JP2009160786A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル形成面と記録用紙との接触によって、記録用紙がノズル形成面に付着していたインクで汚染されたり、ノズル形成面が損傷したりすることを防止する。
【解決手段】記録用紙Pは、吐出ヘッド3のノズル形成面50と対向した状態でB方向に搬送される。ノズル形成面50の周辺の、少なくともノズル7に対し搬送方向の上流側及び下流側のいずれか一方の位置には、弾性を有するフィルム素材にて形成された可動片部61(62,63)が、ノズル形成面50よりも記録用紙Pに向かって突出するように取り付けられ、前記可動片部61は、その突出した先端61bをノズル形成面50に対して接近離隔する方向に弾性を有している。
【選択図】図7

Description

本発明は、吐出ヘッドと吐出対象物とが対向した状態で相対移動する液滴吐出装置に関するものである。
一般にインクジェット式の記録装置では、ノズルを有する吐出ヘッドを吐出対象物である用紙等の記録媒体に対して主走査方向に移動させながら、吐出ヘッドからインクを吐出し、主走査の終了ごとにそれと直交する副走査方向に記録媒体を所定量ずつ移動させて記録動作を行う。
記録媒体が曲がって搬送されたり、記録媒体に変形やうねりが生じたりしていると、ノズル形成面に記録媒体が接触し、ノズル形成面を損傷したり、ノズルの開口端を損傷することがあるため、特許文献1に記載されている吐出ヘッドでは、ノズル形成面に凹みを設けて、その凹み内にノズルを形成している。つまり、ノズル形成面を損傷すると、その損傷部にインクが残留しノズルから吐出しようとするインクに接触したとき、吐出方向の曲がりを生じたり、また、ノズルの開口端を損傷すると、ノズル内に形成されるインクのメニスカスが正常に形成されなくなって、吐出不良を生じる。このため、ノズル近傍を凹ませることで、記録媒体との接触から保護しているのである。
また、インクジェット式の記録装置には、ワイパー等の払拭部材が備えられ、ノズル形成面に付着したインクや紙粉等を、払拭部材と吐出ヘッドとの相対摺動により払拭することが行われる。
特開平4−176657号公報
しかしながら、インクの吐出動作によって一部の浮遊したインクがノズル形成面に付着したり、また払拭動作によってもインクの一部が残留したりすることがあり、記録媒体が変形やうねりを生じて正規の搬送面から浮き上がったとき、このインクが記録媒体に付着することがあった。さらに、特許文献1のノズル形成面に形成できる凹みは浅く、上記の残留インクに対し記録媒体が接触するのを回避することができないのはもちろん、記録媒体が大きく変形やうねりを生じたとき、凹みに侵入してノズルを損傷させてしまう。
本発明は、上記問題を解消するものであり、ノズル形成面と吐出対象物との接触によって、吐出対象物がノズル形成面に付着していた液体で汚染されたり、ノズル形成面が損傷したりすることを防止することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における液滴吐出装置は、液体を吐出するノズルが吐出対象物に対向するノズル形成面に開口形成された吐出ヘッドを備え、前記吐出ヘッドのノズル形成面と吐出対象物とが対向した状態で相対移動する液滴吐出装置において、前記ノズル形成面の周辺の、少なくとも前記ノズルに対し前記相対移動方向の上流側及び下流側のいずれか一方の位置には、弾性を有するフィルム素材にて形成された可動片部が、前記ノズル形成面よりも前記吐出対象物に向かって突出するように取り付けられ、前記可動片部は、その突出端が前記ノズル形成面に対して接近離隔する方向に弾性を有していることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の液滴吐出装置において、前記可動片部は、前記相対移動方向に直交しかつ前記ノズル形成面と平行な方向の寸法が広幅に形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の液滴吐出装置において、前記可動片部の基端は前記周辺に取り付けられ、その先端が前記基端よりも前記相対移動方向の下流側にあって自由端になっていることを特徴とするものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の液滴吐出装置において、前記可動片部の基端と先端との間には、前記相対移動方向における下流側が上流側よりも高く突出するように傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の液滴吐出装置において、前記先端は、前記傾斜面から折れ曲がって、前記周辺に形成されている隙間に変位可能に挿入されていることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記相対移動は、前記吐出ヘッドと吐出対象物とがほぼ直線上を相対的に往復移動することを含み、前記可動片部は、前記ノズルに対して前記往復移動方向両側に