JP2005144947A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワイパーブレードの払拭領域とノズル列との相対位置関係を適正化することのできる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】圧力発生室形成板19と、圧力発生室形成板19に接合された封止板20と、ノズル列11aを有し圧力発生室形成板19に接合されたノズルプレート16等で構成された流路ユニット13がヘッドケース15に接合され、ノズル形成面16aに付着している液体を払拭するワイパーブレード9を有し、ワイパーブレード9と一体的に設けられ、液体噴射ヘッド10の主走査方向に沿った横側面41に接触することにより、ワイパーブレード9とノズル列11aとを所定の相対位置関係とするようガイドするガイド部材42が設けられている。これにより、ワイパーブレード9の払拭幅が正常な移動軌跡となり、ノズル開口11を拭き残すようなことが防止できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、プリンタ,ディスプレー製造装置,電極形成装置、あるいはバイオチップ製造装置等、液体噴射ヘッドを用いて液体を噴射する液体噴射装置に係り、特に、液体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイパーブレードを有するワイピング機構を備えた液体噴射装置に関する。
液体を液滴の状態で吐出可能な液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置としては、例えば、インク滴を吐出して記録紙上に画像等を記録する画像記録装置、液状の電極材を基板上に吐出して電極を形成する電極形成装置、生体試料を吐出してバイオチップを製造するバイオチップ製造装置、あるいは、所定量の試料を容器に吐出するマイクロピペット等が提案されている。この種の液体噴射装置では、吐出する液体を貯留容器に貯留し、この液体を液体噴射ヘッドに供給して吐出させている。
上述の液体噴射ヘッドは、圧力発生室で加圧した液体をノズル開口から液滴として対象物に向けて吐出させるが、吐出した液滴が対象物に着弾した際の飛沫が、ノズル開口が形成された面(以下、ノズル形成面という)に付着して汚れる場合がある。また、ノズル開口からの吐出の際、対象物に着弾する液滴の他に、その液滴から分離したより微小な液滴(サテライト)が発生することがある。このサテライトは、対象物には到達せずに空気中に漂い、ノズル形成面に付着する場合がある。
さらに、ノズル開口の目詰まりを解消するべく、ノズル形成面を封止するキャップ部材によってノズル形成面を封止し、吸引ポンプから負圧を与えてノズル開口から液体を強制的に吸引・排出処理を行った際にノズル開口付近に液滴が残ってしまう場合がある。
このように、液体噴射ヘッドのノズル形成面、特に、ノズル開口周辺が汚れると、液滴の吐出方向が正常な方向からずれたり、ノズルが塞がれて吐出できない等、液滴に悪影響を及ぼすおそれがある。
この問題を解消するため、この種の液体噴射装置では、ノズル形成面に付着した汚れの払拭を行うワイピング機構を備えるものがある。このワイピング機構は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性を有する材料で形成された板状(短冊状)のワイパーブレードを具備し、液体噴射装置における液体噴射ヘッドの待機領域であるホームポジション側に配置されている。
このワイピング機構は、通常状態では、液体噴射ヘッドに接触しない退避位置に位置しているが、液体噴射ヘッドがホームポジションから駆動領域側に移動する際に、ワイパーブレードの上部が液体噴射ヘッドのノズル形成面に接触可能なワイピング位置まで移動(上昇)する。そして、ワイパーブレードが液体噴射ヘッドに接触すると、ブレード全体が弓状にたわみ、このブレードの先端部がノズル形成面に接触した状態で液体噴射ヘッドが移動することによりノズル形成面が払拭され、このノズル形成面に付着した汚れが取り除かれる。
上記のワイピング動作においては、ワイパーブレードの払拭幅内に、ノズル開口によって形成されたノズル列が確実に含まれるようにしておく必要がある。もし、ノズル列が上記払拭幅からずれていると、ノズル列端部付近のノズル開口が払拭されない状態になる。あるいは、ワイパーブレードがノズル列の長さ方向に払拭動作をするときには、複数のノズル列の最も端部側に配置されたノズル列がワイパーブレードから外れて払拭されない状態になる。このような現象が生じると、払拭されなかったノズル開口が目詰まりをおこしたり、あるいは正常な大きさの液滴や噴射方向が形成できないこととなる。
特開平7−125224号公報
ところで、上記のような目詰まりや正常な液滴等の問題を解消するためには、ノズル列がワイパーブレード払拭幅からずれないようにする必要がある。本発明においては、ワイパーブレードの払拭領域とノズル列との相対位置関係を適正化することのできる液体噴射装置を提供する。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置は、圧力発生室および液体貯留室が形成された圧力発生室形成板と、上記圧力発生室形成板に接合された上記圧力発生室および液体貯留室を封止する封止板と、上記圧力発生室に連通したノズル開口を列設して形成した複数のノズル列を有し上記圧力発生室形成板に接合されたノズルプレートを含んで構成されている流路ユニットが、ヘッドケースに接合されている液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であって、上記ノズルプレートのノズル形成面に付着している液体を払拭するワイパーブレードを有し、上記ワイパーブレードと一体的に設けられ、上記液体噴射ヘッドの横側面に接触することにより、ワイパーブレードとノズル列とを所定の相対位置関係とするようガイドするガイド部材が設けられていることを要旨とする。
