JP5728989B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

記録済みの記録媒体を起立姿勢で保持する記録装置に関するものである。
従来、画像形成装置として、シートを搬送する搬送ローラーと、シートに画像を転写する画像転写部と、転写済みのシートを排出し、縦姿勢で保持する排紙部と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
特開2005−35137号公報
ところで、このような構成の排紙部は、シートを保持する保持面を有した保持部と、保持面側に配設した駆動ローラーと駆動ローラーに転接する従動ローラーとからなるニップローラーを有すると共に、シートを保持面に沿わせるように下方から送り出す排紙手段と、を備えている。
しかしながら、かかる構成では、ニップローラーから送り出された(離れた)記録媒体の下端が、ニップローラーの近傍から外れず、その場に止まってしまうという問題があった。すなわち、上記のような構成では、ニップローラーによって、記録媒体を鉛直に近い角度で送り出すことになるが、かかる際、ニップローラーのニップ点が、駆動ローラーの頂部から極端に低くなってしまうので、ニップ点から外れた記録媒体の下端部に対し、駆動ローラーが滑って(摩擦不足)、駆動ローラーの頂部を越えることができず、その場に止まってしまう。かかる場合に、次の記録媒体が送られて来たり、駆動ローラーを逆転させると、ジャムの原因となってしまうという問題があった。
本発明は、記録媒体のジャムを抑制しつつ、記録媒体の下端を、媒体排出手段の近傍から保持面側に確実に送り込むことできる記録装置を提供することを課題としている。
本発明の記録装置は、記録媒体上に画像を記録する画像記録部と、記録済みの記録媒体を起立姿勢で且つ保持面に重ねて保持する保持部と、保持部側に配設した駆動ローラーと駆動ローラーに転接する従動ローラーとからなるニップローラーを有し、記録済みの記録媒体を保持面に沿わせるように下方から送り出す媒体排出手段と、ニップローラーによる送出し方向となる仮想面が、保持部側に傾くように駆動ローラーおよび従動ローラーの少なくとも一方を移動させる送り方向可変手段と、を備えたことを特徴とする。
この場合、送り方向可変手段を制御する可変制御手段を、更に備え、送り方向可変手段は、仮想面が浅い角度で保持部側に傾く定常位置と、深い角度で保持部側に傾く傾斜位置との間で、駆動ローラーおよび従動ローラーの少なくとも一方を移動させ、可変制御手段は、記録媒体が媒体排出手段から送り出される直前および直後のタイミングで、駆動ローラーおよび従動ローラーの少なくとも一方を、定常位置から傾斜位置に移動させることが好ましい。
これらの構成によれば、送り方向可変手段によって、記録媒体の送出し開始時には、定常(通常)のまま記録媒体を送り出し、記録媒体の送り出される直前または直後(送出し終了直前または直後)には、送出し方向となる仮想面を保持面側に傾けて記録媒体を送り出すことができる。定常時(通常時)には、送出し経路の曲率が低い状態で送り出すことができ、ジャムを抑制することができる。一方、送出し終了時には、ニップ点に対する駆動ローラーの頂部の位置を相対的に低くすることができるため、記録媒体の微妙な撓み伴う復元力や駆動ローラーの回転を利用して、記録媒体の下端を保持面側に確実に送り込むことができる。
また、送り方向可変手段は、駆動ローラーの軸心を中心に従動ローラーを回動させることが好ましい。
この場合、従動ローラーを回転自在に保持するローラーホルダーを、更に備え、送り方向可変手段は、ローラーホルダーを介して従動ローラーを回動させることが好ましい。
これらの構成によれば、従動ローラー側を回動させて、送出し方向となる仮想面を傾けるため、駆動伝達部を伴う駆動ローラーを移動させるのに比して、記録装置を簡単な構造にすることができる。
また、従動ローラーが、スターホイールで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、記録媒体への接触面積を小さくすることができるため、インクの従動ローラーへの付着を抑制しつつ、送出しにおける摩擦抵抗をより低減することができる。また、従動ローラーの回動によって、駆動ローラーとの咬込み位置がずれるが、スターホイールを用いるため、記録媒体先端の咬み込みが円滑に行われる。