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記相対移動は、前記吐出ヘッドと吐出対象物とがほぼ直線上を相対的に移動する第1の移動と、その第1の移動に対して直交する方向の第2の移動とを含み、前記可動片部は、前記ノズルに対して前記第1及び第2の移動方向上流側にそれぞれ設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドに対して前記第1の移動方向に沿って相対的に摺動して前記ノズル形成面を払拭する払拭部材が備えられ、前記第2の移動方向上流側に設けられた前記可動片部は、前記ノズル形成面の前記払拭部材が摺動する領域の外側に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記可動片部のフィルム素材は、吐出する液体に対する撥水性を有する素材であるか、または前記撥水性を付与する処理が施されていることを特徴とするものである。
また、請求項10に記載の発明における液滴吐出装置は、液体を吐出するノズルが吐出対象物に対向するノズル形成面に開口形成された吐出ヘッドを備え、前記吐出ヘッドのノズル形成面と吐出対象物とが対向した状態で前記吐出ヘッドと前記吐出対象物とが相対移動する液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドのノズル形成面に対し前記相対移動方向と直交する方向に沿って相対的に摺動しながら、前記ノズル形成面を払拭する払拭部材が備えられ、前記払拭部材が摺動する領域の外側で、且つ前記ノズル形成面の周辺における前記ノズルに対し前記相対移動方向の上流側及び下流側のいずれか一方または両方の部位には、前記ノズル形成面よりも吐出対象物側に向かって突出する突出部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の液滴吐出装置において、前記吐出ヘッドは、前記吐出対象物に対して、前記相対移動方向と直交する方向に沿ってほぼ直線上を相対的に往復移動しながら、ノズルから液体を吐出し、その直線上の相対移動の終了ごとに、その直線上の相対移動方向と直交する前記相対移動方向に前記吐出ヘッドと前記吐出対象物とが所定量ずつ相対移動することを特徴とするものである。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載の液滴吐出装置において、前記ノズル形成面を露出させて前記吐出ヘッドを支持するヘッドホルダを備え、前記突出部は、前記ノズル形成面の周囲において前記ヘッドホルダから突出していることを特徴とするものである。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の液滴吐出装置において、前記ヘッドホルダは、前記吐出ヘッドを収容する凹部を有し、前記突出部は、前記凹部周辺の一部に突出していることを特徴とするものである。
また、請求項14に記載の発明は、請求項10または11に記載の液滴吐出装置において、前記ノズル形成面を露出させて前記吐出ヘッドを収容する凹部を有するヘッドホルダと、前記ノズル形成面の外周と前記凹部内周との間に設けられた枠状部材とを備え、前記突出部は、前記ノズル形成面の周囲において前記枠状部材から突出しているものである。
また、請求項15に記載の発明は、請求項1から14のいずれかに記載の液滴吐出装置において、前記ノズル形成面の周囲には、前記ノズル形成面よりも前記吐出対象物から離れる方向に窪んだ凹部が形成されていることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、ノズル形成面の周辺の、少なくともノズルに対し吐出ヘッドと吐出対象物との相対移動方向の上流側及び下流側のいずれか一方の位置には、弾性を有するフィルム素材にて形成された可動片部が、ノズル形成面よりも前記吐出対象物に向かって突出するように取り付けられているので、吐出対象物が浮き上がる等してノズル形成面に接近しても、ノズル形成面よりも先に可動片部に接触するので、ノズル形成面との接触を抑制できる。したがって、ノズル形成面に液体が付着していても、吐出対象物の汚染を防止でき、また、ノズルやノズル形成面が吐出対象物との接触で損傷を受けることも防止できる。
さらに、可動片部は、その突出端が前記ノズル形成面に対して接近離隔する方向に弾性を有し、吐出対象物が上記のように浮き上がる等してもそれに対応して撓むので、吐出対象物が吐出ヘッドとの相対移動により強制変形させられたり、また、その相対移動を妨げたりすることを少なくし、吐出対象物を良好に抑えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、可動片部は、相対移動方向に直交しかつ前記ノズル形成面と平行な方向の寸法が広幅に形成されているから、吐出対象物のノズル形成面に対する接触防止の確実性が高められる。
