JP5910532B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、軸受に軸支された搬送ローラによってシートを搬送する搬送装置に関する。
内部に形成された搬送路に沿ってシートを搬送可能な搬送装置が知られている。このような搬送装置としては、例えばプリンタや複合機などの画像記録装置がある。搬送装置は、シートを挟持して搬送するローラ対を備えている。ローラ対は、モータから駆動伝達されて回転する搬送ローラと、搬送ローラと対向する位置に搬送ローラ側に付勢されて配置されており搬送ローラに従動して回転する従動ローラとを備えている。搬送ローラは、幅方向の中央部においてシートと当接し、幅方向の端部において軸受によって軸支されている。また、軸受は、搬送装置のフレームによって支持されている。
このような搬送装置の一例として、特許文献1には、搬送ローラの幅方向における両端が軸受によって軸支されており、軸受が装置本体の一部を構成するフレームに取り付けられたインクジェット式記録装置が開示されている。
特開2002−257147号公報
特許文献1に記載されたような搬送装置の場合、搬送ローラの幅方向における両端は軸受によって支持されているが、搬送ローラの幅方向における中央部は何れの部材にも支持されていない。そのため、搬送ローラは、従動ローラに付勢されることによって、撓んでしまうおそれがある。
上記の問題を解決するために、搬送ローラの幅方向における両端を支持する2つの軸受の、幅方向における間隔を短くすることが考えられる。しかし、2つの軸受の間隔を、搬送装置内を搬送可能な最大サイズのシートの幅方向の長さよりも短くすることはできない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送ローラの撓みを抑制することができる搬送装置を提供することにある。
(1) 本発明に係る搬送装置は、幅方向に延びた搬送ローラ、及び当該搬送ローラと対向して配置された従動ローラを有し、シートを挟持して搬送するローラ対と、上記従動ローラを上記搬送ローラ側に付勢する第1付勢部材と、上記搬送ローラを軸支する一対の軸受と、を備える。上記一対の軸受の少なくとも一つは、上記搬送ローラの表面におけるシートの搬送領域よりも上記幅方向の外側に配置されており、上記搬送ローラを軸支する第1軸支部と、上記幅方向において上記第1軸支部から上記搬送領域まで延出して上記搬送ローラを軸支し、且つ、上記搬送ローラの上記従動ローラ側が露出された第2軸支部と、を備える。
本構成によれば、一対の軸受の少なくとも一つに備えられた第2軸支部はシートの搬送領域まで延出されている。これにより、各軸受間の幅方向における距離が短くなる。その結果、従動ローラに付勢されることによる搬送ローラの撓みを抑制することができる。また、本構成によれば、第2軸支部は、従動ローラ側が露出されるように搬送ローラを支持している。よって、軸受の第2軸支部を搬送領域まで延出したとしてもシートの搬送に支障をきたすことがないし、搬送装置が幅方向において大型化することもない。
(2) 上記一対の軸受の一方は、上記搬送ローラの表面におけるシートの搬送領域よりも上記幅方向の一方の外側に配置された上記第1軸支部と、上記第2軸支部と、を備える。上記一対の軸受の他方は、上記搬送ローラの表面におけるシートの搬送領域よりも上記幅方向の他方の外側に配置された上記第1軸支部と、上記第2軸支部と、を備える。
本構成によれば、一対の軸受の双方に第2軸支部が備えられているため、各軸受間の幅方向における距離を更に短くすることができる。
(3) 本発明に係る搬送装置は、上記ローラ対によって搬送されるシートを支持するプラテンと、上記プラテンに設けられており、上記第2軸支部に対して上記搬送ローラとは反対側から当接する当接部と、上記当接部を上記第2軸支部側に付勢する第2付勢部材と、を更に備える。
本構成によれば、プラテンは第2付勢部材によって第2軸支部に押し当てられている。これにより、プラテンの位置を搬送ローラの位置を基準として位置決めすることができる。ここで、上記(1)により、搬送ローラの撓みが抑制される。そのため、このような搬送ローラの位置を基準として位置決めされるプラテンを、正確に位置決めすることが可能である。
(4) 上記搬送ローラの表面の上記幅方向の一部に高摩擦部を有する。上記第2軸支部は、上記幅方向において、上記搬送ローラの表面における上記高摩擦部の領域よりも上記幅方向の外側に配置されている。
本構成によれば、搬送ローラの表面の一部に高摩擦部を有することによって、従動ローラとの間のニップ力を大きくすることができる。その結果、ローラ対がシートを搬送させやすくすることができる。また、本構成によれば、第2軸支部が搬送ローラの表面における高摩擦部の領域よりも幅方向の外側に配置されているため、高摩擦部と軸受とが当接することはない。そのため、高摩擦部が軸受に対して摺動することによって、軸受が削れてしまうことを防止できる。
(5) 本発明に係る搬送装置は、上記幅方向における上記第2軸支部と同位置であり且つ上記第2軸支部に支持されていない上記搬送ローラの表面と対向して配置されており、上記ローラ対によって挟持されたシートと当接可能な押さえ部材を更に備える。本構成によれば、押さえ部材が、シートの幅方向における両端部と当接するために、シートの幅方向における両端部の浮き上がりを抑制することができる。
(6) 上記押さえ部材は、上記従動ローラである。本構成によれば、従動ローラが押さえ部材の役割を果たすため、従動ローラに加えて押さえ部材を別途設ける必要がない。
(7) 上記搬送ローラは中空である。中空の搬送ローラは撓みやすいため、本構成は、本発明を実現する好適な構成である。
