JP2003081468A - 給紙装置及びこれを備えた記録装置 - Google Patents

給紙装置及びこれを備えた記録装置

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JP2003081468A
JP2003081468A JP2001281667A JP2001281667A JP2003081468A JP 2003081468 A JP2003081468 A JP 2003081468A JP 2001281667 A JP2001281667 A JP 2001281667A JP 2001281667 A JP2001281667 A JP 2001281667A JP 2003081468 A JP2003081468 A JP 2003081468A
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sheet
paper
recording
roller
feeding device
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JP2001281667A
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Masakazu Nagashima
匡和 長島
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な機構を必要とせずに、セットされた用紙
から外れた給紙ローラの摩擦部材への接触を避ける。 【解決手段】サイズの異なるシートを収納可能な給紙カ
セットと、同一の軸上に上記シートのサイズに応じて設
けられた給紙ローラ15a、15bと、上記給紙カセッ
トのシートが積載される面の、給紙ローラ15a、15
bとそれぞれ対向する位置に設けられた分離パッド(摩
擦部材)16a、16bとを有する。分離パッド16a
は、その中央部の給紙ローラ15aと接触する部分が切
り欠かれており、上記給紙カセットに収納されたシート
から給紙ローラ15aが外れた場合には、給紙ローラ1
5aがその切り欠き部に当接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重ねられて収納さ
れた複数枚のシート(例えば用紙)からシートを1枚ず
つ分離搬送する給紙装置及びこれを備えた記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は、通常、画像記録部にシートを給紙する給紙装
置を備えている。この給紙装置は、複数枚の記録紙が積
載されて収納され、収納された記録紙を1枚ずつ分離搬
送するように構成されている。
【0003】図8に、記録紙を1枚ずつ分離搬送する従
来の給紙装置の概略構成を示す。この給紙装置は、シー
ト状の記録紙Pが複数枚重ねられて収納される給紙カセ
ット110と、給紙カセット110に収納された記録紙
を搬送するための給紙ローラ(または給送ローラ)11
5とを備える。
【0004】給紙ローラ115は、給紙アーム114の
一端に回転自在に保持されている。給紙アーム114の
他端は給紙アーム軸114aにより回動自在に保持され
ており、給紙アーム114が給紙アーム軸114aを軸
として所定の方向に回転移動することで、給紙ローラ1
15のローラ面が、給紙カセット110に収納された複
数の記録紙Pの最上位の記録紙Pに当接される。この当
接された状態で給紙ローラ115が所定の方向に回転す
ることで記録紙Pが搬送される。
【0005】給紙カセット110の記録紙Pが送り出さ
れる側には斜面部材119が設けられている。この斜面
部材119には、表面摩擦係数が低く、かつ、表面粗さ
が安定しているSUS板などが用いられる。給紙ローラ
115により搬送された記録紙Pは、その先端が斜面部
材119の斜面に対して所定の角度で当接されるように
なっている。給紙カセット110の底面の、給紙ローラ
115の真下に位置する部分には摩擦部材116が設け
られている。この摩擦部材116は、給紙ローラ115
により記録紙Pが搬送される際に、最下位の記録紙が一
緒に搬送されてしまうことを防止する。
【0006】給紙カセット110から送り出された記録
紙の進行方向には、Uターンローラ121と、これに対
向して配置されたローラガイド120とが設けられてお
