JP4835450B2 - ワイピング装置及び流体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット式プリンタなどの流体噴射装置、及び、そのような流体噴射装置に設けられるワイピング装置に関する。
従来から、記録ヘッド(流体噴射ヘッド)のノズル形成面に形成されたノズル開口からターゲットに対してインク(流体)を噴射させる流体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、単に「プリンタ」とい。)が広く知られている。このようなプリンタにおいては、記録ヘッドから吐出されたインクが、そのインク吐出(噴射)時にノズル開口付近に残存したり、ターゲット(紙等の記録媒体)から跳ね返ったりして、ノズル形成面に付着する場合があった。そして、このようにノズル形成面に付着したインクは、ノズルからのインク滴の吐出方向のずれや、ノズルの目詰まり等の原因となり、印字不良を引き起こす等の問題があった。そこで、こうした問題を解消するために、通常、プリンタは、記録ヘッドのノズル形成面を払拭清掃するためのワイピング装置を備えている。
すなわち、このワイピング装置は、例えばキャップホルダに昇降動作可能に設けられたゴム製のワイパ部材を有し、ワイピング動作時には、記録ヘッドがワイパ部材に対して、ノズル形成面をワイパ部材の上端部(先端部)と上下方向のオーバーラップを1mm程度とされた状態で、水平方向へ相対移動するようにしている。そして、その相対移動に伴いワイパ部材の上端部が記録ヘッドのノズル形成面との摺接により撓み変形しながら、ノズル形成面に付着しているインクを払拭するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−260383号公報
ところで、記録ヘッドにおけるノズル形成面には、例えばターゲットからの跳ね返り等によって付着したインクをノズル形成面に定着させにくくするために、撥水処理メッキが施されている。その一方、プリンタにおいては、印刷品質を高く保つために、ワイピング動作が比較的頻繁に行われる。このため、ワイパ部材がノズル形成面を払拭する場合に、ワイパ部材が過剰に強く押しつけられると、撥水処理メッキが摩耗しやすくなり、ノズル形成面、ひいては記録ヘッドの耐久性が損なわれるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイピング動作に伴うノズル形成面の摩耗度合いを低減して、流体噴射ヘッドの耐久性を向上させることのできるワイピング装置及び流体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のワイピング装置は、流体噴射ヘッドにおける流体を噴射する複数のノズル開口が形成されたノズル形成面を所定のワイピング方向に沿って払拭可能なワイパ部材を備え、当該ワイパ部材はワイピング時に前記ノズル形成面に摺接する部分が前記ワイピング方向と交差する方向において分離された複数のワイパ片により構成されると共に、前記ノズル形成面に非摺接の状態では、前記各ワイパ片の先端縁の全体がワイピング方向側に凸となる湾曲形状を描く配置態様とされている
なお、「ワイピング方向」とは、ワイピング装置によって流体噴射ヘッドのノズル形成面を払拭するワイピング時においてワイパ部材がノズル形成面に沿って流体噴射ヘッドと相対移動する方向のうち、ワイパ部材が流体噴射ヘッドに対して相対的に前進する方向のことをいう(以下において同様)。
この発明によれば、ワイピング時に流体噴射ヘッドのノズル形成面にワイパ部材を摺接させたときに、全体が1枚のワイパ片からなるワイパ部材でノズル形成面を払拭する場合とは異なり、ワイパ部材を構成する各ワイパ片がノズル形成面との摺接抵抗によって撓みやすくなり、ノズル形成面に対するワイパ部材の押しつけ荷重が低減される。このため、ノズル形成面にワイパ部材が過剰に強く押しつけられた状態でのワイピング動作が抑制されることになり、ワイピング動作に伴うノズル形成面の摩耗度合いが低減され、流体噴射ヘッドの耐久性が向上される。
また、この発明によれば、全体が1枚の平板状のワイパ部材により払拭する場合に比べて、ノズル形成面に対するワイパ部材の押しつけ荷重を弱くしつつも、ワイパ部材を構成する各ワイパ片個々に対して十分な剛性を持たせることができる。このため、ワイパ部材全体としては十分な払拭力によりノズル形成面を確実に清掃することができる。
