JPH08157107A

JPH08157107A - 給紙装置

Info

Publication number: JPH08157107A
Application number: JP29756594A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Miyagawa; 慎一宮川
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1994-11-30
Filing date: 1994-11-30
Publication date: 1996-06-18

Abstract

(57)【要約】【目的】薄紙から厚紙まで、より広い範囲まで用紙の整
位性能を上げることができ、用紙のスキュー、先端未
達、あるいは紙折れ等のない確実な給紙を可能とした給
紙装置を提供する。【構成】レジストローラ前ガイド６４の外側ガイド７０
が、搬送路５２Ａの上流側に位置して設けられ自由端を
下流側に向けた弾性薄板からなる上流側ガイド７０Ａ、
及び前記搬送路５２Ａの下流側に位置して設けられ自由
端を上流側に向けた回動可能でかつ圧縮コイルバネ７８
により常時、内側ガイド６８方向に付勢された剛性板体
からなる下流側ガイド７０Ｂを有する構成であり、主に
上流側ガイドが薄紙（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイ
ドが厚紙（腰の強い用紙）用として用紙Ｐの撓みスペー
スを確保するとともに、押付け力を得て、レジストロー
ラ対５４への噛み込み力を増す構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真複写
機、レーザプリンタ等の画像形成装置に適用される給紙
装置に係り、詳しくは、搬送手段により搬送される用紙
を円弧状の搬送路を形成するように設けられたレジスト
ローラ前ガイドを介してレジストローラに導き、該レジ
ストローラを介して先端を整位した後、被給紙部に給紙
するようにした給紙装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】通常、電子写真複写機、レーザプリンタ
等の画像形成装置においては、図１１に示すように、像
転写位置の基準を決める役割と、用紙の先端整位の役割
をもったレジストローラ対ａが設けられている。

【０００３】搬送手段ｂにより搬送された用紙ｃは、レ
ジストローラ前ガイドｄを介してレジストローラ対ａに
導かれ、用紙ｃの先端が止まっているレジストローラ対
ａに当接する。レジストローラ前センサｅが用紙ｃの先
端を検知してからも一定時間搬送手段ｂが動作すること
により用紙ｃは撓んだ状態となる。

【０００４】そして、用紙ｃの持っている剛性、いわゆ
る腰により、用紙ｃの先端がレジストローラ対ａに噛み
込まれ、この後、像担持体ｆへのトナー像の形成動作に
同期してレジストローラ対ａが回転し、用紙ｃが被給紙
部である像転写位置ｇに送り込まれるようになってい
る。なお、図において、ｈは転写装置、ｊは剥離装置で
ある。

【０００５】また、前記レジストローラ前ガイドｄは、
内側ガイドｋと、この内側ガイドｋとの間に用紙搬送路
ｍを形成するように所定の間隔を存して設けられた内側
ガイドｋよりも曲率の大きな外側ガイドｎにより構成さ
れている。

【０００６】従来、この種の給紙装置においては、用紙
ｃの先端がレジストローラ対ａに噛み込み易くするため
に、また、撓み過ぎて用紙ｃが折れるのを防止するため
に、外側ガイドｏの一部を、一枚の弾性薄板（マイラ
ー）ｐで構成し、その弾性力を利用するようにしてい
た。

【０００７】しかしながら、用紙ｃには、薄いもの厚い
ものがあり、その厚みにより腰の強さが異なる。このた
め、腰が強い用紙ｃに対しては、強い力により用紙ｃを
押付けないとレジストローラ対ａに確実に噛み込むこと
ができず、用紙ｃのスキュー（傾き）、先端未達等の問
題が生じる。また、腰が弱い用紙ｃに対しては、弱い力
により用紙ｃを押付けないと、用紙ｃが撓む力が押付け
る力に負けてしまい紙折れが発生するという問題があ
る。

【０００８】しかし、一枚の弾性薄板ｐでは、その押付
け力が一定であるため、腰が強い用紙ｃと腰が弱い用紙
ｃ、換言すれば、厚みの厚い用紙ｃと薄い用紙ｃの両方
とも許容することができなかった。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
給紙装置にあっては、一枚の弾性薄板のみを配置したレ
ジストローラ前ガイドを備えた構成で、用紙の押付ける
力が一定であり、厚紙（腰の強い用紙）と、薄紙（腰の
弱い用紙）の両方とも許容することができず、用紙スキ
ュー、先端未達、あるいは紙折れ等が発生するといった
問題があった。