(8) 上記第2軸支部は、上記搬送ローラの表面のうち、上記搬送ローラに対する上記ローラ対によるシートの挟持位置と反対側の位置を含む部分を支持する。
搬送ローラに対するローラ対によるシートの挟持位置と反対側の位置は、従動ローラの付勢による搬送ローラの撓みを最も効率よく抑制することができる支持位置である。よって、本構成によれば、第2軸支部が上記のような位置を含む部分を支持するため、搬送ローラの撓みの抑制効率を向上させることができる。
(9) 上記第2軸支部は、上記搬送ローラの表面のうち、上記幅方向からの平面視において、上記搬送ローラの中心を通り且つ上記搬送ローラの中心と上記従動ローラの中心とを結んだ線と直交する線に対して、上記従動ローラの反対側の領域を支持する。
本構成のような従動ローラの反対側は、従動ローラの付勢による搬送ローラの撓みを効率よく抑制することができる支持領域である。よって、本構成によれば、第2軸支部が上記のような領域を支持するため、搬送ローラの撓みの抑制効率を向上させることができる。
(10) 本発明に係る搬送装置は、上記一対の軸受を支持する支持部材を更に備え、上記支持部材は、上記軸受と嵌合する嵌合部を備えていてもよい。
(11) 上記一対の軸受のうち上記第1軸支部及び上記第2軸支部を備える軸受は、当該第1軸支部の外周面から突出した第1突部と、上記外周面に上記第1突部と上記幅方向に間隔を空けて立設されており、上記第1突部との間に上記嵌合部と嵌合する溝を形成するフランジと、上記フランジに形成されており上記支持部材に形成された開口に挿通することによって上記嵌合部に嵌合された上記第1軸支部の回転を規制する第2突部と、を備える。上記嵌合部には、上記第1軸支部が上記嵌合部に嵌合された状態において上記幅方向からの平面視で上記第1突部と重なる位置に設けられ、且つ上記第1突部が上記幅方向に通過可能な凹部が形成されている。上記第2突部は、上記第1突部と上記凹部とが上記幅方向からの平面視で重ならない状態において上記支持部材に形成された開口に挿通する。
本構成によれば、幅方向からの平面視において第1突部と凹部とを重なる状態にした上で、軸受を嵌合部に向けて幅方向に移動させることで、第1軸支部を嵌合部に嵌合させることができる。そして、第1軸支部が嵌合部に嵌合された状態で第1軸支部を回転させると、幅方向からの平面視において第1突部と凹部とは重ならない状態となる。また、これにより、第2突部を開口に挿通させることができる。その結果、嵌合部に嵌合された軸受の回転を防止することができる。
また、第2突部が開口に挿通された状態では、幅方向からの平面視において第1突部と凹部とが重なっていないため、軸受を幅方向に移動させようとしても、第1突部が嵌合部に阻まれることによって移動させることができない。つまり、本構成によれば、嵌合部に嵌合された軸受の幅方向への移動を防止することができる。
本発明によれば、搬送ローラの撓みを抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態の一例である複合機10を示す斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11における一対のサイドフレーム55及びガイドレール56周辺を示す斜視図である。 図4は、サイドフレーム55とプラテン42と搬送ローラ対59と軸受80とを示す斜視図である。 図5は、サイドフレーム55とガイドレール56と搬送ローラ60と軸受80とを示す斜視図である。 図6は、サイドフレーム55とガイドレール56と軸受80とを示す斜視図であって、軸受80がサイドフレーム55から外された状態が示されている。 図7は、変形例3におけるサイドフレーム55とプラテン42と搬送ローラ対59と軸受80とを示す斜視図である。 図8は、プリンタ部11における一対のサイドフレーム55及びガイドレール56周辺を示す斜視図である。 図9は、搬送ローラ対59を模式的に示す縦断面図である。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構造]
図1に示されるように、複合機10は、薄型の直方体に概ね形成されており、下部にプリンタ部11が設けられている。複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。複合機10は、プリント機能として、インクジェット方式で記録用紙12(図2参照)の片面に画像を記録する機能を有している。なお、複合機10は、記録用紙12の両面に画像を記録するものであってもよい。プリンタ部11には、本発明の搬送装置が設けられている。搬送装置は、後述する搬送ローラ対59、排出ローラ対44、コイルばね73、一対の軸受80、プラテン42、コイルばね78、及び一対のサイドフレーム55を備えている。
[給送トレイ20]
図1に示されるように、プリンタ部11の正面には、開口13が形成されている。給送トレイ20が、前後方向8に移動することによって、開口13を介してプリンタ部11に挿入及び脱抜可能である。給送トレイ20は、上側が開放された箱形状の部材である。図2に示されるように、給送トレイ20の底板22には、記録用紙12が重ねられた状態で載置される。給送トレイ20の前側且つ上側には、排出トレイ21が支持されている。排出トレイ21は、給送トレイ20と一体に前後方向8に移動する。排出トレイ21の上面には、後述する記録部24によって画像を記録された記録用紙12が排出される。
給送トレイ20の底板22には、左右方向9に移動可能な一対のサイドガイド(不図示)が支持されている。各サイドガイドの側面は、それぞれ底板22に載置された記録用紙12の左右両端と当接する。一対のサイドガイドのうちの一方が左右方向9の一方に移動すると、他方が連動して左右方向9の他方へ移動する。以上より、本実施形態では、給送トレイ20に載置され、後述する搬送路65を搬送され、後述する記録部24によって画像を記録される記録用紙12は、左右方向9の中央を基準として位置決めされる。