り、これらによりシート搬送通路Rが形成されている。
このシート搬送通路Rの先に、本給紙装置が取り付けら
れる記録装置の画像記録部(不図示)が位置するように
なっている。
【0007】上記のように構成された給紙装置では、給
紙ローラ115のローラ面が最上位の記録紙P1に当接
され、給紙ローラ115が所定の方向に回転すると、最
上位の記録紙P1の先端が斜面部材119の斜面に対し
て所定の角度で当接される。このとき、給紙ローラ11
5のローラ面と最上位の記録紙P1との間で生じる第1
の摩擦力は、最上位の記録紙P12とその下の記録紙と
の間で生じる第2の摩擦力より大きい。また、最下位の
記録紙は、摩擦部材116との間で生じる摩擦力により
その移動が抑止される。この摩擦部材116と最下位の
記録紙との間で生じる摩擦力は、先の第1の摩擦力より
小さい。
【0008】最上位の記録紙P1の先端が斜面部材11
9の斜面に当接されると、その斜面における表面摩擦に
より抵抗力Fが生じる。この抵抗力Fが第2の摩擦力よ
り大きく、第1の摩擦力より小さければ、最上位の記録
紙P1とその下の記録紙との間でスリップが生じる。こ
の結果、記録紙P1は、その先端が斜面部材119と当
接された状態でループを描いた後、その下の記録紙から
分離される。このようにして斜面部材119にて分離さ
れた記録紙P1は、給紙ローラ115が回転することに
よりさらに搬送されてシート搬送通路Rに到達する。シ
ート搬送通路Rに到達した記録紙P12は、Uターンロ
ーラ121によってさらに搬送され、シート搬送通路R
を通って不図示の画像記録部に到達する。
【0009】上記のようにして、積載された記録紙Pが
一枚ずつ分離搬送される。最後(最下位)の記録紙を給
紙ローラ115により搬送する際は、最下位の記録紙と
摩擦部材116との間で摩擦が生じるが、その摩擦力は
給紙ローラ115のローラ面とその記録紙との間で生じ
る第1の摩擦力より小さいため、この最下位の記録紙
も、他の記録紙と同様に給紙ローラ115により搬送さ
れる。
【0010】上述した給紙装置は、通常、種々のサイズ
の記録紙に対応できるようになっている。例えば、A4
サイズ程度の記録紙を印刷する記録装置に備えられる給
紙装置では、下はA6など、ハガキサイズまでが対応可
能である。このように種々のサイズの記録紙に対応可能
なものの場合、給紙ローラ115および摩擦部材116
は、通常、記録紙のサイズに応じて複数設けられる。例
えば、図9に示すように、サイズの異なる記録紙P1
1、P12に対応して2つの給紙ローラ115a、11
5bが設けられ、これら給紙ローラの直下にそれぞれ摩
擦部材116a、116bが設けられる。
【0011】この図9の例では、各記録紙P11、P1
2は右詰めでセットされるようになっている。サイズの
小さな記録紙P12を搬送する場合は、給紙ローラ11
5bと摩擦部材116bが用いられ、サイズの大きな記
録紙P11を搬送する場合は、給紙ローラ115a、1
15bと摩擦部材116a、116bがそれぞれ用いら
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た種々のサイズの記録紙が適用可能な従来の給紙装置に
おいては、以下のような問題がある。ここでは、図9に
示した構成を例にその問題点を説明する。
【0013】各給紙ローラ115a、115bは、通
常、同軸上に設けられるため、サイズの小さな記録紙P
12がセットされた場合は、給紙ローラ115aは、記
録紙P12から外れてしまい、そのローラ面が直接、摩
擦部材116aと接する場合がある。この場合、給紙ロ
ーラ115aと摩擦部材116aの間で急激な摩耗が生
じたり、給紙ローラ115aに駆動力を与える給紙モー
タ(不図示)が脱調したりする恐れがある。
【0014】なお、上記の問題の対策として、給紙ロー
ラと摩擦部材が直接に接触しないように、軸上で給紙ロ
ーラを移動させたり、給紙ローラの回避動作を行ったり
する手法があるが、いずれの場合も、複雑な機構を必要
とするため、汎用的対策としては推奨できない。
【0015】本発明の目的は、上記問題を解決し、複雑
な機構を必要とせずに、セットされた用紙から外れた給
紙ローラの摩擦部材への接触を確実に避けることのでき
る給紙装置、およびこれを備えた記録装置を提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の給紙装置は、サイズの異なるシートを収納