本発明のワイピング装置において、前記各ワイパ片は、前記ワイパ部材においてワイピング時に前記ノズル形成面に摺接することになる先端部から少なくとも一つのスリットが基端部に向けて切り込み形成されることにより、前記ワイパ部材の複数箇所から突出形成されている。
この発明によれば、複数のワイパ片がそれぞれ単独構成である場合に比して、各ワイパ片がワイパ部材の一部を構成するものであるため、ワイピング装置の組み付け作業性が良い。
本発明のワイピング装置において、前記スリットは、前記ワイパ部材において前記先端部から前記基端部に向けて前記ワイピング方向に対して斜めに延びる切り込み面を有する。
本発明のワイピング装置において、前記ノズル形成面には、前記各ノズル開口が前記ワイピング方向に沿う複数のノズル列を形成するように前記ワイピング方向と交差する方向へ所定間隔をおいて配列されており、前記ワイパ部材は、前記各ワイパ片が前記ノズル形成面の前記各ノズル列と個別対応するように配置されている。
この発明によれば、流体噴射ヘッドのノズル形成面において特に各ノズル開口から噴射された流体が付着して残存しやすいノズル列の形成領域を各ノズル列と個別に対応する各ワイパ片によって確実に払拭することができる。また、例えばノズル列毎に色や種類の異なる流体を噴射する場合では、ノズル形成面がノズル列毎に異なるワイパ片で払拭されることになるため、ワイピング時にノズル開口内で色や種類の異なる流体が混合することを回避でき、ターゲットへの噴射品質が向上される。
本発明のワイピング装置において、前記ワイパ部材は、前記各ワイパ片における両側縁の少なくとも一方の側縁が、当該ワイパ片の先端側を基端側よりも幅狭とするように、且つ前記各ワイパ片がワイピング時に前記ノズル形成面に摺接して撓んだ状態となったときには隣り合うワイパ片の側縁同士が押し合うことなく接触するように、各々斜状に切り欠かれている。
この発明によれば、ワイピング時にワイパ部材を構成する各ワイパ片がノズル形成面に押しつけられた状態になった場合にも隣り合うワイパ片同士は互いに押し合わないので、ノズル形成面に摺接するワイパ部材の先端部がノズル形成面から離間する方向へ想定外に変形することもない。したがって、ワイピング時には、各ワイパ片からなるワイパ部材の先端部をノズル形成面に隙間なく摺接させることができ、ノズル形成面をより確実に清掃することができる。
本発明の流体噴射装置は、流体を噴射する複数のノズル開口が形成されたノズル形成面を有する流体噴射ヘッドと、上記ワイピング装置とを備えた。
この発明によれば、ワイピング時にはワイパ部材が過度に強くノズル形成面に押しあてられることなく、ノズル形成面を容易かつ確実に払拭することができるため、流体の噴射精度及び流体噴射ヘッドの耐久性の向上を図ることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、流体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンタ及びそのプリンタが備えるワイピング装置に具体化した第1の実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の流体噴射装置としてのプリンタ10は、略箱状をなすフレーム11を備え、フレーム11内の下部には、その長手方向(図1に示す主走査方向X)に沿ってプラテン12が架設されている。プラテン12は、ターゲットとしての用紙Pを支持する支持台であり、紙送り機構13が有する紙送りモータ14の駆動力に基づき用紙Pを主走査方向Xと直交する副走査方向Yに沿って給送するようになっている。
また、フレーム11内においてプラテン12の上方にはガイド軸15が架設され、このガイド軸15にはキャリッジ16が移動可能に支持されている。また、フレーム11の内面においてガイド軸15の両端部と対応する位置には、駆動プーリ17及び従動プーリ18が回転自在に支持されている。駆動プーリ17にはキャリッジモータ19が連結され、これら一対のプーリ17,18間には、キャリッジ16を固定支持したタイミングベルト20が掛装されている。従って、キャリッジ16は、ガイド軸15にガイドされながら、キャリッジモータ19の駆動によりタイミングベルト20を介して主走査方向Xに移動可能となっている。