すなわち、上記ワイパーブレードと一体的に設けられ、上記液体噴射ヘッドの横側面に接触することにより、ワイパーブレードとノズル列とを所定の相対位置関係とするようガイドするガイド部材が設けられている。払拭動作中には、上記ガイド部材が上記横側面に接触しながら移動することにより、ワイパーブレードのノズル形成面の払拭幅はワイパーブレードの移動方向と同方向に正確に形成される。このため、ノズル列は確実に払拭幅内に存在し、払拭されないノズル開口またはノズル列が皆無となる。また、ノズル形成面の周縁部にノズル形成面保護用のカバー板が配置されていても、上記のように、正確な払拭幅が形成されるので、ワイパーブレードの端部が上記カバー板に乗り上げたりすることがなく、ノズル形成面の所定の領域が正常に払拭される。さらに、液体噴射ヘッドを主走査方向に移動させるときに払拭動作を行う場合には、通常、液体噴射ヘッドは主走査方向に沿った横側面を有しているので、この横側面を上記ガイド動作の基準にすることにより、液体噴射ヘッド側の構造や形状を特別に変更することなく、簡素化された構造で高精度のガイド機能が得られる。
本発明の液体噴射装置において、上記ガイド部材が接触する横側面が、ヘッドケースの横側面もしくは、ヘッドケースに取り付けられた保護用のヘッドカバーの横側板である場合には、主走査方向あるいはノズル列の長さ方向すなわち副走査方向に合致させやすい横側面が、ヘッドケース自体の横側面もしくは、ヘッドケースの横側面と実質的に同じ面形成板であるヘッドカバーの横側板であることにより、ガイド動作のガイド基準面を高精度のもとに形成できる。
本発明の液体噴射装置において、上記ヘッドカバーが、ノズル形成面の全周縁部を保護する枠状カバー板を有している場合には、枠状カバー板の部分にワイパーブレードが乗り上げたりすることがなく、ノズル形成面の所定の箇所を正確に払拭することができる。
本発明の液体噴射装置において、上記払拭幅が、ワイパーブレードの長さ方向における上記枠状カバー板の内側寸法よりも小さく設定されている場合には、上記内側寸法の範囲内に払拭幅を位置させることができ、ノズル形成面の所定の箇所を正確に払拭することができる。
本発明の液体噴射装置において、上記ヘッドカバーが、払拭開始側と払拭終了側のノズル形成面の周縁部だけを保護するカバー板を有している場合には、上記ノズル形成面のノズル列方向には何も有形物がないので、ノズル形成面の幅の間際までに及ぶできるだけ長いノズル列を形成した構造のものにおいて、ワイパーブレードの払拭幅を正確に移動させて、ノズル列端部のノズル開口が拭き残されることのない払拭動作が得られる。また、ノズル形成面の幅の間際までに及ぶできるだけ列数の多いノズル列を形成した構造のものにおいて、ワイパーブレードの払拭幅を正確に移動させて、最も端部に配置されているノズル列が拭き残されることのない払拭動作が得られる。
本発明の液体噴射装置において、上記払拭幅が、ワイパーブレードの長さ方向における上記ノズルプレートの幅寸法よりも小さく設定されている場合には、上記ノズルプレートの幅寸法の範囲内に払拭幅を形成することができ、ノズル形成面の所定の箇所を正確に払拭することができる。
本発明の液体噴射装置において、上記ガイド部材が、ワイパーブレードの払拭動作中に変形しない剛性を有する場合には、ガイド部材の変形に伴ってワイパーブレードの払拭領域がずれたりするようなことがなく、正確な払拭動作が得られる。同時に、ガイド部材が弾性変形等を起こしたりしないので、ノズル形成面に対するワイパーブレードの接触圧を適正に維持することができる。
本発明の液体噴射装置において、上記ガイド部材が、少なくとも上記横側面に接触する摺動部と、ワイパーブレードを支持する支持部とから構成されている場合には、単一の部品であるガイド部材に、ガイド機能とワイパーブレードの支持機能を果たさせることができ、構造簡素化や原価低減の点で有利である。
本発明の液体噴射装置において、上記ワイパーブレードが、単一のものである場合には、高精度の払拭軌跡を形成することにより、単一のワイパーブレードで十分に払拭が果たされ、構造簡素化や原価低減を促進することができる。換言すると、上記のような正確なガイド機能が確保できるので、単一のワイパーブレードで完全な払拭が得られる。
本発明の液体噴射装置において、上記ワイパーブレードが、上記ノズル列の長さよりも長い払拭幅で上記液体噴射ヘッドが主走査方向に移動する際に払拭する場合には、ワイパーブレードが正確にガイドされながら払拭動作をするので、ノズル列端部のノズル開口を拭き残すことがない。
本発明の液体噴射装置において、上記ガイド部材と上記横側面との隙間寸法が、上記ノズル列の端部とワイパーブレードの上記払拭幅の端部との間の距離よりも小さく設定されている場合には、上記ガイド部材が、液体噴射ヘッドの横側面のいずれかの側に片寄って接触しても、上記払拭幅からノズル開口が外れ出ることがなく、確実なワイピング動作が得られる。上記隙間寸法は、ガイド部材が横側面に接触しながら円滑に移動するために必要なものであるが、この隙間寸法を最適値に設定した上で適正な払拭動作が確保できる。
