JP3788409B2 - 液体噴射装置及び液体噴射ヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッド及びそれを用いた液体噴射装置全般に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体噴射装置として広く使用されているものに、インクジェットプリンタがある。インクジェットプリンタにおいては、複数のノズル開口から液体であるインク滴を噴射するための液体噴射ヘッドとして記録ヘッドを備えている。この記録ヘッドによりインク滴を媒体である記録紙等の表面に着弾させて、画像や文字等を印刷するようにしている。
【0003】
このようなインクジェットプリンタでは、移動手段により、上記記録紙等に対して相対的に移動されるキャリッジを備えており、このキャリッジに記録ヘッドが搭載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図17は、このようなインクジェットプリンタに搭載される記録ヘッドとして機能するために想定される構造を示す概略断面図であり、図18は、図17の符号Cで示す領域を拡大して示した図である。
これらの図において、記録ヘッド1は、ヘッドケース2と、このヘッドケースの図において上面に固定される回路基板Bとを備えている。ヘッドケース2は、図18に示されているように、フランジ状に広がる基部7と、この基部7から一体に延びて、図において下方に突出する先端部6を備えている。ヘッドケース2には、この先端部6の内部を利用して縦方向に並列に配置される複数の収容部H1,H1,H1が形成されている。
【0005】
図17に示すように、ヘッドケース2の収容部H1,H1,H1には、それぞれノズルの駆動手段としての振動子ユニット4,4,4が固定されている。詳しくは、図18に示すように、振動子ユニット4は、ヘッドケース2の収容部H1の内面に固定される取付板もしくは固定板4aと、この固定板4aに対して、一端が固定され、自由端を下方に向けて配置された振動子4bと、振動子4bに駆動電圧を印加するために、その一端が振動子4bに対して電気的に接続されたフレキシブル基板等でなるテープキャリアパッケージ4cとを備えている。テープキャリアパッケージ4cの他端は、回路基板Bに接続されている。
【0006】
一方、ヘッドケース2の先端部6の端面には、プレート状の積層構造をもつ流路ユニット3が固定されており、この流路ユニット3には、図17に示すように、複数のノズル開口3a,3a,3aが形成されている。そして、流路ユニット3の外側から、枠状の金属材料でなるヘッドカバー5が配置されている。ヘッドカバー5は、その先端に、流路ユニット3のノズル開口3a,3a,3aを露出する開口部5aを備えており、保護壁部5bにより、ヘッドケース2の先端部6の側面を覆い、曲折させてフランジ状となった支持部5cを利用して、ヘッドケース2の基部7と固定されるようになっている。
これにより、ヘッドカバー5は、精密な構造の流路ユニット3や、ヘッドケース2の側面部を覆って保護するとともに、金属材料によるアース効果によって、これらの部品のシールドを行っている。
【0007】
記録ヘッド1にあっては、駆動手段としての振動子ユニット4に、回路基板Bから駆動電圧を印加することで、図示しない手段により流路ユニット3に導かれたインクを、各振動子4bの振動によりノズル開口3aから噴射する。これにより、記録紙等の媒体(図示せず)の印刷面等に、所定の印刷を行う。
このような印刷を行った後においては、流路ユニット3のノズル開口3aの周囲等に、微量のインクが付着する場合がある。このため、クリーニング動作を行う。クリーニング動作は、例えば、図17に示すように、インクジェットプリンタに装備された払拭手段8等が、記録ヘッド1に対して、矢印A1に示すように相対的に接近し、その払拭面をノズル開口3aに接触させた状態で、矢印A2方向に相対的に移動することにより、ノズル開口3aの周囲に残ったインクを拭うことにより行われる。
【0008】
しかしながら、記録ヘッド1においては、このクリーニング動作により払拭される微量のインクが、図18のS1の空間に残る場合がある。つまり、クリーニング動作の際に、インクが、ヘッドカバー5の開口部5aから、ヘッドカバー5の内側に入り込み、空間S1等の内部空間に貯留されてしまうことがある。