【００１０】本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、薄紙から厚紙まで、より広い範囲まで用紙の整位性
能を上げることができ、用紙のスキュー、先端未達、あ
るいは紙折れ等のない確実な給紙を可能とした給紙装置
を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための第１の手段として、搬送手段により搬送され
る用紙を円弧状の搬送路を形成するように設けられたレ
ジストローラ前ガイドを介してレジストローラに導き、
該レジストローラにより用紙先端を整位した後、被給紙
部に給紙するようにした給紙装置であって、前記レジス
トローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路に沿って互い
に対向した一対のガイド板からなり、この一対のガイド
板のうち少なくとも１つのガイド板が、前記円弧状の搬
送路を第１の幅に規定する第１の位置と、前記円弧状の
搬送路を前記第１の幅よりも広い第２の幅に規定する第
２の位置との間で移動自在に構成したものである。

【００１２】また、第２の手段として、搬送手段により
搬送される用紙を円弧状の搬送路を形成するように設け
られたレジストローラ前ガイドを介してレジストローラ
に導き、該レジストローラを介して先端を整位した後、
被給紙部に給紙するようにした給紙装置であって、前記
レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面
に沿って設けられ前記搬送路を搬送される用紙を案内す
る第１のガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った
状態、かつ自由端が互いに対向するように設けられた２
つのガイド部材を有し前記搬送路を搬送される用紙を案
内する第２のガイドとを具備してなる構成としたもので
ある。

【００１３】また、第３の手段として、搬送手段により
搬送される用紙を円弧状の搬送路を形成するように設け
られたレジストローラ前ガイドを介してレジストローラ
に導き、該レジストローラを介して先端を整位した後、
被給紙部に給紙するようにした給紙装置であって、前記
レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面
に沿って設けられ前記搬送路を搬送される用紙を案内す
る内側ガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状
態、かつ搬送路の上流側に位置して設けられ自由端を下
流側に向けた弾性薄板からなる上流側ガイド、及び前記
搬送路の下流側に位置して設けられ自由端を上流側に向
けた回動可能でかつ付勢部材により常時内側ガイド方向
に付勢された剛性板体からなる下流側ガイドを有し前記
搬送路を搬送される用紙を案内する外側ガイドとを具備
してなる構成としたものである。

【００１４】また、第４の手段として、搬送手段により
搬送される用紙を円弧状の搬送路を形成するように設け
られたレジストローラ前ガイドを介してレジストローラ
に導き、該レジストローラを介して先端を整位した後、
被給紙部に給紙するようにした給紙装置であって、前記
レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面
に沿って設けられ前記搬送路を搬送される用紙を案内す
る内側ガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状
態、かつ搬送路の上流側に位置して設けられ自由端を下
流側に向けた弾性薄板からなる上流側ガイド、及び前記
搬送路の下流側に位置して設けられ自由端を上流側に向
けた回動可能で前記上流側ガイドよりも腰の強い弾性薄
板からなる下流側ガイドを有し前記搬送路を搬送される
用紙を案内する外側ガイドとを具備してなる構成とした
ものである。

【００１５】また、第５の手段として、搬送手段により
搬送される用紙を円弧状の搬送路を形成するように設け
られたレジストローラ前ガイドを介してレジストローラ
に導き、該レジストローラを介して先端を整位した後、
被給紙部に給紙するようにした給紙装置であって、前記
レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面
に沿って設けられ前記搬送路を搬送される用紙を案内す
る内側ガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状
態、かつ搬送路の上流側に位置して設けられ自由端を下
流側に向けた弾性薄板からなる上流側ガイド、及び前記
搬送路の下流側に位置して設けられ自由端を上流側に向
けた回動可能でかつ自重により常時内側ガイド方向に付
勢された剛性板体からなる下流側ガイドを有し前記搬送
路を搬送される用紙を案内する外側ガイドとを具備して
なる構成としたものである。

【００１６】

【作用】上記第１の手段の給紙装置によれば、レジスト
ローラ前ガイドが、円弧状の搬送路に沿って互いに対向
した一対のガイド板からなり、この一対のガイド板のう
ち少なくとも１つのガイド板が、前記円弧状の搬送路を
第１の幅に規定する第１の位置と、前記円弧状の搬送路
を前記第１の幅よりも広い第２の幅に規定する第２の位
置との間で移動自在に構成したから、移動自在なガイド
板により、厚紙（腰の強い用紙）用と、薄紙（腰の弱い
用紙）用の２種類の押付け力になるように設定すること
ができ、薄紙から厚紙まで、より広い範囲まで用紙の整
位性能を上げることができ、用紙のスキュー、先端未
達、あるいは紙折れ等のない確実な給紙が可能となる。