本発明の液体噴射装置において、上記ワイパーブレードが、上記複数のノズル列がノズルプレートに配列されている配列領域の幅よりも大きい払拭幅でワイパーブレードが副走査方向に移動する際に払拭する場合には、ワイパーブレードの払拭動作が正確にガイドされながらなされるので、上記配列領域の端部に配列されているノズル列を拭き残すことがない。
本発明の液体噴射装置において、上記ガイド部材と上記横側面との隙間寸法は、上記配列領域の端部とワイパーブレードの上記払拭幅の端部との間の距離よりも小さく設定されている場合には、上記ガイド部材が、液体噴射ヘッドの横側面のいずれかの側に片寄って接触しても、上記払拭幅からノズル列が外れ出ることがなく、確実なワイピング動作が得られる。上記隙間寸法は、ガイド部材が横側面に接触しながら円滑に移動するために必要なものであるが、この隙間寸法を最適値に設定した上で適正な払拭動作が確保できる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の説明では、液体噴射装置の一種であるインクジェット式記録装置(以下、単に記録装置という)を例に挙げる。この記録装置は、ノズル開口から吐出させた液体状のインクを、記録紙(印刷媒体の一種)の表面に着弾させることで文字や画像を記録するものであり、画像記録装置の一種でもある。
図1〜図8は、本発明の液体噴射ヘッドの一実施の形態を示す。
図1は、インクジェット式記録装置1の周辺構造の一例を示す図である。この装置は、インクカートリッジ2が搭載されるとともに記録ヘッド10が取付けられたキャリッジ3を備えている。
上記キャリッジ3は、タイミングベルト4を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー6に案内されて記録紙7の紙幅方向(主走査方向)に往復移動するようになっている。上記キャリッジ3は、上部に開放する箱型を呈し、記録紙7と対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド10のノズル面が露呈するよう取付けられるとともに、インクカートリッジ2が収容されるようになっている。
そして、上記記録ヘッド10にインクカートリッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録紙7上面にインク滴を吐出させて記録紙7に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。図1において、8は印刷休止中に記録ヘッド10のノズル開口を封止することによりノズルの乾燥をできるだけ防ぐキャップ、9は記録ヘッド10のノズル面をワイピングするワイパーブレードである。また、キャリッジ3には、図1に示すように、ガイドバー6が挿通されている。さらに、9aはワイパーブレード9でワイピングされたインクを貯留する廃インク貯留部である。
図8に示すように、上記ワイパーブレード9は、スポンジやゴムのような柔軟な弾性材料で形成され、ワイピングをするときにはノズル形成面16aをワイピングできる位置まで移動させるように構成され、そのために進退機構29(図8参照)が設けられている。なお、プリント基板25の端部に圧電振動子14の動作信号を入力するターミナル30が配置されている。
上記記録ヘッド10の基本構造の一例を図2にしたがって説明すると、この記録ヘッド10は、ノズル開口11と圧力発生室12が形成された流路ユニット13と、圧力発生手段である圧電振動子14が収容されたヘッドケース15とが接合されて構成されている。上記ヘッドケース15は、流路ユニット13が接合されている先端側の部分は、図3に示すように、略直方体の形状とされ、それに伴って流路ユニット13も長方形である。
上記流路ユニット13は、ノズル開口11が穿設されたノズル形成面16aを有するノズルプレート16と、圧力発生室12と共通の液体貯留室であるインク室17ならびにこれらを連通させるインク供給路18とに対応する空間が形成された圧力発生室形成板19と、上記圧力発生室12やインク室17の開口を封止する封止板すなわち振動板20とが積層されて形成されている。そして、上記ノズル形成面16aは平坦面とされている。
上記圧電振動子14は、駆動信号の入力により、充電状態で長手方向に収縮し、充電状態から放電する過程で長手方向に伸長する、いわゆる縦振動モードの振動子である。上記圧電振動子14は、その先端が圧力発生室12の一部を形成する振動板20の島部20aに固着された状態で、他端が基台21に固定されている。なお、本発明においては、上記縦振動モードの圧電振動子14を、たわみ振動モードの圧電振動子に変更してもよい。
また、上記ヘッドケース15には、そのインク室17に対応する部分に、インク室17にインクカートリッジ2のインクを導入するヘッド流路24が形成されている。上記ヘッド流路24の開口縁には、環状突起23が形成されている。
上記記録ヘッド10では、上記圧電振動子14の収縮・伸長を受けて圧力発生室12が拡張・収縮し、圧力発生室12の圧力変動によりインクの吸引とインク滴の吐出とが行なわれるようになっている。図2において、22は圧電振動子14に駆動信号を入力するフレキシブル回路板であり、ヘッドケース15に結合されたプリント基板25に結線されている。
上記記録ヘッド10では、図2において紙面に垂直な方向に圧電振動子14,圧力発生室12,ノズル開口11が列設されており、ノズルプレート16には、2列のノズル列が一対となり、4対のものが形成されている(図3参照)。上記のノズル開口11は一直線上に列設され、このようなノズル列に符号11aが付してある。
