JP2010241535A - 被記録媒体給送装置、記録装置 - Google Patents

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剛 関澤
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Abstract

【課題】用紙無し状態となっても給送ローラーにダメージを与えることなく、更に用紙の変形やノンフィードを招くことのない用紙給送装置を提供する。
【解決手段】用紙カセット11の底面において給送ローラー18と対向する位置には、コルク、ゴムなどの高摩擦係数を有する弾性材料により形成された摩擦パッド13が設けられている。摩擦パッド13は、底面から1段低く形成された固定面15に貼り付け固定され、摩擦パッド13の下部には、固定面15よりも底部が更に低く形成された撓み空間14が画設されている。これにより給送ローラー18が摩擦パッド13に対して直接圧接しても、摩擦パッド13が撓み空間14の内側に撓むことができ、両者の圧接荷重を減らすことができ、その結果給送ローラー18が低負荷で回転することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、被記録媒体を収容する被記録媒体収容部の底部に摩擦パッドを備えた被記録媒体給送装置、およびこれを備えた記録装置に関する。
ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置においては、用紙を収容する用紙収容部(例えば用紙カセットなど)の底部に摩擦パッドを設け、給送ローラーによって最上位の用紙を送り出す際に、収容された用紙束ごと送り出されないよう、用紙束を摩擦力により保持する構成が採られている。
しかしながら最後の用紙を送り出した後の状態、すなわち用紙無し状態となると、給送ローラーが摩擦パッドに直接当接する為、給送ローラー表面にダメージを与えたり、大きな回転抵抗が生じることによってモーターを含む駆動機構にダメージを及ぼしたりする虞がある。
そこでこの様な問題に鑑み、特許文献1、2に記載されるように、給送ローラーと対向する位置に逃げ穴を形成し、給送ローラーが直接摩擦パッドと接触しないよう構成された給紙装置が従来から提案されている。
特開2001−80771号公報 特開2004−338905号公報
しかしながら給送ローラーと対向する位置に逃げ穴を形成すると、特に用紙セット枚数が少ないときに用紙が逃げ穴に落ち込み、皺などの変形が生じる場合がある(第1の課題)。また、逃げ穴を形成するとともにその周囲に摩擦パッドを配設する場合には、給送ローラーと用紙との接触部位では逃げ穴によって押し付け荷重が十分に得られず、十分な給紙力を得られないと同時に、逃げ穴周囲の摩擦パッドと用紙との間では十分な摩擦力が生じる結果、ノンフィードの問題が生じてしまう虞もある(第2の課題)。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、用紙無し状態となっても給送ローラーやその駆動機構にダメージを極力与えないようにしながら、上記第1の課題及び上記第2の課題のうち少なくともいずれか一方を解決することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る被記録媒体給送装置は、被記録媒体を収容する被記録媒体収容部と、前記被記録媒体収容部に収容された被記録媒体の最上位のものと接して回転することにより被記録媒体を前記被記録媒体収容部から送り出す給送ローラーと、前記被記録媒体収容部の底部において前記給送ローラーと対向配置される摩擦パッドと、を備え、前記摩擦パッドの下部に、前記給送ローラーから受ける圧力による前記摩擦パッドの撓みを許容する撓み空間が設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、給送ローラーと対向配置される摩擦パッドの下部には、前記給送ローラーから受ける圧力による前記摩擦パッドの撓みを許容する撓み空間が設けられているので、仮に給送ローラーが摩擦パッドに対して直接圧接しても、摩擦パッドが撓むことができるので両者の圧接荷重を減らすことができ、その結果給送ローラーが低負荷で回転することができ、給送ローラーやその駆動機構へのダメージを最小限に抑えることができる。
加えて、給送ローラーと対向する位置は逃げ穴等の凹みではなく摩擦パッドが存在していることから、特に被記録媒体の収容枚数が少ないときに被記録媒体が前記凹みに落ち込み、皺などの変形が生じることもない。或いはこの様な作用効果に代えて、若しくはこの様な作用効果に加えて、給送ローラーと対向する位置に摩擦パッドが存在するので給送ローラーが被記録媒体に圧接する際の荷重が必要以上に小さくならず、給送力の極端な低下を防止でき、ノンフィードを防止できる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記撓み空間の幅が、前記給送ローラーの幅よりも大きいことを特徴とする。本態様によれば、前記撓み空間の幅が、前記給送ローラーの幅よりも大きいので、仮に給送ローラーが摩擦パッドに対して直接圧接しても、給送ローラーの幅全体に渡って摩擦パッドが撓むことができる。従って給送ローラーがより一層低負荷で回転することができ、給送ローラーやその駆動機構へのダメージをより最小限に抑えることができる。