この空間S1に溜まったインクは、ヘッドカバー5の保護壁部5bと、ヘッドケース2の先端部6の側壁との間の微細な隙間G1に、毛細管現象によって入り込み、矢印A3の方向に移動し、さらに、ヘッドケース4の基部7に沿って、矢印A4の方向に移動する。そして、図18の符号Dで示した箇所の拡大図である図19に示すように、ヘッドケース4の基部7の外縁部にLQとして溜まる。
ここで、回路基板Bは、ヘッドケース2の基部7の平らな平面の上に固定されているから、回路基板Bと基部7との境界は面どうしが当接しており、微細な間隔の隙間7aを生じている。
このため、インクLQは、この隙間7aを矢印A5で示す方向に毛細管現象により瞬時に上昇し、回路基板Bにいたると、電気的短絡を生じる場合がある。
【0009】
つまり、図17、図18のような構成であると、隙間G1は、ヘッドケース2の基部7にいたるまで続いており、さらに基部7とヘッドカバー5の支持部5cとの間の隙間はきわめて小さいので、毛細管現象で移動するインクは、ヘッドケース2の基部7まで移動し、さらには、基部7と回路基板Bとが当接している当接面である隙間7aの全面にまわってしまう。このような状態で、記録ヘッド1が姿勢を変える場合、例えば、ユーザがプリンタを運搬する等の作業等において記録ヘッド1を傾けたりすると、瞬時にヘッドケース2の上面側にまわってしまう場合がある。
【0010】
この発明は上記課題を解消し、特に、ヘッドケースの基部と回路基板との当接面に毛細管現象により液体が回ることを阻止して、液体が回路基板に悪影響を与えることを有効に防止できる液体噴射ヘッド及びそれを用いた液体噴射装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明によれば、液体を噴射するためのノズルと、
主としてノズルの駆動手段を収容するためのヘッドケースと、該ヘッドケースに固定され、駆動手段に、駆動電圧を印加するための回路基板とを備える液体噴射ヘッドであって、ヘッドケースのノズルが配置された面と異なる面に、回路基板が固定されており、かつ該ヘッドケースには、駆動手段と回路基板とを電気的に接続するテープキャリアパッケージを固定する際の加重を支える位置に、回路基板と当接される支持部が設けられており、支持部は、回路基板の外周に沿って、回路基板とヘッドケースとの間に、毛細管現象が発生しない程度の隙間を形成し、支持部に形成された隙間は、支持部の回路基板がテープキャリアパッケージと接続する領域に対向する領域には形成されていないことを特徴とする。
請求項1の構成によれば、前記ヘッドケースのノズルが配置された面から回り込んだインク等の液体が、ヘッドケースの外縁を回り込んで、前記回路基板側に流れようとしても、ヘッドケースには、駆動手段と回路基板とを電気的に接続するテープキャリアパッケージを固定する際の加重を支える位置に、前記回路基板と当接される支持部が設けられており、ヘッドケースと回路基板の組立作業等で要求される必要な強度を維持しつつ、支持部がスペーサの役割を果して、ヘッドケースと回路基板との間に所定の隙間を形成する。この所定の隙間とは、その間に入り込んだ液体について、毛細管現象や表面張力もしくは界面張力が有効に働かない間隔を有する隙間である。このため、所定の隙間には、インク等の液体が毛細管現象によってヘッドケースと回路基板との間に広く拡がることがない。したがって、回路基板及び振動子ユニットの周辺まで、インク等の液体が回り込むことがなく、電気的接続箇所に悪影響を及ぼすことが有効に防止される。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記ヘッドケースが樹脂により成形される成形品であり、前記支持部が前記ヘッドケース一体に成形されており、かつ前記隙間が、前記ヘッドケースの成形の際のゲート位置を避けて形成されていることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、前記ゲート位置には、隙間でなく、前記支持部の一部が位置されるようにすることで、樹脂材料が通るゲートの通路断面積が広く確保でき、成形の作業性が向上する。
