JP3970097B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリアル型の記録装置、特に、記録ヘッドとして、インクなどの液体を吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンターとして、また複写機などの記録部として用いられる記録装置としては、シリアル型の記録装置、すなわち、記録紙やOHPシートなどのシート状の記録媒体を挟持して搬送しつつ、記録媒体の搬送経路上に配置された記録ヘッドを走査させて記録媒体上に画像を記録する構成のものが一般に用いられている。このような記録装置の中でも、インクジェット記録方式の記録装置は、低騒音、低ランニングコストとすることができ、また、装置を小型化しやすい、カラー化するのが容易であるなどの利点を有しており、一般に広く利用されている。
【0003】
インクジェット記録装置において、記録媒体を挟持して搬送する機構、記録媒体上への記録を行う機構、記録完了後の記録媒体を装置外に排紙する機構などの構成は、例えば、特開2001−246759号公報などに開示されている。このようなインクジェット記録装置の、従来例の模式図を図9,10に示す。図9は、このインクジェット記録装置全体の模式的側面図、図10は、このインクジェット記録装置において、主要な機構を構成するプリンターユニット520の斜視図である。なお、以下の説明では、説明の便のため、排紙トレー518が設けられた側を前方として説明する。
【0004】
プリンターユニット520は、板状の部材から構成され、ボトムケース519の底面に対して、したがって記録装置の設置面に対してほぼ直角に延びる後方の壁と、この壁の両側端部が折り曲げられて形成された両側壁とを有する、全体としてコの字状のシャーシ501(図10参照)を有している。このシャーシ501は、ボトムケース519(図9参照)上に固定される。シャーシ501の両側壁間には、ガイドシャフト504がボトムケース519の底面に対してほぼ平行に支持されている。このガイドシャフト504と、シャーシ501の上端に設けられたガイド部とによって、キャリッジ506が、ボトムケース519の底面に対してほぼ平行に往復移動可能に支持されている。キャリッジ506には、駆動ベルト510が連結されており、キャリッジ506は、不図示のCRモータによって駆動ベルト510を循環運動させることによって、往復移動させられる。
【0005】
キャリッジ506には、記録ヘッド508が、その吐出口形成面を下方に向け、吐出口形成面が設けられた部分を下方に突出させて搭載されている。キャリッジ506の、後側の面には、この記録ヘッド508の動作を制御する回路が設けられた基板534が設けられている。シャーシ501の後側の壁の前面には、付勢された状態でエンコーダー507が配設されており、このエンコーダー507と、不図示のキャリッジ上の基板に設けられたセンサーによって、キャリッジ506の位置が検出される。このようにして検出された、キャリッジ506の位置信号は、キャリッジ506や記録ヘッド508の動作制御に利用される。
【0006】
シャーシ501の背面側には、ボトムケース519上に自動給紙部517が設けられている。自動給紙部517には、圧板526と給紙トレー527が後方に向かって斜めに立ち上がるように設けられており、これらの上に複数枚の記録媒体524が載置される。圧板526は、ボトムケース519上に設けられたASFベース525に、圧板526の上端部の周りに回転可能に取り付けられ、下端部が前方に向かう方向(図9の時計回り方向)に回転付勢されている。このように回転付勢される圧板526によって、載置された記録媒体524の下端部が押し付けられる位置には、ASFベース525に回転可能に軸支された給紙ローラー528が配置されている。給紙ローラー528に対向する位置には、分離ローラー529が配置されている。
【0007】
給紙ローラー528は、不図示の駆動源に接続されており、記録動作開始時、回転駆動されて、記録媒体524を給送する。圧板526は、不図示のカムによって、給紙ローラー528と連動するように構成されており、給送時には、前述の付勢力によって、記録媒体524を給紙ローラー528に押し付け、待機時には、付勢力に抗して、下端部が後方に向かう方向に押し戻される。したがって、待機状態では、記録媒体524を圧板526上に自由に載置し、また取り外すことができ、載置された記録媒体524は、その下端がASFベース525に設けられたリブに当接した状態で保持される。
【0008】
給紙時、分離ローラー529は、給紙ローラー528との間のニップに複数枚の記録媒体524が入り込んだ場合、分離ローラー529側の記録媒体524がそれ以上進まないようにする働きをする。したがって、自動給紙部517からは、記録媒体524が1枚ずつ分離されて給紙される。
【0009】
給紙される記録媒体524の前縁が噛み込む位置には、互いに対向する位置に、それぞれ回転可能に軸支された搬送ローラー502とピンチローラー503が配設されている。搬送ローラー502は、シャーシ501の両側壁に形成された軸受け512によって軸支されている。ピンチローラー503は、一端側にピンチローラー503を軸支し、他端側でシャーシ501の両側壁間に回転可能に軸支されたピンチローラーホルダー513に取り付けられている。ピンチローラーホルダー513は、回転付勢されており、それによって、ピンチローラー503は、搬送ローラー502に押し付けられている。