一方、保持部は、傾斜位置において媒体排出手段から送り出された記録媒体を、さらに保持位置に導く傾斜部と、傾斜部に連なり、保持位置に移動した記録媒体を下側から支持する支持部と、を有していることが好ましい。
この構成によれば、傾斜部により、記録媒体の下部を、保持位置に円滑に導くことができると共に、支持部により、記録媒体を保持位置で適切に保持することができる。また、保持後の記録媒体と媒体排出手段との接触を有効に防止することができる。
また、未記録の記録媒体を起立姿勢で収容すると共に着脱自在に構成された媒体カセットを、更に備え、保持部は、媒体カセットの外面に形成されていることが好ましい。
記録済みの記録媒体を起立姿勢で保持する記録装置では、一般的に、記録媒体の上部を装置外部に露出させた状態で保持し、この露出部分によって記録媒体を装置本体から引き出す構成を有している。しかしながら、葉書のような寸法の小さい記録媒体を保持する場合、記録媒体の上部が装置外部に露出せず、取り出し不能になってしまう。
これに対し、上記構成によれば、保持部を媒体カセットと一体として取り外すことができるため、寸法の小さい記録媒体を保持した際にも、容易に取り出すことができる。
また、本発明の記録装置は、記録媒体上に画像を記録する画像記録部と、記録済みの前記記録媒体を起立姿勢で且つ保持面に重ねて保持する保持部と、前記保持面側に配設した駆動ローラーと前記駆動ローラーに転接する従動ローラーとからなるニップローラーを有し、記録済みの前記記録媒体を前記保持面に沿わせるように下方から送り出す媒体排出手段と、前記駆動ローラーおよび前記従動ローラーの少なくとも一方を保持するローラーホルダーと、前記ニップローラーによる送出し方向となる仮想面が、前記保持面側に浅い角度で傾く定常位置と、前記保持側に深い角度で傾く傾斜位置との間で、前記ローラーホルダーを移動させる送り方向可変手段と、前記送り方向可変手段を制御する可変制御手段と、を備え、前記画像記録部は往復動作により前記記録媒体上に画像の記録を行い、前記画像の記録を行う領域において、前記画像記録部と、前記傾斜位置に位置する前記ローラーホルダーとは干渉する位置関係にあり、前記画像記録部は、前記画像の記録が終わった後、前記傾斜位置に位置する前記ローラーホルダーとは干渉しない位置に移動し、その後、前記可変制御手段は、前記ローラーホルダーを、前記定常位置から前記傾斜位置に移動させることが好ましい。
実施形態に係る記録装置を示した外観斜視図である。 記録装置の内部構造を示した側方断面図である。 記録装置の内部構造を示した裏面斜視図である。 用紙カセットを示した裏面斜視図である。 排紙保持部廻りを示した要部断面図である。 排紙従動ローラーを傾斜位置に傾動した際の記録装置を示した裏面斜視図である。 (a)は、排紙従動ローラーを定常位置に傾動した際の排紙ローラー廻りを示した図であり、(b)は、排紙従動ローラーを傾斜位置に傾動した際の排紙ローラー廻りを示した図である。 排紙ローラーによる用紙Pの送出し動作を示した遷移図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る記録装置について説明する。この記録装置は、起立姿勢で保持した用紙(記録媒体)を搬送しながら所望の記録を行い、排紙した印刷済みの用紙を起立状態で重ねて保持(ストック、蓄積)するものである。なお、各図に示す通り、X軸(左右)方向、Y軸(前後)方向およびZ軸(上下)方向を規定して、以降説明する。また、本記録装置1は、縦置き配置および横置き配置(水平な状態で用紙に印刷を行い、水平な状態で排紙するような配置)が可能に構成されているが、以降の説明では、縦置き配置した場合について説明する。なお、縦置き配置だけを目的に作られた記録装置であっても構わない。
図1は、記録装置1を示した外観斜視図である。図1に示すように、記録装置1は、X軸およびY軸方向よりもZ軸方向の寸法が大きく形成された薄型の箱状体を成す筐体2によって外観が構成されている。筐体2の上面には、操作ボタン等が配置された操作パネル21と、PC等に接続するためのケーブルが接続されるケーブル端子22と、複数のインクカートリッジ(図示省略)を着脱可能に装着するカートリッジ装着部(図示省略)を開閉するカートリッジカバー23と、が設けられている。また、筐体2の上面には、記録が行われた用紙Pを排出するための用紙排出口24(図2参照)を開閉する用紙排出口カバー25が設けられている。なお、用紙排出口カバー25は、ユーザーによって開閉されるものであるが、仮に閉じた状態で記録が実行された場合でも、図外の開閉機構によって自動的に開くようになっている。さらに、筐体2の前面には、後述の用紙カセット5を着脱自在に装着するためのカセット装着部26が広く設けられている。
