JP3997426B2 - 記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタなどの記録装置及び液体噴射装置に関する。ここで液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインク滴を吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色剤噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
【0002】
【従来の技術】
記録装置および液体噴射装置の1つとしてインクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタなどの記録装置は、給紙部と、記録部と、被記録紙などの被記録媒体(以下「用紙」という)の搬送手段と、排紙受け部とを備え、給紙部から給紙された用紙を搬送手段で下流に向かって間欠的に搬送しつつ記録部で記録を実行し、記録実行された用紙を排紙受け部で受けて保持するように構成されているのが一般的である。そして、給紙部は、その本体の高さがプリンタのハウジングとほぼ同じ位の高さに形成され、長尺な用紙を斜めに立たせた状態にセットして給紙する際には該用紙を正しい姿勢に保持するために用紙の中央部辺りから上端部を斜め後ろから支えるペーパーサポートを用いるように構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−37460号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のペーパーサポートは、本体と切り離して構成され、使用するときだけ、本体側の被係止部にその基端を係止して取り付け、使わないときは外して保管場所にしまっておくようになっていた。そのため、使い勝手が悪く、また紛失しやすい問題があった。
【0005】
本発明の目的は、被記録媒体サポート(媒体サポート)を記録装置本体(液体噴射装置本体)に常設する構造にすることで、従来の問題を解決し、更にその被記録媒体サポート(媒体サポート)に付加価値を持たせた記録装置(液体噴射装置)を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る記録装置の発明は、長尺な被記録媒体を支える被記録媒体サポートを有する給送部と、記録部と、被記録媒体の搬送手段と、被記録媒体受け部とを備え、給送部から給送された被記録媒体を搬送手段で下流に向かって間欠的に搬送しつつ記録部で記録を実行し、記録実行された被記録媒体を被記録媒体受け部で受けて保持する構成の記録装置であって、前記被記録媒体サポートは、ベース部に、その基端を支点に使用時の立設位置と非使用時の横倒し位置とを切り替え可能に設けられていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、被記録媒体サポートは、ベース部に、その基端を支点に使用時の立設位置と非使用時の横倒し位置とを切り替え可能に設けられているので、従来のように非使用時の際に被記録媒体サポートを装置本体から取り外して別途保管する必要がなく、従って紛失する虞もなく、極めて使い勝手のよい被記録媒体サポートを備えた記録装置を実現することができる。
【0008】
また、本発明の第2の態様に係る記録装置の発明は、前記第1の態様において、前記被記録媒体サポートの前記横倒し位置は、記録装置の前方であって、ハウジングの天面に沿うように倒れた位置であることを特徴とする。
本発明によれば、非使用時には、被記録媒体サポートは記録装置の前方であって、ハウジングの天面に沿うように倒れた位置にあるので、必然的に給送部の給送用開口をカバーでき、更に記録装置天面を保護でき、もって常設の被記録媒体サポートに給送部保護や記録装置天面保護の機能を付加させることができる。
【0009】
また、本発明の第3の態様に係る記録装置の発明は、前記第2態様において、前記横倒し位置にある前記被記録媒体サポートは、記録装置の外形を平面透視してできる平面輪郭からはみ出ない構造に形成されていることを特徴とする。
これにより、非使用時の大型化を防止できる。すなわち、非使用時における記録装置の設置スペースを有効に小さくすることができる。