【0010】
搬送ローラー502は、不図示のLFモータに接続されており、搬送ローラー502とピンチローラー503との間のニップに挟持された記録媒体524は、搬送ローラー502の回転によって搬送される。このようにして記録媒体524は、キャリッジ506が往復移動させられる主走査方向に交差する、特に直交すする副走査方向に搬送される。
【0011】
記録媒体524がこのように搬送される経路の下には、往復移動されるキャリッジ506上の記録ヘッド508の吐出口形成面に対向する位置にプラテン516が設けられている。プラテン516は、シャーシ501の両側壁間に、回転可能に軸支されている。プラテン516の前方には、互いに対向する位置に、それぞれ回転可能に軸支された排紙ローラー511と拍車514が配設されている。拍車514は、排紙ローラー511に向かってばね付勢されている。排紙ローラー511は、プラテン516を構成する部材に軸支されており、搬送ローラー502と連動して回転するように不図示のギアを介してLFモータに接続されている。記録媒体524がこれら搬送ローラー502と排紙ローラー511とによって搬送される経路は、ボトムケース519の底面に対してほぼ平行に延びている。
【0012】
排紙ローラー511と拍車514の間のニップに挟持された記録媒体524が、排紙ローラー511の回転によって送り出される位置には、排紙トレー518が設けられている。排紙トレー518は、ボトムケース519の下端の高さから、記録媒体524がプラテン516上を通って搬送される通紙面の高さまで、前方に向かって斜め上方に延びている。
【0013】
キャリッジ506の移動経路において、右端はホームポジションに設定されており、キャリッジ506をこのホームポジションに位置させた状態で、その下方に位置する部分には、吸引回復手段515が設けられている。吸引回復手段515は、記録ヘッド508の吐出口形成面に開口するノズルを覆うキャップと、キャップ内を負圧にする負圧発生手段を有している。吸引回復手段515は、ある程度の液体をノズルから吸引することによって、混入したごみや乾燥して粘度が高くなったインクなどをノズル内から除去し、これらによってノズルが詰まるといった問題が生じるのを防止する働きをし、また、液体をノズル内に良好に充填するのに用いられる。また、吸引回復手段515には、吐出口形成面をワイピングし、この面に付着したゴミやインクを除去するワイピング手段も設けられている。
【0014】
吸引回復手段515、自動給紙部517は、プリンターユニット520に対して所定の位置に位置決めされて配設されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術の構成では、記録を行う機構、記録媒体524の搬送機構、排紙機構は、全て、それを構成する部材の大部分がプリンターユニット520に組み込まれている。したがって、プリンターユニット520のシャーシ501には、これらに必要な部材を支持するために、大きな負荷がかかる。このシャーシ501の強度、剛性が不十分であれば、記録媒体524上への記録位置に乱れが生じるなど、記録品位に悪影響が生じることが考えられる。したがって、シャーシ501は、十分に高い強度、剛性を有するように構成する必要があり、このことが、装置のコストの増大の一因となっている。
【0016】
そこで、本発明の目的は、従来技術を改良し、記録媒体上への画像記録に悪影響を生じることなく、したがって、高品位の画像を形成可能でありながら、支持部材としてより安価で簡素な構成のものを用いることができる、シリアル型の記録装置、特にインクジェット記録装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明による記録装置は、記録媒体を挟持して搬送する、回転可能に軸支され、回転駆動される搬送ローラーおよび搬送ローラーに対向して、回転可能に軸支されたピンチローラーと、搬送される記録媒体の上方で、記録媒体の搬送方向に交差する方向に往復移動可能に支持されたキャリッジとを有し、記録媒体を所定量ずつ搬送することと、キャリッジを往復移動させつつ、キャリッジに搭載された記録ヘッドによって、記録媒体上の所定幅の領域に画像を記録することとを繰り返して記録を行う記録装置であって、搬送ローラーを軸支するベースユニットと、キャリッジおよびピンチローラーを支持する記録部ユニットとを結合した組み立て体を有し、記録部ユニットは、板状の部材の上端、下端、および少なくとも一方の側端を折り曲げて、全体として箱状に形成されたシャーシを有し、このシャーシによってキャリッジとピンチローラーを支持しており、記録媒体が積載される給紙トレーと、回転可能に軸支され、回転駆動されることによって、給紙トレーに積載された記録媒体のうちの1枚を搬送ローラーとピンチローラーとの間のニップへと給紙する給紙ローラーとをさらに有し、給紙ローラーは、一端を記録部ユニットに軸支され、他端をベースユニットに軸支されていることを特徴とする。