ここで図2を参照して、記録装置1の内部構造について詳細に説明する。図2は、記録装置1の内部構造を示した側方断面図である。図2に示すように、記録装置1は、カセット装着部26に対し着脱自在に装着されると共に、枚葉の用紙Pを起立状態で収容する用紙カセット5と、記録装置1の下部で用紙Pを反転させて上方に送る搬送路Rに沿って、収容された用紙Pを送る搬送部4と、搬送路Rに面し且つ記録装置1の上下中間位置に配設されると共に、用紙Pにインクジェット方式で印刷処理を行う印刷部(画像記録部)3と、搬送部4および印刷部3を支持する装置フレーム(図示省略)と、これらを制御する制御部(可変制御手段)(図示省略)を備えている。なお、用紙Pに印刷処理を行なう印刷部3は、記録媒体上に画像を記録する画像記録部の一例であり、記録媒体上への画像の記録は、インクジェット方式に限らず、他の方式によるものであっても構わない。
印刷部3は、装置フレームに支持されると共に、X軸方向に幅一杯に延在するキャリッジガイド軸34およびキャリッジガイド板36と、キャリッジガイド軸34およびキャリッジガイド板36に往復動自在に支持されたキャリッジユニット30と、キャリッジガイド軸34およびキャリッジガイド板36に沿って、キャリッジユニット30を往復動させるキャリッジ移動機構37(図3参照)と、を備えている。キャリッジガイド軸34は、キャリッジユニット30の下端を支持し、キャリッジガイド板36は、キャリッジガイド軸34を中心として回動しようとする力に抗して、キャリッジユニット30の上端を支えている。すなわち、キャリッジユニット30は、キャリッジガイド軸34およびキャリッジガイド板36によって、傾斜姿勢に保持されている。
図3は、記録装置1の内部構造を示した裏面斜視図である。なお、図3では、一部の部材を省略して図示している。図3に示すように、キャリッジユニット30は、キャリッジガイド軸34およびキャリッジガイド板36に往復動自在に支持された箱状のキャリッジ31と、キャリッジ31に搭載されたインクジェットヘッド32(図2参照)と、インクジェットヘッド32に上側から接続されると共に、インクチューブ(図示省略)を介してインクカートリッジに接続された接続アダプター38と、を備えている。インクジェットヘッド32は、複数色のインク滴を吐出する複数のノズル列(図示省略)を有しており、用紙Pに対し所定のギャップを介して対面する。
キャリッジ移動機構37は、キャリッジガイド軸34に沿って延在するタイミングベルト71と、タイミングベルト71を架け渡した主動プーリ72および従動プーリ(図示省略)と、タイミングベルト71とキャリッジユニット30(キャリッジ31)とを連結する連結固定部(図示省略)と、主動プーリ72を駆動するキャリッジモーター73と、を備えている。キャリッジモーター73が正逆回転すると、タイミングベルト71を介してキャリッジユニット30がX軸方向(左右方向)に往復動する。この往復動に伴って、キャリッジユニット30のインクジェットヘッド32が吐出駆動することにより、いわゆる主走査が行われる。
なお、本実施形態は、インクカートリッジがキャリッジ31から独立して設けられたいわゆるオフキャリッジ型であるが、インクカートリッジがキャリッジ31に搭載された、いわゆるオンキャリッジ型であってもよい。また、本実施形態では、キャリッジ31がX軸方向に移動しながら記録を行ういわゆるシリアルプリンターであるが、用紙P幅をカバーする固定式のインクジェットヘッド32を用いてもよい。さらに、インクジェット方式に限らず、その他の記録方式であってもよい。
