JP2001226016A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001226016A
JP2001226016A JP2000035764A JP2000035764A JP2001226016A JP 2001226016 A JP2001226016 A JP 2001226016A JP 2000035764 A JP2000035764 A JP 2000035764A JP 2000035764 A JP2000035764 A JP 2000035764A JP 2001226016 A JP2001226016 A JP 2001226016A
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roller
recording paper
free end
paper
rotating shaft
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JP2000035764A
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English (en)
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Kimihide Tsukamoto
公秀 塚本
秀雄 ▲吉▼川
Hideo Yoshikawa
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチバック搬送を阻害することなく、排
紙時に記録用紙がカール状態となることを防止すること
のできる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 回転軸61aの両端を開放した押圧ロー
ラ61を、ガイド板62のガイド孔62aに遊嵌して波
打ち制御部56を構成する。開口端E1から開口端E2
に向って、ガイド孔62aの幅を回転軸61aが内接す
る程度から次第に拡がるよう、また排紙ローラ55のニ
ップ面と略同一平面Pから開口部までの距離が次第に大
きくなるよう変化させる。排紙動作時には記録用紙面か
ら押圧ローラ61に摩擦力を与え、回転軸61aをガイ
ド孔62aの排紙方向側で平面Pから押圧ローラ61の
半径よりも小さい距離だけ離れた内接位置に導く。スイ
ッチバック動作時には、逆方向の摩擦力によって回転軸
61aを該内接位置からスイッチバック方向側で平面P
から略上記半径だけ離れた最遠位置に導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタなどの画像形成装置に用いられる用紙排
出機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やファクシミリ、プリンタ
などの画像形成装置では、画像が形成された記録用紙は
排紙ローラにより排紙トレイに排出される。このような
通常の排紙機構において、記録用紙は排紙ローラのニッ
プ部を抜けた後は自身の慣性のみにより搬送される。こ
のとき記録用紙はカール状態となることがあり、この状
態で排紙トレイに積載されると、スタックに問題が起こ
る。例えば、カール状態となることによって、積載され
る記録用紙の先端が揃わず記録用紙の向きが曖昧にな
る。また、前に排出した記録用紙に接触してその記録用
紙を排紙トレイから押し出してしまったり、排出されつ
つある記録用紙の先端が、丸まりによって何らかの障害
物に引っ掛かったりするといった不具合が発生し、記録
用紙が円滑に排出されない。その結果、排紙トレイ上で
スタックを良好に行うことができない。
【0003】そこで従来、特開平5−43110号公報
に開示されているような用紙排出装置によって上記問題
に対処することが考えられている。この用紙排出装置
は、複数の排紙ローラの間に記録用紙と対向する位置か
ら突起を延設し、排紙時に記録用紙を排紙ローラと突起
との間を通すことにより、記録用紙を波打たせる構成で
ある。これにより、記録用紙にその搬送方向に腰を持た
せ、カール状態となることを抑えるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述した画像形成装置
には、スイッチバック方式により両面印字などを可能と
したものがある。スイッチバック方式を用いる場合に
は、一旦排紙ローラを正方向に回転させて記録用紙を途
中まで排出して停止させ、続いて排紙ローラに排紙時と
は逆方向の回転を与えることにより、排出途中の記録用
紙を画像形成装置の内部に送り返す必要がある。しかし
この場合、前述した公報の突起などにより記録用紙を波
打たせた状態で送り返すと、送られた記録用紙が次の搬
送ローラに噛み込んだ際に、搬送ローラのニップ部によ
って押しつぶされてしまう。従って、記録用紙にしわな
どのダメージを与えたり、記録用紙のジャムが発生した
りして、スイッチバック搬送が阻害されるという問題が
ある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に鑑みなされた
ものであり、その目的は、スイッチバック搬送を阻害す
ることなく、排紙時に記録用紙がカール状態となること
を防止することのできる画像形成装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記課題を解決するために、画像を形成した記録用
紙を外部に排出する排紙動作と、排出途上にある上記記
録用紙を内部に送り返すスイッチバック動作とが可能な
排紙ローラを有する画像形成装置において、上記排紙動