【００１７】また、上記第２の手段の給紙装置によれ
ば、レジストローラ前ガイドの第２のガイドが、自由端
が互いに対向するように設けられた２つのガイド部材を
有する構成としたから、２つのガイド部材を厚紙（腰の
強い用紙）用と、薄紙（腰の弱い用紙）用の２種類の押
付け力になるように設定することができ、薄紙から厚紙
まで、より広い範囲まで用紙の整位性能を上げることが
でき、用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等の
ない確実な給紙が可能となる。

【００１８】また、第３の手段の給紙装置によれば、レ
ジストローラ前ガイドの外側ガイドが、搬送路の上流側
に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性薄板か
らなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に位置し
て設けられ自由端を上流側に向けた回動可能でかつ付勢
部材により常時内側ガイド方向に付勢された剛性板体か
らなる下流側ガイドを有する構成としたから、上流側ガ
イドが薄紙（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイドが厚紙
（腰の強い用紙）用となり、薄紙から厚紙まで、いまま
でに比べさらに広い範囲の用紙の整位性能を上げること
ができ、用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等
のない確実な給紙が可能となる。また、付勢部材の付勢
力の選択により、押付け力の変更等が極めて容易とな
る。

【００１９】また、第４の手段の給紙装置によれば、レ
ジストローラ前ガイドの外側ガイドが、搬送路の下流側
に位置して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能で
前記上流側ガイドよりも腰の強い弾性薄板からなる下流
側ガイドを有する構成としたから、上流側ガイドが薄紙
（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイドが厚紙（腰の強い
用紙）用となり、薄紙から厚紙まで、いままでに比べさ
らに広い範囲の用紙の整位性能を上げることができ、用
紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等のない確実
な給紙が可能となる。

【００２０】また、第５の手段の給紙装置によれば、レ
ジストローラ前ガイドの外側ガイドが、搬送路の上流側
に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性薄板か
らなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に位置し
て設けられ自由端を上流側に向けた回動可能でかつ自重
により常時内側ガイド方向に付勢された剛性板体からな
る下流側ガイドを有する構成としたから、上流側ガイド
が薄紙（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイドが厚紙（腰
の強い用紙）用となり、薄紙から厚紙まで、いままでに
比べさらに広い範囲の用紙の整位性能を上げることがで
き、用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等のな
い確実な給紙が可能となる。

【００２１】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１ないし図
４を参照して詳細に説明する。図１は、本発明に係る給
紙装置１を適用した電子写真複写装置２の構成を示す。

【００２２】筐体である装置本体１０内には、帯電、露
光、現像、転写、清掃等の画像形成プロセスにより画像
を形成する画像形成手段１２が内蔵されている。また、
装置本体１０の上面には、原稿載置台としてのガラス板
（以後、プラテンガラスという）１４およびこのプラテ
ンガラス１４上にセットされた原稿Ｄを押さえる原稿押
えカバー１６が設けられている。さらに、装置本体１０
の上面前端縁部には、入力／表示手段としてのコントロ
ールパネル（図示しない）が配置されている。

【００２３】装置本体１０の底部には、画像形成手段１
２に供給される被転写体としての用紙Ｐを収容した給紙
カセット２０が装着されているとともに、装置本体１０
の左側には、定着済の用紙Ｐを収容する排紙トレイ２４
が装備されている。

【００２４】また、前記画像形成手段１２は、次のよう
な構成となっている。すなわち、装置本体１０内のほぼ
中央部に像担持体としての感光体ドラム２６が回転自在
に設けられている。

【００２５】この感光体ドラム２６の周囲には、その回
転方向（矢印Ａ方向）に沿って、感光体ドラム２６に光
を照射して残留電荷を除去する残留電荷除去手段として
の前露光装置２８、感光体ドラム２６の表面を一様に帯
電する帯電手段としての帯電装置３０、非画像形成領域
の電荷を除去するＬＥＤ消去アレイ３２、装置本体１０
内上部に配設された後述する露光手段（静電潜像形成手
段）としての光学系移動式の露光装置３４によりスリッ
ト露光されることで感光体ドラム２６の表面に形成され
た静電潜像を粉体現像剤（以後、トナーという）を用い
て現像する現像手段としての現像装置３６が順に配設さ
れている。

