底面10aに設けられ、フリクションパッド12よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラ11の給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部15を設ける。これにより、フリクションパッド12と最下位の用紙Pとの間に作用する摩擦力が、給紙ローラ11と最下位の用紙Pとの間に作用する摩擦力よりも大きくなる場合には、摩擦力によって給紙ローラ11が給紙方向の上流側に移動されて(食い込み状態になって)、フリクションパッド12よりも摩擦係数が小さい凸状部15に給紙ローラ11が用紙Pを介して押し付けられるので、用紙Pに付与される給紙方向の上流側に向く摩擦力を小さくすることができる。その結果、フリクションパッド12により最下位の用紙Pの重送を抑制するとともに、フリクションパッド12による最下位の用紙Pの給紙不良を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状部15を、底面10a上に用紙Pが積層された状態で給紙ローラ11により給紙する際には、給紙ローラ11と離間されるような位置に配置する。これにより、給紙ローラ11が給紙方向の上流側に移動されていない状態(食い込み状態でない状態)において、凸状部15と給紙ローラ11とが離間されるので、給紙ローラ11をフリクションパッド12に最下位の用紙Pを介して確実に押し付けることができる。その結果、最下位の用紙Pの給紙不良を抑制しつつ、最下位の用紙Pが上位の用紙Pと一緒に重送されることをより確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状部15の給紙ローラ11側の端部を、非給紙状態の給紙ローラ11の回転中心軸11aよりも給紙方向の上流側で、かつ、平面視で非給紙状態の給紙ローラ11と重なる底面10aの位置に設ける。これにより、凸状部15が給紙ローラ11の比較的近くに設けられるので、給紙ローラ11が給紙方向の上流側に移動された場合には、即座に凸状部15に用紙Pを介して給紙ローラ11を押し付けることができる。その結果、給紙不良を素早く解消することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状部15の給紙ローラ11側の端部は、給紙方向の上流側に向けて傾斜する傾斜面15aを有している。これにより、傾斜面15aを設けない場合(端部を底面10aに直交する端面とする場合)と比較して、給紙ローラ11によって凸状部15に押し付けられる最下位の用紙Pに接触痕が付くのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、給紙ローラ11の回転中心軸11aが延びる方向において、凸状部15の幅を、給紙ローラ11の幅よりも大きくする。これにより、給紙ローラ11の幅方向の全域を凸状部15に押し付けることができるので、用紙Pに付与される給紙方向の上流側に向く摩擦力を効果的に小さくすることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、凸状部15の底面10aからの高さを、フリクションパッド12の底面10aからの高さよりも高くする。これにより、凸状部15をフリクションパッド12よりも突出させることができるので、給紙方向の上流側に移動される給紙ローラ11を、用紙Pを介して容易に凸状部15に押し付けることができる。
また、第1実施形態では、上記のように、給紙ローラ11に接続されるアーム部13と、アーム部13に接続されるとともに、アーム部13を介して給紙ローラ11を回動可能に支持するシャフト部14とを設け、シャフト部14を、最下位の用紙Pを給紙する際には、給紙ローラ11と最下位の用紙Pとの間に作用する摩擦力により、アーム部13を介して給紙方向の上流側に撓むことが可能なように構成し、給紙ローラ11を、シャフト部14が撓むことにより、給紙方向の上流側に移動されるとともに、凸状部15により給紙方向の上流側への移動が規制されるように構成する。これにより、最下位の用紙Pの給紙時に、シャフト部14の撓みによりアーム部13を介して給紙ローラ11を給紙方向の上流側に移動させることができるので、給紙ローラ11を、用紙Pを介して容易に凸状部15に押し付けることができる。その結果、フリクションパッド12により最下位の用紙Pの重送を抑制するとともに、フリクションパッド12による最下位の用紙Pの給紙不良をより容易に抑制することができる。
[第2実施形態]
次に、図1および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、凸状部15およびフリクションパッド12を給紙トレイ10に一体的に設けた上記第1実施形態と異なり、凸状部215およびフリクションパッド212を給紙トレイ10と別体で設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。なお、図7では、説明の便宜上、給紙ローラ、アーム部、シャフト部およびモータの図示を省略しているが、これらは第1実施形態と同じ構成である。
(給紙部の構成)
図7に示すように、第2実施形態によるレーザプリンタ装置200(図1参照)では、給紙部201の給紙トレイ10の底面210aは、取り外し可能な交換部材210bを含んでいる。また、交換部材210bには、凸状部215およびフリクションパッド212が設けられている。なお、レーザプリンタ装置200は、本発明の「給紙装置」および「画像形成装置」の一例である。また、フリクションパッド212は、本発明の「摩擦部材」の一例である。
交換部材210bは、矩形の板形状を有している。また、交換部材210bは、平面視において(Z1方向から見て)、凸状部215およびフリクションパッド212よりも一回り大きく形成されている。また、交換部材210bは、給紙トレイ10に取り付けられた状態で、上面210cが給紙トレイ10の底面210aと面一になるような厚みを有している。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
