JP3738819B2 - 給紙装置および記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,被記録材の給紙装置および該給紙装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
記録装置,たとえばシリアル・プリンタでは,給紙ローラが,給紙トレイ(用紙トレイ)に複数枚積層された印刷用紙(単票紙)のうち最上位のものと接触することにより該印刷用紙を取り出して巻回し,給紙ローラの下流側にある搬送ローラ(紙送りローラ)に給送するように構成されている。そして,搬送ローラが,給送された印刷用紙を一定ピッチで記録部(印刷部)に搬送することにより,記録部で印刷が行われる。
【0003】
給紙トレイの下流側近傍には,最上位の印刷用紙とともに次位以降の印刷用紙が給送(すなわち重送)されることを防止するための分離パッドが,給紙ローラのローラ面に対向するように設けられている。この分離パッドは,給紙ローラに圧接され,これにより,給送される印刷用紙を給紙ローラとの間で挟圧し,最上位の印刷用紙を次位以降の印刷用紙から分離するものである。
【0004】
この分離パッドによる印刷用紙の挟圧状態は,記録部における印刷が開始されると解除されるように構成されている。これは,搬送ローラが受ける搬送負荷(搬送抵抗またはバックテンションともいう。)を軽減させて,搬送精度を向上させ,ひいては記録品質を向上させるためである。
【0005】
一方,分離パッドによって分離された次位以降の印刷用紙の先端は,分離パッド上に存在するが,分離パッドによる挟圧状態が解除されると,最上位の印刷用紙とともに重送されるおそれがある。このため,従来のプリンタでは,給紙ローラのほかに補助ローラ(アイドル・ローラ)を設けて,この補助ローラが最上位の印刷用紙および次位以降の印刷用紙を分離パッドに押圧することにより,次位以降の印刷用紙の重送を防止する構成がとられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし,給紙トレイから取り出された印刷用紙が給紙ローラ面を約半周し,取り出された方向とは反対の方向にある搬送ローラに向けて給送される側面視略U字型(以下,単に「U字型」という。)の給送経路を有するプリンタでは,印刷用紙がU字型に曲げられて給送されるので,直線的な給送経路を有するプリンタに比べて,本来的にバックテンションが大きくなる。このため,U字型給送経路を有するプリンタでは,なるべくバックテンションを小さくするために,分離パットとの間で補助ローラによる印刷用紙の押圧を解除したいという要求があった。
【0007】
一方,この分離パッドとの間で補助ローラによる印刷用紙の押圧を解除すると,重送のおそれがあるという問題もある。特にU字型給送経路を有するプリンタでは,バックテンションを軽減するために,印刷中も,給紙ローラが搬送ローラとともに回転しているので,この回転に伴って次位以降の印刷用紙が重送されるおそれが大きくなる。
【0008】
本発明は,このような状況に鑑みなされたものであり,その目的は,補助ローラが分離パッドを押圧することなく,印刷用紙の重送を防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために,本願請求項1に記載の発明に係る給紙装置は,積層された複数の被記録材を格納する被記録材格納部と,前記被記録材格納部の上方に位置し,前記被記録材格納部の最上位の被記録材と接触することにより該被記録材を取り出して巻回し,取り出した方向とは反対の方向に位置する搬送ローラに給送する給紙ローラと,を備えている被記録材の給紙装置であって,第1の分離手段と,第2の分離手段と,第1の補助ローラと,被記録材案内部材と,をさらに備え,前記第1の分離手段が,前記被記録材格納部の給送方向下流側近傍に配置されるとともに,前記給紙ローラのローラ面に対向した位置に,給送される被記録材に当接する第1の当接部を備え,該第1の当接部を前記給紙ローラに当接させる当接位置と前記給紙ローラから離間させる離間位置とをとることができ,前記被記録材の搬送ローラへの給送時には前記当接位置をとって,前記第1の当接部と前記給紙ローラとの間で前記被記録材を挟むことにより最上位の被記録材を次位以降の被記録材から分離して,最上位の被記録材が前記給紙ローラによって給送されるようにし,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,前記離間位置をとるものであり,前記第2の分離手段が,前記被記録材格納部の給送方向下流側近傍に配置されるとともに,前記給紙ローラのローラ面に対向して離間配置されて,給送される被記録材に当接する第2の当接部を備え,前記第2の当接部が,給送される被記録材の先端部が該第2の当接部に当接する時における該先端部と該第2の当接部とのなす角度が,給送される被記録材の先端部が前記離間位置での前記第1の当接部に当接する時における該先端部と前記第1の当接部とのなす角度より大きくなるように配置されるものであり,前記第1の補助ローラが,自由回動可能であり,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,前記第2の当接部を押圧して被記録材を挟むことにより最上位の被記録材を次位以降の被記録材から分離するものであり,前記第1の補助ローラと前記第2の当接部との当接中心点が,前記第1の当接部と前記給紙ローラとの当接中心点よりも給送方向下流側に位置するものであり,前記被記録材案内部材が、前記給紙ローラのローラ面に沿って離間して対向配置されるガイド面を有するものであり,前記第2の当接部が,前記被記録材案内部材のガイド面よりも前記給紙ローラ側に突出しているとともに,該第2の当接部と被記録材との間の摩擦係数が被記録材相互間の摩擦係数より大きく,かつ,被記録材と前記被記録材案内部材のガイド面との間の摩擦係数より大きな摩擦部材から構成されているものであり,前記第1の当接部が,その離間位置で,前記被記録材案内部材のガイド面よりも前記給紙ローラ側に突出していることを特徴とする。
【0010】
本願請求項1に記載の発明によると,給紙ローラは,被記録材格納部の上方に位置するとともに,被記録材格納部の最上位の被記録材と接触することにより該被記録材を取り出して巻回し,取り出した方向とは反対の方向に位置する搬送ローラに給送する。したがって,被記録材は,被記録材格納部からU字型給送経路を通って搬送ローラに給送される。
【0011】
