JP2006212948A - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気接続部材を用いてケースの端部を支えるようにしてケース内における不均一な面を無くすことができる液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドであって、ケース300と、ケース300に配置されてノズル面とノズル面から液体を噴射するためのアクチュエータを有するヘッドユニット320と、ケース300に配置された基板と、基板とヘッドユニット320のアクチュエータを電気的に接続する電気接続部材400と、ヘッドユニット320をケースの端部290に対して支えるカバー部材340とを備え、電気接続部材400は、アクチュエータに対面する本体部402と、本体部402の周囲に形成されて、ケースの端部290とヘッドユニット320の間に挟まれる帯状の周囲部分403と、を有している。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置に関する。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置が知られている。
そして、このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録ヘッドのノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出させることによって、所望の文字や図形などの画像を記録する。
この種の記録ヘッドは、ケースを有しており、このケースの中には基板を収容している。この基板はフレキシブルケーブルを通じてヘッドユニットの圧電振動子に対して電気的に接続されている。これによって、基板は、フレキシブルケーブルを通じてヘッドユニットの圧電振動子に対して駆動信号を供給する(たとえば特許文献1)。
特開2004−122517号公報(第7頁〜第8頁、図5)
特許文献1に開示されている記録ヘッドでは、フレキシブルケーブルをケースの内部に通してあり、ヘッドユニットと基板がフレキシブルケーブルを介して電気的に接続されている。基板とヘッドユニットを接続するためには、フレキシブルケーブルは一定以上の長さを必要とし、記録ヘッドの小型化やあるいはフレキシブルケーブルの短縮化が難しかった。
このフレキシブルケーブルをケースの外部へケースの途中から引き出すことも考えられるが、ヘッドユニットとフレキシブルケーブルとの接合面の高さと、ケース内の他の面の高さとが不均一になったり、ケースに穴を形成するために、ケースにおけるインクのシール性を確保しにくく、ヘッドユニットとフレキシブルケーブルの接合およびフレキシブルケーブルと基板の接合作業が難しいという問題がある。また、ヘッドユニット付近における電位差を無くしたいという希望がある。
そこで本発明は上記課題を解消し、電気接続部材を用いてケースの端部を支えるようにしてケース内における不均一な面を無くすとともに、ヘッドユニット付近の電位差を無くすことができる液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明にあっては、液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドであって、ケースと、前記ケースに配置されて前記ノズル面と前記ノズル面から前記液体を噴射するためのアクチュエータを有するヘッドユニットと、前記ケースに配置された基板と、前記基板と前記ヘッドユニットの前記アクチュエータを電気的に接続する電気接続部材と、前記ヘッドユニットを前記ケースの端部に対して支えるカバー部材と、を備え、前記電気接続部材は、前記アクチュエータに対面する本体部と、前記本体部の周囲に形成されて、前記ケースの端部と前記ヘッドユニットの間に挟まれる帯状の周囲部分と、を有していることを特徴とする液体噴射ヘッドにより、達成される。
本発明の構成によれば、ヘッドユニットは、ケースに配置されて、ノズル面とノズル面から液体を噴射するためのアクチュエータを有する。基板は、ケースに配置されている。電気接続部材は本体部と帯状の周囲部分を有する。本体部は、アクチュエータに対面する部分である。帯状の周囲部分は、本体部の周囲に形成されていて、この帯状の周囲部分は、ケースの端部とヘッドユニットの間に挟まれる構造のものである。カバー部材は、ヘッドユニットをケースの端部に対して支えるものである。
これにより、ケースの端部は電気接続部材の帯状の周囲部分を用いて、支えることができるので、ケースの端部は、電気接続部材の帯状の周囲部分を用いて同一面上で支えることができ、ケースとヘッドユニットおよび電気接続部材の組立性が向上する。
本発明は、前記帯状の周囲部分はグランドラインを有していることが好ましい。
