JP2023070926A - 給送装置、及び、画像形成装置 - Google Patents

給送装置、及び、画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの給送不良を軽減しつつ、シートの重送を軽減する。【解決手段】底板22(載置部)に載置されたシートPを所定の給送方向に給送する給送ローラ24(給送回転体)と、給送ローラ24に当接してニップNを形成する分離ローラ31(分離部材)と、が設けられている。また、ニップNに対して給送方向上流側の当接位置Aで給送ローラ24に当接するように付勢されたプレ分離板34(プレ分離部材)と、プレ分離板34において当接位置AよりもニップNに近づく方向に突出するように設置された可撓性シート部材36と、が設けられている。【選択図】図8

Description

この発明は、用紙などのシートを給送する給送装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置に設置された給送装置(給紙装置)において、シートの重送を軽減するために、給送回転体(給送ローラ)に当接してニップを形成する分離部材(分離ローラ)とは別に、ニップに対して給送方向上流側で給送回転体に当接するプレ分離部材(プレ分離板)を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1において、プレ分離板(プレ分離部材)は、給送ローラと分離ローラとのニップに対して給送方向上流側で給送ローラに当接するように付勢されている。
これにより、給送装置から給送されるシートは、給送ローラとプレ分離板とのプレニップで重送が生じないように搬送されて、さらに給送ローラと分離ローラとのニップで重送が生じないように搬送されることになる。
上述した従来の給送装置は、プレ分離部材(プレ分離板)を設けているため、シートの重送が軽減される効果が充分に期待できる。
しかし、シートとしてコシの弱い薄紙が給送される場合などに、給送回転体(給送ローラ)とプレ分離部材との当接部を通過したシートの先端が、給送回転体と分離部材(分離ローラ)とのニップに良好に導かれずに、ジャムや耳折れなどの給送不良が生じてしまうことがあった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、シートの給送不良を軽減しつつ、シートの重送を軽減することができる、給送装置、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明における給送装置は、載置部に載置されたシートを所定の給送方向に給送する給送回転体と、前記給送回転体に当接してニップを形成する分離部材と、前記ニップに対して給送方向上流側の当接位置で前記給送回転体に当接するように付勢されたプレ分離部材と、前記プレ分離部材において前記当接位置よりも前記ニップに近づく方向に突出するように設置された可撓性シート部材と、を備えたものである。
本発明によれば、シートの給送不良を軽減しつつ、シートの重送を軽減することができる、給送装置、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 (A)画像形成装置を示す概略斜視図と、(B)給紙カセットが引き出された状態の画像形成装置を示す概略斜視図と、である。 給送装置を示す構成図である。 給送装置の要部を示す拡大図である。 プレ分離板と可撓性シート部材とが設置された保持部材を示す斜視図である。 給送装置の要部を示す斜視図である。 可撓性シート部材が設置されたプレ分離板を示す上面図である。 給送装置のニップに向けてシートが給送される状態を示す拡大図である。 可撓性シート部材が変形する前後の状態を示す拡大図である。 比較例としての給送装置において、ニップに向けてシートが給送される状態を示す拡大図である。 変形例としての、可撓性シート部材が設置されたプレ分離板を示す上面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置100における全体の構成・動作について説明する。
図1において、100は画像形成装置としてのプリンタ、1は表面にトナー像が形成される感光体ドラム、7はパソコンなどの入力装置から入力された画像情報に基づいた露光光Lを感光体ドラム1上に照射する露光部(書込み部)、を示す。
また、8は感光体ドラム1と転写ローラ9とが当接する転写ニップ部に向けてシートPを搬送するレジストローラ(タイミングローラ)、9は感光体ドラム1上に担持されたトナー像を転写ニップ部(転写位置)に搬送されるシートPに転写する転写ローラ、を示す。
また、10はシートP上の未定着画像を定着する定着装置、11は定着装置10に設置された定着ローラ、12は定着装置10に設置された加圧ローラ、20は給紙カセット21に収容されたシートPを給送する給送装置、を示す。
感光体ドラム1の周囲には、帯電ローラ4、現像装置5、クリーニング装置2、などが配設されている。
