JP2001162816A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2001162816A
JP2001162816A JP2000290155A JP2000290155A JP2001162816A JP 2001162816 A JP2001162816 A JP 2001162816A JP 2000290155 A JP2000290155 A JP 2000290155A JP 2000290155 A JP2000290155 A JP 2000290155A JP 2001162816 A JP2001162816 A JP 2001162816A
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Hideaki Okamoto
英明 岡本
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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  • Ink Jet (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】キャリッジモータの負荷増大を招くことなく、
回復系の大きさに関係なく、装置本体のキャリッジ移動
方向の寸法を回復系の幅分減少させることを可能にす
る。 【構成】記録用紙搬送領域内のプラテンを固定プラテン
47と可動プラテン48とに分割するとともに、可動プ
ラテンの裏側に回復系を配設し、回復系のキャップ11
を記録ヘッド1と密着する第1の位置と記録用紙10の
搬送が可能な第2の位置とに位置制御可能とし、記録デ
ータが転送されてきた時点でキャップ及び可動プラテン
を第1の位置から第2の位置へ移動させて記録可能に
し、記録動作が終了するとキャップ及び可動プラテンを
第2の位置から第1の位置へ移動させてキャッピング状
態に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録手段から記録
媒体にインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シ
ート等の記録媒体(被記録材)に画像(文字や記号等を
含む)を記録するものである。そのうち、インクジェッ
ト式の記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手
段(記録ヘッド)から記録媒体へインクを吐出して記録
を行うものであり、記録手段のコンパクト化が容易であ
り、高精細な画像を高速で記録することができ、普通紙
に特別の処理を必要とせずに記録することができ、ラン
ニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒
音が少なく、しかも、多種類のインク(例えばカラーイ
ンク)を使用してカラー画像を記録するのが容易である
などの利点を有している。
【0003】インクジェット記録ヘッドの吐出口からイ
ンクを吐出するために利用されるエネルギーを発生する
エネルギー発生素子としては、ピエゾ素子等の電気機械
変換体を用いるもの、レーザー等の電磁波を照射して発
熱させ、この発熱作用によってインク滴を吐出させるも
の、あるいは発熱抵抗体を有する電気熱変換体によって
液体を加熱するものなどがある。その中でも、熱エネル
ギーを利用してインクを滴として吐出するインクジェッ
ト式の記録手段(記録ヘッド)は、吐出口を高密度に配
列することができるため高解像度の記録をすることが可
能である。特に、その中でも、電気熱変換体素子をエネ
ルギー発生素子として用いる記録ヘッドは、小型化が容
易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上性が著しいIC技術やマイクロ加工技術の
長所を十分に活用でき、高密度実装化が容易で製造コス
トも安価なことから、有利である。
【0004】また、記録媒体の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、これらの要求に対する開発が
進み、通常の記録媒体である紙(薄紙や加工紙を含む)
や樹脂薄板(OHP等)などの他に、布、皮革、不織
布、さらには金属等を記録媒体として用いる記録装置も
使用されるようになっている。
【0005】記録装置には、記録紙(記録媒体)の搬送
方向と交叉する方向に主走査しながら記録していくシリ
アル型の記録装置と記録紙の幅方向の所定幅(全幅を含
む)の範囲をカバーするように定位置に保持された所定
長さの記録ヘッドを用いて記録していくライン型の記録
装置とに大別できる。本発明はこれらの記録方式を含む
いずれの形式の記録装置においても適用可能なものであ
る。上記シリアル型のインクジェット記録装置において
は、記録紙を所定の記録位置にセットした後、記録紙に
沿って移動するキャリッジ上に搭載した記録ヘッドによ
って画像(文字や記号等を含む)を記録し、所定量の紙
送り(副走査)を実行することにより記録紙に画像が形
成される。図20は記録手段を記録媒体と相対的に走査
させて画像を形成するインクジェット記録装置の従来例
の斜視図である。図20において、101はインクを吐
出して記録を行う記録手段(記録ヘッド)、102は記
録ヘッドを搭載して記録媒体(記録紙)の紙送り方向
(搬送方向)と直角の方向に移動するキャリッジ、10
3及び104はキャリッジ102の往復移動を案内支持
するガイドシャフト及び補助レールを示す。
【0006】図20において、105はキャリッジを駆
動するキャリッジモータ、106はキャリッジモータに
直結されている駆動プーリ、107は駆動プーリ106
に対向して配設されているアイドラプーリ、108はキ
ャリッジモータ105の動力をキャリッジ102に伝え
るために駆動プーリ106とアイドラプーリ107に巻
掛けられたタイミングベルト、を示す。109は記録紙
110を搬送(紙送り)するための搬送モータ(紙送り
モータ)、111は非記録時に記録ヘッド101の吐出
口の乾燥を防止したり吐出口面を保護したりするための
キャップ、112は記録紙110を搬送(紙送り)する
ための搬送ローラ、113はキャップ111と記録紙1
10との間に位置して記録以外で記録ヘッド101から
吐出されるインク(予備吐出インクなど)を受けるため
の予備吐出受け、を示す。
【0007】図20において、不図示の付勢手段により
記録紙110を前記搬送ローラ112に押し付けて搬送
力を付与するための押圧ローラ114が設けられてい
る。そして、前記予備吐出受け113の近傍には、適正
なインク吐出の妨げとなる吐出口面上の付着インク等を
拭き取るためのワイピング部材(不図示)が設けられて
いる。このワイピング部材は、通常、ゴムなどのゴム状
弾性材の板状部材で形成されている。また、両矢印11
5はキャリッジ102の往復移動方向(主走査方向)を
示し、矢印116は記録時の搬送ローラ112の回転方
向を示す。
【0008】図20のインクジェット記録装置の動作は
次のとおりである。記録ヘッド101の吐出口を保護す
るために該記録ヘッドに密着されていたキャップ111
は、記録動作開始とともに、該記録ヘッドから離隔され
る。次いで、前記駆動プーリ106及びアイドラプーリ
107に巻掛けられたタイミングベルト108を介し
て、キャリッジモータ105の駆動力がキャリッジ10
2に伝達される。これによって、キャリッジ102の移
動方向及び位置が制御される。
【0009】記録ヘッド101は、キャリッジ102と
ともに記録紙110の表面上を主走査方向に所定距離に
わたって移動し、次いでキャップ111の方向へ(元の
キャッピング位置の方向へ)移動方向を反転する動作を
繰り返すことで、両矢印115方向の往復移動を行う。
このキャリッジ102の移動に同期して記録ヘッド10
1を記録情報に基いて駆動することにより、インク滴を
記録紙110上の所定位置に向けて吐出(飛翔、付着)
して1ライン分づつの画像を記録していく。記録紙11
0は、記録ヘッド101の1主走査終了毎に、紙送りモ
ータ109で搬送ローラ112を矢印116方向に所定
量回動させることにより所定の長さだけ搬送される。こ
れらの動作を繰り返すことで、記録紙110に対する記
録が行なわれる。
【0010】前記予備吐出受け113は、記録紙110
上の位置(記録領域)を外れた所定位置、例えばキャッ
プ111と記録紙110との間などの位置に配設されて
いる。そのため、予備吐出を行うためには、キャリッジ
102の走査により記録ヘッド101を予備吐出受け1
13の位置まで移動させ、該記録ヘッドを予備吐出受け
113の位置に停止させた状態で予備吐出を行う必要が
ある。なお、前記予備吐出受け113は前記キャップ1
11で代用することも可能である。
【0011】また、正常な記録動作を維持するために
は、一定時間経過ごと、もしくは予備吐出後などのタイ
ミングで、記録ヘッド101の吐出口面に付着したイン
クやインクミストやほこりなどの付着物を拭き取る必要
があり、そのために、記録ヘッド101の吐出口面を拭
き取り清掃するためのワイピング部材(不図示)が設け
られている。通常、ワイピング動作は、1枚の記録紙に
対して1回程度の割合で行われる。
【0012】図21は前記キャップ111が前記記録ヘ
ッド101の吐出口面117に密着した状態を示す模式
的縦断面図である。図21において、キャップ111
は、ゴム等のゴム状弾性材で形成されており、その周囲
部118がリブ状になっており、吐出口面117に押し
付けられることでこのリブ状部分が符号119で示す高
さだけ弾性変形して押し潰されることにより吐出口面1
17に対して隙間なく接触(密着)している。また、キ
ャップ111は、その背部に設けられた通孔120に接
続されたチューブ121を通して不図示の回復系(吸引
ポンプ等)及び廃インク吸収体に接続されている。
【0013】キャリッジ102及び記録ヘッド101が
ホームポジションにあるとき、回復モータ、複数のギア
類、電磁クラッチ等で構成された不図示の駆動機構によ
ってキャップ111を吐出口面117に押し付けて密着
させることで、インク吐出部のインク乾燥やインク凝固
に起因するインク吐出不良を解消したり、吐出口面11
7を保護するように構成されている。
【0014】また、この状態(キャッピング状態)で不
図示のチューブポンプを駆動することにより前記チュー
ブ121内の空気を矢印122方向に吸引すれば、記録
ヘッド101内のインクが前記キャップ111及び前記
チューブ121を通して吸引される(吸い出される)と
ともに、インクタンクから記録ヘッド101内へフレッ
シュなインクが補充され、これによって記録ヘッド10
1内のインク中の気泡や増粘インクなどを除去すること
ができる。こうして記録ヘッド101の回復処理が終え
た後、前記駆動機構によりキャップ111を吐出口面1
17から離隔させることによりキャリッジ102及び記
録ヘッド101を主走査方向(図21の紙面に垂直方
向)に移動可能とし、そこで記録動作を開始する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】近年、プリンタ等の記
録装置でも携帯性が求められ、特にノート型の小型プリ
ンタにおいては小型軽量化に対する要求が高くなってい
る。しかしながら、上述のような従来のインクジェット
記録装置においては、図20に示すように、キャップ1
11及び予備吐出受け113等の回復系は記録領域外に
設けられており、かつ装置本体の幅方向寸法(シリアル
型記録装置の場合はキャリッジ移動方向の寸法)は記録
紙幅+回復系の幅でほぼ決まってしまうことから、記録
装置の幅方向の寸法(キャリッジ移動方向の幅寸法)を
減少させるためには回復系自体の小型化(回復系の構成
部品の削減や小型化等)が要請されるが、回復系自体の
小型化には限界があり、幅寸法の小型化を図ることはほ
とんど不可能に近かった。シリアル型記録装置において
は、こうした問題を解決する方法として、特開平9−1
1502号公報に記載されているようなキャリッジと回
復系とを一体化したものを主走査方向に駆動する方法も
提案されているが、このような方法では、回復系をキャ
リッジに一体化した分、キャリッジモータにかかる負荷
が大きくなったり、一体化構造によりデッドスペースが
大きくなってしまうという不都合がある。
【0016】本発明はこのような従来の技術的課題に鑑
みてなされたものであり、本発明の目的は、回復系の大
きさに関係なく、シリアル型記録装置の場合のキャリッ
ジモータの負荷増大を招くことなく、デッドスペースの
増大を招くこともなく、装置本体の記録媒体搬送方向と
交叉する方向の寸法(シリアル記録装置ではキャリッジ
移動方向の寸法)を大幅に減少させることができるイン
クジェット記録装置を提供することである。また、他の
本発明の目的は、記録ヘッド搭載部と回復手段との相対
的移動と記録媒体の搬送とを最適化できる制御手段を備
えたインクジェット記録装置を提供することである。
【0017】
【課題解決のための手段】本発明(請求項1)は、上記
目的を達成するため、ヘッド搭載部に搭載された記録媒
体にインクを吐出して記録を行う記録手段に対して密着
離反するキャップ手段を有する回復系により記録手段の
回復処理を行うインクジェット記録装置において、記録
手段に対向する位置を通過するように記録媒体を搬送す
るための搬送路と、前記搬送路と対向する位置であっ
て、前記キャップ手段と前記記録手段とが密着する第1
の位置と、前記記録媒体の搬送が可能な第2の位置と、
に前記キャップ手段を変位させるためのキャップ駆動手
段と、前記キャップ手段の位置を検出するキャップ位置
検出手段と、装置本体にデータが転送される任意のタイ
ミングに応じて、もしくは前記記録媒体の給送開始に応
じて、もしくは前記記録媒体が前記装置本体にセットさ
れたことを検出するセット検出手段を有するものにおい
ては該セット検出手段による記録媒体の検出に応じて、
前記キャップ駆動手段により前記キャップ手段を前記第
1の位置から駆動開始するとともに、前記第2の位置に
到達したことを検出すると駆動を停止し、前記記録媒体
