JP2011183768A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被記録媒体から発生する紙粉や埃がキャップユニットに付着することを確実に防止可能な液体噴射装置を提供する。
【解決手段】被記録媒体を一定方向に搬送する紙送り機構と、紙送り機構よりも上方において当該紙送り機構の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジと、キャリッジに搭載され、紙送り機構上で搬送される被記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出面を有する記録ヘッドと、液体吐出面を払拭するワイパー及び液体吐出面と当接し、当該液体吐出面を封止する封止体を有するキャップとを備える液体噴射装置であって、記録ヘッドの液体の吐出動作時にワイパー及び封止体が遮蔽される構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射装置に関し、特に、被記録媒体に液体を噴射する記録ヘッドのメンテナンスを実行するキャップユニットに対して被記録媒体から発生する埃や紙粉が付着することを防止可能な液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一形態であるインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターという)は、インクタンクから供給されるインクを噴射する記録ヘッドを備え、記録ヘッドに設けられたノズルから記録紙等の被記録媒体に対してインクを噴射することにより印刷が実行される。
このようなプリンターでは、印刷休止中等にノズル内に存在するインク中のインク溶媒の揮発によりインクが増粘することで、ノズルが目詰まりしてドット抜け等の印刷不良を招くことがある。また、長時間の印刷による連続使用によりノズルやインク内に気泡が生じ、ノズルが目詰まりしてドット抜け等の印刷不良を招くことがある。そこで、これらの不具合を解消するため、プリンターには記録ヘッドのノズル形成面のメンテナンスを行うキャップユニットが設けられる。
キャップユニットは、概略、記録紙の搬送領域外である非印字領域に配置され、非印字領域上に位置する記録ヘッドの液体吐出面を覆うように封止してノズルのインクの乾燥を防止する蓋体としての機能と、液体吐出面を覆って封止した状態で吸引ポンプからの負圧を印加することにより液体吐出面のノズルからインクを強制的に吸引,排出してノズルの目詰まりを解消する吸引機能とを有している。
ところが、キャップユニットは、非印字領域において、上方に開口した開放状態にあるため、記録紙が搬送されるときに発生する紙粉や、記録紙に付着した埃等がキャップユニットの開口部や内部に付着する場合がある。このため、従来においては記録紙を搬送する紙送り機構(以下:プラテンと称す)の下側に柱状の回転機構を介してキャップユニットを配置し、印刷動作時には回転機構を回転させることにより、キャップユニットの開口部を記録ヘッドの液体吐出面と対向しない状態に維持し、紙粉や埃がキャップユニットの開口部や内部に付着することを防止する構成としたものが知られている。
しかしながら、記録紙とプラテンに配置された紙送りローラーとの擦れにより発生する紙粉や埃は、記録ヘッドの移動や記録紙の搬送に伴ってプリンター内で広範囲に飛散・浮遊するため、従来の構成にあっては、キャップユニットに対する紙粉や埃の付着防止を十分に図ることができない。
また、キャップユニットのシール部やワイパーの払拭面に紙粉や埃が付着すると、シール部やワイパーと直接接触する記録ヘッドの液体吐出面にも紙や埃が付着する要因となり、記録ヘッドとシール部との間に紙粉が介在することによりシール部とノズル面との間に隙間を生じさせて、シール性を低下させてキャッピング不良を誘発することや、ノズル開口に付着した紙粉や埃が、ノズルの目詰まりや印字不良を引き起こす要因ともなる。
特開2001−260372号公報
本発明は、上記課題を解決するため、液体噴射装置内において、被記録媒体から発生する紙粉や埃がキャップユニットに付着することを確実に防止可能な液体噴射装置を提供する。