【0018】
この構成では、キャリッジ、搬送ローラー、ピンチローラーを、記録部ユニットとベースユニットとに分けて支持するため、従来例におけるように、これらを1つの部材によって支持する場合に比べて、記録部ユニットとベースユニットとの各々の支持部材に加わる負荷を低減することができる。さらに、記録部ユニットの支持部材として、板状の部材の端部を折り曲げて箱状にしたシャーシを用いることによって、比較的簡素で、安価な構成によって、比較的高い強度、剛性を得ることができる。そして、高い強度を有するシャーシを、ベースユニットに結合することによって、ベースユニットを補強することができる。
【0019】
さらに、給紙ローラー、一端を記録部ユニットに軸支し、他端をベースユニットに軸支して取り付けることによって、記録部ユニットとベースユニットとに給紙ローラーから加わる負荷を、両者に分担させて軽減することができる。
【0020】
キャリッジは、シャーシの上端および下端の折り曲げ部をガイド部として、摺動して往復移動可能に支持する構成とすることができる。この構成によれば、従来技術におけるガイドシャフトが不要となり、部品点数を減らして、装置の簡素化を図ることができる。
【0021】
前述のように、ベースユニットは、シャーシに結合されることによって補強されるので、その支持部材には、比較的強度の低い材料を用いることができる。特に、ベースユニットの支持部材となるベースを、安価で、様々な形状にすることが容易な樹脂成型部材とすることができる。
【0022】
記録部ユニットとベースユニットとは、互いの相対位置を変化させないように結合してもよいが、連結軸を介して、連結軸の周りに相対的に回転させることができるように結合してもよい。いずれにしても、シャーシを結合することによって、ベースユニットを補強する効果を得ることができる。また、後者の場合、記録部ユニットとベースユニットとを連結軸の周りに相対的に回転させることによって、両者を、搬送ローラーとピンチローラーとが対向して配置される位置と、搬送ローラーとピンチローラーとが離れる位置とに配置可能にすることができる。このように構成することによって、紙詰まりなどが生じた場合には、搬送ローラーとピンチローラーとを離した状態にし、詰まった記録媒体を容易に除去することが可能になる。
【0023】
また、本発明の記録装置において、シャーシには、キャリッジに連結された環状の駆動ベルトと、駆動ベルトが掛けられた複数のプーリーと、プーリーのうちの少なくとも1つを、駆動ベルトに張力を加える方向に付勢する付勢手段と、プーリーの1つに接続された駆動モーターとをさらに支持させてもよい。したがって、この構成では、キャリッジは、駆動モーターを駆動することによって往復移動させることができる。そして、シャーシには、駆動モーターが接続されたプーリーの外周面の、駆動ベルトが掛けられた部分の少なくとも一部に対して、該プーリーの外周面との間に所定の間隔をあけて位置する壁面を有するベルトストッパーを形成してもよい。このようなベルトストッパーを設けることによって、駆動ベルトがプーリーの周方向に浮き上がるのを防止することができる。このベルトストッパーは、キャリッジがその摺動方向に、所定の範囲を越えて移動した場合に、キャリッジの一部に当接する構成とするのが有利である。それによって、キャリッジが所定の範囲を越えて移動してしまうのを防止することができる。
【0024】
本発明の記録装置は、上述のように、簡素で安価な構成でありながら、強度の高い支持部材を有し、したがって、各部を精度よく動作させて、精度よく記録動作を行うことができる。このような特性は、特に、液体を吐出するインクジェット記録ヘッドが搭載されるインクジェット記録装置において望ましいものであり、本発明は、インクジェット記録装置に好適に適用することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0026】
(第1の実施形態)
図1〜4に、本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置の模式図を示す。このインクジェット記録装置は、主として、記録部ユニット20、ベースユニット21、メインケースユニット22から構成されており、これらは、ビスなどによって互いに固定されている。図1は、この記録部ユニット20とベースユニット21との組み立て体の斜視図、図2は、その分解斜視図である。図3は、記録装置全体の構成を模式的に示す側面図である。図4は、記録部ユニット20とベースユニット21との組み立て体と、メインケースユニット22との分解斜視図である。なお、以下の説明では、説明の便のため、排紙トレー18が設けられた側を前方として説明する。
【0027】
図2に示すように、記録部ユニット20は、板状の部材から構成され、鉛直方向に立ち上がるように配置された後壁を有し、この後壁の上端、下端、右端が前方に向かって折り曲げられ、全体としてほぼ箱状の形状を有するシャーシ1を有している。シャーシ1の上端と下端の折り曲げられた部分は、キャリッジ6のガイド部4を構成している。すなわち、キャリッジ6は、その上端部と下端部にガイド部4との係合部を有し、係合した状態で、左右方向に摺動可能に支持されている。キャリッジ6は、折り曲げ部の無い左端からシャーシ1に装着される。