の排出に応じて、前記キャップ駆動手段により前記キャ
ップ手段を前記第2の位置から駆動開始するとともに、
前記第1の位置に到達したことを検出すると駆動を停止
するキャップ駆動制御手段と、を具備することを特徴と
する。
【0018】請求項2の発明は、上記請求項1の構成に
加えて、前記記録手段よりも記録媒体搬送方向上流側に
搬送手段が設けられ、前記キャップ駆動手段により前記
キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の位置に駆
動される間に、前記搬送手段は記録時とは反対の方向に
駆動される構成とすることにより、上記目的に加えて、
記録媒体が記録手段とキャップ手段との間に進入して吐
出口面を擦ったり、記録媒体の先端がキャップもしくは
記録手段にぶつかって記録媒体をインクで汚染したり破
損したりすることを確実に防止できるインクジェット記
録装置を提供するものである。
【0019】他の本発明(請求項20)は、上記目的を
達成するため、ヘッド搭載部に搭載された記録媒体にイ
ンクを吐出して記録を行う記録手段に対して密着離反す
るキャップ手段を有する回復系により記録手段の回復処
理を行うインクジェット記録装置において、前記キャッ
プ手段と前記記録手段とが密着する第1の位置と、前記
記録媒体の搬送が可能な第2の位置と、に前記キャップ
手段を変位させるためのキャップ駆動手段と、前記キャ
ップ手段の位置を検出するキャップ位置検出手段と、前
記キャップ駆動手段が駆動開始した後、所定時間経過し
ても、前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2
の位置に到達したこともしくは前記第2の位置から前記
第1の位置に到達したことが検出されないとき、あるい
は、前記キャップ手段が前記第1の位置又は前記第2の
位置に停止したままのときは、前記キャップ駆動手段を
停止して記録媒体の給送を停止するキャップ駆動制御手
段と、を具備することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。なお、各図面を通して、同一符号は
同一もしくは対応部分を指すものである。 〔第1実施例〕図1は本発明を適用したインクジェット
記録装置の第1実施例の要部構成を電源オフもしくは待
機状態で示す側面図であり、図2は図1中の矢印A方向
から見て示す正面図であり、図3は図1のインクジェッ
ト記録装置を電源オフもしくは待機状態(a)と記録し
ている状態(b)で示す模式的斜視図である。
【0021】図1、図2及び図3において、13は装置
本体の剛性を保つとともに各種構成部品を保持するため
のシャーシ、1はインクを吐出して記録を行う記録手段
(記録ヘッド)、22a、22b、22c、22dはB
k(ブラック)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)の異なるインクを貯留しているインクタン
ク、2は記録ヘッド1およびインクタンク22a〜22
dを保持(搭載)し主走査方向に移動するキャリッジ
(ヘッド搭載部)、3及び4はキャリッジ2の往復移動
を案内支持するキャリッジレール及び補助レールでシャ
ーシ13の両側面部23、24(図2参照)に不図示の
Eリング等で固定されている。
【0022】5はキャリッジ2を駆動するキャリッジモ
ータであり、該キャリッジモータ5は固定板(不図示)
を介してシャーシ13に固定されている。6はキャリッ
ジモータ6に直結されている駆動プーリ、7は装置本体
の駆動プーリ6と反対側に対向配置されたアイドラプー
リ(図2参照)、8はキャリッジモータ5の動力をキャ
リッジ2に伝えるために駆動プーリ6とアイドラプーリ
7に巻掛けられたキャリッジベルトを示す。
【0023】図1において、9は記録媒体(記録紙)1
0(図3)を搬送(紙送り)する駆動源となる搬送モー
タ(紙送りモータ)であり、この搬送モータ9はシャー
シ13の側面部23(図2参照)に取り付けられてい
る。図1において、27は紙送りモータ9の出力軸に圧
入されたモータギヤ、12は記録紙10を送るための搬
送ローラ、28は搬送ローラ12の端部に圧入された搬
送ローラギヤ、29は紙送りモータ9の出力をモータギ
ヤ27から搬送ローラギヤ28へ伝達する中継ギヤであ
る。14は記録紙10を搬送ローラ12方向に付勢する
押圧ローラであり、この押圧ローラ14は支点30を中
心に回動可能に軸支されかつ不図示のねじりコイルバネ
によって搬送ローラ12に向けてばね付勢されている。
31は記録紙10を排出方向に送る排紙ローラであり、
この排紙ローラ31は搬送ローラギヤ28から不図示の
駆動伝達手段で駆動される。32は排紙ローラ31に従
動回転する排紙拍車である。
【0024】図2中の両矢印15はキャリッジ2の往復
移動方向を示し、図1中の矢印16は記録時における搬
送ローラ12の回転方向を示す。図1において、53は
図1の右方から給紙される記録紙10を搬送ローラ12
と押圧ローラ14の間に導く用紙ガイドを示す。201
はシャーシ13に軸部201aで回動可能に支持された
紙端検出フラグ、202はシャーシ13に固定されたフ
ォトインタラプタを示す。前記紙端検出フラグ201は
ねじりコイルバネ(不図示)により前記軸部201aを
支点として回動方向に付勢されている。つまり、前記紙
端検出フラグ201は、記録紙が搬送されていないとき
は図1に示すように紙端検出フラグ201の一端部20
1bがフォトインタラプタ202の発光部間を遮るとと
もに、該紙端検出フラグ201の他端部201cが用紙
ガイド53の通紙面より下側に位置するように、前記ね
じりコイルパネ(不図示)により付勢されている。用紙
ガイド53は、記録紙10の幅方向で連続した面である
が、前記紙端検出フラグ201の他端部201cが回動
する領域は切り欠きが形成されている。
【0025】図1及び図2において、25はシャーシ1
3に固定されたフォトインタラプタから成るホームポジ
ションセンサ、26はキャリッジ2に設けられたセンサ
フラグであり、このセンサフラグ26がホームポジショ
ンセンサ25の発光部間を遮光することで、キャリッジ
2及び記録ヘッド1のホームポジションを検知する。図
2に示すように、記録領域50はキャリッジ2のキャッ
ピング位置より搬送ローラギヤ28側、つまり装置本体
のキャッピング位置より外側(図2中で上側)にも存在
しており、そのため、記録時のキャリッジ2の移動方向
反転位置は、当然キャッピング位置よりも搬送ローラギ
ヤ28側、つまり装置本体のキャッピング位置よりも外
側(図2中で上側)となる。また、前記ホームポジショ
ンセンサ25はキャリッジ2(記録ヘッド1)のキャッ
ピング位置と該キャリッジ2の前記移動方向反転位置と
の間に配置されている。
【0026】図1及び図2において、前記キャッピング
位置にはキャップ(キャップ手段)11が配設されてい
る。このキャップ11は、非記録時に記録ヘッド1のイ
ンク吐出部を密閉することで、吐出口の乾燥を防止した
り吐出口面を保護したりするものであり、ゴム材料等の
ゴム状弾性材で形成されている。前記キャップ11の近
傍にはワイピング部材33(図2)が配設されている。
このワイピング部材33は、適正なインク吐出の妨げと
なる吐出口面上の付着インク等の異物を拭き取るための
ものである。34は記録ヘッド(記録手段)1の吐出口
面とキャップ11が不用意に擦れるのを防ぐ退避カムで
ある。35はキャップベースであり、このキャップベー
ス35上には、キャップ11、ワイピング部材33及び
退避カム34が固定されている。記録ヘッド1には、前
記退避カム34に対向するカムフォロワ36が形成され
ている。前記ワイピング部材33は、ゴム板などのゴム
状弾性材の板状部材で形成されている。
【0027】図1及び図2において、37はキャップベ
ース35の軸38a、38bを回動可能に保持する回動
ベース、39は回動ベース37に保持されてキャップベ
ース35を記録ヘッド1方向へ付勢するコイルバネ、4
0は両端でシャーシ13の側面部23及び後述する第1
プラテン47に支持される回動軸、42は不図示の入力
軸に固定されて前記中継ギヤ29と噛み合う回動ギヤで
ある。43は電磁クラッチである。この電磁クラッチ4
3は、回動ベース37が固定された回転軸40を出力軸
とし、オンの状態で入力軸と回動軸40を連結して回動
ギヤ42からの入力を回動軸40へ伝達することによ
り、回動ベース37及びそこに取り付けられたキャップ
ベース35及びキャップ11等を回転させる。21は回
復操作時にインクを通す回復チューブであり、この回復
チューブ21の一端はキャップ11の内部に接続され、
他端は回復ポンプ44に接続されている。45は廃イン
クチューブであり、この廃インクチューブ45の一端は
回復ポンプ44に接続され、他端は廃インク吸収体46
に接続されている。
【0028】図1〜図3において、47は記録ヘッド1
に対向する第1プラテンであり、48は記録時に記録ヘ
ッド1に対向する第2プラテンである。第1プラテン4
7は記録時に記録ヘッド1に対向するようにシャーシ1
3に不図示の固定手段で固定されている。第2プラテン
48は、前記回動ベース37に不図示の固定手段で固定
されるか、もしくは該回動ベース37に一体に形成され
ており、記録時には記録ヘッド1に対向するが、非記録
時には回動ベース37とともに回動することで通紙面よ
り下方へ退避できるように構成されている。また、コイ
ルバネ39で付勢された前記キャップベース35の図1
中の上限位置は、前記第2プラテン48の裏面に形成さ
れたストッパ49で規制されている。
【0029】図2において、50は本記録装置における
記録媒体(記録紙)10の最大通紙幅を示し、51はキ
ャップベース35の幅を示す。図2に示すように、キャ
ップ11及びその周辺(近傍)部分が通紙領域50の範
囲内に配置されているため、記録装置の幅寸法をキャッ
プベース35の幅51とほぼ同じ寸法だけ小さくするこ
とができ、記録装置の小型軽量化を図ることができる。
【0030】前記記録手段(記録ヘッド)1は、記録信
号に応じてエネルギーを印加することにより、複数の吐
出口からインクを選択的に吐出して記録するインクジェ
ット記録ヘッドである。また、この記録ヘッド1は、熱
エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット
記録手段であって、熱エネルギーを発生するための電気
熱変換体を備えたものである。さらに、前記記録ヘッド
1は、前記電気熱変換体によって印加される熱エネルギ
ーにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮によって
生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインクを吐出さ
せ、記録を行なうものである。前記電気熱変換体は各吐
出口のそれぞれに対応して設けられ、記録信号に応じて
対応する電気熱変換体にパルス電圧を印加することによ
って対応する吐出口からインクを吐出するものである。
【0031】図19は、記録手段(記録ヘッド、ヘッド
カートリッジ)1のインク吐出部(一つの吐出口列)の
構造を模式的に示す部分斜視図である。図19におい
て、記録媒体(記録紙等の被記録材)と所定の隙間(例
えば、約0.3〜2.0ミリ程度)をおいて対面する吐
出口面91には、所定のピッチで複数の吐出口92が形
成され、液室(共通液室)93と各吐出口92とを連通
する各液路94の壁面に沿ってインク吐出用のエネルギ
ーを発生するための電気熱変換体(発熱抵抗体など)9
5が配設されている。
【0032】本実施例においては、記録ヘッド1は、前
記吐出口92が主走査移動方向(キャリッジ2の移動方
向)と交叉する方向に並ぶような位置関係で、該キャリ
ッジ2に支持されている。こうして、画像信号または吐
出信号に基づいて対応する電気熱変換体95を駆動(パ
ルス電圧を印加)して、液路94内のインクを膜沸騰さ
せ、その時に発生する圧力によって吐出口92からイン
ク滴を吐出させる記録手段(記録ヘッド)1が構成され
ている。
【0033】図12は本発明を適用したインクジェット
記録装置の第1実施例の駆動伝達系及び記録媒体給紙動
作を説明するための模式図である。図12では、駆動伝
達系及び給紙系の動作を説明するため、各ギヤのピッチ
円及び記録紙10を実線で示し、他の構成部分を点線で
示す。図12において、203は複数枚の記録紙10を
積載することができるトレーであり、204はピックア
ップローラ(PUローラ)である。前記ピックアップロ
ーラ204は、円形の一部を切り落とした断面形状をし
ており、トレー203に積載された複数の記録紙10の
うちの最上層の一枚をピックアップして記録部へ給紙す
る。205はPUローラ(ピックアップローラ)204
の端部に固定されたピックアップローラギヤであり、こ
のピックアップローラギヤ(UPギヤ)205の一部に
は歯の無い欠歯部205aが設けられている。
【0034】206は中継ギヤ29と噛み合う給紙ギ
ヤ、207は給紙ギヤ206と噛み合う揺動ギヤ、20
8は給紙ギヤ206及び揺動ギヤ207を回転可能に保
持する揺動アーム、209はピックアップ揺動ギヤ(以
降PU揺動ギヤ)、210は第2給紙ギヤである。そし
て、前記第2給紙ギヤ210の内側の小歯車210a
は、第2の揺動アーム211を介して、PU揺動ギヤ2
09と噛み合いを保ちながら後述のように回動可能に保
持されている。
【0035】図4は図1中の範囲52の部分を拡大して
示す部分拡大側面図である。次に、図1、2、3、4、
12を参照して、本発明に係るインクジェット記録装置
の動作を説明する。なお、図4も図1と同様の電源オフ
もしくは待機状態を示すものであり、記録ヘッド1はキ
ャップ11で密閉されている。このときのキャップ11
の位置を第1の位置とする。コンピュータ等から記録装
置に記録データが送られてくると、キャリッジ2は走査
方向に動き任意の位置で待機する。キャリッジ2が動き
始めると、不図示の制御手段により、ホームポジション
検出用のセンサフラグ26の位置に関係なくホームポジ
ションセンサ(HPセンサ)25の出力は記録終了まで
無効にされる。このとき、退避カム34とフォロワ36
