JP2011183769A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップユニットが帯電することを防止し、装置内において飛散浮遊する紙粉が記録ヘッドのノズルプレートに付着し、印字不良を生じさせることのない液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズル面に形成されたノズル口から被記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、ノズル面を封止し、内部に前記ノズル口から吐出されるインクを受容する吸収体を有するキャップ部材と、一部に接地電位に設定される金属体を含み、記録ヘッド及びキャップ部材を格納するフレームとを備える液体噴射装置であって、キャップ部材及び吸収体が導電性部材により形成され、キャップ部材又は吸収体が金属体と導電性コードにより接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射装置に関し、特に、被記録媒体に液体を吐出する記録ヘッド及び当該記録ヘッドを封止するキャップユニットへの帯電を防止可能な液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一形態であるインクジェット式プリンター(以下、単にプリンターという)は、インクタンクから供給されるインクを噴射する記録ヘッドを備え、記録ヘッドに設けられたノズルから印刷紙等の被記録媒体に対してインクを噴射することにより印刷が実行される。
このようなプリンターでは、印刷休止中等にノズル内に存在するインク中のインク溶媒の揮発によりインクが増粘することで、ノズルが目詰まりしてドット抜け等の印刷不良を招くことがある。また、長時間の印刷による連続使用によりノズルやインク内に気泡が生じ、ノズルが目詰まりしてドット抜け等の印刷不良を招くことがある。上記不具合を解消するため、プリンターには記録ヘッドのノズルのメンテナンスを行うキャップユニットが設けられる。
記録ヘッドは、リザーバーから圧力室を経てノズル開口に至る一連の液体流路が形成された流路ユニットや圧力室の容積を変動可能な圧力発生素子を有するアクチュエーターユニット等を備えたヘッドユニットと、液体流路に連通する複数のノズル開口に列設したノズル列を有する金属製のノズルプレートと、ヘッドユニット及びノズルプレートを固定する樹脂製のヘッドケースとを備える。
記録ヘッドにおけるヘッドユニット及びノズルプレートは、ノズルプレートの表面の縁を被覆してノズル開口を露出する金属製のヘッドカバーによって保護され、ヘッドケースに固定される。
上記構成からなるキャップユニットは、概略記録ヘッドの液体吐出面を覆い、ノズル側のインクの乾燥を防止する蓋体としての機能と、液体吐出面を覆って密封した状態で吸引ポンプからの負圧を印加することにより液体吐出面側のノズルからインクを強制的に吸引,排出してノズルの目詰まりを解消する吸引機能とを有している。
ところが、液体噴射装置は、樹脂と金属により構成される電子機器であるため、装置内部において静電気が生じやすく、例えば、記録紙などの被記録媒体から発生する紙粉が、帯電した記録ヘッドやキャップユニットの表面に付着してしまう。
そこで、従来においては記録ヘッドの帯電を防止する構成として、記録ヘッドのヘッドカバーを接地電位に設定し、ヘッドカバーとノズルプレートとを接触させることにより導通させ、ノズルプレートの接地電位がゼロとなるように構成したものが知られている。
具体的には、記録ヘッドを構成する導電性基板からなるノズルプレートのノズル開口から外れた表面の一部に接触領域を設ける一方、キャップユニット側に接地電位に調整される導電性接点を設け、導電性接点の先端がノズルプレートの表面に密着する封止状態のときに、導電性接点部材が接触領域に接触し、ノズルプレートと導電性接点とを導通させてノズルプレートに帯電した電荷を除去するように構成される。
さらに、キャップユニットは、記録ヘッドのノズル開口を封止可能にするため、導電性接点部材とともにノズルプレートに対して昇降を可能にする変位機構を備え、変位機構が導電性接点部材とともに昇降することにより、ノズルプレートに対して接触状態と非接触状態とに切り替え可能に構成される。
しかしながら、キャップユニットや変位機構は、樹脂を成型したものからなるため、キャップユニットは帯電したままとなり、プリンター内で飛散・浮遊する埃や紙粉がキャップユニットに付着し、記録ヘッドをメンテナンスするときに、キャップユニットから記録ヘッドに埃や紙粉が移動し、ノズルの目詰まりや印刷不良、ノズルプレートとキャップユニットとの密着不良を生じさせ、ノズルのメンテナンスが正しく実行できなくなる場合がある。