上記流路ユニット13は、接着剤等を用いてヘッドケース15に接合されている。上記のワイパーブレード9でノズル形成面16aをワイピングするときには、ワイパーブレード9が流路ユニット13の角部に擦れてワイパーブレード9が滑らかに動作しなかったり、流路ユニット13の角部に傷がついたりするのを防止するために、ノズル形成面16aの周縁部を保護するヘッドカバー39が設けられている。
特に、図4に詳しく図示された上記ヘッドカバー39は、金属板をプレス成形した保護部材で、図3等に示すように、ノズルプレート16のノズル形成面16aの周縁部表面を覆う状態とされている。このようにして、ヘッドカバー39は、ヘッドケース15に接合した流路ユニット13を保護している。
上記ヘッドカバー39には、ノズル形成面16aの全周縁部を保護する枠状カバー板35が形成されている。上記枠状カバー板35は、主走査方向に直交する箇所すなわち払拭開始側のカバー板35aと、払拭終了側のカバー板35bと、主走査方向に沿った2つのカバー板35c,35dとの各細長形状の4枚のカバー板で構成されている。
上記カバー板35a,35bを折り曲げてヘッドケース15の側面を覆う主保護壁部39bと、上記両カバー板35c,35dを折り曲げてヘッドケース15の側面を覆う副保護壁部39cが形成されている。上記主保護壁部39bを屈曲させてノズル形成面16aと略平行な状態で配置した主支持部39gと、上記主支持部39gに設けたヘッドカバー固定用のボルト孔39hとが設けられている。また、上記副保護壁部39cを屈曲させてノズル形成面16aと略平行な状態で配置した副支持部39iが形成され、上記副支持部39iにカバー固定用のボルト孔39jが設けられている。
上記ボルト孔39h,39jにボルトを貫通させて、ヘッドカバー39は、図3に示されているように、ヘッドケース15に固定されている。この固定は、各ボルト孔39h,39jに貫通させたボルト44,45をヘッドケース15の基部33にねじ込むことにより行われている。このようにヘッドカバー39がヘッドケース15に固定された状態で、上記ノズル形成面16aに形成されたノズル列11aを塞がないような開口として開口部40を形成している。なお、ヘッドケース15と基部33は一体化された部材であり、この部材がカートリッジ基台31に取り付けられている。
図4に示すように、一方の上記カバー板35aが、ワイパーブレード9による払拭開始側とされている。カバー板35aは、上記ノズル形成面16a側の端縁がノズル列11aの方向に沿って直線状態とされた直線状端縁部35eとされている。この直線状端縁部35eは、ノズル形成面16aのノズル列11a方向の全幅にわたって直線的になっている。そして、上記直線状端縁部35eには、ノズル形成面16a側が低くなる傾斜面35fが直線状端縁部35eに沿って形成されている。このような形状によって、ワイパーブレード9の払拭開始の際に拭き残しが発生しないようになっている。
上記副保護壁部39cは、ヘッドケース15の側面と平行に配置され、ヘッドケース15の両側において主走査方向に延びている。この主走査方向に沿って延びている部分が、後述のガイド部材の接触を受ける横側面41である。この例では、横側面41が、副保護壁部39cの一部に横側板41aの形態で構成されている。
つぎに、ワイパーブレード9とノズル列11aとを所定の相対位置関係とするためのガイド構造を、図5〜図8に基づいて説明する。
図5は、記録ヘッド10(ヘッドケース15),キャップ8,ワイパーブレード9,記録紙7等の位置関係を平面的に示す図である。図6は、図2の〔6〕−〔6〕断面図である。図7は、ワイパーブレード9の長さすなわち払拭幅に対するノズル列11aの長さや、枠状カバー板35の内側寸法との関係を示す寸法比較図である。
記録ヘッド10の主走査方向に沿った両側の横側面41に接触するガイド部材42は、上記横側面41に接触する2つの起立した摺動部42aと、この両摺動部42aを結合して単一のワイパーブレード9を支持する支持部42bとから構成され、ちょうど上方に開放したコ字型の形状とされている。ワイパーブレード9は、その払拭幅を形成する先端部9bの両端と、摺動部42aの内側に形成した摺動面42cとの間に、所要の間隔L1を両側に存在させて、支持部42bに固定されている。この固定は接着剤で行われている。そして、ワイパーブレード9の高さ方向と摺動部42aの高さ方向は同方向となっている。また、摺動面42cには、記録ヘッド10すなわちヘッドケース15の横側板41aを円滑に受け入れるための傾斜面42dが設けられている。
上記ガイド部材42は、払拭動作中に容易に変形しない剛性が付与されている。そのために、所要の機械的強度を有する合成樹脂材料または金属材料を用いて、ガイド部材42が製作されている。
各部の寸法の大小関係は、図7に示すように、ノズル列11aの長さをL2、ワイパーブレード9の払拭幅をL3、ノズル列11aの長さ方向のカバー板35cと35dの内側寸法をL4とすると、L2<L3<L4となる関係とされている。また、図6に示されている摺動面42cと横側板41aとの隙間をL5とし、ノズル列11aの端部と払拭幅L3の端部との間の距離をL6とすると、L5<L6となる関係とされている。
詳細には図示していないが、ワイパーブレード9の進退機構29は、図8の矢印線46で示すように、主走査方向に直交した水平な方向に進退するようになっている。この進退機構29は、記録ヘッド10がホームポジションに戻るときには、非払拭位置に退避しており、ホームポジションから矢印47の方向に払拭動作をするときには、払拭位置に待機するようになっている。図8は、払拭動作を待機している状態を示している。なお、矢印線48で示したように、進退機構29に水平方向の進退と上下方向の進退をする、いわゆるL型の動作軌跡をとらせることも可能である。