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の構成として、被記録媒体を一定方向に搬送する紙送り機構と、紙送り機構よりも上方において当該紙送り機構の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジと、キャリッジに搭載され、紙送り機構上で搬送される被記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出面を有する記録ヘッドと、液体吐出面を払拭するワイパー及び液体吐出面と当接し、当該液体吐出面を封止する封止体を有するキャップとを備える液体噴射装置であって、記録ヘッドによる被記録媒体に対する液体の吐出動作時にワイパー及び封止体が遮蔽される構成とした。
本発明によれば、記録ヘッドの液体、例えばインクの吐出動作時にワイパー及び封止体が遮蔽されることから、印字動作に伴って飛散・浮遊する紙粉や埃がキャップに付着することを防止できる。よって、ワイパーによる記録ヘッドの液体吐出面の払拭動作や封止体による記録ヘッドのキャッピング時に紙粉が記録ヘッドの液体吐出面に付着することを防止できる。
本発明に係る第2の構成として、キャップを紙送り機構よりも下方に移動させる移動機構を備え、ワイパー及び封止体が紙送り機構により遮蔽される構成とした。
本発明によれば、紙送り機構がキャップを遮蔽するので、紙粉や埃がワイパーとキャップの封止体に付着することを防止できる。
本発明に係る第3の構成として、キャップを紙送り機構の搬送方向と同一方向に移動させる移動機構と、移動機構の終端位置に配設される遮蔽体とを備え、ワイパー及び封止体が遮蔽体により遮蔽される構成とした。
本構成によれば、前記構成から生じる効果と同様に移動機構の終端位置に配設された遮蔽体がキャップを遮蔽するので、紙粉や埃がワイパーとキャップの封止体に付着することを防止できる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
実施形態に係る液体噴射装置の模式図。 実施形態に係るキャップユニットの拡大正面図。 実施形態に係るキャップ本体の概略構成図。 実施形態に係る移動機構の構成図。 実施形態に係るキャップユニットの動作図。 実施形態に係る移動機構の斜視図。 他の実施形態に係る移動機構の構成図。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る液体噴射装置としてのプリンター1の模式図である。
図1に示すように、プリンター1は、ハウジング1Aの長手方向に延長して架設されるガイド軸2と、ガイド軸2に沿ってハウジング1Aの長手方向(主走査方向)に移動可能なキャリッジ3と、キャリッジ3の下面に搭載される記録ヘッド4と、ハウジング1Aの両端に互いに離間して設けられたプーリー7a,7bに掛け渡され、キャリッジ3と接続されるタイミングベルト7と、プーリー7aを回転駆動させ、タイミングベルト7を駆動するキャリッジモーター8と、記録ヘッド4のメンテナンスを行うキャップユニット9と、記録紙Pを主走査方向と直角方向に搬送するプラテン10と、操作パネル及び制御装置11とを備える。
ガイド軸2は、断面円形の軸体からなり、ハウジング1Aの両側面に架設される。キャリッジ3は、インクカートリッジを収容可能な空間を備え、上面側が開放される一方開放の箱体からなり、ガイド軸2に当該箱体を貫通させて取り付けられることにより、ガイド軸2に沿って摺動自在に移動可能である。
また、内部には、例えばブラック,シアン,マゼンダ,イエロー等の各色を貯留する図外のインクカートリッジを個別に収容可能な収容壁が形成され、インクカートリッジが上方から装着されることによりキャリッジ3内に搭載される。また、キャリッジ3の下面側には記録ヘッド4が搭載される。
記録ヘッド4は、下面にインクを吐出する液体吐出面4aが形成され、当該液体吐出面4aが記録紙Pに対して略平行となるようにキャリッジ3に搭載される。
液体吐出面4aには、各色毎にインクを吐出する複数のノズル口が略全域に亘って開設され、当該ノズル口からキャリッジ3に形成された流路を介してインクカートリッジ内に貯留されたインクが吐出される。
タイミングベルト7は、ハウジング1Aの壁面に回転可能に固定されるプーリー7a,7bに掛け渡される。プーリー7a,7bは、それぞれ一方の非印字領域と他方の非印字領域とに位置するようにガイド軸2に沿って互いに離間して配置され、プーリー7aには、キャリッジモーター8が取り付けられる。キャリッジモーター8は後述の制御装置11により制御され、タイミングベルト7の一部に接続されるキャリッジ3をガイド軸2に沿って主走査方向に往復移動させる。
