JP2018052730A - シート給送装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】シートカセットの着脱に伴ってリタードローラーをフィードローラーに対して接離させるとともに、シートカセットを所望の位置まで確実に挿入させることが可能なシート給送装置およびそれを備えた画像形成装置を提供する。【解決手段】この給紙装置（シート給送装置）は、給紙カセット３０と、フィードローラー２２ａおよびリタードローラー２２ｂと、リタードローラー２２ｂを揺動可能に保持する保持部材４０と、カセット装着部１に回動可能に設けられ、保持部材４０を揺動させるレバー部材５０と、を備える。給紙カセット３０の装着方向の下流側の壁部３２ａには、レバー部材５０に向けて突出するラック部３５が形成されており、レバー部材５０には、ラック部３５のラックギア３５ａに噛み合うピニオンギア５３が形成されており、給紙カセット３０の着脱に伴ってリタードローラー２２ｂがフィードローラー２２ａに対して接離する。【選択図】図５

Description

本発明は、シート給送装置およびそれを備えた画像形成装置に関し、特に、シートカセットの着脱に伴ってリタードローラーがフィードローラーに対して接離するシート給送装置およびそれを備えた画像形成装置に関する。

従来、用紙（シート）を給紙する給紙装置（シート給送装置）を備えた画像形成装置が知られている。給紙装置は、画像形成装置のカセット装着部に対して着脱可能な給紙カセット（シートカセット）と、カセット装着部に設けられたピックアップローラー、フィードローラー、リタードローラーとから構成される。ピックアップローラーによって給紙された用紙は、フィードローラーとリタードローラーとが形成する給紙ニップ部に搬入される。フィードローラーの回転によって、更に用紙が用紙搬送方向下流側に搬送される。

用紙が給紙ニップ部にニップされた状態で、ユーザーによって給紙カセットがカセット装着部から引き出されると、用紙がカセット装着部の内部に残留する。そして、給紙カセットが再びカセット装着部に装着されると、給紙ニップ部の用紙が破損したり、給紙カセットの装着不良が生じたりする。

そこで、例えば特許文献１には、給紙カセットの着脱に伴ってリタードローラーがフィードローラーに対して接離する給紙装置が提案されている。この給紙装置では、給紙カセットと、ピックアップローラーと、フィードローラーと、リタードローラーと、リタードローラーを保持する保持部材と、保持部材を揺動させる押圧片（レバー部材）と、が設けられている。

給紙カセットをカセット装着部に対して装着する場合、給紙カセットの装着方向の下流側端面が押圧片を押圧する。これにより、押圧片が回動して保持部材が揺動することによって、リタードローラーがフィードローラーに圧接する。一方、給紙カセットをカセット装着部から引き出す場合、給紙カセットの下流側端面が押圧片から離間し、押圧片が回動して保持部材を揺動させることによって、リタードローラーがフィードローラーから離間する。

特開２０１５−０９３７６２号公報

しかしながら、上記特許文献１の給紙装置では、給紙カセットの下流側端面が押圧片の下端部を押圧する際に押圧片が回動するので、押圧片の下端部に対する給紙カセットの下流側端面の押圧位置が上下方向に移動する。すなわち、押圧片の下端部が給紙カセットの下流側端面に対して上下方向に擦れる。このため、給紙カセットの下流側端面が削れて凹凸が形成され、この凹凸に押圧片の下端部が引っ掛かる。その結果、押圧片が正常に回動せず、給紙カセットが所望の位置まで挿入できないという問題点がある。

本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、シートカセットの着脱に伴ってリタードローラーをフィードローラーに対して接離させるとともに、シートカセットを所望の位置まで確実に挿入させることが可能なシート給送装置およびそれを備えた画像形成装置を提供することである。