【0028】
キャリッジ6には、シャーシ1の後壁の前面の左右端部に回転可能に支持された両プーリーに掛けられた環状の駆動ベルト10が連結されている。プーリーと駆動ベルト10には、互いに噛み合う歯が設けられている。右側のプーリーには右側に向かって付勢力が加えられており、駆動ベルト10には、この付勢力によって所定の張力が加えられている。左側のプーリーには、キャリッジモーター104(図1参照)が接続されている。したがって、キャリッジ6は、キャリッジモーター104を駆動することによって、その駆動力がプーリー、駆動ベルト10を介して加わり、往復移動させられる。
【0029】
また、左側のプーリーの左側には、プーリーの外周面を、所定の間隔をあけて囲むベルトストッパー32が、シャーシ1から前方に突出して設けられている。このベルトストッパー32によって、過負荷時などに駆動ベルト10がプーリーの外周面から浮き上がり、歯とびが生じるのを防止している。このベルトストッパー32は、キャリッジ6が左側に動き過ぎた場合には、キャリッジ6の一部に当接するように構成されている。したがって、ベルトストッパー32は、キャリッジ6が暴走した場合であっても、通常の主走査で移動する範囲を超えて移動するのを防止するストッパーとしても機能する。
【0030】
キャリッジ6上には、図5に示すように記録ヘッド8を搭載可能である。本実施形態において、記録ヘッド8は、詳細には図示しないが、熱エネルギーを利用してインクなどの液体を吐出するインクジェット記録ヘッドである。この記録ヘッド8は、熱エネルギーを発生する素子としての複数の電気熱変換体と、電気熱変換体上を通って、下方に開口する複数の吐出口に連通する複数のノズルを備えている。この記録ヘッド8は、熱エネルギーにより液体を膜沸騰させて気泡を発生、成長、収縮させ、この際に生じる圧力変化を利用して、吐出口から液体を吐出する。
【0031】
本実施形態では、キャリッジ6のホームポジション(HP)は右端に設定されており、それより左側の、記録媒体24の、後述する搬送経路上が記録領域になっている。記録ヘッド8には、HPにある状態で記録領域に遠い方から、ブラック(BK)のインクを保持するインクタンク9BKと、カラー(CL)の各色のインク、具体的には、シアン、マゼンタ、イエローのインクを保持するインクタンク9CLが搭載されている。これに対応して、記録ヘッド8には、図示していないが、各色のインクを保持するインクタンクから各色のインクが供給される複数のインク供給口と、供給された各色のインクを吐出する複数のノズル列が、HPにある状態で記録領域に遠い側から、BK用、CL用の順に配置されている。
【0032】
記録ヘッド8には、各電気熱変換体に接続された配線と、コネクタが設けられており、このコネクタがキャリッジ6に接続されて、記録装置本体側と電気的に接続される。キャリッジ6には、このように記録ヘッド8と接続され、またフレキシブルケーブルを介して記録装置本体側と接続され、記録ヘッド8の動作を制御する回路が組み込まれた基板34(図3参照)が背面に配設されている。
【0033】
シャーシ1の後壁の前面には、エンコーダー7が配設されており、このエンコーダー7と、不図示のキャリッジ上の基板に設けられたセンサーによって、キャリッジ6の位置が検出される。このようにして検出された、キャリッジ6の位置信号は、キャリッジ6や記録ヘッド8の動作制御に利用される。エンコーダー7は、精度よく所定の位置に位置するように、付勢された状態で、特に、この例では左側に向かって付勢された状態で配設されている。
【0034】
シャーシ1の下端には、一端にピンチローラー3を回転可能に軸支したピンチローラーホルダー13が、他端の周りに回転可能に軸支されている。ピンチローラーホルダー13は、ピンチローラー3が下方に向かう方向に回転付勢されている。
【0035】
ベースユニット21は、このインクジェット記録装置を設置する際の支持面を下面とするベース19(図3参照)を有している。ベース19上の、後端には、ベースユニット21が位置決めされて配設されている。ベースユニット21には、圧版26と給紙トレー27が、後方に向かって斜めに立ち上がるように設けられており、これらの上に複数枚の記録媒体24が載置される。圧板26は、ASFベース25に、圧板26の上端部の周りに回転可能に取り付けられ、下端部が前方に向かう方向(図3の時計回り方向)に、不図示のばねによって回転付勢されている。
【0036】
このように回転付勢される圧板26によって、載置された記録媒体24の下端部が押し付けられる位置には、給紙ローラー28が配置されている。給紙ローラー28は、一方の端部を、シャーシ1に設けられた給紙ローラー軸受け31に軸支され、もう一方の端部をASFベース25に軸支されている。給紙ローラー28の、ASFベース25に軸支された側の端部には、給紙ローラーギア30(図2参照)が取り付けられている。給紙ローラーギア30は、詳細には示さないが、後述する搬送ローラー2の回転軸に他のギアなどを介して接続されており、したがって搬送ローラー2を駆動するLFモータ35によって回転駆動される。給紙ローラー28に対向する位置には、分離ローラー29が配置されている。分離ローラー29は、不図示の付勢手段によって、給紙ローラー28に向かって付勢されている。