によって、記録ヘッド1の吐出口面91はキャップ11
と擦れないように規制されている(詳細は後述する)。
【0036】次に図12の(a)、(b)を参照して給
紙動作を説明する。図12の(a)は記録紙10を給紙
する前の状態を示し、図12の(b)は記録紙10の給
紙中であって記録紙先端が未だ検知されないときの状態
を示す。図12の(a)では、揺動ギヤ207はPUギ
ヤ205の欠歯部205aと対向しており、PU揺動ギ
ヤ209はPUギヤ205から離隔している。そこで給
紙命令があると、紙送りモータ9を反時計方向に駆動
し、モータギヤ27から中継ギヤ29を介して給紙ギヤ
206を反時計方向に回転させて図12の(b)の給紙
可能な状態へ向けて動作する。
【0037】すなわち、モータギヤ27から中継ギヤ2
9を介して給紙ギヤ206を反時計方向に回転させる
と、揺動ギヤ207は、揺動アーム208により給紙ギ
ヤ206の中心を支点にして反時計方向に回動し、PU
ギヤ205から離れる。給紙ギヤ206の小歯車206
aと噛み合う第2給紙ギヤ210は時計方向に回転す
る。また、小歯車210aと噛み合うPU揺動ギヤ20
9は、反時計方向に回転しながら第2揺動アーム211
により小歯車210Aの中心を支点としてPUギヤ20
5の方へ時計回りに回動する。こうして図12の(b)
の状態になる。図12の(b)のように、PU揺動ギヤ
209がPUギヤ205と噛み合う状態になると、PU
ギヤ205及びPUローラ204が時計方向に回転駆動
され、トレー203に積載された記録紙10の最上層の
一枚が給紙される。
【0038】図4は回復系のキャップ手段11が記録手
段1に密着する第1の位置にある状態を示す部分側面で
あり、図5は回復系のキャップ手段11が記録媒体の搬
送が可能な第2の位置にある状態を示す部分側面図であ
る。次に、図1、図3、図4、図5を参照して本発明を
適用したインクジェット記録装置の第1実施例の回復系
の動作を説明する。図4及び図5において、213及び
213aは、シャーシ13に固定されたフォトインタラ
プタ及びその受光発光部であり、214及び215はそ
れぞれ回動ベース37に設けられたフラグであり、フラ
グ214は図4の状態(キャップ11の第1の位置)で
前記受光発光部213aを遮光する位置にあり、フラグ
215は図5の状態(キャップ11の第2の位置)で前
記受光発光部213aを遮光する位置にある。
【0039】紙送りモータ9の駆動開始とともに、電磁
クラッチ43をオン状態として回動ギヤ42と回動軸4
0及び回動ベース37とを連結状態とし、中継ギヤ29
及び回動ギヤ42を経由して回動軸40に駆動力を伝達
することにより、回動ベース37及びそこに取り付けら
れたキャップベース35及びキャップ11等を図4の状
態(図1、図2、図3の(a)の状態と同じ)から反時
計方向に回転させる。この回転により、フラグ214が
受光発光部213aの間を抜け出し、図5及び図3の
(b)に示すように第2プラテン48及びキャップ11
を記録媒体搬送可能な状態(記録紙10を通紙できる状
態、第2の位置)とする。この通紙可能な状態になると
フラグ215が受光発光部213aを遮光する状態とな
り、電磁クラッチ43がオフ状態となる。図5中の破線
212は、通紙時の記録紙10の位置を示す。
【0040】図3の(b)及び図5に示すキャップ11
の位置は第2の位置である。この時点では、図12の
(b)に示すように、記録紙10の先端が紙端検出フラ
グ201cより図中右方位置までしか到達しないように
設定されている。すなわち、記録紙10の積載位置から
紙端検出フラグ201cまでの距離、モータギヤ27か
らPUローラ(ピックアップローラ)204までの駆動
系の減速比、モータギヤ27から中継ギヤ29及び搬送
ローラギヤ28を経由して回動ギヤ42に至るまでの減
速比などによって、記録紙10の先端が図12の(b)
のように紙端検出フラグ201cの手前までしか到達し
ないように設定されているので、第2プラテン48が図
3の(b)及び図5の状態になる前に、記録紙10の先
端が突入して記録ヘッド1の吐出口面91を擦ったり、
記録紙10を汚したり、さらには吐出口面91を破損し
たりするような不都合は確実に防止される。
【0041】また、何らかの理由、例えば、ユーザーが
記録紙10を強く押し込んだ場合、あるいは、キャップ
11が第2の位置に到達する前に、トレー203(図1
2)ではなく手差し給紙台(不図示)から挿入された記
録紙10の先端が紙端検出フラグ201cを越えて搬送
ローラ12に到達するような場合でも、本実施例におい
ては、キャップ11の回動中では紙送りモータ9は反時
計方向に駆動されており、搬送ローラ12も中継ギヤ2
9を介して同じく反時計方向に回転しており、従って、
記録紙10を記録時とは反対方向に搬送する構成となっ
ているので、記録紙10の先端は搬送ローラ12上でス
リップしたまま動かず、記録紙10の先端が搬送ローラ
12を越えて突入して記録ヘッド1の吐出口面91を擦
ったり、記録紙10を汚したり、吐出口面91が破損し
たりするといった不都合が生じることはない。また、本
実施例においては、手差し給紙時には、記録媒体が記録
部にセットされたことを検出するセット検出手段は紙端
検出フラグ201で構成されている。
【0042】次に、図12の(a)(b)(c)を参照
して本発明によるインクジェット記録装置(第1実施
例)の構成及び動作を説明する。キャップ11が第1の
位置から第2の位置へ回転している間も記録紙は搬送さ
れており、通常では、キャップ11が図12の(b)の
ように第2の位置に到達したことを検出すると、紙送り
モータ9の駆動を時計方向に反転させる。すると、給紙
ギヤ206の回転も時計方向に反転し、小歯車206a
と噛み合う第2給紙ギヤ210が反時計方向に回転する
ことにより、小歯車210aと噛み合っているPU揺動
ギヤ209は第2揺動アーム211により小歯車210
aの中心を支点として反時計方向に回転しPUギヤ20
5とは噛み合わなくなる。
【0043】このとき、揺動ギヤ207は、給紙ギヤ2
06の小歯車206aと噛み合いを保ち反時計方向に回
転しながら、揺動アーム208により小歯車206aの
中心を支点にPUギヤ205の方向へ回動し、図12の
(c)に示すようにPUギヤ205と噛み合う状態とな
る。そのため、PUギヤ205及びPUローラ204は
引き続き時計方向に回転して記録紙10を記録ヘッド1
の方向へ送る。図12の(c)は、記録紙10が紙端検
出フラグ201の端部201cへ到達し、紙端検出フラ
グ201の端部201bがフォトインタラプタ202の
発光受光部から外れた状態を示す。また、PUギヤ20
5への駆動力伝達はPU揺動209経由から揺動ギヤ2
07経由に変わるが、PUギヤ205及びPUローラ2
04の回転方向は変わらないので、給紙動作(記録紙1
0の送給)はそのまま継続される。また、搬送ローラ1
2も時計方向(紙送り方向)に回転しはじめる。
【0044】フォトインタラプタ202により記録紙1
0を検出した後、所定量搬送して記録紙10の先端が搬
送ローラ12と押圧ローラ14との間に到達し、次い
で、揺動ギヤ207がPUギヤ205の欠歯部(歯のな
い部分)205aに到達すると、各ギヤの位置関係は図
12の(a)の状態となり、PUローラ204へ駆動が
伝達されなくなる。そして、記録紙10は搬送ローラ1
2と押圧ローラ14とによって搬送される。
【0045】記録紙10の給送開始から所定時間経過し
ても、該記録紙10が紙端検出フラグ端部201cに到
達せず、フォトインタラプタ202で検出されない場合
には、不図示の制御部は「記録紙なし」と判断し、紙送
りモータ9はそのまま時計方向に駆動されて電磁クラッ
チ43がオンにされ、キャップ11は第2の位置(通紙
可能な状態)から第1の位置(図3の(a)及び図4に
示すキャッピング位置)へ戻される。そして、フラグ2
14が受光部、発光部213a間を遮って電磁クラッチ
43をオフ状態とし、紙送りモータ9の駆動が停止され
る。
【0046】このとき、液晶表示部を備えた記録装置に
おいては、該表示部に「記録紙なし」が表示され、いく
つかのLEDを備えた記録装置においては、その点灯も
しくは点滅状態の組合せ等により記録紙10がセットさ
れていないことをユーザーに知らせる。また、記録装置
に接続されたコンピュータに対して制御部から「記録紙
なし」の情報を送り、画面上に「記録紙なし」と表示し
たり、音声で「記録紙なし」をユーザーに知らせてもよ
い。
【0047】次に図1を参照して、本発明を適用したイ
ンクジェット記録装置の第1実施例における記録媒体の
給送・搬送動作を説明する。図1において、216は記
録開始時の記録紙(記録媒体)10の先端位置、217
は記録紙先端が搬送ローラ12上でスリップしていると
きの先端位置、218はフォトインタラプタ202で記
録紙10が検出されたときの記録紙先端の位置を示す。
キャップ11が第2の位置(記録媒体の搬送が可能な位
置)に到達したことを検出した後で記録紙10が検知さ
れた場合は、記録紙検知タイミングを基準として紙送り
モータ9を駆動し、搬送ローラ12を回転させて記録紙
10を位置218から位置216まで搬送する。
【0048】何らかの理由により、キャップ11が第2
の位置に到達したことを検出する前に記録紙が検知され
た場合は、前述のごとく記録紙先端が217の位置で搬
送ローラ12上をすでにスリップしている可能性もある
ので、記録紙検知のタイミングを基準に搬送すると本来
の記録開始位置より手前から記録を開始する可能性があ
り、最悪の場合、プラテンに記録してしまう可能性もあ
る。従って、この場合は、記録紙検知後、必ず記録紙先
端が217の位置に到達するまで給送し、搬送ローラ1
2上でスリップしている状態をつくり、次いで217の
位置から216の位置まで記録紙を搬送するように制御
する。
【0049】すなわち、記録紙検出手段が搬送ローラ1
2より手前に配置されているものにおいては、キャップ
11が第2の位置に到達したタイミングによって、記録
紙検知後の搬送態様を変えるように制御される。記録紙
10が記録開始位置に到達すると、紙送りモータ9を停
止させ、記録ヘッド1を主走査方向に駆動して記録動作
を開始する。図13は以上説明した第1実施例に係る記
録装置に記録データが送られてから記録開始までのフロ
ーチャートである。
【0050】図3(b)及び図5のキャップ11の第2
の位置(通紙可能な状態)では、第2プラテン48のプ
ラテン面80aが第1プラテン47のプラテン面80b
と同じ高さになっているため、通紙中及び記録中ではキ
ャップ11と記録紙が第2プラテン48によって遮断さ
れ、キャップ11に付着したインクが記録紙を汚染する
ことはない。また、インクの打ち込み量が多い画像を記
録して最中でも、第1プラテン47及び第2プラテン4
8によって記録紙の幅方向の全域で記録紙のコックリン
グを一様に減少させることができる。以上のように、第
2プラテン48及び回動ベース37は紙送りモータ9を
共通の駆動源とするとともに回動軸40を共通の駆動支
点として一体的に回動する構成となっており、従って、
従来の記録装置と同じ数の駆動源で済むため、記録装置
の大型化を招くことがなく、かつ、低コストで実現する
ことができる。
【0051】本実施例では、図4に示すように、第2プ
ラテン48の回動時の軌跡55(二点鎖線)がキャリッ
ジ2(記録ヘッド1)の移動領域と斜線56部分でオー
バーラップし、衝突を避けるために前述のようにキャリ
ッジ2が先に移動して任意位置で待機するものとした
が、これに代えて、キャリッジ2が移動し始めてから、
再びキャップ11上に戻ってくる前ににキャップ11が
第2の位置に到達可能な構成とすれば、キャリッジ2を
停止(待機)させなくてもよい。例えば、キャップ2の
駆動中に、キャリッジ2を低速で駆動したり、紙送りモ
ータ9を高速駆動してキャップ11を第2の位置へ動か
したり、その両方の組合せて実行してもよい。
【0052】記録中の各部分の動作は従来例と同様であ
り、図2でも説明した通り、駆動プーリ6及びアイドラ
プーリ7に巻掛けられたキャリッジベルト8を介して、
キャリッジモータ5の動力がキャリッジ2に伝達され
る。これによって、キャリッジ2が駆動され、該キャリ
ッジの移動方向及び位置が制御される。図5の通紙可能
位置(記録媒体の搬送が可能な位置)において、キャリ
ッジ2に保持された記録ヘッド1が記録紙10上へ移動
し、記録紙10の表面上を主走査方向(紙面に垂直の方
向)に所定距離にわたって移動し、図2中に点線54で
示す位置で移動方向を反転させることで両矢印15方向
に往復移動する。この間、インクを記録紙10上の所定
位置に吐出して画像を記録していく。図5において、紙
送りモータ9の動力がモータギヤ27(図1)、中継ギ
ヤ29(図1)及び搬送ローラギヤ28を介して搬送ロ
ーラ12に伝達されることで、記録紙10は記録ヘッド
1の一走査終了毎に矢印16方向に所定の長さ送られ
る。以上の動作を繰り返して記録が行われる。
【0053】この記録動作の間、電磁クラッチ43はオ
フ状態であり、回動ギヤ42の回転は回動ベース37に
伝達されないので、第2プラテン48及びキャップ11
は図5及び図3(b)の第2の位置(通紙可能な状態)
で維持される。また、記録中、キャリッジ2のセンサフ
ラグ26は1走査(1往復)につきHPセンサ25を2
回通過するが、HPセンサ25の出力を無効としている
ため、記録中にはキャリッジ2がキャッピング位置で停
止しない構成となっている。
【0054】次に、図1、図4、図5を参照して、第1
実施例に係るインクジェット記録装置の動作をさらに説
明する。1枚の記録紙10の記録を終了した後、キャリ
ッジ2が主走査方向の任意位置で待機し、紙送りモータ
9を時計方向に駆動し、記録紙10(不図示)の後端が
紙端検出フラグ端部201cを通過し、他方の端部20
1bがフォトインタラプタ202を遮ってから、搬送ロ
ーラ12が矢印16方向に所定量回転し、記録紙10を
排紙ローラ31と排紙拍車32の間を抜けるまで搬送す
る。そして、記録紙10が排紙された不図示の制御部が
判断したら、紙送りモータ9の駆動はそのままで、電磁
クラッチ43をオン状態として回動ギヤ42と回動軸4