第1の分離手段は,被記録材を搬送ローラへ給送する給送時には当接位置をとって,第1の当接部と給紙ローラとの間で被記録材を挟むことにより最上位の被記録材を次位以降の被記録材から分離して,最上位の被記録材が前記給紙ローラによって給送されるようにする。したがって,給送時には,最上位の被記録材が次位以降の被記録材から分離されて搬送ローラに給送される。一方,第1の分離手段は,給送された被記録材に記録を行っている記録時には離間位置をとる。これにより,記録時には,記録が行われている最上位の被記録材が,給紙ローラと第1の分離手段によって挟まれることがないので,バックテンションが軽減され,記録品質の向上を図ることができる。
【0012】
第1の補助ローラは,記録時には,第2の分離手段の第2の当接部を押圧して被記録材を挟み,最上位の被記録材を次位以降の被記録材から分離する。第1の分離手段は,前述したように,記録時には離間位置をとるので,記録時には,次位以降の被記録材が最上位の被記録材との間の密着力(摩擦力,静電気力等)によって重送されるおそれがある。しかし,第1の補助ローラが,第2の当接部を押圧して被記録材を挟むことにより,重送が防止される。
【0013】
また,第2の当接部は,給送される被記録材の先端部が該第2の当接部に当接する時における該先端部と該第2の当接部とのなす角度が,給送される被記録材の先端部が前記離間位置における第1の当接部に当接する時の該先端部と第1の当接部とのなす角度より大きくなるように配置される。したがって,被記録材の先端部が第2の当接部に当接する際の負荷(接触抵抗)は,第1の当接部に当接する際の負荷(接触抵抗)より大きくなる。これにより,第1の補助ローラが第2の当接部を押圧する押圧力は小さなもので足りる。すなわち,第1の補助ローラは,第1の当接部を押圧する場合の押圧力よりも小さな押圧力によって第2の当接部を押圧することにより,重送防止が可能となる。その結果,第1の補助ローラと第2の当接部との間で被記録材を挟むことによるバックテンションを,第1の補助ローラと第1の当接部との間で被記録材を挟んだ場合のバックテンションよりも小さくすることができる。このように,重送防止を図りつつ,バックテンションの軽減も図ることができる。
【0014】
さらに,第1の補助ローラが第2の当接部と当接する当接中心点が,第1の当接部と給紙ローラとの当接中心点よりも給送方向下流側に位置するので,第1の当接部から給送方向下流側に重送されつつある次位以降の被記録材を第2の当接部で確実に停止させることができる。なお,「当接」には,押圧力を加えて当接させる圧接も含まれる。
また,給紙ローラのローラ面に沿って離間して対向配置されるガイド面を有する被記録材案内部材をさらに備えているので,最上位の被記録材は,このガイド面に案内されて円滑に搬送ローラまで給送される。更に,第2の当接部は,被記録材案内部材のガイド面よりも給紙ローラ側に突出しているとともに,該第2の当接部と被記録材との間の摩擦係数が被記録材相互間の摩擦係数より大きく,かつ,被記録材と被記録材案内部材のガイド面との間の摩擦係数より大きな摩擦部材から構成されている。したがって,次位以降の被記録材を,ガイド面ではなく,第2の当接部に確実に接触させることができ,かつ,第2の当接部が前述した摩擦係数を有する摩擦部材から構成されているので,ガイド面に接触する場合よりも有効に重送を防止することができる。
加えて,前記第1の当接部が,その離間位置で,前記被記録材案内部材のガイド面よりも前記給紙ローラ側に突出しているので,次位以降の被記録材を,ガイド面ではなく,第1の当接部に確実に接触させることができ,第1の当接部における重送防止を図ることができる。
【0015】
本願請求項2に記載の発明に係る給紙装置は,請求項1において,前記第1の補助ローラが,前記被記録材の搬送ローラへの給送時には,前記第2の当接部から離間した離間位置をとるものである,ことを特徴とする。
本願請求項2に記載の発明によると,第1の補助ローラが,被記録材の搬送ローラへの給送時には,第2の当接部から離間した離間位置をとるので,被記録材との接触抵抗が生じず,被記録材を円滑に給送することができる。
【0016】
本願請求項3に記載の発明に係る給紙装置は,請求項1または2において,第2の補助ローラをさらに備え,該第2の補助ローラが,前記被記録材格納部の上方であって,前記給紙ローラの回転軸線方向における前記給紙ローラから外れた位置に配置されるものであり,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面よりも被記録材側に突出している,ことを特徴とする。
【0017】
本願請求項3に記載の発明によると,第2の補助ローラは,被記録材格納部の上方に配置されて,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面よりも被記録材側に突出している。したがって,給紙ローラに巻回された最上位の被記録材と,最上位の被記録材と重送されつつある次位以降の被記録材とは,第2の補助ローラによって給紙ローラから引き離されることとなる。ここで,最上位の被記録材は,記録時には,給紙ローラに巻回されて搬送ローラに送られているので,給紙ローラに再び接触して搬送される。一方,次位以降の被記録材は,第1の分離手段によって分離され,その先端が第1の当接部または第2の当接部に当接しているが,第2の補助ローラによって給紙ローラから引き離されることにより,先端が,給紙ローラに対向配置されている両当接部に付勢されることとなる。これにより,より一層効果的に重送を防止することができる。
【0018】
本願請求項4に記載の発明に係る給紙装置は,請求項3において,前記第1の補助ローラおよび前記第2の補助ローラが,共通の保持部材により保持されている,ことを特徴とする。
これにより,保持部材が1つになるので,給紙装置の構造を単純にすることができる。
【0023】
本願請求項5に記載の発明に係る給紙装置は,請求項1から4のいずれか1項において,前記第1の補助ローラが1つ設けられている,ことを特徴とする。これにより,第1の補助ローラが複数個設けられている場合よりも,バックテンションを軽減させることができる。
【0024】
本願請求項6に記載の発明に係る給紙装置は,請求項3から5のいずれか1項において,前記第2の補助ローラが,前記給紙ローラの側部近傍に配置されている,ことを特徴とする。これにより,第2の補助ローラによる,被記録材を給紙ローラから引き離す効果を高めることができる。
【0025】
本願請求項7に記載の発明に係る給紙装置は,請求項3から6のいずれか1項において,前記第2の補助ローラが,前記給紙ローラの回転軸線方向に複数個並設されている,ことを特徴とする。これにより,第2の補助ローラが1つの場合よりも被記録材を給紙ローラから引き離す効果を増大させることができる。
【0026】
本願請求項8に記載の発明に係る給紙装置は,請求項1から7のいずれか1項において,前記第1の補助ローラを前記第2の当接部へ圧接させる押圧手段が,前記第1の補助ローラ近傍に設けられていることを特徴とする。本願請求項8記載の発明によれば,第1の補助ローラを第2の当接部へ圧接させる押圧手段が第1の補助ローラ近傍に設けられるので,当該第1の補助ローラに対してダイレクトに荷重を与えることが可能となり,もって与える荷重に誤差が少なく,且つロスの無い適切な荷重付与を行うことが可能となる。