【0037】
給紙ローラー28は、記録動作開始時、回転駆動されて記録媒体24を給送する。圧板26は、ASFベース25に軸支された、不図示のコントロールカムによって、給紙ローラー28と連動するように構成されている。これによって、圧版26は、給送時には、前述の付勢力によって、記録媒体24を給紙ローラー28に押し付け、待機時には、付勢力に抗して、下端部が後方に向かう方向に押し戻される。したがって、待機状態では、記録媒体24を圧板26上に自由に載置し、また取り外すことができ、載置された記録媒体24は、その下端がASFベース25に設けられたリブに当接した状態で保持される。
【0038】
給紙時、分離ローラー29は、給紙ローラー28との間のニップに複数枚の記録媒体24が入り込んだ場合、分離ローラー29側の記録媒体24がそれ以上進まないようにする働きをする。したがって、記録媒体24は1枚ずつ分離されて給紙される。これら圧版26、給紙ローラー28、分離ローラー29などによって、自動給紙部17が構成されている。
【0039】
自動給紙部17によって給紙される記録媒体24の前縁が到達する位置には、搬送ローラー28が配設されている。搬送ローラー2には、シャーシ1の下端に取り付けられたピンチローラー3が、前述の付勢力によって押し当てられており、給紙された記録媒体24の先端は、搬送ローラー2とピンチローラー3との間に挟持される。搬送ローラー502は、ベース19に回転可能に軸支されており、一方の端部にはLFギア36が取り付けられ、このLFギア35を介してLFモーター35によって回転駆動される。
【0040】
記録媒体24が搬送ローラー28の回転によって搬送される経路の下には、往復移動されるキャリッジ6上の記録ヘッド8の吐出口形成面に対向する位置にプラテン16が設けられている。プラテン16の前方には、ベース19に回転可能に軸支された排紙ローラー11が配設されている。排紙ローラー11に対向して配置される拍車14は、図4に示すようにメインケースユニット22に軸支されている。
【0041】
排紙ローラー11は、ベース19に回転可能に軸支されたアイドルギア36を介して、搬送ローラー2の回転軸に接続されており、搬送ローラー2と連動して回転駆動される。排紙ローラー11と拍車14の間に噛み込んだ記録媒体24は、排紙ローラー11の回転によって排紙される。このようにして記録媒体24が排紙される、インクジェット記録装置の前部には、ベース19に取り付けられた排紙トレー18が設けられている。
【0042】
本実施形態では、搬送ローラー2とピンチローラー3の間のニップから、プラテン16上を通って排紙ローラー11と拍車14の間のニップに至る、記録媒体24の搬送経路は、図3に示すように、ベース19の底面、したがって、インクジェット記録装置の設置面に対して、前方に向かって下方に少し傾いている。この搬送経路の傾きは、特に、10度に設定されている。これに合わせて、記録部ユニット20も少し、特に10度傾いて配置されており、記録ヘッド8の吐出口形成面が、プラテン16上を搬送される記録媒体24の記録面に平行になるようになっている。
【0043】
ベースユニット21には、さらに、キャリッジ6がホームポジションにある状態で、キャリッジ6の下方に位置する位置に吸引回復手段15(図2参照)が配設されている。図6は、この吸引回復手段15部分の拡大図である。
【0044】
図6に示すように、この吸引回復手段15は、キャップ112,113を上方に向かって開口した状態で保持するキャップホルダー122が取り付けられたキャップスライダー123を有している。また、キャップスライダー123には、上方に向かって立ち上がるように配置されたブレード118,1119も取り付けられている。キャップスライダー123は、右側に向かって段階的に高くなった、4ヶ所のリブ124の上縁に当接するように下方に向かって、また左側に向かって、不図示のばねなどの付勢手段によって付勢されている。キャップスライダー123の右端には、ホームポジションへと移動してくるキャリッジ6の一部に当接する位置まで上方に向かって延びている当接リブ125が設けられている。
【0045】
したがって、キャリッジ6がホームポジションへと右に移動してくると、キャップスライダー123は右側へと移動させられる。この際、キャップスライダー123はリブ124の上縁の傾斜に沿って摺動し、すなわちリブ124がカムとして機能して、上方へと移動させられる。このキャリッジ6の移動に伴って、ブレード118,1119は、記録ヘッド8の吐出口形成面に当接し、摺動させられ、これによってワイピングが行われる。
【0046】
ブレード118,1119は、左側のブレード118がカラーインク用、右側のブレード1119がブラックインク用である。すなわち、ブレード118,1119の各々は、キャップスライダー123の移動に伴って、それぞれ、記録ヘッド8のブラックインク用の吐出口列、カラーインク用の吐出口列の周辺をワイピングできるように、キャップスライダー123に位置決めされて取り付けられている。これによって、各ブレード118,1119は、記録ヘッド8の吐出口形成面に、所定のブレード侵入量、当接角度、および当接圧で当接するようになっている。