特開2007−62043号公報
本発明は、上記課題を解決するため、キャップユニットが帯電することを防止し、装置内において飛散浮遊する紙粉が記録ヘッドのノズルプレートに付着し、印字不良を生じさせることのない液体噴射装置を提供する。
本発明に係る第1の構成として、ノズル面に形成されたノズル口から被記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、ノズル面を封止し、内部にノズル口から吐出されるインクを受容する吸収体を有するキャップ部材と、一部に接地電位に設定される金属体を含み、記録ヘッド及びキャップ部材を格納するフレームとを備える液体噴射装置であって、キャップ部材及び吸収体が導電性部材により形成され、キャップ部材が金属体と導電性コードにより接続される構成とした。
本発明によれば、キャップ部材が接地電位に設定された金属体と導電性コードを介して接続されることにより、互いに接するキャップ部材及び吸収体が帯電することを防止できるので、静電気により埃や紙粉がキャップ部材叉は吸収体に付着することを防止できる。
本発明に係る第2の構成として、液体噴射装置がキャップ部材をノズル面に対して昇降させる変位機構を備え、変位機構が導電性部材により形成され、金属体と導電性コードにより接続される構成とした。
本発明によれば、上記第1の効果に加え、キャップ部材を昇降させる変位機構が接地電位に設定された金属体と導電性コードを介して接続されることで、変位機構の帯電を防止できる。よって、静電気により埃や紙粉がキャップ部材、吸収体及び変位機構に付着することがない。
本発明に係る第3の構成として、キャップ部材が記録ヘッド方向に延長する導電性部材を備え、導電性部材は、キャップ部材がノズル面を封止したときに当該ノズル面と接触する構成とした。
本発明によれば、上記第1及び第2の効果に加え、キャップ部材がノズル面を封止したときに、接地電位に設定されたキャップ部材に設けられた導電性部材がノズル面と接触することにより、記録ヘッドを接地電位に設定することができる。よって、静電気により埃や紙粉が記録ヘッド、キャップ部材、吸収体及び変位機構に付着することがない。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
本発明の実施形態に係る液体噴射装置の模式図。 本発明の実施形態に係るノズル面の平面図。 本発明の実施形態に係るキャップユニットの動作図。 本発明の実施形態に係るキャップ本体の外観図。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る液体噴射装置としてのプリンター1内部の模式図である。
図1に示すように、プリンター1は、フレームとしてのハウジング1Aの長手方向に延長して架設されるガイド軸2と、ガイド軸2に沿ってハウジング1Aの長手方向(主走査方向)に移動可能なキャリッジ3と、キャリッジ3の下面に搭載される記録ヘッド4と、ハウジング1Aの両端に互いに離間して設けられたプーリー7a,7bに掛け渡され、キャリッジ3と接続されるタイミングベルト7と、プーリー7aを回転駆動させ、タイミングベルト7を駆動するキャリッジモーター8と、記録ヘッド4のメンテナンスを行うキャップユニット9と、記録紙Pを主走査方向と直角方向に搬送するプラテン10と、操作パネル及び制御装置11とを備える。
ハウジング1Aは、接地電位に設定された金属部1Bを一部に備え、上記各部品を格納する筐体である。ハウジング1Aには、上下方向に開閉可能な図外のカバー部材が取り付けられる。金属部1Bは、ハウジング1Aの底面及び一方の側面に亘って設置されるL字状の板体であって、プリンター1の接地基準として設定される。
ガイド軸2は、断面円形の軸体からなり、ハウジング1Aの両側面に架設される。キャリッジ3は、インクカートリッジを収容可能な上方開放の箱体からなり、ガイド軸2に当該箱体を貫通させて取り付けられることにより、ガイド軸2に沿って摺動自在に移動可能である。
キャリッジ3の内部には、例えばブラック,シアン,マゼンダ,イエロー等の各色を貯留する図外のインクカートリッジを個別に収容可能な収容壁が形成され、インクカートリッジが上方から装着されることによりキャリッジ3内に搭載される。キャリッジ3の下面側には記録ヘッド4が搭載される。
図2は、記録ヘッド4のノズルプレート5のノズル面4aを示す。