【0010】
また、本発明の第4の態様に係る記録装置の発明は、前記第1の態様から前記第3の態様のいずれかの態様において、前記立設位置と前記横倒し位置とをスナップフィット構造で保持するように構成されていることを特徴とする。これにより、それぞれの位置を構造簡単にして、がたつき無く安定させることができる。
【0011】
また、本発明の第5の態様に係る記録装置の発明は、前記第4の態様において、前記スナップフィット構造は、前記被記録媒体サポートに設けられた有孔突起と、前記ベース部に設けられ、前記有孔突起と係合することにより前記横倒し位置を形成させる第1突起と前記有孔突起と係合することにより前記立設位置を形成させる第2突起を有していることを特徴とする。
本発明によれば、被記録媒体サポートの立設位置と横倒し位置とを確実に保持することができるとともに、それぞれの位置を容易に切り換えることができる。
【0012】
また、本発明の第6の態様に係る記録装置の発明は、前記第1の態様から前記第5の態様のいずれかの態様において、前記被記録媒体サポートは、前記ベース部に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする。これにより、例えば、異なる色の被記録媒体サポートに変えてバリエーションを楽しむことができる。
【0013】
また、本発明の第7の態様に係る記録装置の発明は、前記第6の態様において、前記被記録媒体サポートの前記ベース部に対する着脱は、当該被記録媒体サポートが前記立設位置である場合にのみ可能となるように構成されていることを特徴とする。本発明によれば、不必要に被記録媒体サポートが外れることを回避することができ、もって立設位置と横倒し位置とを安定に保持することができる。
【0014】
また、本発明の第8の態様に係る液体噴射装置の発明は、長尺な被噴射媒体を支える媒体サポートを有する給送部と、液体噴射部と、被噴射媒体の搬送手段と、被噴射媒体受け部とを備え、給送部から給送された被噴射媒体を搬送手段で下流に向かって間欠的に搬送しつつ液体噴射部で液体付着を実行し、液体付着された被噴射媒体を被噴射媒体受け部で受けて保持する構成の液体噴射装置であって、前記媒体サポートは、ベース部に、その基端を支点に使用時の立設位置と非使用時の横倒し位置とを切り替え可能に設けられていることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下では先ず、本発明の記録装置または液体噴射装置の一実施形態に係るインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)100の概略構成について図1乃至図3を参照しつつ説明する。ここで、図1は本発明に係るプリンタ100の使用状態における概略の外観斜視図であり、図2はプリンタ100の装置本体(カバー部材等の外観を構成する部材を取り外した状態)の外観斜視図であり、図3は同プリンタ100の側断面概略図である。尚、以下では、図1の右側すなわち図3の右側(プリンタ100の後方側)を「上流側」(被記録媒体搬送経路の上流側)と言い、図1の左側すなわち図3の左側(プリンタ100の前方側)を「下流側」(被記録媒体搬送経路の下流側)と言うこととする。
【0016】
プリンタ100は、図1に示したように、給送部として、「被記録媒体サポート」の一例であるペーパーサポート70を備え「被記録媒体」の一例である被記録紙(以下、「用紙P」という)を給送する給紙装置1、ハウジング40内に納められている記録部45(図2と図3で詳しく説明される)及び記録部45で記録実行された用紙Pを受けて保持する「被記録媒体受け部」の一例である排紙受け部50を備えている。プリンタ100は、図2に示す様に装置本体の基体を構成する、平面視略コの字形の形状をなすメインフレーム12の後方側に給紙装置1を備え、この給紙装置1から用紙Pを装置前方側へ1枚ずつ給送する。ここで、図3に示すように給紙装置1は、給紙ローラ3と、分離パッド7と、紙戻しレバー9と、ホッパ5とを備えている。
【0017】
図示しない駆動モータによって回動駆動される給紙ローラ3は側面視略D形の形状をなし、ローラ本体3aと、該ローラ本体3aの外周部に巻回されるゴム材3bとから構成されている。給紙ローラ3は、その円弧部分によって用紙Pを給送する一方、平坦部分によって用紙Pを通過させて、下流側の用紙Pの搬送手段の一つである搬送ローラ17による搬送動作時に搬送負荷を与えることがないようになっている。