図4は、用紙カセット5を示した裏面斜視図である。図2および図4に示すように、用紙カセット5は、未印刷(未記録)の用紙Pを起立姿勢で収容するカセット本体(媒体カセット)51と、カセット本体51の外面(装置内部側)に設けられ、印刷済み(記録済み)の用紙Pを起立姿勢で且つ保持面61に重ねて保持する排紙保持部(保持部)52と、を備えている。すなわち、カセット本体51から未印刷の用紙Pが供給され、排紙保持部52に印刷済みの用紙Pが排出される。そして、用紙カセット5を装置本体から取り外すことで、カセット本体51と共に、保持した印刷済みの用紙Pを取り出すことができる。また、用紙カセット5を取り外すことで記録装置1の内部が露出させることができ、搬送路Rに用紙Pが詰まった等の不具合を容易に解消することができる。なお、図示は省略するが、用紙カセット5は、筐体2に対してZ軸方向にスライド自在に構成されており、その着脱操作は、用紙カセット5をスライドさせることで行われる。
カセット本体51は、装着時に筐体2の前面と面一になり(図1参照)、記録装置1の概観をなすカセット筐体部53と、カセット筐体部53側を収容面とし、全体としてトレイ状に形成された本体トレイ54と、本体トレイ54の上部に対面し、用紙Pを収容する用紙収容空間を開閉する上部カバー55と、本体トレイ54の下部に位置し、用紙収容空間に収容した用紙Pの先端を揺動させる可動トレイ59と、を備えている。
また、上部カバー55の外面、すなわち、筐体2に装着した際に装置内部側に向く面は、印刷済みの用紙Pを保持する(蓄える)ための保持面61として機能している(詳細は後述する。)。
可動トレイ59は、用紙カセット5が装着された状態において用紙送り方向下流側となる本体トレイ54の下側に設けられ、いわゆるホッパーとして機能するものである。可動トレイ59は、本体トレイ54の上下方向略中央部に設けられた左右一対の揺動支点59aを中心に回動可能になっており、図外の駆動機構により揺動するようになっている。これにより、収容された用紙Pの先端を、後述の給送ローラー41に圧接させる状態(図2参照)と、離間させる状態(図示省略)と、にすることができる。
図2に示すように、搬送部4は、可動トレイ59の先端部に対向し、収容された用紙Pに転接して引き出すと共に、用紙Pを湾曲反転させて上方に送る大形の給送ローラー41と、給送ローラー41に対向し、反転送りをガイドするガイド部材45および補助従動ローラー46と、給紙ローラー41からの用紙Pを印刷部3に送る搬送ローラー42と、印刷部3に対面する案内部材33と、案内部材33の下流側に配設され、用紙Pの上反りを矯正する拍車状のガイドローラー43と、ガイドローラー43の下流側に配設され、用紙Pを排紙保持部52に排紙する排紙ローラー(媒体排出手段)44と、排紙ローラー44の送出し方向を可変する送り方向可変機構(送り方向可変手段)47と、を備えている。また、図示省略するが、搬送部4は、用紙Pの先端および尾端を検出する先端検出センサーや、搬送駆動ローラー42aのエンコーダー等で構成され、送られる用紙Pの頭出し位置等の位置情報を取得する用紙位置取得手段を備えている。
給送ローラー41は、駆動ローラーで構成されており、カセット本体51から引き出した用紙Pを、外周面に沿って円弧状に搬送する。ガイド部材45は、給送ローラー41の外周面に対面して湾曲形状に形成され、用紙Pを外側からガイドする。補助従動ローラー46は、自由回転ローラーで構成されており、用紙Pを挟んで給送ローラー41に転接して、反転送りを補助する。搬送ローラー42は、前方側の搬送駆動ローラー42aと後方側の搬送従動ローラー42bとを有するニップローラーで構成されており、用紙Pの送り(副走査)を制御するメインローラーとして機能する。なお、給送ローラー41、搬送ローラー42およびガイドローラー43は、それぞれ用紙Pの幅方向(X軸方向)に適宜の間隔で配設された複数個の分割ローラーで構成されている。
案内部材33は、搬送路Rの一部を構成すると共に、用紙Pの記録面とインクジェットヘッド32との間のギャップ(ワークギャップ)を規定する(いわゆるプラテンとして機能する)。また、案内部材33には、インクジェットヘッド32と対向する位置に縁無し印刷の際、用紙P端から外れた領域に吐出されるインクを受ける凹部が形成されている。この凹部の中には、インクを吸収するインク吸収材(図示省略)が設けられている。そして更に、案内部材33の下方には、打ち捨てられたインクを貯留する廃液タンク(図示省略)が配置されている。
給送ローラー41により下方へと引き出された用紙Pは、給送ローラー41、ガイド部材45および補助従動ローラー46によって上向きに反転させられ、搬送ローラー42へと送られる。さらに、用紙Pは、搬送ローラー42の間に挟圧搬送されて、印刷部3に送られる。印刷部3で記録の行われた用紙Pは、ガイドローラー43および排紙ローラー44を介して、用紙カセット5の排紙保持部52に排紙される。