可能なシート収納手段と、同一の軸上に前記シートのサ
イズに応じて設けられた複数の給送ローラとを有し、前
記複数の給送ローラは、少なくとも1つの給送ローラが
前記シート収納手段に収納されたシートの面上に当接さ
れ、前記軸が回転されることでその当接されたシートを
搬送するように構成されている給紙装置において、前記
シート収納手段の前記シートが積載される面の、前記複
数の給送ローラとそれぞれ対向する位置に設けられた複
数の摩擦部材を有し、これら複数の摩擦部材のうち、前
記シート収納手段に収納されたシートから外れる給送ロ
ーラと対向する摩擦部材は、その対向する給送ローラと
接触する部分が切り欠かれていることを特徴とする。
【0017】上記の場合、シート収納手段は、予め設定
された基準位置に沿ってシートが収納され、前記基準位
置に最も近い摩擦部材は、当該摩擦部材と対向する給紙
ローラの直下に設けられてもよい。
【0018】本発明の記録装置は、上記の給紙装置と、
この給紙装置から送り出されたシート上に所望のパター
ンを形成する記録手段とを有することを特徴とする。
【0019】上記のとおりの本発明においては、シート
から外れた給送ローラと対向する摩擦部材は、その対向
する給送ローラと接触する部分が切り欠かれているの
で、シートを搬送する際に、その給送ローラと摩擦部材
が接触することは無い。
【0020】また、摩擦部材は、通常、給送ローラの直
下に配置されることで、最下位のシートとの間で大きな
摩擦力を得られるが、本発明によれば、摩擦部材は、給
送ローラと接触する部分、すなわち給送ローラの直下に
位置する部分が切り欠かれているものの、給送ローラと
は対向して配置されている(給送ローラの直下近傍に配
置されている)ので、最下位のシートとの間で十分な摩
擦力を得られる。
【0021】さらに、本発明によれば、基準位置に最も
近い摩擦部材は、当該摩擦部材と対向する給紙ローラの
直下に設けられているので、最下位のシートとの間で従
来と変わらない摩擦力を得られる。このため、表面摩擦
や剛性の高い特殊なメディアシートであっても、強い制
止力により確実な保持が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0023】はじめに、本発明の給紙装置の全体構成に
ついて簡単に説明する。図2は、本発明の一実施形態で
ある給紙装置の全体構成を示す概略断面図である。この
給紙装置は、サイズの異なる記録紙が適用可能なもので
あって、記録紙が複数枚重ねられて収納される、シート
収納手段である給紙カセット10と、給紙カセット10
に収納された記録紙を搬送するための給紙ローラ(また
は給送ローラ)15とを備える。
【0024】給紙ローラ15は、給紙カセット10の上
方に設けられており、この給紙ローラ15よりも記録紙
の搬送の流れに対して上流側に位置している支点14a
により回動自在に支持されたアーム14に回転自在に、
かつ、給紙カセット10に収納された記録紙に接離可能
に保持されている。給紙ローラ15の自重によって給紙
アーム114が給紙アーム軸114aを軸として所定の
方向に回転移動することで、給紙ローラ15のローラ面
が、給紙カセット10に収納された記録紙の最上位の記
録紙P2に当接される。この当接された状態で給紙ロー
ラ15が所定の方向に回転することで記録紙P2が搬送
される。
【0025】給紙カセット10の底面の、給紙ローラ1
5の真下に位置する部分には摩擦部材である分離パッド
16が設けられている。この摩擦部材16は、給紙ロー
ラ15により記録紙Pが搬送される際に、最下位の記録
紙が一緒に搬送されてしまうことを防止する。
【0026】給紙カセット10の記録紙が送り出される
側の端部には、所定の傾斜面を有する分離板(斜面部
材)19が設けられている。この分離板19には、表面
摩擦係数が低く、かつ、表面粗さが安定しているSUS
板などが用いられる。給紙ローラ15により搬送される
記録紙P2は、その先端が分離板19の斜面に対して所
定の角度で当接されるようになっている。ここで、所定
の角度とは、分離に必要な抵抗力を得られ、記録紙の先
端が傷つくことのない角度である。
【0027】給紙カセット10から送り出された記録紙
の進行方向には、Uターンローラ21と、これに対向し
て配置されたローラガイド20とが設けられており、こ