図1を参照して、画像形成装置100における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、パソコン等の入力装置から画像形成装置100の露光部7に画像情報が送信されると、露光部7からその画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム1の表面に向けて発せられる。
一方、感光体ドラム1は、矢印方向(時計方向)に回転している。そして、まず、感光体ドラム1の表面は、帯電ローラ4との対向部で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム1上には、帯電電位(-900V程度である。)が形成される。その後、帯電された感光体ドラム1の表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、露光光Lが照射された部分の電位が潜像電位(0~-100V程度である。)となって、感光体ドラム1の表面に静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム1の表面は、現像装置5との対向位置に達する。そして、現像装置5から感光体ドラム1上にトナーが供給されて、感光体ドラム1上の潜像が現像されてトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム1の表面は、転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に達する。そして、転写ローラ9との転写ニップ部で、電源部から転写ローラ9に転写バイアス(トナーの極性とは異なる極性のバイアスである。)が印可されることによって、レジストローラ8により搬送されるシートP上に、感光体ドラム1上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム1の表面は、クリーニング装置2との対向位置に達する。そして、この位置で、クリーニングブレードによって感光体ドラム1上に残存する未転写トナーが機械的に除去されて、クリーニング装置2内に回収される(クリーニング工程である。)。
こうして、感光体ドラム1上における一連の作像プロセスが終了する。
一方、感光体ドラム1と転写ローラ9との転写ニップ部(転写位置)に搬送されるシートPは、次のように動作する。
まず、給紙カセット21に収納されたシートPの最上方の1枚が、給送ローラ24によって、搬送経路K1に向けて給送される。
その後、シートPは、レジストローラ8の位置に達する。そして、レジストローラ8の位置に達したシートPは、感光体ドラム1上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写ニップ部(転写ローラ9と感光体ドラム1との当接位置である。)に向けて搬送される。
そして、転写工程後のシートPは、転写ニップ部(転写ローラ9)の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置10に達する。定着装置10に達したシートPは、定着ローラ11と加圧ローラ12との間に送入されて、定着ローラ11から受ける熱と双方の部材11、12から受ける圧力とによって画像が定着される。画像が定着されたシートPは、定着ローラ11と加圧ローラ12との間(定着ニップ部である。)から送出された後に、画像形成装置本体100から排出されて、排紙トレイ上に載置される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、図2に示すように、本実施の形態において、給紙カセット21は、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成されている。そして、給紙カセット21にシートPを補充するときや、給紙カセット21からシートPを取り出すときなどには、図2(A)の状態から、図2(B)に示すように給紙カセット21が白矢印方向(-X方向)に引き出されることになる。
以下、本実施の形態における画像形成装置100において特徴的な、給送装置20(給紙装置)の構成・動作について詳述する。
図3等に示すように、本実施の形態における給送装置20は、分離ローラ方式の給送装置である。給送装置20は、載置部としての底板22、分離部材としての分離ローラ31、プレ分離部材としてのプレ分離板34、エンドフェンス32、サイドフェンス23(図2(B)参照)、などが設置された給紙カセット21や、給紙カセット21に収容されたシートPを搬送経路K1に向けて給送する給送回転体としての給送ローラ24や、給送ローラ24を図3の反時計方向に回転駆動する駆動手段としての駆動モータ40、などで構成されている。
給送ローラ24や駆動モータ40(駆動手段)は、給紙カセット21の側ではなくて、画像形成装置本体100の側に設置されている。したがって、図2(B)に示すように、画像形成装置本体100に対して給紙カセット21が引き出されたとき、給送ローラ24や駆動モータ40は、給紙カセット21とともに移動することなく、画像形成装置本体100に残ったままの状態になる。
