JP2013166390A - 記録装置 - Google Patents

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剛 関澤
Toru Nemura
亨 根村
Soshi Okawa
壮志 大川
Sudono Wijaya Henry
スドノ ウィジャヤ ヘンリ−
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Abstract

【課題】用紙カセットから送り出された記録用紙を湾曲反転させる湾曲反転経路と、記録の行われた記録用紙を反転させる為の湾曲反転経路とを兼用する構成を採用する記録装置において、紙ジャム発生時の用紙除去作業をより一層容易に行う。
【解決手段】湾曲反転ユニット3は、湾曲反転経路21の構成部材である反転ローラー22、リタードローラー23、中間ローラー24、ガイド部材25、26、のこれらを含み、更にこれら構成部材の周辺部材も含めてユニット化され、インクジェットプリンターの装置本体から取り外し可能であるので、紙ジャムが生じた場合に詰まった紙を容易に除去することができる。また湾曲反転経路21と接続する用紙搬送経路が開口部1bの内側に露呈するので、装置の奥深い位置で紙ジャムが発生しても、詰まった紙を容易に取り除くことができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、ファクシミリやプリンター等に代表される記録装置に関し、特に被記録媒体を反転させることにより両面に記録が可能な記録装置に関する。
ファクシミリやインクジェットプリンターなどに代表される記録装置においては、被記録媒体の一例としての記録用紙の両面に記録を実行可能なものがある。この様な記録措置は、例えば特許文献1に示されるような、記録用紙を反転させる反転経路を有しており、第1面(おもて面)に記録の行われた記録用紙は、バックフィードされて反転経路へと入り、そして第2面(うら面)を上にして、再び記録ヘッドと対向する領域へと搬送される。
また、この様に記録用紙を反転させる反転経路を備えている場合、反転経路において紙ジャムが発生した場合に記録用紙を除去することが困難となる。その為、特許文献1や特許文献2に示されるように用紙搬送経路の一部を露呈させるカバー部材を設け、必要に応じてカバー部材を開放することにより用紙搬送経路の一部を露呈させて、詰まっている記録用紙を除去することができる様に構成される場合がある。
特開2002−59599号公報 特開2007−203707号公報 特開昭63−286860号公報
上述した従来技術にあっては、カバー部材を開いても、用紙搬送経路が狭い為に当該用紙搬送経路に手を差し入れて用紙を取り出すことが困難であった。また、用紙カセットから送り出された記録用紙を湾曲反転させる湾曲反転経路と、記録の行われた記録用紙を反転させる為の湾曲反転経路とを兼用する構成を採用する場合には、経路が複雑になり、湾曲反転経路の奥深いところで紙ジャムが生じる虞がある。この様な場合、上述した従来技術のようにカバー部材を開くのみでは、奥深くで詰まっている紙にアクセスすることはより一層困難となる。
そこで本発明はこの様な状況に鑑み成されたものであり、その目的は、記録用紙を反転させる反転経路を備えた記録装置、特に用紙カセットから送り出された記録用紙を湾曲反転させる湾曲反転経路と、記録の行われた記録用紙を反転させる為の湾曲反転経路とを兼用する構成を採用する記録装置において、紙ジャム発生時の用紙除去作業をより一層容易に行うことにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録装置であって、被記録媒体を収容する被記録媒体収容部と、前記被記録媒体収容部から送り出された被記録媒体が経由し、或いは被記録媒体に記録を行う記録部により記録の行われた被記録媒体が再び経由する搬送経路であって、被記録媒体を湾曲反転させて前記記録部の側へと案内する湾曲反転経路と、を備え、前記湾曲反転経路の構成部材がユニット化されて前記記録装置に対して着脱可能に設けられ、当該湾曲反転経路を有するユニットを取り外すことにより前記湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路が露呈する構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体収容部から送り出された被記録媒体を湾曲反転させる経路と、記録の行われた被記録媒体を反転させる為の経路とが一の湾曲反転経路で兼用されるので、装置の小型化及び低コスト化に資すことができる。