作時に上記記録用紙を進行方向と略直交する方向に波打
たせる一方、上記スイッチバック動作時に上記記録用紙
の波打ちを解除する波打ち制御手段を有していることを
特徴としている。
【0007】上記の発明によれば、排紙動作とスイッチ
バック動作とが可能な排紙ローラに対して、各動作時で
記録用紙への波打ちの有無を変える波打ち制御手段を設
ける。波打ち制御手段は、排紙ローラが排紙動作状態に
あるときには、記録用紙を進行方向と略直交する方向に
波打たせ、排紙ローラがスイッチバック動作状態にある
ときには、一旦排紙動作によって行われた記録用紙の波
打ちを解除するようになっている。従って、排紙動作時
には記録用紙に腰を持たせて排紙を行うので、記録用紙
がカール状態となることが防止されるとともに、スイッ
チバック動作時には記録用紙を平坦に戻すので、次の搬
送ローラへの受渡しが順調に行われる。
【0008】これにより、スイッチバック搬送を阻害す
ることなく、排紙時に記録用紙がカール状態となること
を防止することのできる画像形成装置を提供することが
できる。
【0009】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、上記波打ち制御手段は、回転軸の両
端が開放され、上記排紙ローラの駆動力によって搬送さ
れる上記記録用紙の面との摩擦力で移動および回転を行
う自由端ローラと、上記回転軸が遊嵌され、上記摩擦力
により移動する上記回転軸を、上記排紙動作時には上記
自由端ローラが上記排紙ローラの記録用紙保持面と段違
いに上記記録用紙を押圧する状態となる第1移動停止位
置に導き、上記スイッチバック動作時には上記自由端ロ
ーラが上記記録用紙保持面と略同一平面上で上記記録用
紙に接する状態となる第2移動停止位置に導く形状のガ
イド孔が設けられた自由端ローラガイド部材とを有して
いることを特徴としている。
【0010】上記の発明によれば、波打ち制御手段は、
回転軸の両端が開放された自由端ローラと、自由端ロー
ラの回転軸を排紙ローラの排紙動作時とスイッチバック
動作時とで異なる位置に導く自由端ローラガイド部材と
を有している。自由端ローラは、記録用紙が排紙ローラ
の駆動力によって搬送される際に、記録用紙面との摩擦
力で移動および回転を行う。自由端ローラガイド部材に
は自由端ローラの回転軸が遊嵌されるガイド孔が設けら
れており、自由端ローラが摩擦力で移動するときに回転
軸の移動方向を規制するような形状となっている。
【0011】このガイド孔が排紙ローラの排紙動作時に
回転軸を導く第1移動停止位置は、自由端ローラが排紙
ローラの記録用紙保持面と段違いに記録用紙を押圧する
状態となる、すなわち記録用紙を波打たせる状態となる
位置である。また、排紙ローラのスイッチバック動作時
に回転軸を導く第2移動停止位置は、自由端ローラが排
紙ローラの記録用紙保持面と略同一平面上で記録用紙に
接する状態となる、すなわち記録用紙の波打ちを解除す
る状態となる位置である。両停止位置のそれぞれでは、
記録用紙の搬送に伴って摩擦力により自由端ローラが回
転する。
【0012】従って、波打ち制御手段は、搬送される記
録用紙との摩擦力を利用して自由端ローラを移動させる
だけで、記録用紙に対して波打ちの形成および解除を行
うことができるので、波打ちの制御が容易である。
【0013】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、上記自由端ローラの外周面は、上記
記録用紙面に対して滑りを防止する材質で形成されてい
ることを特徴としている。
【0014】上記の発明によれば、自由端ローラの外周
面が記録用紙面に対して滑りを防止する材質で形成され
ている、すなわち自由端ローラの外周面と記録用紙面と
の間の摩擦係数が大きく設定されている。従って、自由
端ローラが記録用紙から得る摩擦力が充分大きくなり、
排紙ローラの排紙動作時およびスイッチバック動作時に
自由端ローラの回転軸は確実に第1移動停止位置および
第2移動停止位置に導かれる。従って、記録用紙に確実
に波打ちの形成および解除を行うことができる。
【0015】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、上記自由端ローラガイド部材は上記
回転軸に対して略垂直な固定板を有し、上記ガイド孔
は、上記固定板に上記記録用紙の搬送方向に略沿った方
向に延びるように穿孔され、排紙方向側の開口端からス
イッチバック方向側の開口端に向かうにつれて、幅が上
記回転軸が内接する程度から上記回転軸が幅方向に移動
することができる程度にまで拡がるとともに上記記録用
紙保持面と略同一平面から開口部までの距離が大きくな
るように変化する形状であって、上記回転軸が排紙方向
側の内接位置にあるときの上記回転軸の中心と上記平面
との距離が上記自由端ローラの半径よりも小さく、上記
回転軸が上記スイッチバック方向側で上記平面から最遠
位置にあるときの上記回転軸の中心と上記平面との距離
が上記自由端ローラの半径と略等しいことを特徴として
いる。
【0016】上記の発明によれば、自由端ローラガイド
部材のガイド孔は、自由端ローラの回転軸に対して略垂
直な固定板に、記録用紙の搬送方向に略沿った方向に延
びるように穿孔された孔である。このガイド孔は、排紙
方向側の開口端からスイッチバック方向側の開口端に向
かうにつれて、幅が回転軸が内接する程度から回転軸が
幅方向に移動することができる程度にまで拡がり、ま
た、排紙ローラの記録用紙保持面と略同一平面から開口
部までとの距離が大きくなるように変化する形状であ
る。
【0017】従って、自由端ローラの回転軸は、排紙ロ