れらによりシート搬送通路Rが形成されている。このシ
ート搬送通路Rの先に、本給紙装置が取り付けられる記
録装置の画像記録部(不図示)が配置される。
【0028】以上の構成は、摩擦部材である分離パッド
16の構造が異なる以外は、図8に示した従来のものと
ほぼ同様のものである。図1は、本発明の一実施形態で
ある給紙装置の給紙ローラおよび分離パッドの模式図で
ある。
【0029】本実施形態の給紙装置は、図9に示したも
のと同様に、サイズの異なる記録紙A、Bに対応して2
つの給紙ローラ15a、15bが同軸上に設けられ、こ
れら給紙ローラと対向する位置にそれぞれ摩擦部材であ
る分離パッド16a、16bが設けられている。本実施
形態でも、各記録紙A、Bは右詰めでセットされ、サイ
ズの小さな記録紙Aが給紙ローラ15bによって搬送さ
れ、サイズの大きな記録紙Bが給紙ローラ15a、15
bの両ローラによって搬送される。
【0030】給紙ローラ15a、15bおよび分離パッ
ド16bは、図9に示したものと同様であるが、分離パ
ッド16aは構造が異なり、サイズの小さな記録紙Aが
セットされて搬送される場合に、給紙ローラ15aが分
離パッド16aと接触しないような構造になっている。
具体的には、分離パッド16aは、分離パッド16bと
同様に給紙カセット10の底面、すなわち記録紙が積載
される面に設けられるが、中央の給紙ローラ15aが接
触する部分が切り欠かれており、この切り欠き部を囲む
ように摩擦部材が設けられている。
【0031】図1に示した構造によれば、サイズの小さ
な記録紙Aがセットされた場合、給紙ローラ15bによ
って最上位の記録紙が搬送されるとともに、分離パッド
16bによって、最下位の記録紙が最上位の記録紙とと
もに搬送されることを防止する。この場合、給紙ローラ
15aは記録紙Aから外れて、分離パッド16aの切り
欠き部、すなわち給紙カセット10の底面が露出した部
分に当接され、分離パッド16aとは直接に接触しな
い。よって、給紙ローラ15aおよび分離パッド16a
が急激に磨耗したり、給紙ローラ15aに駆動力を与え
る給紙モータ(不図示)が脱調したりすることがない。
【0032】サイズの大きな記録紙Bがセットされた場
合は、給紙ローラ15a、15bによって最上位の記録
紙が搬送されるとともに、分離パッド16a、16bに
よって、最下位の記録紙が最上位の記録紙とともに搬送
されることを防止する。ここで、分離パッド16aは、
中央部分が切り欠かれた形状になっているが、給紙ロー
ラ15aと対向して配置されているため、最下位の記録
紙の搬送を抑止する効果を十分に得られる。
【0033】図1に示した構造では、記録紙A、Bは右
詰とされており、給紙ローラ15b側が基準位置となっ
ている。この場合、記録紙A、Bのいずれがセットされ
た場合であっても、給紙ローラ15bは必ず記録紙に当
接されることになり、搬送の際に分離パッド16bと直
接に接触することはない。このため、給紙ローラ15b
の直下に設けられた分離パッド16bは、分離パッド1
6aのように内側に開口した領域を持たなくてもよい。
【0034】また、図1の例では、給紙ローラは2つし
か設けられていないが、同軸上に給紙ローラを3つ以上
設けてもよい。
【0035】さらに、記録紙Pは、シート状のもので、
分離搬送することができ、記録(印刷)を行えるもので
あれば、どのようなものであってもいよい。例えば、記
録紙Pは、表面が柔らかいコート層(例えば光沢フィル
ム)よりなるものであってもよい。図2に示した給紙装
置では、記録紙Pは画像記録面となるコート層を下にし
た状態で給紙カセット10に収納される。
【0036】また、分離パッド16aの中央の切り欠き
部分(給紙カセット10の底面)を凹形状または切り抜
いた構造(例えば角穴)にすることも可能である。図3
は、分離パッド16aの切り欠き部分を角穴にした例で
ある。この構造によれば、サイズの小さな記録紙Aがセ
ットされた場合、給紙ローラ15bが最上位の記録紙に
当接された状態で、記録紙から外れた給紙ローラ15a
は、その一部が角穴17内に収容されて、他のどの部材
とも全く接触しない。
【0037】図4は、上述の図3に示した構造を適用し
た給紙カセットと給紙ローラを示す模式図で、サイズの
小さな記録紙P(記録紙A)がセットされた状態のもの
が示されている。図5は、図4に示す給紙カセットの斜
視図である。
【0038】図4および図5を参照すると、この給紙カ