また、図1に示すように、キャリッジ16の下面側には、流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド21が設けられている。そして、図2に示すように、この記録ヘッド21の下面にて構成されるノズル形成面22には、複数のノズル開口23が、主走査方向Xに沿う複数列(図2では4列)のノズル列23a〜23dを形成するように、副走査方向Yへ一定の間隔をおいて形成されている。なお、ノズル形成面22には、そのノズル形成面22上に付着したインクの払拭を容易とするために撥水処理メッキが施されている。
一方、図1に示すように、キャリッジ16上には記録ヘッド21に対してインクを供給するためのインクカートリッジ31,32が着脱可能に搭載されている。例えば、図1における左側のインクカートリッジ31は、図2に示す4列のノズル列23a〜23dのうち左側2列のノズル列23a,23bを形成する各ノズル開口23へ記録ヘッド21内のインク流路(図示略)を介してインク供給するものである。同じく、図1における右側のインクカートリッジ32は、図2に示す4列のノズル列のうち右側2列のノズル列23c,23dを形成する各ノズル開口23へ記録ヘッド21内のインク流路(図示略)を介してインク供給するものである。そして、各インク流路と個別対応するようにして記録ヘッド21内に設けられた圧電素子(図示略)が駆動制御されることにより、各ノズル開口23からインクが記録ヘッド21の下方に至った用紙Pに向けて噴射されるようになっている。
さらに、フレーム11内においてプラテン12の下方には、廃液タンク33がプラテン12と平行に延びるように設けられている。この廃液タンク33には、例えば多孔質のパルプ材等からなるインク吸収材(図示略)が収容されている。そして、廃液タンク33内に記録ヘッド21のメンテナンス時などに回収された廃インクが排出されると、その廃インクがインク吸収材に吸収保持されるようになっている。
一方、プリンタ10の一端部(図1では右端部)、すなわち、用紙Pが至らない非印刷領域には、プリンタ10の電源オフ時や記録ヘッド21をメンテナンスする場合にキャリッジ16を位置させるためのホームポジションHPが設けられている。そして、このホームポジションHPの下方となる位置には、記録ヘッド21からの用紙Pに対するインク噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作(ワイピング動作及びクリーニング動作など)を行うメンテナンスユニット34が設けられている。
メンテナンスユニット34は、記録ヘッド21のノズル形成面22に対応した有底矩形箱状に形成されたキャップ35(クリーニング装置)と、記録ヘッド21におけるノズル形成面22に付着したインクを払拭清掃するためのワイピング装置36を備えている。また、キャップ35からは可撓性を有するインク排出チューブ(図示略)がキャップ35の内部に連通した状態で引き出され、そのインク排出チューブはクリーニング時にキャップ35内に負圧を発生させるために駆動される吸引ポンプ30に引き込まれている。
キャップ35は、図示しない公知の昇降手段により上下動可能とされ、上昇した場合には、記録ヘッド21のノズル形成面22にノズル開口23の形成領域を囲んだ状態で当接し、キャップ35の内面とノズル形成面22との間に密閉空間を形成するように構成されている。そして、このようにキャップ35がノズル形成面22に当接した状態において、吸引ポンプ30の駆動に伴いキャップ35内に負圧が発生すると、その負圧によりノズル開口23から記録ヘッド21内の増粘したインクや気泡などが強制吸引されて廃液タンク33内へ排出されるようになっている。
また、ワイピング装置36は、記録ヘッド21のノズル形成面22を払拭清掃するワイピング時にノズル形成面22に対して摺接することにより撓んだ状態となるワイパ部材37を備えている。このワイパ部材37も、キャップ35の場合と同様に、図示しない公知の昇降手段により上下動可能とされている。
そこで次に、本発明の要部であるワイピング装置36の具体的構成につき、主にワイパ部材37に着目して詳述する。
図3〜図5に示すように、ワイパ部材37は、エラストマーやゴム等の可撓性材料からなる略矩形横長の平板材であり、その先端部(図3及び図5では上端部)37aから基端部37bに向かって複数(本実施形態では3つ)のスリット38が切り込み形成されている。そして、これらのスリット38により、ワイパ部材37は、ワイピング時にノズル形成面22に摺接して撓み変形する部分がワイピング方向Aと直交(交差)する方向において複数(本実施形態では4つ)のワイパ片39a〜39dに分離されている。