プラテン10は、キャリッジ3に支持された記録ヘッド4の液体吐出面4aと対向する位置に配置され、印字領域P1の略全域に亘って延長する略平板状の基台であって、記録紙Pを上面に露出する複数の紙送りローラーにより下方から支持しつつ、主走査方向と直交する方向(副走査方向)に搬送する(図6参照)。
キャップユニット9は、非印字領域(ホーム位置HP)内に設けられる装置であって、キャリッジ3の移動によりホーム位置HP内に停止した記録ヘッド4に対してメンテナンス動作を実行する。以下、キャップユニット9の詳細について説明する。
図2は、キャップユニット9の拡大正面図を示す。
図2に示すように、キャップユニット9は、記録ヘッド4の液体吐出面4aに対して昇降可能なキャップ本体20と、キャップ本体20を主走査方向に移動させる移動機構40と、後述するキャップ本体20が有する封止体25が液体吐出面4aに密着したときに封止体25と液体吐出面4aとにより形成される空間に負圧を印加する吸引ポンプ22と、吸引ポンプ22により吸引されたインクを貯留する廃液タンク23とにより構成される。
図3に示すように、キャップ本体20は、開口部20aを有し、内部にインク吸収体26が収容される矩形状の躯体20Aと、躯体20Aの上面に形成される封止体25と、封止体25の側部において躯体20Aの上面から上方に突出するワイパー29とから構成される。
躯体20Aの開口部20aは、記録ヘッド4の液体吐出面4aの面積よりもやや小さく形成される。躯体20Aの底板20bは、四隅から中央に向かうに従い漸次下降する傾斜面として形成され、傾斜面の最低位置には、吸引口24と連通して底板20bを貫通する貫通孔20cが設けられる。
吸引口24は、躯体20Aの下面から下方に突設される円筒状部材であって、後述の吸引ポンプ22に接続するための吸引チューブ27の端部が嵌挿されることにより、躯体20A内に貯留されるインクを排出することができる。
躯体20Aの上面における開口部20aの周縁には、開口部20aを取り囲むように封止体25が取付けられる。封止体25は、断面山型に形成される可撓性を有する軟性部材であって、先端面25aの高さが、開口部20aの4辺において面一であり、先端面25aが液体吐出面4aと当接することにより、液体吐出面4aに形成された複数のノズル口を密閉状態に封止する。
躯体20Aの内部には、インク吸収体26が収容される。インク吸収体26は、インクを保持可能(吸収可能)なスポンジ状部材、或いは多孔質部材から構成され、後述する吸引ポンプ22の吸引動作により複数のノズル口から排出されたインクを吸収することにより、封止体25が液体吐出面4aに当接したときに、液体吐出面4aのノズル口のインクが乾燥しないように保湿する。
図6にも示すように、ワイパー29は、封止体25の側部において躯体20Aの上面から上方に突出する可撓性部材であって、躯体20Aの側面に沿って延長する。
ワイパー29の上端部は、封止体25の先端面25aよりも高く、上方を通過する記録ヘッド4の液体吐出面4aに接触する高さに設定される。よって、ワイパー29の上端部は、記録ヘッド4が上方を通過する度に液体吐出面4aを払拭し、ノズル口より突出するインクや固化したインクを除去する。
躯体20Aの記録紙搬送方向の両側壁には、主走査方向の両端部側に互いに離間して形成され、記録紙搬送方向に突出する断面円形の凸部31が形成される。
上記構成からなるキャップ本体20は、後述のスプリング44を介して移動機構40を構成する可動体42上に支持される。
図4及び図6に示すように、移動機構40は、一対のガイド部材41,41と、ガイド部材41,41の第1溝部46に沿って移動する可動体42と、可動体42を主走査方向に移動させる水平駆動機構43と、キャップ本体20を可動体42に対して上下方向に移動させるスプリング44及びソレノイド45とを備える。
ガイド部材41,41は、延長方向が主走査方向と平行となるように互いに記録紙搬送方向に離間して、ハウジング1A内に立設される板状部材である。ガイド部材41には、主走査方向に沿って直線状に延長する第1溝部46と、第1溝部46よりも上側、かつ、第1溝部46と平行に延長する第2溝部47とが形成される。また、第2溝部47には、躯体20Aの凸部31,31の離間間隔に対応する間隔で、垂直方向に延長する1組の第3溝部48;48が形成される。