本発明の第3の態様は、第1の第2の態様において、前記摩擦パッドの幅が、前記給送ローラーの幅よりも大きいことを特徴とする。本態様によれば、前記摩擦パッドの幅が、前記給送ローラーの幅よりも大きいので、被記録媒体と摩擦パッドとの接触面積が確保され、被記録媒体の重送を確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向上流側に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦パッドを固定する固定面は、給送ローラーと摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向上流側に配置されており、即ち摩擦パッドが片持ち固定されているので、摩擦パッドが十分に撓むことができる。
本発明の第5の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向上流側と、前記給送方向と直交する方向の両側に配置され、前記摩擦パッドには、前記接触位置に対して前記給送方向と直交する方向の両側であって前記撓み空間の内側領域内に前記給送方向に延びるスリットが形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦パッドを固定する固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向上流側と、給送方向と直交する方向(以下「ローラー幅方向」と言う)の両側に配置されているので、非給送時に被記録媒体の重さによって摩擦パッドが容易に撓み空間の内側に撓むことがなく、被記録媒体の変形を防止できる。そして給送ローラー圧接時には、摩擦パッドに形成されたスリットにより、摩擦パッドにおける給送ローラーとの接触部位は容易に撓み空間の内側に撓むことができ、上述した第1の態様の作用効果を確実に得ることができる。
本発明の第6の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向両側に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦パッドを固定する固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向両側に配置されているので、非給送時に摩擦パッドが被記録媒体の重さで容易に撓み空間の内側に撓むことがなく、被記録媒体の変形を防止できる。
本発明の第7の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向両側と、前記給送方向と直交する方向の両側に配置され、前記摩擦パッドには、前記接触位置に対して前記給送方向と直交する方向の両側であって前記撓み空間の内側領域内に前記給送方向に延びるスリットが形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、摩擦パッドを固定する固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向両側と、ローラー幅方向の両側に配置されているので、非給送時に摩擦パッドが被記録媒体の重さで容易に撓み空間の内側に撓むことがなく、被記録媒体の変形を防止できる。そして給送ローラー圧接時には、摩擦パッドに形成されたスリットにより、摩擦パッドにおける給送ローラーとの接触部位は容易に撓み空間の内側に撓むことができ、上述した第1の態様の作用効果を確実に得ることができる。
本発明の第8の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドの側へ被記録媒体を給送する、請求項1から7のいずれか1項に記載された被記録媒体給送装置とを備えたことを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上述した第1から第7の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係る用紙給送装置の斜視図。 (A)〜(D)は摩擦パッドおよびその固定面の各種実施形態を示す図。 本発明に係る用紙給送装置を用紙給送方向と直交する面で切断した断面図(部分拡大図)。 本発明に係る用紙給送装置を用紙給送方向と平行な面で切断した断面図(部分拡大図)。 他の実施形態に係る用紙給送装置を用紙給送方向と平行な面で切断した断面図(部分拡大図)。