【００２６】さらに、感光体ドラム２６に形成された粉
体像としてのトナー像を給紙カセット２０あるいは手差
し給紙台２２から給送される被転写体としての用紙（普
通紙、ＯＨＰシート等）Ｐに対して転写する転写手段と
しての転写装置３８、トナー像が転写された用紙Ｐを感
光体ドラム２６から剥離する剥離手段としての剥離装置
４０、及び、感光体ドラム２６に残存するトナーを掻落
とす清掃手段としてのクリーナ装置４２が順に配置され
ている。

【００２７】また、装置本体１０内には、用紙Ｐを、転
写装置３８と感光体ドラム２６との間の像転写部５０を
経て排紙トレイ２４に導く用紙搬送路５２が形成されて
いる。

【００２８】そして、用紙搬送路５２の像転写部５０よ
りも上流側に位置して、整位手段および搬送手段を兼用
するレジストローラ対５４が、さらに、これより上流側
に用紙検知手段としてのレジストローラ前センサ５６が
配設されているとともに、像転写部５０よりも下流側に
位置して、定着手段としての加熱ローラ式定着装置５
８、および排紙ローラ対６０が配設された状態となって
いる。

【００２９】しかして、原稿Ｄの複写にあたっては、感
光体ドラム２６が矢印Ａ方向に回転するとともに前露光
装置２８により残留電荷が除去された後、帯電装置３０
により一様に帯電される。

【００３０】ついで、一様に帯電された感光体ドラム２
６上に光学系移動式の露光装置３４により原稿Ｄが走査
されて感光体ドラム２６上にスリット露光され、感光体
ドラム２６上に原稿Ｄに対応する静電潜像が形成される
ことになる。

【００３１】感光体ドラム２６上に形成された静電潜像
は、現像装置３６によりトナーが付与されて現像され、
感光体ドラム２６上にトナー像が形成される。一方、こ
の感光体ドラム２６上へのトナー像の形成動作に並行し
て、後述する給紙装置１が動作して給紙カセット２０か
ら用紙Ｐが取出され、先端整位が行われた状態で像転写
部５０に送り込まれ、転写装置３８の働きにより感光体
ドラム２６上のトナー像が用紙Ｐに転写される。

【００３２】ついで、トナー像が転写された用紙Ｐは、
ＡＣコロナ放電による剥離装置４０により剥離された
後、定着装置５８に導かれ、この定着装置５８によって
トナー像が用紙Ｐに溶融定着される。この後、用紙Ｐ
は、排紙ローラ対６０により排紙トレイ２４上に排出さ
れる。

【００３３】一方、用紙Ｐにトナー像が転写された後の
感光体ドラム２６は、クリーナ装置４２により残留トナ
ーが除去され、次の複写動作を可能にしている。また、
前記給紙装置１は、次のような構成となっている。すな
わち、図２に示すように、前記給紙カセット２０内の用
紙Ｐを取出し、用紙搬送路５２の始端部である円弧状の
搬送路５２Ａに送り込む搬送手段である給紙ローラ６２
と、この給紙ローラ６２により搬送される用紙Ｐを後述
するレジストローラ対５４に案内するレジストローラ前
ガイド６４と、このレジストローラ前ガイド６４により
案内された用紙Ｐの像転写位置の基準を決める役割と、
用紙の先端整位の役割をもった駆動ローラ５４Ａと押圧
ローラ５４Ｂとからなるレジストローラ対５４と、像転
写部５０への進入ガイドであるレジストローラ後ガイド
６６とを有する構成となっている。

【００３４】また、前記レジストローラ前ガイド６４
は、第１のガイドとしての円弧状の内側ガイド６８と、
この内側ガイド６８との間に前記円弧状の搬送路５２Ａ
を形成するように所定の間隔を存して設けられた内側ガ
イド６８よりも曲率の大きな第２のガイドとしての外側
ガイド７０により構成されている。

【００３５】内側ガイド６８は、固定ガイドからなり、
また、外側ガイド７０は、自由端が互いに対向するよう
に設けられた２つのガイド部材である上流側ガイド７０
Ａ及び下流側ガイド７０Ｂ、及び固定ガイド７０Ｃを有
したものとなっている。

【００３６】上流側ガイド７０Ａは、弾性薄板（マイラ
ー）からなり、その一端側は支持プレート７２に両面テ
ープ７４を介して固定され、その他端、すなわち自由端
は搬送路５２Ａの下流側に向いた状態となっている。ま
た、下流側ガイド７０Ｂは、一端側を支軸７６を介して
回動可能に設けられた金属板等の剛性板体からなり、そ
の他端、すなわち自由端は搬送路５２Ａの上流側に向い
た状態となっているとともに、付勢部材である圧縮コイ
ルバネ７８により常時内側ガイド６８の方向に自由端が
近接する方向に付勢された状態となっている。