そして、この様な兼用構成において、湾曲反転経路それ自体がユニット化されて記録装置に対し着脱可能に構成されているので、ジャム処理をより一層容易に行うことができる。特に、ユニットを取り外すことにより湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路が露呈するよう構成されているので、装置の奥深い位置でジャムが発生してもそのような位置が露呈し、ジャム処理を容易に行うことができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記ユニットが開閉可能なカバーを備え、当該カバーを開放することにより前記湾曲反転経路が露呈する構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記ユニットが開閉可能なカバーを備え、当該カバーを開放することにより前記湾曲反転経路が露呈するので、湾曲反転経路内に残った被記録媒体を容易に取り除くことができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において前記カバーは、前記ユニットの前記記録装置への装着時に前記記録装置内部に入り込む位置に設けられていることを特徴とする。本態様によれば、前記カバーは、前記ユニットの前記記録装置への装着時に前記記録装置内部に入り込む位置に設けられているので、不用意に湾曲反転経路へアクセスされることがなく、記録実行時の搬送異常の発生を防止できる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記湾曲反転経路は、その内側が反転ローラーの外周面により形成され、被記録媒体が前記反転ローラーに巻回されて湾曲反転される構成を有し、前記湾曲反転経路には、前記反転ローラーとの間で被記録媒体をニップするニップローラーが設けられ、前記反転ローラーと前記ニップローラーとの圧接状態を維持したまま前記ユニットが取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記反転ローラーと前記ニップローラーとの圧接状態を維持したまま前記ユニットが取り外し可能に構成されているので、前記ユニットを取り外す際に前記反転ローラーと前記ニップローラーとによって被記録媒体(ジャムとなった被記録媒体)を把持した状態で引き出すことができ、ジャム処理を容易に行うことができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記湾曲反転経路と前記記録部との間に、被記録媒体を搬送する搬送手段を備え、前記ユニットは、前記記録装置の後部に設けられた開口部に対し着脱自在に設けられ、前記湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路のうち少なくとも一つは、前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続し、前記ユニットの取り外しによって前記開口部の内側に露呈することを特徴とする。
本態様によれば、前記ユニットの取り外しによって前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続する搬送経路が前記開口部の内側に露呈するので、前記搬送経路においてジャムが生じた場合に滞留する被記録媒体を容易に除去することができる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続する搬送経路は略直線状の経路であって、前記ユニットの取り外しによってその全領域が露呈する構成を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、前記搬送経路が略直線状の経路であり、前記ユニットの取り外しによってその全領域が露呈するので、前記搬送経路の奥深い位置でジャムが生じても、滞留する被記録媒体を容易に除去することができる。
本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図。 本発明に係るプリンターを後方上部から見た外観斜視図であって、湾曲反転 ユニットを装着した状態の図。 本発明に係るプリンターを後方上部から見た外観斜視図であって、湾曲反転 ユニットを取り外した状態の図。 本発明に係るプリンターの用紙搬送経路を示す側断面図であって、湾曲反転 ユニットを取り外した状態の図。 湾曲反転ユニットの外観斜視図であって、上部カバーを開放した状態の図。 本発明に係るプリンターを後方下側から見た外観斜視図であって、湾曲反転 ユニットを取り外した状態の図。