本発明の構成によれば、帯状の周囲部分はグランドラインを有していることにより、このグランドラインが本体部の周囲において長く形成することができるので、ヘッドユニットと電気接続部材の本体部付近における電位差を無くすことができる。
本発明は、前記ヘッドユニットの前記ノズル面の周縁部は前記カバー部材により密着して支持されており、前記カバー部材と前記ケースの間には、前記基板に接続された前記電気接続部材の接続部分が配置され、前記接続部分は、前記本体部と前記帯状の周囲部分に接続されていることが好ましい。
本発明の構成によれば、ヘッドユニットのノズル面の周縁部は、カバー部材により支持されている。カバー部材とケースの間には、電気接続部材の接続部分が配置されている。この接続部分は、本体部と帯状の周囲部分に接続されている。
これにより、ヘッドユニットのノズル面の周縁部はカバー部材との間に介在する接着材により密着して支持されていることから、ヘッドユニットのノズル面からの液体がノズル面の周縁部を通じてケースとカバー部材の間の電気接続部材の接続部分および基板側に侵入するのを防ぐことができ、液体のシール性を確保することができる。
上記目的は、本発明にあっては、液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドは、ケースと、前記ケースに配置されて前記液体を噴射するアクチュエータを有するヘッドユニットと、前記ケースに配置された基板と、前記基板と前記ヘッドユニットの前記アクチュエータを電気的に接続する電気接続部材と、前記ヘッドユニットを前記ケースの端部に対して支えるカバー部材と、を備え、前記電気接続部材は、前記アクチュエータに対面する本体部と、前記本体部の周囲に形成されて、前記ケースの端部と前記ヘッドユニットの間に挟まれる帯状の周囲部分と、を有していることを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
これにより、ケースの端部は電気接続部材の帯状の周囲部分を用いて、支えることができるので、ケースの端部は、電気接続部材の帯状の周囲部分を用いて同一面上で支えることができ、ケースとヘッドユニットおよび電気接続部材の組立性が向上する。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、液体の噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、いわゆるオンキャリッジ型の記録装置であり、キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が着脱可能に装着できる。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。
ホームポジション18は、ガイドレール17の一方の端部に位置している。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にインク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、液体吸引装置の一例でありキャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでいる。図1のキャリッジ14の記録ヘッド30は、T1方向に沿ってホームポジション18に移動することで、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。インク吸引装置20は、液体吸引装置の一例である。インクは液体の一例である。
この他に、インク吸引装置20の横には、ワイピング部材400が設けられている。このワイピング部材400は、必要に応じて記録ヘッド30のノズルプレート面のインクを払拭する。
図2は、図1に示すインクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図2に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、センサー8、インク吸引装置20、インクカートリッジ2,3,4,5、記録ヘッド30、キャリッジ14、用紙搬送機構15Aを含んでいる。
図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2,3,4,5がキャリッジとは別の位置に搭載されている、いわゆるオフキャリッジ型のインクジェット式記録装置を採用しても勿論構わない。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図3は、図1に示す記録ヘッド30の構造例を示す斜視図である。
図3の記録ヘッド30は、概略的にはケース300とカバーヘッド340およびヘッドユニット320を有している。