【0027】
本願請求項9に記載の発明に係る給紙装置は,請求項8において,前記押圧手段がばねによって構成されていることを特徴とする。本願請求項11記載の発明によれば,第1の補助ローラを第2の当接部へ圧接させる押圧手段がばねによって構成されるので,第1の補助ローラへ与える荷重を,ばねを交換することにより任意に且つ簡易に変更することが可能となり,第1の補助ローラを第2の当接部へ最も適切な荷重で圧接させることが可能となる。即ち,第1の補助ローラを支持する補助ローラ・ホルダ等の自重によってのみ前記圧接力を得る場合は,該圧接力を容易に変更することはできないが,本願請求項9記載の発明によれば,バネを変更することにより容易に荷重を変更することができ,第2の当接部や被記録材の摩擦係数に応じて,且つバックテンションを考慮しながら,最も適切な荷重で第1の補助ローラを第2の当接部へ圧接させることが可能となる。
【0028】
また,ばねは軽量であるので,重り等によって押圧手段を構成する様な場合と比して給紙装置を軽量に構成することが可能となる。従って,特に,落下等による衝撃が加わった場合においても破損・分解等の不具合が発生することが無く,耐衝撃性に優れるという作用効果を奏する。
【0029】
本願請求項10に記載の発明に係る記録装置は,請求項1から9のいずれか1項に記載の給紙装置と,当該給紙装置によって給紙された被記録材に記録を行う記録ヘッドと,を備えている,ことを特徴とする。これにより,記録装置において,前述した本願請求項1から9のいずれか1項に記載の発明の作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
[インク・ジェット・プリンタの概要]
以下では,図1を参照して,本発明に係る「記録装置」としてのインク・ジェット・プリンタの概要について説明する。図1は,インク・ジェット・プリンタ100の概略側面図である。
【0031】
インク・ジェット・プリンタ(以下,単に「プリンタ」という。)100は,「被記録材」としての印刷用紙(単票紙,以下,単に「用紙」という。)Pの給送路(搬送路)としてU字型給送路を有する。このU字型給送路の開始端には,「被記録材格納部」としての給紙トレイ1が設けられ,給送路上には,給紙ローラ3および搬送ローラ(紙送りローラ)6が設けられている。
【0032】
給紙トレイ1は,複数枚積層された用紙Pを収納可能な構成を有し,用紙Pを収納した状態でプリンタ100に着脱可能に装着される。装着は,プリンタ100の手前側(図1における左側)からプリンタ100の奥部(図1における右側)へほぼ水平に差し込むことにより行われる。
【0033】
給紙ローラ3は,給紙ローラ軸3aに複数個取り付けられ,給紙ローラ軸3aを中心に,図示しない駆動モータによって回転(正転および逆転)駆動される。給紙ローラのローラ表面には,ゴム材3bが取り付けられ,用紙Pをその表面に巻回させて給送するように構成されている。
【0034】
搬送ローラ6は,図示しない駆動モータによって回転駆動される駆動ローラ6aと,駆動ローラ6aに圧接されることにより従動回転する従動ローラ6bとを備えている。搬送ローラ6は,これらの駆動ローラ6aと従動ローラ6bとの間に用紙Pを挟圧し,一定ピッチで副走査方向(図1における左方向)に搬送するように構成されている。
【0035】
搬送ローラ6の下流側には,キャリッジ8および排紙ローラ7が設けられている。
キャリッジ8は,図示しないキャリッジ・モータによって,ガイド軸12に沿って主走査方向(図1における紙面の表裏方向)に往復移動するように構成されている。キャリッジ8には,インク・カートリッジ8aが着脱可能に取り付けられ,このインク・カートリッジ8a内のインクは,キャリッジ8の用紙Pに対向する面に設けられた記録ヘッド8bに送られる。記録ヘッド8bは,用紙Pに対向する面に形成されたノズル列(図示略)からインクを,プラテン9上に搬送された用紙Pに吐出し,これにより,印刷が行われる。
【0036】
給紙トレイ1の下部には,ホッパ2およびホッパ・ホルダ18が配置されている。ホッパ2は,給紙トレイ1の底部にホッパ軸2aを中心に回動可能に取り付けられ,底部の一部を構成している。ホッパ・ホルダ18は,ホッパ2の下部に設けられている。ホッパ・ホルダ18は,支点軸18aを有し,プリンタ100の本体(底部)フレーム(図示略)に,この支点軸18aを中心に回動可能に取り付けられている。ホッパ・ホルダ18には,ホッパ・ホルダ18を上方に付勢するホッパ・バネ18bが取り付けられるとともに,ホッパ2の下部を押し上げるための凸部18cが形成されている。
【0037】
また,ホッパ・ホルダ18には,図示しないホッパ・カム・フォロア部が形成されている。このホッパ・カム・フォロア部は,図示しないホッパ・カムと当接し,ホッパ・バネ18bの付勢力に抗して,ホッパ・ホルダ18をほぼ水平な状態に維持する。これにより,ホッパ2もほぼ水平な状態に維持され,用紙Pは給紙ローラ3のローラ面から離間した状態に維持される。一方,ホッパ・カム・フォロア部とホッパ・カムとの当接が解除されると,ホッパ・ホルダ18は,ホッパ・バネ18bの付勢力により,支点軸18aを中心に反時計方向に回転し,凸部18cがホッパ2を上方に向けて押圧する。これにより,ホッパ2もホッパ軸2aを中心に反時計方向に回転し,ホッパ2上の置かれた用紙Pは,給紙ローラ3のローラ面に接触押圧される。
【0038】
第1の用紙ガイド部材16における給紙トレイ1の先端部(図1における給紙トレイ1の右端)近傍には,自由回転可能なエッジ・ローラ40が設けられている。このエッジ・ローラ40のローラ面は,第1の用紙ガイド部材16のガイド面よりも僅かに突出しており,最上位の用紙Pの給送時および印刷時には,最上位の用紙Pに接触して回転する。これにより,最上位の用紙Pが滑らかに送り出され,バックテンションが軽減される。
【0039】
給紙ローラ3の周囲には,給紙ローラ3の外周面に沿って,用紙Pを案内する第1の用紙ガイド部材16および第2の用紙ガイド部材17が,給紙ローラ3の外周面(ゴム材3の外周面)から一定の距離(たとえば2mm)離間して設けられている。また,給紙ローラ3と搬送ローラ6との間には,上部に第3の用紙ガイド部材18が,下部に第4の用紙ガイド部材19が,それぞれ設けられている。第3の用紙ガイド部材18のガイド面と第4の用紙ガイド部材19のガイド面とは,一定の距離(たとえば2mm)離間して設けられ,両ガイド面の間に給送路が形成されている。第1のガイド部材17および第3のガイド部材19のガイド面には,用紙Pの給送を円滑にするとともに,用紙Pに傷が付かないようにするための複数の自由回転可能なガイド・ローラ15が取り付けられている。