【0018】
ホッパ5は板状体からなり、図示するように傾斜姿勢に設けられ、且つ、上部に設けられた回動軸5aを中心に図3の時計方向及び反時計方向に揺動可能に設けられている。そして、図示しないカム機構によって揺動駆動されることにより、下端部が給紙ローラ3に対して圧接及び離間動作する様になっている。従って、ホッパ5が給紙ローラ3に対して圧接方向に揺動すると、ホッパ5上に堆積された用紙Pの束は給紙ローラ3に圧接し、そして当該圧接状態で給紙ローラ3が回動(図3において時計回り方向)することにより、堆積された用紙Pの最上位のものが下流側へと給送される。なお、符合8は、ホッパ5をその背面から給紙ローラ3に向けて付勢する付勢バネである。
【0019】
分離パッド7は、高摩擦部材からなり、給紙ローラ3と対向する位置に設けられている。給紙ローラ3が回動すると、給紙ローラ3の円弧部分と分離パッド7とが圧接し、圧接部が形成される。給紙ローラ3の円弧部分によって繰り出された最上位の用紙Pは、前記圧接部を通過して下流側へと進むが、最上位の用紙Pにつられて下流側へと進もうとする次位以降の用紙Pは、前記圧接部により、下流側への進行が阻止され、これによって用紙Pの重送が防止される。
【0020】
紙戻しレバー9はレバー形状をなし、ホッパ5の下端部近傍に配置され、回動支点9aを中心に図示しない駆動機構によって図3の時計方向および反時計方向に回動可能に設けられている。紙戻しレバー9は、用紙Pの給紙動作時には図3に示す様に下流側に倒れた状態となっていて、用紙Pの給送を阻害しない状態となっている。そして、用紙Pの給紙が始まり、給送される用紙Pの先端が紙戻しレバー9の下流側に進むと、紙戻しレバー9は上流側に向かって起き上がり、給送される用紙Pにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pを上流側に押し戻す。これにより、用紙Pの重送が更に確実に防止され、一枚の用紙Pのみを確実に下流側に給送することができる。
【0021】
次に、給紙装置1の下流には板状体からなる紙案内16が略水平に設けられ、給紙ローラ3によって送り出された用紙Pの先端が該紙案内16に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内される。紙案内16から下流には用紙Pの搬送手段として、回動駆動される搬送駆動ローラ17aと、該搬送駆動ローラ17aに圧接する搬送従動ローラ17bとからなる搬送ローラ17が設けられ、用紙Pは、当該搬送駆動ローラ17aと搬送従動ローラ17bとにニップされて、一定ピッチで間欠的に下流側に搬送される。ここで、搬送従動ローラ17bは搬送従動ローラホルダ21の下流側に軸支されていて、当該搬送従動ローラホルダ21は、回動軸21aを中心に図3の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられ、且つ、図示しないねじりコイルばねによって搬送従動ローラ17bが常に搬送駆動ローラ17aに圧接する方向(図3の反時計方向)に回動付勢されている。尚、搬送駆動ローラ17aは、主走査方向(搬送される用紙Pの幅方向。図3において紙面表裏方向)に長い軸体からなり、一方、搬送従動ローラ17bと搬送従動ローラホルダ21とは、共に搬送駆動ローラ17aの軸方向に複数配設されている(図示は省略)。
【0022】
次に、最も0桁側(セットされる用紙Pの基準となる側。図3において紙面表側)に位置する搬送従動ローラホルダ21近傍には、用紙Pの通過を検出する、センサ本体部19bと検出レバー19aとからなる紙検出器19が配設されている。検出レバー19aは側面視略「く」の字の形状をなし、その中央付近の回動軸19cを中心に図3の時計方向及び反時計方向に回動可能に設けられている。検出レバー19aの上方に位置するセンサ本体部19bは発光部(図示せず)及び該発光部からの光を受ける受光部(図示せず)を備え、検出レバー19aの回動軸19cから上側が、その回動動作により、前記発光部から前記受光部に向かう光の遮断及び通過を行う様になっている。従って、図3に示す様に用紙Pの通過に伴って検出レバー19aが上方に押し上げられるように回動すると、検出レバー19aの上側がセンサ本体部19bから外れ、これによって前記受光部が受光状態となって、用紙Pの通過を検出する様になっている。