記録ヘッド4は、インクを吐出するための複数のノズル13が開設された金属製のノズルプレート5を有する。ノズルプレート5は、後述のプラテン10により搬送される記録紙Pの記録面に対して略平行に対向するように配置される。ノズルプレート5の下面であるノズル面4aには、各色毎にインクを吐出するノズル列13A〜13Dが開設され、各ノズル列13A〜13Dは、複数のノズル13が記録紙搬送方向に開設されることにより構成される。
タイミングベルト7は、ハウジング1Aの壁面に回転可能に固定されるプーリー7a,7bに掛け渡される。プーリー7a,7bは、非印字領域と非印字領域とに位置するようにガイド軸2に沿って互いに離間して配置され、キャリッジモーター8が後述の制御装置11により回転制御されることにより、タイミングベルト7に接続されるキャリッジ3をガイド軸2に沿って主走査方向に往復移動させる。
プラテン10は、キャリッジ3に支持された記録ヘッド4のノズル面4aと対向する位置に配置され、印字領域の略全域に亘って延長する略平板状の基台であって、記録紙Pを上面に露出する複数の紙送りローラーにより下方から支持しつつ、主走査方向と直交する方向(副走査方向)に搬送する。
キャップユニット9は、非印字領域(ホーム位置)内に設けられる装置であって、キャリッジ3の移動によりホーム位置内に停止した記録ヘッド4に対してメンテナンス動作を実行する。以下、キャップユニット9の詳細について説明する。
図3(a),(b),(c)は、キャップユニット9の動作を示す。図4は、本発明に係るキャップ本体20の概略構成図を示す。以下、図3及び図4を用いてキャップユニット9について説明する。
キャップユニット9は、同図に示すように、ノズル面4aを封止可能する封止体25を有するキャップ本体20と、キャップ本体20を下方から支持し、斜め上下方向に移動させることが可能な変位機構90と、封止体25がノズル面4aに密着したときに、封止体25とノズル面4aとにより形成される空間に負圧を印加する吸引ポンプ22と、吸引ポンプ22により吸引されたインクを貯留する廃液タンク23とにより構成される。
図3に示すように、変位機構90は、金属体1B上に互いに対向して立設される前後一対のフレーム81と、当該フレーム81とリンクアーム92を介して接続され、キャップ本体20を下方から支持するベース部材91と、フレーム81とベース部材91とに接続されベース部材91を下降方向に附勢するバネ96とを備えている。
フレーム81は、主走査方向に延長する導電性の金属プレートや樹脂からなり、延長方向の略中央部に形成される突部82と、ハウジング1Aの一方の側面側に形成されるカム板83とを有する。突部82は、上方に立ち上がる先端部が円弧状に加工された突起であって、中央部に回転孔を有する。
カム板83は、ハウジング1Aの一方の側面に向かって斜め上方向に傾斜する基部上に形成される金属板であって、円弧状の溝81aが開設される。また、フレーム81には、バネ96の一端部が係止される。
ベース部材91は、前記一対のフレーム81上にリンクアーム92を介して回転可能に支持される平面視矩形の導電性の金属や樹脂よりなる板部材である。
ベース部材91の上面には、後述のキャップ本体20が載置される。ベース部材91の中央部には下方に突出する突部が設けられる。当該突部には、中央に回転孔を有し、当該回転孔と、前記フレーム81に形成された突部82の回転孔を介して、両端部に回転軸92a;92bを有するリンクアーム92が取り付けられることより、フレーム81とベース部材91とが回転自在に接続される。
ベース部材91におけるハウジング1Aの一方の側面側にはカム板83側に突出し、カム板83の円弧状の溝81aに嵌り込む突部91aが突設される。また、ベース部材91には前記フレーム81に係止されたバネ96の他端部が係止され、バネ96がフレーム81,ベース部材91間に張設された状態となる。ベース部材91はハウジング1Aの一方の側面側に上方に突出する軸部93を有する。軸部93は、キャリッジ3の側壁に設けられた当接部84と当接する長さを有し、キャリッジ3がホーム位置に近接したときにベース部材91を上方に引き上げる。
以下、上記構成からなる変位機構90によるキャップ本体20の動作について説明する。
図3(a)に示す状態からキャリッジ3がホーム位置側に移動すると、図3(b)に示すようにキャリッジ3の当接部84がベース部材91に形成された軸部93に当接し、キャップ本体20の水平状態を維持したまま当該キャップ本体20を下方から支持するベース部材91が、リンクアーム92の回転動作に伴って、溝81aに案内されるように上昇を開始する。
そして、図3(c)に示すようにキャリッジ3が所定のホーム位置まで到達すると、ベース部材91上に載置されたキャップ本体20の封止体25がノズルプレート5に対して押し付けられた状態で当接し、ノズルプレート5に開設された複数のノズル口13aが封止体25によって密封された状態で封止される。