ガイド部材41の第1溝部46は、可動体42を摺動可能に支持するとともに、その移動方向を規制する。可動体42は、矩形の板状部材からなり、キャップ本体20を平面視したときの外形形状と略等しく形成される。
可動体42の記録紙搬送方向の両側面には、主走査方向の両端側に互いに離間して、記録紙搬送方向に突出する断面円形の凸部49が形成される。
そして、可動体42の一方の側面に形成される凸部49,49が、一方のガイド部材41の第1溝部46に嵌り込み、他方の側面に形成される凸部49,49が、他方のガイド部材41の第1溝部46に嵌り込む。よって、可動体42は互いに対向するガイド部材41,41に狭持されるように第1溝部46に沿って移動可能となる。
一方のガイド部材41の第2溝部47には、可動体42の上方に位置するキャップ本体20の一方の側面に形成される凸部31;31が嵌り込む。また、他方のガイド部材41の第2溝部47にはキャップ本体20の他方の側面に形成される凸部31;31が嵌り込む。よって、可動体42の上方に位置するキャップ本体20は、可動体42の動作に追従してガイド部材41,41に狭持されるように第2溝部47に沿って移動可能となる。
可動体42の上面42eには、1組のスプリング44,44の一端がそれぞれ固定される。また、可動体42には、上面及び下面を貫通する取付孔が形成され、当該取付孔には、駆動方向が上下方向となるようにソレノイド45が固定される。そして、スプリング44,44の他端とソレノイド45の駆動軸の一端とが、キャップ本体20の底面に固定されることにより、キャップ本体20が可動体42に対して昇降自在に支持される。
なお、ソレノイド45は制御装置11と接続される部材であって、制御装置11から出力される信号に基づいて作動し、キャップ本体20を昇降動作させる。
水平駆動機構43は、例えば、キャリッジ3の駆動方式と同様に、一対のプーリー55a,55bと、プーリー55a,55bに掛け渡されるタイミングベルト56と、プーリー55aに取り付けられるモーター57とにより構成される。
プーリー55a,55bは、第1溝部46よりも下側に位置し、かつ、第1溝部46の延長方向に沿って互いに離間して一方のガイド部材41から突出する回転軸により軸支される。
印字領域P1側のプーリー55aには、モーター57が取り付けられ、モーター57の駆動によりプーリー55aを介してタイミングベルト56が回転する。モーター57は、制御装置11と接続され、制御装置11の出力する退避信号及びホーム復帰信号により駆動する。
キャップ本体20が、本実施形態のように上記移動機構40によってキャリッジ3の延長方向、即ち、主走査方向に移動可能に設けられた場合において、例えば、可動体42がモーター57の駆動によって印字領域P1側から非印字領域側に移動すると、キャップ本体20は、可動体42の移動に追従して第2溝部47に沿って移動した後、スプリング44,44の伸長力により第3溝部48に沿って上昇する。
そして、当該上昇によってキャップ本体20の封止体25の先端面25aが記録ヘッド4の液体吐出面4aに当接し、複数のノズル口を密閉状態に封止する。
一方で、キャップ本体20を収容するときは、ソレノイド45に吸引信号を出力してキャップ本体20を可動体42側に引き寄せることにより、第3溝部48との係合を解除し、モーター57に退避信号を出力することにより、封止体25及びワイパー29を有するキャップ本体20をプラテン10の下側に退避させ、プラテン10によって上方を遮蔽することができる。
移動機構40によって支持されるキャップ本体20の吸引口24には、吸引ポンプ22が接続される。吸引ポンプ22は、ハウジング1Aの底面に固定され、例えばチューブポンプにより構成される。吸引ポンプ22の吸入口には、吸引チューブ27の一端が接続され、他端がキャップ本体20の吸引口24に接続される。また、吸引ポンプ22の排出口には、排出チューブ28の一端が接続され、他端が廃液タンク23に接続される。
即ち、キャップ本体20の封止体25が液体吐出面4aに当接したときに、吸引ポンプ22を作動させ、液体吐出面4aと封止体25とにより囲まれる空間を減圧することにより、ノズルからインクを排出させ、インク吸収体26が飽和し、吸収しきれない余剰のインクを廃液タンク23に貯留させる構成である。
図5(a),(b),(c)は、キャリッジ3とキャップユニット9との関係を示す図である。以下、プリンター1のキャリッジ3及びキャップユニット9の動作について説明する。
