JP2007136700A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】噴射ヘッドに対するヘッドカバーの取付状態を改善する液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズル面を有する流路ユニット17がヘッドケース16に接合され、ノズル面を保護するヘッドカバー21が取付けられた噴射ヘッド10を備え、上記ヘッドカバー21は、上記ノズル面の両側辺部において辺方向に延びてノズル面を覆うカバー部40と、上記カバー部40と連続してヘッドケース16の側面を覆う側壁部41と、上記側壁部41をノズル面と略平行に屈曲させてねじ挿通穴34が形成された取付部42とを備えて構成され、上記ヘッドケース16にはねじ部材33がら着されるねじ穴35が形成されたフランジ部23が形成され、上記ヘッドケース16のフランジ部23とヘッドカバー21の取付部42とが対面する部分において、フランジ部23に対する取付部42のノズル面方向への動きを規制する規制手段36が設けられている。
【選択図】図5
【解決手段】ノズル面を有する流路ユニット17がヘッドケース16に接合され、ノズル面を保護するヘッドカバー21が取付けられた噴射ヘッド10を備え、上記ヘッドカバー21は、上記ノズル面の両側辺部において辺方向に延びてノズル面を覆うカバー部40と、上記カバー部40と連続してヘッドケース16の側面を覆う側壁部41と、上記側壁部41をノズル面と略平行に屈曲させてねじ挿通穴34が形成された取付部42とを備えて構成され、上記ヘッドケース16にはねじ部材33がら着されるねじ穴35が形成されたフランジ部23が形成され、上記ヘッドケース16のフランジ部23とヘッドカバー21の取付部42とが対面する部分において、フランジ部23に対する取付部42のノズル面方向への動きを規制する規制手段36が設けられている。
【選択図】図5
Description
本発明は、液体カートリッジ等から供給された液体を液滴として噴射する液体噴射装置に係るものであり、詳しくは液体噴射ヘッドに対するヘッドカバーの取付状態を改善する液体噴射装置に関するものである。
液体噴射ヘッドとして広く使用されているものに、インクジェット式記録装置がある。インクジェット式記録装置においては、複数のノズル開口から液体であるインク滴を噴射するための液体噴射ヘッドとして記録ヘッドを備えている。この記録ヘッドによりインク滴を媒体である記録紙等の表面に着弾させて、画像や文字等を印刷するようにしている。このようなインクジェット式記録装置では、移動手段により、上記記録紙等に対して相対的に移動されるキャリッジを備えており、このキャリッジに記録ヘッドが搭載されている。
図9は、このようなインクジェット式記録装置に搭載される記録ヘッドとして機能するために想定される構造を示す概略断面図であり、図10は、図9の符号Cで示す領域を拡大して示した図である。これらの図において、記録ヘッド61は、ヘッドケース62と、このヘッドケースの図において上面に固定される回路基板Bとを備えている。ヘッドケース62は、フランジ状に広がる基部67と、この基部67から一体に延びて、図において下方に突出する先端部66を備えている。ヘッドケース62には、この先端部66の内部を利用して縦方向に並列に配置される複数の収容部H1が形成されている。
ヘッドケース62の収容部H1には、それぞれノズルの駆動手段としての振動子ユニット64が固定されている。詳しくは、振動子ユニット64は、ヘッドケース62の収容部H1の内面に固定される取付板もしくは固定板64aと、この固定板64aに対して、一端が固定され、自由端を下方に向けて配置された振動子64bと、振動子64bに駆動電圧を印加するために、その一端が振動子64bに対して電気的に接続されたフレキシブル基板等でなるテープキャリア64cとを備えている。テープキャリア64cの他端は、回路基板Bに接続されている。
一方、ヘッドケース62の先端部66の端面には、プレート状の積層構造をもつ流路ユニット63が固定されており、この流路ユニット63には、複数のノズル開口63aが形成されている。そして、流路ユニット63の外側から、枠状の金属材料でなるヘッドカバー65が配置されている。ヘッドカバー65は、その先端に、流路ユニット63のノズル開口63aを露出する開口部65aを備えており、保護壁部65bにより、ヘッドケース62の先端部66の側面を覆い、曲折させてフランジ状となった支持部65cを利用して、ヘッドケース62の基部67と固定されるようになっている。これにより、ヘッドカバー5は、精密な構造の流路ユニット63や、ヘッドケース62の側面部を覆って保護するとともに、金属材料によるアース効果によって、これらの部品のシールドを行っている。
上記記録ヘッド61では、駆動手段としての振動子ユニット64に、回路基板Bから駆動電圧を印加することで、図示しない手段により流路ユニット63に導かれたインクを、各振動子64bの振動によりノズル開口63aから噴射する。これにより、記録紙等の媒体(図示せず)の印刷面等に、所定の印刷を行う。このような印刷を行った後においては、流路ユニット63のノズル開口63aの周囲等に、微量のインクが付着する場合がある。このため、クリーニング動作を行う。クリーニング動作は、例えば、インクジェット式記録装置に装備された払拭手段68等が、記録ヘッド61に対して、矢印A1に示すように相対的に接近し、その払拭面をノズル開口63aに接触させた状態で、矢印A2方向に相対的に移動することにより、ノズル開口63aの周囲に残ったインクを拭うことにより行われる。
特開2004−74676号
しかしながら、上記のような記録ヘッド61において、ヘッドカバー65の取り付けは、ボルト69を締めこむことによるねじ締めによって、フランジ状の支持部65cをフランジ状に広がるヘッドケース62の基部67に取り付けることにより行われている。
図11に示すように、各支持部65cに設けたボルト孔をボルト69で時計方向回り(右ねじ)に締め付けると、ボルト69の締め付けトルクにより、支持部65cは、回転力を受けるので、それに連なる保護壁部65bはヘッドケース62の側面に接近する方向の力を受けることになる。このような力が保護壁部65bに作用すると、保護壁部65bがヘッドケースの側面に押し付けられるような変形をするので、それにともなってヘッドカバー65の自由端側がノズル面から浮き上がった状態になる。