請求項3の発明は、請求項1又は2の構成において、前記隙間に隣接した前記ヘッドケースの外縁部には、段部を介して、外方に突出する突起部が設けられていることを特徴とする。
請求項3の構成によれば、ヘッドケース側から外縁を回り込もうとするインク等の液体は、前記突起部により回り込みを阻害され,前記段部に貯留されるので、その貯留量を越えないかぎり、インクが回路基板側に導かれることがない。
請求項4の発明は、請求項3の構成において、前記段部が、前記突起部を挟んで、上向き段部と下向き段部を備えることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、ヘッドケース側から外縁を回り込もうとするインク等の液体は、前記突起部により回り込みを阻害され、前記下向き段部と上向き段部にそれぞれ貯留されるので、その貯留量を越えないかぎり、インクが回路基板側に導かれることがない。
また、本発明の液体噴射ヘッドは、液体を噴射するためのノズルと、主として前記ノズルの駆動手段を収容するためのヘッドケースと、該ヘッドケースに固定され、前記駆動手段に、駆動電圧を印加するための回路基板とを備える液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを、液体の噴射対象に対して、相対的に移動させる手段とを有する液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドが、前記ヘッドケースの前記ノズルが配置された面と異なる面に、前記回路基板が固定されており、かつ該ヘッドケースには、前記駆動手段と前記回路基板とを電気的に接続するテープキャリアパッケージを固定する際の加重を支える位置に、前記回路基板と当接される支持部が設けられており、前記支持部は、前記回路基板の外周に沿って、該回路基板と前記ヘッドケースとの間に、毛細管現象が発生しない程度の隙間を形成し、前記支持部に形成された前記隙間は、前記支持部の前記回路基板が前記テープキャリアパッケージと接続する領域に対向する領域には形成されていないことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、この発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、この発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0020】
図1は、この発明の液体噴射装置の好ましい実施形態としてのインクジェット式記録装置の全体構造の一例を示す概略構成図である。
図において、インクジェット式記録装置(以下、「記録装置」と言う)100は、紙等の媒体Pの表面にインクを噴射して、印刷を行う装置である。
このため、媒体Pの印刷面に対向するように、インクカートリッジ102を搭載したキャリッジ101が配置されている。キャリッジ101には、このインクカートリッジ102と、後述する記録ヘッドとが搭載されている。この記録ヘッドのノズル形成面の先端部は、媒体Pの印刷面に向けられている。キャリッジ101には、タイミングベルト等のキャリッジ移動手段104が接続されており、この移動手段としてのタイミングベルト104は、タイミングモータ等の駆動手段105により駆動され、ガイド手段103に案内されて、例えば、プラテン106の方向と一致した矢印A5の方向に移動されるようになっている。
【0021】
この記録装置100の非印刷領域であるホームポジションには、例えば、キャリッジ101に搭載された記録ヘッド(後述)のノズル面を払拭するための払拭手段107が配置されている。この払拭手段107は、キャリッジ101に対して、その移動方向に対して相対的に移動して、記録ヘッドのノズル形成面を払拭するようになっている。このため、払拭手段107は、ゴム等のある程度弾性を備える払拭に適した材料と形態が選択される。
【0022】
また、この払拭手段107に隣接して、上記ホームポジションもしくはその近傍に、被覆部材109が配置されている。被覆部材109は、後述する記録ヘッド先端部を収容し得る形態で形成されており、記録ヘッド先端部を覆って内部を密閉空間として、負圧によりインクを吸着してクリーニングするためのものである。この被覆部材109には、ポンプユニット108が接続され、上記密閉空間に負圧を形成できるようにされている。したがって、このポンプユニット108及び被覆部材109と、これらに代え、これらに加えて上記払拭手段107を採用することで、全体として記録ヘッドの清掃手段110を形成している。