以下、図1〜図7を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。ここで図1及び図2は本発明に係る記録装置の一例としてのインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図、図3はインクジェットプリンター1を後方上部から見た外観斜視図であって、湾曲反転ユニット3を装着した状態の図、図4はインクジェットプリンター1を後方上部から見た外観斜視図であって、湾曲反転ユニット3を取り外した状態の図である。
また、図5はインクジェットプリンター1の用紙搬送経路を示す側断面図であって、湾曲反転ユニット3を取り外した状態の図、図6は湾曲反転ユニット3の外観斜視図であって、上部カバー5を開放した状態の図、図7はインクジェットプリンター1を後方下側から見た外観斜視図であって、湾曲反転ユニット3を取り外した状態の図である。尚、以下では図1、図2において中間ローラー24から排出駆動ローラー47に至る用紙搬送経路において同図右方向を用紙搬送経路の「下流側」と言い、同図左方向を用紙搬送経路の「上流側」と言うこととする。
図1においてインクジェットプリンター1は装置底部に用紙給送部2を備えており、この用紙給送部2から用紙Pを送り出し、湾曲反転ユニット3にて湾曲反転させて記録ヘッド37の側へと給送し、記録を行う構成を備えている。尚、図1において破線R1はこのときの用紙Pの搬送ルート(通過軌跡)を示している。
またインクジェットプリンター1は用紙Pの第1面(おもて面)に記録を行った後、これをバックフィード(図1及び図2において左方向)して湾曲反転ユニット3に送り込み、反転させ、第2面(うら面)を上にして再び記録ヘッド37の側へ搬送することができるように構成されている。即ち両面記録可能に構成されており、図2において破線R2はこのときの用紙Pの搬送ルート(通過軌跡)を示している。
符号8はプリンター機構部の上部に設けられるスキャナーユニットを示しており、インクジェットプリンター1はこのスキャナーユニット8にて読み込んだ原稿画像を下部のプリンター機構部により印刷出力が可能な、所謂複合機として構成されている。
以下、更に用紙搬送経路の構成について詳説する。用紙給送部2は用紙カセット11と、給送ローラー18と、を備えている。プリンター装置本体に対して着脱可能な用紙カセット11には図示を省略するエッジガイドが設けられており、このエッジガイドによって用紙カセット11に収容された用紙Pの側端位置および後端位置が規制されるようになっている。
用紙カセット11に収容された用紙Pの先端と対向する位置には分離斜面12が設けられており、給送ローラー18により送り出される用紙Pの先端が分離斜面12に摺接しつつ下流側へ給送されることで、給送されるべき最上位の用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の用紙Pとの予備的な分離が行われる。
給送ローラー18は、揺動軸20を中心にして図1及び図2の時計回り方向及び反時計回り方向に揺動可能な揺動部材19に軸支されており、且つ、図示しない駆動モーターの動力によって回転駆動されるように設けられている。給送ローラー18は、用紙給送時には用紙カセット11に収容された用紙Pの最上位のものに接して回転することにより、最上位の用紙Pを用紙カセット11から送り出す。
尚、用紙カセット11において給送ローラー18と対向する位置には摩擦パッド13が設けられており、給送ローラー18が用紙束に上方から圧接した際に、最下位の用紙Pが摩擦パッド13に向けて押圧されることにより、用紙束ごと送り出されないように用紙束を保持する機能を果たす。
用紙カセット11から上方に送り出された用紙Pは、湾曲反転ユニット3に入る。この湾曲反転ユニット3は、反転ローラー22と、リタードローラー23と、中間ローラー24と、ガイド部材25、26と、を備え、ユニット化されてインクジェットプリンター1の装置本体に対し着脱自在に設けられている(図5の矢印方向:詳細は後述)。
反転ローラー22は、用紙Pを湾曲反転させる湾曲反転経路21の内側を形成する大径ローラーであり、本実施形態では用紙幅方向(図1及び図2の紙面表裏方向)において中心位置、即ち本実施形態に係るインクジェットプリンター1の給送基準位置に1つ、配置されている(図6参照)。尚、湾曲反転経路21の外側は、ガイド部材26や、更に図1及び図2では図示を省略するガイド部材等により形成される。また、湾曲反転経路21の内側は、反転ローラー22のほか、ガイド部材28により形成される(図6)