【0047】
また、キャリッジ6がホームポジションまで移動すると、キャップ112,113は、記録ヘッド8の吐出口形成面を覆う位置に移動させられる。キャップホルダー122は、この際にキャップ112,113が良好に吐出口形成面に密着するように、キャップスライダー123に所定の範囲内で回転可能に軸支され、また上方に向かって不図示のキャップばねによって付勢されている。キャップ112,113は、左側のキャップ112がカラーインク用であり、右側のキャップ113がブラックインク用である。
【0048】
キャップ112,113には、負圧発生手段が接続されている。図7に、この負圧発生手段を構成するポンプユニット119の模式的構成図を示す。このポンプユニット119はチューブポンプと呼ばれるものであり、各キャップ112,113には、キャップホルダー122を通って延びる吸引チューブ145(カラーインク用),150(ブラックインク用)がそれぞれ接続されている。
【0049】
ポンプユニット119は、回復系ベース130に形成された、加圧ガイド130Aとなる半円筒形の底面を有する溝内に、底面と同心に回転可能に軸支されたコロホルダー144を有している。コロホルダー144は、加圧ガイド130Aとの間に所定の隙間をあけて位置する、円柱状の外周面を有しており、吸引チューブ145,150は、この隙間を通って案内されている。吸引チューブ145,150の、キャップ112,113に接続された側とは反対側の端部は、ベース19内に配設された廃インク吸収体401に接続されている。
【0050】
コロホルダー144には、円柱形のコロ147が、その外周面がコロホルダー144の外周面からはみ出るように軸支されている。コロホルダー144は、不図示のギアを介してLFモータ35に接続されており、必要に応じて、図7の矢印で示すように、時計回り方向に回転駆動される。このようにコロホルダー144が回転すると、コロ147によって、吸引チューブ145,150は、加圧されて潰される。この際、吸引チューブ145,150の、潰される部位は、コロホルダー144の回転にしたがって、キャップ112,113側の部分から、それから離れる側へと移動していく。このように、吸引チューブ145,150がしごかれることによって、キャップ112,113内に負圧が発生する。
【0051】
メインケースユニット22(図4参照)は、以上説明した記録部ユニット20とベースユニット21との組み立て体の上方と側方を覆うメインケース33を有している。メインケース33には、前述のように、拍車14が、メインケース33を固定した状態で排紙ローラー11に対向する位置に軸支されている。拍車14は、不図示のばねなどの付勢手段によって、排紙ローラー11に向かって付勢されている。
【0052】
本実施形態のインクジェット記録装置は、例えば、ホストコンピュータに接続して用いられ、ホストコンピュータから記録指令や画像データを受信して、記録動作を実行する。記録指令を受けると、載置された記録媒体24は、自動給紙装部17によって1枚ずつ分離されて給紙される。給紙された記録媒体24は、搬送ローラー2によって、所定の記録位置に送られる。その後、キャリッジ6が往復移動させられ、この際、記録ヘッド8が画像データに応じて駆動され、その吐出口から選択的にインクが吐出されて、記録媒体24上の帯状の領域に、画像データに応じた画像が記録される。次に、搬送ローラー2によって、行われた記録幅に応じた所定量だけ記録媒体24が送られる。その後、記録ヘッド8によって、再び、前とはずれた領域に記録が行われる。このようにして、所定幅の記録と所定幅の送りとが繰り返されて、所望の領域に所望の画像が記録される。
【0053】
記録動作が行われない時には、キャリッジ6はホームポジションへと移動させられる。この際、ブレード118,119によって、記録ヘッド8の吐出口形成面がワイピングされ、付着したインクやゴミなどが除去される。また、各吐出口はキャップ112,113によってキャッピングされ、これによってインクが吐出口から蒸発し、増粘するのが抑制される。このように、キャッピングされている状態で、必要に応じてポンプユニット119が駆動される。すると、ノズルからインクが吸いだされ、それと共に、増粘したインクや内部に残留した気泡やごみが除去され、インクがノズル内に良好に充填される。これによって、ノズルがごみや増粘インクによって詰まったり、インクが吐出されにくくなったりするのを防止することができる。吸い出されたインクは、廃インク吸収体401へと廃棄される。これらワイピング、キャッピング、および吸引回復を適宜行うことによって、記録ヘッド8の液体吐出精度を高く保つことができる。
【0054】
以上説明した本実施形態のインクジェット記録装置では、搬送ローラー2、排紙ローラー11はベース19に軸支され、一方、シャーシ1には、キャリッジ1を摺動可能に支持し、またピンチローラーホルダー13を軸支している。また、給紙ローラー28は、一端をシャーシ1、他端をベース19に軸支している。このため、従来技術におけるように、これらを全て1つのシャーシに支持する構成に比べて、本実施形態の構成では、シャーシ1、ベース19に加わる付加を低減することができる。また、シャーシ1は、板状部材の上端、下端、右端を折り曲げて、全体として箱状に形成されており、したがって、簡素で安価な構成でありながら、比較的高い強度、剛性を有している。