【００３７】なお、上流側ガイド７０Ａ及び下流側ガイ
ド７０Ｂは、その自由端どうしが接触してその動きを妨
げることがないように、隙間が形成される状態で配設さ
れている。

【００３８】しかして、このように構成されたレジスト
ローラ前ガイド６４を備えた給紙装置１にあっては、給
紙ローラ６２により給紙カセット２０から用紙Ｐが取出
され、この用紙Ｐは、引続き給紙ローラ６２の搬送力に
より搬送され、レジストローラ前ガイド６４を介してレ
ジストローラ対５４に導かれる。

【００３９】用紙Ｐは、その先端が止まっているレジス
トローラ対５４に当接する。また、用紙Ｐの先端がレジ
ストローラ前センサ５６を通過してからも一定時間給紙
ローラ６２が動作することにより撓んだ状態となる。

【００４０】この時、用紙Ｐが、腰の弱い薄紙の場合に
は、図３に示すように、弾性薄板（マイラー）からなる
上流側ガイド７０Ａが内側ガイド６８から離れるように
弾性変形して、用紙Ｐの撓みスペースが確保されるとと
もに、上流側ガイド７０Ａの弱い弾性力（復元力）から
なる押付け力Ｆ₁ により、レジストローラ対５４への噛
み込み力を増している。

【００４１】また、腰の強い厚紙の場合には、図４に示
すように弾性薄板（マイラー）からなる上流側ガイド７
０Ａが内側ガイド６８から離れるように弾性変形すると
ともに剛性板体からなる下流側ガイド７０Ｂも圧縮コイ
ルバネ７８の付勢力に抗して内側ガイド６８から離れる
ように回動変位する。そして、用紙Ｐの撓みスペースが
確保されるとともに、上流側ガイド７０Ａの弾性力（復
元力）からなる押付け力Ｆ₁ ′と、下流側ガイド７０Ｂ
の前記Ｆ₁ ′より強い圧縮コイルバネ７８の付勢力によ
る押付け力Ｆ₂ により、レジストローラ対５４への噛み
込み力を増している。

【００４２】したがって、薄紙は折れることなく撓むこ
とができ、厚紙も抵抗なく撓むことができ、薄紙から厚
紙まで、いままでに比べさらに広い範囲の用紙の整位性
能を上げることができ、用紙Ｐのスキュー、先端未達、
あるいは紙折れ等のない確実な給紙が可能となる。ま
た、圧縮コイルバネ７８の付勢力の選択により、押付け
力Ｆ₂ の変更等が極めて容易となるものである。

【００４３】次に、本発明の第２の実施例を図５ないし
図７を参照して詳細に説明する。この第２の実施例にお
いて、レジストローラ前ガイド６４の外側ガイド７０の
構成を変えた所以外は前述の第１の実施例と同一である
ため、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。

【００４４】すなわち、この第２の実施例の外側ガイド
７０は、自由端が互いに対向するように設けられた２つ
のガイド部材である上流側ガイド７０Ａ及び下流側ガイ
ド７０Ｂ′、及び固定ガイド７０Ｃを有したものとなっ
ている。

【００４５】上流側ガイド７０Ａは、弾性薄板（マイラ
ー）からなり、その一端側は支持プレート７２に両面テ
ープ７４を介して固定され、その他端、すなわち自由端
は搬送路５２Ａの下流側に向いた状態となっている。ま
た、下流側ガイド７０Ｂ′は、上流側ガイド７０Ａより
も腰の強い弾性薄板（マイラー）からなり、その一端側
は支持部材８０に両面テープ８２を介して固定され、そ
の他端、すなわち自由端は搬送路５２Ａの上流側に向い
た状態となっている。

【００４６】なお、上流側ガイド７０Ａ及び下流側ガイ
ド７０Ｂ′は、その自由端どうしが接触してその動きを
妨げることがないように、隙間が形成される状態で配設
されている。

【００４７】しかして、このように構成されたレジスト
ローラ前ガイド６４を備えた給紙装置１にあっては、給
紙ローラ６２により給紙カセット２０から用紙Ｐが取出
され、この用紙Ｐは、引続き給紙ローラ６２の搬送力に
より搬送され、レジストローラ前ガイド６４を介してレ
ジストローラ対５４に導かれる。