請求項3に記載の発明によれば、可動片部の先端は相対移動方向の下流側にあって自由端になっているので、吐出対象物が浮き上がる等しても吐出ヘッドとの相対移動にともない撓み、可動片部が吐出対象物を良好に抑えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、可動片部の基端と先端との間には、相対移動方向における下流側が上流側よりも高く突出するように傾斜した傾斜面が設けられているので、上記のように、吐出対象物が浮き上がる等しても、可動片部が傾斜面によって吐出対象物を良好に抑えることができる。
請求項5に記載の発明によれば、先端は、傾斜面から折れ曲がって、周辺に形成されている隙間に変位可能に挿入されているから、吐出ヘッドと吐出対象物とが相対移動するとき、その移動方向の正反いずれの方向に移動しても、吐出対象物の浮き上がり等を良好に抑えることができる。
請求項6に記載の発明によれば、可動片部は、ノズルに対して吐出ヘッドと吐出対象物との相対往復移動方向両側に設けられているので、吐出ヘッドと吐出対象物とが往復移動のいずれの方向に移動しても、ノズル形成面に吐出対象物が接触することを少なくできる。
請求項7に記載の発明によれば、吐出ヘッドと吐出対象物とが直交する第1及び第2の方向にそれぞれ相対移動し、可動片部がノズルに対して第1及び第2の移動方向上流側に設けられているので、その第1及び第2の移動方向のそれぞれにおいて、吐出ヘッドのノズル形成面に吐出対象物が接触することを少なくできる。
請求項8に記載の発明によれば、第2の移動方向上流側に設けられた可動片部が、ノズル形成面を第1の移動方向に払拭部材が払拭する領域の外側に設けられているので、第2の方向の相対移動に際してノズル形成面を保護する可動片部が、ノズル形成面の払拭を妨げることがない。
請求項9に記載の発明によれば、可動片部のフィルム素材が、吐出する液体に対する撥水性を有する素材であるか、または撥水性を付与する処理が施されているので、可動片に付着した液体がフィルム素材内に保持されて吐出対象物が汚されることを少なくできる。
請求項10に記載の発明によれば、払拭部材が摺動する領域の外側で、且つノズル形成面の周辺におけるノズルに対し相対移動方向の上流側及び下流側のいずれか一方または両方の部位には、ノズル形成面よりも吐出対象物側に向かって突出する突出部が設けられている。従って、吐出対象物が浮き上がる等してノズル形成面に接近しても、ノズル形成面よりも先に突出部に接触するので、ノズル形成面との接触を抑制できる。したがって、ノズル形成面に液体が付着していても、吐出対象物の汚染を防止でき、また、ノズルやノズル形成面が吐出対象物との接触で損傷を受けることも防止できる。
さらに、突出部が、ノズル形成面における払拭部材が摺動する領域の外側に設けているので、相対移動に際してノズル形成面を保護する突出部が、ノズル形成面の払拭を妨げることがない。
請求項11に記載の発明によれば、吐出ヘッドが吐出対象物に対してほぼ直線上を相対移動しながら液体を吐出し、その相対移動の終了ごとに、その相対移動と直交する方向に吐出ヘッドと吐出対象物とが相対移動するものにおいて、突出部により後者の相対移動に際し吐出対象物がノズル形成面に接触するのを抑制し、かつ払拭部材によりノズル形成面の払拭を良好に行うことができる。
請求項12に記載の発明によれば、突出部を、ノズル形成面の周囲においてヘッドホルダから突出させて設けている。ヘッドホルダは、吐出ヘッドを支持する部材であるので、突出部をヘッドホルダに設けることで、対向する部分との位置精度を出し易いという効果を奏する。
請求項13に記載の発明によれば、ヘッドホルダは、吐出ヘッドを収容する凹部を有し、突出部は凹部周辺の一部に突出しているから、対向する部分に向けて、突出部を形成し易いという効果を奏する。
請求項14に記載の発明によれば、ノズル形成面の外周と、ヘッドホルダに吐出ヘッドを収容するように設けた凹部の内周との間に、枠状部材を設け、この枠状部材に突出部を設けているから、対向する部分との位置精度を出し易いという効果を奏する。
請求項15に記載の発明によれば、ノズル形成面の周囲には、ノズル形成面よりも吐出対象物から離れる方向に窪んだ凹部が形成され、ノズル形成面を払拭部材で払拭することによって寄せられた液体の一部が凹部に保持される。その結果、払拭後に残留した液体が突出部に付着することを少なくできる。
以下に本発明の基本的な実施形態を説明する。図1は、液滴吐出装置である記録装置1の概略平面図である。この記録装置1は、単独のプリンタ装置に適用しても、あるいは、ファクシミリ機能やコピー機能等の複数の機能を備えた多機能装置のプリンタ機能(記録部)に適用してもよい。
記録装置1には、図1に示すように、吐出ヘッドとしての記録ヘッド3がキャリッジ2に搭載され、記録ヘッド3の下面に対向してプラテン4が設けられている。記録ヘッド3は、プラテン4上の吐出対象物としての記録用紙に向けノズル7を露出させている。なお、説明では、記録ヘッド3のノズル7が開口された側を下側とし、その反対側を上側とする。