【0055】
これらの理由により、本実施形態の構成では、シャーシ1は、それに比較的薄肉の部材を用いても、キャリッジ6やピンチローラー13を所定の位置からずらすことなく精度よく支持し、動作させることができる。特に、本実施形態では、シャーシ1に、例えば、板厚0.8mmの部材を用いることが可能である。また、キャリッジ6を、シャーシ1の上端と下端の折り曲げ部によって摺動可能に支持するため、従来技術におけるガイドシャフトが不要となり、部品点数を減らして装置構成の簡素化を図ることができる。
【0056】
また、ベース19についても、従来例に比べて、加わる負荷が比較的小さく、さらに、強度の高いシャーシ1を結合することによって補強されるため、それほど強度の強くない、安価な材料によって構成しても、搬送ローラー2や排紙ローラー11などを所定の位置からずらすことなく精度よく支持し、動作させることができる。ベース19は、特に、樹脂成型体から構成することも可能である。
【0057】
このように、本実施形態の構成では、記録媒体24上への画像記録に悪影響を生じることなく、したがって、高品位の画像を形成可能に保ちながら、支持部材として、従来例に比べてより安価で簡素な構成のものを用いることができる。またさらに、装置構成の簡素化を図ることもできる。これらのことから、本実施形態によれば、インクジェット記録装置の製造コストを大幅に削減し、また装置の小型化を図ることができる。
【0058】
(第2の実施形態)
図8に、本発明の第2の実施形態のインクジェット記録装置の構成を模式的に示す側面図を示す。同図において、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号を付し、説明を省略する。
【0059】
本実施形態では、記録部ユニット20は、ベース19に対して、記録部ユニット20の後上端部に設けられた連結軸40の周りに所定の範囲内で回転可能に軸支して、取り付けられている。ベース19と記録部ユニット20の前端部には、互いに係合可能な固定部材41が設けられている。この固定部材41を互いに係合させることによって、記録部ユニット20は、ベースユニット21に対して、第1の実施形態におけるのと同様の相対位置(図3参照)に配置される。すなわち、固定部材41を係合させた状態では、記録部ユニット20に設けられたピンチローラー3が、ベースユニット21に設けられた搬送ローラー2に当接され、キャリッジ6に搭載され、往復移動させられる記録ヘッド8の吐出口形成面がプラテン19に平行に面する位置に配置される。
【0060】
本実施形態の構成においても、各構成部品を、シャーシ1とベース19に分割して支持し、また、シャーシ1を箱状の高い強度を有する形状にすることによって、十分な強度を確保したまま、シャーシ1を比較的薄肉の部材によって構成することができる。またさらに、シャーシ1が、ベース19を補強する働きをするため、ベース19を比較的強度の低い材料、特に、樹脂成型体から構成することが可能である。
【0061】
また、本実施形態の構成では、固定部材41の係合を解除して、記録部ユニット20を回転させることによって、記録媒体24の搬送経路を開放することができる。このため、記録媒体24の搬送経路において、万一、紙詰まりなどが生じた場合、詰まった記録媒体24を除去するなどの処理を容易に実施可能にすることができる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、キャリッジ、搬送ローラー、ピンチローラー、排紙ローラーなどを記録部ユニットとベースユニットとに分担させて支持させることによって、それぞれの支持部材に加わる負荷を低減することができる。さらに、記録部ユニットの支持部材として、板状の部材の上端と下端と右端を折り曲げて形成した箱状のシャーシを用いることによって、簡素で安価な構成でありながら、強度を比較的高くすることができる。そして、このシャーシをベースユニットに結合することによって、ベースユニットを補強することができる。
【0063】
このように、本発明によれば、比較的安価で簡素な構成でありながら、比較的高い強度を有し、したがって各部材を精度よく支持し、動作させて、高品位の画像記録を行うことができる記録装置、特に、インクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置における記録部ユニットとベースユニットとの組み立て体の斜視図である。
【図2】図1の組み立て体の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図4】図1の組み立て体とメインケースユニットとの分解斜視図である。
【図5】図1の組み立て体におけるキャリッジと、そのキャリッジに搭載可能な記録ヘッドおよびインクタンクの部分を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施形態のインクジェット記録装置におけるベースユニットに搭載された吸引回復手段の構成を示す斜視図である。