上記目的を達成するために、本発明の第１の局面のシート給送装置は、カセット装着部と、シートを収納し、カセット装着部に対して着脱可能なシートカセットと、カセット装着部に設けられ、シートカセットの装着方向下流側の部分に対向する対向部と、対向部に配置され、シートカセットの装着方向に沿ったシート搬送方向にシートカセットからシートを送り出すピックアップローラーと、ピックアップローラーから送り出されたシートを搬送するフィードローラーと、フィードローラーに圧接してニップ部を形成するリタードローラーと、リタードローラーを揺動可能に保持する保持部材と、リタードローラーがフィードローラーに圧接する方向に保持部材を付勢する第１付勢部材と、を有する給送部と、対向部に配置され、装着方向と直交する回動軸を中心に回動可能で、リタードローラーがフィードローラーから離間する方向に保持部材を揺動させるレバー部材と、シートカセットの対向部に対向するカセット壁部に設けられ、レバー部材に向けて突出するラック部と、を備える。レバー部材は、回動軸に軸支される支点部と、支点部の円弧状の外周面に形成され、ラック部のラックギアに噛み合うピニオンギアと、を有し、シートカセットの着脱に伴ってラック部のラックギアがレバー部材のピニオンギアに噛み合い、レバー部材を回動させることにより、リタードローラーがフィードローラーに対して接離する。

本発明の第１の局面のシート給送装置によれば、シートカセットの対向部に対向するカセット壁部には、レバー部材に向けて突出するラック部が形成されており、レバー部材は、ラック部のラックギアに噛み合うピニオンギアを有する。これにより、シートカセットをカセット装着部に対して着脱する際に、ラック部のラックギアとレバー部材のピニオンギアとの噛み合いによってレバー部材を回動させることができる。このため、上記特許文献１の給紙装置のように給紙カセットに対して押圧片（レバー部材）が擦れて凹凸が形成されることが無く、押圧片（レバー部材）が凹凸に引っ掛かり正常に回動しなくなるのを抑制することができる。その結果、シートカセットの着脱に伴ってリタードローラーをフィードローラーに対して接離させるとともに、シートカセットを所望の位置まで確実に挿入させることが可能なシート給送装置を実現することができる。

本発明の一実施形態の給紙装置を備えた画像形成装置の構造を示した断面図である。 本発明の一実施形態の給紙装置の給紙カセットの給紙方向下流側の部分の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の給紙装置の給紙カセットを給紙方向下流側から示した斜視図である。 本発明の一実施形態の給紙装置のレバー部材周辺の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の給紙装置のラック部およびレバー部材周辺の構造を示した側面断面図であり、リタードローラーがフィードローラーから離間した状態を示した図である。 本発明の一実施形態の給紙装置のレバー部材周辺の構造を示した断面斜視図であり、リタードローラーがフィードローラーに接触した状態を示した図である。 本発明の一実施形態の給紙装置のレバー部材周辺の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態の給紙装置のラック部およびレバー部材周辺の構造を示した側面断面図であり、リタードローラーがフィードローラーに接触した状態を示した図である。 本発明の変形例の給紙装置のラック部の構造を示した側面図である。

以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。

図１〜図８を参照して、本発明の一実施形態による給紙装置を備えた画像形成装置１００について説明する。なお、ここでは画像形成装置１００として、モノクロプリンターについて示している。画像形成装置１００本体内には図１に示すように、帯電、露光、現像及び転写の各工程によりモノクロ画像を形成する画像形成部Ｐが配設されている。

画像形成部Ｐには、感光体ドラム２の回転方向（図１の反時計回り方向）に沿って、帯電部、露光ユニット、現像装置、転写ローラー、クリーニング装置、及び除電装置（図示せず）が配設されている。

トナー像が形成された画像形成部Ｐに向けて、給紙カセット（シートカセット）３０から用紙（シート）１８が用紙搬送路１１及びレジストローラー対を経由して所定のタイミングで搬送され、画像形成部Ｐにおいて転写ローラーにより感光体ドラム２表面のトナー像が用紙１８に転写される。そして、トナー像が転写された用紙１８は感光体ドラム２から分離され、定着部に搬送されて加熱及び加圧されることで用紙１８にトナー像が定着される。

定着部を通過した用紙１８は、複数方向に分岐した分岐部によって搬送方向が振り分けられ、そのまま（或いは、両面搬送路に送られて両面印刷された後に）排出ローラー対１４によって排出トレイ１５に排出される。

給紙カセット３０は、画像形成装置１００本体のカセット装着部１に対して着脱可能に形成されている。この画像形成装置１００では給紙カセット３０の給紙方向（シート搬送方向、矢印Ａ方向）下流側には、画像形成装置１００本体の下方から用紙が給紙される際の用紙搬送路１１が設けられているので、給紙カセット３０は図１の左方向（矢印Ａ´方向）に引き出される。すなわち、図１の左方向は、給紙カセット３０の引出方向であり、右方向は給紙カセット３０の装着方向である。