反対に、支持部65cが、保護壁部65bがヘッドケース62の側面から遠ざかる方向の力を受けると、ヘッドカバー65の自由端は支持部65c側に引っ張られて、むしろノズル面に押し付けられる傾向となるが、四角いヘッドカバー65のいずれか一箇所でこのような押付けが起こると、その反対側ではそれと逆の浮き上がり現象が起きてしまうことになる。
このように、ノズル面とヘッドカバー65との間に隙間が形成されると、クリーニング後のワイピング時にインクの拭取り性が悪くなったり、上記隙間にインクが残ってしまう場合がある。このような隙間に溜まったインクは、ヘッドカバー65の保護壁部65bと、ヘッドケース62の先端部66の側壁との間の微細な隙間に毛細管現象によって入り込んでしまう。さらに基部67とヘッドカバー65の支持部65cとの間の隙間はきわめて小さいので、毛細管現象で移動するインクは、ヘッドケース62の基部67まで移動してしまう。このような状態で、記録ヘッド61が姿勢を変える場合、例えば、ユーザがプリンタ本体及び記録ヘッド61を傾けたりすると、空間S1に溜まり、かつヘッドケース62の基部67まで続くインクは、瞬時に回路基板Bにまわってしまい、移動したインクが回路基板Bにいたると電気的短絡を生じるおそれもある。
さらに、上記隙間に紙粉が進入すると、ワイピングの際にノズル開口に紙粉が入り込んで吐出不良を引き起こすおそれもある。また、ヘッドカバー65の変形が激しいと、ノズル面と記録紙との距離を小さくしようとしたときにヘッドカバー65が用紙に接触する可能性が出てきたり払拭手段68の払拭ゴムを損傷したりするおそれも生じるため、設計に制約ができてしまう。
一方、近年では、高速印刷を実現するため、ヘッドユニットのノズル数を多くすることが検討されている。このようなヘッドユニットは、複数の単体ヘッドを並べて1つのヘッドユニットを構成している。
図12は、複数の噴射ヘッド71を並べて構成したヘッドユニット70の一例を示す。この例では、4列のノズル列72を有する噴射ヘッド71を主走査方向Xに2つ並べて構成されている。このようなヘッドユニット70は、図示しないキャリッジに搭載されて主走査方向Xに往復移動し、副走査方向Yに向かって記録媒体を送りながら各ノズル列72を構成するノズルからインク滴を吐出することにより、記録媒体上にドットマトリックスにより画像を形成するものである。したがって、複数の噴射ヘッド71は正確に位置決めされている必要がある。
このように複数の単体噴射ヘッド71を並べて1つのヘッドユニット70を構成する場合、1つの単体噴射ヘッド71においては、従来のように大きなフランジ状の基部67を形成したヘッドケースとすることもできない。このため、上述したような問題を含めてヘッドカバー65の取り付け構造についても検討を加える必要があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、液体噴射ヘッドに対するヘッドカバーの取付状態を改善する液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の液体噴射装置は、ノズル面に液体を噴射するノズルが列設された流路ユニットがヘッドケースに接合された噴射ヘッドと、上記噴射ヘッドに取り付けられてノズル面を保護するヘッドカバーとを備え、上記ヘッドカバーは、上記ノズル面の両側辺部において辺方向に延びてノズル面を覆う細長形状のカバー部と、上記カバー部と連続していてヘッドケースの側面を覆う側壁部と、上記側壁部と連続していてノズル面と略平行な状態に配置されヘッドカバー固定用のねじ挿通穴が形成された取付部とを備えて構成され、上記ヘッドケースには上記ヘッドカバー固定用のねじ部材がら着されるねじ穴が形成されたフランジ部が形成され、上記ヘッドケースのフランジ部とヘッドカバーの取付部とが対面する部分において、フランジ部に対する取付部のノズル面方向への動きを規制する規制手段が設けられたことを要旨とする。
すなわち、ヘッドカバーをヘッドケースに取り付けるとき、ヘッドケースのフランジ部にヘッドカバーの取付部を対面させてねじ部材をねじ挿通穴に挿通させてねじ穴にら着して締め付ける際に、ねじ部材の締め付けトルクが発生し、取付部がフランジ部に対してノズル面方向に動こうとする力を受け、その力はヘッドケースの側壁部を介してカバー部の浮き上がりや引っ張りを引き起す。本発明では、規制手段によりフランジ部に対する取付部のノズル面方向への動きを規制することにより、ヘッドカバーがねじ締めのトルクを受けたとしても、フランジ部に対する取付部の動きが規制され、側壁部を介してカバー部が浮き上がったり引っ張られたりすることが有効に防止される。
したがって、カバー部の浮き上がりによるノズル面とヘッドカバーとの間の隙間の形成が防止されるため、クリーニング後のワイピング時に液体の拭取り性が悪くなったり、上記隙間に液体が残ってしまうことが防止される。そして、隙間の液体が毛細管現象によって移動することによる電気的なトラブルが有効に防止される。さらに、上記隙間への紙粉の進入も防止できて、ノズル開口に紙粉が入り込むことによる噴射不良も防止される。しかも、ヘッドカバーの変形を極限まで防止できるため、払拭手段の損傷を防止するとともにノズル面と記録紙との距離も小さくできるため、設計に対する制約が少なくなる。
また、ヘッドカバーの変形が極限まで防止されるため、全体に薄肉化や肉抜きが可能となり、ヘッドカバーを構成するカバー部,側壁部および取付部それぞれについて余分な材料を削ぎ落とし、噴射ヘッドの小型化や高パッケージ化に極めて有利となる。したがって、複数の噴射ヘッドの単体を並べて1つのヘッドユニットを構成するような場合にも、ヘッド単体同士の間に余分な隙間をできるだけ作らずにヘッド単体を並べてユニット化することが可能となる。
特に、例えば、上記ヘッドカバーが金属板をプレス成形したものである場合には、側壁部が板金製であるために変形しやすいのであるが、上記規制手段の変形抑止機能が効果的に機能し、カバー部がノズル形成面から浮上することが確実に防止できる。噴射ヘッドの軽量化等により、上記金属板は板厚が薄くなる傾向であるが、規制手段の機能により軽量化の促進も図ることができる。
本発明において、上記フランジ部は、ヘッドケースのノズル列に沿った両側辺部には形成されておらず、ノズル列と直交する方向に沿った両側辺部に形成されており、上記両フランジ部にそれぞれ取付部がねじ固定されている場合には、上記フランジ部をヘッドケースのノズル列に沿った両側辺部に形成しないことから、噴射ヘッド自体が大幅に小型化され、液体噴射装置自体の小型化に極めて有効である。