0及び回動ベース37とを駆動伝達可能状態(連結状
態)にする。
【0055】すると、中継ギヤ29、回動ギヤ42及び
回動軸40を通して駆動力が伝達され、回動ベース37
並びにそこに取り付けられた第2プラテン48、キャッ
プベース35及びキャップ11等が図5の第2の位置か
ら時計方向に回転する。そして、フラグ215が受光部
・発光部213a間を抜け、図4に示すようにキャップ
11が第1の位置に到達し、フラグ214が受光部・発
光部213a間を遮る状態になると電磁クラッチ43を
オフ状態となり、紙送りモータ9の駆動が停止される。
このとき不図示の制御手段によりHPセンサ25の出力
が有効な状態にされる。次に、待機していたキャリッジ
2がキャッピング位置に向けて動きはじめる。そして、
図1のセンサフラグ26をホームポジションセンサ25
が検出すると、キャリッジ2は記録ヘッド1のキャッピ
ング位置で停止し、図3の(a)及び図4に示すキャッ
ピング状態になる。
【0056】前述の説明では、キャリッジ2が任意位置
で待機するとしたが、記録前と同様、キャリッジ2がキ
ャップ11の上に戻る前にキャップ11が第1の位置
(キャッピング位置)に戻る構成とすれば、キャリッジ
2を停止(待機)させなくてもよい。その間、図12の
(a)に示すように、揺動ギヤ207はPUギヤ205
の欠歯部(歯のない部分)205aと対向しているた
め、PUローラ204には駆動が伝達されず、従ってト
レー203上の記録紙10は給紙されない。
【0057】記録前、キャップ11が第1の位置にある
状態から、電磁クラッチ43がオンになった後に所定時
間経過しても第2の位置に到達したことが検出されない
場合、もしくは、第1の位置から動かない場合には、電
磁クラッチ43をオフにして紙送りモータ9を停止さ
せ、記録紙の給紙を停止する。記録後、キャップ11が
第2の位置にある状態から、電磁クラッチ43がオンに
なった後に所定時間経過しても第1の位置に到達したこ
とが検出されない場合、もしくは、第2の位置から動か
ない場合も、電磁クラッチ43をオフにして紙送りモー
タ9を停止させる。
【0058】いずれの場合も、不図示の制御部はインク
ジェット記録装置に異常があると判断し、インクジェッ
ト記録装置に液晶表示部を備えるものにおいては「プリ
ンタ異常」と表示し、いくつかのLEDを備えるものに
おいてはその点灯もしくは点滅状態の組合せ等により装
置の異常をユーザーに知らせる。また、制御部から、イ
ンクジェット記録装置に接続されているコンピュータに
対して、装置が異常であるという情報を送り、画面上に
「プリンタ異常」と表示したり、音声で装置が異常であ
ることをユーザーに知らせるように構成してもよい。記
録後にキャップ11が第2の位置から第1の位置に戻ら
ない場合は、そのまま放置すると吐出口部分のインクが
乾燥し目詰まりが発生してしまうおそれがあるので、記
録ヘッド1をキャリッジ2から取り外し、メーカー指定
の保管箱に収納するようにユーザーに知らせればよい。
【0059】キャップ11が第1の位置と第2の位置と
の間で駆動されている間は、キャリッジ2は主走査方向
の任意位置で待機しており、上記異常時には、その位置
でキャリッジモータ5を停止させ、記録ヘッド1もしく
はインクタンク22a〜dを着脱できるように構成され
ている。キャッピング位置以外で停止し着脱が可能に構
成されているので、キャップ11が第1の位置と第2の
位置の中間で止まって第2プラテン48がキャリッジ2
(記録ヘッド1)の移動軌跡領域内に突出しても、キャ
リッジ2が第2プラテン48と衝突することはない。こ
のときも、インクジェット記録装置の液晶表示部もしく
はコンピュータの画面上に記録ヘッド1が着脱可能にな
ったことをユーザーに知らせる。
【0060】図14は、記録が終了した時点から、記録
ヘッド1がキャッピング位置に戻るまでのフローチャー
トを示す。図1及び図3(a)に示す状態、すなわち、
キャップ11が第1の位置において記録ヘッド1の吐出
口面に密着した状態は、図20及び図21で説明した従
来例のキャップ111と吐出口面117の状態と同じで
ある。この状態で図2中の回復ポンプ44を駆動させ、
チューブ21内の空気を矢印58方向に吸引すれば、記
録ヘッド1内のインクが吸引されるとともに、インクタ
ンク22a〜22d内のインクが記録ヘッド1に送り込
まれ、これによって記録ヘッド1内の泡などを除去する
ことができる。回復ポンプ44に吸引されたインクは、
廃インクチューブ45を通して廃インク吸収体46に導
入され、該吸収体内に吸収保持される。
【0061】図6及び図7は図1中の矢印B方向から見
て退避カム34、カムフォロワ36及びその周辺部分の
構成及び動作を示す部分立面図である。図6及び図7に
おいて、図6の(a)、(b)から図7の(a)、
(b)、(c)は時間的に連続した状態を示す図であ
り、記録後にキャップ11が前述の第1の位置(キャッ
ピング状態)に戻り、引き続いて記録ヘッド1がキャッ
ピング位置まで戻る経過を示すものである。図6の
(a)では、記録ヘッド1が矢印59方向へ動き、ワイ
ピング部材33に吐出口部分60が到達する直前の状態
を示す。ワイピング部材33が図示のように弾性変形し
ながら記録ヘッド1の表面(吐出口面91)に当接し、
この時点から吐出口部分60周辺に付着したインク滴が
除去される。このとき、記録ヘッド1に形成されたカム
フォロワ36は退避カム34に未だ到達していない。
【0062】図6の(b)は、記録ヘッド1がさらに動
き、ワイピング部材33によるインク滴の除去がほぼ終
了した状態である。この時、退避カム34はカムフォロ
ワの斜面部36aに当接する直前に位置している。図7
の(a)は、記録ヘッド1が退避カム34がカムフォロ
ワ36の斜面部36aに接触した状態で記録ヘッド1が
矢印59方向に動いている状態を示す。斜面部36aに
より退避カム34が押圧されることでコイルバネ39が
圧縮され、キャップベース35及びキャップ11等が軸
38a、38bを支点に破線62で示す位置から実線で
示す位置まで矢印61方向に回動する。図7の(b)
は、退避カム34がカムフォロワ36の36a、36b
の部分を通過し、該カムフォロワの斜面部36cに到達
した状態を示す。図7の(a)から図7の(b)の間、
キャップ11の先端リブの斜線部63は図7の(b)の
ように吐出口部分60(吐出口面91)から離れた状態
にあり、キャップ11と吐出口面91が擦れない位置関
係になっている。この時点で、吐出口部分60は前記キ
ャップ11の先端リブの斜線部63の真上を通過してい
る。
【0063】図7(c)は、記録ヘッド1(キャリッジ
2)が停止し、退避カム34がカムフォロワ36の斜面
部36cから離れることでコイルバネ39の押圧が解除
され、吐出口部60(吐出口面91)がキャップ11で
確実にキャッピングされた状態を示す。これは図1及び
図4に示す電源オフ時もしくは待機状態と同じである。
図7の(c)の状態から記録開始までの動作は、図6及
び図7で説明した以上の動作と逆の動作になる。すなわ
ち、前記退避カム34がカムフォロワ36の各部分を3
6c→36b→36aの順序で当接しながら動き、図6
の(a)の状態となり、記録ヘッド1が矢印59と逆方
向に移動して記録開始位置へ到達し、記録が開始され
る。前記ワイピング部材33、前記退避カム34及び前
記カムフォロワ36(36a、36b)が以上説明した
ような位置関係で配置構成されているため、吐出口部分
60の周囲(吐出口面91)に付着したインク滴はワイ
ピングによって確実に拭き取り除去することができ、ま
た、記録ヘッド1の移動中に吐出口部分60がキャップ
11と擦れることがなく、吐出口部分60の損傷が防止
される。
【0064】〔第2実施例〕前述の実施例では、給紙開
始とともに電磁クラッチ43をオンにしキャップ11を
回動させるように構成したが、これに代えて、キャップ
11を先に第2の位置(記録媒体の搬送が可能な位置)
に回動させた後に給紙するように構成してもよい。図1
5はこのように構成した第2実施例の駆動伝達系及び記
録媒体給紙動作を説明するための模式図である。なお、
駆動伝達系及び記録媒体給紙動作を説明するため、各ギ
ヤのピッチ円及び記録紙10を実線で示し、他の部分を
破線で示す。また、図15中において、第1実施例を示
す図12などにおける各部と同じ又は相当部分は同じ符
号で示し、それらの構成及び動作についての詳細説明は
省略する。
【0065】図15において、219は電磁クラッチで
あり、この電磁クラッチ219の入力軸(不図示)には
PUギヤ205が固定され、該電磁クラッチ219の出
力軸(不図示)にはPUローラ204が固定されてい
る。220は給紙中継ギヤであり、この給紙中継ギヤ2
20はモータギヤ27の駆動をPUギヤ205へ伝達す
るものである。図15の(a)はキャップ11が第1の
位置(キャッピング状態)にあるときを示す。コンピュ
ータ等からインクジェット記録装置に記録データが送ら
れると、電磁クラッチ43がオンとなり、紙送りモータ
9を反時計方向に駆動し、前述の第1実施例の場合と同
様に、キャップ11が第2の位置に到達したことを検出
するまで該紙送りモータ9を反時計方向に回動させる。
この間、電磁クラッチ219はオフになっており、その
入力軸と出力軸とは連結されておらず、そのため、紙送
りモータ9の駆動はPUローラ204に伝達されず、記
録紙10は給紙されない。
【0066】また、前述の第1実施例と同様、キャップ
11が第1の位置から第2の位置へ回動している際は、
紙送りモータ9は反時計方向に駆動されており、搬送ロ
ーラ12は中継ギヤ29を介して同じく反時計方向に回
動している。従って、何らかの理由、例えばユーザーが
記録紙10を強く押し込んだり、あるいは、トレー20
3ではなく手差し給紙台(不図示)から記録紙10が挿
入されるなどの理由によって、キャップ11が第2の位
置に到達する前に記録紙10の先端が紙端検出フラグ2
01cを越えて搬送ローラ12に到達しても、搬送ロー
ラ12は記録紙10の先端を記録時とは反対方向に搬送
する構成となっており、そのため、記録紙10の先端は
搬送ローラ12上でスリップしたまま動かず、記録紙1
0の先端が搬送ローラ12を越えて記録部へ突入して吐
出口面91(吐出口部分60)を擦ったり、記録紙10
を汚したり破損することはない。また、紙端検出フラグ
201は、前述の実施例と同様、手差し給紙時には、記
録紙が記録装置にセットされたことを検出するセット検
出手段の機能を兼ねている。
【0067】図15の(b)はキャップ11が第2の位
置に到達した状態を示す。キャップ11が第2の位置に
到達したことが検出されると、紙送りモータ9の駆動を
反時計方向から時計方向に反転させ、電磁クラッチ21
9をオンにし、紙送りモータ9の駆動をPUローラ20
4に伝達し、給紙を開始する。図15(b)は、トレー
203上の1番上の記録紙10がすでにある程度給紙さ
れた状態を示す。この時、PUローラ204と同様、搬
送ローラ12も時計方向に回転する。
【0068】図15の(b)の状態から給紙動作を続
け、PUギヤ205及びPUローラ204を引き続き時
計方向に回転させ、記録紙10を記録ヘッド1がある記
録部へ向けて紙送りする。図15の(c)は、記録紙1
0が紙端検出フラグ端部201cへ到達し、反対側の紙
端検出フラグ端部201bがフォトインタラプタ202
の発光部・受光部から外れた状態を示す。記録紙10
は、フォトインタラプタ202で検出された位置(図1
の218)を基準として、記録開始位置(図1の21
6)まで搬送される。この間、記録紙10が搬送ローラ
12と押圧ローラ14間に挟持され、PUローラ204
の円形の一部を切り落とした面と対向した時点で電磁ク
ラッチ219をオフとし、以降搬送ローラ12と押圧ロ
ーラ14で記録紙を搬送する。記録開始位置(図1の2
16)まで搬送したら紙送りモータ9を停止し記録を開
始する。
【0069】図16は、図15の記録装置に記録データ
が送られてから記録開始までの動作を示すフローチャー
トである。給紙開始後に所定時間経過しても記録紙10
がフォトインタラプタ202で検出されない場合は、前
述の実施例と同様、不図示の制御部が「記録紙なし」と
判断し、電磁クラッチ219をオフにして給紙を停止す
るとともに、紙送りモータ9はそのまま時計方向に駆動
し電磁クラッチ43をオンとし、キャップ11を第2の
位置から図4に示す第1の位置に戻し、フラグ214が
受光部・発光部213a間を遮光すると電磁クラッチ4
3がオフ状態となり、紙送りモータ9の駆動が停止され
る。このとき、インクジェット記録装置に液晶表示部を
備えるものにおいては「記録紙なし」と表示し、いくつ
かのLEDを備えるものにおいてはその点灯もしくは点
滅状態の組合せ等により記録紙10がセットされていな
いことをユーザーに知らせる。また、制御部からインク
ジェット記録装置に接続されているコンピュータへ記録
紙がないという情報を送り、画面上に「記録紙なし」と
表示したり音声で記録紙がないことをユーザーに知らせ
てもよい。
【0070】本実施例においても、記録を行っている最
中並びに1枚の記録を終了した後の動作は前述の実施例
と同様であり、その詳細説明は省略する。なお、この
間、電磁クラッチ219はオフ状態のままであり、記録
紙10はPUローラ204の円形の一部を切り落とした
面と対向して離れているため、次の給紙命令が来るまで
は、2枚目以降の記録紙10はトレー203に載置され
たままである。記録前、キャップ11が第1の位置にあ
る状態から電磁クラッチ43をオンにした後所定時間経
過しても第2の位置に到達したことが検出されない場
合、もしくは第1の位置から動かない場合には、電磁ク
ラッチ43をオフにして紙送りモータ9を停止させる。
この間、電磁クラッチ219はオフであるので、記録紙
10は給紙されずトレー203に積載された状態のまま
である。
【0071】記録後、キャップ11が第2の位置にある
状態から電磁クラッチ43をオンにした後所定時間経過
しても第1の位置に到達したことが検出されない場合、
もしくは第2の位置から動かない場合には、電磁クラッ
チ43をオフにして紙送りモータ9を停止させる。いず