載置部としての底板22は、複数のシートPを重ねて載置できるように形成されている。また、底板22は、底板22に載置されたシートPを給送ローラ24に当接する位置まで移動させるように昇降可能(回転軸22bを中心に回動可能)に構成されている。底板22(底板)を昇降させる機構としては、公知のものを用いることができる。
なお、本実施の形態における底板22(載置部)には、その幅方向中央部の先端部(給送方向下流側)に、底板22上に載置されたシートPとの摩擦抵抗を高めるためのパッド22a(図6、図8等参照)が設置されている。
給送ローラ24は、底板22に載置されたシートPの上面に当接した状態で駆動モータ40(駆動手段)によって図3の反時計方向に回転駆動されて、そのシートPを所定の給送方向(図3の破線矢印方向である。)に給送する給送回転体として機能する。
給送ローラ24は、幅方向(図3、図4の紙面垂直方向であって、図7の左右方向である。)の中央部に設置されていて、そのローラ部の表面層がゴム材料で形成されている。
分離部材としての分離ローラ31は、不図示の付勢手段によって給送ローラ24に向けて付勢されていて、給送ローラ24(給送回転体)に当接してニップN(図4参照)を形成するように設置されている。分離ローラ31は、給送ローラ24との間(ニップN)に挟まれるシートPが複数であるときに最上方のシートPのみを分離して給送ローラ24によって給送させるための分離部材として機能する。すなわち、分離ローラ31によって、シートPの重送が軽減されることになる。
分離ローラ31は、幅方向中央部(給送ローラ24に当接する位置である。)に設置されていて、そのローラ部の表面層がゴム材料で形成されている。分離ローラ31のローラ部の表面摩擦係数と、給送ローラ24のローラ部の表面摩擦係数と、の大小関係は公知のものと同様に設定されている。
図3~図7等を参照して、プレ分離部材としてのプレ分離板34は、金属材料からなり曲げ加工が施されて略ブーメラン形状(略「く」の字状)に形成された板状部材である。プレ分離板34は、ニップNに対して給送方向上流側の当接位置Aで給送ローラ24(給送回転体)に当接するように付勢されたプレ分離部材として機能する。
プレ分離板34(プレ分離部材)は、図4、図5に示すように、支軸35aを中心に回動可能な保持部材35に保持されている。
具体的に、プレ分離板34が設置された保持部材35(樹脂材料で形成されている。)は、支軸35aに巻装された付勢部材としてのねじりコイルスプリング(一方の腕部が保持部材35に引掛けられ、他方の腕部が装置の筐体に引掛けられている。)によって図3の白矢印方向に付勢されて、プレ分離板34が給送ローラ24当接することになる。
プレ分離板34を設けることで、給送ローラ24との間(当接位置A)で、複数のシートPが重送される不具合が2段階で軽減されることになる。すなわち、プレ分離板34と分離ローラ31とによって、当接位置AとニップNとの2箇所で、シートPの重送防止が図られることになる。
なお、本実施の形態では、保持部材35にプレ分離板34を接着剤、両面テープなどを用いて接合するように構成したが、保持部材35とプレ分離板34とを1つの部材として一体的に形成することもできる。いずれの場合にも、プレ分離板34と保持部材35とでプレ分離部材を構成しているとも言えることになる。
エンドフェンス32は、底板22(載置部)に載置されたシートPに対して給送方向の上流側(図3の左方である。)に対応する後端の位置を規制するためのものである。エンドフェンス32は、シートPの給送方向のサイズに応じて、その給送方向の位置を手動で調整できるように、移動可能に構成されている。なお、底板22(載置部)に載置されるシートPは、その先端(給送方向下流側)が壁部33に突き当てられて、その先端の位置が定められることになる。
また、図2(B)を参照して、底板22に載置されたシートPに対して幅方向(給送方向に直交する方向であって、図3の紙面垂直方向である。)の位置を規制するための一対のサイドフェンス23も設置されている。一対のサイドフェンス23は、シートPの幅方向のサイズに応じて、その幅方向の位置を手動で調整できるように、移動可能に構成されている。
ここで、図4~図9に示すように、本実施の形態における給送装置20には、プレ分離板34(プレ分離部材)において当接位置AよりもニップNに近づく方向に突出するように、可撓性シート部材36が設けられている。
詳しくは、可撓性シート部材36は、プレ分離板34よりも低い剛性を有するマイラーなどの樹脂材料(又は、金属材料)からなり、厚さが0.05~0.15mm程度の可撓性を有する略矩形の薄い平板状の部材である。
可撓性シート部材36は、その根元部36a(図7参照)が固定端としてプレ分離板34に貼着されて、その先端部36bが自由端として、給送ローラ24(給送回転体)の外周面に沿ってニップNに近づくように弾性変形している。
そして、図4に示すように、可撓性シート部材36は、当接位置A(第1当接位置)とニップN(分離ニップ部)との間の給送方向の位置(第2当接位置B)で、給送ローラ24に当接することになる。具体的に、図9に示すように、可撓性シート部材36は、給送ローラ24に対して接位置AとニップNとの間で、点接触(立体的にみたときには線接触である。)するのではなくて、給送ローラ24の外周面に沿うように線接触(立体的にみたときには面接触である。)することになる。
