JP6292144B2 - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを送り出す給紙装置及び給紙装置を備える画像形成装置に関する。
画像形成装置には、セットされたシートを一枚ずつ画像読取部に搬送するシート送り装置等の給紙装置が備えられている場合がある。
特許文献1には、シートが載置されるベース部材の上方に、搬送経路に向かってシートを送り出す給紙機構が配置された給紙装置が開示されている。この給紙装置においては、給紙機構は、シート搬送方向の上流側に配置されたピックアップローラーと下流側に配置された給紙ローラーと、ピックアップローラーと給紙ローラーとが支持されるホルダーと、を備える。ホルダーは、給紙ローラーが軸支される駆動軸を中心として、ピックアップローラーがシートに当接する下方向及びシートから上方に離間する上方向に回動可能に設けられている。
特開2002−249246号公報
上記特許文献1に記載の給紙装置においては、シートセット時に、ホルダーは、ピックアップローラーがベース部材から所定の間隔だけ上方に離間した待機位置まで上方向に回動し、電磁クラッチによって待機位置に維持されるように構成されている。このような電磁クラッチを使用すると、構造や制御が複雑化する。
一方で、このような電磁クラッチ等を使用しない場合は、搬送経路中で紙詰まりが生じた際、紙詰まりしたシートを搬送方向の上流側に向けて引き抜くと、給紙ローラーがシートに従動して給紙方向と反対方向に回転し、ホルダーは上方向に回動する。ホルダーの上方向への回動は、給紙ローラー側(搬送方向下流側)の端部が下方のシートに当接することで規制される。このようにホルダーの端部がシートに当接すると、シートに筋がついたりシートが破れたりする虞がある。さらに、給紙ローラーがホルダーから露出している場合は、給紙ローラーが汚れやすくなって、給紙不良やシートの汚れが生じる虞がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、先端がシートに当接するまでホルダーが上方向に回動してもシートに損傷を与えることがなく、紙詰まりしたシートを円滑に引き抜くことができるシート給紙装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の給紙装置は、シートが載置される原稿載置部が設けられたベース部材と、前記原稿載置部の上方において前記ベース部材に支持されて前記シートを搬送経路に送り出す給紙機構と、を備える給紙装置であって、前記給紙機構は、前記シートに当接して該シートを所定の搬送方向に繰り出すピックアップローラーと、該ピックアップローラーよりも前記搬送方向下流側に配置されて、前記シートの搬送に従動して回転する給紙ローラーと、前記ピックアップローラー及び前記給紙ローラーを支持するホルダーと、前記給紙ローラーが軸支されると共に、前記ホルダーを、前記ピックアップローラーが前記原稿載置部に載置されたシートに当接する下方向及び該シートから上方に離間する上方向に回動可能に支持する駆動軸と、前記給紙ローラーに対向して配置されて前記シートを挟持するニップを形成し、該ニップにおいて前記シートを捌く分離部材と、を有し、前記ホルダーには、前記駆動軸よりも前記搬送方向下流側に向かって延設され、先端が前記ニップに挟持されたシート又は前記分離部材に当接して前記ホルダーの上方向への回動を規制する延長部が形成されており、該延長部の先端は、断面形状が凸の湾曲形状に形成されていることを特徴とする。
このような構成を採用することにより、先端がニップに挟持されたシートに当接するまでホルダーが上方向に回動した状態において、ホルダーとシートとの摩擦を低減できる。このため、紙詰まり処理時等にシートをニップから搬送方向下流側に引き抜く際に、シートの損傷を防ぎ、シートを円滑に引き抜くことができる。
本発明の給紙装置において、前記ホルダーは、前記原稿載置部にシートが載置されるシートセット時には、前記ピックアップローラーと前記原稿載置部との間に所定の隙間を形成するように前記上方向に回動しており、前記延長部は、前記シートセット時において、前記先端が前記駆動軸の中心と略同じ高さとなるまで前記給紙ローラーの外周を覆うように形成されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ホルダーがシートの上面に当接するまで上方向に回動した際のホルダーの回動角度が小さくなるので、ホルダーの回動空間を狭くできる。さらに、給紙ローラーの外周面を保護できるので、給紙ローラーへの汚れ等の付着による給紙不良や画像汚れを防止できる。