また、第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、非給紙状態の給紙ローラ11の回転中心軸11aよりも給紙方向の上流側の底面210aに設けられ、フリクションパッド212よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラ11の給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部215を設ける。これにより、フリクションパッド212により最下位の用紙Pの重送を抑制するとともに、フリクションパッド212による最下位の用紙Pの給紙不良を抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、底面210aに、取り外し可能な交換部材210bを設け、交換部材210bには、フリクションパッド212および凸状部215を設ける。これにより、フリクションパッド212および凸状部215が摩耗した場合に、交換部材210bとともにフリクションパッド212および凸状部215を容易に取り換えることができる。また、交換部材210bによりフリクションパッド212および凸状部215を取り換えることによって、種々の種類の用紙Pの給紙に対応することができる。
[第3実施形態]
次に、図1および図8を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、給紙ローラ11を2つ設けた上記第1実施形態と異なり、給紙ローラ311を1つ設ける例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
(給紙部の構成)
図8に示すように、第3実施形態によるレーザプリンタ装置300(図1参照)では、給紙部301のアーム部313は、後方(X1方向)の端部に2股に分かれる2股部313aを有している。また、アーム部313には、2股部313aに架け渡された回転中心軸311aを介して1つの給紙ローラ311が設けられている。また、給紙部301には、給紙ローラ311に対向する底面10aに1つのフリクションパッド312が設けられている。また、給紙部301には、1つの凸状部315が設けられている。なお、レーザプリンタ装置300は、本発明の「給紙装置」および「画像形成装置」の一例である。また、フリクションパッド312は、本発明の「摩擦部材」の一例である。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
また、第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、非給紙状態の給紙ローラ311の回転中心軸311aよりも給紙方向の上流側の底面10aに設けられ、フリクションパッド312よりも摩擦係数が小さいとともに、給紙ローラ311の給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部315を設ける。これにより、フリクションパッド312により最下位の用紙Pの重送を抑制するとともに、フリクションパッド312による最下位の用紙Pの給紙不良を抑制することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、画像形成装置300に給紙ローラ311、フリクションパッド312および凸状部315をそれぞれ1つずつ設ける。これにより、給紙ローラ311、フリクションパッド312および凸状部315をそれぞれ複数設ける場合よりも装置構成を簡素化することができる。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜3実施形態では、本発明の画像形成装置を、レーザプリンタ装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、レーザプリンタ装置以外の、たとえば、インクジェットプリンタ装置などに適用してもよいし、ファクシミリなどの他の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、本発明の給紙装置を、印刷部を有する装置に適用した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、給紙装置を、印刷部を有さない装置に適用してもよい。たとえば、給紙装置を、画像読取装置に適用してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、凸状部の後方側(X1方向側)にのみ傾斜面を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図9に示す変形例による凸状部415の前方側(X2方向側)にも傾斜面415aを設けてもよい。したがって、凸状部415は、側面視において(Y方向から見て)、三角形状に形成されている。なお、図示してはいないが、搬送部は、両面印刷を行うために、一旦印刷がなされた用紙Pを、給紙トレイの前方側(X2方向側)から給紙トレイに戻すように構成されている。
図9に示す変形例では、凸状部415の前方側(X2方向側)に傾斜面415aが設けられることにより、前方側から再び給紙トレイに戻された用紙Pを、凸状部415に突き当たることなく、スムーズに給紙ローラの下方側(給紙位置)まで移動させることができる。