セット10は、その底面の給紙ローラ15aの直下に位
置する部分に、給紙ローラ15aの一部を収容可能な角
穴23が設けられ、この角穴23の周囲に沿って分離パ
ッド22aが設けられており、さらに、同底面の給紙ロ
ーラ15bの直下に位置する部分に略方形の分離パッド
22bが設けられている。角穴23は、最下位の記録紙
Pに対する制止力低下を最小限に抑えるために、給紙ロ
ーラ15aが接触することのないギリギリの角穴寸法に
設定することが望ましい。各給紙ローラ15a、15b
は同軸上に設けられており、その軸に対して、プーリ1
6、ベルト17およびギア18を介して不図示の駆動源
から駆動力が伝達されるようになっている。
【0039】上記のような給紙カセット10では、図4
に示すように、記録紙Pは右詰でセットされる。記録紙
Pを搬送する際は、給紙ローラ15a、15bがともに
自重により下降するが、記録紙Pのサイズが小さいた
め、給紙ローラ15bのみが最上位の記録紙Pに当接さ
れ、給紙ローラ15aは記録紙Pから完全に外れ、ロー
ラの一部が角穴23内に収容される。この状態で、両給
紙ローラ15a、15bが設けられた軸に回転駆動力が
与えられると、給紙ローラ15bによって最上位の記録
紙Pが搬送され、給紙ローラ15aは他の部材と接触す
ることなく、ただ回転するだけとなる。
【0040】上述した本実施形態の給紙装置において、
図2に示した例では、給紙カセット10から送り出され
た記録紙をUターンさせるような構造になっているが、
本発明はこの構造に限定されるものではない。例えば、
給紙カセット10から送り出された記録紙をUターンさ
せずに画像記録部へ送り込むような構成にしてもよい。
【0041】また、分離パッドや角穴(または凹部)の
形状は図示したものに限定されるものではなく、記録紙
から外れた給紙ローラとの接触を避けることができ、か
つ、最上位の記録紙を搬送する際に最下位の記録紙がと
もに搬送されることを抑止できるのであればどのような
形状にしてもよい。
【0042】さらに、本実施形態では、記録紙が右詰さ
れるものを例に説明しているが、これ以外のもの、例え
ば左詰されるものにも適用することは可能である。いず
れの場合も、記録紙から外れた給紙ローラが分離パッド
(摩擦部材)と接触しないように構成されていればよ
い。
【0043】以上説明した本実施形態の給紙装置は、プ
リンタ(インクジェットプリンタ、サーマルプリンタな
ど)、複写機、ファクシミリ等、種々の記録装置に適用
することが可能である。一例として、本実施形態の給紙
装置が適用されたインクジェットプリンタを以下に説明
する。
【0044】図6は、図2に示した給紙装置を備えた記
録装置の一例であるインクジェットプリンタの斜視図、
図7は、そのインクジェットプリンタの概略断面図であ
る。図6および図7において、図2に示したものと同じ
ものには同じ符号を付している。
【0045】このインクジェットプリンタは、プリンタ
本体1に図2に示した給紙装置の給紙カセットが着脱自
在に設けられている。給紙装置からシート搬送通路Rを
通って搬送されてきた記録紙の進行方向には、搬送ロー
ラ9およびピンチローラ12、画像記録部3A、排紙ロ
ーラ11aおよび排紙拍車11bが順次配置されてい
る。搬送ローラ9およびピンチローラ12は、シート搬
送通路Rを通って搬送されてきた記録紙を画像記録部3
Aへ搬送し、排紙ローラ11aおよび排紙拍車11b
は、画像記録部3Aに搬送された記録紙をプリンタ外へ
排出する。
【0046】画像記録部3Aは、搬送ローラ9およびピ
ンチローラ12によって挟持されて搬送されてきた記録
紙を支持するプラテン24、このプラテン24と対向し
て配置された走査方向に移動するキャリッジ2、このキ
ャリッジ2に搭載され、プラテン24上の記録紙にイン
クを吐出して記録を行う記録ヘッド3を備える。
【0047】キャリッジ2は、両端部がプリンタ本体1
のフレーム6に固定された、互いに平行なガイドシャフ
ト7とガイドレール8に摺動可能に支持されており、不
図示のベルト駆動装置およびモータによってガイドシャ
フト7とガイドレール8に沿った往復移動が可能であ
る。
【0048】記録ヘッド3は、記録紙と対向する面に、
インクを吐出する複数のノズル列(不図示)を備える。
これらノズル列は副走査方向に並んでおり、ノズル列ご
とに異なる色のインクを吐出するようになっている。各