本発明の給紙装置において、前記延長部の先端は、低摩擦材料で形成されている、あるいは、低摩擦材料でコーティングされていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、シートを引き抜く際に、シートにかかる負荷をさらに低減でき、シートをより円滑に引き抜くことができる。
本発明の給紙装置において、前記延長部の先端に、前記搬送方向と直交する回転軸を中心として回転するコロが設けられていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、シートを引き抜く際に、シートにかかる負荷をさらに低減でき、シートをより円滑に引き抜くことができる。
本発明の給紙装置において、前記駆動軸は、前記ベース部材に着脱可能に支持されていることを特徴としても良い。
このような構成を採用することにより、ホルダーやピックアップローラー、給紙ローラーの交換やメンテナンスを容易にできる。
本発明の画像形成装置は、上記のいずれかに記載の給紙装置を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、先端がニップに挟持されたシートに当接するまでホルダーが上方向に回動した状態において、ホルダーとシートとの摩擦を低減できる。このため、紙詰まり処理時等にシートをニップから搬送方向下流側に引き抜く際に、シートの損傷を防ぎ、シートを円滑に引き抜くことができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置(カバー部材を除く)の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置の正面断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、給紙部を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、シートセット位置におけるホルダーの姿勢を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、給紙位置におけるホルダーの姿勢を示す正面断面図である。 本発明の一実施形態に係る給紙装置において、退避位置におけるホルダーの姿勢を示す正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る給紙装置及び画像形成装置について説明する。
図1を参照して、画像形成装置としてのカラープリンター1の全体の構成について説明する。図1はカラープリンターの全体構成を模式的に示す正面図である。以下、図1における紙面手前側をカラープリンターの正面側(前側)とし、左右方向はカラープリンター1を正面から見た方向を基準とする。
図1に示されるように、カラープリンター1は、画像形成部2と、画像形成部2の上方に配置される画像読取部3と、を備える。画像読取部3は、原稿となるシートを自動に搬送する給紙装置4と、搬送されたシートの画像を読み取る読取装置5と、を備える。
画像形成部2には、画像読取部3との間に、前面と左側面とが開口した胴内排紙空間7が形成されている。胴内排紙空間7の下方において、画像形成部2の上面には排紙トレイ8が設けられている。また、画像形成部2には、下方に給紙カセット9が装着され、給紙カセット9の上方には、レーザー・スキャニング・ユニット(LSU)で構成される露光装置10と、ローラー間に架設された中間転写ベルト11と、中間転写ベルト11の下部に沿って並列して配置された4つの作像装置12と、4色のトナーを収容したトナーコンテナ13と、が設けられている。
各作像装置12には、像担持体である感光体ドラム15が回転可能に設けられており、感光体ドラム15の周囲には、帯電装置16と、現像装置17と、中間転写ベルト11との間に一次転写部を形成する転写ローラー18と、クリーニング装置19と、除電装置20とが、感光体ドラム15の回転方向に沿って順に配置されている。
また、中間転写ベルト11の右側には、転写ローラー22が配置されており、中間転写ベルト11と転写ローラー22との間に二次転写部21を形成している。二次転写部21の上方には定着装置23が設けられ、定着装置23の上方には、排紙トレイ8に面した排紙装置24が設けられている。さらに、給紙カセット9から二次転写部21と定着装置23とを通って排紙装置24へ向かうシートの搬送経路25が形成されている。