図4は、図3に示す記録ヘッド30の分解斜視図である。図4に示すように、ケース300は、ケースヘッド310とカバーケース311を有している。ケースヘッド310は、たとえば4つの針部材312と4つのフィルタ313を収容しており、針部材312はフィルタ313を介して流路開口314Rに接続されている。
ケースヘッド310の取り付け部352には基板314が配置されている。この基板314は、Z方向に沿って立てて配置されていて、基板314はカバーケース311によりカバーされる構造である。図4に示す4つの針部材312は、図1に示す4つのインクカートリッジ2ないし5に対応して配置されていて、各針部材312は、インクカートリッジ2ないし5内のインクをそれぞれフィルタ313を通じて流路開口314Rに導入する。
ケース300のケースヘッド310とカバーケース311は、たとえばプラスチックにより作られている。ケース300のケースヘッド310の下部には突出部200が形成されている。この突出部200の下部には、電気接続部材400およびヘッドユニット320が重ねて配置されている。
図4に示すヘッドユニット320は、次のような構成要素を有している。
ノズルプレート324は、最も下に位置しており、ノズルプレート324にはインクを吐出するための複数のノズル開口324Aが形成されている。供給プレート323は、ノズルプレート324の上に配置されていて、供給プレート323はノズルプレート324のノズル開口324Aに対してインクを供給するためのものである。
リザーバプレート322は、供給プレート323の下に配置されていて、リザーバプレート322へは供給プレート323側からインクを供給する。アクチュエータ321は、供給プレート323の上に配置されていて、アクチュエータ321は、電圧を印加することにより撓み振動をする複数の圧電振動子を有している。基板314から供給される駆動電圧は、電気接続部材400を通じてアクチュエータ321の各圧電振動子に供給することができる。
アクチュエータ321、リザーバプレート322、供給プレート323およびノズルプレート324は、接着材により一体化されており、ヘッドユニット320を構成している。駆動電圧が基板314から電気接続部材400を通じてアクチュエータ321に供給されると、アクチュエータ321の圧電振動子の振動によって、ノズルプレート324の任意のノズル開口324Aからインクを吐出することができる。ノズルプレート324の下面は、ノズル面324Pである。
電気接続部材400は、たとえばフレキシブルなTCP(テープ・キャリア・パッケージ)を採用することができる。この電気接続部材400は、基板314とアクチュエータ321を、電気的に接続するためのフレキシブル配線板もしくはフレキシブルケーブルである。
図5は、この電気接続部材400の形状例を示している。電気接続部材400は、リード配線を形成したテープ状の絶縁フィルムに、たとえばLSI(大規模集積回路)のベアチップを搭載して、このチップのリードと接続したパッケージであり、表面実装型のものである。このTCPは、TAB(テープ・オートメイティッド・ボンディング)とも呼ぶことができる。
図5に示す電気接続部材400は、接続部分401、本体部402、そして帯状の周囲部分403を有している。接続部分401は、本体部402と帯状の周囲部分403に対して連続的に形成されている。接続部分401は、本体部402と帯状の周囲部分403に対して所定の角度θの角度で立ち上げて形成されている。この接続部分401の一方の面401Aは、基板314に対して電気的に接続されている。接続部分401の他方の面401Bは、ベアチップのようなIC(集積回路)420を搭載していて、このIC420に電気的に接続されている。
本体部402と帯状の周囲部分403は、接続部分401に電気的かつ機械的に接続されているが、本体部402は、帯状の周囲部分403の中に配置されている。帯状の周囲部分403は、同一面上に形成されているが、本体部402は、帯状の周囲部分403の面よりもややZ1方向に持ち上がった状態で形成されている。図5の例では、本体部402の平面は、帯状の周囲部分403の平面と平行である。本体部402は、中心軸CLを中心としてたとえば左右対称形状である。本体部402は、液体(インク)を通すための開口部402Aを有している。
帯状の周囲部分403は、本体部402の周囲に形成されていて、たとえば帯状であって略U字型を形成している。この帯状の周囲部分403は、電気的なグランドラインを通すための部分であり、帯状の周囲部分403は本体部402の周囲に形成することにより、より長いグランドラインを形成することができる。帯状の周囲部分403は、液体(インク)を通すための開口部403Aを有している。
帯状の周囲部分403は、ヘッドユニット320の上に密着して搭載されている。図6は、図3に示す記録ヘッド30のE−E線における断面構造例を示している。