ーラの排紙動作時に記録用紙との摩擦力によってガイド
孔内を排紙方向側へ移動すると、排紙方向側の内接位置
でガイド孔の壁面に内接して移動が停止される。ここ
で、内接位置における回転軸の中心と上記平面との距離
が自由端ローラの半径よりも小さくなるように設定され
ているため、自由端ローラは排紙ローラの記録用紙保持
面と段違いに記録用紙面を押圧することとなる。すなわ
ち、上記内接位置は前記第1移動停止位置として機能す
る。
【0018】また、自由端ローラの回転軸は、排紙ロー
ラのスイッチバック動作時に記録用紙との摩擦力によっ
てガイド孔内をスイッチバック方向側へ移動すると、上
記平面から離れる方向にも移動する。そして、回転軸の
中心と上記平面との距離が自由端ローラの半径と略等し
くなる、上記平面からの最遠位置に達する。この最遠位
置では、ガイド孔の上述した形状により回転軸がガイド
孔の壁面に内接して移動が停止されるとともに、上記距
離の設定により、自由端ローラが略上記平面内で記録用
紙に接することとなる。すなわち、上記最遠位置は前記
第2移動停止位置として機能する。
【0019】排紙ローラのスイッチバック動作時には、
自由端ローラの回転軸は一旦上記の第1移動停止位置に
移動した後、上記の第2移動停止位置へ移動するが、記
録用紙という変形しやすい部材から力を受けて移動する
ため、第2移動停止位置への移動時には回転軸の移動経
路がばらつく。本発明では、上述したように、ガイド孔
の幅を排紙方向側開口端からスイッチバック方向側開口
端に向かうにつれて拡げることにより、第2移動停止位
置への移動経路に自由度を持たせている。しかも、排紙
方向側の開口端からスイッチバック方向側の開口端に向
かうにつれて、上記平面から開口部までの距離を大きく
しているので、波打ちが解除されつつある記録用紙に再
度深い波打ちを与えることがない。従って、スイッチバ
ック動作時に波打ち制御手段によって記録用紙に無理な
力が加わらない。
【0020】以上のように、本発明によれば、ガイド孔
の形状を排紙ローラの記録用紙保持面との位置関係を基
に決定することにより、第1移動停止位置および第2移
動停止位置を容易に設定することができるとともに、記
録用紙の搬送を極めて安定化することができる。
【0021】さらに本発明の画像形成装置は、上記課題
を解決するために、上記波打ち制御手段は、上記記録用
紙を挟んで上記自由端ローラと対向する位置で、上記自
由端ローラの移動を阻害しない程度の弾性力により上記
記録用紙を上記自由端ローラ側に向かって押圧する弾性
部材をさらに有していることを特徴としている。
【0022】上記の発明によれば、弾性部材により、記
録用紙を挟んで自由端ローラと対向する位置で、記録用
紙を自由端ローラ側に向かって弾性力で押圧する。ま
た、このときの弾性力は自由端ローラの移動を阻害しな
い程度の微弱なものであるので、弾性部材は自由端ロー
ラの移動に追従するように変形するだけである。従っ
て、この弾性力は排紙ローラのスイッチバック動作時
に、記録用紙に一旦形成された波打ちを平坦化する矯正
力として適したものとなり、波打ちの解除を促進するこ
とができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成装置を具現する
実施の一形態について、図1ないし図6に基づいて説明
すれば以下の通りである。
【0024】図6に、本実施の形態における画像形成装
置としての複写機1の構成を示す。複写機1は、原稿読
み取り部2、作像部3、給紙部4、および搬送部5を有
している。
【0025】原稿読み取り部2は、上面に透明なガラス
などからなる原稿台21を有している。この原稿台21
の下方にはスキャナー光学系22が配されている。この
スキャナー光学系22は、露光ランプユニット22a、
可動ミラーユニット22b、結像レンズ22c、および
光電変換素子(CCD)22dを備えている。露光ラン
プユニット22aは、原稿台21上に載置される原稿に
原稿台21の下方で水平方向に走査しながら光を照射し
て反射光を取り出す。可動ミラーユニット22bは露光
ランプユニット22aに対して所定の速度で水平方向に
移動しながら、露光ランプユニット22aによって取り
出された反射光をさらに後続の結像レンズ22cに導
く。結像レンズ22cは可動ミラーユニット22bによ
って導かれた反射光を光電変換素子(CCD)22dの
受光面に集光する。CCD22dは受光面における結像
レンズ22cからの受光量に応じた電気信号を出力す
る。このCCD22dの出力信号は、デジタルデータに
変換された後に図示しない画像処理部において所定の処
理が施され、画像データとして出力される。
【0026】作像部3は電子写真方式で画像を形成する
ユニットであり、感光体ドラム31、主帯電器32、画
像書き込みユニット(LSU)33、現像装置34、転
写器35、クリーニング装置36、および定着装置37
を備えている。感光体ドラム31は矢印方向に回転自在
に支持されており、その表面は主帯電器32によって単
一極性の電荷が均一に付与されることで一次帯電する。
一次帯電した感光体表面には、画像書き込みユニット3
3によって、画像処理部から出力された画像データに基
づいて変調された画像光が照射され、光導電作用による
静電潜像が形成される。次いで現像装置34によって感
光体表面に現像剤が供給され、静電潜像は現像剤画像に
顕像化される。そして、感光体ドラム31に担持された
現像剤画像は、転写器35によって、後述するレジスト
ローラ54からタイミングを合わせて搬送された記録用
紙の表面に転写される。転写後に感光体表面に残留した
現像剤はクリーニング装置36によって除去され、さら