【００４８】用紙Ｐは、その先端が止まっているレジス
トローラ対５４に当接する。また、用紙Ｐの先端がレジ
ストローラ前センサ５６を通過してからも一定時間給紙
ローラ６２が動作することにより撓んだ状態となる。

【００４９】この時、用紙Ｐが、腰の弱い薄紙の場合に
は、図６に示すように、弾性薄板（マイラー）からなる
上流側ガイド７０Ａが内側ガイド６８から離れるように
弾性変形して、用紙Ｐの撓みスペースが確保されるとと
もに、上流側ガイド７０Ａの弱い弾性力（復元力）から
なる押付け力Ｆ₁ により、レジストローラ対５４への噛
み込み力を増している。

【００５０】また、腰の強い厚紙の場合には、図７に示
すように弾性薄板（マイラー）からなる上流側ガイド７
０Ａが内側ガイド６８から離れるように弾性変形すると
ともに上流側ガイド７０Ａよりも腰の強い弾性薄板（マ
イラー）からなる下流側ガイド７０Ｂ′も内側ガイド６
８から離れるように弾性変形する。そして、用紙Ｐの撓
みスペースが確保されるとともに、上流側ガイド７０Ａ
の弾性力（復元力）からなる押付け力Ｆ₁ ′と、下流側
ガイド７０Ｂ′の前記Ｆ₁ ′よりも強い弾性力（復元
力）からなる押付け力Ｆ₂ により、レジストローラ対５
４への噛み込み力を増している。

【００５１】したがって、薄紙は折れることなく撓むこ
とができ、厚紙も抵抗なく撓むことができ、薄紙から厚
紙まで、いままでに比べさらに広い範囲の用紙の整位性
能を上げることができ、用紙Ｐのスキュー、先端未達、
あるいは紙折れ等のない確実な給紙が可能となる。

【００５２】次に、本発明の第３の実施例を図８ないし
図１０を参照して詳細に説明する。この第３の実施例に
おいて、レジストローラ前ガイド６４の外側ガイド７０
の構成を変えた所以外は前述の第１の実施例と同一であ
るため、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。

【００５３】すなわち、この第３の実施例の外側ガイド
７０は、自由端が互いに対向するように設けられた２つ
のガイド部材である上流側ガイド７０Ａ及び下流側ガイ
ド７０Ｂ、及び固定ガイド７０Ｃを有したものとなって
いる。

【００５４】上流側ガイド７０Ａは、弾性薄板（マイラ
ー）からなり、その一端側は支持プレート７２に両面テ
ープ７４を介して固定され、その他端、すなわち自由端
は搬送路５２Ａの下流側に向いた状態となっている。ま
た、下流側ガイド７０Ｂは、一端側を支軸７６を介して
回動可能に設けられた金属板等の剛性板体からなり、そ
の他端、すなわち自由端は搬送路５２Ａの上流側に向い
た状態となっているとともに、自重により常時内側ガイ
ド６８の方向に自由端が近接する方向に付勢された状態
となっている。

【００５５】なお、上流側ガイド７０Ａ及び下流側ガイ
ド７０Ｂは、その自由端どうしが接触してその動きを妨
げることがないように、隙間が形成される状態で配設さ
れている。

【００５６】しかして、このように構成されたレジスト
ローラ前ガイド６４を備えた給紙装置１にあっては、給
紙ローラ６２により給紙カセット２０から用紙Ｐが取出
され、この用紙Ｐは、引続き給紙ローラ６２の搬送力に
より搬送され、レジストローラ前ガイド６４を介してレ
ジストローラ対５４に導かれる。

【００５７】用紙Ｐは、その先端が止まっているレジス
トローラ対５４に当接する。また、用紙Ｐの先端がレジ
ストローラ前センサ５６を通過してからも一定時間給紙
ローラ６２が動作することにより撓んだ状態となる。

【００５８】この時、用紙Ｐが、腰の弱い薄紙の場合に
は、図９に示すように、弾性薄板（マイラー）からなる
上流側ガイド７０Ａが内側ガイド６８から離れるように
弾性変形して、用紙Ｐの撓みスペースが確保されるとと
もに、上流側ガイド７０Ａの弱い弾性力（復元力）から
なる押付け力Ｆ₁ により、レジストローラ対５４への噛
み込み力を増している。