各ワイパ片39a〜39dのうち、ワイパ部材37の長手方向において両端に位置する二つのワイパ片39a,39dは、各々のワイパ片39a,39dにおける両側縁のうちスリット38に臨む一方の側縁のみが当該ワイパ片39a,39dの先端側を基端側よりも幅狭とするように斜状に切り欠かれている。一方、各ワイパ片39a〜39dのうち、ワイパ部材37の長手方向において両端に位置するワイパ片39a,39d以外の他の各ワイパ片39b,39cは、各々のワイパ片39b,39cにおいてスリット38に臨む両側縁が共に当該ワイパ片39b,39cの先端側を基端側よりも幅狭とするように斜状に切り欠かれている。すなわち、ワイパ部材37は、図5に示すように、その展開状態においてワイピング方向Aから見た場合、各ワイパ片39a〜39dが台形状をなすように形成されている。
そして、図3及び図4に示すように、このワイパ部材37は、ホームポジションHPの下方において上下動可能に設けられた平面視略U字状の基材41に対してワイパ保持部材42を用いて組み付け固定されている。この基材41におけるワイピング方向A側の側面には2つの凸部43,44がワイピング方向Aへ向けて突出形成されている。そして、図5に示すように、ワイパ部材37の基端部37bには、これら基材41側の各凸部43,44を挿通可能な挿通孔37cが複数箇所に貫通形成されている。
一方、ワイパ保持部材42は、基材41におけるワイピング方向A側の側面に沿うように両端が湾曲したプレート状の板ばね部材であり、基材41の各凸部43,44と各別に対応する位置には係止片として機能する弾性片45,46がコ字状に切り欠き形成されている。したがって、ワイパ部材37の組み付け時には、ワイパ部材37の挿通孔37cを貫通した基材41の各凸部43,44が、ワイパ保持部材42において各凸部43,44と個別対応する弾性片45,46の切欠形成部位に挿入される。そして、各凸部43,44が弾性変形した弾性片45,46の自由端と係止することによりワイパ部材37は基材41とワイパ保持部材42との間に挟持固定される。
ここで、図4(a)(b)に示すように、ワイパ部材37は、基材41とワイパ保持部材42との間に挟持固定された状態では、そのワイパ部材37において固定端となる基端部37bが基材41におけるワイピング方向A側の側面に沿った形状となる。その一方、そのワイパ部材37において自由端となる先端部37aは、ワイパ部材37自身の弾性によりワイピング方向Aと交差して斜め後方側へ若干倒れた状態となる。そのため、ワイパ部材37は、ノズル形成面22に非摺接の状態では、その先端部37aを構成する各ワイパ片39a〜39dの先端縁が平面視でワイピング方向A側に凸となる略円弧形状を描くような姿勢態様となる。
次に、上記のように構成されたプリンタ10の作用に関し、特にワイピング動作に着目して以下説明する。
さて、ワイピング開始時には、キャリッジ16がホームポジションHPに位置し、記録ヘッド21はメンテナンスユニット34におけるキャップ35の上方に位置している。そして、ワイパ部材37を固定した基材41が図示しない昇降手段の駆動により上昇し、ワイパ部材37が、図3に示す高さ位置から、その先端部37aを記録ヘッド21のノズル形成面22と上下方向において僅かにオーバーラップさせる高さ位置まで上昇させられる。
このとき、ワイパ部材37は、主走査方向Xにおいて記録ヘッド21よりもワイピング方向Aの反対側へ若干離間した位置にあって、各ワイパ片39a〜39dが各々対応するノズル列23a〜23dと各別に対応した位置態様になる。そして、その状態からキャリッジ16がガイド軸15に沿ってワイピング方向Aと反対方向に移動すると、ワイパ部材37は、その先端部37aを構成する各ワイパ片39a〜39dが記録ヘッド21のノズル形成面22に順次摺接する。
この場合、ワイパ部材37が、図6(a)(b)に示す比較例のワイパ部材137のように、全体が1枚の可撓性材料からなる略矩形横長の平板材で構成されていると、そのワイパ部材137の先端部がノズル形成面22に摺接して撓み変形した際に、ワイパ部材137全体が内側へ押し合うように歪み変形することがある。そして、そのように歪み変形した場合には、ワイパ部材137の先端部とノズル形成面22との間に複数の隙間が生じることになり、その状態でワイパ部材137が記録ヘッド21に対しワイピング方向Aに相対移動した場合には、ノズル形成面22に拭き残し領域ができてしまうことになる。