印刷処理では、搬送部4によって用紙Pを略Z軸方向に間欠送り(副走査)すると共に、インクジェットヘッド32を駆動しつつ、キャリッジ移動機構37によって、キャリッジユニット30をX軸方向に往復させて(主走査)、用紙Pに画像データを印刷する。
次に図3ないし図7を参照して、排紙保持部52、排紙ローラー44および送り方向可変機構47について詳細に説明する。図5は、排紙保持部52廻りを示した断面図である。図4および図5に示すように、排紙保持部52は、上部カバー55の外面(装置内部側)によって構成された保持面61と、排紙された用紙Pの下端部を受容する受容部62と、保持面61に設けられ、用紙Pを起立姿勢に保持するホルダー63と、を有している。
保持面61は、用紙カセット5を筐体2に装着した際に、一対の排紙ローラー44の近傍から用紙排出口24までの間に位置する略平坦な面であり、且つ鉛直方向に延在した面である。排紙ローラー44により排出された用紙Pは、保持面61に沿って摺接しながら用紙排出口24に向かって移動する。そして、保持面61に重ねて保持される。また、用紙Pのサイズによっては、用紙排出口24から上方に突出して排紙される。そのため、これを受けるべく、上部カバー55は、上下方向に伸縮自在に可動することが好ましい。
受容部62は、保持面61から排紙ローラー44側に突出し、用紙Pの下端部を支持する支持部62aと、支持部62aの先端に連なり、排紙ローラー44側を先上がりにして傾斜した複数の用紙導入部(傾斜部)62bと、を有している。複数の用紙導入部62bは、分割ローラーである排紙駆動ローラー44a(後述する。)の間に入り込むようにして、X軸方向に適宜の間隔で配置されている。つまり、受容部62は、全体として略櫛歯形状に形成されている。また、用紙導入部62bは、排紙駆動ローラー44aの頂部を越えて保持面61側に送り込まれた用紙Pの下端部を、さらに、保持位置に適切かつ円滑に導く。一方、支持部62aは、保持位置に移動した用紙Pを支持する。このように、一対の排紙ローラー44から送り出された用紙Pは、保持面61および受容部62によって、全体として起立姿勢で重ねて受容(保持)される。
排紙ローラー44は、前方側(保持面61側)の排紙駆動ローラー(駆動ローラー)44aと後方側の排紙従動ローラー(従動ローラー)44bとを有するニップローラーで構成されており、案内部材33の上側に位置する用紙Pに張力(tension)を付与するテンションローラーとして機能する。また、排紙ローラー44は、排紙保持部52の下部近傍に配設され、用紙Pを排紙保持部52の保持面61に沿わせるように下方から送り出す。具体的には、排紙ローラー44による用紙Pの送出し方向は、用紙カセット5に向かう様に斜め上方に設定されている(図5参照)。そのため、排出される用紙Pは、排紙保持部52の保持面61(後述する。)に摺接しながら上方に移動し、排紙保持部52の保持面61に保持される。なお、詳細は後述するが、用紙Pの送出し終了直前には、送り方向可変機構47によって、送出し方向を保持面61側に傾けて、用紙P下端部を保持面61側に送り込みやすくする。
排紙駆動ローラー44aは、駆動ローラーであり且つゴムローラーにより構成され、排紙従動ローラー44bは、排紙駆動ローラー44aに転接する自由回転ローラーであり且つスターホイール(拍車状のローラー)により構成されている。さらに、排紙駆動ローラー44aおよび排紙従動ローラー44bは、それぞれ用紙Pの幅方向(X軸方向)に適宜の間隔で配設された複数個の分割ローラーで構成されている(図3参照)。また、排紙従動ローラー44bは、ガイドローラー43と共に、ローラーホルダー80に回転自在に支持(保持)されている。なお、詳細は後述するが、送り出された直後の用紙Pの下端部に、排紙駆動ローラー44aが下側から転接する。その結果、排紙駆動ローラー44aは、その外周面に下端部が支持される形で、用紙Pに保持面61側への送り込み力を付与する。
図3に示すように、送り方向可変機構47は、駆動源となる回動駆動モーター81と、回動駆動モーター81に噛合すると共に、ローラーホルダー80を介して排紙従動ローラー44bを、排紙駆動ローラー44aの軸心を中心に回動(すなわち、遊星運動)させる回動伝達部82と、を有している。回動伝達部82は、装置フレームに回転自在に支持されると共に、ローラーホルダー80の右端前方側に連なり一体に形成されている。そして、制御部が、回動駆動モーター81を駆動すると、回動駆動モーター81に噛み合う回動伝達部82が回転し、回動伝達部82に連なるローラーホルダー80を介して、排紙従動ローラー44bが回動する。すなわち、排紙従動ローラー44bの回動によって、排紙ローラー44の送出し方向となる仮想面Sが傾動する。