に図示しない除電器によって感光体表面の電位が初期化
される。また、現像剤画像が転写された記録用紙は、定
着装置37を通過する間に加熱および加圧され、現像剤
画像が溶融して記録用紙面に固着する。
【0027】給紙部4は、複写機本体の最下部に給紙カ
セット41および給紙ローラ42を備えている。給紙カ
セット41は複写機1本体の内部で多数の記録用紙を収
めている給紙源である。その他の給紙源として、複写機
1本体の側面から手差しの記録用紙を供給する手差しト
レイなどもある。給紙ローラ42は給紙カセット41の
記録用紙供給側先端に設けられ、給紙カセット41から
記録用紙を1枚ずつ呼び込むようになっている。
【0028】搬送部5は、給紙部4から作像部3の転写
位置に至る搬送路51、作像部3の転写位置から排紙口
に至る搬送路52、および搬送路52の途中から搬送路
51に至る搬送路53を備えている。便宜上、記録用紙
の流れ出し部分である給紙部4側を上流、排紙側を下流
とすると、搬送路51には、上流側から下流側に向かっ
て記録用紙の通過を検知するためのレジスト前検知スイ
ッチ(図示せず)、上記レジスト前検知スイッチの信号
を基に感光体ドラム31上の現像剤画像と記録用紙との
位置合わせを行うレジストローラ54が設けられてい
る。画像形成時には、感光体ドラム31の回転に先立っ
て給紙部4から記録用紙が1枚ずつ搬送路51内に給紙
され、記録用紙は前端部がレジストローラ54に当接し
た状態で停止している。そしてレジストローラ54は、
記録用紙の前端部が感光体表面に担持された現像剤画像
の前端に合うタイミングで回転を開始し、記録用紙を転
写位置へ送り込む。
【0029】また、搬送路52には、記録用紙が定着装
置37を通過したことを検知する定着紙検知スイッチ
(図示せず)、記録用紙を排出するための排紙ローラ5
5、排紙ローラ55で排出される記録用紙に波打ちを形
成する波打ち制御部56、および記録用紙が排紙ローラ
55の上流側の所定位置を通過したことを検知する排紙
検知スイッチ(図示せず)が設けられている。排紙ロー
ラ55は排紙検知スイッチの検知情報に基づいて、複写
機1本体の横でスキャナユニット22の下方の空間に設
けられた排紙トレイ59に記録用紙を排出する。これに
より、ユーザに印刷物が提供される。波打ち制御部56
については後で詳述する。
【0030】搬送路53は記録用紙に両面印字を行う際
の記録用紙のスイッチバック用搬送路であり、搬送路5
2との接続点に搬送路切り換え用の切り換え爪57が設
けられている。上述の排紙ローラ55は正逆両回転が可
能であり、記録用紙のスイッチバック搬送を行うときに
は正回転して記録用紙を一旦途中まで排出し、続いて切
り換え爪57を搬送路53に通じるように切り換えた
後、逆回転して記録用紙を搬送路53に送り込む。搬送
路53では搬送ローラ58によって記録用紙を表裏反転
した状態で搬送路51に搬送するようになっている。裏
面への画像形成が終了すると、記録用紙は前記搬送路5
2によって排紙トレイ59に排出される。
【0031】次に、上記の構成の複写機1における波打
ち制御部56の構成について説明する。
【0032】図2に示すように、波打ち制御手段として
の波打ち制御部56は、駆動ローラ55aと従動ローラ
55bとのローラ対からなる複数の排紙ローラ55…と
組をなして複数個が配置され、それぞれが押圧ローラ6
1および2枚のガイド板62・62を備えている。排紙
ローラ55…は記録用紙の搬送方向と直交する方向に間
隔を置いて一直線に並んでおり、波打ち制御部56は上
記間隔に適宜配置される。図1(a)・(c)に示すよ
うに、各排紙ローラ55において、駆動ローラ55aは
ギアを介してモータにより駆動されるローラであり、従
動ローラ55bは支持板からばねで付勢される形で駆動
ローラ55aの駆動力により回転する。
【0033】波打ち制御部56の押圧ローラ61は回転
軸61aの両端が開放された半径Rの自由端ローラであ
り、図3(a)・(b)に示すように、外周面がゴムな
ど、記録用紙面との摩擦係数が大きい高摩擦係数部材6
1bで形成されている。ガイド板62は、排紙ローラ5
5の上方の筐体などの固定部分から複数の排紙ローラ5
5…の間に向けて延設された、押圧ローラ61の回転軸
61aに垂直な固定板である。図1(a)のA−A断面
図である同図(b)、および図1(c)のB−B断面図
である同図(d)に示すように、ガイド板62には押圧
ローラ61の回転軸61aが遊嵌されるガイド孔62a
が穿孔されており、自由端ローラガイド部材としての機
能を有する。
【0034】本実施の形態においては、排紙ローラ55
は駆動ローラ55aと従動ローラ55bとが接触して形
成されるニップ部により記録用紙を水平方向に搬送する
構成となっており、図1(b)・(d)では左側が排紙
方向側、右側がスイッチバック方向側となっている。ガ
イド孔62aは、排紙ローラ55の動作時に押圧ローラ
61の回転軸61aが排紙方向側とスイッチバック方向
側との間で移動することができるよう、記録用紙の搬送
方向に略沿って延びるように設けられた孔である。
【0035】図1(b)・(d)の拡大図をそれぞれ図
4(a)・(b)に示す。排紙方向側の開口端E1付近
では回転軸61aが内接する程度の幅を有し、スイッチ
バック方向側の開口端E2に向かうにつれて、回転軸6
1aが幅方向に移動することができる程度にまで拡がっ
ている。同図には、開口端E1の内壁、および開口端E
2の上端側内壁が回転軸61aの外周面に合った曲率を
有した形状である場合を示しているが、曲率を有してい
る部分に代えて1つまたは複数の平面で各内壁を構成し