これに対し、本実施形態のワイパ部材37の場合には、まず、そのワイパ部材37の長手方向で両端以外の二つのワイパ片39b,39cがノズル形成面22に摺接し、その際の摺接抵抗によってワイピング方向Aと反対側へ撓み変形しつつノズル形成面22を払拭する。続けて、そのワイパ部材37の長手方向で両端の二つのワイパ片39a,39dもノズル形成面22に摺接し、その際の摺接抵抗によってワイピング方向Aと反対側へ撓み変形しつつノズル形成面22を払拭するようになる。
そして、この摺接時の撓み変形により、ワイパ部材37は、隣り合うワイパ片39a〜39d同士が互いにスリット38を挟んで対向する側縁同士を接触させる。なお、この場合、各ワイパ片39a〜39dは、互いに側縁同士を接触させても、その接触の程度は、隣り合うワイパ片39a〜39d同士が互いに押し合うようなことはなく、軽く接触した状態となるだけなので、ワイパ部材37がノズル形成面22との間に隙間を形成するような歪み変形を生じることはない。そして、この状態において、記録ヘッド21(キャリッジ16)が主走査方向Xに沿ってワイピング方向Aと反対方向へさらに移動すると、ワイパ部材37において各ワイパ片39a〜39dの先端縁により構成された平面視円弧形状をなす先端部37aが、ノズル形成面22に所望どおりの撓み変形態様で摺接し、ノズル形成面22の全面が払拭される。
ここで、ワイパ部材37の先端部37aがノズル形成面22を撓み変形しつつ摺接して払拭する払拭力は、その撓み変形しているワイパ部材37の先端部37aがキャリッジ16の移動方向と反対方向(つまり、ワイピング方向A)へ弾性復帰しようとして作用する反力(押しつけ荷重)によって規定される。この点、本実施形態のワイパ部材37では、ワイパ部材37の先端部37aが複数のワイパ片39a〜39dに分離形成されているため、全体形状が1枚の平板状のワイパ部材を用いて払拭する場合に比べて押しつけ荷重が僅かながら小さくなる。このため、撥水処理メッキが施されたノズル形成面22がワイパ部材37から過大な押しつけ荷重を受けることなく良好に払拭されることになる。
以上説明した実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、ワイパ部材37においてワイピング時にノズル形成面22に摺接する部分がワイピング方向Aと直交する方向において分離された複数のワイパ片39a〜39dにより構成されている。このため、ワイピング時には、ノズル形成面22を全体で1枚のワイパ部材で払拭する場合に比べて、本実施形態のワイパ部材37の場合は、小片からなる各ワイパ片39a〜39dがノズル形成面22に摺接したときに撓みやすいので、ノズル形成面22に対するワイパ部材37の押しつけ荷重が低減される。従って、ノズル形成面22にワイパ部材37が過剰に強く押しつけられた状態でのワイピング動作が抑制されることになり、ワイピング動作に伴うノズル形成面22の摩耗が低減され、記録ヘッド21の耐久性を向上することができる。
(2)また、各ワイパ片39a〜39dは、ワイパ部材37の一部を構成するべく当該ワイパ部材37の長手方向における複数箇所から突出形成された小片であるので、ワイパ部材37と一体的に取り扱うことができ、基材41への組み付けも簡単であり、作業性を向上することができる。
(3)また、ワイパ部材37は、各ワイパ片39a〜39dが記録ヘッド21のノズル形成面22に配列形成された各ノズル列23a〜23dと個別に対応するように配置されている。このため、特にインクが付着して残存しやすい各ノズル開口23の形成領域周辺を、より確実に払拭することができる。また、例えばノズル列23a〜23d毎に色の異なるインクを噴射する場合でも、ノズル列23a〜23d毎に異なるワイパ片39a〜39dで払拭されることになるため、ワイピング時における混色の発生を回避でき、用紙Pに対する印刷品質を向上させることができる。
(4)また、ワイパ部材37は、その先端部37aを構成する各ワイパ片39a〜39dの先端縁が略円弧形状をなすように配置されている。このため、全体が1枚の平板状のワイパ部材により払拭する場合に比べて、ノズル形成面22に対するワイパ部材37の押しつけ荷重は低減しつつも、各ワイパ片39a〜39d個々には十分な剛性を持たせることができる。従って、ワイパ部材37としては十分な払拭力を確保できて、ノズル形成面22を一層確実に清掃することができる。