[給送部16]
図2に示されるように、給送部16は、プリンタ部11に挿入された状態の給送トレイ20の上方であって後述する記録部24の下方に設けられている。給送部16は、給送ローラ25、給送アーム26、及び駆動伝達機構27を備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端部で軸支されている。給送アーム26は、基端部に設けられた支軸28を中心として、矢印29の方向に回動する。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20または当該給送トレイ20に支持された記録用紙12に対して、当接及び離間が可能である。
給送ローラ25は、複数のギヤが噛合されてなる駆動伝達機構27によって、搬送用モータ53(図3参照)の駆動力が伝達されて回転する。これにより、給送トレイ20の底板22に載置された記録用紙12のうち、給送ローラ25と当接している最も上側の記録用紙12が、後述する搬送路65へ給送される。なお、給送ローラ25は、搬送用モータ53とは別に設けられたモータから駆動力を付与されて回転してもよい。また、駆動伝達機構27は、複数のギヤが噛合されている形態に限らず、例えば支軸28と給送ローラ25の軸とに架け渡されたベルトであってもよい。
[搬送路65]
図2に示されるように、給送トレイ20の後端部から搬送路65が延出されている。搬送路65は、湾曲部33と直線部34とを備える。湾曲部33は、後側を湾曲外側とし前側を湾曲内側として湾曲しつつ延びている。直線部34は、前後方向8に延びている。
湾曲部33は、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって形成されている。外側ガイド部材18は、湾曲部33の湾曲外側を形成している。内側ガイド部材19は、湾曲部33の湾曲内側を形成している。直線部34は、記録部24が配置されている位置では所定間隔を隔てて互いに対向する記録部24とプラテン42とによって形成されている。各ガイド部材18、19は、図2における紙面と直交する方向である左右方向9に延設されている。以上より、各ガイド部材18、19は、搬送路65の少なくとも一部を形成している。
給送トレイ20に支持された記録用紙12は、給送ローラ25によって湾曲部33を下方から上方へUターンするように搬送されて後述する搬送ローラ対59に到達する。搬送ローラ対59に挟持された記録用紙12は、直線部34を記録部24へ向けて前後方向8に搬送される。記録部24の直下に到達した記録用紙12は、記録部24により画像を記録される。画像記録が行われた記録用紙12は、直線部34を前後方向8に搬送されて排出トレイ21に排出される。以上より、記録用紙12は、図2に一点鎖線の矢印で示される搬送向き15に沿って搬送される。
外側ガイド部材18は、下部に形成された軸48を中心として、矢印66の方向に回動可能に構成されている。外側ガイド部材18は、図2に実線で示される位置に位置する第1状態のときに湾曲部33の湾曲外側を形成し、図2に破線で示される位置に位置する第2状態のときに湾曲部33を外部に露出させる。複合機10のユーザは、外側ガイド部材18を第1状態から第2状態に状態変化させることにより、湾曲部33に詰まった記録用紙12を取り出すことができる。
なお、外側ガイド部材18は、回動以外によって状態変化してもよい。例えば、外側ガイド部材18は、プリンタ部11に対して着脱可能に構成されていてもよい。この場合、外側ガイド部材18は、プリンタ部11に取り付けられ且つ湾曲部33の湾曲外側を形成する第1状態と、プリンタ部11から取り外され且つ湾曲部33を外部に露出させる第2状態との間で状態変化する。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、直線部34の上側に設けられている。記録部24の下側且つ記録部24と対向する位置には、プラテン42が設けられている。プラテン42は、左右方向9に間隔を空けて複数配置され且つ前後方向8に延接されたリブを備え、当該リブの上端によって搬送路65の直線部34を搬送ローラ対59によって搬送される記録用紙12を支持する部材である。記録部24は、キャリッジ40と記録ヘッド38とを備えている。
キャリッジ40は、前後方向8に間隔を空けて配置された2つのガイドレール56、57によって左右方向9へ往復移動可能に支持されている。記録ヘッド38は、キャリッジ40に搭載されている。記録ヘッド38には、インクカートリッジ(不図示)からインクが供給される。記録ヘッド38の下面には、ノズル39が形成されている。キャリッジ40が左右方向9に移動しているときに、記録ヘッド38は、ノズル39からインク滴をプラテン42に向けて吐出する。これにより、搬送向き15に搬送されてプラテン42に支持された記録用紙12に画像が記録される。
[搬送ローラ対59及び排出ローラ対44]
図2に示されるように、搬送路65の直線部34における記録部24の記録ヘッド38よりも搬送向き15の上流側には、搬送ローラ対59(本発明のローラ対の一例)が配置されている。直線部34における記録部24の記録ヘッド38よりも搬送向き15の下流側には、排出ローラ対44が配置されている。
搬送ローラ対59は、直線部34の下側に配置された搬送ローラ60と、直線部34の上側に搬送ローラ60と対向して配置されたピンチローラ61(本発明の従動ローラの一例)とを備えている。図3及び図4に示されるように、搬送ローラ60は、左右方向9(本発明の幅方向の一例)に延びた円筒状、つまり中空且つ円柱状の部材である。