ワイパーブレード9とガイド部材42が待機しているところへ記録ヘッド10が移動してくると、ヘッドケース15の進出先端部の左右いずれかの角部が上記傾斜面42dに摺動して両摺動部42aの間に進入する。この進入の際に、横側板41aが摺動面42cに擦れながら記録ヘッド10が移動するので、ワイパーブレード9とノズル列11aとの相対位置が所定の位置関係に設定される。
上記の所定の位置関係は、図7に示されているように、ワイパーブレード9の払拭幅L3内にノズル列11aの長さL2が含まれた状態となっており、また、上記払拭幅L3は枠状カバー板35の内側寸法L4内に納まっている。そして、上記隙間L5はL6よりも小さく設定してあるので、ヘッドケース15の横側板41aが片側の摺動面42cだけに接触していても、ノズル列11aが払拭幅L3内に存在した状態が維持される。
上記のガイド部材42は、2つの摺動部42a間にヘッドケース15を通過させるものであるが、図10示したものは、摺動部42aを1つにしたタイプである。ガイド部材42に進退軸49が結合されている。一方、進退機構29の一部である進退部材29aに突片29bが形成され、ここにガイド穴29cが設けられている。このガイド穴29cに上記進退軸49が挿入されている。摺動部42aと突片29bの間に圧縮コイルスプリング50が挿入され、進退軸49に形成したストッパ片49aが上記圧縮コイルスプリング50の弾力で突片29bに当たるようになっている。それ以外の構成は、図6,図7,図8等に示されたものと同じである。
図10は、横側面41に摺動面42cが圧縮コイルスプリング50の弾力で接触している状態を示しており、このときにはストッパ片49aと突片29bとの間に、わずかな空隙が形成されている。したがって、ワイパーブレード9とノズル列11aとの相対位置は1つの摺動部42aで設定されている。それ以外の動作は、図6,図7,図8等に示されたものと同じである。
上記第1の実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
上記ガイド部材42は、ワイパーブレード9と一体的に設けられ、上記記録ヘッド10の主走査方向に沿ったヘッドケース15の横側板41aに接触することにより、ワイパーブレード9とノズル列11aとを所定の相対位置関係とする。払拭動作中には、上記ガイド部材42が上記横側板41aに接触しながら相対的に主走査方向に移動することにより、ワイパーブレード9のノズル形成面16aの払拭幅L3は主走査方向と同方向に正確に形成される。このため、ノズル列11aは確実に払拭幅L3内に存在し、払拭されないノズル開口11が皆無となる。すなわち、図9に示すように、ワイパーブレード9の位置がずれてカバー板35dに乗り上げたりすると、ワイパーブレード9の先端部9bとノズル形成面16aとの間に空隙ができて、最も左側のノズル開口11が払拭されないこととなる。しかし、本発明においては、上記のように、このような問題が完全に解決するのである。
また、主走査方向に沿ってノズル形成面16aの周縁部にノズル形成面保護用のカバー板35c,35dが配置されていても、上記のように、正確な払拭幅L3が形成されるので、ワイパーブレード9の端部が上記カバー板35c,35dに乗り上げたりすることがなく、ノズル形成面16aの所定の領域が正常に払拭される。さらに、記録ヘッド10は、通常、主走査方向に沿った横側面41を有しているので、この横側面41を上記ガイド動作の基準にすることにより、記録ヘッド10側の構造や形状を特別に変更することなく、簡素化された構造で高精度のガイド機能が得られる。
上記ガイド部材42が接触する横側面41が、ヘッドケース15に取り付けられた保護用のヘッドカバー39の横側板41aである。主走査方向に合致させやすい横側面41が、ヘッドケース15の横側面41と実質的に同じ面形成板であるヘッドカバー39の横側板41aであることにより、ガイド動作のガイド基準面を高精度のもとに形成できる。
上記ガイド部材42の摺動面42cと上記横側板41aとの隙間寸法L5が、上記ノズル列11aの端部とワイパーブレード9の上記払拭幅L3の端部との間の距離L6よりも小さく設定されている。上記両側のいずれかの側の摺動面42cが、両側にあるいずれかの横側板41aに片寄って接触しても、上記払拭幅L3からノズル開口11が外れ出ることがなく、確実なワイピング動作が得られる。隙間寸法L5は、ガイド部材42の摺動面42cが横側板41aに接触しながら円滑に移動するために必要なものであるが、この隙間寸法L5を最適値に設定した上で適正な払拭動作が確保できる。
上記ヘッドカバー39が、ノズル形成面16aの全周縁部を保護する枠状カバー板35を有している場合であっても、枠状カバー板35の主走査方向に沿ったカバー板35c,35dの部分にワイパーブレード9が乗り上げたりすることがなく、ノズル形成面16aの所定の箇所を正確に払拭することができる。
上記払拭幅L3が、ワイパーブレード9の長さ方向における上記枠状カバー板35の内側寸法L4よりも小さく設定されているので、上記内側寸法L4の範囲内に払拭幅L3を位置させることができ、ノズル形成面16aの所定の箇所を正確に払拭することができる。
上記ガイド部材42の剛性が、ワイパーブレード9の払拭動作中に変形しないよう設定されているので、ガイド部材42の変形に伴ってワイパーブレード9の払拭領域がずれたりするようなことがなく、正確な払拭動作が得られる。同時に、ガイド部材42が弾性変形等を起こしたりしないので、ノズル形成面16aに対するワイパーブレード9の接触圧を適正に維持することができる。