以下、図1〜図7を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。ここで図1及び図2は本発明に係る記録装置の一例としてのインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図、図3は本発明に係る被記録媒体給送装置としての用紙給送装置2の斜視図である。
また図4(A)〜(D)は摩擦パッド13(13A〜13D)およびその固定面15(15A〜15D)の各種実施形態を示す図、図5は用紙給送装置2を用紙給送方向と直交する面で切断した断面図(部分拡大図)、図6は用紙給送装置2を用紙給送方向と平行な面で切断した断面図(部分拡大図)、図7は図6に示した摩擦パッド13及び固定面15の他の実施形態を示す図である。
尚、図5は、図4(B)或いは図4(D)に示す実施形態に対応する断面図であり、図6は、図4(A)或いは図4(B)に示す実施形態に対応する断面図である。同様に図7は、図4(C)或いは図4(D)に示す実施形態に対応する断面図である。
尚、以下では図1において中間ローラー24から排出駆動ローラー47に至る用紙搬送経路において同図右方向を用紙搬送経路の「下流側」と言い、同図左方向を用紙搬送経路の「上流側」と言うこととする。
図1においてインクジェットプリンター1は装置底部に用紙給送装置2を備えており、この用紙給送装置2から用紙Pを送り出し、用紙送りローラーユニット3にて湾曲反転させて記録ヘッド37の側へと給送し、記録を行う構成を備えている。尚、図1において破線R1はこのときの用紙Pの搬送ルート(通過軌跡)を示している。
またインクジェットプリンター1は用紙Pの第1面(おもて面)に記録を行った後、これをバックフィードして用紙送りローラーユニット3に送り込み、反転させ、第2面(うら面)を上にして再び記録ヘッド37の側へ搬送することができるように構成されている。即ち両面記録可能に構成されており、図2において破線R2はこのときの用紙Pの搬送ルート(通過軌跡)を示している。
符号4はプリンター機構部の上部に設けられるスキャナーユニットを示しており、インクジェットプリンター1はこのスキャナーユニット4にて読み込んだ原稿画像を下部のプリンター機構部により印刷出力が可能な、所謂複合機として構成されている。
以下、更に用紙搬送経路の構成について詳説する。用紙給送装置2は用紙カセット11と、給送ローラー18と、を備えている。プリンター装置本体に対して着脱可能な用紙カセット11には図示を省略するエッジガイドが設けられており、このエッジガイドによって用紙カセット11に収容された用紙Pの側端位置および後端位置が規制されるようになっている。
用紙カセット11に収容された用紙Pの先端と対向する位置には分離斜面12が設けられており、給送ローラー18により送り出される用紙Pの先端が分離斜面12に摺接しつつ下流側へ給送されることで、給送されるべき最上位の用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の用紙Pとの予備的な分離が行われる。
給送ローラー18は、回転軸20を中心にして図1及び図2の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能な揺動部材19に軸支されている。給送ローラー18は図示しない駆動モーターの動力を回転軸20及び歯車輪列16を介して受け、回転駆動される。用紙給送時に給送ローラー18は、用紙給送時には用紙カセット11に収容された用紙Pの最上位のものに接して回転することにより、最上位の用紙Pを用紙カセット11から送り出す。
尚、本実施形態において給送ローラー18は、非給送時(給送待機時)には最上位の用紙Pから離間するように構成されているが、非給送時においても最上位の用紙Pに圧接するように構成することもできる。
用紙カセット11の底面11aにおいて給送ローラー18と対向する位置には摩擦パッド13が設けられており、給送ローラー18が用紙束に上方から圧接した際に、最下位の用紙Pが摩擦パッド13に向けて押圧されることにより、用紙束ごと送り出されないように用紙束を保持する機能を果たす。尚、摩擦パッド13については後に更に詳述する。
用紙カセット11から上方に送り出された用紙Pは、用紙送りローラーユニット3に入る。この用紙送りローラーユニット3は、反転ローラー22と、リタードローラー23と、中間ローラー24と、ガイド部材25と、を備えている。
反転ローラー22は、用紙Pを湾曲反転させる経路の内側を形成する大径ローラーであり、本実施形態では用紙幅方向(図1及び図2の紙面表裏方向)において中心位置、即ち本実施形態に係るインクジェットプリンター1の給送基準位置に1つ、配置されている。反転ローラー22は、図示しない駆動モーターの動力により回転駆動されるよう設けられており、図1及び図2の時計回り方向に回転することにより、用紙Pを下流側へと搬送する。