一方で、キャリッジ3が印字領域方向に移動した場合、キャリッジ3の当接部84と軸部93との当接関係が解除され、ベース部材91はバネ96の附勢力により溝81aに沿って水平状態を維持したまま降下する。
即ち、変位機構90は、キャリッジ3の動作と連動してキャップ本体20を昇降させる機構であって、キャップ本体20は変位機構90によって、ノズル面4aに対して当接,離間する。
図4に示すように、キャップ本体20は、上方に開口する開口部21を有し、内部にインク吸収体26を収容する導電性の金属や、ABS樹脂等の導電性部材からなる矩形状の躯体20Aと、躯体20Aの上面において開口部21の周縁に形成される封止体25と、躯体20Aの上面において封止体25の側方に取着される接点80とから構成される。なお、封止体25は躯体20Aに採用される導電性部材により形成される。
開口部21は、記録ヘッド4のノズル面4aの大きさよりもやや小さく成型され、躯体20Aの底板20aには、四方から中央に向かうに従い漸次下降する傾斜面が形成される。
傾斜面の最も低位置には、底板20aを貫通する貫通孔20bが開設され、貫通孔20bに対応して、底板20aの外側には、吸引口24が設けられる。吸引口24には、後述の吸引ポンプ22と接続するための吸引チューブ27が嵌挿される(図3参照)。
躯体20Aの上面における開口部21の周縁には、開口部21を取り囲むように封止体25が取り付けられる。封止体25は断面山型に形成され、先端面25aの高さが開口部21の4辺において面一であり、先端面25aがノズル面4aと当接することにより、ノズル面4aに形成された複数のノズル口13aを密閉状態に封止する。
躯体20Aの内部には、インク吸収体26が収容される。インク吸収体26は、導電性樹脂を素材として、インクを保持可能なスポンジ状の多孔体に成型された部材である。インク吸収体26は、躯体20Aの内部表面と直接接して収容されている。インク吸収体26は、後述する吸引ポンプ22の吸引動作により複数のノズル口13aから排出されたインクを吸収することにより、封止体25がノズル面4aに当接したときに、ノズル面4aのノズル口13aのインクが乾燥しないように保湿する。
躯体20Aの上面における封止体25の側方には、接点80が設けられる。接点80は、躯体20Aの上面から記録ヘッド4方向に延長する導電性の金属板であり、一定の弾性力を具備するように、くの字状に屈曲して設けられる。接点80の上端部は、封止体25の先端面25aよりも高くなるように設定され、封止体25の先端面25aがノズル面4aに密着した封止状態において、接点80がノズル面4aの一部に形成された接触領域Sに当接する(図2参照)。即ち、記録ヘッド4側のノズルプレート5に帯電した静電気は接点80を介してキャップ本体20側に導通される。
なお、接点80としては、上記金属製の板バネに限らず、例えば導電性ゴムや金属製のコイルスプリング等であっても良い。
また、躯体20Aの前側面には、ネジ孔20dが形成される。
当該ネジ孔20dには、ハウジング1Aの金属部1Bと躯体20Aとを接続する導電ワイヤー70の一端がネジ89によりネジ止めされ、他端がハウジング1Aの接地電位に設定された金属部1Bとネジ88によりネジ止め固定される。
即ち、接地電位に設定された金属部1Bと、躯体20Aとが導電ワイヤー70によって接続されることにより、キャップ本体20の電位が接地電位となり、キャップ本体20はアースされた状態となる。
キャップ本体20の吸引口24には、吸引ポンプ22が接続される。吸引ポンプ22は、ハウジング1Aの底面に固定され、例えばチューブポンプにより構成される。吸引ポンプ22の吸入口には、吸引チューブ27の一端が接続され、他端がキャップ本体20の吸引口24に接続される。また、吸引ポンプ22の排出口には、排出チューブ28の一端が接続され、他端が廃液タンク23に接続される。
即ち、キャップ本体20の封止体25がノズル面4aに当接したときに、吸引ポンプ22を作動させ、ノズル面4aと封止体25とにより囲まれる空間を減圧することにより、ノズル口13aからインクを排出させ、インク吸収体26が飽和し、吸収しきれない余剰のインクを廃液タンク23に貯留させる構成である。
図3に示すように、ワイパー29は、キャップ本体20の側方においてベース部材91上に配置される。ワイパー29は、ゴムやエラストマー等の弾性部材を山型に成型したもので、頂部を記録ヘッド4の移動方向と交差する方向に向けて装着することにより、記録ヘッド4の通過に伴って先端部がノズル面4aの表面と摺接して、ノズル口13aを払拭する。