【0023】
図2及び図3は、記録装置100の図1で説明したキャリッジ101の具体的構成例を示す斜視図であり、図2は、記録ヘッド30を取り付けないキャリッジ101の状態を示し、図3は、記録ヘッド30を取り付けたキャリッジ101の状態を示している。
図2において、キャリッジ101は、前部側壁52、後部側壁54、両側壁51,53を備え、かつ底板57を備えることで、四方の側面と底部とに囲まれた内部空間Sを有するとともに、上方が開放されたボックス状の収容体である。
【0024】
このキャリッジ101の後部側壁54には、縦方向に延びるスリット56,56・・・が互いに平行に形成されている。このスリット56,56・・・は、キャリッジ101に収容されるインクカートリッジ102(図1参照)の各色インクの数に対応して設けられており、このスリット56,56・・・から、内部空間Sには、図示しない電極が突出するように設けられて、インクカートリッジ102の記憶手段の端子(図示せず)と接続されるようになっている。
【0025】
また、キャリッジ101には、例えば、後方に向かって突出するように支持アーム58が設けられている。このキャリッジ101は、図1の記録装置100のガイド手段103と接続される部分と、これとは別体に形成され、記録ヘッド30やインクカートリッジ102等が挿入される部分とを有しているが、これらを一体に形成するようにしてもよい。
キャリッジ101の底板57には、図2に示すように、例えば、矩形の貫通孔59が形成されており、キャリッジ101の内部空間S内に、図3に示すように記録ヘッド30が取り付けられた状態で、記録ヘッド30のノズルが形成された先端部が底板57から露出するようになっている。
【0026】
図4及び図5はキャリッジ101に収容される本発明の液体噴射ヘッドの実施形態としての記録ヘッド30の概略斜視図であり、図6は、記録ヘッド30の分解斜視図である。
これらの図に示されているように、記録ヘッド30は、後述する各種の部品を取り付けるためのカートリッジ基台(以下、「基台」という)31を有している。基台31は、全体として、例えば、合成樹脂製の支持基台であり、図6に示されているように、その一面(図において上面)には、複数の区画が設けられている。この区画は、インクカートリッジ102(図1参照)の各色インクの数に対応して設けられている。各区画には、図示されているように、それぞれフィルタ33・・・を介して、それぞれインク供給針32・・・が取付けられている。
【0027】
基台31の他面には、パッキンとなるシート部材34を介して、回路基板35が取付けられるようになっている。シート部材34には、インクの供給用の貫通孔34aが形成されている。回路基板35は、例えば、インクの噴射ノズルを駆動するためのドライブ回路等や、本体側との接続のためのコネクタ、シート部材34のインクの供給用の貫通孔34aと対応する貫通孔等を備えている。
【0028】
さらに、記録ヘッド30は、駆動手段としての複数の圧電振動子を備える振動子ユニット36と、この振動子ユニット36が取付けられるヘッドケース37を備えている。振動子ユニット36は、固定板に複数の圧電振動子を並列的に固定したもので、図示しないテープキャリアを介して、回路基板35から駆動電圧が供給されるようになっている。この振動子ユニット36が駆動されることで、流路ユニット38に形成されるノズルからインクが吐出されるようになっている。このため、振動子ユニット36の図示しないテープキャリアは、回路基板35の貫通孔に挿通されて、折り曲げ後、回路基板35に半田接続され、上記コネクタ等と接続されている。また、振動子ユニット36は、図7に示すように、ヘッドケース37の収納部37aに挿入されている。
【0029】
ヘッドケース37は、図5に示されているように、基台31に固定されるもので、上述した振動子ユニット36を収容するために、後述するように、例えば、合成樹脂により成形されたケーシングである。ヘッドケース37は、例えば、フランジ状に広がる形態を備えた基部65と、この基部65から一体に図7において下方に突出したほぼ直方体でなるブロック状の先端部61を有している。ヘッドケース37の基部65は、例えば、フランジ状に広がっており、ヘッドカバー39が図5に示されているように固定されている。