図3及び図4に示されるように、ピンチローラ61は、左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。各ピンチローラ61は、各ピンチローラ61に対応して設けられたローラホルダ85によって回転可能に支持されている。ローラホルダ85は、ガイドレール56に回動可能に支持されている。上下方向7におけるガイドレール56とローラホルダ85との間には、コイルばね73(本発明の第1付勢部材の一例)が配置されている。コイルばね73は、その一端がガイドレール56に取り付けられており、その他端がローラホルダ85に取り付けられている。以上より、ピンチローラ61は、コイルばね73に付勢されることによって搬送ローラ60に押圧されている。
図2に示されるように、排出ローラ対44は、直線部34の下側に配置された排出ローラ62と、直線部34の上側に排出ローラ62と対向して配置された拍車63とを備えている。排出ローラ62は、左右方向9に延びた軸64と、左右方向9に間隔を空けて軸64を覆うように取り付けられたローラ部58とを備えている(図8参照)。拍車63は、左右方向9に間隔を空けて複数設けられている。各拍車63は、排出ローラ62のローラ部58と対向する位置に設けられている。拍車63は、弾性部材によって排出ローラ62のローラ部58に押圧されている。
搬送ローラ60及び排出ローラ62は、搬送用モータ53(図3参照)から駆動力が伝達されて回転する。搬送ローラ対59に記録用紙12が挟持されている状態で搬送ローラ60が回転すると、当該記録用紙12は、搬送ローラ対59によってプラテン42上に、つまり搬送向き15に搬送される。また、排出ローラ対44に記録用紙12が挟持されている状態で排出ローラ62が回転すると、当該記録用紙12は、排出ローラ対44によって搬送向き15に搬送される。
[サイドフレーム55]
図3に示されるように、プリンタ部11には、左右方向9に間隔を空けて配置された一対のサイドフレーム55(本発明の支持部材の一例)が設けられている。一対のサイドフレーム55は、左右方向9において、搬送路65の直線部34よりも左側及び右側に配置されている。一対のサイドフレーム55は、下側をベースフレーム(不図示)にビス締めされることによって、当該ベースフレームに取り付けられ且つ支持されている。ここで、ベースフレームは、プリンタ部11の下部を形成するフレームである。なお、プリンタ部11は、ベースフレームに外装カバー14(図1参照)が取り付けられることによって形成される。
図6に示されるように、一対のサイドフレーム55には、上端から下向きに円弧状に切り欠かれた切り欠き71(本発明の嵌合部の一例)が形成されている。当該切り欠き71には、後述する軸受80が嵌め込まれる。ここで、後述するように、軸受80は、搬送ローラ60を支持している(図5参照)。つまり、一対のサイドフレーム55の各々は、搬送路65の直線部34よりも左側及び右側において、軸受80を介して搬送ローラ60を支持している。なお、本実施形態において、切り欠き71は、サイドフレーム55の上端部分の前後方向8の長さが、軸受80における切り欠き71に嵌め込まれる部分の前後方向8の長さよりも短い。そのため、後述するように、軸受80は、左右方向9から切り欠き71に嵌合される。
[軸受80]
図4及び図5に示されるように、軸受80は、搬送ローラ60を支持している。本実施形態では、図6に示されるように、軸受80には円形の開口79が形成されている。開口79の径は、搬送ローラ60の径と略同一である。当該開口79には搬送ローラ60が挿通されている。搬送ローラ60は、軸受80に支持された状態で回転可能である。つまり、軸受80は、搬送ローラ60を軸支している。また、軸受80は、一対のサイドフレーム55の各々に対応して一対として設けられている。
図6に示されるように、本実施形態では、一対の軸受80の双方は、それぞれ第1軸支部81と、第2軸支部82と、フランジ83とを備えている。第1軸支部81、第2軸支部82、及びフランジ83は、一体形成されている。
第1軸支部81は、円管形状である。第1軸支部81には、上述した開口79が形成されている。開口79には、搬送ローラ60が挿通される。開口79に搬送ローラ60が挿通された状態において、開口79の内周面の少なくとも一部と搬送ローラ60の表面とは当接している。
ここで、搬送ローラ60の表面の一部(詳細には搬送ローラ60の表面の周方向における全周且つ左右方向9における一部)には、搬送路65を搬送される記録用紙12が当接される。そして、搬送ローラ60の表面のうち、搬送路65を搬送される記録用紙12が当接される領域(本発明の搬送領域の一例)は、搬送路65よりも左右方向9における右側に配置された第1軸支部81よりも左側であり、且つ搬送路65よりも左右方向9における左側に配置された第1軸支部81よりも右側である。
つまり、第1軸支部81は、搬送ローラ60の表面のうち記録用紙12が当接される領域よりも左右方向9における外側に配置されている。具体的には、一対の軸受80のうち右側に配置された軸受80(一対の軸受80のうちの一方)の第1軸支部81は、搬送ローラ60の表面のうち記録用紙12が当接される領域よりも右側(左右方向9における当該領域よりも一方の外側)に配置されている。また、一対の軸受80のうち左側に配置された軸受80(一対の軸受80のうちの他方)の第1軸支部81は、搬送ローラ60の表面のうち記録用紙12が当接される領域よりも左側(左右方向9における当該領域よりも他方の外側)に配置されている。