このような構成を備えたカラープリンター1の画像形成動作を説明する。各作像装置12において、帯電装置16によって感光体ドラム15の表面が帯電された後、露光装置10からのレーザー光(矢印P参照)により、画像読取部3で読み取られた画像に応じた静電潜像が感光体ドラム15の表面に形成される。静電潜像は、トナーコンテナ13から供給されるトナーを用いて現像装置17によって対応する色のトナー像に現像される。このトナー像は、転写ローラー18によって中間転写ベルト11の表面に一次転写される。以上の動作を各作像装置12が順次繰り返すことによって、中間転写ベルト11上にフルカラーのトナー像が形成される。なお、感光体ドラム15に残留したトナー及び電荷は、クリーニング装置19及び除電装置20によって除去される。
一方、給紙カセット9から給紙されたシートは、上記した画像形成動作とタイミングを合わせて搬送経路25に沿って二次転写部21へと搬送され、二次転写部21において、中間転写ベルト11のフルカラーのトナー像がシートに二次転写される。トナー像を二次転写されたシートは、搬送経路25を下流側へと搬送されて定着装置23に進入し、定着装置23においてシートにトナー像が定着される。トナー像が定着されたシートは、排紙装置24から排紙トレイ8上に排出される。
次に、図2〜図4を参照して、給紙装置4について説明する。図2は給紙装置の斜視図、図3は給紙装置の断面図、図4は給紙部の斜視図である。なお、図2にはカバー部材を省略してある。
図2及び図3に示されるように、給紙装置4は、シートが載置されるベース部材31と、ベース部材31に回動可能に支持されるカバー部材32と、ベース部材31に支持される給紙機構34と、を備える。
ベース部材31は、扁平な略直方体状の形状であり、底部40と前壁41及び後壁42とを有する。前壁41は、底部40の前縁の左半分に沿って設けられ、後壁42は、底部40の後縁に沿って設けられている。底部40の上面の右半分には、排紙トレイ43が形成されており、排紙トレイ43の上方には、左下向きの傾斜面44aを含む原稿載置部44が設けられている。原稿載置部44には、シートの幅方向を整合するカーソル45が設けられている。
カバー部材32は、正面形状が略直角三角形状の平板状の部材である。カバー部材32は、ベース部材31の前壁41と後壁42との間の空間を覆うように、ベース部材31の底部40の左端部に、左端部を回動支点、右端部を自由端として上下方向に回動可能に支持されている。カバー部材32が閉じられると、ベース部材31の底部40とカバー部材32との間に、上側の入口から下側の出口に向かって横向きのU字状に湾曲したシートの搬送経路46が形成される。搬送経路46の入口側は原稿載置部44に面しており、出口側は排紙トレイ43に面している。カバー部材32を開くと、搬送経路46のU字状湾曲部までの経路が露出する。
搬送経路46には、上流端にレジストローラー対47が設けられ、レジストローラー対47の下流側には複数個の搬送ローラー対48が所定の間隔で設けられている。搬送経路46の下流側には、画像が読み取られる原稿ガイド板49が設けられている。原稿ガイド板49において、搬送されたシートの画像が読取装置5(図1参照)で読み取られる。なお、原稿ガイド板49はシェーディング板を兼ねている。
図4に示されるように、給紙機構34は、搬送経路46の入口側において、原稿載置部44の上方のベース部材31の前壁41と後壁42との間に支持されている。給紙機構34は、搬送経路46にシートを送り出すピックアップローラー51及び給紙ローラー52と、ピックアップローラー51及び給紙ローラー52を支持するホルダー53と、ホルダー53を回動可能に支持する駆動軸54と、給紙ローラー52との間でシートを分離する分離パッド55(分離部材)と、を有する。
ホルダー53は、図4に示されるように、下面が開口した略直方体状の箱状の部材であり、前板61及び後板62と、上板63と、を有する。上板63には、シート搬送方向における中央部に、下方に凸状のリブ64が形成されている。また、上板63には、右端縁(搬送方向上流側の縁)に矩形の切り欠き65が形成されている。さらに、上板63には、左端縁(搬送方向下流側の縁)の前後方向中央に、左側(搬送方向下流側)に向かって下向きの円弧状に湾曲した延長部66が形成されている。延長部66の先端には、断面形状が下方に凸の湾曲形状の当接部67が形成されている。
駆動軸54は、前後板61、62の左側(搬送方向下流側)の部分に、前後方向に延びるように挿通されている。駆動軸54の前端はベース部材31の前壁41に回転可能かつ着脱可能に支持され、後端は後壁42に支持されて、モーター等の駆動源(図示省略)にギア列等を介して着脱可能に接続されている。