特に、例えば、ノズル列と直交する方向に噴射ヘッドを往復移動させながら液体噴射を行う装置において、噴射ヘッドの移動方向の両側にフランジ部がなく、移動方向の寸法を小さく出来るため、噴射ヘッドの移動幅を相対的に大きくとれることとなり、同じ移動幅であればそれだけ装置を小型化できることとなる。
また、例えば、複数の噴射ヘッドの単体を並べて1つのヘッドユニットを構成するような場合にも、ヘッドケースのノズル列に沿った両側辺部にフランジ部が形成されていないため、ノズル列と直交する方向に噴射ヘッドの単体を並べても単体同士の間に形成される隙間が極限まで小さくできることから、ヘッドユニット自体を小密度化・小型化できる。
本発明において、ヘッドケースの辺方向に延びるフランジ部とヘッドカバーの取付部が対面した領域において、2つのねじ部材の間に複数箇所の規制手段を所定間隔を隔てて設けた場合には、両端部の2つのねじ部材の回転モーメントによる取付部のずれを有効に防止することができる。
本発明において、上記側壁部および取付部は、カバー部に沿ったヘッドケースの両側辺部と略直交する両側辺部に沿って形成されている場合には、ヘッドカバーは、2つの細長形状のカバー部が2つの側壁部で連結され、2つの側壁部にそれぞれ取付部が設けられ、極限まで肉抜きされた構成となることから、噴射ヘッドの小型化や高パッケージ化に極めて有利となる。したがって、複数の噴射ヘッドの単体を並べて1つのヘッドユニットを構成するような場合にも、ヘッド単体同士の間に余分な隙間をできるだけ作らずにヘッド単体を並べてユニット化することが可能となる。
本発明において、上記側壁部および取付部は、ノズル列と略直交するヘッドケースの両側辺部に沿って形成されている場合には、上記取付部をヘッドケースのノズル列に沿った両側辺部に形成しないことが可能で、噴射ヘッド自体が大幅に小型化され、液体噴射装置自体の小型化に極めて有効である。
本発明において、上記取付部の辺方向の両端部近傍にねじ挿通穴が形成されている場合には、例えば、2つの細長形状のカバー部が2つの側壁部で連結され、2つの側壁部にそれぞれ取付部が設けられて極限まで肉抜きされたヘッドカバーにおいて、ヘッドカバーの辺方向に沿った取付部の両端部でねじ締めの締め付けトルクによる影響を確実に防止し、締め付けトルクが側壁部およびカバー部に伝わることによるカバー部の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明において、少なくとも各ねじ挿通穴の内側にそれぞれ規制手段が設けられている場合には、ねじ締めの締め付けトルクを直接受けるねじ挿通穴の近傍に規制手段を設けることにより、ねじ締めの締め付けトルクが側壁部およびカバー部に伝わることによるカバー部の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明において、上記ねじ挿通穴および規制手段は、ノズル列方向に沿った中心線に対して略対象となる位置に配置されている場合には、ヘッドカバー全体が受けるねじ締めの締め付けトルクの影響が偏らず、有効にカバー部の浮き上がりが防止できる。特に、例えば、2つの細長形状のカバー部が2つの側壁部で連結され、2つの側壁部にそれぞれ取付部が設けられて極限まで肉抜きされたヘッドカバーにおいて、ねじ締めの締め付けトルクが、側壁部およびカバー部に偏って伝わることによるカバー部の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明において、隣接して対応するねじ挿通穴と規制手段との距離は、ノズル列方向に沿った中心線とねじ挿通穴との距離に対して80%以下に設定されている場合には、ねじ締めの締め付けトルクを直接受けるねじ挿通穴の近傍に規制手段を設けることにより、ねじ締めの締め付けトルクが側壁部およびカバー部に伝わることによるカバー部の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明において、上記ヘッドカバーが取り付けられた噴射ヘッドの単体が複数、略ノズル列の長さ分ノズル列方向にずれた段違いの千鳥状に配置されてヘッドユニットが構成されている場合には、ノズル列と直交する方向に噴射ヘッドの単体を配置して千鳥状に配置したとしても単体同士の間に形成される隙間が極限まで小さくできることから、ヘッドユニット自体を小密度化・小型化できる。
このようなヘッドユニットは、例えば、ノズル列と直交する方向にヘッドユニットを往復移動させながら、ノズル列方向に噴射対象を搬送して液体噴射を行う装置に適用することができる。
また、上記のようなヘッドユニットは、例えば、ヘッドユニットをノズル列方向に噴射対象の幅と同じ程度になるよう形成し、ヘッドユニットを移動させることなくノズル列と直交する方向に噴射対象を搬送して液体噴射を行う装置に適用することができる。
このようなヘッドユニットは、例えば、ノズル列と直交する方向にヘッドユニットを往復移動させながら、ノズル列方向に噴射対象を搬送して液体噴射を行う装置に適用することができる。
また、上記のようなヘッドユニットは、例えば、ヘッドユニットをノズル列方向に噴射対象の幅と同じ程度になるよう形成し、ヘッドユニットを移動させることなくノズル列と直交する方向に噴射対象を搬送して液体噴射を行う装置に適用することができる。
つぎに、本発明の実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置を適用したインクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す図である。
この装置は、上部に液体供給源としてのインクカートリッジ2が搭載され、インク滴を噴射するヘッドユニット1が下面に取り付けられたキャリッジ3とを備えている。
上記キャリッジ3は、タイミングベルト4を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー6に案内されて噴射対象物としての記録紙7の紙幅方向(後述のX方向)に往復移動するようになっている。また、上記キャリッジ3には、記録紙7と対向する面(この例では下面)に、ヘッドユニット1が取り付けられている。そして、このヘッドユニット1には複数の噴射ヘッドが取り付けられ、各噴射ヘッドにインクカートリッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録紙7を搬送方向(後述のY方向)に搬送し、記録紙7上面にインク滴を吐出させて記録紙7に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。