ても構わない。また、開口端E1から開口端E2に向か
うにつれて、排紙ローラ55のニップ面(記録用紙保持
面)と略同一平面Pから開口部までの距離が大きくなる
ように、すなわちガイド孔62a全体が排紙方向側から
スイッチバック方向側へ向かって上方に傾斜するように
なっている。なお、平面Pは記録用紙の厚みに等しい厚
みを有するように図示されているが、この厚みは非常に
小さいので、実質的に平面と見なしている。
【0036】さらに、回転軸61aが排紙方向側の内接
位置にあるときの、回転軸61aの中心と平面Pとの距
離L1は、押圧ローラ61の半径Rよりも小さくなるよ
うに設定されている。上記内接位置は後述する記録用紙
への波打ちの形成を容易にするために、排紙ローラ55
のニップ部よりも若干排紙方向側となるように設定され
ている。また、回転軸61aがスイッチバック方向側で
平面Pから最遠位置にあるときの、回転軸61aの中心
と平面Pとの距離L2は、押圧ローラ61の半径Rと略
等しくなるように設定されている。上記最遠位置は各排
紙ローラ55のニップ部を結ぶ線上の真上当たりとなる
よう設定されている。
【0037】本実施の形態では、排紙ローラ55はニッ
プ面が水平であって記録用紙を水平方向に搬送するの
で、ガイド孔62aの開口端E1付近がガイド孔62a
の最下部となる。従って、排紙が行われるまでの待機時
には、押圧ローラ61の回転軸61aは自重で開口端E
1付近の壁面に内接した状態で停止している。上述した
ように、回転軸61aが内接位置にある状態での距離L
1は押圧ローラ61の半径Rよりも小さいので、押圧ロ
ーラ61の外周面の最下部は平面Pよりも下方にある。
これにより、排紙ローラ55の排紙動作時には、まず記
録用紙の先端が平面Pの高さで押圧ローラ61の外周面
に接触した後、記録用紙面が外周面に接触しながら押圧
ローラ61の下側に潜り込もうとする。
【0038】このとき、押圧ローラ61は記録用紙面か
ら摩擦力を受けるが、回転軸61aがガイド孔62aの
内接位置にあって平行移動を行わないので、押圧ローラ
61はこれ以上排紙方向にも幅方向にも移動しない。従
って、押圧ローラ61は上記摩擦力によりこの位置で図
1(b)に示す矢印方向に回転し、回転軸61aも内接
位置で同方向に回転する。このように、ガイド孔62a
の内接位置は第1移動停止位置として機能する。こうし
て記録用紙は、先端が押圧ローラ61の下側に潜り込ん
だ後、押圧ローラ61を回転させながら水平方向にさら
に搬送され続ける。この結果、押圧ローラ61は排紙ロ
ーラ55のニップ面と段違いに記録用紙を下方に押圧す
ることとなり、図1(a)・(b)に示すように記録用
紙には搬送方向と略直交する方向に波打ちが形成され、
いわゆる腰を持った状態となる。
【0039】上記の例では、排紙ローラ55のニップ面
が水平であるとしたが、ニップ面が水平から傾いている
場合には、その傾斜角度によってはガイド孔62aの最
下部が第1移動停止位置以外となる。従って、排紙が行
われるまでの待機時に回転軸61aは自重により第1移
動停止位置以外の最下部に位置している。この場合は、
排紙ローラ55の排紙動作時に、記録用紙との摩擦力に
よって回転軸61aが上記最下部からガイド孔62a内
を移動して第1移動停止位置、すなわち排紙方向側の内
接位置で停止する。押圧ローラ61による記録用紙への
波打ちの形成は前記と同様に行われる。このように、ガ
イド板62は、排紙ローラ55のニップ面が水平であっ
ても傾斜していても、前述のような形状のガイド孔62
aによって排紙ローラ55の排紙動作時に押圧ローラ6
1の回転軸61aを第1移動停止位置に導く。
【0040】また、押圧ローラ61の外周面は、前述し
た高摩擦係数部材61bのように記録用紙面に対して滑
りを防止するほど大きな摩擦係数の材質で形成されてい
る。従って、押圧ローラ61が記録用紙から得る摩擦力
は充分大きく、排紙ローラ55の排紙動作時に押圧ロー
ラ61の回転軸61aを確実に第1移動停止位置に導
く、すなわち確実に波打ちの形成を行うことができる。
【0041】次に、排紙ローラ55のスイッチバック動
作時には、排紙ローラ55はまず排紙動作を行って記録
用紙を途中まで排出し、記録用紙を保持したまま一旦駆
動を停止する。このとき、押圧ローラ61の回転軸61
aは第1移動停止位置にあり、記録用紙は押圧ローラ6
1で押圧されて波打ちが形成されている状態となる。続
いて排紙ローラ55は逆回転して記録用紙を複写機1の
内部に送り返す動作に移行する。このとき押圧ローラ6
1は記録用紙から摩擦力を受け、回転軸61aはガイド
孔62a内を第1移動停止位置からスイッチバック方向
側へ移動する。
【0042】回転軸61aは、スイッチバック方向側へ
移動すると、平面Pから離れる方向にも移動し、スイッ
チバック方向側で前記距離L2が押圧ローラ61の半径
Rと略等しくなる平面Pからの最遠位置に達する。この
最遠位置では、ガイド孔62aの上述した形状により回
転軸61aがガイド孔62aの壁面に内接して移動が停
止されるとともに、距離L2の設定により、押圧ローラ
61が略平面P内で記録用紙に接することとなる。
【0043】この後も、押圧ローラ61は記録用紙面か
ら摩擦力を受けるが、回転軸61aがガイド孔62aの
上記最遠位置にあって平行移動を行わないので、押圧ロ
ーラ61はこれ以上スイッチバック方向にも幅方向にも
移動しない。従って、押圧ローラ61は上記摩擦力によ
りこの位置で図1(d)に示す矢印方向に回転し、回転
軸61aも最遠位置で同方向に回転する。すなわち、上
記最遠位置は第2移動停止位置として機能する。こうし
て記録用紙は、押圧ローラ61を平面Pと略同じ高さま