キャリッジ2は、第1ガイド部材5及び第2ガイド部材6に沿ってプラテン4上の記録用紙と平行(Y軸方向)に往復移動可能に支持され、キャリッジモータ8に連結された駆動プーリ9と、従動プーリ10とに掛け渡されたタイミングベルト11によって主走査される。一方、記録用紙Pは、キャリッジ2の主走査方向(Y軸方向)に直交する副走査方向(X軸方向)に沿って公知のローラ機構により搬送される。詳細には、記録用紙Pは、X軸の一方向Bからキャリッジ2の下に挿入され、その一方向にのみ搬送されて排出される。
つまり、記録ヘッド3は公知のように主走査方向(Y軸方向)に移動しながら、ノズル7から記録用紙Pにインクを吐出し、その主走査の終了ごとに記録用紙Pが副走査方向(X軸方向)に所定量ずつ搬送される。なお、記録ヘッド3と記録用紙は、YおよびX軸方向において、どちらが相対的に移動するものであってもよい。
本体フレーム12内には、図1に示すように、交換式のインクカートリッジ13の収納部14が設けられており、インク色の数に応じたインクカートリッジ13(ここではブラックインク用、シアンインク用、マゼンタインク用、イエローインク用の4つ)が収納されている。各インクカートリッジ13のインクは、可撓性を有するインク供給管(樹脂製のチューブ)15を介して、それぞれ独立してキャリッジ2の記録ヘッド3に供給される。
図1に示すように、記録装置1の本体フレーム12内で、記録用紙PのY軸方向の幅(記録領域)よりも外側における一方の側(図1の左側)には、インク受け部16が設けられ、他方の側(図1の右側)にはメンテナンスユニット17が設けられている。記録ヘッド3は、インク受け部16と対向する位置にて、記録前または記録動作中に定期的にノズルの目詰まり防止のためのインク吐出(フラッシング)を行う。
メンテナンスユニット17は、記録ヘッド3に対するクリーニングを行う。クリーニングとしては、ノズル7から増粘したインク等の不良インクを排出する回復動作(パージ動作)と、後述するノズル形成面50に付着しているインクや紙粉等を払拭するワイピング動作とがある。
メンテナンスユニット17には、図2に示すように、記録領域に近い側から順に、ノズル形成面50を払拭する払拭部材20と、吸引ポンプ18に接続されたキャップ体19とが並設されている。キャップ体19と払拭部材20とは、それぞれ昇降手段17A,17Bによって、キャリッジ2の走査方向(Y軸方向)に直交する方向(上下方向)に沿って、ノズル形成面50に接触する位置と離隔する位置との間で変位できるように設けられている。
払拭部材20は、弾性を有する素材(例えば、ゴム、合成樹脂等)を用いて、図2及び図6に示すように、ノズル形成面50のX軸方向の長さ寸法と略同じ長さ寸法を有するブレード状に形成されている。払拭部材20が上昇した位置にあるときに、記録ヘッド3がキャップ体19との対向位置からY軸方向(主走査方向)において記録領域に向かって移動することで、払拭部材20がノズル形成面50と接触し、先端を撓ませながらこれを払拭するものとする。つまり、払拭部材20による払拭領域は、その長さ寸法に対応するノズル形成面50の全面とその左右に位置する後述のリブ26aの下端となる。
キャップ体19は、弾性材(例えば、ゴム、合成樹脂等)で形成され、その周縁には、ノズル形成面50の全ノズルを囲む大きさのリブ19aをノズル形成面50に向け突出させている。キャップ体19は、上昇位置において全ノズルを覆ってリブ19aの弾性変形でノズル形成面50に密着する。また、キャップ体19には、吸引ポンプ18に接続される排出口19bが設けられている。
制御装置(図示しない)は、キャリッジ2の走査およびメンテナンスユニット17の動作を制御する。記録動作中に定期的に、キャリッジ2をメンテナンスユニット17と対向する位置へ移動させ、記録ヘッド3に対する一連のクリーニング(パージ動作とワイピング動作)を行ったり、カートリッジの交換時や、あるいは、使用者が所望のタイミングで(非定期に)ボタン操作等で指令したりすることによってクリーニングを行う。
キャリッジ2には、図3及び図4に示すように、上面を開放した略箱状のヘッドホルダ21が備えられ、ヘッドホルダ21の底板22の下面(用紙Pと対向する面)側に設けた凹部26の内側には、記録ヘッド3がノズル7を下方へ露出させて底板22に固着される。凹部26は、ヘッドホルダ21の下面に突出した環状のリブ26aに囲まれて形成されている。記録ヘッド3は、その上面と底板22との間に取付板284を介在させて接着剤等により固着されている。リブ26aの下端と記録ヘッド3の下面(ノズル形成面50)との間に生じる段差(凹凸)を緩和させるために、記録ヘッド3を囲む枠状部材28が補強フレーム24の下面に固着されている。枠状部材28の内周と記録ヘッド3の外周との間、及び枠状部材28の外周と凹部26の内周との間には、それぞれ僅かに隙間が形成されている。
ヘッドホルダ21の底板22の上面側には、インクカートリッジ13から供給されたインクを一旦貯留するインク貯留部25と、回路基板23とが搭載されている。記録ヘッド3から引き出されたフレキシブル配線材33は、底板22に穿設されたスリット孔22bを通って、回路基板23に接続される。回路基板23は、本体フレーム12に静置された制御装置(図示せず)からフレキシブルな配線ケーブル(図示せず)を介して駆動信号を受け、フレキシブル配線材33の回路素子33aを介して、記録ヘッド3のアクチュエータ32に駆動信号を供給する。また、底板22の上面側には、フレキシブル配線材33に実装された回路素子33aを放熱するための放熱体52が配置されている。