図において、8はキャリッジ3の移動範囲内の非印刷領域に設けられ、印刷休止中にヘッドユニット1のノズルを封止することによりノズル開口の乾燥をできるだけ防ぐキャッピング装置である。また、上記キャッピング装置8は、ノズルを封止した状態で、吸引ポンプでキャップ内に負圧を与えることにより、ノズルから強制的にインクを吸引し、ノズル開口の目詰まりを回復するようになっている。また、9は上記吸引後の噴射ヘッドのノズル面をワイピングするワイピング装置である。
図2は、上記ヘッドユニット1をノズル面側から見た図である。
上記ヘッドユニット1は噴射ヘッド10の単体を複数(この例では2つ)備えている。また、上記噴射ヘッド10には、インクを噴射する所定ノズル数のノズル列11が形成されている。この例では、各噴射ヘッド10にはノズル列11が8列ずつ形成され、各ノズル列11でそれぞれ異なる色のインクを吐出するようになっている。上記各噴射ヘッド10は、ノズル列11がY方向に沿うように配置され、複数の噴射ヘッド10は、ノズル列11と直交する紙幅方向(X方向)に並ぶように配置されている。
上記各ノズル列11は、ノズルが所定の解像度(ドットピッチ)に対応したピッチPで配列されている。そして、複数(この例では2つ)の噴射ヘッド10が、ノズル列11の長さ分Y方向(ノズル列方向)にずれた段違いの千鳥状に配置され、ヘッドユニット1全体として、各色のノズル列11が記録紙7の搬送方向(Y方向)に2つ並ぶようになっている。すなわち、噴射ヘッド10の端部に設けられたノズルと、隣り合う噴射ヘッド10の端部に設けられたノズルとの紙送り方向の距離が上述したドットピッチに対応したピッチPになるよう各噴射ヘッド10が位置決めされ配置されている。
そして、上記噴射ヘッド10のノズル面を記録紙7に対面させ、画像情報に対応して必要なノズルからインクが吐出されて記録紙7上に記録される。このとき、ヘッドユニット1がX方向に1ストロークするときに2つのノズル列11からインクの噴射が行われるため、高速印刷が可能となっている。
そして、このヘッドユニット1には、上記各噴射ヘッド10の1つの側面側に、所定の基準面13に当接して上記噴射ヘッド10の位置補正をするための補正部材としての偏心カム部材15が、所定距離を隔てて2つ並んで設けられている。そして、上記2つの偏心カム部材15によりノズル面方向におけるノズルの位置決めを可能としている。
この例では、ヘッドユニット1に2つの噴射ヘッド10が設けられ、当該ヘッドユニット1を構成する各噴射ヘッド10に、それぞれ2つの偏心カム部材15が設けられている。ヘッドユニット1には、噴射ヘッド10を取り付けるベース部材12に、2つの噴射ヘッド10のそれぞれに対応する2つの基準面13が設けられている。上記2つの基準面13は、それぞれX方向と平行になるよう設定され、ノズル列11の長さとノズル1ピッチPの長さを足した距離だけY方向にずれた段違い状に形成されている。
そして、上記各噴射ヘッド10は、基準面13に向かって図示しない付勢手段で付勢されるとともに、上記2つの偏心カム部材15が、各噴射ヘッド10において、記録紙7の搬送方向(Y方向)と直交するX方向に延びる側面側に並んで設けられ、X方向に平行な基準面13に当接して記録紙7の搬送方向(Y方向)における噴射ヘッド10の位置補正を可能としている。すなわち、2つの偏心カム部材15により噴射ヘッド10の左右におけるY方向の位置調整を行うことにより、Y方向に対するノズル列11の傾斜角度と、Y方向の絶対位置を調整できる。これにより、2つの噴射ヘッド10間の各ノズルのY方向の絶対位置精度および相対位置精度を確保できるのである。
また、上記2つの偏心カム部材15は、各噴射ヘッド10において、ノズル列11の列方向と直交するX方向に延びる側面側に設けられ、X方向に平行な基準面13に当接してノズル列11の列方向における噴射ヘッド10の位置補正を可能としている。これにより、ノズル列11の列方向において、高精度にノズルの物理的な位置決めを行うことができ、機械的に高精度にインクを噴射することができ、記録品質を確保することができる。
この例では、複数の噴射ヘッド10をそれぞれノズル列11の列方向における位置精度の調節を可能としていることから、噴射ヘッド10の端部に設けられたノズルと、隣り合う噴射ヘッド10の端部に設けられたノズルとのノズル列11方向の位置決めを高精度かつ確実に行うことができる。このように、複数の噴射ヘッド10の間でノズル列11端部同士の位置決めを高精度に行うことができ、複数の噴射ヘッド10にわたったノズル列でインクを噴射する際の記録品質を確保することができる。
図3は、上記噴射ヘッド10をノズル面側から見た斜視図であり、図4は上記噴射ヘッドの分解斜視図である。
上記噴射ヘッド10は、インクを噴射するノズルのノズル列11が形成されたノズルプレートを含む流路ユニット17と、上記流路ユニット17が接着剤等で接合され、内部に圧電振動子等の圧力発生手段を含む振動子ユニット26が収容されるヘッドケース16とを備えている。また、上記ヘッドケース16のノズル面と反対側に取り付けられるフィルタユニット18と、上記フィルタユニット18に対してインクを供給するインク供給ユニット19とを備えて構成されている。上記フィルタユニット18は、インク供給ユニット19からのインクの供給を受けるインク供給針28、インク供給針28に供給されたインクをろ過するフィルタ27、フィルタを通過したインクをヘッドケース16に導く流路を有するフィルタケース29とを備えて構成されている。
上記フィルタユニット18およびインク供給ユニット19は、ノズル面側から見てヘッドケース16の外周からはみ出さないように形成されている。このようにすることにより、ヘッドユニット1に複数の噴射ヘッド10を搭載する際の噴射ヘッド10の集積率を高くすることができ、結果的にヘッドユニット1を小型化することが可能となる。
上記偏心カム部材15は、噴射ヘッド10のノズル列11の列方向と直交する同じ側面側において、それぞれ角部近傍に設けられている。このように、偏心カム部材15同士の距離をできるだけ長くとることにより、同じ偏心カム部材15を用いた場合でも、ノズル列11の傾き調節を行う際に微調整が可能になる。