このように、本実施の形態における給送装置20には、プレ分離板34の当接位置AよりもニップNに近づく方向に突出する可撓性シート部材36が設けられている。そのため、シートPとしてコシの弱い薄紙が給送される場合などであっても、ジャムや耳折れなどの給送不良が生じにくくなる。
詳しくは、図10に比較例として示すように、可撓性シート部材36が設置されていないプレ分離板134を用いた場合には、給送ローラ24とプレ分離板134との当接部(当接位置A)を通過したシートPの先端Xが、給送ローラ24と分離ローラ31とのニップNに良好に導かれずに、分離ローラ31に強い力でぶち当たるなどして、ジャム(シートPが詰まる現象である。)や耳折れ(先端Xの角部が折れる現象である。)などの給送不良が生じやすくなる。
これに対して、本実施の形態では、図8に示すように、給送ローラ24とプレ分離板34との当接部(当接位置A)を通過したシートPの先端は、可撓性シート部材36にガイドされながら、給送ローラ24と分離ローラ31とのニップNにスムーズかつ良好に導かれることになるため、ジャムや耳折れなどの給送不良が生じにくくなる。すなわち、本実施の形態における給送装置20は、シートPの給送不良を軽減しつつ、シートPの重送を充分に軽減することができる。
さらに具体的に、図6、図7等に示すように、本実施の形態において、プレ分離板34(プレ分離部材)には、給送方向に直交する幅方向(図7の左右方向)の一部に、給送ローラ24(給送回転体)に当接しない非当接部(幅方向中央部に形成された切欠き部34aである。)が形成されている。
そして、可撓性シート部材36は、上述した非当接部(切欠き部34a)に対応する幅方向の位置であって、当接位置A(第1当接位置)とニップNとの間の給送方向の位置(第2当接位置B)で、給送ローラ24(給送回転体)に当接している。
なお、図7において、プレ分離板34において一点鎖線で示す範囲が、給送ローラ24に当接する当接位置Aになる。
このように、プレ分離板34の切欠き部34a(非当接部)に可撓性シート部材36を設置することで、給送ローラ24へのプレ分離板34の当接を妨げることなく(又は、プレ分離板34に妨げられることなく)、給送ローラ24(第2当接位置B)に可撓性シート部材36が当接することになる。そのため、先に説明した可撓性シート部材36の機能(シートPの先端をニップNに案内して給送不良を抑止する機能である。)が正常に発揮されることになる。
また、可撓性シート部材36を幅方向中央部に設けることにより、幅方向サイズが異なるシートPが給送されても、シートPの幅方向中央部が可撓性シート部材36によってニップNに良好に案内されることになる。
ここで、図9を参照して、本実施の形態では、当接位置Aの給送方向上流側において給送ローラ24(給送回転体)とプレ分離板34(プレ分離部材)とがなす角度θ1に比べて、当接位置Aの給送方向上流側において給送ローラ24と可撓性シート部材36の根元部36aとがなす角度θ2が、大きくなっている(θ1<θ2)。
換言すると、給送ローラ24がないと仮定したときに、弾性変形(湾曲)していない可撓性シート部材36(図で破線で示す部分を参照)が、給送方向上流側において給送ローラ24となす角度θ2が、当接位置Aの給送方向上流側において給送ローラ24とプレ分離板34とがなす角度θ1に比べて、大きくなるように設定している。
具体的に、図5、図7、図9等を参照して、プレ分離板34において、切欠き部34aが形成された部分には、上述したプレ分離板34の傾斜角θ1よりも大きな傾斜角θ2で傾斜する面部34bが形成されている。そして、その面部34bに沿うように、プレ分離板34に根元部36aが貼着されている。
このようにθ1<θ2なる関係とすることにより、給送ローラ24に対する可撓性シート部材36の当接力(弾性変形の反力)を大きくすることができるので、可撓性シート部材36の剛性が小さくても、シートPに対するガイド力を大きく維持することができる。
また、本実施の形態において、可撓性シート部材36は、曲げ加工が施されたものではなく、平板状に形成されている。
このような平板状の可撓性シート部材36は、曲げ加工が施されたものに比べて、安価なものになり、加工のバラツキが少なく寸法精度が高くなる。また、給送ローラ24に対する可撓性シート部材36の当接力(弾性変形の反力)を大きくすることができるので、可撓性シート部材36の剛性が小さくても、シートPに対するガイド力を大きく維持することができる。
<変形例>
図11に示すように、変形例における給送装置20は、プレ分離板34(プレ分離部材)のおける幅方向両端部にそれぞれ切欠き部34a(非当接部)が形成されて、その切欠き部34aにそれぞれ可撓性シート部材36が設置されている。
このように構成した場合にも、シートPの給送不良を軽減しつつ、シートPの重送を軽減することができる。
また、プレ分離板34において可撓性シート部材36を幅方向両端部にそれぞれ設けることにより、2つの可撓性シート部材36によってシートPがニップNにバランス良く案内されることになる。