図6を参照しながら、ケース300、電気接続部材400およびヘッドユニット320の組立構造例について説明する。図6は図3に示す記録ヘッド30のE−E線における断面構造例を示している。
ケースヘッド310は、たとえばプラスチックにより作られているが、ケースヘッド310はカートリッジガイド440と突出部200を有している。カートリッジガイド440は、インクカートリッジ2ないし5が装着された場合に、針部材312に対してインクカートリッジ2ないし5の対応する部分をはめ込むためのガイド部材である。
カートリッジガイド440は、Z1方向に突出して形成されている。カートリッジガイド440の中央には針部材312がZ1方向に突出して設けられている。
ケースヘッド310の突出部200は、カートリッジガイド440と反対方向のZ2方向に向けて突出して形成されている。突出部200は、端部290を有している。端部290は、図示例では下端部であるが、端部290は、電気接続部材400の帯状の周囲部分403の上に同一面状態になるように載っている。帯状の周囲部分403は、この突出部200の端部290とヘッドユニット320の上面の間に挟まれた状態にある。
本体部402は、帯状の周囲部分403に比べて、Z1方向に持ち上げるように平行に位置している。本体部402はアクチュエータ321の上に配置されている。
電気接続部材400の接続部分401は、基板314に対して電気的に接続されている。この基板314は、カバーケース311を用いて、取り付け部352側に対して固定されている。この状態では、基板314はカバーケース311側に対面しており、チップ420は突出部200の外面側に対面している。
基板314は、突出部200とカバーヘッド340の間においてZ1方向に立てて配置されているのが特徴的である。この接続部分401の形成方向は、帯状の周囲部分403と本体部402の形成方向に対してたとえば略90度交差する方向に配置されている。接続部分401と帯状の周囲部分403および本体部402の中間部分409は、端部290の形状に合わせてやや屈曲して形成されている。
突出部200の端部290は、帯状の周囲部分403の上に載っているが、この帯状の周囲部分403は、端部290とヘッドユニット320の間に挟まれている。端部290はこの帯状の周囲部分403により、同一面上に密着して支持されている。
カバーヘッド340は、たとえば金属により作られている。このカバーヘッド340は、図4にも示すように、底面部340Bと4つの側面部340Sを有している。側面部340Sの上端部には、延長部340Hが形成されている。底面部340Bは、矩形状の開口部340Pを有している。この開口部340Pは、ノズルプレート324のノズル開口324Aを露出させている。
図6のカバーヘッド340の開口部340Pの周辺部分340Rは、図4のノズルプレート324の四辺の縁部分に対して接着材を介して密着して配置されている。これにより、ノズル面324Pから噴射されるインクは、周辺部分340Rとノズル面324の縁部分との間からケースヘッド340とカバーヘッド340の間に侵入するのを防ぐことができる。基板314とチップ420および電気接続部材400の接続部分401へのインクの侵入を確実に防いで、インクのシール性を確保することができる。
図7は、ケースヘッド310の突出部200の端部290が、帯状の周囲部分403の上に密着してしかも同一面上で搭載されている様子を示している。図4ないし図6に示すように、本発明の実施形態によれば、電気接続部材400の本体部402は、アクチュエータ321の複数の圧電振動子に対して電気的に接合される接合面である。この本体部402の周囲には、囲むようにして帯状の周囲部分403が形成されている。この帯状の周囲部分403はたとえばU字型の帯状部分であるが、帯状の周囲部分403には、電気的なグランドラインを配置するのが好ましい。帯状の周囲部分403は本体部402の周囲に長く形成することもできるので、グランドラインを長く配置でき、この際にヘッドユニットのアクチュエータに対して駆動電圧を供給する際の電位差を0にするかもしくは極力小さくすることができる。
図6に示すように、ケースヘッドの突出部200の端部290は、カバーヘッド340の内側において、帯状の周囲部分403を用いて同一面上に支持することができる。
このためカバーヘッド340がケースヘッド310側に取り付けられた場合に、カバーヘッド340は、同一面上にある端部290との間で、帯状の周囲部分403とヘッドユニット320は同一面上でZ方向に凹凸が生じないようにして確実に固定することができる。
図6に示すように、カバーヘッド340の延長部分340Hは、カバーケース311の溝311Bに対して水平にはめ込むことで固定することができる。カバーヘッド340の反対側の延長部分340Hは、ケースヘッド310の下面310Wに対して密着されている。このようにカバーヘッド340は、突出部200の周囲と、電気接続部材400およびヘッドユニット320の周縁部を覆った状態で、カバーヘッド340はヘッドユニット320を突出部200の端部290に対して密着して固定することができる。