上記ガイド部材42が、少なくとも上記横側板41aに接触する摺動部42aと、ワイパーブレード9を支持する支持部42bとから構成されているので、単一の部品であるガイド部材42に、ガイド機能とワイパーブレード9の支持機能を果たさせることができ、構造簡素化や原価低減の点で有利である。
上記のような正確なガイド機能が確保できるので、ワイパーブレード9を単一化して完全な払拭が得られる。したがって、構造簡素化や原価低減を促進することができる。
図11〜図14は、本発明の液体噴射装置の第2の実施例を示す。
この実施例は、ヘッドカバー39のカバー板が、払拭開始側と払拭終了側のノズル形成面の周縁部だけに配置されているものである。つまり、上記枠状カバー板35の主走査方向のカバー板35c,35dが切除されたものであり、払拭開始側にはカバー板35aが払拭終了側にはカバー板35bが配置されている。したがって、ノズル形成面16aのノズル列11aの長さ方向の端部側には有形物は何もなく開放され、ノズル形成面16aの全幅にわたって払拭が可能とされている。上記のような開放した構造を得るために、図12に示すように、副保護壁部39cのノズル形成面16a側の端縁39eは、ノズル形成面16aから突出しない位置に存在させてある。そして、上記端縁39eは、上記金属板の切断面とされている。それ以外は、上記実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記構成により、ノズル形成面16aの幅の間際までに及ぶできるだけ長いノズル列11aを形成した構造のものにおいて、ワイパーブレード9の払拭幅L3を正確に移動させて、ノズル列11a端部のノズル開口11が拭き残されることのない払拭動作が得られる。上記のように、ノズル列11aをできるだけ長くするのは、1回当たりの印刷ストロークでできるだけ広い領域の印刷を可能とし、それによって印刷時間の短縮を図ることが狙いとされている。したがって、ノズル列11aの端部とノズル形成面16aの端部との間隔は必然的に狭くなるので、ワイパーブレード9とノズル列11aとの相対位置関係を一層厳密に維持する必要がある。このような事情において、払拭幅L3の移動軌跡が正確に維持されるので、上記印刷時間の短縮にとっても有効である。
また、圧力発生室形成板19は、通常、単結晶シリコーン基板に圧力発生室12やインク室17等を異方性エッチングによって形成している。このような製法においては、エッチング方向が結晶面に対して一定の方向に限定されるため、図14に示すように、鋸歯状の小さな凹凸部19aが残存する。そこで、もし、ワイパーブレード9が図14に示すように、ノズル形成面16aの幅方向にずれると、ワイパーブレード9の先端部9bが上記凹凸部19aにこすり付けられる状態になるので、ワイパーブレード9が損傷する。しかし、本発明においては、ワイパーブレード9の移動位置が正確に設定されるので、ワイパーブレード9が上記のようにずれることがなく、ワイパーブレード9の損傷を防止することができる。それ以外は、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
なお、実施例2において、ワイパーブレード9にカバー板35aや35bを払拭させない動作を行わせてもよい。すなわち、ワイパーブレード9を、一方のカバー板35aとこのカバー板35aに最も近いところにあるのノズル列11aとの間のノズル形成面16aに接触させてから払拭移動を行わせ、ワイパーブレード9が他方のカバー板35bとこのカバー板35bに最も近いところにあるのノズル列11aとの間のノズル形成面16aに移動してきたら、その箇所からワイパーブレード9をノズル形成面16aから離隔させるのである。
図15は、本発明の液体噴射装置の第3の実施例を示す。
この実施例は、上記のようなヘッドカバー39が装着されていない場合であり、ガイド部材42をヘッドケース15自体の横側面41に直接接触させたものである。この場合の横側面は、符号41bで示されている。それ以外は、上記各実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記構成により、摺動部42aが直接ヘッドケース15の横側面41bに接触するので、ヘッドケース15の横側部を高精度のガイド面として仕上げておくことにより、ワイパーブレード9とノズル列11aとの相対位置関係を厳密に設定することができる。それ以外は、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
図16〜図18は、本発明の液体噴射装置の第4の実施例を示す。
上記各実施例は、ワイパーブレードが主走査方向に相対的に移動して払拭動作をするものであるが、本発明は、上記主走査方向ばかりではなく、主走査方向に直交する副走査方向にワイパーブレードを移動させる場合に適用することもできる。このようにすることにより、ノズル列毎に異なる種類の液体を吐出するヘッドにおいて、ワイピング時のノズル開口付近での液の混入が少なくなり、ワイピング後のフラッシング吐出量を少なくすることができる。
図16は、ガイド部材42が矢印線51の方向に往復移動する状態を示している。この場合、摺動部42aは図17に示すように、主保護壁部39bに形成された横側面41の横側板41aに摺動しながら、ガイド機能を果たすようになっている。ガイド部材42を矢印線51の方向に移動させる機構としては、いろいろなものが採用できるが、例えば、副走査方向に配置したガイドレールに沿ってガイド部材42が往復できるように支持され、その往復駆動は電動モータによってえられる進退出力で行う。