れの場合も、不図示の制御部は、前述の実施例と同様、
インクジェット記録装置の液晶表示部もしくは接続され
たコンピュータの画面によりユーザーに情報を伝える。
記録後にキャップ11が第2の位置から第1の位置に戻
らない場合は、前述の実施例と同様、吐出口部分60
(吐出口92)の目詰まりを防止するため、記録ヘッド
1をキャリッジ2から取り外してメーカー指定の保管箱
にしまうようにユーザーに知らせる。
【0072】前述の実施例と同様、キャップ11を駆動
している最中ではキャリッジ2は主走査方向の任意位置
で待機しているが、上記異常時には、その位置で記録ヘ
ッド1もしくはインクタンク22a〜22dが着脱可能
に構成されているため、第2プラテン48がキャリッジ
2(記録ヘッド1)の移動領域に突出してもキャリッジ
2が第2プラテン48と衝突することはない。このとき
も、インクジェット記録装置の液晶表示部もしくはコン
ピュータの画面上に記録ヘッド1が着脱可能になったこ
とをユーザーに知らせる。
【0073】〔第3実施例〕図15及び図16の第2実
施例では、記録前、キャップ11が第2の位置に到達す
る前に記録紙10が紙端検出フラグ201で検出される
と、該記録紙を図1中の217の位置まで確実に送って
記録紙10のスリップ状態を作り出し、217の位置を
基準にして図1中の218の位置まで該記録紙を送って
いたが、これに代えて、キャップ11が第2の位置に到
達する前に記録紙10が紙端検出フラグ201で検出さ
れる構成とし、キャップ11が第2の位置に到達した
後、一旦記録紙を図1中の218の位置より右まで戻
し、再度、218の位置を基準に送り直すように構成し
てもよい。
【0074】図17はこのように構成した第3実施例の
駆動伝達系及び記録媒体給紙動作を説明するための模式
図である。この図17の第3実施例は、図15の第2実
施例から給紙中継ギヤ220を省いた構成をしている。
なお、図17でも、駆動伝達系及び記録媒体給紙動作を
説明するため、各ギヤのピッチ円及び記録紙10を実線
で示し、他の部分を破線で示す。また、図17中におい
て、第1実施例を示す図12及び第2実施例を示す図1
5などにおける各部と同じ又は相当部分は同じ符号で示
し、それらの構成及び動作についての詳細説明は省略す
る。
【0075】図17の(a)はキャップ11が第1の位
置にある状態を示す。コンピュータからインクジェット
記録装置に記録データが送られると電磁クラッチ43が
オンとなり、紙送りモータ9を反時計方向に駆動し、前
述の実施例の場合と同様、キャップ11が第2の位置に
到達したことを検出するまで、該キャップ11を反時計
方向に回動させる。このとき、電磁クラッチ219もオ
ンにしてその入力軸と出力軸(いずれも不図示)を連結
し、紙送りモータ9の駆動をPUローラ204に伝達
し、該PUローラ204を時計方向に回転させることで
記録紙10を記録ヘッド1へ向かう方向に給紙する。
【0076】図17の(b)に示すように、キャップ1
1が第2の位置に到達したことを検出した時点で、記録
紙10の先端はすでに紙端検出フラグ201cを通過
し、反対側の紙端検出フラグ端部201bがフォトイン
タラプタ202の発光部・受光部から外れ、記録紙10
の先端は搬送ローラ12と押圧ローラ14に到達してい
る。前述の実施例と同様、キャップ11の回動中には、
紙送りモータ9は反時計方向に駆動され、かつ搬送ロー
ラ12も中継ギヤ29を介して同じく反時計方向に回転
しているため、記録紙10の先端が搬送ローラ12に到
達しても、該記録紙10の先端部は搬送ローラ12上で
スリップしたまま動かない。従って、記録紙10の先端
が搬送ローラ12を越えて突入して吐出口面を擦って傷
つけたり、記録紙10を汚したり破損したりすることは
ない。
【0077】前述の実施例の場合と同様、手差し給紙時
には、紙端検出フラグ201は記録媒体(記録紙)が記
録装置にセットされたことを検出するセット検出手段の
機能も兼ねている。キャップ11が第2の位置に到達し
たことを検出し、電磁クラッチ43をオフにし、すぐに
紙送りモータ9の駆動を時計方向に反転させ、PUロー
ラ204を反時計方向に駆動し、記録紙10の先端を紙
端検出フラグ201cの手前まで戻す。図17(c)に
示すように記録紙10の先端が紙端検出フラグ201c
の手前まで戻った時点で、再び紙送りモータ9の駆動を
反時計方向に反転させ、PUローラ204を時計方向に
駆動して記録紙の給紙を再開する。
【0078】記録紙が紙端検出フラグ201cで検出さ
れたら、その位置を基準にして記録開始位置まで(図1
中の位置218から位置216まで)記録紙を搬送す
る。この間、記録紙10が搬送ローラ12と押圧ローラ
14との間に挟持され、PUローラ204の円形の一部
を切り落とした面と対向した時点で電磁クラッチ219
をオフとし、以降搬送ローラ12と押圧ローラ14で記
録紙を搬送する。記録開始位置(図1中の位置216)
まで記録紙10を搬送したら紙送りモータ9を停止し記
録を開始する。
【0079】図18は、図17の第3実施例に係るイン
クジェット記録装置において、以上説明したような記録
データが送られてから記録を開始するまでの動作のシー
ケンスを示すフローチャートである。図18において、
記録を行っている最中及び記録が終了後の記録装置の動
作は前述の第1実施例及び第2実施例の場合と同じであ
り、その詳細な説明は省略する。なお、この間、電磁ク
ラッチ219はオフ状態のままであり、記録紙10はP
Uローラ204の円形の一部を切り落とした面と対向し
て離れているため、次の給紙命令が来るまでは2枚目以
降の記録紙10はトレー203に載置されたままであ
る。
【0080】〔第4実施例〕以上説明した第1実施例か
ら第3実施例の各実施例では、図1及び図4に示すキャ
ッピング状態から、先ず記録ヘッド1が動き、次にキャ
ップ11が図5に示すような第2の位置(記録媒体10
を搬送できる通紙可能な位置)へ動き、そして、記録終
了後には、先ずキャップ11が第1の位置に戻り、次に
記録ヘッド1がキャピング位置まで戻るように構成した
が、これは上記シーケンスを逆にした構成にしてもよ
い。つまり、キャッピング状態から、先ずキャップ11
を第2の位置へ動かし、次に記録ヘッド1を動かし、記
録終了後には、先ず記録ヘッド1をキャピング位置まで
戻し、次にキャップ11を第1の位置に戻すように構成
してもよい。このように上記シーケンスを逆にした構成
のインクジェット記録装置(第4実施例)を以下図8〜
図11を参照して説明する。
【0081】図8は上記シーケンスを逆にした第4実施
例の要部構成を示す側面図である。この図8は、第1実
施例を示す図4(図1中の52の部分の拡大図)に対応
する図面である。図9は図8中の矢印C方向から見た部
分正面図である。図8及び図9は、いずれも電源オフも
しくは待機状態を示すものであり、キャップ11が第1
の位置(キャッピング状態)にある状態を示す。この第
4実施例の不図示の部分の構成は前述の第1実施例(図
1〜図5)と実質的に同じであり、また、この第4実施
例の記録動作や回復動作なども実質的に同じであり、そ
れらの詳細説明は省略する。図9において、第2プラテ
ン48及びキャップ11の周辺の構成部品の記録装置幅
方向の配置は、図2の第1実施例の場合と同様であり、
キャップ11の周辺の構成部品が通紙領域50(図2)
内に配置されているため、従来のインクジェット記録装
置に比べて第2プラテン48の幅の分だけ小型化が図ら
れている。
【0082】図8において、66aはプラテン回動軸で
あり、第2プラテン48はこのプラテン回動軸66aを
支点として回動するので(詳細は後述)、第2プラテン
48の端部(外縁部)の回動時の軌跡は二点鎖線70を
描くことになり、この軌跡70は記録ヘッド1の移動領
域とオーバーラップしていない。従って、本実施例で
は、図8の状態から第2プラテン48を回動させても該
第2プラテン48と記録ヘッド1は接触(衝突)しない
ため、前述のシーケンスでの動作が可能となっている。
つまり、キャッピング状態から、先ずキャップ11を第
2の位置へ動かし、次に記録ヘッド1を動かし、記録終
了後には、先ず記録ヘッド1をキャピング位置まで戻
し、次にキャップ11を第1の位置に戻すようなシーケ
ンスでの動作が可能となっている。また、キャップ11
が回動している最中に何らかの原因で第1の位置と第2
の位置との間で停止してしまっても、第2プラテン48
がキャリッジ2(記録ヘッド1)の移動領域に突出する
ことがないので、こうした異常時でも、キャリッジ2を
キャッピング位置で停止させることが可能である。
【0083】図8及び図9において、64はキャップベ
ース35に形成された軸38aに通されたねじりコイル
バネであり、キャップベース35は前記ねじりコイルバ
ネ64の端部によって矢印68方向(図8参照)に付勢
されている。69は回動ベース37に形成されたストッ
パであり、矢印68方向に付勢されたキャップベース3
5の上限位置は前記ストッパ69によって規制されてい
る。入力軸76には回動ギヤ42が固定されており、こ
の回動ギヤ42は搬送ローラギヤ28と噛み合ってい
る。電磁クラッチ43の出力軸である回動軸40には、
回動ベース37とともに、第2回動ギヤ71が固定され
ている。
【0084】図9中の47cは第1プラテン47の側面
部を示し、図8では、シャーシ13の側面部23及び曲
げ部41と同様、前記側面部47は不図示である。図9
において、65は第2回動ギヤ71と噛み合うプラテン
中継ギヤであり、このプラテン中継ギヤ65は第1プラ
テン47の側面部47aに固定された中心軸65aによ
り回動可能に軸支されている。66a、66bは第2プ
ラテン48に形成されたプラテン回動軸であり、一方の
プラテン回動軸66aはシャーシ13の側面部23によ
り回動可能に軸支され、他方のプラテン回動軸66bは
シャーシ13の曲げ部41により回動可能に軸支されて
いる。前記プラテン回動軸66bにはプラテン回動ギヤ
67が圧入固定されており、このプラテン回動ギヤ67
は前記プラテン中継ギヤ65と噛み合っている。なお、
第1プラテン47の側面部47cの回動軸40及びプラ
テン回動軸66bの近傍には、組立時における部品間の
衝突を防ぐため、第2回動ギヤ71及びプラテン回動ギ
ヤ67の外形より大きな開口(孔)もしくは切り欠きが
形成されている。
【0085】図10は上記第4実施例でキャップが第2
の位置にある時の要部構成を示す図8に対応する側面図
であり、図11の(a)、(b)は上記第4実施例でキ
ャップが図8の第1の位置から図10の第2の位置へ回
動する途中の状態を示す側面図である。次にこれらの図
面を参照して、上記第4実施例の動作を説明する。図8
〜図10において、コンピュータから記録装置に記録デ
ータが送られると、図8の状態から、電磁クラッチ43
をオン状態にすることで入力軸76と回動軸40と回動
ベース37とを互いに連結状態とし、前述の実施例の場
合と同様、紙送りモータ9を駆動し、モータギヤ27、
中継ギヤ29及び搬送ローラギヤ28を介して回動ギヤ
42及び回動軸40に駆動を伝達し、回動ベース37並
びにそこに取り付けられたキャップベース35やキャッ
プ11等を図中で反時計方向に回動させる。このとき、
第2回動ギヤ71も反時計方向に回動し、プラテン中継
ギヤ65を介してプラテン回動ギヤ67も反時計方向に
回転し、それによって、第2プラテン48はプラテン回
動軸66a、66bを中心として反時計方向に回動す
る。
【0086】その際、プラテン中継ギヤ65を中間ギヤ
として、第2回動ギヤ71とプラテン回動ギヤ67のギ
ヤ比は1:1で構成されているため、回動ベース37及
びそこに取り付けられた各部品は第2プラテン48と同
じ回転方向に同じ回転速度で回動し、これらが回動中に
互いに接触(衝突)することはない。なお、各部品の配
置の関係上、第2プラテン48と回動ベース37の回転
速度を異ならせたいときには、前記ギヤ比を1:1と異
なる値に設定してもよい。
【0087】所定時間が経過した時点、あるいは、不図
示の回転角検出手段もしくは回転する任意の一部品の位
置を検出する手段(例えばフォトインタラプタとセンサ
フラグ)により第2プラテン48が図10のような記録
紙を通紙させ得る位置に到達したことを検出した時点
で、電磁クラッチ43をオフ状態にすることで入力軸7
6と回動軸40との間を非連結状態とし、それによって
紙送りモータ9からの駆動力を非伝達とし、キャリッジ
2の移動を開始する。このときのキャップ11の位置
は、記録紙を通紙(搬送)させることができる第2の位
置になっている。記録動作中には、前述の実施例の場合
と同様、電磁クラッチ43はオフ状態になっており、回
動ギヤ42の回転は回動ベース37に伝達されないの
で、キャップ11は第2の位置に止まったままである。
【0088】また、図10の状態では、第2プラテン4
8のプラテン面80aは第1プラテン47のプラテン面
80b(図8参照)と同一高さとなっているため、前述
の実施例の場合と同様、通紙及び記録中には、キャップ
11と記録紙との間は第2プラテン48によって遮断さ
れており、従って、キャップ11に付着したインクによ
って記録紙が汚染されることはない。また、インクの打
ち込み量が多い画像を記録している最中であっても、第
1プラテン47及び第2プラテン48によって記録紙幅
全域で記録紙のコックリングを一様に減少させることが
できる。なお、前述の実施例の場合と同様、キャリッジ
2のキャッピング位置より搬送ローラギヤ28側の領域
にも記録領域があるため、記録時におけるキャリッジ2
の移動方向反転位置はキャッピング位置よりも搬送ロー
ラギヤ28側の位置(図9中で右側の位置)に設定され
る。
【0089】以上の説明から明らかなように、第2プラ
テン48及び回動ベース37は紙送りモータ9を共通の
駆動源とし、第2プラテン48はプラテン回動軸66
a、66bを中心として回動駆動され、回動ベース37
は回動軸40を中心として回動駆動される。
【0090】図8〜図10において、73a、73bは
キャップベース35に固定もしくは一体形成された退避
カムであり、36a、36b、36cは記録ヘッド1の
吐出口部60を挟んで両側に形成されたカムフォロワで
ある。図11の(a)、(b)は前述のごとくキャップ