リタードローラー23は所定の回転摩擦抵抗が付与された状態で反転ローラー22に対して圧接可能に設けられており、反転ローラー22との間で用紙Pをニップすることにより、給送されるべき最上位の用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する。
尚、この付近の用紙給送経路には用紙戻しレバー17(図3参照)が設けられており、リタードローラー23によって進行が止められた次位以降の用紙Pは、この用紙戻しレバー17によって用紙カセット11へと戻されるように構成されている。
中間ローラー24は自由回転可能なローラーであり、反転ローラー22との間で用紙Pをニップすることにより、反転ローラー22による用紙送りを補助する。ガイド部材25は、反転ローラー22と搬送駆動ローラー40との間に位置し、上側経路と、第1面に記録がおこなわれた用紙Pがバックフィードされる際に経由する下側経路とを形成する。
次に、中間ローラー24の下流側には、搬送駆動ローラー40と搬送従動ローラー41とを備えて構成された第1搬送手段が設けられている。搬送駆動ローラー40は、本実施形態では用紙幅方向に長い金属軸の表面に耐摩耗性粒子が付着されて成り、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される。搬送従動ローラー41は、本実施形態では樹脂材料により形成され、搬送駆動ローラー40の長手方向に沿って適宜の間隔を空けて複数配置される。
搬送従動ローラー41は、ローラー支持体としての紙案内部材30に自由回転可能に軸支されるとともに、搬送駆動ローラー40に対して圧接するよう設けられ、搬送駆動ローラー40との間で用紙Pをニップする。
搬送従動ローラー41を支持する紙案内部材30は、揺動軸30aを介してフレーム33に揺動可能に支持されるとともに、フレーム33と紙案内部材30との間で付勢力を発揮する引っ張りばね31により、搬送従動ローラー41が搬送駆動ローラー40に圧接する方向に付勢された状態に設けられる。この紙案内部材30は、本実施形態では搬送駆動ローラー41の軸線方向に沿って複数(本実施形態では3つ)に配置される。
次に、搬送駆動ローラー40の下流側には、インクジェット記録ヘッド37と、紙案内部材45とが上下に対向配置されている。インクジェット記録ヘッド37はキャリッジ36の底部に設けられ、このキャリッジ36は前後に配置されたフレーム33、34にガイドされながら、図示を省略する駆動モーターの動力を受けて主走査方向(図1及び図2の紙面表裏方向)に往復動するよう設けられる。尚、このキャリッジ36には図示を省略するンクカートリッジが収容される。
紙案内部材45においてインクジェット記録ヘッド37と対向する面には用紙搬送方向に延びるリブ45a、45b、45cが、用紙搬送方向の上流側から下流側に向かってこの順で所定間隔で配置され、また各リブが主走査方向に適宜の間隔を置いて複数設けられている(主走査方向の配置は図示せず)。用紙Pは、これらリブにより支持され、インクジェット記録ヘッド37との距離が規定される。
次に、インクジェット記録ヘッド37と紙案内部材45とが対向する領域の下流側には用紙浮きを防止する補助ローラー46が設けられ、更にその下流側には第2搬送手段を構成する排出駆動ローラー47と排出従動ローラー48とが設けられている。排出駆動ローラー47はゴムローラーにより構成され、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される。排出従動ローラー48は排出駆動ローラー47に軽く弾接するよう設けられた拍車であり、排出駆動ローラー47との間で用紙Pをニップする。これらローラーにより、記録の行われた用紙Pは、図示を省略するスタッカへむけて排出される。
以上がインクジェットプリンター1の用紙搬送経路の構成であり、以下、用紙カセット11に設けられた摩擦パッド13について更に詳述する。図3に示すように摩擦パッド13は用紙カセット11の底面11aにおいて給送ローラー18と対向する位置に設けられる。
摩擦パッド13は、本実施形態では図4乃至図7に示すように用紙カセット11の底面11aから1段低く形成された固定面15に貼り付け固定される。尚、図4〜図7における符号13A〜13Bは全て摩擦パッドを示しており、符号13に付された添字A、B、C、Dはそれぞれ実施形態が異なることを意味している。以下、各実施形態を区別する必要が無い場合には「摩擦パッド13」と総称し、各実施形態を区別する必要がある場合には添字を付して説明する。同様に、符号15A〜15Bは全て摩擦パッド13を固定する固定面の各実施形態を示しており、以下では各実施形態を区別する必要が無い場合には「固定面15」と総称し、各実施形態を区別する必要がある場合には添字を付して説明する。
摩擦パッド13はコルク、ゴムなどの高摩擦係数を有する弾性材料により形成されており、本実施形態では平面視において方形の形状を成すように形成され、接着剤や粘着テープなどの固定手段によって固定面15に貼り付けられる。尚、固定手段として機械的固定(ねじ、挟みこみなど)を排除するものではなく、容易に外れないよう固定されるものであればどのようなものでも構わない。