図18は、図7と同じ要領で示した寸法比較図である。図18に示すように、ノズル列11aの長さ方向とワイパーブレード9の移動方向が同じ方向となっている。この実施例においては、L2は、複数のノズル列11aがノズルプレート16に配列されている配列領域の幅を示している。それ以外は、上記各実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記構成により、払拭動作中には、上記ガイド部材42が上記横側板41aに接触しながら移動することにより、ワイパーブレード9のノズル形成面16aの払拭幅は、ワイパーブレード9の移動方向と同方向に正確に形成される。このため、ノズル列11aは確実に払拭幅L3内に存在し、払拭されないノズル列11aが皆無となる。また、ノズル形成面16aの周縁部にノズル形成面保護用のカバー板35a,35bが配置されていても、上記のように、正確な払拭幅L3が形成されるので、ワイパーブレード9の端部が上記カバー板35a,35bに乗り上げたりすることがなく、ノズル形成面16aの所定の領域が正常に払拭される。それ以外は、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
図19および図20は、本発明の液体噴射装置の第5の実施例を示す。
この実施例は、図11〜図14に示した第2の実施例と同様なタイプである。すなわち、ヘッドカバー39のカバー板が、払拭開始側と払拭終了側のノズル形成面16aの周縁部だけに配置されているものである。つまり、上記枠状カバー板35(図4参照)の副走査方向のカバー板35a,35bが切除されたものであり、払拭開始側にはカバー板35cが払拭終了側にはカバー板35dが配置されている。したがって、ノズル形成面16aのノズル列11aの配列方向の端部側には有形物は何もなく開放され、ノズル形成面16aの全幅にわたって払拭が可能とされている。上記のような開放した構造を得るために、図19に示すように、主保護壁部39bのノズル形成面16a側の端縁39eは、ノズル形成面16aから突出しない位置に存在させてある。そして、上記端縁39eは、上記金属板の切断面とされている。それ以外は、上記実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記構成により、ノズル形成面16aの幅の間際までに及ぶできるだけ列数の多いノズル列11aを形成した構造のものにおいて、ワイパーブレード9の払拭幅L3を正確に移動させて、最端部のノズル列11aが拭き残されることのない払拭動作が得られる。上記のように、ノズル列11aの列数をできるだけ多くするのは、1回当たりの印刷ストロークでできるだけ多種類のインクで印刷を可能とし、色彩等の多様性を豊かなものとしている。したがって、最端部のノズル列11aとノズル形成面16aの端部との間隔は必然的に狭くなるので、ワイパーブレード9とノズル列11aとの相対位置関係を一層厳密に維持する必要がある。このような事情において、払拭幅L3の移動軌跡が正確に維持されるので、色彩等の多様化にとっても有効である。それ以外は、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
上記各実施の形態では、圧力発生素子が圧電振動子であるものを例示したが、他に、液体の加熱素子で液体を噴射する形式のものであってもよい。また、本発明における液体貯留手段は、上記各実施の形態で示した、キャリッジにインクカートリッジを搭載する形式のものに加えて、インクタンクをインクジェット式記録装置の本体側に装着し、キャリッジには圧力変動を吸収するサブタンクを搭載した形式のものであってもよい。
上記各実施例は、インクジェット式記録装置を対象にしたものであるが、本発明によって得られた液体噴射装置は、インクジェット式記録装置用のインクだけを対象にするのではなく、グルー,マニキュア,導電性液体(液体金属)等を噴射することができる。さらに、上記実施の形態では、液体の一つであるインクを用いたインクジェット式記録ヘッドについて説明したが、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド,液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド,有機ELディスプレー,FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド,バイオチップ製造に用いられる生体有機噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッド全般に適用することも可能である。
上記のようにノズル列のノズル開口が全て確実に払拭されるので、液体噴射ヘッドの液体噴射状態を健全に維持することができ、種々な分野で利用できる良好な液体噴射装置が得られる。したがって、市場の期待に応えられる優れた液体噴射装置が提供でき、大きな産業上の利用が図れるものである。
本発明が適用されるインクジェット式記録装置の斜視図である。 上記記録装置に装着される記録ヘッドの断面図である。 記録ヘッドがキャリッジ基台に取り付けられた状態を示す斜視図である。 ヘッドカバーの斜視図と断面図である。 ワイパーブレード,ヘッドケース等の配置状態を示す平面図である。 図2の〔6〕−〔6〕断面図である。 払拭幅,ノズル列等の各寸法関係を示す寸法比較図である。 ガイド部材の作動状態を示す斜視図である。 払拭不良の状態を示す断面図である。 ガイド部材の変形例を示す平面図である。 記録ヘッドがキャリッジ基台に取り付けられた第2の実施例を示す斜視図である。 ヘッドカバーの斜視図である。 払拭幅,ノズル列等の各寸法関係を示す寸法比較図である。 ワイパーブレードがずれた状態を示す平面図と断面図である。 ヘッドカバーのない場合の第3の実施例を示す断面図である。 ワイパーブレード,ヘッドケース等の配置状態を示す平面図である。 ヘッドカバーの斜視図である。 払拭幅,ノズル列等の各寸法関係を示す寸法比較図である。 ヘッドカバーの斜視図である。 払拭幅,ノズル列等の各寸法関係を示す寸法比較図である。