反転ローラー22は、図示しない駆動モーターの動力により回転駆動されるよう設けられており、図1及び図2の時計回り方向に回転することにより、用紙Pを巻回しながら下流側へと搬送する。
リタードローラー23は所定の回転摩擦抵抗が付与された状態で反転ローラー22に対して圧接可能に設けられており、反転ローラー22との間で用紙Pをニップすることにより、給送されるべき最上位の用紙Pと、これに連れられて重送されようとする次位以降の用紙Pとを分離する。
尚、この付近の用紙給送経路には図示を省略する用紙戻しレバーが設けられており、リタードローラー23によって進行が止められた次位以降の用紙Pは、この用紙戻しレバーによって用紙カセット11へと戻されるように構成されている。
中間ローラー24は自由回転可能なローラーであり、反転ローラー22との間で用紙Pをニップすることにより、反転ローラー22による用紙送りを補助する。ガイド部材25は、反転ローラー22と搬送駆動ローラー40との間に位置し、第1面に記録がおこなわれた用紙Pがバックフィードされる際に当該用紙Pを湾曲反転経路21に合流する位置(符号Aで示す)に案内する案内経路27と、用紙給送部2から送り出された用紙P及び案内経路27を通って反転させられる用紙Pのいずれもが経由する上側経路とを形成する。
以上のように、湾曲反転経路21は、用紙給送部2から送り出された用紙Pを反転させる機能と、第1面に記録がおこなわれた用紙Pを反転させる機能との双方を担うので、第1面に記録がおこなわれた用紙Pを反転させる専用の反転経路を設ける必要がなく、小型化及び低コスト化が図られている。
次に、中間ローラー24の下流側には、搬送駆動ローラー40と搬送従動ローラー41とを備えて構成された搬送手段が設けられている。搬送駆動ローラー40は、本実施形態では用紙幅方向に長い金属軸の表面に耐摩耗性粒子が付着されて成り、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される。搬送従動ローラー41は、本実施形態では樹脂材料により形成され、搬送駆動ローラー40の長手方向に沿って適宜の間隔を空けて複数配置される。
搬送従動ローラー41は、ローラー支持体としての紙案内部材30に自由回転可能に軸支されるとともに、搬送駆動ローラー40に対して圧接するよう設けられ、搬送駆動ローラー40との間で用紙Pをニップする。
搬送従動ローラー41を支持する紙案内部材30は、揺動軸30aを介してフレーム33に揺動可能に支持されるとともに、フレーム33と紙案内部材30との間で付勢力を発揮する引っ張りばね31により、搬送従動ローラー41が搬送駆動ローラー40に圧接する方向に付勢された状態に設けられる。この紙案内部材30は、本実施形態では搬送駆動ローラー41の軸線方向に沿って複数(本実施形態では3つ)配置される。
尚、紙案内部材30は、搬送従動ローラー41を軸支するほか、上流側から給送される用紙Pを搬送駆動ローラー40と搬送従動ローラー41とのニップ点に案内する機能を果たす。
次に、搬送駆動ローラー40の下流側には、インクジェット記録ヘッド37と、紙案内部材45とが上下に対向配置されている。インクジェット記録ヘッド37はキャリッジ36の底部に設けられ、このキャリッジ36は前後に配置されたフレーム33、34にガイドされながら、図示を省略する駆動モーターの動力を受けて主走査方向(図1及び図2の紙面表裏方向)に往復動するよう設けられる。尚、このキャリッジ36には図示を省略するンクカートリッジが収容される。
紙案内部材45においてインクジェット記録ヘッド37と対向する面には用紙搬送方向に延びるリブ45a、45b、45cが、用紙搬送方向の上流側から下流側に向かってこの順で所定間隔で配置され、また各リブが主走査方向に適宜の間隔を置いて複数設けられている(主走査方向の配置は図示せず)。用紙Pは、これらリブにより支持され、インクジェット記録ヘッド37との距離が規定される。
次に、インクジェット記録ヘッド37と紙案内部材45とが対向する領域の下流側には用紙浮きを防止する補助ローラー46が設けられ、更にその下流側には排出駆動ローラー47と排出従動ローラー48とにより構成された用紙排出手段が設けられている。排出駆動ローラー47はゴムローラーにより構成され、図示を省略する駆動モーターにより回転駆動される。排出従動ローラー48は排出駆動ローラー47に軽く弾接するよう設けられた拍車であり、排出駆動ローラー47との間で用紙Pをニップする。これらローラーにより、記録の行われた用紙Pは、図示を省略するスタッカへむけて排出される。