【0023】
続いて、搬送駆動ローラ17aの下流には、記録部45としてプラテン27及びインクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)25が上下に対向する様に配設され、搬送ローラ17によって記録ヘッド25の下へ搬送される用紙Pは、プラテン27によって下側(すなわち、非記録面側)から支持される。記録ヘッド25はインクカートリッジ31を搭載するキャリッジ23の底部に設けられ、該キャリッジ23は、主走査方向(図3の紙面表裏方向)に延び、メインフレーム12(図2)によって支持されるキャリッジガイド軸33により、主走査方向にガイドされる。
【0024】
図2において、メインフレーム12の両側部分には自由回動可能な従動プーリ14と、図示しない駆動モータによって回動駆動される駆動プーリ13とが設けられ、駆動プーリ13と従動プーリ14とには無端ベルト15が巻回されている。そしてキャリッジ23は無端ベルト15の一部に固定され、これにより、キャリッジ23が主走査方向に往復動する様になっている。そして、キャリッジ23が主走査方向に往復動しながら記録ヘッド25(図3)によってインクカートリッジ31から供給されたインク滴が吐出されることにより、用紙Pへの記録動作が実行される。
【0025】
次に、図3に戻って記録ヘッド25から下流は排紙部となっていて、回動駆動される排紙駆動ローラ29aと、自由回動可能な排紙従動ローラ29bとからなる排紙ローラ29が設けられている。従って記録ヘッド25によって記録の行われた用紙Pは、排紙駆動ローラ29aと排紙従動ローラ29bとによってニップされた状態で排紙駆動ローラ29aが回動することにより、矢印方向に排出される。また、排紙従動ローラ29bのやや上流側には、自由回動可能な補助ローラ30が配設されている。ここで、排紙駆動ローラ29aは主走査方向にほぼ等間隔で複数個配設されていて、同様に排紙従動ローラ29bについても、これに合わせてほぼ等間隔で配設されている(図示は省略)。また、補助ローラ30は、主走査方向において、排紙駆動ローラ29aと排紙従動ローラ29bとのほぼ中間に配設されている(図示は省略)。
【0026】
ところで、搬送ローラ17と排紙ローラ29とは、協働して以下の様な作用効果を奏している。即ち、図3に示す様に、搬送ローラ17において搬送駆動ローラ17aと搬送従動ローラ17bとのニップ点がやや下流側に(すなわち、プラテン27に寄って)設定されていて、また、排紙ローラ29においては、排紙駆動ローラ29aと排紙従動ローラ29bとのニップ点がやや上流側に(すなわち、プラテン27に寄って)設定されている。このような配設によって、搬送ローラ17と排紙ローラ29との間においては、用紙Pは図示する様に下に凸となる様な緩やかな湾曲状態となり、これにより、用紙Pがプラテン27に押し付けられる様になっている。その結果、用紙Pのプラテン27からの浮き上がりが防止され、用紙Pの記録面と記録ヘッド25との距離が一定に保たれるので、記録品質の低下を防止できる様になっている。
【0027】
以上がプリンタ100の用紙搬送経路の構成であり、以下、図1、図4乃至図9を参照しつつ、給紙装置1のより詳細な構成について説明する。ここで、図4はペーパーサポート70の非使用時を示す要部拡大斜視図であり、図5はペーパーサポート70の使用時における要部拡大斜視図であり、図6はペーパーサポート70の非使用時における要部拡大斜視図であり、図7はペーパーサポート70を外した分解斜視図であり、図8は図7の要部拡大斜視図であり、図9はペーパーサポートの状態を変位させた際のプリンタ100の側面図あって、符合70aはベース部80に取り付けるまたは取り外した状態のペーパーサポートを示し、符合70bは立設位置であるペーパーサポートを示し、符合70cは横倒し位置であるペーパーサポートを示したものである。
【0028】