以上説明したように、本実施の形態における給送装置20は、底板22(載置部)に載置されたシートPを所定の給送方向に給送する給送ローラ24(給送回転体)と、給送ローラ24に当接してニップNを形成する分離ローラ31(分離部材)と、が設けられている。また、ニップNに対して給送方向上流側の当接位置Aで給送ローラ24に当接するように付勢されたプレ分離板34(プレ分離部材)と、プレ分離板34において当接位置AよりもニップNに近づく方向に突出するように設置された可撓性シート部材36と、が設けられている。
これにより、シートPの給送不良を軽減しつつ、シートPの重送を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置100に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、電子写真方式の画像形成装置100に対して本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されることなく、その他の方式の画像形成装置(例えば、インクジェット方式の画像形成装置や、オフセット印刷機などである。)に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、給送回転体として給送ローラ24を用いて、分離部材として分離ローラ31を用いた。これに対して、給送回転体として給送ベルトを用いたり、分離部材として分離パッドを用いたりすることもできる。さらに、給送回転体と分離部材とは別に、給送回転体と分離部材とのニップに向けてシートを搬送するピックアップローラ(載置部の上方に昇降可能に設置されている。)を設けることもできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態のものと同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
なお、本願明細書等において、「シート」とは、通常の紙(用紙)の他に、コート紙、ラベル紙、OHPシート、フィルム等のシート状の記録媒体のすべてを含むものと定義する。
20 給送装置、
21 給紙カセット、
22 底板(載置部)、
24 給送ローラ(給送回転体)、
31 分離ローラ(分離部材)、
34 プレ分離板(プレ分離部材)、
34a 切欠き部(非当接部)、
35 保持部材、
35a 支軸、
36 可撓性シート部材、
36a 根元部、 36b 先端部、
37 ねじりコイルスプリング(付勢部材)、
100 画像形成装置(画像形成装置本体)、
A 当接位置(第1当接位置)、 B 第2当接位置、
N ニップ(分離ニップ部)、
P シート(記録媒体)。
特開2017-100878号公報

Claims (8)

  1. 載置部に載置されたシートを所定の給送方向に給送する給送回転体と、
    前記給送回転体に当接してニップを形成する分離部材と、
    前記ニップに対して給送方向上流側の当接位置で前記給送回転体に当接するように付勢されたプレ分離部材と、
    前記プレ分離部材において前記当接位置よりも前記ニップに近づく方向に突出するように設置された可撓性シート部材と、
    を備えたことを特徴とする給送装置。
  2. 前記プレ分離部材は、給送方向に直交する幅方向の一部に、前記給送回転体に当接しない非当接部が形成され、
    前記可撓性シート部材は、前記非当接部に対応する幅方向の位置であって、前記当接位置と前記ニップとの間の給送方向の位置で、前記給送回転体に当接することを特徴とする請求項1に記載の給送装置。
  3. 前記非当接部は、幅方向中央部に形成された切欠き部であることを特徴とする請求項2に記載の給送装置。
  4. 前記可撓性シート部材は、その根元部が固定端として前記プレ分離部材に貼着されて、その先端部が自由端として、前記給送回転体の外周面に沿って前記ニップに近づくように弾性変形することを特徴とする請求項1~請求項3のいずれかに記載の給送装置。
  5. 前記当接位置の給送方向上流側において前記給送回転体と前記プレ分離部材とがなす角度に比べて、前記当接位置の給送方向上流側において前記給送回転体と前記可撓性シート部材の前記根元部とがなす角度が、大きいことを特徴とする請求項4に記載の給送装置。
  6. 前記可撓性シート部材は、平板状に形成されたことを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の給送装置。
  7. 前記プレ分離部材は、支軸を中心に回動可能な保持部材に保持された板状部材であって、
    前記載置部は、昇降可能な底板であることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の給送装置。
  8. 請求項1~請求項7のいずれかに記載された給送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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