図3に示すように、ヘッドホルダ21の底板22には開口部22aが貫通形成されており、インク貯留部25のインク流出口25aが、この開口部22aの内側を通して、記録ヘッド3の導入口31aと、補強フレーム24の接続穴24aを介して接続されている。
記録ヘッド3は、特開2005−322850号公報に記載の公知のものと同様で、図3〜図5に示すように、下面(すなわちノズル形成面50)にノズル7を開口し且つ上面側に各ノズル7に対応する圧力室35を有するキャビティ部31と、圧力室35に吐出圧力を与えるアクチュエータ32と、アクチュエータ32に駆動信号を出力するフレキシブル配線材33とを積層して構成されている。
図6に示すように、ノズル7は、インク色毎にX軸方向に列状に多数配置され、Y軸方向に間隔をおいて複数列配列している。複数列は、等間隔でもよいが、2列を互いに接近させてノズルどうしを千鳥状に配置してもよい。
キャビティ部31は、図5に示すように、複数の薄いプレートを積層して形成されており、その内部には、インク貯留部25からキャビティ部31の導入口31aへ導入されたインクが、圧力室の列毎に設けたマニホールド室34を介して、多数の圧力室35に分配されてノズル7に供給されるように一連のインク供給路が構成されている。ノズル形成面50は、吐出するインクに対し撥液性を有する材料で形成されるか、撥液性を付与する処理が施されている。
アクチュエータ32としては、圧電方式、電気−熱変換方式、静電気により振動板を駆動する方式など各種のものが適用できる。図面では、アクチュエータ32は、全ての圧力室35にわたる大きさを有する扁平な複数の圧電セラミックス層36(例えばPZT)を積層し、その間に電極37,38を挟んだ圧電方式を用いている。電極は、圧力室35毎に設けた個別電極37と複数の圧力室35に共通なコモン電極38とからなり、電極に電圧を印加して両電極間の圧電セラミックス層を変位させることで、圧力室35内のインクに圧力を与え、ノズル7からインクを吐出させることができる。
また、個別電極37及びコモン電極38は、スルーホールにてアクチュータ32の最上面の外部電極(図示せず)と電気的に接続され、その外部電極(図示せず)とフレキシブル配線材33の電極パターン(図示せず)とが電気的に接続されている。これにより、制御回路からの駆動信号が、フレキシブル配線材33に実装されている回路素子33aを介してアクチュエータ32に入力される。
第1実施形態では、図6の下面図に示すように、ノズル形成面50の周囲のうち、主走査方向(Y軸方向)の両側と、記録用紙Pの搬送方向(B方向)の上流側の端部に、弾性のフィルム素材で形成された可動片部61,62,63が取り付けられている。可動片部は、弾性を有する合成樹脂材料等のフィルム素材によって形成され、図7及び図8に示すようにノズル形成面50よりも記録用紙P側に向かって突出し、且つ突出端がノズル形成面50に対して接近離隔する方向に弾性を有している。可動片部に用いるフィルム素材は、インクに対する撥液性を有しているか、撥液性の表面処理が施されている。
詳細には、ノズル7に対して記録用紙Pの搬送方向(B方向)の上流側に、第2の可動片部61が設けられている。第2の可動片部61は、図7に示すように、その基端61aを記録用紙Pの搬送方向の上流側のリブ26aに固定し、下方に延びた端から側面視L字状に折れ曲がり、下流側へ向けて延びる傾斜辺61cを備える。その傾斜辺61cは、下流側へいくにつれて下方へ突出する、すなわち枠状部材28との間隔を大きくするように傾斜し、その先端61bを自由端としている。先端61bは、ノズル形成面50に対して接近離隔する方向に撓む。
また、第2の可動片部61は、平面視において記録用紙Pの搬送方向(B方向)と直交する方向の寸法を、図6に示すように、ノズル形成面50においてノズル7が存在する領域と同等かそれよりも広幅に形成している。さらに第2の可動片部61は、平面視において先端61bへ向け幅を減少するテーパ状をなしている。第2の可動片部61は、図6に示すように、ノズル形成面50に対して、払拭部材20が払拭する領域の搬送方向B外側に位置している。
また、図6及び図8に示すように、ノズル7に対して主走査方向(Y軸方向)両側には第1の可動片部62,63がそれぞれ設けられている。記録ヘッド3がキャップ体19と対向する位置にあるとき、払拭部材20側に位置する第1の可動片部62は、その基端62aを枠状部材28の払拭部材20側の外周に固定し、下方に延びた端からノズル形成面50側に折れ曲がり、さらに枠状部材28の内周とノズル形成面50の外周との隙間に向けて上方に折れ曲がり、その先端62bを前記隙間に挿入している。つまり、第1の可動片部62は側面視コの字状をなしている。先端62bは、固着されておらず、前記隙間に対して上下方向に変位可能な自由端となっている。第1の可動片部62の記録用紙Pと対向する部位は、Y軸方向のほぼ中央を最も下方へ突出した頂部62dとし、その頂部から基端62a及び先端62bへ向け突出量が小さくなる傾斜面62cとなっている。頂部62dは、ノズル形成面50に対して接近離隔する方向に撓む。