この実施の形態に係るプリンタ100は、長尺な用紙Pを支えるペーパーサポート70を有する給紙部と、ハウジング40内に収められている記録部45と、用紙Pの搬送手段である搬送ローラ17及び排紙ローラ29と、排紙受け部50とを備えている。給紙部から給紙された用紙Pを搬送手段で下流に向かって間欠的に搬送しつつ記録部45で記録を実行し、記録実行された用紙Pを排紙受け部50で受けて保持する構成になっている。前記ペーパーサポート70は、ホッパ5の両側端部近傍に設けられたベース部80に、その基端を支点に使用時の立設位置(図1)と非使用時の横倒し位置(図4)とを切り替え可能に設けられている。
【0029】
本実施の形態によれば、ペーパーサポート70は、ベース部80に嵌め込まれて、その基端を支点に装置前後方向に揺動することにより、使用時の立設位置(図1)と非使用時の横倒し位置(図4)とを切り替え可能に構成されている。よって、従来のように非使用時の度にペーパーサポート70を取り外して別途保管しておく必要がなく、従って紛失する虞もなく、極めて使い勝手のよいペーパーサポートを備えた記録装置を実現することができる。
【0030】
ペーパーサポート70の横倒し位置は、図4及び図9に示したように、プリンタ100の前方であって、ハウジング40の天面41に沿うように倒れた位置である。これにより、ペーパーサポート70が横倒し位置である非使用時には、当該ペーパーサポート70はプリンタ100の前方であって、ハウジング40の天面41に沿うように倒れた位置にあるので、必然的に給紙部の給紙用開口1aをカバーすることができ、更にプリンタ天面41を保護でき、もって常設のペーパーサポート70に給紙部保護やプリンタ天面保護の機能を付加させることができる。
【0031】
また、横倒し位置にあるペーパーサポート70は、図4及び図9に示したように、プリンタ100の外形を平面透視してできる平面輪郭からはみ出ない構造に形成されている。これにより、非使用時におけるプリンタ100の大型化を防止できる。
【0032】
また、ペーパーサポート70の立設位置と横倒し位置とをスナップフィット構造で保持するように構成されている。すなわち、図8に示したように、ペーパーサポート70にトラック形状の有孔突起71が基端に設けられ、一方、ベース部80には被装着部81が設けられている。この被装着部81には、第1突部82、第2突部83及び抜け止め突起84が形成されており、これらによって前記スナップフィット構造が構成されている。
【0033】
このような構成により、有孔突起71と第2突起83とが係合することにより図5に示す如くペーパーサポート70を立設位置として保持することができ、また、有孔突起71と第1突起82とが係合することにより図6に示す如くペーパーサポート70を横倒し位置として保持することができる。これにより、図5及び図6に示したように、それぞれの位置を構造簡単にして、がたつき無く安定して保持することができる。
【0034】
また、ペーパーサポート70は、図7及び図8に示す如く、立設位置である場合においてベース部80に対して着脱可能に構成されている。すなわち、ペーパーサポート70のトラック形状の有孔突起71をベース部80の案内80aに沿わせて装置下方に向けて押し込むことにより、抜け止め突起84のところを乗り越えて通過させることで着脱可能となっている。このような構成により、例えば、異なる色のペーパーサポートに変えてバリエーションを楽しむことができる。また、ペーパーサポート70が立設位置である場合にのみ着脱可能に構成されており、さらに抜け止め突起84の作用によって、ベース部80に取り付けられている状態において不必要に当該ペーパーサポート70が外れることがないようになっている。また、ペーパーサポート70が立設位置である状態において、揺動範囲以上に装置後方に向けて無理な力が働いた場合には、有孔突起71が被装着部81から外れ、ペーパーサポート70、ベース部80双方が破損することなく、ペーパーサポート70がベース部80から外れるようになっている。
【0035】
以上説明したように、本発明によれば、ペーパーサポートは、ベース部に、その基端を支点に使用時の立設位置と非使用時の横倒し位置とを切り替え可能に設けられているので、非使用時の度にペーパーサポートを取り外して別途保管しておく必要がなく、従って紛失する虞もなく、極めて使い勝手のよいペーパーサポートを備えた記録装置を実現することができる。
【0036】