第2軸支部82は、第1軸支部81から左右方向9における内側に延びている。詳細には、一対の軸受80のうち右側に配置された軸受80の第2軸支部82は、第1軸支部81から左側に延びており、一対の軸受80のうち左側に配置された軸受80の第2軸支部82は、第1軸支部81から右側に延びている。第2軸支部82は、左右方向9において、第1軸支部81から、搬送ローラ60の表面のうちの搬送路65を搬送される記録用紙12が当接される領域まで延出しており、当該領域の搬送ローラ60の表面と当接する。
なお、本実施形態において、ピンチローラ61は、左右方向9において、第2軸支部82よりも内側に配置されている。具体的には、ピンチローラ61は、左右方向9において、一対の軸受80のうち右側に配置された軸受80の第2軸支部82よりも左側に配置されており、一対の軸受80のうち左側に配置された軸受80の第2軸支部82よりも右側に配置されている。
第2軸支部82は、円弧状に湾曲された薄板形状であり、当該円弧状の内面84は、第1軸支部81の開口79の内周面と連続している。内面84は、搬送ローラ60の表面と当接している。また、搬送ローラ60は、内面84と当接した状態で回転可能である。つまり、第2軸支部82は、搬送ローラ60を回転可能に支持、つまり軸支している。
図5に示されるように、第2軸支部82と当接可能な搬送ローラ60の表面は、第2軸支部82と当接している側において第2軸支部82によって隠蔽されているが、第2支軸部82と当接している側において露出されている。
ここで、第2軸支部82は、図9(A)に示されるように、搬送ローラ60の表面のうち、左右方向9からの平面視において、搬送ローラ60の中心86を通り且つ搬送ローラ60の中心86とピンチローラ61の中心87とを結んだ線88と直交する線89に対して、ピンチローラ61の反対側の領域を支持する。つまり、第2支持部82は、搬送ローラ60のピンチローラ61側が露出されるように、搬送ローラ60を支持している。
[軸受80のサイドフレーム55への取付]
図5及び図6に示されるように、第1軸支部81及び第2軸支部82を備える軸受80には、フランジ83と、第1突部90と、第2突部91とが形成されている。
第1突部90は、第1軸支部81の外周面の一部から突出している。また、第1突部90は、第1軸支部81の外周面の周方向に沿って所定長さに延設されている。ここで所定長さは、サイドフレーム55の切り欠き71に形成された後述する凹部94の幅よりも短い。
フランジ83は、第1軸支部81の外周面における第1突部90よりも左右方向9における外側に形成されている。つまり、フランジ83は、一対の軸受80のうち右側の軸受80に形成された第1突部90よりも左側に、当該第1突部90と所定間隔を空けて形成されており、一対の軸受80のうち左側の軸受80に形成された第1突部90よりも右側に、当該第1突部90と当該所定間隔を空けて形成されている。ここで、当該所定間隔は、サイドフレーム55における切り欠き71の縁部の厚み(左右方向9における長さ)と略同一の長さである。
これにより、切り欠き71の縁部が軸受80の第1突部90とフランジ83との間に挿入されることによって、軸受80がサイドフレーム55の切り欠き71に嵌め込まれる。つまり、フランジ83は、第1突部90との間にサイドフレーム55の切り欠き71と嵌合する溝を形成する。軸受80が切り欠き71に嵌め込まれた状態において、第1突部90は、サイドフレーム55に対して第2軸支部82の反対側に位置し、フランジ83は、サイドフレーム55に対して第2軸支部82側に位置する(図5参照)。フランジ83は、第1軸支部81から前向きに延びている。フランジ83は、本実施形態において、上下方向7及び前後方向8に拡がった薄板形状である。
第2突部91は、フランジ83に形成されている。第2突部91は、フランジ83から左右方向9における外側に突出している。つまり、第2突部91は、一対の軸受80のうち右側の軸受80に形成されたフランジ83の右面から右向きに突出しており、一対の軸受80のうち左側の軸受80に形成されたフランジ83の左面から左向きに突出している。
サイドフレーム55には、開口93と、凹部94とが形成されている。ここで、第1軸支部81は、切り欠き71と嵌合され、嵌合された状態で回転可能である。そして、開口93は、軸受80を切り欠き71と嵌合された状態で回転させたときに、左右方向9からの平面視で第2凸部91と重なる位置に設けられている。開口93は、第2突部91と同じ形状且つ同じ大きさである。これにより、第2突部91は、左右方向9からの平面視で開口93と重なった状態で、開口93に挿通することによって開口93と嵌合可能である。
凹部94は、円弧状の切り欠き71の内周面に形成されている。凹部94は、軸受80が切り欠き71と嵌合された状態における開口79の中心から外側への向きに凹んでいる。凹部94は、軸受80を切り欠き71と嵌合された状態で回転させたときに、左右方向9からの平面視で、第1突部90と重なる位置に設けられている。また、凹部94における切り欠き71の内周面に沿った長さは、第1軸支部81の外周面に形成された第1突部90の当該外周面に沿った長さよりも長い。また、凹部94の凹みの深さは、第1突部90の突出長さよりも深い。これにより、第1突部90は、左右方向9からの平面視で凹部94と重なった状態で、左右方向9において凹部94を通過することが可能である。
ここで、軸受80に形成された第1突部90及び第2突部91と、サイドフレーム55に形成された開口93及び凹部94の位置は、以下を具備する位置に設けられている。つまり、第2突部91と開口93とが嵌合するときに第1突部90が凹部94を通過することができないように、第1突部90、第2突部91、開口93、及び凹部94の位置は、設定されている。換言すると、第2突部91は、第1突部90と凹部94とが左右方向9からの平面視で重ならない状態において、サイドフレーム55に形成された開口93に挿通する。