【0040】
給紙トレイ1の給送方向下流側近傍(すなわち給紙ローラ3の後方下部)には,「第1の分離手段」としての分離パッド11aを有するパッド・ホルダ11が設けられている。パッド・ホルダ11は,給紙ローラ3に対して進退可能に構成され,給紙ローラ3のローラ面(すなわちゴム材3bの外周面)に分離パッド11aを押圧し,また押圧解除する。押圧解除状態において,分離パッド11aは,第1のガイド部材16のガイド面より給紙ローラ3側に僅かに(たとえば0.5mm)突出した位置に配置される。ゴム材3bと用紙Pとの間の摩擦係数をμ1,分離パッド11aと用紙Pとの間の摩擦係数をμ2,用紙P相互間の摩擦係数をμ3とすると,μ1>μ2>μ3となっている。
【0041】
分離パッド11aの側部(給紙ローラ3の回転軸方向における隣接箇所)には,「第2の分離手段」としてのガイド・パッド50が,第1のガイド部材16に固設されている。ガイド・パッド50は,第1のガイド部材16のガイド面より給紙ローラ3側に僅かに(たとえば1mm)突出するように配置されている。給送される用紙Pの先端部がガイド・パッド50に当接する時における用紙Pの先端部とガイド・パッド50とがなす角度は,給送される用紙Pの先端部が分離パッド11aに当接する時における用紙Pの先端部と分離パッド11aとがなす角度より大きくなるように設定されている。また,ガイド・パッド50は,分離パッド11aと同様の摩擦係数を有する部材で構成されている。
【0042】
給紙トレイ1の上方における給紙ローラ3の側部近傍には,給紙ローラ3により給送される最上位の用紙と重なって給送(すなわち重送)されようとする次位以降の用紙を給紙ローラから離間させるための第2の補助ローラ10が設けられている。第2の補助ローラ10は,補助ローラ・ホルダ10aに取り付けられている。第2の補助ローラ10は,用紙Pの給送に伴い用紙Pに接触して自由に回転するように構成されている。また,第2の補助ローラ10の給送方向下流側には,第1の補助ローラ20が,補助ローラ・ホルダ10aに自由回転可能に取り付けられている。第1の補助ローラ20は,後述するように,用紙Pを搬送ローラ6に向けて給送している時は,ガイド・パッド50から離間し,用紙Pに記録(印刷)を行っている時は,ガイド・パッド50に当接(圧接)して,用紙Pをガイド・パッド50との間で挟むように構成されている。
【0043】
第1の補助ローラ20とガイド・パッド50との当接中心点(ニップ点)は,給紙ローラ3と分離パッド11aとの当接中心点(ニップ点)よりも給送方向下流側に偏倚して配置されている。たとえば,前者のニップ点は,後者のニップ点よりも,給紙ローラ3の回転軸線を中心とした中心角にして10度分,給送方向下流側に配置されている。
これらの第1の補助ローラ20および第2の補助ローラ10の詳細な内容については,後に詳述する。
【0044】
給紙ローラ3の背部には,給紙従動ローラ4が設けられている。給紙従動ローラ4は,給紙ローラ3に対向して配置されている。給紙従動ローラ4は,給紙ローラ3に対して進退可能に構成され,用紙Pを搬送ローラ6に向けて給送している時は給紙ローラ3のローラ面に押圧され,用紙Pに印刷を行っている時は押圧解除される。
【0045】
給紙ローラ3と搬送ローラ6との間には,用紙検出装置13が取り付けられている。用紙検出装置13は,用紙Pの先端および終端を検出することにより,検出信号を図示しない制御装置に送る。制御装置は,送られた検出信号によって,用紙Pの現在位置の検知,用紙Pのサイズの識別等を行う。
【0046】
排紙ローラ7は,排紙ローラ軸7aに取り付けられた駆動ローラ7bと,駆動ローラ7bの回転に伴い従動回転する従動ローラ7cとから構成されている。印刷された用紙Pは,これらの駆動ローラ7bと従動ローラ7cとの間を排紙されて行く。
【0047】
[第1の補助ローラおよび第2の補助ローラの構成ならびに作用]
図2は,第1の補助ローラ20および第2の補助ローラ10,ならびにこれを保持する補助ローラ・ホルダ10aを示す斜視図である。図3は,プリンタ100に取り付けられた状態の補助ローラ・ホルダ10aの概略平面図である。以下では,補助ローラ・ホルダ10aにおいて,給紙ローラ軸3a側を「前方」または「前端」といい,排紙ローラ軸7a側を「後方」または「後端」ということとする。
【0048】
補助ローラ・ホルダ10aは,樹脂材によって一体成形されている。補助ローラ・ホルダ10aの前端には,給紙ローラ軸3aの回転軸線方向(すなわち用紙Pの幅方向)に前後して設けられた保持部110および120が形成されている。
【0049】
2つの第2の補助ローラ10,10は,これらの保持部110および120にそれぞれ回動軸10b,10bを介して自由回転可能に取り付けられている。一方の保持部110は,他方の保持部120よりも前方に長く延設され,その先端には,第1の補助ローラ20が回動軸20bを介して自由回転可能に取り付けられている。第1の補助ローラ20は,第2の補助ローラ10よりも前方で,かつ,斜め上方に位置するように配置されている。第1の補助ローラ20と第2の補助ローラ10との具体的な位置関係は,後述する図6に示すように,第2の補助ローラ10,10が用紙Pにより上方に押し上げられた場合には,第1の補助ローラ20がガイド・パッド50から離間して,そのローラ面が給紙ローラ3のローラ面とほぼ同じまたはそれよりも内側に後退する一方,後述する図7に示すように,第2の補助ローラ10,10のローラ面がホルダ・バネ117の押圧力,補助ローラ・ホルダ10aの自重,および後に詳述する「押圧手段」としての押圧バネ131により給紙ローラ3のローラ面よりも下方に下降している場合には,第1の補助ローラ20がガイド・パッド50に当接し,これを押圧する関係である。尚,第1の補助ローラ20を押圧する前記3要素の相互関係は後に詳述する。
【0050】
保持部110および120は,そこに保持される第2の補助ローラ10,10の中心軸線と給紙ローラ軸3aの中心軸線とがほぼ一致するか,または,前者の中心軸線が後者の中心軸線より僅かにプリンタ100の奥部側(図3における上方側,図1における右側)に偏倚した位置に設けられている。また,保持部110および120の間隔は,第2の補助ローラ10,10が2つの給紙ローラ3の各側部近傍に配置される距離に設定されている。なお,給紙ローラ軸3aには,前述したゴム3bが取り付けられた給紙ローラ3の外に,ゴム材3bが取り付けられていない給紙ローラ(給紙ローラ3による給紙動作を補助するローラ)30も固設されており,補助ローラ・ホルダ10aは,この給紙ローラ30を僅かに接触する程度に挟むことにより,給紙ローラ軸3aに沿って(図3における左右方向に)摺動しないように保持されている。
【0051】