本発明の実施形態では、ケースの端部は電気接続部材の帯状の周囲部分を用いて、支えることができるので、ケースの端部は、電気接続部材の帯状の周囲部分を用いて同一面上で支えることができ、ケースとヘッドユニットおよび電気接続部材の組立性が向上する。帯状の周囲部分はグランドラインであることにより、このグランドラインが本体部の周囲において長く形成することができるので、ヘッドユニットと電気接続部材における電位差を無くすことができる。ヘッドユニットのノズル面の周縁部はカバー部材との間に介在する接着材により密着して支持されていることから、ヘッドユニットのノズル面からの液体がノズル面の周縁部を通じてケースとカバー部材の間の電気接続部材の接続部分および基板に侵入するのを防ぐことができ、液体のシール性を確保することができる。
図示した本発明の実施形態においては、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの各インクを使用する4つのインクカートリッジが、キャリッジに装着できるようになっている。このインクカートリッジの数はこれに限らず、ブラックインク用のインクカートリッジだけを備えているものや、ブラックインクを除いた2色や3色のカラーインク用の3つのインクカートリッジや、あるいは5つのインクカートリッジ、あるいは6つ以上のインクカートリッジを備えているものであってもよい。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置を示す斜視図。 図1のインクジェット式記録装置における電気的な接続例を示すブロック図。 記録ヘッドの構造例を示す斜視図。 記録ヘッドの分解斜視図。 記録ヘッドの電気接続部材と基板およびヘッドユニットを示す斜視図。 図3に示す記録ヘッドにおけるE−E線における断面図。 図6の記録ヘッドにおけるケースヘッドの突出部の端部が電気接続部材の帯状の周囲部分において同一面に搭載されている様子の例を示す斜視図。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置(液体噴射装置の一例)、200・・・突出部、290・・・ケースの端部、300・・・ケース、310・・・ケースヘッド、320・・・ヘッドユニット、340・・・カバーヘッド、400・・・電気接続部材、402・・・本体部、403・・・帯状の周囲部分

Claims (4)

  1. 液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドであって、
    ケースと、
    前記ケースに配置されて前記ノズル面と前記ノズル面から前記液体を噴射するためのアクチュエータを有するヘッドユニットと、
    前記ケースに配置された基板と、
    前記基板と前記ヘッドユニットの前記アクチュエータを電気的に接続する電気接続部材と、
    前記ヘッドユニットを前記ケースの端部に対して支えるカバー部材と、を備え、
    前記電気接続部材は、前記アクチュエータに対面する本体部と、前記本体部の周囲に形成されて、前記ケースの端部と前記ヘッドユニットの間に挟まれる帯状の周囲部分と、を有していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記帯状の周囲部分はグランドラインを有していることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記ヘッドユニットの前記ノズル面の周縁部は前記カバー部材により密着して支持されており、前記カバー部材と前記ケースの間には、前記基板に接続された前記電気接続部材の接続部分が配置され、前記接続部分は、前記本体部と前記帯状の周囲部分に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドは、
    ケースと、
    前記ケースに配置されて前記液体を噴射するアクチュエータを有するヘッドユニットと、前記ケースに配置された基板と、
    前記基板と前記ヘッドユニットの前記アクチュエータを電気的に接続する電気接続部材と、
    前記ヘッドユニットを前記ケースの端部に対して支えるカバー部材と、を備え、
    前記電気接続部材は、前記アクチュエータに対面する本体部と、前記本体部の周囲に形成されて、前記ケースの端部と前記ヘッドユニットの間に挟まれる帯状の周囲部分と、を有していることを特徴とする液体噴射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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