が図8の第1の位置から図10の第2の位置へ回動する
動きを示すものであり、この図を用いて退避カム73
a、73b及びカムフォロワ36a、36b、36c並
びにその周辺の動作を説明する。図11の(a)は図8
のキャッピング状態から回動ベース37及び第2プラテ
ン48がそれぞれ回動軸40及びプラテン回動軸66
a、66bを中心として数度だけ反時計方向に回動した
時の状態を示す。
【0091】このとき、退避カム73a、73bはカム
フォロワ(斜面部)36aに当接することで押し下げら
れ、キャップベース35及びキャップ11は軸38a、
38bを支点(中心)として鎖線72aの位置から実線
の位置まで回動する。キャップベース35は軸38aに
通されたねじりコイルバネ64により常に記録ヘッド1
へ向かう方向に付勢されているため、該キャップベース
35と一体に設けられた退避カム73aはカムフォロワ
36aに当接しながら回動する。この時点で、キャップ
11の先端リブの斜線部63と記録ヘッド1の吐出口部
60との間に隙間74が確保され、それ以降もキャップ
11は記録ヘッド1に擦れることなく回動する。
【0092】図11の(b)は、図11の(a)の状態
から回動ベース37及び第2プラテン48が反時計方向
にさらに回転した状態を示す。このとき、退避カム73
a、73bはカムフォロワ36bまで進んでおり、キャ
ップベース35及びキャップ11は軸38a、38bを
支点(中心)として鎖線72bの位置から実線の位置ま
で回動する。なお、左右の退避カム73a、73bの間
にワイピング部材33を設けておけば、図11の(b)
に示すように回動中に吐出口部60の周辺に付着したイ
ンク滴を拭き取り除去することも可能である。
【0093】図11の(b)の状態から回動ベース37
及び第2プラテン48が反時計方向にさらに回転する
と、退避カム73a、73bがカムフォロワ36b、3
6cを通過し、キャップ11は図10に示す第2の位置
に到達する。この図10の位置では、ねじりコイルバネ
64で付勢されているキャップベース35は回動ベース
37のストッパ部69によって位置(上限位置に)を規
制されている。図10の状態は、第1プラテン47及び
第2プラテンによって形成されるプラテン面80b及び
80aに沿って記録紙10を通紙(搬送)できる状態で
あり、この状態で、キャリッジ2上の記録ヘッド1によ
り給紙された記録紙に対する記録が行われる。
【0094】記録が終了した後には、図10の状態から
前述の動作との逆の動作により図8のキャッピング状態
に戻される。すなわち、退避カム73a、73bが上記
との逆にカムフォロワ36c→36b→36aの順序で
当接しながら図11の(b)→図11の(a)の状態を
経て図8の状態に戻される。本実施例においては、退避
カム73a、73bとカムフォロワ36a、36b、3
6cとワイピング部材33が以上説明したような位置関
係で配置構成されているため、キャップ11の回動中に
キャップ11が吐出口部分60に擦れることはなく、該
キャップ11や該吐出口部分60(吐出口面91)の損
傷や破損を防ぐことができ、また、吐出口部分60の周
囲に付着したインク滴はワイピング部材33により確実
に拭き取り除去することができる。
【0095】〔第5実施例〕以上、詳述した第1〜第4
実施例においては、インクジェット記録ヘッド1と対向
する位置で種々の幅の記録紙10が通過していく記録媒
体搬送路に関して、記録ヘッド1が配された側とは反対
の側にあるプラテン面の一部(インクを吐出して記録を
実行する際の記録ヘッド1と対向可能な部位)を回復手
段としてのキャップが開口する領域とするように構成し
ている。これに対して、以下に述べる第5実施例では、
記録媒体搬送路に関して記録ヘッド1が配置された側と
同じ側であって該記録媒体搬送路と対向する位置に前記
回復手段を配置する構成が採られている。本発明はこの
ようなインクジェット記録装置においても適用可能なも
のである。このようなインクジェット記録装置において
は、回復手段としてのキャップ11は、記録ヘッド1と
対向する記録位置に搬送されてきた記録紙の記録面と対
面する位置であって、該記録ヘッド1とは搬送方向に関
して上流側乃至下流側の位置に、該記録ヘッド1のシリ
アル移動を妨げない位置に配置されている。
【0096】このようなインクジェット記録装置におけ
る回復のための機構は、先ず、キャリッジレール3を記
録面から離間する方向へ変位させる機構を設けることに
よって記録ヘッド1をキャリッジごと移動させるように
構成される。これにより、キャップ移動機構により、広
くなった記録ヘッド1と記録媒体搬送路(プラテン面)
との間の隙間にキャップ11を移動させてきてキャッピ
ングを行う構成を採用することができる。或いは、キャ
ップ11を変位させないで、記録ヘッド1のみを記録位
置からキャップ11のある位置まで移動させてからキャ
ッピングを行う構成を採用することもできる。このよう
なインクジェット記録装置においては、前述の各実施例
の場合と同様、キャリッジのシリアル移動領域を記録紙
の幅と略同じ大きさ、すなわち記録媒体搬送路の路幅と
略同じ大きさに抑えつつ、所定の紙幅一杯のインクジェ
ット記録動作とインクジェット記録ヘッド1の吐出機能
維持・回復のための回復処理とを実行することができ
る。
【0097】また、このようなインクジェット記録装置
においても、前述の各実施例における記録ヘッド1とキ
ャップ11との相対移動及び記録紙の搬送制御を適用す
ることができ、同様の効果を奏することができる。更に
加えて、記録ヘッド1とキャップ11が記録媒体搬送路
に関して同じ側に配置されることになるので、非記録時
に記録紙を搬送する際でも、該記録紙の搬送を妨げるこ
となく記録ヘッド1とキャップ11との相対移動を行う
ことができ、所要の回復処理を行うことができる。
【0098】〔第6実施例〕以上説明した各実施例にお
いては、記録ヘッド搭載部としてのキャリッジ2にイン
クジェット記録ヘッド1を搭載して記録紙の幅方向全域
にわたる記録を可能にすべくシリアル移動させるタイプ
のインクジェット記録装置の場合を例に挙げて説明した
が、本発明は、記録紙の全幅に対応する領域にインク吐
出口を列状に並べた所謂フルラインタイプのインクジェ
ット記録ヘッドをヘッド搭載部に搭載したラインタイプ
のインクジェット記録装置に対しても同様に適用するこ
とができ、同様の効果を達成できるものである。このよ
うな構成を第6実施例とする。
【0099】この第6実施例を前述の第1実施例〜第4
実施例において実施する場合は、プラテン面全域に回復
機構としてのキャップ開口を配置し、該プラテン面全域
が移動する構成が採られる。また、上記第6実施例を前
述の第5実施例において実施する場合は、フルラインヘ
ッドの全インク吐出口を覆うことができるキャップ開口
を備えたキャップをフルラインヘッドの上流側乃至下流
側に該フルラインヘッドと並設する構成が採られる。そ
して、このような第6実施例によれば、いずれの場合に
おいても、フルラインヘッドとキャップとの相対移動に
対応した記録紙の搬送制御並びに記録紙の搬送状態に対
応したフルラインヘッドとキャップとの相対移動制御に
関わる前述のような各実施例における構成を適用するこ
とができ、それによって、最適な回復処理を行うことが
できる。また、上記の第6実施例によれば、記録ヘッド
がフルラインタイプであることから、高速のインクジェ
ット記録を実行することができる。
【0100】〔その他〕なお、本発明は、1個の記録ヘ
ッドを用いて記録するインクジェット記録装置の他、異
なる色のインクで記録するカラー記録装置、あるいは同
一色彩で異なる濃度で記録する階調記録装置、さらに
は、これらを組み合わせた記録装置のように複数の異な
るインクを用いて記録するインクジェット記録装置の場
合にも、同様に適用することができ、同様の効果を達成
し得るものである。さらに、本発明は、記録ヘッドとイ
ンクタンクを一体化した交換可能なインクジェットカー
トリッジを用いる構成、記録ヘッドとインクタンクを別
体にし、その間をインク供給用のチューブ等で接続する
構成など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成がどの
ような場合にも同様に適用することができ、同様の効果
が得られるものである。
【0101】以上説明した実施例によれば次のような作
用効果が得られる。すなわち、以上説明した実施例によ
れば、先ず、回復系の大きさに関係なく、シリアル型記
録装置の場合のキャリッジモータの負荷増大を招くこと
なく、デッドスペースの増大を招くこともなく、装置本
体の記録媒体搬送方向と交叉する方向(シリアル型記録
装置の場合のキャリッジ移動方向)の寸法を大幅に減少
させることができるインクジェット記録装置が提供され
る。また、以上説明した実施例によれば、記録媒体の先
端が搬送手段を越えて突入することを防止できることか
ら、記録媒体が記録手段とキャップ手段との間に進入し
て吐出口面を擦ったり、記録媒体の先端がキャップもし
くは記録手段にぶつかって記録媒体をインクで汚染した
り破損したりすることを確実に防止できるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【0102】更に、前述の実施例によれば、記録開始位
置のバラツキを減らすことができ、また、異常時には的
確に記録装置を停止できるインクジェット記録装置が提
供される。また、前述の実施例によれば、キャップ手段
及び周辺の異常によりキャリッジがキャッピング位置に
戻れない場合でも記録手段もしくはインク保持手段を着
脱することができるインクジェット記録装置が提供され
る。更に、前述の実施例によれば、記録装置の異常及び
記録手段もしくはインク保持手段を着脱するタイミング
をユーザーに知らせることができるインクジェット記録
装置が提供される。更に、前述の実施例によれば、記録
媒体が記録装置にセットされていない場合に記録手段が
キャッピング状態で待機できるインクジェット記録装置
が提供される。
【0103】また、前述の実施例によれば、ユーザーに
記録媒体がセットされていないことを知らせることがで
きるインクジェット記録装置が提供される。また、前述
の実施例によれば、第2プラテンの回動時の軌跡がキャ
リッジ及び記録手段の移動領域とオーバーラップする位
置関係であっても、第2プラテンがキャリッジ又は記録
手段とぶつかることはないというインクジェット記録装
置が提供される。更に、前述の実施例によれば、記録中
にキャリッジがホームポジションで停止することはない
というインクジェット記録装置が提供される。
【0104】更にまた、前述の実施例によれば、記録ヘ
ッド搭載部と回復手段との相対的移動と記録媒体の搬送
とを最適化できる制御手段を備えたインクジェット記録
装置が提供される。また、前述の実施例によれば、記録
ヘッド搭載部と回復手段との相対移動に応じた最適な記
録媒体の搬送制御が行えるインクジェット記録装置が提
供される。更にまた、前述の実施例によれば、記録媒体
の搬送状態に応じた最適な記録ヘッドと回復手段との相
対移動の制御が行えるインクジェット記録装置が提供さ
れる。
【0105】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
(請求項1)によれば、ヘッド搭載部に搭載された記録
媒体にインクを吐出して記録を行う記録手段に対して密
着離反するキャップ手段を有する回復系により記録手段
の回復処理を行うインクジェット記録装置において、記
録手段に対向する位置を通過するように記録媒体を搬送
するための搬送路と、前記搬送路と対向する位置であっ
て、前記キャップ手段と前記記録手段とが密着する第1
の位置と、前記記録媒体の搬送が可能な第2の位置と、
に前記キャップ手段を変位させるためのキャップ駆動手
段と、前記キャップ手段の位置を検出するキャップ位置
検出手段と、装置本体にデータが転送される任意のタイ
ミングに応じて、もしくは前記記録媒体の給送開始に応
じて、もしくは前記記録媒体が前記装置本体にセットさ
れたことを検出するセット検出手段を有するものにおい
ては該セット検出手段による記録媒体の検出に応じて、
前記キャップ駆動手段により前記キャップ手段を前記第
1の位置から駆動開始するとともに、前記第2の位置に
到達したことを検出すると駆動を停止し、前記記録媒体
の排出に応じて、前記キャップ駆動手段により前記キャ
ップ手段を前記第2の位置から駆動開始するとともに、
前記第1の位置に到達したことを検出すると駆動を停止
するキャップ駆動制御手段と、を具備する構成としたの
で、回復系の大きさに関係なく、シリアル型記録装置の
場合のキャリッジモータの負荷増大を招くことなく、デ
ッドスペースの増大を招くこともなく、装置本体の記録
媒体搬送方向と交叉する方向(シリアル型記録装置の場
合のキャリッジ移動方向)の寸法を大幅に減少させるこ
とができるインクジェット記録装置が提供される。
【0106】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記記録手段よりも記録媒体搬送方向上
流側に搬送手段が設けられ、前記キャップ駆動手段によ
り前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の位
置に駆動される間に、前記搬送手段は記録時とは反対の
方向に駆動される構成としたので、上記効果に加えて、
記録媒体の先端が搬送手段を越えて突入することを防止
できることから、記録媒体が記録手段とキャップ手段と
の間に進入して吐出口面を擦ったり、記録媒体の先端が
キャップもしくは記録手段にぶつかって記録媒体をイン
クで汚染したり破損したりすることを確実に防止できる
という効果が得られる。
【0107】請求項3の発明によれば、上記構成に加え
て、前記搬送手段よりも搬送方向上流側に記録媒体検出
手段が設けられ、前記キャップ手段が前記第1の位置か
ら前記第2の位置に到達し前記キャップ駆動手段が停止
したとき、記録媒体が前記記録媒体検出手段で検出され
ていない場合は記録媒体を前記記録媒体検出手段より記
録開始位置まで搬送し、 記録媒体が前記記録媒体検出
手段で検出されていた場合は検出後も搬送手段を記録時