カセット装着部１のうちの給紙カセット３０の装着方向下流側（図１の右側）の部分に対向する対向部には、用紙１８を送り出す給送部２０が設けられている。給送部２０は、給紙カセット３０に積載される用紙１８の最上面に圧接されて回転することで用紙１８を送り出すピックアップローラー２１と、ピックアップローラー２１から送り出された用紙１８を搬送するフィードローラー２２ａと、を含む。フィードローラー２２ａにはリタードローラー２２ｂが圧接されており、この２つのローラーによって搬送ローラー対２２が構成されている。ピックアップローラー２１によって複数枚の用紙１８が同時に給送された場合は、搬送ローラー対２２によって用紙１８が捌かれ、最上位の１枚のみが用紙搬送路１１に向けて送り出される。

図２は、本発明の一実施形態の画像形成装置１００の給紙カセット３０の給紙方向下流側の部分の構造を示した斜視図である。なお、図２は図１の紙面奥側から見た状態を示しており、給紙カセット３０の引出方向および装着方向は図１と左右が逆になっている。図２において、給紙カセット３０は、底面３１の四方の周縁部に壁部３２ａ〜３２ｄ（図１および図２参照）が立設されて上面が開口した平坦な箱状に構成され、その上面方向から用紙１８を積載して収容する。なお、底面３１および壁部３２ａ〜３２ｄによって、用紙を収容する用紙収容部（シート収容部）Ｓが形成されている。

用紙収容部Ｓには、用紙束が積載されるとともに給紙方向下流端が上下方向に揺動する用紙積載板３４と、用紙束の幅方向（給紙方向と直交する方向）の位置決めを行う一対の幅規制カーソル３５と、が設けられている。

給紙カセット３０の装着方向下流側に配置される壁部（カセット壁部）３２ａの外側には図３に示すように、給紙方向と直角をなす用紙幅方向の両側に、装着方向下流側に突出する位置決めボス３２ｅが設けられている。また、カセット装着部１の対向部には図４に示すように、位置決めボス３２ｅが挿入される位置決め穴を有する位置決め部１９が設けられている。これにより、給紙カセット３０がカセット装着部１に装着される際に、位置決めボス３２ｅが位置決め部１９の位置決め穴に挿入され、給紙カセット３０が用紙幅方向（矢印ＡＡ´方向と垂直方向）に位置決めされる。

図３および図５に示すように、給紙カセット３０の装着方向（矢印Ａ方向）の下流側端部（壁部３２ａの外側）の下部には、装着方向に突出するラック部３５が一体形成されている。ラック部３５の上面には、後述するピニオンギア５３に噛み合うラックギア３５ａが形成されている。

カセット装着部１の対向部には図５に示すように、リタードローラー２２ｂを揺動軸４１を中心に揺動可能に保持する保持部材４０と、保持部材４０の下方に配置され保持部材４０の揺動を規制するレバー部材５０と、が設けられている。

保持部材４０の下部には、下方に延びるとともに、レバー部材５０によって装着方向（矢印Ａ方向）に押圧される被押圧部４２が形成されている。また、保持部材４０とカセット装着部１の背面部１ａとの間には、リタードローラー２２ｂをフィードローラー２２ａに圧接する方向（矢印Ａ´方向）に保持部材４０を付勢する圧縮コイルバネからなる第１付勢部材４５が設けられている。第１付勢部材４５の付勢力により保持部材４０が図５の時計回り方向に揺動することによって、リタードローラー２２ｂがフィードローラー２２ａに対して圧接される。なお、ピックアップローラー２１、フィードローラー２２ａ、リタードローラー２２ｂ、保持部材４０および第１付勢部材４５によって、給送部２０が構成されている。

レバー部材５０は図５および図７に示すように、回動軸６０を中心に回動可能に設けられており、回動軸６０に軸支される支点部５１と、支点部５１から上側に延びるとともに保持部材４０の被押圧部４２に対して装着方向（矢印Ａ方向）に押圧可能な押圧部５２と、支点部５１の円弧状の外周面に配置されるピニオンギア５３と、を有する。

回動軸６０の両端部は、カセット装着部１の背面部１ａに一体形成された一対の支持部１ｂによって回動可能に支持されている。各支持部１ｂには、回動軸６０を回転可能に支持する支持穴１ｄが形成されている。支持穴１ｄは、給紙カセット３０の装着方向（矢印Ａ方向）に延びる長穴形状に形成されている。背面部１ａの支持部１ｂの間には、給紙カセット３０の引出方向（矢印Ａ´方向）に突出して回動軸６０に当接する一対の当接片１ｅが一体形成されている。当接片１ｅが回動軸６０に当接することにより、回動軸６０は支持穴１ｄを移動することなく位置決めされる。