以下、一対の軸受80のうち左側の軸受80を、一対のサイドフレーム55のうち左側のサイドフレーム55の切り欠き71へ嵌合させる手順について、図6を参照しながら、説明する。なお、右側の軸受80の右側へのサイドフレーム55の切り欠き71へ嵌合させる手順は、左側の軸受80の左側へのサイドフレーム55の切り欠き71へ嵌合させる手順と同様であるため、その説明を省略する。
第1突部90と凹部94とが左右方向9からの平面視で重なる状態で、軸受80を切り欠き71の右側に配置する。そして、軸受80を左向きへ移動させる。これにより、第1突部90が凹部94を通過して、第1軸支部81が切り欠き71に嵌合される。次に、第2突部91と開口93とが左右方向9からの平面視で重なる状態となるように、第1軸支部81を回転させる。なお、当該回転の過程において、第2突部91がサイドフレーム55の右側面に当たって、第1軸支部81の回転が阻害されるが、フランジ83を撓ませることによって、当該回転を継続する。
そして、第2突部91と開口93とが左右方向9からの平面視で重なる状態となると、第2突部91と開口93とが嵌合される。これにより、フランジ83を撓ませて、第2突部91と開口93との嵌合を解除しない限り、第1軸支部81は回転不可能となる。つまり、第2突部91は、サイドフレーム55に形成された開口93に挿通することによって切り欠き71に嵌合された第1軸支部81の回転を規制する。また、第2凸部91と開口93とが左右方向9からの平面視で重なっているとき、第1凸部90と凹部94とは左右方向9からの平面視で重なっていないため、軸受80を左右方向9への移動も規制される。なお、軸受80をサイドフレーム55から外すときは、上述と逆の手順を実行する。
[セラミックコーティング]
図5に示されるように、搬送ローラ60の表面の左右方向9の一部である所定範囲74(図5においてハッチング処理が施された範囲)には、セラミックコーティング(本発明の高摩擦部の一例)が施されている。なお、セラミックコーティングは、所定範囲74内では全周面に施されている。これにより、搬送ローラ対59によって挟持される記録用紙12に高い摩擦力が付与される。その結果、搬送ローラ対59による記録用紙12の搬送の確実性が向上される。
ここで、所定範囲74は、左右方向9において、一対の軸受80に形成された第2軸支部82よりも内側である。換言すると、第2軸支部82は、左右方向9において、搬送ローラ60の表面における所定範囲74よりも外側に配置されている。具体的には、一対の軸受80のうち左側の軸受80に形成された第2軸支部82は、所定範囲74よりも左側に配置されており、一対の軸受80のうち右側の軸受80に形成された第2軸支部82は、所定範囲74よりも右側に配置されている。
なお、搬送ローラ60の表面は、セラミックコーティング以外の手段によって記録用紙12に高い摩擦力を付与するように構成されてもよい。このような手段として、例えば、セラミック以外のゴムなどの材質によって、搬送ローラ60の表面を構成することが挙げられる。
[プラテン42]
図2に示されるように、プラテン42は、記録部24の下側に記録部24と対向して配置されている。図8に示されるように、プラテン42には、プラテン42の前端部の上側から前向きに突出した第1前側突出部75と、プラテン42の前端部の下側から前向きに突出した第2前側突出部76とが形成されている。プラテン42は、第1前側突出部75と第2前側突出部76とで軸64を挟んだ状態で配置される。以上より、プラテン42は、軸64を中心に回動可能に配置されている。
図4に示されるように、プラテン42には、プラテン42の後端部の左右両端部から後向きに突出した後側突出部77が形成されている。後側突出部77の上面(本発明の当接部の一例)は、軸受80の第2軸支部82の下側、つまり第2軸支部82に対して搬送ローラ60とは反対側から当接している。
後側突出部77の下面には、コイルばね78(本発明の第2付勢部材の一例)の上端が取り付けられている。コイルばね78の他端は、サイドフレーム55に取り付けられている。なお、コイルばね78の他端は、サイドフレーム55以外のフレームに取り付けられていてもよい。コイルばね78は、後側突出部77の上面が第2軸支部82の下側と当接している状態において、自然長よりも短い。これにより、コイルばね78は、後側突出部77の上面を上側、つまり第2軸支部82側に付勢している。
[実施形態の効果]
本実施形態によれば、一対の軸受80に備えられた第2軸支部82は記録用紙12の搬送領域まで延出されている。これにより、各軸受80間の左右方向9における距離が短くなる。その結果、ピンチローラ61に付勢されることによる搬送ローラ60の撓みを抑制することができる。また、本実施形態によれば、第2軸支部82は、ピンチローラ61側が露出されるように搬送ローラ60を支持している。よって、軸受80の第2軸支部82を搬送領域まで延出したとしても記録用紙12の搬送に支障をきたすことがないし、複合機10が左右方向9において大型化することもない。
また、本実施形態によれば、一対の軸受80の双方に第2軸支部82が備えられているため、各軸受80間の左右方向9における距離を、一対の軸受80の片方に第2軸支部82が備えられている場合よりも、更に短くすることができる。
また、本実施形態によれば、プラテン42はコイルばね78によって第2軸支部82に押し当てられている。これにより、プラテン42の位置を搬送ローラ60の位置を基準として位置決めすることができる。ここで、上述したように、本実施形態によれば、搬送ローラ60の撓みが抑制される。そのため、このような搬送ローラ60の位置を基準として位置決めされるプラテン42を、正確に位置決めすることが可能である。