このヘッドケース37の先端部61の端面62(載置面)には、流路ユニット38が当接されて、例えば、接着剤等により固定されている。ヘッドカバー39は、その上に配置されて図5に示すように固定されている。
この流路ユニット38は、図7の下方から上方に向かって、ノズルプレート41、流路形成基板42、弾性板43を順次積層し、接着剤等で固定して一体化させることにより形成されている。
ノズルプレート41は、例えば、ステンレス製の薄板でなり、プリンタのドット形成密度に対応したピッチで、微細なノズル開口41aを列状に形成したものである。
【0030】
図8は、図7の流路ユニット38を拡大した断面図である。図において、流路形成基板42は、インクカートリッジから導かれるインクをノズルプレート41の各ノズル開口41aに送る流路を形成するもので、例えば、シリコンウエハーをエッチング処理して形成されている。流路形成基板42には、ノズルプレート41の各ノズル開口41aにそれぞれ対応して連通する複数の区画領域でなる圧力室68や、インクを貯留するための共通インク室66、この共通インク室と上記した圧力室を連絡する溝状のインク供給口67等が形成されている。
【0031】
弾性板43は、流路形成基板42の上に位置して配置されるもので、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の弾性フィルム43aの上に、例えば、ステンレス鋼等の金属製の支持板43bを積層した板材で形成されている。
この弾性板43は、流路形成基板42に重ねられ、この流路形成基板42の上述した圧力室68や、共通インク室66、インク供給口67の図7における上側の開口部を塞ぐ状態で固定される。そして、圧力室68と対応した箇所において、弾性板43は、上記金属製の支持板43bを環状に除去されて、内側にアイランド部69を残すようにし、このアイランド部69に、振動子ユニット36の各振動子64の先端が固定される。これにより、振動子64の動きは、アイランド部69を介して、圧力室68に伝えられるようになっている。また、弾性板43のインク供給口67と対応した箇所には、上記金属製の支持板43bが残されることにより、インク供給口67を形成する溝の流路断面積を保持するようになっている。さらに、弾性板43の共通インク室66に対応した領域では、上記金属製の支持板43bは除去されて、弾性フィルム43aだけを残すようにし、共通インク室66内のインクの増減等による動きに追従し、コンプライアンスを得る働きをする。
【0032】
図6のヘットカバー39は、金属製の保護部材で、図5に示すように、ノズルプレート41の外側から、その周縁部を包囲した状態で、流路ユニット38をヘッドケース37の先端部61に当接させた状態で保持するためのものである。
【0033】
記録ヘッド30は以上のように構成されており、基台31に固定された、各インク供給針32・・・は、対応する各色インクをそれぞれのカートリッジから基台31側に導き、インクは、シート部材34のインク供給用貫通孔34a等を通りヘッドケース37に保持された流路ユニット38に導かれる。この流路ユニット38においては、流路形成基板42の共通インク室66に一時貯留されたインクが、図8のインク供給口67を通り、振動子ユニット36の振動子64の動きにしたがって、圧力室68を介して、ノズルプレート41のノズル開口41aから噴射される。これにより、図1の媒体Pの印刷面にインクが着弾し、かくして、キャリッジ101が矢印A5の方向に送られることにより、媒体Pの印刷面にライン状に印刷が行われる。
【0034】
図9ないし図11は、本実施形態で使用されるヘッドケース37について、特徴的な構造を示す図であり、図9は、ヘッドケース37の概略平面図、図10はヘッドケース37の概略斜視図、図11は、ヘッドケース37の概略平面図である。
図9及び図10において、ヘッドケース37は、合成樹脂による成形品であり、ヘッドケース37のフランジ状の基部65の回路基板が固定される側の一面(図において上面)には、支持部21が形成されている。支持部21は、回路基板35と当接されるもので、ヘッドケース37と一体に形成され、回路基板35との間に介在してスペーサとして機能する。