で押し上げた状態で回転させながら複写機1の内部へと
さらに搬送され続ける。この結果、図1(c)・(d)
に示すように記録用紙の波打ちは解除される。
【0044】また、スイッチバック動作時において、押
圧ローラ61が記録用紙という変形しやすい部材から力
を受けて移動するため、回転軸61aの第2移動停止位
置への移動時には回転軸61aの移動経路がばらつく。
本実施の形態では、前述したように、ガイド孔62aの
幅を開口端E1から開口端E2に向かうにつれて拡げる
ことにより、第2移動停止位置への移動経路に自由度を
持たせている。しかも、開口端E1から開口端E2に向
かうにつれて、平面Pから開口部までの距離を大きくし
ているので、波打ちが解除されつつある記録用紙に再度
深い波打ちを与えることがない。従って、スイッチバッ
ク動作時に波打ち制御部56によって記録用紙に無理な
力が加わらない。
【0045】さらに、押圧ローラ61の外周面が高摩擦
係数部材61bで形成されているので、押圧ローラ61
が記録用紙から得る摩擦力は充分大きい。従って、排紙
ローラ55のスイッチバック動作時に押圧ローラ61の
回転軸61aを確実に第2移動停止位置に導く、すなわ
ち確実に波打ちの解除を行うことができる。またこれに
より、内部に送り返される記録用紙が滑って斜行するこ
ともなく、印字位置が安定化される。
【0046】以上に述べたように、本実施の形態の複写
機1によれば、波打ち制御部56を用いて、排紙ローラ
55の排紙動作時には記録用紙に腰を持たせて排紙を行
うので、記録用紙がカール状態となることが防止され
る。また、排紙ローラ55のスイッチバック動作時には
記録用紙を平坦に戻すので、次の搬送ローラへの受渡し
が順調に行われる。これにより、スイッチバック搬送を
阻害することなく、排紙時に記録用紙がカール状態とな
ることを防止することができる。
【0047】また、波打ち制御部56は、搬送される記
録用紙との摩擦力を利用して押圧ローラ61を第1移動
停止位置と第2移動停止位置との間を移動させるだけ
で、記録用紙に対して波打ちの形成および解除を行うこ
とができるので、波打ちの制御が容易である。さらに、
ガイド孔62aの形状を排紙ローラ55のニップ面との
位置関係を基に決定したことにより、第1移動停止位置
および第2移動停止位置を容易に設定することができる
とともに、記録用紙の搬送を極めて安定化することがで
きる。
【0048】次に、上記の構成の波打ち制御部56に、
波打ちの解除を促進する弾性部材を設けた例について説
明する。図5(a)ないし(d)に、搬送される記録用
紙に対して押圧ローラ61と反対側に、波打ちの解除を
促進する弾性部材として波打ち矯正用板ばね71を設け
た場合の構成を示す。波打ち矯正用板ばね71は、一端
が筐体にビス72で固定された略S字状板であり、記録
用紙を挟んで押圧ローラ61と対向する位置で、湾曲面
が記録用紙を押圧ローラ61側に向かって弾性力で押圧
する。このときの弾性力は押圧ローラ61の移動を阻害
しない程度の微弱なものである。
【0049】同図(a)は排紙ローラ55の排紙動作時
において波打ち矯正用板ばね71が記録用紙を押圧して
いる状態を表している。同図(b)は同図(a)のC−
C断面図である。この場合、波打ち矯正用板ばね71
は、押圧ローラ61の回転軸61aが第1移動停止位置
にある、または移動するときには、図中矢印の方向に記
録用紙との接触点が移動して、押圧ローラ61の移動に
追従するように変形するだけである。また、同図(c)
は排紙ローラ55のスイッチバック動作時において波打
ち矯正用板ばね71が記録用紙を押圧している状態を表
している。同図(d)は同図(c)のD−D断面図であ
る。この場合は、波打ち矯正用板ばね71は、押圧ロー
ラ61の回転軸61aが第2移動停止位置にある、また
は移動するときには、図中矢印の方向に記録用紙との接
触点が移動して、やはり押圧ローラ61の移動に追従す
るように変形するだけである。
【0050】従って、この弾性力はスイッチバック動作
時に、記録用紙に一旦形成された波打ちを平坦化する矯
正力として適したものとなり、波打ちの解除を促進する
ことができる。なお、上記の弾性部材として、PETフ
ィルムやスポンジフィルムなどを用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】本発明の画像形成装置は、以上のよう
に、排紙動作時に記録用紙を進行方向と略直交する方向
に波打たせる一方、スイッチバック動作時に上記記録用
紙の波打ちを解除する波打ち制御手段を有している構成
である。
【0052】それゆえ、波打ち制御手段は、排紙ローラ
が排紙動作状態にあるときには記録用紙を波打たせ、排
紙ローラがスイッチバック動作状態にあるときには、記
録用紙の波打ちを解除するようになっている。従って、
排紙動作時には記録用紙に腰を持たせて排紙を行うの
で、記録用紙がカール状態となることが防止されるとと
もに、スイッチバック動作時には記録用紙を平坦に戻す
ので、次の搬送ローラへの受渡しが順調に行われる。
【0053】これにより、スイッチバック搬送を阻害す
ることなく、排紙時に記録用紙がカール状態となること
を防止することのできる画像形成装置を提供することが
できるという効果を奏する。
【0054】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記波打ち制御手段は、回転軸の両端が開放さ
れ、上記排紙ローラの駆動力によって搬送される上記記
録用紙の面との摩擦力で移動および回転を行う自由端ロ
ーラと、上記回転軸が遊嵌され、上記摩擦力により移動
する上記回転軸を、上記排紙動作時には上記自由端ロー