保持部110および120の上部には,前方に向かってほぼ水平に延設された第1の支持部111aおよび111bが形成されている。第1の支持部111aおよび111bは,補助ローラ・ホルダ10aが給紙ローラ軸3aに取り付けられた場合に,給紙ローラ軸3aの上部に配置される。第1の支持部111aは,補助ローラ・ホルダ10aを給紙ローラ軸3aに吊り下げて支持するように構成されている。また,第1の支持部111aは,給紙ローラ軸3aが該第1の支持部111aに接触した場合に,第2の補助ローラ10,10の各ローラ面が,図1に示すように,給紙ローラ3のローラ面(ゴム材3bの外周面)から僅かに(たとえば数mm)突出するように構成されている。
【0052】
第1の支持部111aとそれに対向する保持部120との間の間隔は,給紙ローラ軸3aが所定量変位可能な寸法,換言すると,給紙ローラ軸3aに対して補助ローラ・ホルダ10aが所定量変位可能な寸法に設定されている。この変位可能な所定量は,後述する図6に示すように,第2の補助ローラ10,10が用紙Pにより上方に押し上げられた場合に,第2の補助ローラ10,10の各ローラ面が給紙ローラ3のローラ面(ゴム材3bの外周面)と同じ位置またはそれよりも内側に退くことができる量である。
【0053】
一方,第1の支持部111bは,第1の支持部111aよりも上方に配置され,第1の支持部111bとそれに対向する保持部110との間の間隔は,第1の支持部111aとそれに対抗する保持部120との間の間隔よりも大きく形成されている。したがって,第1の支持部111aが給紙ローラ軸3aと接触した状態であっても,第1の支持部111bは給紙ローラ軸3aと接触せず,両者間には間隙ができるように構成されている。これは,用紙Pのジャム等により外部から強制力が働いた場合に,補助ローラ・ホルダ10aがこの強制力により破損等することを防止するためである。
【0054】
補助ローラ・ホルダ10aの後部には,排紙ローラ軸7aの位置まで延設された尾部113が形成され,尾部113の先端には,排紙ローラ軸7aを回動可能に把持して,該排紙ローラ軸7aに補助ローラ・ホルダ10aを吊り下げて支持する第2の支持部112が形成されている。
【0055】
補助ローラ・ホルダ10aは,これらの第1の支持部111aおよび第2の支持部112によって,給紙ローラ軸3aおよび排紙ローラ軸7aに吊り下げられた状態でプリンタ100に取り付けられる。
【0056】
保持部120の側部近傍には,バネ収納部115が形成されている。このバネ収納部115には,ホルダ・バネ(圧縮コイル・バネ)117が収納された後,バネ・キャップ116が上部に置かれる。バネ・キャップ116には,その前部および後部に突起116a,116a(後部の突起116aは図示略)がそれぞれ形成されている。これらの突起116a,116aは,バネ収納部115の前壁および後壁にそれぞれ形成されたスリット118および119にそれぞれ嵌め込まれる。これにより,バネ・キャップ116およびホルダ・バネ117は,バネ収納部115から抜け出さないようになっている。このホルダ・バネ117は,補助ローラ・ホルダ10aが給紙ローラ軸3aに取り付けられた場合に,バネ・キャップ116を介して給紙ローラ軸3aを上方に向かって付勢するとともに,補助ローラ・ホルダ10aを下方(すなわち給紙トレイ1に置かれた用紙P側)に向かって付勢するように構成されている。
【0057】
第1の支持部111bの後方には,第1の補助ローラ20をガイド・パッド50へ圧接させる押圧手段が設けられる。図2及び図3において,符号130及び符号131は該押圧手段を構成するものであり,それぞれ押圧部材及び押圧バネ(圧縮コイル・バネ)を示している。押圧部材130の補助ローラ・ホルダ10aへの取り付けは,押圧部材130に形成されたアーム部136,136の先端部に穿孔された嵌合孔133,133と,補助ローラ・ホルダ10aに形成された突起部132,132を嵌合させることにより行う。
【0058】
押圧部材130は,樹脂材によって一体成形されている。押圧部材130には,押圧バネ131を保持するバネ保持部137が形成され,押圧バネ131は,該バネ保持部137と,補助ローラ・ホルダ10aに形成されたバネ圧接部138との間で挟圧される。
【0059】
一方,押圧部材130の前方には舌片134が形成されている。押圧部材130は,舌片134が補助ローラ・ホルダ10aに形成された窓部135から突出するように配置された後,前述の如く嵌合孔133,133を突起部132,132に嵌合させることによって取り付けられる。従って,押圧部材130は,突起部132,132を回動支点として,且つ,舌片134が窓部135の上部及び下部に当接する範囲を限度として回動可能となっている。また,舌片134は,窓部135から突出した状態において,給紙ローラ軸3aと下方向から当接可能な寸法及び形状に形成されている。
【0060】
図4は舌片134が給紙ローラ軸3aを下方から押圧する様子(第1の補助ローラ20がガイド・パッド50と圧接する様子)を示すものであり,図3におけるB−B断面図である。図4において,押圧バネ131を保持するバネ保持部137の内部には突起部137aが形成されていて,押圧バネ131は該突起部137aに嵌合することによって位置ズレすることなく保持されている。前述の如く,押圧バネ131は,バネ保持部137とバネ圧接部138との間で挟圧されるので,圧縮コイル・バネである押圧ばね131の押圧力によって,舌片134は,図4における上方に向かう押圧力を受ける。これにより,舌片134は,給紙ローラ軸3aを下方から押し上げるような力を作用させる。しかし,給紙ローラ軸3aは図示しない軸受部によって固設されているので,補助ローラ・ホルダ10aは,図4における下方に向かう押圧力を受け,これにより,第1の補助ローラ20は,その下方に配置されたガイド・パッド50に圧接することになる。
【0061】
ここで,補助ローラ・ホルダ10aにおいては,第1の支持部111a付近にホルダ・バネ117が設置されている。このホルダ・バネ117は,給紙ローラ軸3aを下方から押し上げるような力を作用させるので,該ホルダ・バネ117によっても,第1の補助ローラ20は,ガイド・パッド50へ圧接する力を受けている。
【0062】
図5はホルダ・バネ117及び押圧バネ131によって,第1の補助ローラ20に荷重を付与する様子を示すものであり,図3におけるX矢視図である。また,図5は,第1の補助ローラ20が,ガイド・パッド50に圧接している状態を示していて,水平位置Hがガイド・パッド50との圧接位置を示している。尚,水平位置H2は,第2の補助ローラ10が,印刷中の用紙Pと接触すべき位置を示していて,第2の補助ローラ10,10は,該水平位置H2の位置から,印刷中の用紙Pが上方へ向かう押圧力を受けて,これによって補助ローラ・ホルダ10aが上昇する。
【0063】