とは反対の方向へ所定期間駆動した後に、記録媒体を搬
送手段の位置を基準にして記録開始位置まで所定量搬送
させる構成としたので、上記効果に加えて、記録開始位
置のバラツキを減らすことができるという効果が得られ
る。
【0108】請求項4の発明によれば、上記構成に加え
て、前記搬送手段よりも搬送方向上流側に前記記録媒体
検出手段を有し、前記キャップ手段が前記第1の位置か
ら前記第2の位置に到達し前記キャップ駆動手段が停止
した後で記録媒体が検出されていたときは、記録媒体を
前記記録媒体検出手段より搬送方向上流側まで戻した後
に再度給送し、前記搬送手段の位置を基準に該記録媒体
を記録開始位置まで所定量搬送する構成としたので、上
記効果に加えて、記録開始位置のバラツキを減らすこと
ができるという効果が得られる。
【0109】請求項5の発明によれば、上記構成に加え
て、前記キャップ駆動手段が駆動開始した後、所定時間
経過しても、前記キャップ手段が前記第1の位置から前
記第2の位置に到達したこともしくは前記第2の位置か
ら前記第1の位置に到達したことが検出されないとき、
あるいは、前記キャップ手段が前記第1の位置又は前記
第2の位置に停止したままのときは、前記キャップ駆動
手段を停止して記録媒体の給送を停止する構成としたの
で、上記効果に加えて、異常時には的確に記録装置を停
止できるという効果が得られる。
【0110】請求項6の発明によれば、上記構成に加え
て、前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の
位置に到達したこともしくは前記第2の位置から前記第
1の位置に到達したことが検出されないときは、前記キ
ャップ駆動手段の駆動を反転して前記第1の位置もしく
は前記第2の位置に戻し、前記駆動を反転した後所定時
間を経過しても前記第1の位置もしくは第2の位置に戻
ったことが検出されないときは前記キャップ駆動手段を
停止する構成としたので、上記効果に加えて、異常時に
は的確に記録装置を停止できるという効果が得られる。
【0111】請求項7の発明によれば、上記構成に加え
て、前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の
位置にもしくは前記第2の位置から前記第1の位置に駆
動される間に前記キャリッジはキャッピング位置以外の
任意位置で停止し、前記記録手段は前記任意位置で着脱
可能である構成としたので、上記効果に加えて、キャッ
プ手段及び周辺の異常によりキャリッジがキャッピング
位置に戻れない場合でも記録手段もしくはインク保持手
段を着脱することができるという効果が得られる。請求
項8の発明によれば、上記構成に加えて、記録媒体の給
送を停止した後もしくは前記キャリッジを停止した後、
記録装置の状況を該記録装置に接続された電子機器で報
知する構成としたので、上記効果に加えて、記録装置の
異常及び記録手段もしくはインク保持手段を着脱するタ
イミングをユーザーに知らせることができるという効果
が得られる。請求項9の発明によれば、上記構成に加え
て、記録媒体の給送を停止した後で記録装置の状況を表
示する表示手段を備えている構成としたので、上記効果
に加えて、記録装置の異常及び記録手段もしくはインク
保持手段を着脱するタイミングをユーザーに知らせるこ
とができるという効果が得られる。
【0112】請求項10の発明によれば、上記構成に加
えて、記録媒体を給送した後に所定時間経過しても記録
媒体が検出されないときは給送を停止し、その後、前記
キャップ駆動手段により前記キャップ手段を前記第1の
位置へ駆動し、該キャップ手段の前記第1の位置への到
達が検出されると該キャップ手段の駆動を停止する構成
としたので、上記効果に加えて、記録媒体が記録装置に
セットされていない場合にキャッピング状態で待機でき
るという効果が得られる。請求項11の発明によれば、
上記構成に加えて、前記キャップ駆動手段を停止した
後、記録装置が接続された電子機器で該記録装置の状況
を報知する構成としたので、上記効果に加えて、ユーザ
ーに記録媒体がセットされていないことを知らせること
ができるという効果が得られる。請求項12の発明によ
れば、上記構成に加えて、記録媒体の給送を停止した後
で記録装置の状況を表示する表示手段を有する構成とし
たので、上記効果に加えて、ユーザーに記録媒体がセッ
トされていないことを知らせることができるという効果
が得られる。
【0113】請求項13の発明によれば、上記の各発明
の構成に加えて、前記キャップ手段が記録手段に密着し
た状態から前記キャリッジが主走査方向に移動し、次い
で前記キャップ駆動手段により前記回復系の少なくとも
前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の位置
へ駆動され、記録後に前記キャップ駆動手段により前記
回復系の少なくとも前記キャップ手段を前記第1の位置
から前記第2の位置へ駆動し、次いで前記キャリッジが
キャッピング位置まで戻る構成としたので、上記効果に
加えて、第2プラテンの回動時の軌跡がキャリッジ及び
記録手段の移動領域とオーバーラップする位置関係であ
っても、第2プラテンがキャリッジ又は記録手段とぶつ
かることはないという効果が得られる。
【0114】請求項14の発明によれば、上記各発明の
構成に加えて、前記キャップ手段が記録手段に密着した
状態から前記回復系の少なくとも前記キャップ手段が前
記第1の位置から前記第2の位置へ駆動され、次いで前
記キャリッジが主走査方向に移動して記録を行い、記録
後に前記キャリッジがキャッピング位置まで戻り、次い
で前記回復系の少なくとも前記キャップ手段が前記第2
の位置から前記第1の位置へ駆動される構成としたの
で、上記効果に加えて、第2プラテンの回動時の軌跡が
キャリッジ及び記録手段の移動領域とオーバーラップす
る位置関係にないものにおいては、キャッピング状態の
ままキャップ手段を回動できるという効果が得られる。
【0115】請求項15の発明によれば、上記各発明の
構成に加えて、前記キャリッジがキャッピング位置にあ
ることを検出するキャッピング位置検出手段を主走査方
向の記録媒体搬送領域内に配設し、記録中は前記キャッ
ピング位置検出手段の出力を無効にし、記録終了後もし
くは排紙後は前記キャッピング位置検出手段の出力を有
効にする構成としたので、上記効果に加えて、記録中に
キャリッジがホームポジションで停止することはないと
いう効果が得られる。
【0116】請求項18及び19の発明によれば、上記
構成に加えて、前記記録手段と対向するプラテンの前記
記録媒体の裏面を支持する支持面の一部が退避して前記
キャップ手段が前記記録手段と対向可能となる構成、あ
るいは、前記搬送路と対向し当該搬送路に関して前記記
録手段と同じ側に前記キャップ手段を配する構成とした
ので、一層効率よく、回復系の大きさに関係なく、シリ
アル型記録装置の場合のキャリッジモータの負荷増大を
招くことなく、デッドスペースの増大を招くこともな
く、装置本体の記録媒体搬送方向と交叉する方向の寸法
を大幅に減少させることができるインクジェット記録装
置が提供される。
【0117】請求項20の発明によれば、ヘッド搭載部
に搭載された記録媒体にインクを吐出して記録を行う記
録手段に対して密着離反するキャップ手段を有する回復
系により記録手段の回復処理を行うインクジェット記録
装置において、前記キャップ手段と前記記録手段とが密
着する第1の位置と、前記記録媒体の搬送が可能な第2
の位置と、に前記キャップ手段を変位させるためのキャ
ップ駆動手段と、前記キャップ手段の位置を検出するキ
ャップ位置検出手段と、前記キャップ駆動手段が駆動開
始した後、所定時間経過しても、前記キャップ手段が前
記第1の位置から前記第2の位置に到達したこともしく
は前記第2の位置から前記第1の位置に到達したことが
検出されないとき、あるいは、前記キャップ手段が前記
第1の位置又は前記第2の位置に停止したままのとき
は、前記キャップ駆動手段を停止して記録媒体の給送を
停止するキャップ駆動制御手段と、を具備する構成とし
たので、回復系の大きさに関係なく、シリアル型記録装
置の場合のキャリッジモータの負荷増大を招くことな
く、デッドスペースの増大を招くこともなく、装置本体
の記録媒体搬送方向と交叉する方向(シリアル型記録装
置の場合のキャリッジ移動方向)の寸法を大幅に減少さ
せることができるインクジェット記録装置が提供され
る。
【0118】請求項21によれば、上記構成において、
前記キャップ駆動制御手段は、前記キャップ手段が前記
第1の位置から前記第2の位置に到達したこともしくは
前記第2の位置から前記第1の位置に到達したことが検
出されないときは、前記キャップ駆動手段の駆動を反転
して前記第1の位置もしくは前記第2の位置に戻し、前
記駆動を反転した後所定時間を経過しても前記第1の位
置もしくは前記第2の位置に戻ったことが検出されない
ときは前記キャップ駆動手段を停止する構成としたの
で、一層効率よく、回復系の大きさに関係なく、シリア
ル記録装置の場合のキャリッジモータの負荷増大を招く
ことなく、デッドスペースの増大を招くこともなく、装
置本体の記録媒体搬送方向と交叉する方向の寸法を大幅
に減少させることができるインクジェット記録装置が提
供される。
【0119】請求項22及び23の発明によれば、上記
構成において、前記記録手段と対向するプラテンの前記
記録媒体の裏面を支持する支持面の一部が退避して前記
キャップ手段が前記記録手段と対向可能となる構成、あ
るいは、前記搬送路と対向し当該搬送路に関して前記記
録手段と同じ側に前記キャップ手段を配する構成とした
ので、一層効率よく上記効果を達成できるインクジェッ
ト記録装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
1実施例の要部構成を電源オフもしくは待機状態で示す
側面図である。
【図2】図1中の矢印A方向から見て示す正面図であ
る。
【図3】図1のインクジェット記録装置を電源オフもし
くは待機状態(a)と記録している状態(b)で示す模
式的斜視図である。
【図4】図1中の範囲52の部分を拡大してキャップ手
段が第1の位置にある状態を示す部分拡大側面図であ
る。
【図5】キャップ手段が記録媒体を搬送できる第2の位
置にある状態を示す部分側面図である。
【図6】図1中の矢印B方向から見て記録手段がキャッ
ピング位置へ移動する途中における退避カム及びカムフ
ォロワとその周辺部分の構成及び動作を示す部分立面図
である。
【図7】図1中の矢印B方向から見て図6の状態からさ
らにキャリッジが移動してキャッピング状態になるまで
の退避カム及びカムフォロワとその周辺部分の構成及び
動作を示す部分立面図である。
【図8】本発明を適用したインクジェット記録装置の第
4実施例のキャッピング状態を示す図4に対応する部分
拡大側面図である。
【図9】図8中の矢印C方向から見て第4実施例の要部
構成を示す部分正面図である。
【図10】図8の第4実施例においてキャップが第2の
位置にある時の要部構成を示す部分拡大側面図である。
【図11】図8の第4実施例においてキャップが第1の
位置から第2の位置へ回動する途中の状態を示す部分拡
大側面図である。
【図12】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第1実施例の駆動伝達系及び記録媒体給紙動作を説明す
るための模式図である。
【図13】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第1実施例の記録データ受信から記録開始までの動作を
示すフローチャートである。
【図14】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第1実施例の記録終了からキャッピングまでの動作を示
すフローチャートである。
【図15】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第2実施例の駆動伝達系及び記録媒体給紙動作を説明す
るための模式図である。
【図16】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第2実施例において記録データが送られてから記録開始
までの動作を示すフローチャートである。
【図17】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第3実施例の駆動伝達系及び記録媒体給紙動作を説明す
るための模式図である。
【図18】本発明を適用したインクジェット記録装置の
第3実施例において記録データが送られてから記録開始
までの動作を示すフローチャートである。
【図19】図1中の記録手段のインク吐出部の構造を模
式的に示す部分斜視図である。
【図20】記録手段を記録媒体と相対的に走査させて画
像を形成するインクジェット記録装置の従来例の斜視図
である。
【図21】図20においてキャップが記録手段の吐出口
面に密着した状態を示す模式的縦断面図である。
【符号の説明】
1 記録手段(記録ヘッド) 2 キャリッジ(ヘッド搭載部) 3 キャリッジレール 5 キャリッジモータ 8 キャリッジベルト 9 紙送りモータ(搬送モータ) 11 キャップ(キャップ手段) 12 搬送ローラ(搬送手段) 13 シャーシ 14 押圧ローラ 15 記録手段及びキャリッジの移動方向 16 搬送ローラの回転方向 22 インクタンク 25 ホームポジションセンサ 26 センサフラグ 27 モータギヤ 28 搬送ローラギヤ 29 中継ギヤ 31 排紙ローラ 32 排紙拍車 33 ワイピング部材 34 退避カム 35 キャップベース 36 カムフォロワ 37 回動ベース 38 キャップベースの軸 39 コイルバネ 40 回動軸 41 シャーシの曲げ部 42 回動ギヤ 43 電磁クラッチ 44 回復ポンプ 46 廃インク吸収体 47 第1プラテン 48 第2プラテン 49 ストッパ 50 通紙領域 51 第2プラテンの幅 55 第2プラテンの回動時の軌跡 59 記録手段の移動方向 60 記録手段の吐出口部分 63 キャップの先端リブ 64 ねじりコイルバネ 65 プラテン中継ギヤ 66 プラテン回動軸 67 プラテン回動ギヤ 69 ストッパ 71 第2回動ギヤ 73 退避カム 74 隙間 75 第1プラテン 76 電磁クラッチの入力軸 80 プラテン面 91 吐出口面 92 吐出口 93 共通液室 95 電気熱変換体 201 紙端検出フラグ 202 フォトインタラプタ 203 トレー 204 PU(ピックアップ)ローラ 205 PU(ピックアップ)ギヤ 205a PUギヤの欠歯部 206 給紙ギヤ 207 揺動ギヤ 208 揺動アーム 209 PU(ピックアップ)揺動ギヤ 210 第2給紙ギヤ 211 第2揺動アーム 212 通紙時の記録紙の位置を示す点線 216 記録開始時の記録紙の先端位置 217 記録紙先端が搬送ローラ上でスリップして