一方、払拭部材20から遠い側に位置する第1の可動片部63は、上記第1の可動片部62とほぼ同様の形状をなしており、その基端63aを、ノズル形成面50側の枠状部材28の内周に固定し、ノズル形成面50から遠い側へ折れ曲がり、先端63bを枠状部材28の外周とリブ26aとの隙間に変位可能に挿入している。
また、第1の可動片部62,63はいずれも、平面視において主走査方向(Y軸方向)と直交する方向の寸法を、図6に示すように、ノズル形成面50においてノズル7が存在する領域と同等かそれよりも広幅に形成している。さらに第1の可動片部62,63は、平面視において先端62b,63bへ向け幅を減少するテーパ状をなしている。
なお、第1の可動片部62は、基端62aをリブ26aあるいはその近傍に固定してもよく、第1の可動片部63は、基端63aをノズル形成面50の外周部あるいはその近傍に固定してもよく、第2の可動片部61は、基端61aを枠状部材28の外周部あるいはその近傍に固定してもよい。第1の可動片部62,63はその先端62b,63bを隙間に挿入することなく自由端としてもよく、第2の可動片部61はその先端61bを可動片部62のように、枠状部材28と記録ヘッド3との隙間に変位可能に挿入してもよい。さらに、各可動片部61〜63の基端と先端の位置を図とは逆にしてもよい。また、各可動片部61〜63は、フィルム素材をコの字状またはL字状に折り曲げて形成しているが、円弧状に形成すること、または、ほぼ平坦な素材を相対移動方向に対して斜めに突出させることもできる。
上記構成によると、記録ヘッド3が記録指令に従って吐出を行う前に、図7に示すように、記録用紙PがX軸の一方向Bから、ノズル形成面50とプラテン4との間に挿入される。記録用紙Pが曲がりやうねりにより浮き上がって(記録用紙P′として図示)、ノズル形成面50に接触する虞がある。しかしながら、ノズル形成面50に対して搬送方向Bの上流側に、第2の可動片部61がノズル形成面50から突出して位置しているから、浮き上がっている記録用紙Pを第2の可動片部61に接触させてこれに沿ってノズル形成面50から離す方向に案内するので、記録用紙Pがノズル形成面50、ノズル7を損傷するのを回避できる。
そして、記録ヘッド3がインクを吐出しながらキャリッジ2がY軸方向に往復走査すると、その走査方向両側の第1の可動片部62、63も、走査方向において浮き上がっている記録用紙Pをノズル形成面50から離す方向に案内し、ノズル形成面50、ノズル7を損傷するのを回避する。そのとき、往復走査の一方向Aにおいてノズル7の上流側に位置する第1の可動片部62が主として機能することになるが、下流側の第1の可動片部63も、記録用紙Pが上流側の第1の可動片部の下を通過後に浮き上がるのを抑えて、ノズル形成面50に接触するのを回避する。それと反対方向の走査においては、第1の可動片部63が上流側、第1の可動片部62が下流側となって、同様に機能する。
また、各走査の終了ごとに、記録用紙Pが公知のように所定量ずつ搬送される。このとき搬送方向Bにおいてノズル7の上流側に位置する第2の可動片部61が、浮き上がっている記録用紙Pを抑えて、ノズル形成面50に接触するのを回避する。図6では、搬送方向Bにおいてノズル7の上流側にのみ第2の可動片部61を設けたが、下流側にも設けてもよい。これにより、記録用紙Pの途中部が上流側の第2の可動片部の下を通過後にうねり等により浮き上がるのを抑えるのはもちろん、記録用紙Pの搬送方向後端が上流側の第2の可動片部の下を通過後に浮き上がるのを抑えることができる。
インクの吐出動作によって一部の浮遊したインクがノズル形成面50に付着したり、払拭部材20によってノズル形成面50を払拭しても完全には除去しきれず一部のインクが残留することがある。これらのインクが、浮き上がっている記録用紙Pを汚す可能性があるが、第1及び第2の可動片部61〜63によって、記録用紙Pがノズル形成面50と接触することが回避できるので、記録用紙Pを汚染したり、ノズル形成面50やノズル7を損傷することを抑制できる。
第1及び第2の可動片部61〜63は、弾性を有しており、記録用紙Pが浮き上がる等してもそれに対応して撓むので、記録用紙Pが強制変形させられていわゆる紙ジャムを生じたり、また、キャリッジとの相対移動を妨げたりすることを少なくできる。さらに、第1及び第2の可動片部61〜63は、記録用紙Pとの相対移動方向に対して下流側に下降する傾斜面61c,62c,63cを有しており、浮き上がった記録用紙Pを抑えノズル形成面50との接触を避けて案内することができる。
一方、払拭部材20は、ノズル形成面50を払拭するとき、第1の可動片部62、63をその弾性に抗して少し変形させて越える。このとき、第1の可動片部62、63は、その傾斜面62c、63cが押圧されるので、払拭部材20の摺動に対して障害となり難い。