図5において,ホルダ・バネ117は,給紙ローラ軸3aに対して,バネ・キャップ16を介して上向きの押圧力F2を作用させる。これにより,第1の支持部111aが,給紙ローラ軸3aの上部と圧接する(図5において符号Cで示す部分)。ここで,前述の如く第1の支持部111bは,第1の支持部111aより上方に位置する為,これにより補助ローラ・ホルダ10aには,圧接点Cを回動支点として図5における反時計方向に回転するモーメント力が作用し,結果として,押圧力F2は,第1の補助ローラ20をガイド・パッド50へ圧接させる。
【0064】
また,同様に,舌片134が押圧バネ131(図5では図示せず)によって給紙ローラ軸3aに作用させる上向きの押圧力Fによっても,第1の補助ローラ20は,ガイド・パッド50へ圧接する力を受ける。尚,押圧力Fを発生させる押圧バネ131は,第1の補助ローラ20近傍に配置されている為,該第1の補助ローラ20を,よりダイレクトに押圧することができ,これによって,誤差の小さく且つ精度の高い荷重付与を行うことが可能となる。更に,第1の補助ローラ20は,補助ローラ・ホルダ10aの自重によっても,ガイド・パッド50へ圧接する力を受ける。以上により,ホルダ・バネ117,押圧バネ131,及び補助ローラ・ホルダ10aの自重の3要素によって,第1の補助ローラ20がガイド・パッド50に圧接する力T(合力)が合成される。
【0065】
尚,ここで,前記3要素によって第2の補助ローラ10,10が印刷中の用紙Pに与える押圧力T,Tは,ほぼT=Tの関係となる様に,前記3要素が配分・構成されている。即ち,押圧力T=Tの関係が成立する様に,ホルダ・バネ117及び押圧バネ131のバネ定数,補助ローラ・ホルダ10aの重量が決定されている。
【0066】
また,押圧力T,T,Tは,印刷時において,第2の補助ローラ10,10のローラ面を給紙ローラ3のローラ面よりも突出させ,給紙ローラ3により給送される用紙Pを給紙ローラ3から離間させるのに十分な大きさであるとともに,第1の補助ローラ20をガイド・パッド50に押圧させて用紙Pを挟み,次位以降の用紙Pが最上位の用紙Pに引きずられて重送されない大きさに設定されている。
【0067】
尚,ホルダ・バネ117,押圧バネ131の代替として,補助ローラ・ホルダ10aに加重する重りを用いることもできるが,装置全体の軽量化及び,耐衝撃性能を向上させる観点から,バネを用いることが好ましい。
【0068】
次に,第1の補助ローラ20および第2の補助ローラ10,10,ならびに補助ローラ・ホルダ10aの作用について説明する。
まず,給紙トレイ1の装着時における作用について説明する。給紙トレイ1に積層された用紙Pにより第2の補助ローラ10,10が下方から上方に向けて押圧力を受けていない状態において,第2の補助ローラ10,10は,ホルダ・バネ117の押圧力,補助ローラ・ホルダ10aの自重,押圧バネ131の押圧力によって給紙ローラ3から僅かに突出した状態にある。また,第1の補助ローラ20は,同じくホルダ・バネ117の押圧力,補助ローラ・ホルダ10aの自重,および押圧バネ131の押圧力によってガイド・パッド50を押圧した状態にある。すなわち,前述した図1に示す第1の補助ローラ20および第2の補助ローラ10,10の状態とほぼ同じ状態にある。
【0069】
この状態において,積層された用紙Pが置かれた給紙トレイ1が装着されると,用紙Pの量が少ない場合(たとえば,給紙トレイ1の規定枚数以下の用紙が置かれた場合)には,用紙Pは,第2の補助ローラ10,10に接触することなく装着される。この場合には,用紙Pは給紙ローラ3に接触することもない。
【0070】
一方,用紙Pの量が多い場合(たとえば,給紙トレイ1の規定枚数を超える用紙が置かれた場合)には,装着時に最上位の用紙が第2の補助ローラ10,10に接触する場合がある。このような場合であっても,第2の補助ローラ10,10は自由回転可能であるとともに,ホルダ・バネ117が圧縮されることにより上方に退避可能であるので,第2の補助ローラ10,10は,最上位の用紙に接触して回転および退避し,これにより,給紙トレイ1および用紙P全体は,装着方向に案内されることとなる。このように,用紙Pはまず第2の補助ローラ10,10に接触し案内されるので,用紙Pが給紙ローラ3に直接接触して塞き止められることによる用紙Pの折れ曲がり(座屈)や皺の発生,さらには破損を防止することができる。
【0071】
次に,用紙Pの給送時および印刷時における作用について説明する。図6は,用紙Pを給紙トレイ1から取り出し,給紙ローラ3に巻回させて,搬送ローラ6に送り出す給送時におけるプリンタ100の概略側面図(一部断面図)である。図7は,図6に示す給紙後,用紙Pが搬送ローラ6によって一定ピッチで副走査方向に搬送されながら印刷が行われる記録時(印刷時)におけるプリンタ100の概略側面図(一部断面図)である。なお,図6および図7において,補助ローラ・ホルダ10aの前部は,図3におけるA−A断面図として示されている。
【0072】
まず,図6を参照して,給送時において,ホッパ2および用紙Pは,ホッパ・ホルダ18により押し上げられる。これに伴い,第2の補助ローラ10,10は,用紙Pによって上方に押し上げられる。その結果,補助ローラ・ホルダ10aは,第2の補助ローラ10,10のローラ面が給紙ローラ3のローラ面と同じ位置になるまで,ホルダ・バネ117の押圧力に抗して上方に変位する。これにより,第2の補助ローラ10,10は,そのローラ面が給紙ローラ3のローラ面と一致する位置まで変位し,用紙Pの先端部は,給紙ローラ3のローラ面(および第2の補助ローラ10,10のローラ面)に接触押圧される。一方,第1の補助ローラ20は,補助ローラ・ホルダ10aの上昇に伴い,ガイド・パッド50から離間し,そのローラ面が給紙ローラ3のローラ面とほぼ同じまたはそれよりも内側に退避する。
この時,分離パッド11aおよび給紙従動ローラ4は,給紙ローラ3のローラ面に押圧された状態に配置される。
【0073】
その後,この状態で,給紙ローラ3が反時計方向に回転を開始する。これにより,給紙ローラ3に接触押圧されている用紙Pの最上位のものPが,給紙ローラ3に巻回され,分離パッド11aとの間および給紙従動ローラ4との間を通過し,給紙ローラ3のローラ面をほぼ半周した後,下流側にある搬送ローラ6に送り出される。
【0074】
一方,分離パッド11aは,最上位の用紙Pの直下にある次位以降の用紙P(次位の用紙のほかに,その直下にある用紙,さらにその直下にある用紙等も含む。)が用紙Pとともに給送されようとすると,用紙PおよびPを給紙ローラ3との間で挟圧して,前述した摩擦係数μ1>μ2>μ3の相違を利用して,これらの用紙を分離する。すなわち,分離パッド11aによって,用紙Pのみが給紙ローラ3に巻回されて送り出される。そして,用紙Pは,その先端が給紙ローラ3と分離パッド11aとの当接中心点(ニップ点)付近に位置した状態で,分離パッド11a上に停止する。