送り方向可変機構47は、この傾動動作によって、仮想面Sが浅い角度(例えば、鉛直軸から略10°)で保持面61側に傾く定常位置(通常位置)(図3および図7(a)参照)と、仮想面Sが深い角度(例えば、鉛直軸から略60°)で保持面61側に傾く傾斜位置(図6および図7(b)参照)との間で、排紙従動ローラー44bを回動する。すなわち、別の言い方をすれば、送り方向可変機構47は、仮想面Sが、保持面61側に傾くように排紙従動ローラー44bを回動させる。なお、仮想面Sは、排紙駆動ローラー44aの軸心と排紙従動ローラー44bの軸心との結ぶ面に直交し、且つ排紙駆動ローラー44aと排紙従動ローラー44bとのニップ点を通る面である。したがって、機構的には、排紙駆動ローラー44aおよび排紙従動ローラー44bの相互の軸心を結ぶ面を、排紙従動ローラー44bを中心に傾動させることになる。
図8を参照して、排紙ローラー44による用紙Pの送出し動作について説明する。本動作は、印刷送り動作と一体に行われるものである。図8は、排紙ローラー44による用紙Pの送出し動作を示した遷移図である。図8に示すように、まず、送出し開始時には、制御部が、排紙駆動ローラー44aの駆動を開始する。この時点では、排紙従動ローラー44bは定常位置に位置しているため、排紙ローラー44が仮想面Sを浅い角度にした状態で、用紙Pを保持面61側に送り出す(図8(a)参照)。
そして、送出し最中に、制御部は、用紙位置取得手段から取得した位置情報に基づいて、用紙Pが排紙ローラー44から送出し終了直前であるか否かを判別し、用紙Pが排紙ローラー44から送出し終了直前と判定されたタイミングで、回動駆動モーター81を駆動して排紙従動ローラー44bを定常位置から傾斜位置に回動させる。この時、用紙Pへの印刷は終了しているので、キャリッジ30はローラーホルダー80の動きを邪魔しない位置まで移動することになる。これによって、排紙ローラー44が仮想面Sを深い角度にした状態で、用紙Pを保持面61側に送り出す状態となる(図8(b)参照)。
その後、送出しによって、用紙Pの下端部がニップ点を越えると、駆動継続中の排紙駆動ローラー44aが、用紙Pの下端部に下側から転接する。この際、用紙Pの湾曲に伴う復元力によって、用紙P下端部に送り込み力が付与され、一方、排紙駆動ローラー44aが、用紙P下端部を、その外周面で支持しつつ回転して、用紙P下端部に送り込み力を付与する。これらの協働によって、用紙P下端部が、排紙ローラー44近傍から、保持面61側に送り込まれる。排紙駆動ローラー44aの頂部を越えて送り込まれた用紙P下端部は、用紙導入部62bに導かれて支持部62aに到達し、用紙Pが保持面61に沿わせる保持される(図8(c)参照)。当該送出し動作によって、複数枚の用紙Pが適切に重ねて保持される。なお、送出し動作の終了後から次の送出し動作の開始までの間に、排紙従動ローラー44bを傾斜位置から定常位置に回動して、元の位置に戻しておく。
以上のような構成によれば、送り方向可変機構47によって、定常時には、送出し経路の曲率が低い状態で送り出すことができ、ジャムを抑制することができる。一方、送出し終了時には、ニップ点に対する排紙駆動ローラー44aの頂部の位置を相対的に低くすることができるため、用紙Pの微妙な撓み伴う復元力や駆動ローラーの回転を利用して、用紙Pの下端を保持面61側に確実に送り込むことができる。
また、排紙従動ローラー44b側を回動させて、送出し方向となる仮想面Sを傾けることにより、駆動伝達部を伴う排紙駆動ローラー44aを移動させるのに比して、記録装置1を簡単な構造にすることができる。
さらに、排紙従動ローラー44bをスターホイールで構成することにより、用紙Pへの接触面積を小さくすることができるため、インクの排紙従動ローラー44bへの付着を抑制しつつ、送出しにおける摩擦抵抗をより低減することができる。また、排紙従動ローラー44bの回動によって、排紙駆動ローラー44aとの咬込み位置がずれるが、スターホイールを用いるため、用紙P先端の咬み込みが円滑に行われる。