次に、本発明に係る接地電位の電気的経路について説明する。
プリンター1において、印字時、非印字時を問わずキャップユニット9は、接地電位に設定される。
即ち、ハウジング1Aの金属部1Bに載置される変位機構90を構成する部品及びキャップ本体20を構成する部品は、全て導電性の金属や樹脂により成型されることから接地電位に設定され、当該変位機構90により支持されるキャップ本体20は、変位機構90とキャップ本体20に直接接触する導電ワイヤー70により金属部1Bの接地電位に設定される。
よって、キャップ本体20及び変位機構90を含むキャップユニット9は、帯電することがないので、埃や紙粉が静電気により付着することがない。
さらに、記録ヘッド4のノズルプレート5に帯電する電荷は、ノズル面4aの一部に形成された接触領域Sに接点80が当接することにより除去される。
即ち、キャリッジ3がホーム位置に移動し、キャリッジ3の移動に連動してキャップ本体20が上昇し、封止体25がノズル面4aに当接した状態において、接点80が接触領域Sと接触することによりノズルプレート5に帯電する電荷が除去される。
以上説明したように、記録ヘッド4のメンテナンスを行うキャップユニット9のキャップ本体20及び変位機構90を導電性の樹脂や金属により構成し、接地電位であるハウジング1Aの金属部1B上に変位機構90が接触固定され、金属部1Bに導電ワイヤー70の一端を接触させ、他端をキャップ本体20に接触させて固定することにより、記録ヘッド4に対してメンテナンス動作を行う側を全て接地電位に設定することができる。よって、メンテナンス動作を行う側には、埃や紙粉が付着することがない。
また、接点80をキャップ本体20に導通状態で設けたことにより、キャリッジ3のホーム位置への移動に伴って、ノズルプレート5に溜まった静電気を除去することができる。
よって、本発明に係る液体噴射装置によれば、記録ヘッド4やキャップ本体20及び変位機構90の静電気が除去されることにより、記録紙から落下する紙粉や埃が記録ヘッド4やキャップ本体20及び変位機構90に付着、吸着されることがなく、紙粉や埃が付着することに伴う印字不良を生じさせることのない液体噴射装置を得ることができる。
なお、本例においては、キャップ本体20と変位機構90の材質自体を導電性部材としたが、キャップ本体20と変位機構90の表面を導電性のある素材、例えばアルミニウム等により被覆して、接地電位に設定可能に構成しても良い。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能である。
1 プリンター、1A ハウジング、1B 金属部、2 ガイド軸、3 キャリッジ、
4 記録ヘッド、4a ノズル面、5 ノズルプレート、
13 ノズル、13a ノズル口、13A〜13D ノズル列、70 導電ワイヤー、
80 接点、81 フレーム、81a 溝、84 当接部、
90 変位機構、91 ベース部材、91a 突部、
92 リンクアーム、92a 回転軸、93 軸部、96 バネ。

Claims (3)

  1. ノズル面に形成されたノズル口から被記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、
    前記ノズル面を封止し、内部に前記ノズル口から吐出されるインクを受容する吸収体を有するキャップ部材と、
    一部に接地電位に設定される金属体を含み、前記記録ヘッド及び前記キャップ部材を格納するフレームとを備える液体噴射装置であって、
    前記キャップ部材及び前記吸収体が導電性部材により形成され、
    前記キャップ部材が前記金属体と導電性コードにより接続されることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記液体噴射装置が前記キャップ部材を前記ノズル面に対して昇降させる変位機構を備え、
    前記変位機構が導電性部材により形成され、前記金属体と導電性コードにより接続されることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記キャップ部材が前記記録ヘッド方向に延長する導電性部材を備え、
    前記導電性部材は、前記キャップ部材が前記ノズル面を封止したときに当該ノズル面と接触することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7424146B2 (ja) 2020-03-24 2024-01-30 ブラザー工業株式会社 キャップ装置、及び、液体吐出装置

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