ラが上記排紙ローラの記録用紙保持面と段違いに上記記
録用紙を押圧する状態となる第1移動停止位置に導き、
上記スイッチバック動作時には上記自由端ローラが上記
記録用紙保持面と略同一平面上で上記記録用紙に接する
状態となる第2移動停止位置に導く形状のガイド孔が設
けられた自由端ローラガイド部材とを有している構成で
ある。
【0055】それゆえ、排紙ローラの排紙動作時に自由
端ローラの回転軸は、自由端ローラが記録用紙から摩擦
力を受けることにより、ガイド孔によって第1移動停止
位置に導かれる。そして、この位置で自由端ローラは排
紙ローラの記録用紙保持面と段違いに記録用紙を押圧す
る状態となる、すなわち記録用紙を波打たせる状態とな
る。また、排紙ローラのスイッチバック動作時に自由端
ローラの回転軸は、自由端ローラが記録用紙から摩擦力
を受けることにより、ガイド孔によって第2移動停止位
置に導かれる。そして、この位置で自由端ローラは排紙
ローラの記録用紙保持面と略同一平面上で記録用紙に接
する状態となる、すなわち記録用紙の波打ちを解除する
状態となる。両停止位置のそれぞれでは、記録用紙の搬
送に伴って摩擦力により自由端ローラが回転する。
【0056】従って、波打ち制御手段は、搬送される記
録用紙との摩擦力を利用して自由端ローラを移動させる
だけで、記録用紙に対して波打ちの形成および解除を行
うことができるので、波打ちの制御が容易であるという
効果を奏する。
【0057】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記自由端ローラの外周面は、上記記録用紙面に
対して滑りを防止する材質で形成されている構成であ
る。
【0058】それゆえ、自由端ローラが記録用紙から得
る摩擦力が充分大きくなり、排紙ローラの排紙動作時お
よびスイッチバック動作時に自由端ローラの回転軸は確
実に第1移動停止位置および第2移動停止位置に導かれ
る。従って、記録用紙に確実に波打ちの形成および解除
を行うことができるという効果を奏する。
【0059】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記自由端ローラガイド部材は上記回転軸に対し
て略垂直な固定板を有し、上記ガイド孔は、上記固定板
に上記記録用紙の搬送方向に略沿った方向に延びるよう
に穿孔され、排紙方向側の開口端からスイッチバック方
向側の開口端に向かうにつれて、幅が上記回転軸が内接
する程度から上記回転軸が幅方向に移動することができ
る程度にまで拡がるとともに上記記録用紙保持面と略同
一平面から開口部までの距離が大きくなるように変化す
る形状であって、上記回転軸が排紙方向側の内接位置に
あるときの上記回転軸の中心と上記平面との距離が上記
自由端ローラの半径よりも小さく、上記回転軸が上記ス
イッチバック方向側で上記平面から最遠位置にあるとき
の上記回転軸の中心と上記平面との距離が上記自由端ロ
ーラの半径と略等しい構成である。
【0060】それゆえ、自由端ローラの回転軸は、排紙
ローラの排紙動作時に排紙方向側の内接位置でガイド孔
の壁面に内接して移動が停止され、自由端ローラは排紙
ローラの記録用紙保持面と段違いに記録用紙面を押圧す
ることとなる。すなわち、上記内接位置は前記第1移動
停止位置として機能する。また、自由端ローラの回転軸
は、排紙ローラのスイッチバック動作時にスイッチバッ
ク方向側で記録用紙保持面と略同一平面からの最遠位置
に達する。この最遠位置では回転軸がガイド孔の壁面に
内接して移動が停止されるとともに、自由端ローラが略
上記平面内で記録用紙に接することとなる。すなわち、
上記最遠位置は前記第2移動停止位置として機能する。
【0061】また、ガイド孔の幅を排紙方向側開口端か
らスイッチバック方向側開口端に向かうにつれて拡げる
ことにより、第1移動停止位置から第2移動停止位置へ
の移動経路に自由度を持たせている。しかも、排紙方向
側の開口端からスイッチバック方向側の開口端に向かう
につれて、上記平面から開口部までの距離を大きくして
いるので、波打ちが解除されつつある記録用紙に再度深
い波打ちを与えることがない。従って、スイッチバック
動作時に波打ち制御手段によって記録用紙に無理な力が
加わらない。
【0062】以上のように、本発明によれば、ガイド孔
の形状を排紙ローラの記録用紙保持面との位置関係を基
に決定することにより、第1移動停止位置および第2移
動停止位置を容易に設定することができるとともに、記
録用紙の搬送を極めて安定化することができるという効
果を奏する。
【0063】さらに本発明の画像形成装置は、以上のよ
うに、上記波打ち制御手段は、上記記録用紙を挟んで上
記自由端ローラと対向する位置で、上記自由端ローラの
移動を阻害しない程度の弾性力により上記記録用紙を上
記自由端ローラ側に向かって押圧する弾性部材をさらに
有している構成である。
【0064】それゆえ、弾性部材の弾性力は、排紙ロー
ラのスイッチバック動作時に、記録用紙に一旦形成され
た波打ちを平坦化する矯正力として適したものとなり、
波打ちの解除を促進することができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)ないし(d)は、本発明の実施の一形態
に係る画像形成装置に備えられる波打ち制御部の一構成
例を示す断面図である。
【図2】図1の波打ち制御部と排紙ローラとの位置関係
を示す断面図である。
【図3】図1の波打ち制御部に用いられる押圧ローラの
構成を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は回転軸
に垂直な断面図である。