前板61と駆動軸54との間には、トルクリミッタ(図示省略)が介装されている。トルクリミッタは、駆動軸54から前板61に作用する回転トルクが一定値以下の場合には、駆動軸54の両方向の回転を前板61、すなわち、ホルダー53に伝達してホルダー53を駆動軸54と一体に回動させ、回転トルクが一定値を超えると、駆動軸54を前板61、すなわち、ホルダー53に対して空転させる。
ピックアップローラー51は、ベース部材31にセットされたシートの最上位置のシートに接触して該シートを左方向(所定の搬送方向)に繰り出すローラーであり、ホルダー53の切り欠き65に収容されて、前後板61、62に回転可能に支持されている。ピックアップローラー51と駆動軸54とはタイミングベルト(図示省略)によって連結されており、駆動軸54の回転がピックアップローラー51に伝達される。また、駆動軸54によってホルダー53が回動する際、ホルダー53は、ピックアップローラー51が原稿載置部44に載置されたシートに当接する下方向及び該シートから上方に離間する上方向に回動する。
給紙ローラー52は、ピックアップローラー51で繰り出されたシートをレジストローラー対47に向かって搬送するローラーであり、ホルダー53の前後板61、62の間に収容されて、駆動軸54に軸支されている。給紙ローラー52は、上側が上板63で覆われ、左側(搬送方向下流側)が延長部66で覆われている。
駆動軸54と給紙ローラー52との間には、ワンウェイクラッチ(図示省略)が介装されている。ワンウェイクラッチは、駆動軸54の搬送方向(図3の時計周り方向)への回転は給紙ローラー52に伝達して給紙ローラー52と駆動軸54とを一体に搬送方向に回転させる一方で、搬送方向に搬送されるシートに従動して給紙ローラー52が搬送方向へ回転する場合には、給紙ローラー52を駆動軸54に対して空転させるように作用する。
前後板61、62には、搬送方向における中央付近に、ストッパー69が支持されて、ホルダー53の下面から垂下している。ストッパー69のシート搬送方向における上流側の面は平面となっている。ストッパー69は、ホルダー53が上方向に回動した状態では、ロック機構(図示省略)によって回動不能となって、シートの先端に当接してシートの位置決めを行う。一方、ホルダー53が下方向に回動した状態では、ロック機構が解除されて回動可能となり、シートの通過を許可する。
分離パッド55は、給紙ローラー52の下方に、給紙ローラー52と接触してニップNを形成するように支持されている。分離パッド55は、高摩擦性を有する材料で形成されている。
上記構成を有する給紙装置4におけるシート搬送作用を、図5〜図7を参照して説明する。図5〜図7はホルダーの姿勢を示す断面図であり、図5はシートセット位置、図6は給紙位置、図7は退避位置を示す。
図5に示されるように、シートをセットするシートセット時には、ホルダー53は、延長部66の当接部67が、駆動軸54の中心Cとほぼ同じ高さに位置し、上板63が略水平なシートセット位置に支持されている。シートセット位置においては、ピックアップローラー51は、回転軸の中心が、駆動軸54の中心Cよりもやや高い位置に位置しており、ピックアップローラー51とベース部材31の原稿載置部44との間には所定の間隔が開けられている。
シートSは、原稿載置部44に、先端がストッパー69(図4参照)に当接するまで差し込まれてセットされる。
給紙動作が開始されると、駆動源によって駆動軸54が搬送方向(図5の時計周り方向)に回転する。これによって、ホルダー53は下方向に回動し、図6に示されるように、セットされたシートSの最上位置のシートS1にピックアップローラー51が接触する。ピックアップローラー51が最上位置のシートS1に接触すると、ホルダー53の回動が規制され、ホルダー53から駆動軸54にかかる回転トルクが一定値を超え、駆動軸54はホルダー53に対して空転する。すなわち、ホルダー53は、ピックアップローラー51が最上位置のシートS1に接触した給紙位置に支持される。なお、駆動軸54はホルダー53に対して給紙方向に回転する。
この駆動軸54の回転によって、給紙ローラー52とピックアップローラー51とが搬送方向に回転し、最上位置のシートS1が、ピックアップローラー51によって給紙ローラー52と分離パッド55との間のニップNに繰り出される。繰り出されたシートS1は、給紙ローラー52と分離パッド55とによって捌かれて、複数枚のシートが送り出された場合には、最上位の1枚のシートS1のみが送り出される。