【００５９】また、腰の強い厚紙の場合には、図１０に
示すように弾性薄板（マイラー）からなる上流側ガイド
７０Ａが内側ガイド６８から離れるように弾性変形する
とともに剛性板体からなる下流側ガイド７０Ｂも自重に
抗して内側ガイド６８から離れるように回動変位する。
そして、用紙Ｐの撓みスペースが確保されるとともに、
上流側ガイド７０Ａの弾性力（復元力）からなる押付け
力Ｆ₁ ′と、下流側ガイド７０Ｂの前記Ｆ₁ ′より強い
自重による押付け力Ｆ₂ により、レジストローラ対５４
への噛み込み力を増している。

【００６０】したがって、薄紙は折れることなく撓むこ
とができ、厚紙も抵抗なく撓むことができ、薄紙から厚
紙まで、いままでに比べさらに広い範囲の用紙の整位性
能を上げることができ、用紙Ｐのスキュー、先端未達、
あるいは紙折れ等のない確実な給紙が可能となる。な
お、本発明は、本発明の要旨を変えない範囲で種々変形
実施可能なことは勿論である。

【００６１】

【発明の効果】本発明は、以上説明したようにしたか
ら、次のような効果を奏する。請求項１記載の給紙装置
によれば、レジストローラ前ガイドが、円弧状の搬送路
に沿って互いに対向した一対のガイド板からなり、この
一対のガイド板のうち少なくとも１つのガイド板が、前
記円弧状の搬送路を第１の幅に規定する第１の位置と、
前記円弧状の搬送路を前記第１の幅よりも広い第２の幅
に規定する第２の位置との間で移動自在に構成したか
ら、移動自在なガイド板により、厚紙（腰の強い用紙）
用と、薄紙（腰の弱い用紙）用の２種類の押付け力にな
るように設定することができ、薄紙から厚紙まで、より
広い範囲まで用紙の整位性能を上げることができ、用紙
のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等のない確実な
給紙ができる。

【００６２】また、請求項２記載の給紙装置によれば、
レジストローラ前ガイドの第２のガイドが、自由端が互
いに対向するように設けられた２つのガイド部材を有す
る構成としたから、２つのガイド部材を厚紙（腰の強い
用紙）用と、薄紙（腰の弱い用紙）用の２種類の押付け
力になるように設定することができ、薄紙から厚紙ま
で、より広い範囲まで用紙の整位性能を上げることがで
き、用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等のな
い確実な給紙ができる。

【００６３】また、請求項３記載の給紙装置によれば、
レジストローラ前ガイドの外側ガイドが、搬送路の上流
側に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性薄板
からなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に位置
して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能でかつ付
勢部材により常時内側ガイド方向に付勢された剛性板体
からなる下流側ガイドを有する構成としたから、上流側
ガイドが薄紙（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイドが厚
紙（腰の強い用紙）用となり、薄紙から厚紙まで、いま
までに比べさらに広い範囲の用紙の整位性能を上げるこ
とができ、用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ
等のない確実な給紙ができる。また、付勢部材の付勢力
の選択により、押付け力の変更等が極めて容易となる。

【００６４】また、請求項４記載の給紙装置によれば、
レジストローラ前ガイドの外側ガイドが、搬送路の下流
側に位置して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能
で前記上流側ガイドよりも腰の強い弾性薄板からなる下
流側ガイドを有する構成としたから、上流側ガイドが薄
紙（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイドが厚紙（腰の強
い用紙）用となり、薄紙から厚紙まで、いままでに比べ
さらに広い範囲の用紙の整位性能を上げることができ、
用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等のない確
実な給紙ができる。

【００６５】また、請求項５記載の給紙装置によれば、
レジストローラ前ガイドの外側ガイドが、搬送路の上流
側に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性薄板
からなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に位置
して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能でかつ自
重により常時内側ガイド方向に付勢された剛性板体から
なる下流側ガイドを有する構成としたから、上流側ガイ
ドが薄紙（腰の弱い用紙）用に、下流側ガイドが厚紙
（腰の強い用紙）用となり、薄紙から厚紙まで、いまま
でに比べさらに広い範囲の用紙の整位性能を上げること
ができ、用紙のスキュー、先端未達、あるいは紙折れ等
のない確実な給紙ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の給紙装置を適用した電
子写真複写装置の概略的縦断正面図。