符号の説明
1 インクジェット式記録装置
2 インクカートリッジ
3 キャリッジ
4 タイミングベルト
5 ステッピングモータ
6 ガイドバー
7 記録紙
8 キャップ
9 ワイパーブレード
9a 廃インク貯留部
9b 先端部
10 記録ヘッド
11 ノズル開口
11a ノズル列
12 圧力発生室
13 流路ユニット
14 圧電振動子
15 ヘッドケース
16 ノズルプレート
16a ノズル形成面
17 インク室
18 インク供給路
19 圧力発生室形成板
19a 凹凸部
20 振動板,封止板
20a 島部
21 基台
22 フレキシブル回路板
23 環状突起
24 ヘッド流路
25 プリント基板
29 進退機構
29a 進退部材
29b 突片
29c ガイド穴
30 ターミナル
31 カートリッジ基台
33 基部
35 枠状カバー板
35a カバー板
35b カバー板
35c カバー板
35d カバー板
35e 直線状端縁部
35f 傾斜面
39 ヘッドカバー
39b 主保護壁部
39c 副保護壁部
39e 端縁
39g 主支持部
39h ボルト孔
39i 副支持部
39j ボルト孔
40 開口部
41 横側面
41a 横側板
41b 横側面
42 ガイド部材
42a 摺動部
42b 支持部
42c 摺動面
42d 傾斜面
44 ボルト
45 ボルト
46 矢印線
47 矢印
48 矢印線
49 進退軸
49a ストッパ片
50 圧縮コイルスプリング
51 矢印線
L1 ワイパーブレード両端と摺動面との間の間隔
L2 ノズル列の長さ,ノズル列が配列されている配列領域の幅
L3 ワイパーブレードの払拭幅
L4 枠状カバー板の内側寸法
L5 摺動面と横側板との間の隙間
L6 ノズル列端部と払拭幅端部の間隔

Claims (13)

  1. 圧力発生室および液体貯留室が形成された圧力発生室形成板と、上記圧力発生室形成板に接合された上記圧力発生室および液体貯留室を封止する封止板と、上記圧力発生室に連通したノズル開口を列設して形成した複数のノズル列を有し上記圧力発生室形成板に接合されたノズルプレートを含んで構成されている流路ユニットが、ヘッドケースに接合されている液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であって、上記ノズルプレートのノズル形成面に付着している液体を払拭するワイパーブレードを有し、
    上記ワイパーブレードと一体的に設けられ、上記液体噴射ヘッドの横側面に接触することにより、ワイパーブレードとノズル列とを所定の相対位置関係とするようガイドするガイド部材が設けられていることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 上記ガイド部材が接触する横側面は、ヘッドケースの横側面もしくは、ヘッドケースに取り付けられた保護用のヘッドカバーの横側板である請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 上記ヘッドカバーは、ノズル形成面の全周縁部を保護する枠状カバー板を有している請求項2記載の液体噴射装置。
  4. 上記払拭幅は、ワイパーブレードの長さ方向における上記枠状カバー板の内側寸法よりも小さく設定されている請求項2または3記載の液体噴射装置。
  5. 上記ヘッドカバーは、払拭開始側と払拭終了側のノズル形成面の周縁部だけを保護するカバー板を有している請求項2記載の液体噴射装置。
  6. 上記払拭幅は、ワイパーブレードの長さ方向における上記ノズルプレートの幅寸法よりも小さく設定されている請求項5記載の液体噴射装置。
  7. 上記ガイド部材は、ワイパーブレードの払拭動作中に変形しない剛性を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 上記ガイド部材は、少なくとも上記横側面に接触する摺動部と、ワイパーブレードを支持する支持部とから構成されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  9. 上記ワイパーブレードは、単一のものである請求項1〜8のいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  10. 上記ワイパーブレードは、上記ノズル列の長さよりも長い払拭幅で上記液体噴射ヘッドが主走査方向に移動する際に払拭する請求項1記載の液体噴射装置。
  11. 上記ガイド部材と上記横側面との隙間寸法は、上記ノズル列の端部とワイパーブレードの上記払拭幅の端部との間の距離よりも小さく設定されている請求項10記載の液体噴射装置。
  12. 上記ワイパーブレードは、上記複数のノズル列がノズルプレートに配列されている配列領域の幅よりも大きい払拭幅でワイパーブレードが副走査方向に移動する際に払拭する請求項1記載の液体噴射装置。
  13. 上記ガイド部材と上記横側面との隙間寸法は、上記配列領域の端部とワイパーブレードの上記払拭幅の端部との間の距離よりも小さく設定されている請求項12記載の液体噴射装置。
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