また、本実施形態によれば、搬送ローラ60の表面の一部にセラミックコーティングされた領域を有することによって、ピンチローラ61との間のニップ力を大きくすることができる。その結果、搬送ローラ対59が記録用紙12を搬送させやすくすることができる。また、本実施形態によれば、第2軸支部82が搬送ローラ60の表面におけるセラミックコーティングされた領域よりも左右方向9の外側に配置されているため、セラミックコーティングされた部分と軸受80とが当接することはない。そのため、セラミックコーティングされた部分が軸受80に対して摺動することによって、軸受80が削れてしまうことを防止できる。
また、中空の搬送ローラ60は撓みやすいため、本実施形態は、本発明を実現する好適な構成である。
また、図9(A)に示されるようなピンチローラ61の反対側は、ピンチローラ61の付勢による搬送ローラ60の撓みを効率よく抑制することができる支持領域である。よって、本実施形態によれば、第2軸支部82が上記のような領域を支持するため、搬送ローラ60の撓みの抑制効率を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、左右方向9からの平面視において第1突部90と凹部94とを重なる状態にした上で、軸受80をサイドフレーム55の切り欠き71に向けて左右方向9に移動させることで、第1軸支部81を切り欠き71に嵌合させることができる。そして、第1軸支部81が切り欠き71に嵌合された状態で第1軸支部81を回転させると、左右方向9からの平面視において第1突部90と凹部94とは重ならない状態となる。また、これにより、第2突部91を開口93に挿通させることができる。その結果、切り欠き71に嵌合された軸受80の回転を防止することができる。
また、第2突部91が開口93に挿通された状態では、左右方向9からの平面視において第1突部90と凹部94とが重なっていないため、軸受80を左右方向9に移動させようとしても、第1突部90が切り欠き71の縁に阻まれることによって移動させることができない。つまり、本実施形態によれば、切り欠き71に嵌合された軸受80の左右方向9への移動を防止することができる。
[変形例1]
上述の実施形態では、一対の軸受80の双方が第1軸支部81及び第2軸支部82を備えていたが、一対の軸受80の一方のみが第1軸支部81及び第2軸支部82を備えていてもよい。この場合、一対の軸受80の他方は、例えば円管形状である公知のボールベアリングなどで構成されていればよい。つまり、本発明では、一対の軸受80の少なくとも一つが第1軸支部81と第2軸支部82とを備えていればよい。
[変形例2]
上述の実施形態では、複合機10は、給送トレイ20に載置された記録用紙12を、左右方向9の中央を基準として位置決めするように構成されていたが、複合機10は、給送トレイ20に載置された記録用紙12を、給送トレイ20の底板22の左右方向9における左端または右端から立設された側板(不図示)を基準として位置決めするように構成されていてもよい。このような位置決めは、例えば、給送トレイ20に設けられる左右方向9に移動可能なサイドガイドを、一対ではなくて一つだけ設けることによって実現される。
変形例2の場合であって、変形例1のように一対の軸受80の一方のみが第1軸支部81及び第2軸支部82を備えている場合、左右方向9における記録用紙12の基準とされた側の端部に対応する軸受80が第1軸支部81及び第2軸支部82を備えていることが好ましい。
[変形例3]
上述の実施形態では、ピンチローラ61は、左右方向9において、第2軸支部82よりも内側に配置されていた。しかし、図7に示されるように、ピンチローラ61は、左右方向9において、第2軸支部82と重複しており、つまり同位置であり、且つ第2軸支部82に支持されていない搬送ローラ60の表面、つまり搬送ローラ60に表面のうち露出している部分と対向して配置されていてもよい。これにより、ピンチローラ61は、左右方向9における第2軸支部82と同位置において、搬送ローラ60との間に記録用紙12を挟持することができる。そして、ピンチローラ61は、コイルばね73の付勢力によって、当該記録用紙12と当接して押さえることができる。この場合、ピンチローラ61が、本発明の押さえ部材の一例である。
なお、上記では、ピンチローラ61が、左右方向9において第2軸支部82と同位置に配置されていたが、以下に詳述するように、ピンチローラ61以外の部材が、左右方向9における第2軸支部82と同位置で記録用紙12を押さえてもよい。つまり、ピンチローラ61は、上述の実施形態と同様に、左右方向9において、第2軸支部82よりも内側に配置されており、下向きへ延びた凸部などで構成された押さえ部材が、左右方向9において第2軸支部82と同位置且つ第2軸支部82と対向する位置に配置されていてもよい。そして、当該押さえ部材が、記録用紙12の上面と当接してもよい。
変形例3によれば、ピンチローラ61などの押さえ部材が、記録用紙12の左右方向9における両端部と当接するために、記録用紙12の左右方向9における両端部の浮き上がりを抑制することができる。また、ピンチローラ61を押さえ部材として用いた場合、ピンチローラ61に加えて押さえ部材を別途設ける必要がない。
[変形例4]
上述の実施形態では、図9(A)に示されるように、第2軸支部82は、線89に対してピンチローラ61と反対側において、搬送ローラ60を覆って支持していたが、第2軸支部82が搬送ローラ60を支持する範囲は、図9(A)に示される範囲に限らない。
例えば、第2軸支部82は、図9(B)、(C)に示されるように、搬送ローラ60の表面のうち、搬送ローラ60に対する搬送ローラ対59による記録用紙12の挟持位置95と反対側の位置96を含む部分を支持するものであってもよい。