この支持部21は、図9及び図11において、好ましくは、平行斜線を施した領域に形成され、具体的には、図10に示すように、基部65の上面65aが上方に距離L2分だけ面状に僅かに凸とされることにより形成されている。
【0035】
また、この支持部21が、ヘッドケース37の上に固定される回路基板35と重なる領域、すなわち、支持部21と回路基板35とが当接する領域は、図11に示されている。つまり、図11において、点線で示した回路基板35の外形と、支持部21とが重なる領域が、支持部21が回路基板35に対して当接する領域である。この領域に近接して、回路基板35の上面には、図11に示すように、後述するテープキャリアパッケージ(以下、「TPC」という)と接続される端子部22,22,22が形成されている。したがって、支持部21が回路基板35に対して当接する領域は、TPCの固定の際の加重を支える箇所に設定されている。
【0036】
また、図11に示すように、ヘッドケース37の支持部21は、回路基板35のほぼ外周に沿って設けられることで、回路基板35の外縁に沿って、後述するように、ヘッドケース37との間に、所定の隙間G2を形成するようになっている。
図12は、図11のH−H線に沿った切断端面図であり、この図には、図11にはないテープキャリア11や振動子64とその固定板63等が付加されている。
また、図13は、図12の符号Eで示した箇所の拡大図であり、図14は、図13の符号Fで示した箇所の拡大図である。
【0037】
次に、図12ないし図14を参照しながら、本実施形態におけるヘッドケース37の特徴的な構造について、さらに詳しく説明する。
図12及び図13に示されているように、ヘッドケース37が支持部21を有することにより、この支持部21は、回路基板35の下面に対して、図11で説明した領域で当接することで、回路基板35の外縁に近接して、その外周に沿って所定の隙間G2を形成する。
また、ヘッドケース37の基部65の外縁には、外方に突出する突起部97が形成されており、図14に示されているように、好ましくは、この突起部97を挟んで、下向き段部97aと上向き段部97bが形成されている。
【0038】
本実施形態は以上のように構成されており、次に、ヘッドケース37の特徴的な作用について説明する。
図17及び図18で説明したように、本実施形態の記録ヘッド30においては、そのクリーニング動作により払拭される微量のインクが、図13のS2の空間に残る場合がある。つまり、クリーニング動作の際に、インクが、ヘッドカバー39の開口部71から、ヘッドカバー39の内側に入り込み、空間S2等の内部空間に貯留されてしまうことがある。
この空間S2に溜まったインクLQ1は、ヘッドカバー39の保護壁部と、ヘッドケース37の先端部61の側壁との間の微細な隙間G1に、毛細管現象によって入り込んで矢印A3の方向に上昇し、さらに、ユーザにより、記録装置100の搬送途上等において、傾けられると、ヘッドケース37の基部65に沿って、矢印A4の方向に移動する。そして、図14に示すように、ヘッドケース4の基部65の外縁部に到達する。
【0039】
ここで、ヘッドケース4の基部65の外縁部に到達したインクLQ2は、突起部29に阻まれて、下向き段部97aに溜まる。したがって、下向き段部97aにおけるインクの貯留限界までは、インクはここに止まる。そして、下向き段部97aにおけるインクの貯留限界を越えると、突起部97を越えて、上向き段部97bにいたる場合があるが、ここまで到達したインクは、上向き段部97bに溜まる。したがって、上向き段部97bにおけるインクの貯留限界までは、インクはここに止まる。
【0040】
上向き段部97bにおけるインクの貯留限界を越える場合には、毛細管力が有効に働かない隙間G2があるために、そのインクは、毛細管現象によってヘッドケース37と回路基板35との間に広く拡がることがなく、そのインクは、下向き段部97aと上向き段部97b付近に溜まり、ある程度の量となると、記録ヘッドの外部に垂れることになる。したがって、回路基板35の他面側(図示の場合上面)及び振動子ユニット36周辺まで、インク等の液体が回り込むことがなく、回路基板35に電気的悪影響を及ぼすことが有効に防止される。