尚、搬送駆動ローラー40は正逆回転可能に構成されており、即ち用紙Pをインクジェット記録ヘッド37の側へ搬送する第1方向(図1及び図2において右方向:下流側方向)と、湾曲反転経路を有する湾曲反転ユニット3の側へ搬送する第2方向(図1および図2において左方向:上流側方向)の双方向に用紙Pを搬送可能である。また排出駆動ローラー47についても同様に、正逆回転可能に構成されており、上記第1方向、第2方向いずれの方向にも用紙Pを搬送可能である。
以上がインクジェットプリンター1の用紙搬送経路の構成であり、以下、図3〜図7を参照しながら湾曲反転ユニット3について更に詳説する。
湾曲反転ユニット3は、湾曲反転経路21の構成部材である反転ローラー22、リタードローラー23、中間ローラー24、ガイド部材25、26、のこれらを含み、更にこれら構成部材の周辺部材も含めてユニット化されたものである。
湾曲反転ユニット3は、図3及び図4に示すようにインクジェットプリンター1の装置本体1aにおいて後方側に設けられた開口部1bに、着脱自在に設けられている。
開口部1bの内側には位置決めピン(図示せず)が設けられており、この位置決めピンに、湾曲反転ユニット3の本体3aに設けられた凹部3bが嵌合することにより、湾曲反転ユニット3の装着位置が定まるようになっている。尚、前記位置決めピン及び凹部3bは、湾曲反転ユニット3の両サイド先端部に配置されている(図7参照)。
また、開口部1bの内側にはガイド手段が設けられており、このガイド手段により、湾曲反転ユニット3を開口部1bに押し込む際に湾曲反転ユニット3が開口部1b内側の構成要素に衝突することなく、円滑に装着位置に案内されるようになっている。
湾曲反転ユニット3は、図5及び図6に示すようにそのユニット本体3aの上部に開閉自在な上部カバー5を有しており、上部カバー5には弾性片5aと係止突起5bとが形成されている。係止突起5bは、湾曲反転ユニット3が装置本体1aに装着された際に開口部1b内側の係止突起29に係止することで、湾曲反転ユニット3を装置本体1aに固定する。尚、弾性片5aを下方に押し下げ ることで、係止突起5bと係止突起29との係合状態を解除できるようになっている。
また上部カバー5には、つまみ5cが形成されており、このつまみ5cをつまんで上方に押し上げることで図6に示すように上部カバー5を開放できるようになっている。上部カバー5を開放させると、ユニット内部、具体的には反転ローラー22、リタードローラー23、中間ローラー24、のこれらが露呈する様になっている。
尚、上部カバー5は、湾曲反転ユニット3の装着状態では開口部1bの内部に入り込む位置に設けられており、湾曲反転ユニット3の装着状態では上部カバー5の回動軌跡が開口部1b内側の構成部材と干渉して上部カバー5が開けない様になっているので、不用意に湾曲反転経路21へアクセスされることがなく、通常記録実行時の搬送異常の発生を防止できる。
湾曲反転ユニット3は、以上の通り湾曲反転経路21の構成部材によりユニット化されており、図5に示すように湾曲反転経路21それ自体がインクジェットプリンター1の装置本体から取り外し可能であるので、紙ジャムが生じた場合に詰まった紙を容易に除去することができる。尚、湾曲反転ユニット3の内部で詰まった紙は、開閉可能な上部カバー5を開放することにより、容易に除去できる。
また本実施形態では、反転ローラー22と、ニップローラーとしてのリタードローラー23との圧接状態を維持したまま、湾曲反転ユニット3が取り外し可能であるので、両ローラーによって詰まった用紙を把持しつつ引き出すことができ、ジャム処理がより一層容易となっている。
更に、湾曲反転ユニット3を取り外すと、湾曲反転経路21と接続する用紙搬送経路が開口部1bの内側に露呈するので、装置の奥深い位置で紙ジャムが発生しても、詰まった紙を容易に取り除くことができる。
特に本実施形態では、湾曲反転経路21と接続する搬送経路である案内経路27(図1)が略直線状の経路であって、湾曲反転ユニット3の取り外しによってその全領域が開口部1bの内側に露呈するので、案内経路27の奥深い位置でジャムが生じても、滞留する用紙を容易に除去することができる。
本実施形態は以上の通りであるが、本発明は上記実施形態に限られず、種々の実施形態を採用可能であることは言うまでもない。
1 インクジェットプリンター、2 用紙給送部、3 湾曲反転ユニット、3a ユニット本体、3b 凹部、5 上部カバー、5a 弾性片、5b 係止突起、5c つまみ、8 スキャナーユニット、11 用紙カセット、12 分離斜面、13 摩擦パッド、18 給送ローラー、19 揺動部材、20 揺動軸、21 湾曲反転経路、22 反転ローラー、23 リタードローラー、24 中間ローラー、25、26 ガイド部材、27