(5)また、各ワイパ片39a〜39dにおいては、各々の両側縁のうちスリット38に臨む側縁が当該ワイパ片39a〜39dの先端側を基端側よりも幅狭とするように斜状に切り欠かれている。そして、ワイパ部材37がノズル形成面22に摺接した場合には、隣り合うワイパ片39a〜39dの側縁同士が押し合うことなく軽く接触し合い、ノズル形成面22との間に隙間を形成することなく所望どおりに撓み変形する。従って、ワイピング時には、複数の分離された各ワイパ片39a〜39dにて先端部37aが構成されるワイパ部材37が所望どおりの撓み変形態様でノズル形成面22に摺接することにより、ノズル形成面22に拭き残し領域を形成することなく確実に清掃することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図7を参照して説明する。なお、本実施形態におけるプリンタ10の主な構成は第1の実施形態と同様であるため、その重複した部分の説明は省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
さて、本実施形態のワイパ部材37Aは、スリット38Aの形状が第1の実施形態のワイパ部材37におけるスリット38とは異なっている。すなわち、各ワイパ片39a〜39dにおいてスリット38Aに臨む側縁に対する斜状の切り込みが、ワイパ部材37Aの先端部37aから基端部37bにかけての中途までしか切り込みされていない。
このようにワイパ部材37Aのスリット38Aが構成された第2の実施形態の場合も、そのワイパ部材37Aはワイピング時にノズル形成面22に摺接する部分が複数のワイパ片39a〜39dからなる構成であるため、第1の実施形態における上記(1)〜(5)と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、図8(a),(b)を参照して説明する。なお、本実施形態におけるプリンタ10の主な構成は第1の実施形態と同様であるため、その重複した部分の説明は省略し、第1の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
さて、本実施形態のワイパ部材37Bは、スリット38Bの形状が第1の実施形態のワイパ部材37におけるスリット38とは異なっている。すなわち、図8(a)に示すように、このワイパ部材37Bのスリット38Bは、基材41及びワイパ保持部材42により挟持固定される前の展開状態で、ワイパ部材37Bの先端部37aから基端部37b側に向けて直線的に切り込み形成された形状となっている。また、図8(b)に示すように、このスリット38Bでは、平面視でワイピング方向Aに対して斜めとなる切り込み面が形成されるようになっている。そして、こうしたスリット38Bにより分離された各ワイパ片39a〜39dについては、ワイピング方向Aから見た場合に長方形状をなしている。
このようにワイパ部材37Bのスリット38Bが構成された第3の実施形態の場合も、そのワイパ部材37Bはワイピング時にノズル形成面22に摺接する部分が複数のワイパ片39a〜39dからなる構成であるため、第1の実施形態における上記(1)〜(4)の効果に加えて、さらに以下の効果を得ることができる。
(6)上記実施形態では、ワイパ部材37Bがワイピング方向Aに対して斜めの切り込み面を形成するようなスリット38Bによって複数のワイパ片39a〜39dに分離されている。このため、そのワイパ部材37Bがノズル形成面22に撓み変形しつつ摺接して隣り合うワイパ片39a〜39d同士が干渉したとしても、お互いの側縁同士がスリット38Bの斜めの切り込み面に沿って重なり合うように各ワイパ片39a〜39dが相対移動するため、ワイパ部材37Bが全体としてノズル形成面22との間に隙間を形成するような歪み変形を起こすことはない。従って、ワイピング時には、複数の分離された各ワイパ片39a〜39dにて先端部37aが構成されるワイパ部材37Bが所望どおりの撓み変形態様でノズル形成面22に摺接することにより、ノズル形成面22に拭き残し領域を形成することなく確実に清掃することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態(別例)に変更しても良い。
・ 上記第1の実施形態及び第2の実施形態において、各ワイパ片39a〜39dは、各々の両側縁のうち一方の側縁のみを、当該ワイパ片39a〜39dの先端側を基端側よりも幅狭とするように斜状に切り欠いてもよい。
・ 上記各実施形態において、スリット38,38A,38B及び各ワイパ片39a〜39dを異なる数としてもよい。すなわち、少なくとも一つのスリット38,38A,38Bにより二つ以上のワイパ片39a〜39dが形成されるものであればよい。
・ 上記第3の実施形態において、スリット38Bはワイピング方向Aに沿う切り込み面を形成するものであってもよい。