まず、図5(a)に示すように、例えば休止状態のプリンター1に電源が投入されると、ホーム位置HPにおいてキャップ本体20によって封止されている記録ヘッド4に対してメンテナンス動作が実行される。
具体的には、制御装置11が吸引ポンプ22を駆動することにより、液体吐出面4aと封止体25とによって形成される空間内の圧力を減圧し、液体吐出面4aの複数のノズル口からインクを吸引することによって、休止状態中に粘度が増したインクを強制的に吐出させる。
次に、制御装置11は、メンテナンス動作実行後の記録ヘッド4に印刷動作を実行させる。
具体的には、図5(b)に示すように、キャリッジモーター8に対しては印字実行信号を出力し、キャリッジ3とともに記録ヘッド4をホーム位置HPから印字領域P1に移動させ、記録ヘッド4の液体吐出面4aからインクを吐出させながらキャリッジモーター8を駆動することによりキャリッジ3を印字領域P1内で往復移動させ、図外の紙送り機構により記録紙Pをキャリッジ3の往復方向(主走査方向)と直交する方向に搬送することにより、記録紙Pに対して印字を行う。
また、制御装置11はキャップユニット9に対して退避動作を実行させる。
具体的には、印字実行信号によって記録ヘッド4の液体吐出面4aがワイパー29の上方を通過した後に、ソレノイド45を駆動し、キャップ本体20を第3溝部48に沿って第2溝部47まで下降させる。
その後、水平駆動機構43のモーター57に退避信号を出力し、可動体42とともにキャップ本体20をプラテン10の下側に退避させ、プラテン10によってキャップ本体20の上方を遮蔽する。
よって、プラテン10の下側に退避したキャップ本体20のワイパー29及び封止体25には、印字動作に伴って飛散・浮遊する紙粉や埃が付着することがない。
プリンター1の電源が遮断されると、制御装置11は、記録ヘッド4をホーム位置HPに移動させる印字終了信号をキャリッジモーター8に対して出力し、キャップユニット9に対しては、ホーム復帰信号を出力する。
具体的には、図5(c)に示すように制御装置11は、記録ヘッド4に対して印字終了の印字終了信号を出力する前に、ソレノイド45に信号を出力して、キャップ本体20を可動体42側に引き寄せつつ、モーター57に対してホーム復帰信号を出力して可動体42を退避位置からホーム位置HPまで移動させる。
そして、キャップ本体20の凸部31,31が、第3溝部48との交錯位置まで到達すると、モーター57及びソレノイド45の駆動を停止させる。すると、ソレノイド45から開放されたキャップ本体20は、スプリング44の伸長力により第3溝部48に沿って記録ヘッド4側に上昇し、記録ヘッド4の液体吐出面4aとキャップ本体20の封止体25が当接する。即ち、封止体25が液体吐出面4aに形成される複数のノズル口を封止する。よって、キャリッジ3とキャップユニット9は、電源投入前の図5(a)に示す状態に復帰することとなる。
以上説明したとおり、本発明に係る液体噴射装置(プリンター1)のキャップユニット9によれば、記録ヘッド4が印字動作中には、キャップ本体20の封止体25とワイパー29とが紙送り機構を構成するプラテン10の下方に搬送され、上方のプラテン10によって遮蔽されることからキャップ本体20の封止体25とワイパー29とに紙粉や埃が付着することを確実に防止することができ、印字動作終了時にはキャップ本体20がホーム位置HPに復帰して、記録ヘッド4に当接することから記録ヘッド4の液体吐出面4aや複数のノズル口に紙粉や埃を付着させるようなことがなく、常に安定した印字動作を実行させることが可能となる。
上記実施形態では、キャップユニット9のキャップ本体20をプラテン10の下側に移動させ、プラテン10によりワイパー29及び封止体25を遮蔽するようにしたが、紙粉や埃がプラテン10の隙間等から落下し、退避位置に存在するキャップ本体20に付着する恐れがある場合には、プラテン10の下側に遮蔽体としての紙粉受を配置するようにしても良い。
紙粉受は、プラテン10と略等しい大きさに形成されるトレー状の樹脂などからなり、搬送中の記録紙から落下する紙粉を受容する。また、紙粉受を帯電し易い素材により構成すれば、静電気を利用して紙粉や埃を吸着でき、プリンター1内において浮遊叉は飛散する紙粉や埃の量を減少させて、キャップユニット9に紙粉が付着することを一層抑制することができる。