案内経路、29 係止突起、30 紙案内部材、31 引っ張りばね、33、34 フレーム、36 キャリッジ、37 インクジェット記録ヘッド、40 搬送駆動ローラー、41 搬送従動ローラー、45 紙案内部材、45a〜45b リブ、46 補助ローラー、47 排出駆動ローラー、48 排出従動ローラー、A 湾曲反転経路と案内経路の合流位置、P 記録用紙
特開2002−59599号公報
本発明は、記録用紙の両面に記録を実行可能な記録装置において、装置の小型化及び低コスト化を図ることにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る記録装置は、被記録媒体を載置する載置部と、前記載置部から前記被記録媒体を給送する給送部と、前記被記録媒体に記録を行う記録部と、前記載置部から給送される前記被記録媒体を前記記録部に向かって反転させる反転ローラーと、前記記録部により記録が行われた前記被記録媒体を記録時の搬送方向と逆方向に搬送して前記記録部により記録が行われる記録領域を通過させ、前記反転ローラーで反転させるように前記被記録媒体を案内する、概ね水平な経路を含む案内経路と、を備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記被記録媒体が前記反転ローラーで反転された後の経路の少なくとも一部は、前記案内経路の一部と共通していることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様において、前記記録部に向かって反転された前記被記録媒体が前記反転ローラーから離間する箇所は、前記記録装置の高さ方向において、前記反転ローラーの頂点よりも低い位置であることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記記録部は、インクを吐出する記録ヘッドを備え、前記記録装置の高さ方向において、前記頂点は前記記録ヘッドの吐出面よりも高いことを特徴とする。
本発明の第5の態様は、第1乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記反転ローラーと当接可能な分離ローラーを備え、前記分離ローラーは、前記載置部から給送される前記被記録媒体と前記案内経路により案内される前記被記録媒体を前記反転ローラーとの間でニップすることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、第1乃至第5の態様のいずれかにおいて、前記反転ローラーは、駆動源により駆動される駆動ローラーであることを特徴とする。
本発明の第7の態様は、被記録媒体を載置する載置部と、前記載置部から前記被記録媒体を給送する給送部と、前記被記録媒体に記録を行う記録部と、前記載置部から給送される前記被記録媒体を前記記録部に向かって反転させる反転経路を含む第1の経路と、前記記録部により記録が行われた前記被記録媒体を記録時の搬送方向と逆方向に搬送して前記記録部により記録が行われる記録領域を通過させ、前記反転経路で反転させるように前記第1の経路に合流する、概ね水平な経路を含む第2の経路と、を備えることを特徴とする。
本発明の第8の態様は、第7の態様において、前記第1の経路の前記反転経路よりも下流側の経路の少なくとも一部は、前記第2の経路の一部と共通していることを特徴とする。
本発明の第9の態様は、第7のまたは第8の態様において、前記反転経路の下流端は、前記記録装置の高さ方向において、前記反転経路の頂点よりも低いことを特徴とする。
本発明の第10の態様は、第9の態様において、前記記録部は、インクを吐出する記録ヘッドを備え、前記記録装置の高さ方向において、前記頂点は前記記録ヘッドの吐出面よりも高いことを特徴とする。
本発明の第11の態様は、被記録媒体に記録を行う記録装置であって、被記録媒体を収容する被記録媒体収容部と、前記被記録媒体収容部から送り出された被記録媒体が経由し、或いは被記録媒体に記録を行う記録部により記録の行われた被記録媒体が再び経由する搬送経路であって、被記録媒体を湾曲反転させて前記記録部の側へと案内する湾曲反転経路と、を備え、前記湾曲反転経路の構成部材がユニット化されて前記記録装置に対して着脱可能に設けられ、当該湾曲反転経路を有するユニットを取り外すことにより前記湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路が露呈する構成を備えていることを特徴とする。
本発明の第12の態様は、第11の態様において、前記ユニットが開閉可能なカバーを備え、当該カバーを開放することにより前記湾曲反転経路が露呈する構成を備えていることを特徴とする。