色のノズル列には、それぞれ供給チューブ5を介してイ
ンクタンク4より対応する色のインクが供給されるよう
になっている。
【0049】プリンタ本体1には、給紙装置が取り付け
られた状態で、給紙カセット10を覆うようにカセット
カバー13が設けられている。給紙カセット10へ記録
紙Pを補充する場合は、このカセットカバー13を開け
る。
【0050】次に、本インクジェットプリンタの画像記
録動作について説明する。
【0051】画像記録動作が開始されると、まず、アー
ム14の下方回動と給紙ローラ15の自重により、給紙
ローラ15が給紙カセット10に積載された記録紙Pの
最上位の記録紙P2に当接される。この状態で、給紙ロ
ーラ15が回転すると、記録紙P2が搬送され、分離板
19における抵抗力を受けて分離され、分離板19の斜
面に沿ってローラガイド20まで搬送される。このと
き、最下位の記録紙Pは分離パッド16によってその移
動が抑止される。
【0052】ローラガイド20まで搬送された記録紙P
2は、シート搬送通路Rに進入し、Uターンローラ21
の回転により搬送ローラ9およびピンチローラ12の位
置まで導かれ、搬送ローラ9およびピンチローラ12に
よって挟持されてプラテン23上の記録位置まで搬送さ
れる。
【0053】記録紙P2が記録位置まで搬送されると、
続いて、キャリア2に搭載された記録ヘッド3による印
字(画像記録)動作が開始される。この印字動作では、
例えば、記録ヘッド3による1走査分の印字が終了する
と、一旦印字動作を中断し、プラテン23上の記録紙P
2を搬送ローラ9にて所定量だけ搬送した後、再びキャ
リア2をガイドシャフト7に沿って移動させながら次の
1走査分の印字を行う、といった手順で印字が行われ
る。このようにして、キャリア2を往復移動させなが
ら、記録ヘッド3からインクを記録紙P2に向けて吐出
することにより、記録紙上に所望の画像が記録される。
【0054】印字動作が終了して、所望の画像が記録さ
れた記録紙P2は、排紙ローラ11aと排紙拍車11b
にて挟持されカセットカバー13上に排紙される。
【0055】なお、図6には、プリンタ本体1の所定の
位置(キャリア2の移動可能な範囲で、通常は、最も端
に位置するホームポジション)にヘッド回復部11が設
けられており、キャリア2をそのホームポジションに移
動することで、ヘッド回復部11による記録ヘッド3の
回復動作が行われる。この回復動作では、例えば記録ヘ
ッド3に対してキャッピング、吸引、ワイピング等の動
作を行う。これにより、記録ヘッド3の目詰まり等を防
止することができ、記録ヘッド3の性能を保持すること
ができる。ヘッド回復部11による記録ヘッド3の回復
は、記録動作の前後もしくは1行毎の記録の合間に行う
ことができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シートを搬送する際に、そのシートから外れた給紙ロー
ラが摩擦部材と接触することは無いので、給紙ローラと
摩擦部材の急激な摩耗および給紙ローラに駆動力を与え
る給紙モータの脱調を防止することができる。したがっ
て、安定性に優れた給紙装置および記録装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である給紙装置の分離パッ
ドの構造を示す模式図である。
【図2】本発明の一実施形態である給紙装置の全体構成
を示す概略断面図である。
【図3】本発明の給紙装置に用いられる分離パッドの他
の構造例を示す模式図である。
【図4】図3に示す分離パッドを備える給紙カセットお
よび給紙ローラを示す模式図である。
【図5】図4に示す給紙カセットの斜視図である。
【図6】図1に示す給紙装置を備えた記録装置の一実施
例であるインクジェットプリンタの斜視図である。
【図7】図6に示すインクジェットプリンタの概略断面
図である。
【図8】従来の給紙装置を示す概略断面図である。
【図9】従来の給紙装置に用いられている摩擦部材の構
造を示す模式図である。
【符号の説明】
1 プリンタ本体 2 キャリア 3 記録ヘッド 4 インクタンク 5 供給チューブ 6 フレーム 7 ガイドシャフト 8 ガイドレール 9 搬送ローラ 10、110 給紙カセット 11 ヘッド回復部 11a 排紙ローラ 11b 排紙拍車 12 ピンチローラ 14、114 給紙アーム 14a、114a 給紙アーム軸 15、15a、15b、115、115a、115b