上記偏心カム部材15は、ツマミ部材25と連動して回転するように構成され、ツマミ部材25を手指で把持して回転させることにより、基準面13と当接するカム面の位置を変えうるようになっている。
図において、20は圧電振動子に対して吐出信号を供給するためのフレキシブルケーブルであり、22はコネクタである。また、30は圧電振動子に駆動信号を入力するためのヘッド基板、31はヘッドケース16の流路とフィルタケース29の流路を液蜜状態を保持しながら連通させるシール部材である。
そして、この噴射ヘッド10は、流路ユニット17を保護するヘッドカバー21が取り付けられている。
図5は、流路ユニット17が固着されたヘッドケース16と、上記ヘッドケース16に取り付けられるヘッドカバー21の構造およびその取付状態を示す図である。
図6は、ヘッドケース16にヘッドカバー21が取り付けられた状態を示す平面図である。
図7は、ヘッドケース16にヘッドカバー21が取り付けられた状態の要部拡大図である。
図6は、ヘッドケース16にヘッドカバー21が取り付けられた状態を示す平面図である。
図7は、ヘッドケース16にヘッドカバー21が取り付けられた状態の要部拡大図である。
上記ヘッドケース16は、上述した振動子ユニット26を収容するためのケーシングとして機能するものであり、直方体状のケース部のノズル面と反対側の縁部に、横方向に延びる厚板状のフランジ部23が形成されている。上記フランジ部23は、ヘッドケース16のノズル列11に沿った両側辺部には形成されておらず、ノズル列11と直交する方向に沿った両側辺部に形成されている。上記フランジ部23は、上記ヘッドカバー21固定用のねじ部材33がら着されるねじ穴35が形成され、フランジ部23の図示の上面(ノズル側面)にヘッドカバー21がねじ止めされるようになっている。
上記ヘッドカバー21は、この例では、金属板をプレス成形した保護部材であり、流路ユニット17のノズル列11に沿った両端辺部を覆って保護するためのものである。ヘッドカバー21の材質は、導電性の金属板、好ましくは、錆びにくく、板厚を薄くしても剛性があり、導電性が良好なものが好ましく、具体的には、例えば、ステンレス鋼により一体成形されている。
上記ヘッドカバー21は、ノズル面のノズル列11に沿った両側辺部において辺方向に延びてノズル面の表面を覆う細長形状のカバー部40と、上記カバー部40と連続してヘッドケース16の側面を覆う側壁部41と、上記側壁部41を屈曲させてノズル面と略平行な状態に配置されヘッドカバー21固定用のねじ挿通穴34が形成された取付部42とを備えて構成されている。
上記カバー部40は、ノズル列11に沿った方向に延びてノズル面を覆う上面カバーとともに、側面に屈曲して流路ユニット17の端部からヘッドケース16の上部を覆う屈曲部45とを有している。上記カバー部40は、2つが一対となって流路ユニット17のノズル列11に沿った両側辺部を覆っている。
上記側壁部41は、上記一対のカバー部40とその両端部分において連続しており、1対のカバー部40と1対の側壁部41とで平面視大略枠状を呈している。上記側壁部41は、ノズル面と略垂直な状態でヘッドケース16の側壁上部を覆う上壁部46と、ヘッドケース16の側壁に沿いながら徐々に外方向に広がった状態となる拡開部47とを有している。上記拡開部47は複数(この例では3つ)の肉抜き部が形成されている。
上記取付部42は、一対の側壁部41と連続して屈曲し、ノズル面と略平行すなわちフランジ部23のノズル面側の面と略平行に配置され、フランジ部23と対面してフランジ部23に取り付けられるようになっている。
そして、上記ヘッドカバー21は、カバー部40を流路ユニット17のノズル列11に沿った両辺部をカバーするように位置決めした状態で、カバー部40および側壁部41をヘッドケース16のケース部に被せ、ヘッドケース16のフランジ部23の取付面に、ヘッドカバー21の取付部42を対面させ、フランジ部23のねじ穴35と取付部42のねじ挿通穴34を位置決めした状態でねじ穴35にねじ部材33をねじ締めすることにより、ヘッドケース16にヘッドカバー21が取り付けられる。
この状態で、上記側壁部41および取付部42は、カバー部40に沿ったヘッドケース16の両側辺部と略直交する両側辺部に沿って形成されている。すなわち、上記側壁部41および取付部42は、ノズル列11と略直交するヘッドケース16の両側辺部に沿って形成されている。そして、取付部42は、ノズル列11と略直交するヘッドケース16の両側辺部に沿って形成されたフランジ部23と対面するようになっている。
さらに、カバー部40のノズル面を覆う上面カバー44のノズル面側の面と、取付部42のフランジ部23に対面する面との距離は、流路ユニット17が取り付けられたヘッドケース16のノズル面とフランジ部23の取付面(ノズル面側の面)との距離よりも同じかそれよりも若干小さくなるように設定される。これにより、ヘッドケース16にヘッドカバー21を取り付けた状態で、ノズル面からのカバー部40の浮き上がりをより確実に防止するようになっている。
そして、本実施の形態では、上記ヘッドケース16のフランジ部23とヘッドカバー21の取付部42とが対面する部分において、フランジ部23に対する取付部42のノズル面方向への動きを規制する規制手段36が設けられている。
上記規制手段36は、この例では、フランジ部23のヘッドカバー21取付面に形成された規制突起37と、ヘッドカバー21の取付部42に穿設されて上記規制突起37と嵌合する規制穴38とから構成されている。
すなわち、上述したように、ヘッドケース16にヘッドカバー21を取り付けたときに、フランジ部23の取付面とヘッドカバー21の取付部42が対面した状態で、フランジ部の規制突起37に取付部42の規制穴38が嵌合することにより、フランジ部23の取付面上でヘッドカバー21の取付部42がノズル面方向にずれるのを防止している。したがって、ヘッドカバー21の取付の際にねじ部材33をねじ込んで、ねじ締めの回転モーメントが取付部42に加わったとしても、フランジ部23に対して取付部42のずれが防止される。
この実施の形態では、上述したように、上記フランジ部23はヘッドケース16のノズル列11に沿った両側辺部には形成されておらず、ノズル列11と直交する方向に沿った両側辺部に形成されている。そして、ヘッドケース16のノズル列11と直交する方向に沿った両側辺部に形成された両フランジ部23に、それぞれ取付部42がねじ固定されている。