また、図5(b)の破線で示すように、キャップユニット9に遮蔽体61を別途設けるようにしても良い。遮蔽体61は、キャップ本体20の上方を遮蔽する板体61aと、当該板体61aと直交して、印字領域P1側に設けられる板体61bとからなる断面L字状の部材である。
上記遮蔽体61をプラテン10の下方に配設することにより、プラテン10に隙間があっても、退避位置に存在するキャップ本体20に紙粉が付着することを防止できる。
図7は、キャップ本体20の移動方向を副走査方向、即ち、記録紙搬送方向に設定した形態のプリンター1を示す概略側面図である。なお、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
同図において、移動機構40を構成する一対のガイド部材41;41は延長方向が副走査方向と平行となるように互いに主走査方向に離間して、ハウジング1A内に立設される板状部材である。
即ち、本実施形態においては、ガイド部材41;41によって支持される可動体42の移動方向が記録紙搬送方向に規制され、可動体42及びキャップ本体20は、モーター57の駆動によって記録ヘッド4の下方位置(キャッピング位置)、及び、遮蔽体61が配設された退避位置間を移動可能である。
よって、当該構成においても、印字動作開始時にキャップ本体20がキャッピング位置から副走査方向に設けられた退避位置に移動すれば、キャップ本体20の封止体25及びワイパー29がL字状の遮蔽体61によって遮蔽されることから、封止体25及びワイパー29に紙粉や埃が付着するのを確実に防止できる。
以上説明したように、本発明に係る液体噴射装置によれば、記録ヘッド4の液体吐出面4aと当接する封止体25やワイパー29に対して紙粉や埃が付着するのを確実に防止でき、記録ヘッド4側に紙粉や埃が付着することに起因する印字動作不良や、キャッピング動作不良が生じることを防止することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能である。
1 プリンター、1A ハウジング、2 ガイド軸、3 キャリッジ、
4 記録ヘッド、4a 液体吐出面、7 タイミングベルト、7a,7b プーリー、
8 キャリッジモーター、9 キャップユニット、10 プラテン、11 制御装置、
20 キャップ本体、20a 開口部、20b 底板、20c 貫通孔、
22 吸引ポンプ、23 廃液タンク、24 吸引口、25 封止体、
26 インク吸収体、29 ワイパー、31 凸部、
40 移動機構、41 ガイド部材、42 可動体、43 水平駆動機構、
44 スプリング、45 ソレノイド、46 第1溝部、47 第2溝部、
48 第3溝部、49 凸部、55a,55b プーリー、56 タイミングベルト、
57 モーター、61 遮蔽体、P 記録紙、HP ホーム位置。

Claims (3)

  1. 被記録媒体を一定方向に搬送する紙送り機構と、
    前記紙送り機構よりも上方において当該紙送り機構の搬送方向と直交する方向に往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに搭載され、前記紙送り機構上で搬送される被記録媒体に対して液体を吐出する液体吐出面を有する記録ヘッドと、
    前記液体吐出面を払拭するワイパー及び前記液体吐出面と当接し、当該液体吐出面を封止する封止体を有するキャップとを備える液体噴射装置であって、
    前記記録ヘッドによる前記被記録媒体に対する液体の吐出動作時に前記ワイパー及び前記封止体が遮蔽されることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体噴射装置が前記キャップを前記紙送り機構よりも下方に移動させる移動機構を備え、前記ワイパー及び前記封止体が前記紙送り機構により遮蔽されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記液体噴射装置が前記キャップを当該紙送り機構の搬送方向と同一方向に移動させる移動機構と、
    前記移動機構の終端位置に配設される遮蔽体とを備え、
    前記ワイパー及び前記封止体が前記遮蔽体により遮蔽されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
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