【0041】
この所定の隙間G2の間隔L2は、その間に入り込んだ液体について、毛細管現象や表面張力もしくは界面張力が有効に働かない間隔を有する隙間である。具体的には、隙間G2は、問題となる液体に毛細管現象が働かない間隔であるから、対象とされる液体の種類の表面張力に応じて異なるが、少なくとも0.2mm以上の間隔を備えていると、種々の液体に対応することができる。
【0042】
また、図12に示すように、ヘッドケース37の支持部21が、駆動手段である振動子64を含む振動子ユニットと回路基板35とを電気的に接続するTCPを固定する際の加重を支える位置に形成されている。
つまり、図において、TPC11のほぼ90度曲折された固定部12は、図11の端子部22に固定されるようになっており、その際には、加重gを加えることで、固定される。この端子部22が存在する箇所は図11で説明したように、支持部21と回路基板35とが当接する領域と近接しているので、ヘッドケース37の支持部21は、ヘッドケース37と回路基板35との間に適切な隙間G2を形成しつつ、組立作業等で要求される必要な強度を維持することができる。
【0043】
さらに、図10に示されているように、支持部21は、このヘッドケース37の成形の際のゲート位置GAに臨んで形成されている。つまり、支持部21による隙間G2は、このゲート位置GAを避けた位置に設けられている。
このような構成は、次のような点で成形上の利点がある。
【0044】
図15は、ゲート位置GAに、隙間G2が存在する場合、つまり、図10のヘッドケース37の基部65の左端付近にゲート位置GAを設けた場合の成形作業を示す概略断面図である。
下側の型16と上側の型15とで形成する空間CA1内に樹脂Jが射出される。樹脂Jは矢印にしたがって、中子15a,15bを回り込んで、空間CA1内に充填される。この場合、ゲートGAは、突起部97を形成するために、通路断面積に対応して、通路内径L3が小さいことから、樹脂Jの流れがよくない。
これに対して、図16は、ゲート位置GAに、隙間G2を避けて、支持部21が存在する場合、つまり図11の状態を示している。下側の型26と上側の型25とで形成する空間CA2内に樹脂Jが射出される。樹脂Jは矢印にしたがって、中子25a,25bを回り込んで、空間CA2内に充填される。この場合、ゲート位置GAは、支持部21を形成する必要から、通路断面積に対応して、通路内径L4が大きく、樹脂Jが注入しやすいので、樹脂の充填性が向上し、成形の歩留りが良くなって、生産性が向上する。
【0045】
ところでこの発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態は、好ましい種々の構成を組み合わせた、最も好適な実施形態であるが、本発明の範囲は、このような実施形態に限るものではなく、例えば、突起部97等の構成は省略してもよい。また、ヘッドケース37の支持部21の形態は、上述の構成に限られるものではなく、要は、所定の隙間G2を形成できれば、種々の形態とすることができる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、ヘッドケースの基部と回路基板との当接面に毛細管現象により液体が回ることを阻止して、液体が回路基板に悪影響を与えることを有効に防止できつつ、ヘッドケースと回路基板とを固定する際に組立作業等で要求される必要な強度を維持することができる液体噴射ヘッド及びそれを用いた液体噴射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の液体噴射装置の好ましい実施形態としてのインクジェット式記録装置の全体構造の一例を示す概略構成図。
【図2】 図1の記録装置100のキャリッジ101の具体的構成例を示す斜視図。
【図3】 図1の記録装置100の記録ヘッド30を取り付けたキャリッジ101の状態を示す図。
【図4】 図1の記録装置100のキャリッジ101に収容される本発明の液体噴射ヘッドの実施形態としての記録ヘッド30の概略斜視図。
【図5】 図1の記録装置100のキャリッジ101に収容される本発明の液体噴射ヘッドの実施形態としての記録ヘッド30の概略斜視図。