摩擦パッド13の厚み及び固定面15の深さ(用紙カセット底面11aとの段差の大きさ)は、摩擦パッド13の上面が用紙カセット底面11aとほぼ面一になるか、或いはやや突出するように設定されており、これにより用紙カセット11に収容された用紙のうち最下位のものと摩擦パッド13とが確実に接触するように構成されている。
摩擦パッド13の下部には、固定面15よりも底部が更に低く形成された空間(以下「撓み空間」という)14が画設されており、これにより摩擦パッド13が、撓み空間14の内側、即ち給送ローラー18から離れる方向に所定量撓むことができるようになっている。尚、給送ローラー18の幅W1、摩擦パッド13の幅W2、撓み空間14の幅W3、のこれらの関係は、図5に示すようにW2>W3>W1となるように設定されている。
以上のように撓み空間14が摩擦パッド13の下側に設けられていることにより、仮に給送ローラー18が摩擦パッド13に対して直接圧接しても、摩擦パッド13が撓み空間14の内側に撓むことができるので、両者の圧接荷重を減らすことができ、その結果給送ローラー18が低負荷で回転することができ、給送ローラー18やその駆動機構へのダメージを最小限に抑えることができる。
より具体的には、用紙が無くなった際に給送ローラー18が低負荷で空転でき、その結果給送ローラー18のロックを防止できるとともにローラー外周の極端な摩耗を抑制できる。加えて、給送ローラー18と摩擦パッド13とが小さい荷重で圧接するため、給送ローラー18の外周面を摩擦パッド13が軽く擦ることによってローラー外周面に付着した紙粉を除去する効果が得られ、ローラー外周面の摩擦係数を回復させることができる。
更に加えて、給送ローラー18と対向する位置は逃げ穴等の凹みではなく摩擦パッド14が必ず存在していることから、特に用紙収容枚数が少ないときに用紙が凹みに落ち込み、皺などの変形が生じることもない。加えて、給送ローラー18と対向する位置に摩擦パッド13が必ず存在するので給送ローラー18が用紙に圧接する際の荷重が必要以上に小さくならず、給送力の極端な低下を防止でき、ノンフィードを防止できる。
また、本実施形態では撓み空間14の幅W3が給送ローラー18の幅W1より大きく設定されていることで、給送ローラー18が摩擦パッド13に圧接した際に給送ローラー18の幅全体に渡って摩擦パッド13が撓むことができる。従って給送ローラー18が摩擦パッド13に直接接した場合であっても、より一層低負荷で回転することができ、給送ローラー18やその駆動機構へのダメージをより最小限に抑えることができる。
更に、摩擦パッド13の幅W2が、給送ローラー18の幅W1よりも大きいので、摩擦パッド13と用紙との接触面積が確保され、用紙の重送を確実に防止することが可能となっている。
尚、図5において符号17は、給送ローラー18の回転軸の軸端に取り付けられた、歯車輪列16から動力を受けて回転する歯車を示している。この歯車17には、外径が歯車部よりも大きいフランジ17aが設けられており、給送ローラー18が摩擦パッド13にちょうど接触した際(給送ローラー18の外周面が用紙カセット11の底面11aと同じ高さにあるとき)に底面11aとの間で間隔dを形成するように構成されている。
これにより給送ローラー18が摩擦パッド13に圧接して当該摩擦パッド13が撓み空間14の内側に撓むと、やがてフランジ17aが底面17aと接触することとなり、これにより摩擦パッド13の撓み量が所定量dに規制される様になっている。このため、用紙枚数が少ないときに給送ローラー18が必要以上に撓み空間14の内側に落ち込まず、用紙に皺などのダメージを与えることを防止している。
続いて以下では、摩擦パッド13と固定面15の実施形態について説明する。図4(A)に示す固定面15Aは、給送ローラー18と摩擦パッド13Aとの接触部位Tに対して用紙給送方向上流側(同図下側)に配置されている。即ち摩擦パッド13Aが片持ち固定される構造となっているので(図6)、これにより摩擦パッド13Aは十分に撓むことができる。
続いて、図4(B)に示す固定面15Bは、接触部位Tに対して用紙給送方向上流側と、用紙給送方向と直交する方向(ローラー幅方向:同図左右方向)の両側に配置されている。そして摩擦パッド13Bには、接触部位Tに対してローラー幅方向の両側であって撓み空間14の内側領域内に、用紙給送方向に延びるスリットSが形成されている。
この様な実施形態によれば、摩擦パッド13Bは非給送時に用紙の重さで容易に撓み空間14の内側に撓むことがなく、用紙の変形を防止できる。そして給送ローラー18の圧接時には、スリットSにより、接触部位Tは容易に撓み空間14の内側に撓むことができる。
続いて図4(C)に示す固定面15Cは、給送ローラー18と摩擦パッド13Cとの接触部位Tに対して用紙給送方向両側に配置されている(図7)。この様な実施形態によれば、摩擦パッド13Cは非給送時に用紙の重さで容易に撓み空間14の内側に撓むことがなく、用紙の変形を防止できる。