変形例4によれば、搬送ローラ60に対する搬送ローラ対59による記録用紙12の挟持位置95と反対側の位置96は、ピンチローラ61の付勢による搬送ローラ60の撓みを最も効率よく抑制することができる支持位置である。よって、変形例4によれば、第2軸支部82が上記のような位置を含む部分を支持するため、搬送ローラ60の撓みの抑制効率を向上させることができる。
[変形例5]
上述の実施形態では、搬送ローラ60は中空且つ円柱状の部材であったが、搬送ローラ60の形状は中空且つ円柱状に限らない。例えば、搬送ローラ60は、中空でなくてもよい。また、搬送ローラ60は、左右方向9に延びた軸と、当該軸を覆うローラ部とで構成されていてもよい。この場合、上記ローラ部は、左右方向9に延びた1つのものでもよいし、左右方向9に間隔を空けて複数設けられていてもよい。
[変形例5]
上述の実施形態では、軸受80の第1軸支部81は開口79を有していたが、第1軸支部81は、第2軸支部82のように、搬送ローラ60の表面の一部と当接して搬送ローラ60を支持するものであってもよい。
[変形例6]
上述の実施形態では、搬送ローラ60が直線部34の下側に配置されており、ピンチローラ61が直線部34の上側において搬送ローラ60と対向して配置されていた。しかし、搬送ローラ60が直線部34の上側に配置されており、ピンチローラ61が直線部34の下側において搬送ローラ60と対向して配置されていてもよい。
10・・・複合機
12・・・記録用紙
59・・・搬送ローラ対
60・・・搬送ローラ
61・・・ピンチローラ
73・・・コイルばね
80・・・軸受
81・・・第1軸支部
82・・・第2軸支部

Claims (11)

  1. 幅方向に延びた搬送ローラ、及び当該搬送ローラと対向して配置された従動ローラを有し、シートを挟持して搬送するローラ対と、
    上記従動ローラを上記搬送ローラ側に付勢する第1付勢部材と、
    上記搬送ローラを軸支する一対の軸受と、を備え、
    上記一対の軸受の少なくとも一つは、
    上記搬送ローラの表面におけるシートの搬送領域よりも上記幅方向の外側に配置されており、上記搬送ローラを軸支する第1軸支部と、
    上記幅方向において上記第1軸支部から上記搬送領域まで延出して上記搬送ローラを軸支し、且つ、上記搬送ローラの上記従動ローラ側が露出された第2軸支部と、を備える搬送装置。
  2. 上記一対の軸受の一方は、上記搬送ローラの表面におけるシートの搬送領域よりも上記幅方向の一方の外側に配置された上記第1軸支部と、上記第2軸支部と、を備え、
    上記一対の軸受の他方は、上記搬送ローラの表面におけるシートの搬送領域よりも上記幅方向の他方の外側に配置された上記第1軸支部と、上記第2軸支部と、を備える請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記ローラ対によって搬送されるシートを支持するプラテンと、
    上記プラテンに設けられており、上記第2軸支部に対して上記搬送ローラとは反対側から当接する当接部と、
    上記当接部を上記第2軸支部側に付勢する第2付勢部材と、を更に備える請求項1または2に記載の搬送装置。
  4. 上記搬送ローラの表面の上記幅方向の一部に高摩擦部を有し、
    上記第2軸支部は、上記幅方向において、上記搬送ローラの表面における上記高摩擦部の領域よりも上記幅方向の外側に配置されている請求項1から3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 上記幅方向における上記第2軸支部と同位置であり且つ上記第2軸支部に支持されていない上記搬送ローラの表面と対向して配置されており、上記ローラ対によって挟持されたシートと当接可能な押さえ部材を更に備える請求項1から4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 上記押さえ部材は、上記従動ローラである請求項5に記載の搬送装置。
  7. 上記搬送ローラは中空である請求項1から6のいずれかに記載の搬送装置。
  8. 上記第2軸支部は、上記搬送ローラの表面のうち、上記搬送ローラに対する上記ローラ対によるシートの挟持位置と反対側の位置を含む部分を支持する請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
  9. 上記第2軸支部は、上記搬送ローラの表面のうち、上記幅方向からの平面視において、上記搬送ローラの中心を通り且つ上記搬送ローラの中心と上記従動ローラの中心とを結んだ線と直交する線に対して、上記従動ローラの反対側の領域を支持する請求項1から7のいずれかに記載の搬送装置。
  10. 上記一対の軸受を支持する支持部材を更に備え、
    上記支持部材は、上記軸受と嵌合する嵌合部を備える請求項1から9のいずれかに記載の搬送装置。
  11. 上記一対の軸受のうち上記第1軸支部及び上記第2軸支部を備える軸受は、
    当該第1軸支部の外周面から突出した第1突部と、
    上記外周面に上記第1突部と上記幅方向に間隔を空けて立設されており、上記第1突部との間に上記嵌合部と嵌合する溝を形成するフランジと、
    上記フランジに形成されており上記支持部材に形成された開口に挿通することによって上記嵌合部に嵌合された上記第1軸支部の回転を規制する第2突部と、を備え、
    上記嵌合部には、上記第1軸支部が上記嵌合部に嵌合された状態において上記幅方向からの平面視で上記第1突部と重なる位置に設けられ、且つ上記第1突部が上記幅方向に通過可能な凹部が形成されており、
    上記第2突部は、上記第1突部と上記凹部とが上記幅方向からの平面視で重ならない状態において上記支持部材に形成された開口に挿通する請求項10に記載の搬送装置。
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