また、上記第1〜第3実施形態では、凸状部の幅を給紙ローラの幅よりも大きくした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凸状部の幅を給紙ローラの幅よりも小さくしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、凸状部の給紙ローラ側の端部に傾斜面を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凸状部に傾斜面を設けなくてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、シャフト部の両端を筺体部により支持した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、シャフト部の一方端のみを筺体部により支持してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、給紙ローラを1つまたは2つ設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、給紙ローラを3つ以上設けてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、凸状部の底面からの高さを、フリクションパッドの底面からの高さよりも高くした例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凸状部の底面からの高さを、フリクションパッドの底面からの高さと同じまたは低くしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、シャフト部を撓ませて給紙ローラを前方に移動させた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スプリングなどによりシャフト部を後方に向けて付勢するとともに、シャフト部を前後方向に平行移動可能に構成することによって、給紙ローラを前方に移動させてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、凸状部の給紙ローラ側の端部を、平面視で非給紙状態の給紙ローラと重なる底面の位置に設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凸状部の給紙ローラ側の端部を、平面視で非給紙状態の給紙ローラと重ならない底面の位置に設けてもよい。
3 印刷部
10 給紙トレイ
10a、210a 底面
11、311 給紙ローラ
11a、311a 回転中心軸
12、212、312 フリクションパッド(摩擦部材)
13、313 アーム部
14 シャフト部
15、215、315、415 凸状部
15a、415a 傾斜面
100、200、300 レーザプリンタ装置(給紙装置、画像形成装置)
210b 交換部材

Claims (9)

  1. 用紙が配置される底面を有する給紙トレイと、
    前記底面上に積層された用紙の最上位の用紙の表面に接触して用紙を給紙する給紙ローラと、
    前記給紙ローラに対向する前記底面の位置に設けられ、積層された用紙の最下位の用紙の表面に接触して給紙に伴う最下位の用紙の移動を摩擦力により規制する摩擦部材と、
    非給紙状態の前記給紙ローラの回転中心軸よりも給紙方向の上流側の前記底面に設けられ、前記摩擦部材よりも摩擦係数が小さいとともに、前記給紙ローラの給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部とを備える、給紙装置。
  2. 前記凸状部は、前記底面上に用紙が積層された状態で前記給紙ローラにより給紙する際には、前記給紙ローラと離間されるような位置に配置されている、請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記凸状部の前記給紙ローラ側の端部は、非給紙状態の前記給紙ローラの回転中心軸よりも給紙方向の上流側で、かつ、平面視で非給紙状態の前記給紙ローラと重なる前記底面の位置に設けられている、請求項1または2に記載の給紙装置。
  4. 前記凸状部の前記給紙ローラ側の端部は、給紙方向の上流側に向けて傾斜する傾斜面を有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の給紙装置。
  5. 前記給紙ローラの回転中心軸が延びる方向において、前記凸状部の幅は、前記給紙ローラの幅よりも大きい、請求項1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 前記凸状部の前記底面からの高さは、前記摩擦部材の前記底面からの高さよりも高い、請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装置。
  7. 前記給紙ローラに接続されるアーム部と、
    前記アーム部に接続されるとともに、前記アーム部を介して前記給紙ローラを回動可能に支持するシャフト部とをさらに備え、
    前記シャフト部は、最下位の用紙を給紙する際には、前記給紙ローラと最下位の用紙との間に作用する摩擦力により、前記アーム部を介して給紙方向の上流側に撓むことが可能なように構成され、
    前記給紙ローラは、前記シャフト部が撓むことにより、給紙方向の上流側に移動されるとともに、前記凸状部により給紙方向の上流側への移動が規制されるように構成されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の給紙装置。
  8. 前記底面は、取り外し可能な交換部材を含み、
    前記交換部材には、前記摩擦部材および前記凸状部が設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の給紙装置。
  9. 用紙に印刷を行う印刷部と、
    用紙が配置される底面を有する給紙トレイと、
    前記底面上に積層された用紙の最上位の用紙の表面に接触して用紙を給紙する給紙ローラと、
    前記給紙ローラに対向する前記底面の位置に設けられ、積層された用紙の最下位の用紙の表面に接触して給紙に伴う最下位の用紙の移動を摩擦力により規制する摩擦部材と、
    非給紙状態の前記給紙ローラの回転中心よりも給紙方向の上流側の前記底面に設けられ、前記摩擦部材よりも摩擦係数が小さいとともに、前記給紙ローラの給紙方向の上流側への移動を規制する凸状部とを備える、画像形成装置。
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