この例では、ヘッドケース16の辺方向に延びるフランジ部23と取付部42の対面した領域において、上記取付部42の辺方向の両端部近傍にねじ挿通穴34が形成され、この両端部でヘッドケース16のねじ止めが行われ、少なくとも各ねじ挿通穴34の内側にそれぞれ規制手段36が設けられている。
さらに、ヘッドケース16の辺方向に延びるフランジ部23と取付部42の対面した領域において、2つのねじ部材33の間に複数箇所(図では2箇所)の規制手段36が設けられている。これにより、両端部の2つのねじ部材33の回転モーメントによる取付部42のずれを有効に防止することができる。
しかも、上記ねじ挿通穴34すなわちねじ止め部および規制手段36は、ノズル列11方向に沿った中心線Kに対して略対象となる位置に配置されている。中心線Kを軸として左右対称の位置にねじ止め部があり、そのねじ止め部の内側において中心線Kを軸として左右対称の位置に規制手段36が設けられている。
また、隣接して対応するねじ挿通穴34(すなわちねじ止め部)と規制手段36との距離は、ノズル列11方向に沿った中心線Kとねじ挿通穴34(ねじ止め部)との距離に対して80%以下に設定されている。規制手段36とねじ止め部との距離があまりに離れすぎると、ねじ止め部をねじ締めする際の回転モーメントによる取付部42のずれを規制手段36で有効に防止しにくくなるうえ、2つのねじ止め部の間に設けた2つの規制手段36同士の距離が短くなりすぎると、両端部の2つのねじ部材33の回転モーメントによる取付部42のずれを有効に防止しにくくなるからである。
また、上記ねじ止め部(ねじ挿通穴34およびねじ穴35に対してねじ部材33がねじ締めされる部分)は、ノズル列11方向に沿った中心線Kからできるだけ距離が遠いところに設けて中心線Kを挟む2つのねじ止め部間の距離を長く取り、そのねじ止め部の間に2つの規制手段36を所定の距離間隔で配置することにより、各ねじ止め部における回転モーメントによる取付部42のずれを有効に防止できる。
そのため、ねじ止め部はヘッドケース16のフランジ部23の角部近傍に設けるのが好ましいが、偏心カム部材15が存在する側は、偏心カム部材15による位置決め効果を有効に働かせながら規制手段36によるヘッドカバー21の変形を効果的に防止するため、2つの偏心カム部材15をフランジ部23の角部に設け、その直近の内側にそれぞれねじ止め部を設けている。
図8は、本発明を適用した記録装置の第2例を示す。
この例は、噴射領域の全幅にわたって多数のノズルが配置されたラインヘッド55に適用した例である。すなわち、ヘッドユニット1をキャリッジ3で紙幅方向(X方向)に移動させながらインク滴を噴射するのではなく、紙幅方向にノズルが配置されたラインヘッド55を用い、ラインヘッド55のX方向への移動を行わないでY方向への紙送りだけを行ってインク滴を噴射して記録を行う記録装置である。
図は、上記ラインヘッド55をノズル面側から見た図である。上記ラインヘッド55は、ベース部52に、所定ノズル数の噴射ヘッド10が紙幅方向(X方向)に並ぶように配置されて構成されている。上記各噴射ヘッド10は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(B)の各色インクのノズルがそれぞれ紙幅方向に列設されたノズル列11が形成されている。上記各ノズルは、所定の解像度(ドットピッチ)に対応したピッチPで配列されている。なお、記録紙に印字されるインクのドットピッチに関して、ライン方向(紙幅方向)のピッチを狭くするため、各色のノズルを整列方向に千鳥状に配列してもよい。
また、上記各ノズルは、矢印Yで示す給紙方向の上流側が下流側に比べて淡い色相となるように配列されている。これにより、先に吐出されたインクの後に吐出されるインクに対する影響が小さくなる。
そして、複数(この例では8つ)の噴射ヘッド10が千鳥状に配置され、ラインヘッド55全体として、各色のノズルが少なくとも装置が搬送可能な最大幅の用紙と同じ幅にわたって所定ピッチPで設けられている。すなわち、噴射ヘッド10の端部に設けられたノズルと、隣り合う噴射ヘッド10の端部に設けられたノズルとの紙幅方向の距離が上述したドットピッチに対応したピッチPになるよう各噴射ヘッド10が配置されている。
そして、ラインヘッド55は走査することなく、画像情報に対応して必要なノズルからインクが吐出されて記録紙上に記録される。記録紙の搬送速度は、装置の印字解像度、すなわちインク滴の容量とインク吐出タイミングのサイクルとによって決定される。従って、記録紙の搬送は停止せずに常に搬送が行われるので、高速での印字が可能となっている。
以上の構成により、本発明によれば、ヘッドカバー21をヘッドケース16に取り付けるとき、ヘッドケース16のフランジ部23にヘッドカバー21の取付部42を対面させてねじ部材33をねじ挿通穴34に挿通させてねじ穴35にら着して締め付ける際に、ねじ部材33の締め付けトルクが発生し、取付部42がフランジ部23に対してノズル面方向に動こうとする力を受け、その力はヘッドカバー21の側壁部41を介してカバー部40の浮き上がりや引っ張りを引き起すところ、本発明では、規制手段36によりフランジ部23に対する取付部42のノズル面方向への動きを規制することにより、ヘッドカバー21がねじ締めのトルクを受けたとしても、フランジ部23に対する取付部42の動きが規制され、側壁部41を介してカバー部40が浮き上がったり引っ張られたりすることが有効に防止される。
したがって、カバー部40の浮き上がりによるノズル面とヘッドカバー21との間の隙間の形成が防止されるため、クリーニング後のワイピング時に液体の拭取り性が悪くなったり、上記隙間にインクが残ってしまうことが防止される。そして、隙間のインクが毛細管現象によって移動することによる電気的なトラブルが有効に防止される。さらに、上記隙間への紙粉の進入も防止できて、ノズル開口に紙粉が入り込むことによる噴射不良も防止される。しかも、ヘッドカバー21の変形を極限まで防止できるため、ワイピング装置9の損傷を防止するとともにノズル面と記録紙7との距離も小さくできるため、設計に対する制約が少なくなる。