また、各支持部１ｂには、回動軸６０が支持部１ｂに引出方向（矢印Ａ´方向）から取り付けられる際に回動軸６０を誘い込む傾斜面１ｃが形成されている。一対の傾斜面１ｃは、引出方向（矢印Ａ´方向）に向かって外側（互いに離れる方向）に広がるように形成されている。また、支持部１ｂは、用紙幅方向に弾性変形可能に形成されている。

回動軸６０には、保持部材４０の被押圧部４２に対して押圧部５２が押圧する方向（図５の時計回り方向）にレバー部材５０を付勢するねじりコイルバネからなる第２付勢部材５５が取り付けられている。この第２付勢部材５５によってレバー部材５０を回動させる力は、第１付勢部材４５によって保持部材４０を揺動させる力よりも大きくなるように設定されている。また、第２付勢部材５５の一端は、押圧部５２に形成された被係合部５２ａに係合されており、他端は、カセット装着部１の背面部１ａに係合されている。なお、給紙カセット３０、ピックアップローラー２１、フィードローラー２２ａ、リタードローラー２２ｂ、保持部材４０、レバー部材５０、第２付勢部材５５および支持部１ｂによって、給紙装置（シート給送装置）が構成されている。

この画像形成装置１００では、給紙カセット３０がカセット装着部１から引き出された状態（図５の状態）で、レバー部材５０が第２付勢部材５５の付勢力によって図５の時計回り方向に回動されており、レバー部材５０の押圧部５２が保持部材４０の被押圧部４２を押圧する。これにより、保持部材４０が図５の反時計回り方向に揺動し、リタードローラー２２ｂがフィードローラー２２ａから離間している。

一方、給紙カセット３０をカセット装着部１に対して装着する場合、給紙カセット３０のラック部３５がレバー部材５０のピニオンギア５３に噛み合って、レバー部材５０を第２付勢部材５５の付勢力に抗して図５の反時計回り方向に回動させる。これにより、図８に示すように、レバー部材５０が保持部材４０から離間するとともに、第１付勢部材４５の付勢力により保持部材４０が図８の時計回り方向に揺動し、リタードローラー２２ｂがフィードローラー２２ａに圧接される。

本実施形態では、上記のように、給紙カセット３０の壁部３２ａには、レバー部材５０に向けて突出するラック部３５が形成されており、レバー部材５０には、ラック部３５のラックギア３５ａに噛み合うピニオンギア５３が形成されている。これにより、給紙カセット３０をカセット装着部１に対して着脱する際に、ラック部３５のラックギア３５ａとレバー部材５０のピニオンギア５３との噛み合いによってレバー部材５０を回動させることができる。このため、上記特許文献１の給紙装置のように給紙カセットに対して押圧片（レバー部材）が擦れて凹凸が形成されることが無く、押圧片（レバー部材）が凹凸に引っ掛かり正常に回動しなくなるのを抑制することができる。その結果、給紙カセット３０の着脱に伴ってリタードローラー２２ｂをフィードローラー２２ａに対して接離させるとともに、給紙カセット３０を所望の位置まで確実に挿入させることが可能な給紙装置を実現することができる。

また、上記のように、レバー部材５０は、支点部５１から上側に延びるとともに保持部材４０に対して装着方向に押圧可能な押圧部５２を有する。これにより、給紙カセット３０の着脱に伴って容易に保持部材４０を揺動させることができる。

また、上記のように、保持部材４０に対して押圧する方向にレバー部材５０を付勢する第２付勢部材５５が設けられている。これにより、給紙カセット３０を引き出した状態で、レバー部材５０によって保持部材４０を押圧し、リタードローラー２２ｂをフィードローラー２２ａから容易に離間させることができる。また、押圧部５２に、第２付勢部材５５の一端が係合される被係合部５２ａが形成されている。これにより、第２付勢部材５５がレバー部材５０から外れるのを抑制し、給紙カセット３０を引き出した状態でレバー部材５０を保持部材４０に対して確実に押圧させることができる。