【0075】
なお,給送時において,第2の補助ローラ10,10は,用紙Pに接触しているので,用紙Pの給送に伴って従動回転する。一方,第1の補助ローラ20は,ガイド・パッド50から離間しているので,最上位の用紙Pは,第1の補助ローラ20とガイド・パッド50とによって挟まれることなく,滑らかに給送される。
【0076】
最上位の用紙Pの搬送ローラ6への送り出しが終了すると,図5に示すように,ホッパ2は下がり,これにより,用紙Pの給紙ローラ3への押圧状態は解除される。その結果,第2の補助ローラ10,10への押圧も解除されるので,補助ローラ・ホルダ10aは,ホルダ・バネ117の押圧力,自重,および重りによって下降する。そして,第2の補助ローラ10,10のローラ面は,給紙ローラ3のローラ面により下方に僅かに突出し,最上位の用紙P(および次位以降の用紙P)を上部から付勢する。なお,2つの第2の補助ローラ10,10のそれぞれには,ホルダ・バネ117の押圧力,補助ローラ・ホルダ10aの自重,および押圧バネ131(図4参照)の押圧力が均等に分配されているので,最上位の用紙P(および次位以降の用紙P)の上部からの付勢は,2つの第2の補助ローラ10,10のそれぞれから均等な押圧力によって行われる。これにより,用紙Pが斜行(スキュー)した状態で給送されることが防止される。
【0077】
一方,第1の補助ローラ20は,補助ローラ・ホルダ10aの下降に伴いガイド・パッド50を押圧する。これにより,最上位の用紙Pは,第1の補助ローラ20とガイド・パッド50との間で挟まれた状態になる。
【0078】
また,分離パッド11aおよび給紙従動ローラ4は,給紙ローラ3から離間する。これは,分離パッド11aおよび給紙従動ローラ4が用紙Pの後端を給紙ローラ3との間で押圧することにより搬送ローラ6が受けるバックテンションを減少させるためである。
【0079】
続いて,この状態で,用紙Pは,搬送ローラ6によって一定ピッチで搬送されながら記録ヘッド8bによって印刷(記録)されて行く。この印刷時(記録時)においては,給紙ローラ3によるバックテンションを軽減するために,給紙ローラ3が,搬送ローラ6とともに反時計方向に回転するように構成されている。これにより,用紙Pの後部は給紙ローラ3によって搬送されて行く。
【0080】
この時,第2の補助ローラ10,10は,分離パッド11aの上流側に配置されており,分離パッド11aとの間で用紙Pを押圧することはないので,バックテンションが軽減される。
【0081】
一方,第2の補助ローラ10,10は,給紙ローラ3のローラ面から突出して最上位の用紙Pおよび次位以降の用紙Pを下方に向けて付勢しているので,両用紙PおよびPは,第2の補助ローラ10,10の部分では,ともに給紙ローラ3から離間する。ここで,最上位の用紙Pは,その下流部分が給紙ローラ3に巻回されているので,第2の補助ローラ10,10の部分で一旦給紙ローラ3から離間するが,再び給紙ローラ3に接触巻回されて行く。一方,次位以降の用紙Pは,その下流部分(先端部)が巻回されず,分離パッド11a上にあるので,給紙ローラ3から離間した状態で,用紙Pの剛性によって分離パッド11aに向かうように方向付けられる。また,分離パッド11aは前述した摩擦係数を有するので,この摩擦係数によって,次位以降の用紙Pの先端部をその当接中心点付近で係止する。このように,印刷時に,給紙ローラ3が回転し最上位の用紙Pを搬送している間も,次位以降の用紙Pの重送は,まず,第2の補助ローラ10,10および分離パッド11aによって防止される。
【0082】
一方,用紙の種類によっては,用紙間の密着力が大きく,用紙Pが,分離パッド11aを超えて重送されることがある。ここで,第1の補助ローラ20とガイド・パッド50との当接中心点は,分離パッド11aと給紙ローラ3との当接中心点よりも下流側に位置し,また,第1の補助ローラ20は,ガイド・パッド50を押圧した状態にある。したがって,用紙Pが分離パッド11aを超えて重送された場合であっても,用紙Pは,この第1の補助ローラ20およびガイド・パッド50によって停止され,用紙Pの重送が防止されることとなる。特に,ガイド・パッド50は,前述した摩擦係数を有する摩擦部材で構成されているので,重送防止効果は大きい。このように,第2の補助ローラ10,10および分離パッド11a,ならびに第1の補助ローラ20およびガイド・パッド50という2段階によって重送が防止されるので,重送が確実に防止される。
【0083】
ここで,前述したように,用紙Pの先端がガイド・パッド50に当接する時における該先端とガイド・パッド50とのなす角度は,該先端が離間位置にある分離パッド11aに当接する時における該先端と分離パッド11aとのなす角度より大きくなるように設定されている。したがって,先端がガイド・パッド50に当接する際の負荷(接触抵抗)は,分離パッド11aに当接する際の負荷(接触抵抗)より大きくなる。これにより,第1の補助ローラ20がガイド・パッド50を押圧する押圧力は,分離パッド11aを押圧する場合の押圧力よりも小さなものであっても,重送防止を十分に達成することができる。その結果,分離パッド11aを押圧するよりも小さな押圧力で重送防止を図ることができ,かつ,押圧力が小さくて済むので,押圧することにより発生するバックテンションを軽減することができる。
【0084】
なお,第1の補助ローラ20は,自由回転可能に取り付けられているので,用紙Pの搬送とともに回転する。
また,印刷が進み,最上位の用紙Pの後端部が給紙ローラ3の巻回から離れた場合においても,次位以降の用紙Pは,給紙ローラ3から離間しているので,回転している給紙ローラ3に巻回されて搬送されることはない。特に,2つの第2の補助ローラ10,10がともに2つの給紙ローラ3の側部近傍にそれそれ配置されているので,次位以降の用紙Pを給紙ローラ3から離間させる作用は大きい。また,第1の補助ローラ20の位置まで達した用紙Pも,該第1の補助ローラ20によって給紙ローラ3から離間した位置に配置されるので,搬送されることはない。このようにして,最上位の用紙Pの印刷時における次位以降の用紙Pの重送が確実に防止される。
【0085】
なお,第2の補助ローラ10,10は,ホルダ・バネ117によって弾性的に用紙と接触しているので,印刷時の搬送による用紙の振動を吸収することができ,用紙に皺等が生じることを防止でき,用紙を保護することができる。また,2つの第2の補助ローラ10,10は,ホルダ・バネ117により支持されている箇所を支点にローリング動作も行うので,これによっても用紙の振動が吸収され,用紙は保護される。
【0086】
本実施の形態では,2つの第2の補助ローラ10,10を設けたが,1つでもよいし,3つ以上であってもよい。また,第1の補助ローラ20も複数個設けることができるが,バックテンションをできるだけ小さくする観点からすると,より少ない個数の方が好ましい。