また、ヘッドカバー21の変形が極限まで防止されるため、全体に薄肉化や肉抜きが可能となり、ヘッドカバー21を構成するカバー部40,側壁部41および取付部42それぞれについて余分な材料を削ぎ落とし、噴射ヘッド10の小型化や高パッケージ化に極めて有利となる。したがって、複数の噴射ヘッド10の単体を並べて1つのヘッドユニット1を構成するような場合にも、ヘッド単体同士の間に余分な隙間をできるだけ作らずにヘッド単体を並べてユニット化することが可能となる。
特に、例えば、上記ヘッドカバー21が金属板をプレス成形したものであるため、側壁部が板金製であるために変形しやすいのであるが、上記規制手段36の変形抑止機能が効果的に機能し、カバー部40がノズル面から浮上することが確実に防止できる。噴射ヘッド10の軽量化等により、上記金属板は板厚が薄くなる傾向であるが、規制手段36の機能により軽量化の促進も図ることができる。
本発明において、上記フランジ部23は、ヘッドケース16のノズル列11に沿った両側辺部には形成されておらず、ノズル列11と直交する方向に沿った両側辺部に形成されており、上記両フランジ部23にそれぞれ取付部42がねじ固定されているため、上記フランジ部をヘッドケースのノズル列11に沿った両側辺部に形成しないことから、噴射ヘッド10自体が大幅に小型化され、液体噴射装置自体の小型化に極めて有効である。
特に、例えば、ノズル列11と直交する方向に噴射ヘッド10を往復移動させながらインク噴射を行う装置において、噴射ヘッド10の移動方向の両側にフランジ部23がなく、移動方向の寸法を小さく出来るため、噴射ヘッド10の移動幅を相対的に大きくとれることとなり、同じ移動幅であればそれだけ装置を小型化できることとなる。
また、特に、例えば、複数の噴射ヘッド10の単体を並べて1つのヘッドユニット1を構成するような場合にも、ヘッドケース16のノズル列11に沿った両側辺部にフランジ部23が形成されていないため、ノズル列11と直交する方向に噴射ヘッド10の単体を並べても単体同士の間に形成される隙間が極限まで小さくできることから、ヘッドユニット1自体を小密度化・小型化できる。
本発明では、ヘッドケース16の辺方向に延びるフランジ部23とヘッドカバー21の取付部42が対面した領域において、2つのねじ部材33の間に複数箇所の規制手段36を所定間隔を隔てて設けたため、両端部の2つのねじ部材33の回転モーメントによる取付部42のずれを有効に防止することができる。
本発明では、上記側壁部41および取付部42は、カバー部40に沿ったヘッドケース16の両側辺部と略直交する両側辺部に沿って形成されているため、ヘッドカバー21は、2つの細長形状のカバー部40が2つの側壁部41で連結され、2つの側壁部41にそれぞれ取付部42が設けられ、極限まで肉抜きされた構成となることから、噴射ヘッド10の小型化や高パッケージ化に極めて有利となる。したがって、複数の噴射ヘッド10の単体を並べて1つのヘッドユニット1を構成するような場合にも、ヘッド単体同士の間に余分な隙間をできるだけ作らずにヘッド単体を並べてユニット化することが可能となる。
本発明では、上記側壁部41および取付部42は、ノズル列11と略直交するヘッドケース16の両側辺部に沿って形成されているため、上記取付部42をヘッドケース16のノズル列11に沿った両側辺部に形成しないことが可能で、噴射ヘッド10自体が大幅に小型化され、液体噴射装置自体の小型化に極めて有効である。
本発明では、上記取付部42の辺方向の両端部近傍にねじ挿通穴34が形成されているため、例えば、2つの細長形状のカバー部40が2つの側壁部41で連結され、2つの側壁部41にそれぞれ取付部42が設けられて極限まで肉抜きされたヘッドカバー21において、ヘッドカバー21の辺方向に沿った取付部42の両端部でねじ締めの締め付けトルクによる影響を確実に防止し、締め付けトルクが側壁部41およびカバー部40に伝わることによるカバー部40の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明では、少なくとも各ねじ挿通穴34の内側にそれぞれ規制手段36が設けられているため、ねじ締めの締め付けトルクを直接受けるねじ挿通穴34の近傍に規制手段36を設けることにより、ねじ締めの締め付けトルクが側壁部41およびカバー部40に伝わることによるカバー部40の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明では、上記ねじ挿通穴34および規制手段36は、ノズル列11方向に沿った中心線Kに対して略対象となる位置に配置されているため、ヘッドカバー21全体が受けるねじ締めの締め付けトルクの影響が偏らず、有効にカバー部40の浮き上がりが防止できる。特に、例えば、2つの細長形状のカバー部40が2つの側壁部41で連結され、2つの側壁部41にそれぞれ取付部42が設けられて極限まで肉抜きされたヘッドカバー21において、ねじ締めの締め付けトルクが、側壁部41およびカバー部40に偏って伝わることによるカバー部40の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明では、隣接して対応するねじ挿通穴34と規制手段36との距離は、ノズル列11方向に沿った中心線Kとねじ挿通穴34との距離に対して80%以下に設定されているため、ねじ締めの締め付けトルクを直接受けるねじ挿通穴34の近傍に規制手段36を設けることにより、ねじ締めの締め付けトルクが側壁部41およびカバー部40に伝わることによるカバー部40の浮き上がりを確実に防止可能となる。
本発明では、上記ヘッドカバー21が取り付けられた噴射ヘッド10の単体が複数、略ノズル列11の長さ分ノズル列11方向にずれた段違いの千鳥状に配置されてヘッドユニット1が構成されているため、ノズル列11と直交する方向に噴射ヘッド10の単体を配置して千鳥状に配置したとしても単体同士の間に形成される隙間が極限まで小さくできることから、ヘッドユニット1自体を小密度化・小型化できる。
また、上記噴射ヘッド10の1つの側面側において、所定の基準面13に当接して上記噴射ヘッド10の位置補正をするための補正部材が、所定距離を隔てて2つ並んで設けられ、上記2つの補正部材によりノズル面方向におけるノズルの位置決めを可能とする。したがって、上記2つの補正部材のうち一方を固定して一方を調節することにより、噴射ヘッド10のノズル列11の傾きを調節することができる。そして、傾きが決まった後に、2つの補正部材を同じように調節することにより、ノズル列11の傾きを維持しながら噴射ヘッド10の絶対位置を調節することができる。このように、ノズル列11の傾きと噴射ヘッド10の絶対位置との双方について簡単な構造と操作で高精度な位置決めを実現できるのである。