いるときの位置 218 フォトインタラプタで検出されたときの記
録紙の先端位置 219 電磁クラッチ

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッド搭載部に搭載された記録媒体に
    インクを吐出して記録を行う記録手段に対して密着離反
    するキャップ手段を有する回復系により記録手段の回復
    処理を行うインクジェット記録装置において、 記録手段に対向する位置を通過するように記録媒体を搬
    送するための搬送路と、 前記搬送路と対向する位置であって、前記キャップ手段
    と前記記録手段とが密着する第1の位置と、前記記録媒
    体の搬送が可能な第2の位置と、に前記キャップ手段を
    変位させるためのキャップ駆動手段と、 前記キャップ手段の位置を検出するキャップ位置検出手
    段と、 装置本体にデータが転送される任意のタイミングに応じ
    て、もしくは前記記録媒体の給送開始に応じて、もしく
    は前記記録媒体が前記装置本体にセットされたことを検
    出するセット検出手段を有するものにおいては該セット
    検出手段による記録媒体の検出に応じて、前記キャップ
    駆動手段により前記キャップ手段を前記第1の位置から
    駆動開始するとともに、前記第2の位置に到達したこと
    を検出すると駆動を停止し、前記記録媒体の排出に応じ
    て、前記キャップ駆動手段により前記キャップ手段を前
    記第2の位置から駆動開始するとともに、前記第1の位
    置に到達したことを検出すると駆動を停止するキャップ
    駆動制御手段と、 を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段よりも記録媒体搬送方向
    上流側に搬送手段が設けられ、前記キャップ駆動手段に
    より前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の
    位置に駆動される間に、前記搬送手段は記録時とは反対
    の方向に駆動されることを特徴とする請求項1に記載の
    インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段よりも搬送方向上流側に
    記録媒体検出手段が設けられ、前記キャップ手段が前記
    第1の位置から前記第2の位置に到達し前記キャップ駆
    動手段が停止したとき、記録媒体が前記記録媒体検出手
    段で検出されていない場合は記録媒体を前記記録媒体検
    出手段より記録開始位置まで搬送し、 記録媒体が前記記録媒体検出手段で検出されていた場合
    は検出後も搬送手段を記録時とは反対の方向へ所定期間
    駆動した後に、記録媒体を搬送手段の位置を基準にして
    記録開始位置まで所定量搬送させることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段よりも搬送方向上流側に
    前記記録媒体検出手段を有し、前記キャップ手段が前記
    第1の位置から前記第2の位置に到達し前記キャップ駆
    動手段が停止した後で記録媒体が検出されていたとき
    は、記録媒体を前記記録媒体検出手段より搬送方向上流
    側まで戻した後に再度給送し、前記搬送手段の位置を基
    準に該記録媒体を記録開始位置まで所定量搬送すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記
    録装置。
  5. 【請求項5】 前記キャップ駆動手段が駆動開始した
    後、所定時間経過しても、前記キャップ手段が前記第1
    の位置から前記第2の位置に到達したこともしくは前記
    第2の位置から前記第1の位置に到達したことが検出さ
    れないとき、あるいは、前記キャップ手段が前記第1の
    位置又は前記第2の位置に停止したままのときは、前記
    キャップ駆動手段を停止して記録媒体の給送を停止する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記キャップ手段が前記第1の位置か
    ら前記第2の位置に到達したこともしくは前記第2の位
    置から前記第1の位置に到達したことが検出されないと
    きは、前記キャップ駆動手段の駆動を反転して前記第1
    の位置もしくは前記第2の位置に戻し、 前記駆動を反転した後所定時間を経過しても前記第1の
    位置もしくは第2の位置に戻ったことが検出されないと
    きは前記キャップ駆動手段を停止することを特徴とする
    請求項5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記キャップ手段が前記第1の位置か
    ら前記第2の位置にもしくは前記第2の位置から前記第
    1の位置に駆動される間に前記キャリッジはキャッピン
    グ位置以外の任意位置で停止し、前記記録手段は前記任
    意位置で着脱可能であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 記録媒体の給送を停止した後もしくは
    前記キャリッジを停止した後、記録装置の状況を該記録
    装置に接続された電子機器で報知することを特徴とする
    請求項5〜7のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 記録媒体の給送を停止した後で記録装
    置の状況を表示する表示手段を備えていることを特徴と
    する請求項5〜7のいずれかに記載のインクジェット記
    録装置。
  10. 【請求項10】 記録媒体を給送した後に所定時間経
    過しても記録媒体が検出されないときは給送を停止し、
    その後、前記キャップ駆動手段により前記キャップ手段
    を前記第1の位置へ駆動し、該キャップ手段の前記第1
    の位置への到達が検出されると該キャップ手段の駆動を
    停止することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記キャップ駆動手段を停止した
    後、記録装置が接続された電子機器で該記録装置の状況
    を報知することを特徴とする請求項10に記載のインク
    ジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 記録媒体の給送を停止した後で記録
    装置の状況を表示する表示手段を有することを特徴とす
    る請求項10に記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 前記キャップ手段が記録手段に密着
    した状態から前記キャリッジが主走査方向に移動し、次
    いで前記キャップ駆動手段により前記回復系の少なくと
    も前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の位
    置へ駆動され、記録後に前記キャップ駆動手段により前
    記回復系の少なくとも前記キャップ手段を前記第1の位
    置から前記第2の位置へ駆動し、次いで前記キャリッジ
    がキャッピング位置まで戻ることを特徴とする請求項1
    〜12のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 前記キャップ手段が記録手段に密着
    した状態から前記回復系の少なくとも前記キャップ手段
    が前記第1の位置から前記第2の位置へ駆動され、次い
    で前記キャリッジが主走査方向に移動して記録を行い、
    記録後に前記キャリッジがキャッピング位置まで戻り、
    次いで前記回復系の少なくとも前記キャップ手段が前記
    第2の位置から前記第1の位置へ駆動されることを特徴
    とする請求項1〜12のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  15. 【請求項15】 前記キャリッジがキャッピング位置
    にあることを検出するキャッピング位置検出手段を主走
    査方向の記録媒体搬送領域内に配設し、記録中は前記キ
    ャッピング位置検出手段の出力を無効にし、記録終了後
    もしくは排紙後は前記キャッピング位置検出手段の出力
    を有効にすることを特徴とする請求項1〜14のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 前記記録手段はインク吐出用の熱エ
    ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているこ
    とを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載のイン
    クジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 前記記録手段は前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする
    請求項16に記載のインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 前記記録手段と対向するプラテンの
    前記記録媒体の裏面を支持する支持面の一部が退避して
    前記キャップ手段が前記記録手段と対向可能となること
    を特徴とする請求項1〜17のいずれかに記載のインク
    ジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 前記搬送路と対向し当該搬送路に関
    して前記記録手段と同じ側に前記キャップ手段を配する
    ことを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  20. 【請求項20】 ヘッド搭載部に搭載された記録媒体
    にインクを吐出して記録を行う記録手段に対して密着離
    反するキャップ手段を有する回復系により記録手段の回
    復処理を行うインクジェット記録装置において、 前記キャップ手段と前記記録手段とが密着する第1の位
    置と、前記記録媒体の搬送が可能な第2の位置と、に前
    記キャップ手段を変位させるためのキャップ駆動手段
    と、 前記キャップ手段の位置を検出するキャップ位置検出手
    段と、 前記キャップ駆動手段が駆動開始した後、所定時間経過
    しても、前記キャップ手段が前記第1の位置から前記第
    2の位置に到達したこともしくは前記第2の位置から前
    記第1の位置に到達したことが検出されないとき、ある
    いは、前記キャップ手段が前記第1の位置又は前記第2
    の位置に停止したままのときは、前記キャップ駆動手段
    を停止して記録媒体の給送を停止するキャップ駆動制御
    手段と、 を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】 前記キャップ駆動制御手段は、前記
    キャップ手段が前記第1の位置から前記第2の位置に到
    達したこともしくは前記第2の位置から前記第1の位置
    に到達したことが検出されないときは、前記キャップ駆
    動手段の駆動を反転して前記第1の位置もしくは前記第
    2の位置に戻し、前記駆動を反転した後所定時間を経過
    しても前記第1の位置もしくは前記第2の位置に戻った
    ことが検出されないときは前記キャップ駆動手段を停止
    することを特徴とする請求項20に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  22. 【請求項22】 前記記録手段と対向するプラテンの
    前記記録媒体の裏面を支持する支持面の一部が退避して
    前記キャップ手段が前記記録手段と対向可能となること
    を特徴とする請求項20又は21に記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  23. 【請求項23】 前記搬送路と対向し当該搬送路に関
    して前記記録手段と同じ側に前記キャップ手段を配する
    ことを特徴とする請求項20〜22のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置。
  24. 【請求項24】 前記記録手段はインク吐出用の熱エ
    ネルギーを発生するための電気熱変換体を備えているこ
    とを特徴とする請求項20〜23のいずれかに記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  25. 【請求項25】 前記記録手段は前記電気熱変換体が
    発生する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利
    用して吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする
    請求項24に記載のインクジェット記録装置。
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