給紙ローラ 16、16a、16b、22a、22b 分離パッド 17、23 角穴 19 分離板 20、120 ローラガイド 21、121 Uターンローラ 24 プラテン 26 プーリ 27 ベルト 28 ギア 116、116a、116b 摩擦部材 119 斜面部材 P、P1、P2、P11、P12 記録紙 R シート搬送通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H072 AB03 BA03 BA12 BB01 CA01 CB07 JA02 JA05 3F343 FA01 FB02 FB04 FC01 GA01 GB01 GC01 GD01 JA16 JD04 JD08 JD33 KB05 LA04 LA16 LB08 LC07 LD10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイズの異なるシートを収納可能なシー
    ト収納手段と、同一の軸上に前記シートのサイズに応じ
    て設けられた複数の給送ローラとを有し、前記複数の給
    送ローラは、少なくとも1つの給送ローラが前記シート
    収納手段に収納されたシートの面上に当接され、前記軸
    が回転されることでその当接されたシートを搬送するよ
    うに構成されている給紙装置において、 前記シート収納手段の前記シートが積載される面の、前
    記複数の給送ローラとそれぞれ対向する位置に設けられ
    た複数の摩擦部材を有し、これら複数の摩擦部材のう
    ち、前記シート収納手段に収納されたシートから外れる
    給送ローラと対向する摩擦部材は、その対向する給送ロ
    ーラと接触する部分が切り欠かれていることを特徴とす
    る給紙装置。
  2. 【請求項2】 摩擦部材の切り欠かれた部分が凹形状に
    なっていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装
    置。
  3. 【請求項3】 摩擦部材の切り欠かれた部分が貫通穴に
    なっていることを特徴とする請求項1に記載の給紙装
    置。
  4. 【請求項4】 貫通穴は、シート収納手段の底面に形成
    された角穴であることを特徴とする請求項3に記載の給
    紙装置。
  5. 【請求項5】 シート収納手段は、予め設定された基準
    位置に沿ってシートが収納され、前記基準位置に最も近
    い摩擦部材は、当該摩擦部材と対向する給紙ローラの直
    下に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    給紙装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項に記載の
    給紙装置と、 前記給紙装置から送り出されたシート上に所望のパター
    ンを形成する記録手段とを有することを特徴とする記録
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7384033B2 (en) 2004-03-05 2008-06-10 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Feed roller unit and conveyance apparatus
US7547012B2 (en) 2006-03-07 2009-06-16 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet feeder image forming device
US7692825B2 (en) 2005-08-31 2010-04-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet supplying apparatus and image recording apparatus including same
JP2015020865A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 キヤノン株式会社 給送装置および記録装置

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