また、上記2つの補正部材は、噴射対象物の搬送方向と交差する側面側に設けられ、噴射対象物の搬送方向における噴射ヘッド10の位置補正を行う場合には、電気的な補正が実質的に困難な噴射対象物の搬送方向において、高精度にノズルの物理的な位置決めを行うことができ、機械的に高精度にインクを噴射することができ、噴射品質を確保することができる。
また、上記2つの補正部材は、ノズル列11の列方向と交差する側面側に設けられ、ノズル列11の列方向における噴射ヘッド10の位置補正を行う場合には、ノズル列11の列方向において、高精度にノズルの物理的な位置決めを行うことができ、機械的に高精度にインクを噴射することができ、噴射品質を確保することができる。そして、例えば、複数の噴射ヘッド10の間でノズル端部同士の位置決めを高精度に行うことができ、複数の噴射ヘッド10にわたったノズル列11でインクを噴射する際の噴射品質を確保することができる。
また、上記噴射ヘッド10を複数備えたヘッドユニット1を備え、上記ヘッドユニット1を構成する各噴射ヘッド10に、それぞれ2つの補正部材が設けられているため、ヘッドユニット1を構成する複数の噴射ヘッド10の相対位置を機械的に高精度に位置決めすることができる。
本発明は、液体噴射装置に適用可能であり、その代表例としては、画像記録用のインクジェット式記録ヘッドを備えたインクジェット式記録装置がある。その他の液体噴射装置としては、例えば液晶ディスプレー等のカラーフィルタ製造に用いられる色材噴射ヘッドを備えた装置、有機ELディスプレー、面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッドを備えた装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドを備えた装置、精密ピペットとしての試料噴射ヘッドを備えた装置等があげられる。
1 ヘッドユニット,2 インクカートリッジ,3 キャリッジ,4 タイミングベルト,5 ステッピングモータ,6 ガイドバー,7 記録紙,8 キャッピング装置,9 ワイピング装置,10 噴射ヘッド,11 ノズル列,12 ベース部材,13 基準面,15 偏心カム部材,16 ヘッドケース,17 流路ユニット,18 フィルタユニット,19 インク供給ユニット,20 フレキシブルケーブル,21 ヘッドカバー,22 コネクタ,23 フランジ部,25 ツマミ部材,26 振動子ユニット,27 フィルタ,28 インク供給針,29 フィルタケース,30 ヘッド基板,31 シール部材,33 ねじ部材,34 ねじ挿通穴,35 ねじ穴,36 規制手段,37 規制突起,38 規制穴,40 カバー部,41 側壁部,42 取付部,44 上面カバー,45 屈曲部,46 上壁部,47 拡開部,52 ベース部,55 ラインヘッド,61 記録ヘッド,62 ヘッドケース,63 流路ユニット,63a ノズル開口,64 振動子ユニット,64a 固定板,64b 振動子,64c テープキャリア,65 ヘッドカバー,65a 開口部,65b 保護壁部,65c 支持部,66 先端部,67 基部,68 払拭手段,69 ボルト,70 ヘッドユニット,71 噴射ヘッド,72 ノズル列
Claims (10)
- ノズル面に液体を噴射するノズルが列設された流路ユニットがヘッドケースに接合された噴射ヘッドと、上記噴射ヘッドに取り付けられてノズル面を保護するヘッドカバーとを備え、
上記ヘッドカバーは、上記ノズル面の両側辺部において辺方向に延びてノズル面を覆う細長形状のカバー部と、上記カバー部と連続していてヘッドケースの側面を覆う側壁部と、上記側壁部と連続していてノズル面と略平行な状態に配置されヘッドカバー固定用のねじ挿通穴が形成された取付部とを備えて構成され、
上記ヘッドケースには上記ヘッドカバー固定用のねじ部材がら着されるねじ穴が形成されたフランジ部が形成され、
上記ヘッドケースのフランジ部とヘッドカバーの取付部とが対面する部分において、フランジ部に対する取付部のノズル面方向への動きを規制する規制手段が設けられたことを特徴とする液体噴射装置。 - 上記フランジ部は、ヘッドケースのノズル列に沿った両側辺部には形成されておらず、ノズル列と直交する方向に沿った両側辺部に形成されており、上記両フランジ部にそれぞれ取付部がねじ固定されている請求項1記載の液体噴射装置。
- ヘッドケースの辺方向に延びるフランジ部とヘッドカバーの取付部が対面した領域において、2つのねじ部材の間に複数箇所の規制手段を所定間隔を隔てて設けた請求項1または2記載の液体噴射装置。
- 上記側壁部および取付部は、カバー部に沿ったヘッドケースの両側辺部と略直交する両側辺部に沿って形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 上記側壁部および取付部は、ノズル列と略直交するヘッドケースの両側辺部に沿って形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 上記取付部の辺方向の両端部近傍にねじ挿通穴が形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 少なくとも各ねじ挿通穴の内側にそれぞれ規制手段が設けられている請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 上記ねじ挿通穴および規制手段は、ノズル列方向に沿った中心線に対して略対象となる位置に配置されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 隣接して対応するねじ挿通穴と規制手段との距離は、ノズル列方向に沿った中心線とねじ挿通穴との距離に対して80%以下に設定されている1〜8のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
- 上記ヘッドカバーが取り付けられた噴射ヘッドの単体が複数、略ノズル列の長さ分ノズル列方向にずれた段違いの千鳥状に配置されてヘッドユニットが構成されている請求項2〜9のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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