また、上記のように、一対の支持部１ｂには、回動軸６０が支持部１ｂに取り付けられる際に回動軸６０を誘い込む傾斜面１ｃが形成されている。これにより、レバー部材５０の支持部１ｂに対する取付性を向上させることができる。

なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

例えば、モノクロプリンターに本発明を適用した例について示したが、本発明はこれに限らない。言うまでもなく、カラープリンター、モノクロ複写機、カラー複写機、デジタル複合機、ファクシミリ等の、シートカセットの着脱に伴ってリタードローラーがフィードローラーに対して接離する種々の画像形成装置に本発明を適用できる。

また、上記実施形態では、図５に示したように、ラック部３５の上面が略水平方向に延びるように形成されている例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば図９に示した本発明の変形例の給紙装置のように、ラック部３５の上面を装着方向（矢印Ａ方向）に向かって下向きに傾斜するように形成してもよい。すなわち、ラックギア３５ａを装着方向に向かって下側に配置してもよい。このように構成すれば、給紙カセット３０をカセット装着部１に装着する際にラック部３５の先端がピニオンギア５３の下方にスムーズに入り込み、ラック部３５をピニオンギア５３にスムーズに噛み合わせることができる。なお、ラック部３５の上面を装着方向に向かって下向きに傾斜するように形成する場合、図９に示したようにラック部３５の上面を円弧状に形成してもよいし、直線状に形成してもよい。

１ カセット装着部
１ｂ 支持部
１ｃ 傾斜面
１８ 用紙（シート）
２０ 給送部
２１ ピックアップローラー
２２ａ フィードローラー
２２ｂ リタードローラー
３０ 給紙カセット（シートカセット）
３２ａ 壁部（カセット壁部）
３５ ラック部
３５ａ ラックギア
４０ 保持部材
４５ 第１付勢部材
５０ レバー部材
５１ 支点部
５２ 押圧部
５２ａ 被係合部
５３ ピニオンギア
５５ 第２付勢部材
６０ 回動軸
１００ 画像形成装置

Claims (6)

1. カセット装着部と、
   シートを収納し、前記カセット装着部に対して着脱可能なシートカセットと、
   前記カセット装着部に設けられ、前記シートカセットの装着方向下流側の部分に対向する対向部と、
   前記対向部に配置され、前記シートカセットの装着方向に沿ったシート搬送方向に前記シートカセットからシートを送り出すピックアップローラーと、前記ピックアップローラーから送り出されたシートを搬送するフィードローラーと、前記フィードローラーに圧接してニップ部を形成するリタードローラーと、前記リタードローラーを揺動可能に保持する保持部材と、前記リタードローラーが前記フィードローラーに圧接する方向に前記保持部材を付勢する第１付勢部材と、を有する給送部と、
   前記対向部に配置され、前記装着方向と直交する回動軸を中心に回動可能で、前記リタードローラーが前記フィードローラーから離間する方向に前記保持部材を揺動させるレバー部材と、
   前記シートカセットの前記対向部に対向するカセット壁部に設けられ、前記レバー部材に向けて突出するラック部と、
   を備え、
   前記レバー部材は、前記回動軸に軸支される支点部と、前記支点部の円弧状の外周面に形成され、前記ラック部のラックギアに噛み合うピニオンギアと、を有し、
   前記シートカセットの着脱に伴って前記ラック部の前記ラックギアが前記レバー部材の前記ピニオンギアに噛み合い、前記レバー部材を回動させることにより、前記リタードローラーが前記フィードローラーに対して接離することを特徴とするシート給送装置。
2. 前記レバー部材は、前記支点部から上側に延びるとともに前記保持部材に対して前記装着方向に押圧可能な押圧部を有することを特徴とする請求項１に記載のシート給送装置。
3. 前記リタードローラーが前記フィードローラーから離間する方向に前記レバー部材が前記保持部材を押圧するように、前記レバー部材を付勢する第２付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項２に記載のシート給送装置。
4. 前記ラック部の上面は、前記装着方向に向かって下向きに傾斜するように形成されていることを特徴とする請求項２または３に記載のシート給送装置。
5. 前記対向部には、前記回動軸の両端部を回動可能に支持する一対の支持部が設けられており、
   前記支持部には、前記回動軸が前記支持部に取り付けられる際に前記回動軸を誘い込む傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項２〜４のいずれか１項に記載のシート給送装置。
6. 請求項１〜５のいずれか１項に記載のシート給送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。

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