また、第1及び第2の可動片部61〜63は、それに対して払拭部材20によってインクが付着あるいは浮遊したインクが付着するが、いずれも撥液性を有しているので、フィルム素材内にしみこむ等して保持されて記録用紙が汚されることを少なくできる。
さらに、第1の可動片部62、63はいずれも、自由端となる先端が、部材同士の隙間に差し込まれているので、キャリッジが主走査方向のいずれに走査しても記録用紙Pに引っ掛かることも回避できる。
図9及び図10に示す第2実施形態では、ノズル形成面50の周囲の部材の中のうち、ヘッドホルダ21のリブ26aの、ノズル7に対して記録用紙の搬送方向Bの上流側と下流側の両方に、突出部70を設けている。つまり、突出部70は、ノズル形成面50に対して、払拭部材20が払拭する領域の搬送方向B外側に位置しているので、払拭部材20がノズル形成面50を払拭するのを妨げない。
突出部70は、リブ26aの下端からノズル形成面50よりも記録用紙P側に突出し、また平面視において、走査方向(Y軸方向)に、ノズル形成面50のノズル7がある領域とほぼ同じかそれよりも大きい長さを有している。そのため、搬送された記録用紙Pは、浮き上がって(記録用紙P′として図示)も、ノズル形成面50に接触する前に突出部70に接触する。
従って、ノズル形成面50にインクが付着していても、方向Bに搬送される記録用紙Pが浮き上がったとしても、そのインクに接触することを避けることができる。また、キャリッジ2が主走査方向に移動するときも、2つの突出部70間の範囲を超える部分で記録用紙Pが浮き上がっている場合には、記録用紙Pがノズル形成面50に接触するのを回避できるので、記録用紙Pの汚染を抑制できる。また、記録用紙Pが、ノズル形成面50やノズル7を損傷させることも抑制できる。
また、リブ26aと枠状部材28との間、及び枠状部材28と記録ヘッド3のノズル形成面50との間には、前記の実施形態と同様に隙間がある。この隙間は記録用紙Pから離れる方向(上方)に窪んだ凹部になっており、その隙間の幅はインクを凹部内に毛細管現象で保持できる程度である。従って、ノズル形成面50を払拭部材20で払拭することによって寄せられたインクの一部は、凹部形状の隙間に入り込み保持され、記録用紙上に滴下するのを防止できる。この作用効果は、前記の実施形態でも同様に奏する。
なお、突出部70は、ノズル形成面50に対して、第2の移動方向Bの上流側と下流側のいずれか一方でもよいが、上流側に設ける方が、前述した効果が確実に得られる。
また、突出部70をヘッドホルダ21のリブ26aに一体に設けることで、突出部70のノズル形成面50に対する高さ及び位置精度を正確に出すことができる。
図11に示す第3実施形態では、突出部70を枠状部材28における、ノズル7に対して搬送方向Bの上流側と下流側の両方に設けており、ノズル形成面50に対して、払拭部材20が払拭する領域の搬送方向B外側に位置している。この場合も、第2実施形態と同様の効果が得られる。また、枠状部材28はヘッドホルダ21に固着された部材であるので、プラテン4に対して確実に位置決めされていて、突出部70を枠状部材28に設けることで、突出部70のノズル形成面50に対する高さ及び位置精度を高めることができる。
前記第2,第3実施形態において、突出部70を、ノズル形成面50に対してY軸方向左右のリブ26aまたは枠状部材28にも設けることができる。突出部70の下端(記録用紙との対向端)は、半円弧などの曲面であることが望ましい。
なお、上記液滴吐出装置は、インクジェット式の記録ヘッドを備えた記録装置に限定するものではなく、その他の液体、たとえばフレキシブルな絶縁基板に導電性液体を吐出して回路パターンを形成する装置、布に染色液を吐出する装置であってもよい。
液滴吐出装置としての記録装置の概略平面図である。 メンテナンスユニットの説明図である。 キャリッジの分解斜視図である。 第1実施形態のキャリッジをY軸方向に沿って切断した縦断面図である。 記録ヘッドをY軸方向に沿って切断した縦断面図である。 第1実施形態のキャリッジの下面図である。 第1実施形態のキャリッジと記録用紙との関係をX軸方向に沿って切断した縦断面図である。 第1実施形態のキャリッジと払拭部材との関係をY軸方向に沿って切断した縦断面図である。 第2実施形態のキャリッジの下面図である。 第2実施形態のキャリッジと記録用紙との関係をX軸方向に沿って切断した縦断面図である。 第3実施形態のキャリッジと記録用紙との関係をX軸方向に沿って切断した縦断面図である。
符号の説明
1 記録装置
2 キャリッジ
3 記録ヘッド
4 プラテン
7 ノズル
20 払拭部材
21 ヘッドホルダ
26 凹部
26a リブ
28 枠状部材
50 ノズル形成面
61 第2の可動片部
62,63 第1の可動片部

Claims (15)

  1. 液体を吐出するノズルが吐出対象物に対向するノズル形成面に開口形成された吐出ヘッドを備え、前記吐出ヘッドのノズル形成面と吐出対象物とが対向した状態で相対移動する液滴吐出装置において、