【0087】
【発明の効果】
本発明によると,バックテンションが軽減され,記録品質の向上を図ることができるとともに,被記録材(用紙)の重送を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク・ジェット・プリンタの概略側面図である。
【図2】本発明に係る第1の補助ローラおよび第2の補助ローラ,ならびにこれを保持する補助ローラ・ホルダを示す斜視図である。
【図3】本発明に係るインク・ジェット・プリンタに取り付けられた状態の補助ローラ・ホルダの概略平面図である。
【図4】本発明に係る補助ローラ・ホルダ及び押圧部材の断面図(図3におけるB−B断面図)である。
【図5】本発明に係る補助ローラ・ホルダの正面図(図3におけるX矢視図)である。
【図6】用紙を給紙トレイから取り出し,給紙ローラに巻回させて,搬送ローラに送り出す給送時における,本発明に係るプリンタの概略側面図(一部断面図)である。
【図7】図6に示す給紙後,用紙が搬送ローラによって一定ピッチで副走査方向に搬送されながら印刷が行われる記録時における,本発明に係るプリンタの概略側面図(一部断面図)である。
【符号の説明】
100 インク・ジェット・プリンタ
3 給紙ローラ
3a 給紙ローラ軸
6 搬送ローラ
7a 排紙ローラ軸
10 第2の補助ローラ
20 第1の補助ローラ
10a 補助ローラ・ホルダ
11 パッド・ホルダ
11a 分離パッド
50 ガイド・パッド
110 保持部
111a,111b 第1の支持部
112 第2の支持部
115 バネ収納部
116 バネ・キャップ
117 ホルダ・バネ
130 押圧部材
131 押圧バネ

Claims (10)

  1. 積層された複数の被記録材を格納する被記録材格納部と,前記被記録材格納部の上方に位置し,前記被記録材格納部の最上位の被記録材と接触することにより該被記録材を取り出して巻回し,取り出した方向とは反対の方向に位置する搬送ローラに給送する給紙ローラと,を備えている被記録材の給紙装置であって,
    第1の分離手段と,第2の分離手段と,第1の補助ローラと,被記録材案内部材と,をさらに備え,
    前記第1の分離手段が,前記被記録材格納部の給送方向下流側近傍に配置されるとともに,前記給紙ローラのローラ面に対向した位置に,給送される被記録材に当接する第1の当接部を備え,該第1の当接部を前記給紙ローラに当接させる当接位置と前記給紙ローラから離間させる離間位置とをとることができ,前記被記録材の搬送ローラへの給送時には前記当接位置をとって,前記第1の当接部と前記給紙ローラとの間で前記被記録材を挟むことにより最上位の被記録材を次位以降の被記録材から分離して,最上位の被記録材が前記給紙ローラによって給送されるようにし,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,前記離間位置をとるものであり,
    前記第2の分離手段が,前記被記録材格納部の給送方向下流側近傍に配置されるとともに,前記給紙ローラのローラ面に対向して離間配置されて,給送される被記録材に当接する第2の当接部を備え,
    前記第2の当接部が,給送される被記録材の先端部が該第2の当接部に当接する時における該先端部と該第2の当接部とのなす角度が,給送される被記録材の先端部が前記離間位置での前記第1の当接部に当接する時における該先端部と前記第1の当接部とのなす角度より大きくなるように配置されるものであり,
    前記第1の補助ローラが,自由回動可能であり,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,前記第2の当接部を押圧して被記録材を挟むことにより最上位の被記録材を次位以降の被記録材から分離するものであり,
    前記第1の補助ローラと前記第2の当接部との当接中心点が,前記第1の当接部と前記給紙ローラとの当接中心点よりも給送方向下流側に位置するものであり,
    前記被記録材案内部材が、前記給紙ローラのローラ面に沿って離間して対向配置されるガイド面を有するものであり,
    前記第2の当接部が,前記被記録材案内部材のガイド面よりも前記給紙ローラ側に突出しているとともに,該第2の当接部と被記録材との間の摩擦係数が被記録材相互間の摩擦係数より大きく,かつ,被記録材と前記被記録材案内部材のガイド面との間の摩擦係数より大きな摩擦部材から構成されているものであり,
    前記第1の当接部が,その離間位置で,前記被記録材案内部材のガイド面よりも前記給紙ローラ側に突出している,ことを特徴とする給紙装置。
  2. 請求項1において,前記第1の補助ローラが,前記被記録材の搬送ローラへの給送時には,前記第2の当接部から離間した離間位置をとるものである,ことを特徴とする給紙装置。
  3. 請求項1または2において,第2の補助ローラをさらに備え,
    該第2の補助ローラが,前記被記録材格納部の上方であって,前記給紙ローラの回転軸線方向における前記給紙ローラから外れた位置に配置されるものであり,給送された被記録材に記録を行っている記録時には,そのローラ面が前記給紙ローラのローラ面よりも被記録材側に突出している,ことを特徴とする給紙装置。
  4. 請求項3において,前記第1の補助ローラおよび前記第2の補助ローラが,共通の保持部材により保持されている,ことを特徴とする給紙装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項において,前記第1の補助ローラが1つ設けられている,ことを特徴とする給紙装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項において,前記第2の補助ローラが,前記給紙ローラの側部近傍に配置されている,ことを特徴とする給紙装置。
  7. 請求項3から6のいずれか1項において,前記第2の補助ローラが,前記給紙ローラの回転軸線方向に複数個並設されている,ことを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項において,前記第1の補助ローラを前記第2の当接部へ圧接させる押圧手段が,前記第1の補助ローラ近傍に設けられている,ことを特徴とする給紙装置。
  9. 請求項8において,前記押圧手段がばねによって構成されている,ことを特徴とする給紙装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の給紙装置と,当該給紙装置によって給紙された被記録材に記録を行う記録ヘッドと,を備えている,ことを特徴とする記録装置。
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