【図4】(a)は図1(b)の拡大図、(b)は図1
(d)の拡大図である。
【図5】(a)ないし(d)は、図1の波打ち制御部の
他の構成例を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の構
成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置) 55 排紙ローラ 56 波打ち制御部(波打ち制御手段) 61 押圧ローラ(自由端ローラ) 61a 回転軸 61b 高摩擦係数部材 62 ガイド板(自由端ローラガイド部材) 62a ガイド孔 71 波打ち矯正用板ばね(弾性部材) E1 開口端 E2 開口端 P 平面 R 半径

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を形成した記録用紙を外部に排出する
    排紙動作と、排出途上にある上記記録用紙を内部に送り
    返すスイッチバック動作とが可能な排紙ローラを有する
    画像形成装置において、 上記排紙動作時に上記記録用紙を進行方向と略直交する
    方向に波打たせる一方、上記スイッチバック動作時に上
    記記録用紙の波打ちを解除する波打ち制御手段を有して
    いることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】上記波打ち制御手段は、回転軸の両端が開
    放され、上記排紙ローラの駆動力によって搬送される上
    記記録用紙の面との摩擦力で移動および回転を行う自由
    端ローラと、上記回転軸が遊嵌され、上記摩擦力により
    移動する上記回転軸を、上記排紙動作時には上記自由端
    ローラが上記排紙ローラの記録用紙保持面と段違いに上
    記記録用紙を押圧する状態となる第1移動停止位置に導
    き、上記スイッチバック動作時には上記自由端ローラが
    上記記録用紙保持面と略同一平面上で上記記録用紙に接
    する状態となる第2移動停止位置に導く形状のガイド孔
    が設けられた自由端ローラガイド部材とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】上記自由端ローラの外周面は、上記記録用
    紙面に対して滑りを防止する材質で形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】上記自由端ローラガイド部材は上記回転軸
    に対して略垂直な固定板を有し、上記ガイド孔は、上記
    固定板に上記記録用紙の搬送方向に略沿った方向に延び
    るように穿孔され、排紙方向側の開口端からスイッチバ
    ック方向側の開口端に向かうにつれて、幅が上記回転軸
    が内接する程度から上記回転軸が幅方向に移動すること
    ができる程度にまで拡がるとともに上記記録用紙保持面
    と略同一平面から開口部までの距離が大きくなるように
    変化する形状であって、上記回転軸が排紙方向側の内接
    位置にあるときの上記回転軸の中心と上記平面との距離
    が上記自由端ローラの半径よりも小さく、上記回転軸が
    上記スイッチバック方向側で上記平面から最遠位置にあ
    るときの上記回転軸の中心と上記平面との距離が上記自
    由端ローラの半径と略等しいことを特徴とする請求項2
    または3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】上記波打ち制御手段は、上記記録用紙を挟
    んで上記自由端ローラと対向する位置で、上記自由端ロ
    ーラの移動を阻害しない程度の弾性力により上記記録用
    紙を上記自由端ローラ側に向かって押圧する弾性部材を
    さらに有していることを特徴とする請求項2ないし4の
    いずれかに記載の画像形成装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006089184A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Seiko Epson Corp 画像形成装置
JP2006151688A (ja) * 2004-10-29 2006-06-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2007176689A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nisca Corp シートフィーダ及び原稿搬送装置並びにこれを用いた原稿読取装置
JP2013056757A (ja) * 2011-09-09 2013-03-28 Fuji Xerox Co Ltd 用紙搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
US8523175B2 (en) 2010-11-16 2013-09-03 Sharp Kabushiki Kaisha Sheet transport apparatus and image forming apparatus including the same
JP2017024837A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 富士ゼロックス株式会社 シート搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置

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