また、非使用時には、ペーパーサポートは記録装置の前方であって、ハウジングの天面に沿うように倒れた位置にあるようにすることで、必然的に給紙部の給紙用開口をカバーでき、更にプリンタ天面を保護でき、もって常設のペーパーサポートに給紙部保護やプリンタ天面保護の機能を付加させることができるとともに、非使用時における記録装置の設置スペースを小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの使用状態における概略外観斜視図。
【図2】 同プリンタの内部構成を示した装置本体の外観斜視図。
【図3】 同プリンタの側断面概略図。
【図4】 ペーパーサポートの非使用時を示す要部拡大斜視図。
【図5】 ペーパーサポートの使用時における要部拡大斜視図。
【図6】 ペーパーサポートの非使用時における要部拡大斜視図。
【図7】 ペーパーサポートを外した分解斜視図。
【図8】 図7の要部拡大斜視図。
【図9】 ペーパーサポートの状態を変位させた同プリンタの側面図。
【符号の説明】
1 給紙装置、 3 給紙ローラ、 5 ホッパ、 7 分離パッド、
8 付勢バネ、 9 紙戻しレバー、 12 メインフレーム、
13 駆動プーリ、 14 従動プーリ、 15 無端ベルト、
16 紙案内、 17 搬送ローラ、 21 搬送従動ローラホルダ、
23 キャリッジ、 25 インクジェット記録ヘッド、
27 プラテン、 29 排紙ローラ、 30 補助ローラ、
31 インクカートリッジ、 33 キャリッジガイド軸、
40 ハウジング、 50 排紙受け部、 70 ペーパーサポート、
71 有孔突起、 80 ベース部、 81 被装着部、
82 第1突起、 83 第2突起、 84 抜け止め突起、
100 インクジェットプリンタ、 P 用紙
Claims (6)
- 長尺な被記録媒体を支える被記録媒体サポートを有する給送部と、記録部と、被記録媒体の搬送手段と、被記録媒体受け部とを備え、給送部から給送された被記録媒体を搬送手段で下流に向かって間欠的に搬送しつつ記録部で記録を実行し、記録実行された被記録媒体を被記録媒体受け部で受けて保持する構成の記録装置であって、
前記被記録媒体サポートは、ベース部に、その基端を支点に使用時の立設位置と非使用時の横倒し位置とを切り替え可能に設けられており、
前記立設位置と前記横倒し位置とをスナップフィット構造で保持するように構成され、
前記スナップフィット構造は、前記被記録媒体サポートに設けられた有孔突起と、前記ベース部に設けられ、前記有孔突起と係合することにより前記横倒し位置を形成させる第1突起と前記有孔突起と係合することにより前記立設位置を形成させる第2突起を有していることを特徴とする記録装置。 - 請求項1に記載の記録装置において、前記被記録媒体サポートの前記横倒し位置は、記録装置の前方であって、ハウジングの天面に沿うように倒れた位置であることを特徴とする記録装置。
- 請求項2に記載の記録装置において、前記横倒し位置にある前記被記録媒体サポートは、記録装置の外形を平面透視してできる平面輪郭からはみ出ない構造に形成されていることを特徴とする記録装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置において、前記被記録媒体サポートは、前記ベース部に対して着脱可能に構成されていることを特徴とする記録装置。
- 請求項4に記載の記録装置において、前記被記録媒体サポートの前記ベース部に対する着脱は、当該被記録媒体サポートが前記立設位置である場合にのみ可能となるように構成されていることを特徴とする記録装置。
- 媒体サポートを有する給送装置であって、
前記媒体サポートは、ベース部に、その基端を支点に使用時の立設位置と非使用時の横倒し位置とを切り替え可能に設けられており、
前記立設位置と前記横倒し位置とをスナップフィット構造で保持するように構成され、
前記スナップフィット構造は、前記媒体サポートに設けられた有孔突起と、前記ベース部に設けられ、前記有孔突起と係合することにより前記横倒し位置を形成させる第1突起と前記有孔突起と係合することにより前記立設位置を形成させる第2突起を有していることを特徴とする給送装置。
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