【図6】 図1の記録装置100の記録ヘッド30の分解斜視図。
【図7】 図1の記録装置100の記録ヘッド30のヘッドケース37の概略断面図。
【図8】 図7で示した流路ユニット38の一部を拡大した断面図。
【図9】 図6のヘッドケース37の概略平面図。
【図10】 図6のヘッドケース37の概略斜視図。
【図11】 図6のヘッドケース37の概略平面図。
【図12】 図11のH−H線切断端面図。
【図13】 図12のEで示す箇所を拡大して示す図。
【図14】 図13のFで示す箇所を拡大して示す図。
【図15】 ヘッドケース37の成形作業の一例を示す概略断面図。
【図16】 ヘッドケース37の成形作業の好ましい例を示す概略断面図。
【図17】 記録ヘッドの一部を示す概略断面図。
【図18】 図17のCで示す箇所の拡大図。
【図19】 図18のDで示す箇所の拡大図。
【符号の説明】
100・・・インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、101・・・キャリッジ、30・・・記録ヘッド、31・・・カートリッジ基台、35・・・回路基板、36・・・振動子ユニット、37・・・ヘッドケース、38・・・流路ユニット、39・・・ヘッドカバー、41・・・ノズルプレート、21・・・支持部、G2・・・隙間、GA・・・ゲート位置。
Claims (5)
- 液体を噴射するためのノズルと、主として前記ノズルの駆動手段を収容するためのヘッドケースと、該ヘッドケースに固定され、前記駆動手段に、駆動電圧を印加するための回路基板とを備える液体噴射ヘッドであって、
前記ヘッドケースの前記ノズルが配置された面と異なる面に、前記回路基板が固定されており、かつ該ヘッドケースには、前記駆動手段と前記回路基板とを電気的に接続するテープキャリアパッケージを固定する際の加重を支える位置に、前記回路基板と当接される支持部が設けられており、
前記支持部は、前記回路基板の外周に沿って、該回路基板と前記ヘッドケースとの間に、毛細管現象が発生しない程度の隙間を形成し、
前記支持部に形成された前記隙間は、前記支持部の前記回路基板が前記テープキャリアパッケージと接続する領域に対向する領域には形成されていないことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 前記ヘッドケースが樹脂により成形される成形品であり、前記支持部が前記ヘッドケース一体に成形されており、かつ前記隙間が、前記ヘッドケースの成形の際のゲート位置を避けて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
- 前記隙間に隣接した前記ヘッドケースの外縁部には、段部を介して、外方に突出する突起部が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
- 前記段部が、前記突起部を挟んで、上向き段部と下向き段部を備えることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
- 液体を噴射するためのノズルと、主として前記ノズルの駆動手段を収容するためのヘッドケースと、該ヘッドケースに固定され、前記駆動手段に、駆動電圧を印加するための回路基板とを備える液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドを、液体の噴射対象に対して、相対的に移動させる手段とを有する液体噴射装置であって、
前記液体噴射ヘッドが、
前記ヘッドケースの前記ノズルが配置された面と異なる面に、前記回路基板が固定されており、かつ該ヘッドケースには、前記駆動手段と前記回路基板とを電気的に接続するテープキャリアパッケージを固定する際の加重を支える位置に、前記回路基板と当接される支持部が設けられており、
前記支持部は、前記回路基板の外周に沿って、該回路基板と前記ヘッドケースとの間に、毛細管現象が発生しない程度の隙間を形成し、
前記支持部に形成された前記隙間は、前記支持部の前記回路基板が前記テープキャリアパッケージと接続する領域に対向する領域には形成されていないことを特徴とする液体噴射装置。
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