本発明の第13の態様は、第12の態様において前記カバーは、前記ユニットの前記記録装置への装着時に前記記録装置内部に入り込む位置に設けられていることを特徴とする。本態様によれば、前記カバーは、前記ユニットの前記記録装置への装着時に前記記録装置内部に入り込む位置に設けられているので、不用意に湾曲反転経路へアクセスされることがなく、記録実行時の搬送異常の発生を防止できる。
本発明の第14の態様は、第11から第13の態様のいずれかにおいて、前記湾曲反転経路は、その内側が反転ローラーの外周面により形成され、被記録媒体が前記反転ローラーに巻回されて湾曲反転される構成を有し、前記湾曲反転経路には、前記反転ローラーとの間で被記録媒体をニップするニップローラーが設けられ、前記反転ローラーと前記ニップローラーとの圧接状態を維持したまま前記ユニットが取り外し可能に構成されていることを特徴とする。
本発明の第15の態様は、第11から第14の態様のいずれかにおいて、前記湾曲反転経路と前記記録部との間に、被記録媒体を搬送する搬送手段を備え、前記ユニットは、前記記録装置の後部に設けられた開口部に対し着脱自在に設けられ、前記湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路のうち少なくとも一つは、前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続し、前記ユニットの取り外しによって前記開口部の内側に露呈することを特徴とする。
本発明の第16の態様は、第15の態様において、前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続する搬送経路は略直線状の経路であって、前記ユニットの取り外しによってその全領域が露呈する構成を備えていることを特徴とする。

Claims (6)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    被記録媒体を収容する被記録媒体収容部と、
    前記被記録媒体収容部から送り出された被記録媒体が経由し、或いは被記録媒体に記録を行う記録部により記録の行われた被記録媒体が再び経由する搬送経路であって、被記録媒体を湾曲反転させて前記記録部の側へと案内する湾曲反転経路と、を備え、
    前記湾曲反転経路の構成部材がユニット化されて前記記録装置に対して着脱可能に設けられ、当該湾曲反転経路を有するユニットを取り外すことにより前記湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路が露呈する構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記ユニットが開閉可能なカバーを備え、当該カバーを開放することにより前記湾曲反転経路が露呈する構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において前記カバーは、前記ユニットの前記記録装置への装着時に前記記録装置内部に入り込む位置に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記湾曲反転経路は、その内側が反転ローラーの外周面により形成され、被記録媒体が前記反転ローラーに巻回されて湾曲反転される構成を有し、
    前記湾曲反転経路には、前記反転ローラーとの間で被記録媒体をニップするニップローラーが設けられ、
    前記反転ローラーと前記ニップローラーとの圧接状態を維持したまま前記ユニットが取り外し可能に構成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置において、前記湾曲反転経路と前記記録部との間に、被記録媒体を搬送する搬送手段を備え、
    前記ユニットは、前記記録装置の後部に設けられた開口部に対し着脱自在に設けられ、
    前記湾曲反転経路と接続する被記録媒体の搬送経路のうち少なくとも一つは、前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続し、前記ユニットの取り外しによって前記開口部の内側に露呈する、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、前記搬送手段と前記湾曲反転経路とを接続する搬送経路は略直線状の経路であって、前記ユニットの取り外しによってその全領域が露呈する構成を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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