また、排紙保持部52において、支持部62aおよび用紙導入部62bを設けることにより、支持部62aにより、用紙Pを保持位置で適切に保持することができると共に、用紙導入部62bにより、用紙Pの下部を、保持位置に円滑に導くことができる。また、保持後の用紙Pと排紙ローラー44との接触を有効に防止することができる。
また、排紙保持部52を、カセット本体51の外面に形成することにより、排紙保持部52をカセット本体51と一体として取り外すことができるため、寸法の小さい用紙P(葉書等)を保持した際にも、容易に取り出すことができる。
なお、本実施形態おいては、送出し終了直前のタイミングで、排紙従動ローラー44bを定常位置から傾斜位置に回動する構成であったが、送出し終了直後のタイミングで、排紙従動ローラー44bを定常位置から傾斜位置に回動する構成であっても良い。
また、本実施形態においては、排紙従動ローラー44bを、排紙駆動ローラー44aの軸心を中心に回動して、送出し方向となる仮想面Sを傾動する構成であったが、排紙駆動ローラー44aを、排紙従動ローラー44bの軸心を中心にして回動する構成であっても良い。
1:記録装置、 3:印刷部、 44:排紙ローラー、 44a:排紙駆動ローラー、 44b:排紙従動ローラー、 47:送り方向可変機構、 51:カセット本体、 52:排紙保持部、 61:保持面、 62a:支持部、 62b:用紙導入部、 80:ローラーホルダー、 P:用紙、 S:仮想面

Claims (6)

  1. 記録媒体上に画像を記録する画像記録部と、
    記録済みの前記記録媒体を起立姿勢で且つ保持面に重ねて保持する保持部と、
    前記保持面側に配設した駆動ローラーと前記駆動ローラーに転接する従動ローラーとからなるニップローラーを有し、記録済みの前記記録媒体を前記保持面に沿わせるように下方から送り出す媒体排出手段と、
    前記駆動ローラーおよび前記従動ローラーの少なくとも一方を保持するローラーホルダーと、
    前記ニップローラーによる送出し方向となる仮想面が、前記保持面側に浅い角度で傾く定常位置と、前記保持側に深い角度で傾く傾斜位置との間で、前記ローラーホルダーを移動させる送り方向可変手段と、
    前記送り方向可変手段を制御する可変制御手段と、を備え、
    前記画像記録部は往復動作により前記記録媒体上に画像の記録を行い、
    前記画像の記録を行う領域において、前記画像記録部と、前記傾斜位置に位置する前記ローラーホルダーとは干渉する位置関係にあり、
    前記画像記録部は、前記画像の記録が終わった後、前記傾斜位置に位置する前記ローラーホルダーとは干渉しない位置に移動し、
    その後、前記可変制御手段は、前記ローラーホルダーを、前記定常位置から前記傾斜位置に移動させる
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記送り方向可変手段は、前記駆動ローラーの軸心を中心に前記従動ローラーを回動させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記従動ローラーを回転自在に保持するローラーホルダーを、更に備え、
    前記送り方向可変手段は、前記ローラーホルダーを介して前記従動ローラーを回動させることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記従動ローラーが、スターホイールで構成されていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記保持部は、前記傾斜位置において前記媒体排出手段から送り出された前記記録媒体を、さらに保持位置に導く傾斜部と、
    前記傾斜部に連なり、前記保持位置に移動した前記記録媒体を下側から支持する支持部と、を有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録装置。
  6. 未記録の前記記録媒体を起立姿勢で収容すると共に着脱自在に構成された媒体カセットを、更に備え、
    前記保持部は、前記媒体カセットの外面に形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の記録装置。
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