送り出されたシートS1は搬送経路46に入り、レジストローラー対47によってタイミングを調整された後、搬送経路46に沿って搬送される。なお、シートS1がレジストローラー対47に搬送された時点で駆動軸54の駆動は停止され、レジストローラー対47の搬送力のみによってシートS1が搬送される。この際、給紙ローラー52はシートS1に従動して駆動軸54に対して空転する。
レジストローラー対47を通過したシートは、搬送経路46に沿って搬送ローラー対48によって搬送され、原稿ガイド板49において画像が読み取られる。その後、搬送経路46の出口から、排紙トレイ43へ排出される。
ニップNを通過中のシートが紙詰まりした場合は、カバー部材32を上方向に回動させて搬送経路46を開放し、図7に示されるように、搬送方向上流側にシートS1を引き抜く(図7の矢印参照)。この際、給紙ローラー52はシートS1との摩擦によって、搬送方向と反対方向(図7の反時計回り方向)に従動回転する。給紙ローラー52の回転は駆動軸54に伝達されて、駆動軸54も反時計回り方向に回転する。これにより、ホルダー53は駆動軸54を中心として上方向に回動する。紙詰まりしたシートS1の位置によっては、ホルダー53の延長部66の当接部67が、引き抜かれているシートS1に当接する。なお、シートの先端がニップNに挟まれた場合は、当接部67が分離パッド55に当接する場合もある。
延長部66の当接部67がシートS1に当接すると、ホルダー53の回動が規制されて、ホルダー53から駆動軸54にかかる回転トルクが一定値を超え、駆動軸54はホルダー53に対して空転するようになる。すなわち、ホルダー53は、延長部66の当接部67がシートS1に当接した退避位置に支持される。例えば、延長部66の当接部67がシートS1に当接するまで、ホルダー53は、シートセット位置から反時計周り方向に約35°回動する。
紙詰まり処理終了後にカバー部材32を下方向に回動させると、上方向に回動したホルダー53にカバー部材32が当たり、ホルダー53はカバー部材32で押されて駆動軸54を中心として下方向に回動する。
上記説明したように本発明の給紙装置4においては、ホルダー53の延長部66の当接部67がシートS1に当接している場合、紙詰まりしたシートを引き抜く際に、当接部67は断面が下方に凸の湾曲形状に形成されているので、当接部67とシートS1との摩擦を低減できる。したがって、ホルダー53からシートS1にかかる負荷が小さくなるので、シートS1に筋が付いたり、シートS1が破れたりする事態を防止でき、シートS1に負荷をかけずに円滑に引き抜くことができる。
また、当接部67を、フッ素樹脂やフッ素樹脂を含むPOM(ポリオキシメチレン)等の低摩擦材料で形成したり、フッ素樹脂等の低摩擦材料でコーティングしたりすることによって、シートとの摩擦をさらに低減でき、シートS1の損傷の防止と円滑な引き抜きをより確実に行うことができる。あるいは、当接部67に、シート搬送方向と直交する軸を中心に回転するコロを設けてもよい。
また、ホルダー53の退避位置において、延長部66の当接部67がシートS1の上面に当接した状態でのホルダー53の回動角度は約35°であり、紙詰まりを処理した後でカバー部材32を閉じると、ホルダー53はカバー部材32で押されて下方向に容易に回動する。すなわち、カバー部材32を閉じる際に、カバー部材32とホルダー53との間に負荷がかかったり、カバー部材32の閉動作を妨げたりするような事態が生じないので、カバー部材32やホルダー53の破損などを防止できる。また、ホルダー53の回動スペースを狭くできる。なお、退避位置におけるホルダー53の回動角度θは、25°〜90°が好ましく、35°が特に好ましい。25°よりも小さい場合は、紙詰まり処理時にシートを引き抜きにくくなったり、引き抜かれるシートからホルダー53に上方向の力がかかってホルダー53の当接部67がシートS1に強く押し付けられたりする場合がある。一方、90°よりも大きい場合は、カバー部材32を閉じる際にカバー部材32と干渉する虞がある。
また、カバー部材32とホルダー53とは共に搬送方向の下流側の支点を中心として回動するので、カバー部材32を下方向に回動させた際に、カバー部材32からホルダー53にかかる抵抗が少なく、ホルダー53はカバー部材32で押されて円滑に下方向に回動できる。
さらに、給紙ローラー52の外周のほとんどの部分は延長部66で覆われているので、汚れなどが付着しにくく、シート汚れや給紙不良を防止できる。