【図２】本発明の第１の実施例の給紙装置の概略的正面
図。

【図３】同じく第１の実施例の薄紙給紙時の状態を示す
説明図。

【図４】同じく第１の実施例の厚紙給紙時の状態を示す
説明図。

【図５】本発明の第２の実施例の給紙装置の概略的正面
図。

【図６】同じく第２の実施例の薄紙給紙時の状態を示す
説明図。

【図７】同じく第２の実施例の厚紙給紙時の状態を示す
説明図。

【図８】本発明の第３の実施例の給紙装置の概略的正面
図。

【図９】同じく第３の実施例の薄紙給紙時の状態を示す
説明図。

【図１０】同じく第３の実施例の厚紙給紙時の状態を示
す説明図。

【図１１】従来の給紙装置の概略的正面図。

【符号の説明】

１…給紙装置、５２Ａ…搬送路、５４…レジストローラ
対、６２…給紙ローラ（搬送手段）、６４…レジストロ
ーラ前ガイド、６８…内側ガイド（第１のガイド）、７
０…外側ガイド（第２のガイド）、７０Ａ…上流側ガイ
ド、７０Ｂ，７０Ｂ′…下流側ガイド、７０Ｃ…固定ガ
イド、７８…圧縮コイルバネ（付勢部材）、Ｐ…用紙。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】搬送手段により搬送される用紙を円弧状の
搬送路を形成するように設けられたレジストローラ前ガ
イドを介してレジストローラに導き、該レジストローラ
により用紙先端を整位した後、被給紙部に給紙するよう
にした給紙装置であって、前記レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路に沿って互いに対向した一対のガイ
ド板からなり、この一対のガイド板のうち少なくとも１
つのガイド板が、前記円弧状の搬送路を第１の幅に規定
する第１の位置と、前記円弧状の搬送路を前記第１の幅
よりも広い第２の幅に規定する第２の位置との間で移動
自在に構成したことを特徴とする給紙装置。
【請求項２】搬送手段により搬送される用紙を円弧状の
搬送路を形成するように設けられたレジストローラ前ガ
イドを介してレジストローラに導き、該レジストローラ
により用紙先端を整位した後、被給紙部に給紙するよう
にした給紙装置であって、前記レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面に沿って設けられ前記搬送路
を搬送される用紙を案内する第１のガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状態、かつ自由端が
互いに対向するように設けられた２つのガイド部材を有
し前記搬送路を搬送される用紙を案内する第２のガイド
と、を具備してなることを特徴とする給紙装置。
【請求項３】搬送手段により搬送される用紙を円弧状の
搬送路を形成するように設けられたレジストローラ前ガ
イドを介してレジストローラに導き、該レジストローラ
により用紙先端を整位した後、被給紙部に給紙するよう
にした給紙装置であって、前記レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面に沿って設けられ前記搬送路
を搬送される用紙を案内する内側ガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状態、かつ搬送路の
上流側に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性
薄板からなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に
位置して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能でか
つ付勢部材により常時内側ガイド方向に付勢された剛性
板体からなる下流側ガイドを有し前記搬送路を搬送され
る用紙を案内する外側ガイドと、を具備してなることを
特徴とする給紙装置。
【請求項４】搬送手段により搬送される用紙を円弧状の
搬送路を形成するように設けられたレジストローラ前ガ
イドを介してレジストローラに導き、該レジストローラ
により用紙先端を整位した後、被給紙部に給紙するよう
にした給紙装置であって、前記レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面に沿って設けられ前記搬送路
を搬送される用紙を案内する内側ガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状態、かつ搬送路の
上流側に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性
薄板からなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に
位置して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能で前
記上流側ガイドよりも腰の強い弾性薄板からなる下流側
ガイドを有し前記搬送路を搬送される用紙を案内する外
側ガイドと、を具備してなることを特徴とする給紙装
置。
【請求項５】搬送手段により搬送される用紙を円弧状の
搬送路を形成するように設けられたレジストローラ前ガ
イドを介してレジストローラに導き、該レジストローラ
により用紙先端を整位した後、被給紙部に給紙するよう
にした給紙装置であって、前記レジストローラ前ガイドが、前記円弧状の搬送路の一面に沿って設けられ前記搬送路
を搬送される用紙を案内する内側ガイドと、前記円弧状の搬送路の他面に沿った状態、かつ搬送路の
上流側に位置して設けられ自由端を下流側に向けた弾性
薄板からなる上流側ガイド、及び前記搬送路の下流側に
位置して設けられ自由端を上流側に向けた回動可能でか
つ自重により常時内側ガイド方向に付勢された剛性板体
からなる下流側ガイドを有し前記搬送路を搬送される用
紙を案内する外側ガイドと、を具備してなることを特徴
とする給紙装置。