【図7】図6の吸引回復手段に備えられた負圧発生手段の構成を示す模式図である。
【図8】本発明の第2の実施形態のインクジェット記録装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図9】従来のインクジェット記録装置の構成を模式的に示す側面図である。
【図10】従来のインクジェット記録装置におけるプリンターユニットの斜視図である。
【符号の説明】
1,501 シャーシ
2,502 搬送ローラー
3,503 ピンチローラー
4 ガイド部
6,506 キャリッジ
7,507 エンコーダー
8,508 記録ヘッド
9BK,9CL インクタンク
10,510 駆動ベルト
11,511 排紙ローラー
13,513 ピンチローラーホルダー
14,514 拍車
15,515 吸引回復手段
16,516 プラテン
17,517 自動給紙部
18,518 排紙トレー
19 ベース
20 記録部ユニット
21 ベースユニット
22 メインケースユニット
23 アイドルギア
24,524 記録媒体
25,525 ASFベース
26,526 圧板
27,527 給紙トレー
28,528 給紙ローラー
29,529 分離ローラー
30 給紙ローラーギア
31,531 給紙ローラー軸受け
32 ベルトストッパー
33 メインケース
34,534 基板
35 LFモーター
36 LFギア
40 連結軸
41 固定部材
104 キャリッジモーター
112,113 キャップ
118,1119 ブレード
119 ポンプユニット
122 キャップホルダー
123 キャップスライダー
124 リブ
125 当接リブ
130 回復系ベース
144 コロホルダー
147 コロ
401 廃インク吸収体
504 ガイドシャフト
512 軸受け
519 ボトムケース
520 プリンターユニット

Claims (6)

  1. 記録媒体を挟持して搬送する、回転可能に軸支され、回転駆動される搬送ローラーおよび該搬送ローラーに対向して、回転可能に軸支されたピンチローラーと、搬送される前記記録媒体の上方で、該記録媒体の搬送方向に交差する方向に往復移動可能に支持されたキャリッジとを有し、前記記録媒体を所定量ずつ搬送することと、前記キャリッジを往復移動させつつ、該キャリッジに搭載された記録ヘッドによって、前記記録媒体上の所定幅の領域に画像を記録することとを繰り返して記録を行う記録装置であって、
    前記搬送ローラーを軸支するベースユニットと、前記キャリッジおよび前記ピンチローラーを支持する記録部ユニットとを結合した組み立て体を有し、
    前記記録部ユニットは、板状の部材の上端、下端、および少なくとも一方の側端を折り曲げて、全体として箱状に形成されたシャーシを有し、該シャーシによって前記キャリッジと前記ピンチローラーを支持しており、
    前記記録媒体が積載される給紙トレーと、回転可能に軸支され、回転駆動されることによって、前記給紙トレーに積載された前記記録媒体のうちの1枚を前記搬送ローラーと前記ピンチローラーとの間のニップへと給紙する給紙ローラーとをさらに有し、
    前記給紙ローラーは、一端を前記記録部ユニットに軸支され、他端を前記ベースユニットに軸支されている記録装置。
  2. 前記キャリッジは、前記シャーシの上端および下端の折り曲げ部をガイド部として、摺動して往復移動可能に支持されている、請求項に記載の記録装置。
  3. 前記ベースユニットは、樹脂成型部材からなるベースを有し、該ベースに前記搬送ローラーを軸支している、請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記記録部ユニットと前記ベースユニットとは、連結軸を介して結合されており、前記搬送ローラーと前記ピンチローラーとが対向して配置される位置と、前記搬送ローラーと前記ピンチローラーとが離れる位置とに、前記連結軸の周りに相対的に回転させることができる、請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記シャーシは、前記キャリッジに連結された環状の駆動ベルトと、該駆動ベルトが掛けられた複数のプーリーと、該プーリーのうちの少なくとも1つを、前記駆動ベルトに張力を加える方向に付勢する付勢手段と、前記プーリーの1つに接続された駆動モーターとをさらに支持しており、
    前記シャーシには、前記駆動モーターが接続された前記プーリーの外周面の、前記駆動ベルトが掛けられた部分の少なくとも一部に対して、該プーリーの外周面との間に所定の間隔をあけて位置する壁面を有し、前記キャリッジがその摺動方向に、所定の範囲を越えて移動した場合に、前記キャリッジの一部に当接するベルトストッパーが形成されている、請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記記録ヘッドとして、液体を吐出するインクジェット記録ヘッドが搭載される、請求項1からのいずれか1項に記載の記録装置。
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