・ 上記各実施形態において、各ワイパ片39a〜39dを各々が独立した構成部材とすると共に、それらを予め平面視で略円弧形状をなすように形成しておき、それらを基材41の側面に一つずつ横並びに取着するようにしてもよい。
・ 上記各実施形態において、ワイピング方向Aはワイピング装置36におけるワイパ部材37,37A,37Bの移動機構を別途に設けるようにすれば、副走査方向Yに沿うように構成してもよい。
・ 上記各実施形態では、インクカートリッジ31,32がキャリッジ16に搭載されたオンキャリッジタイプのインクジェット式プリンタに具体化したが、これに限らず、オフキャリッジタイプのインクジェット式プリンタに具体化してもよい。
・ 上記各実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどを例とする粉粒体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体などが含まれる。
第1の実施形態における流体噴射装置としてのプリンタの斜視図。 記録ヘッドの下面図。 記録ヘッドとワイパ部材の位置関係を示す側面図。 (a)は第1実施形態のワイピング装置の斜視図、(b)はその平面図。 ワイパ部材を組み付け前の展開状態で示す正面図。 (a)は比較例のワイピング装置の斜視図、(b)はその平面図。 第2の実施形態のワイパ部材を組み付け前の展開状態で示す正面図。 (a)は第3の実施形態のワイパ部材を組み付け前の展開状態で示す正面図、(b)はその平面図。
符号の説明
10…流体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、21…流体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、22…ノズル形成面、23…ノズル開口、23a〜23d…ノズル列、36…ワイピング装置、37,37A,37B,137…ワイパ部材、37a…ワイパ部材の先端部、37b…ワイパ部材の基端部、38,38A,38B…スリット、39a〜39d…ワイパ片、A…ワイピング方向。

Claims (6)

  1. 流体噴射ヘッドにおける流体を噴射する複数のノズル開口が形成されたノズル形成面を所定のワイピング方向に沿って払拭可能なワイパ部材を備え、当該ワイパ部材はワイピング時に前記ノズル形成面に摺接する部分が前記ワイピング方向と交差する方向において分離された複数のワイパ片により構成されると共に、前記ノズル形成面に非摺接の状態では、前記各ワイパ片の先端縁の全体がワイピング方向側に凸となる湾曲形状を描く配置態様とされているワイピング装置。
  2. 前記各ワイパ片は、前記ワイパ部材においてワイピング時に前記ノズル形成面に摺接することになる先端部から少なくとも一つのスリットが基端部に向けて切り込み形成されることにより、前記ワイパ部材の複数箇所から突出形成されている請求項1に記載のワイピング装置。
  3. 前記スリットは、前記ワイパ部材において前記先端部から前記基端部に向けて前記ワイピング方向に対して斜めに延びる切り込み面を有する請求項2に記載のワイピング装置。
  4. 前記ノズル形成面には、前記各ノズル開口が前記ワイピング方向に沿う複数のノズル列を形成するように前記ワイピング方向と交差する方向へ所定間隔をおいて配列されており、前記ワイパ部材は、前記各ワイパ片が前記ノズル形成面の前記各ノズル列と個別対応するように配置されている請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のワイピング装置。
  5. 前記ワイパ部材は、前記各ワイパ片における両側縁の少なくとも一方の側縁が、当該ワイパ片の先端側を基端側よりも幅狭とするように、且つ前記各ワイパ片がワイピング時に前記ノズル形成面に摺接して撓んだ状態となったときには隣り合うワイパ片の側縁同士が押し合うことなく接触するように、各々斜状に切り欠かれている請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のワイピング装置。
  6. 流体を噴射する複数のノズル開口が形成されたノズル形成面を有する流体噴射ヘッドと、請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のワイピング装置とを備えた流体噴射装置。
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