さらに、ホルダー53を給紙位置やシートセット位置、退避位置に維持するために、電磁クラッチ等ではなく汎用性の高いトルクリミッタを使用しているので、給紙装置4の構成や制御を容易にできる。さらに、ホルダー53の上方向への回動を規制して退避位置に維持するための部位を新たに設ける必要がない。
さらに、駆動軸54はベース部材31に着脱可能に支持されているので、ピックアップローラー51や給紙ローラー52、ホルダー53の交換やメンテナンスを容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、給紙機構34がベース部材31に配置された給紙装置4について説明したが、給紙機構34がカバー部材32に配置された給紙装置においても、紙詰まり処理時にホルダーが上方向に回動するように構成されている場合は、本発明の構成を適用することができる。
さらに、上記した本発明の実施形態の説明は、本発明に係る給紙装置及び画像形成装置における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 カラープリンター(画像形成装置)
4 給紙装置
31 ベース部材
34 給紙機構
44 原稿載置部
46 搬送経路
51 ピックアップローラー
52 給紙ローラー
53 ホルダー
54 駆動軸
55 分離パッド(分離部材)
66 延長部
67 当接部(先端)

Claims (6)

  1. シートが載置される原稿載置部が設けられたベース部材と、前記原稿載置部の上方において前記ベース部材に支持されて前記シートを搬送経路に送り出す給紙機構と、を備える給紙装置であって、
    前記給紙機構は、
    前記シートに当接して該シートを所定の搬送方向に繰り出すピックアップローラーと、
    該ピックアップローラーよりも前記搬送方向下流側に配置されて、前記シートの搬送に従動して回転する給紙ローラーと、
    前記ピックアップローラー及び前記給紙ローラーを支持するホルダーと、
    前記給紙ローラーが軸支されると共に、前記ホルダーを、前記ピックアップローラーが前記原稿載置部に載置されたシートに当接する下方向及び該シートから上方に離間する上方向に回動可能に支持する駆動軸と、
    前記給紙ローラーに対向して配置されて前記シートを挟持するニップを形成し、該ニップにおいて前記シートを捌く分離部材と、を有し、
    前記ホルダーには、前記駆動軸よりも前記搬送方向下流側に向かって延設され、前記ニップの前記搬送方向下流側において、先端が前記ニップに挟持されたシート又は前記分離部材に当接して前記ニップを維持した状態で前記ホルダーの上方向への回動を所定角度に規制する延長部が形成されており、
    該延長部の先端は、断面形状が凸の湾曲形状に形成されていることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記ホルダーは、前記原稿載置部にシートが載置されるシートセット時には、前記ピックアップローラーと前記原稿載置部との間に所定の隙間を形成するように前記上方向に回動しており、
    前記延長部は、前記シートセット時において、前記先端が前記駆動軸の中心と略同じ高さとなるまで前記給紙ローラーの外周を覆うように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記延長部の先端は、低摩擦材料で形成されている、あるいは、低摩擦材料でコーティングされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記延長部の先端に、前記搬送方向と直交する回転軸を中心として回転するコロが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  5. 前記駆動軸は、前記ベース部材に着脱可能に支持されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給紙装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の給紙装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
JP2015032416A 2015-02-23 2015-02-23 給紙装置及び画像形成装置 Active JP6292144B2 (ja)

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