    前記ノズル形成面の周辺の、少なくとも前記ノズルに対し前記相対移動方向の上流側及び下流側のいずれか一方の位置には、弾性を有するフィルム素材にて形成された可動片部が、前記ノズル形成面よりも前記吐出対象物に向かって突出するように取り付けられ、前記可動片部は、その突出端が前記ノズル形成面に対して接近離隔する方向に弾性を有していることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記可動片部は、前記相対移動方向に直交しかつ前記ノズル形成面と平行な方向の寸法が広幅に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記可動片部の基端は前記周辺に取り付けられ、その先端が前記基端よりも前記相対移動方向の下流側にあって自由端になっていることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記可動片部の基端と先端との間には、前記相対移動方向における下流側が上流側よりも高く突出するように傾斜した傾斜面が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記先端は、前記傾斜面から折れ曲がって、前記周辺に形成されている隙間に変位可能に挿入されていることを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記相対移動は、前記吐出ヘッドと吐出対象物とがほぼ直線上を相対的に往復移動することを含み、
    前記可動片部は、前記ノズルに対して前記往復移動方向両側に設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記相対移動は、前記吐出ヘッドと吐出対象物とがほぼ直線上を相対的に移動する第1の移動と、その第1の移動に対して直交する方向の第2の移動とを含み、
    前記可動片部は、前記ノズルに対して前記第1及び第2の移動方向上流側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  8. 前記吐出ヘッドに対して前記第1の移動方向に沿って相対的に摺動して前記ノズル形成面を払拭する払拭部材が備えられ、
    前記第2の移動方向上流側に設けられた前記可動片部は、前記ノズル形成面の前記払拭部材が摺動する領域の外側に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記可動片部のフィルム素材は、吐出する液体に対する撥水性を有する素材であるか、または前記撥水性を付与する処理が施されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  10. 液体を吐出するノズルが吐出対象物に対向するノズル形成面に開口形成された吐出ヘッドを備え、前記吐出ヘッドのノズル形成面と吐出対象物とが対向した状態で前記吐出ヘッドと前記吐出対象物とが相対移動する液滴吐出装置において、
    前記吐出ヘッドのノズル形成面に対し前記相対移動方向と直交する方向に沿って相対的に摺動しながら、前記ノズル形成面を払拭する払拭部材が備えられ、
    前記払拭部材が摺動する領域の外側で、且つ前記ノズル形成面の周辺における前記ノズルに対し前記相対移動方向の上流側及び下流側のいずれか一方または両方の部位には、前記ノズル形成面よりも吐出対象物側に向かって突出する突出部が設けられていることを特徴とする液滴吐出装置。
  11. 前記吐出ヘッドは、前記吐出対象物に対して、前記相対移動方向と直交する方向に沿ってほぼ直線上を相対的に往復移動しながら、ノズルから液体を吐出し、その直線上の相対移動の終了ごとに、その直線上の相対移動方向と直交する前記相対移動方向に前記吐出ヘッドと前記吐出対象物とが所定量ずつ相対移動することを特徴とする請求項10に記載の液滴吐出装置。
  12. 前記ノズル形成面を露出させて前記吐出ヘッドを支持するヘッドホルダを備え、
    前記突出部は、前記ノズル形成面の周囲において前記ヘッドホルダから突出していることを特徴とする請求項10または11に記載の液滴吐出装置。
  13. 前記ヘッドホルダは、前記吐出ヘッドを収容する凹部を有し、前記突出部は、前記凹部周辺の一部に突出していることを特徴とする請求項12に記載の液滴吐出装置。
  14. 前記ノズル形成面を露出させて前記吐出ヘッドを収容する凹部を有するヘッドホルダと、前記ノズル形成面の外周と前記凹部内周との間に設けられた枠状部材とを備え、
    前記突出部は、前記ノズル形成面の周囲において前記枠状部材から突出していることを特徴とする請求項10または11に記載の液滴吐出装置。
  15. 前記ノズル形成面の周囲には、前記ノズル形成面よりも前記吐出対象物から離れる方向に窪み、液体を保持する凹部が形成されていることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の液滴吐出装置。
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