続いて図4(D)に示す固定面15Dは、給送ローラー18と摩擦パッド13Dとの接触部位Tに対し用紙給送方向両側と、ローラー幅方向の両側に配置されている。そして摩擦パッド13Dには、接触部位Tに対してローラー幅方向の両側であって撓み空間14の内側領域内に、用紙給送方向に延びるスリットSが形成されている。
この様な実施形態によれば、摩擦パッド13Bは非給送時に用紙の重さで容易に撓み空間14の内側に撓むことがなく、用紙の変形を防止できる。そして給送ローラー18の圧接時には、スリットSにより、接触部位Tは容易に撓み空間14の内側に撓むことができる。
その他、これら実施形態に限られず、種々の実施形態を採用可能であることは言うまでもない。
1 インクジェットプリンター、2 用紙給送装置、3 用紙送りローラーユニット、4 スキャナーユニット、11 用紙カセット、12 分離斜面、13(13A〜13D) 摩擦パッド、14 撓み空間、15(15A〜15D) 固定面、16 歯車輪列、17 用紙戻しレバー、18 給送ローラー、19 揺動部材、20 回転軸、22 反転ローラー、23 リタードローラー、24 中間ローラー、25 ガイド部材、30 紙案内部材、31 引っ張りばね、33、34 フレーム、36 キャリッジ、37 インクジェット記録ヘッド、40 搬送駆動ローラー、41 搬送従動ローラー、45 紙案内部材、45a〜45b リブ、46 補助ローラー、47 排出駆動ローラー、48 排出従動ローラー、P 記録用紙

Claims (8)

  1. 被記録媒体を収容する被記録媒体収容部と、
    前記被記録媒体収容部に収容された被記録媒体の最上位のものと接して回転することにより被記録媒体を前記被記録媒体収容部から送り出す給送ローラーと、
    前記被記録媒体収容部の底部において前記給送ローラーと対向配置される摩擦パッドと、を備え、
    前記摩擦パッドの下部に、前記給送ローラーから受ける圧力による前記摩擦パッドの撓みを許容する撓み空間が設けられている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  2. 請求項1に記載の被記録媒体給送装置において、前記撓み空間の幅が、前記給送ローラーの幅よりも大きいことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  3. 請求項1または2に記載の被記録媒体給送装置において、前記摩擦パッドの幅が、前記給送ローラーの幅よりも大きいことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、
    前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向上流側に配置されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、
    前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向上流側と、前記給送方向と直交する方向の両側に配置され、
    前記摩擦パッドには、前記接触位置に対して前記給送方向と直交する方向の両側であって前記撓み空間の内側領域内に前記給送方向に延びるスリットが形成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  6. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、
    前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向両側に配置されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  7. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記摩擦パッドは、前記撓み空間に隣接配置された固定面に固定されており、
    前記固定面は、前記給送ローラーと前記摩擦パッドとの接触位置に対して被記録媒体の給送方向両側と、前記給送方向と直交する方向の両側に配置され、
    前記摩擦パッドには、前記接触位置に対して前記給送方向と直交する方向の両側であって前記撓み空間の内側領域内に前記給送方向に延びるスリットが形成されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  8. 被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの側へ被記録媒体を給送する、請求項1から7のいずれか1項に記載された被記録媒体給送装置と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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