JP6589893B2 - ヘッドクリーニング機構およびそれを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
図1に示すように、本発明の第1実施形態のインクジェット記録装置100の左側部には用紙S(記録媒体)を収容する給紙トレイ2が設けられており、この給紙トレイ2の一端部には収容された用紙Sを、最上位の用紙Sから順に一枚ずつ後述する第1搬送ユニット5へと搬送給紙するための給紙ローラー3と、給紙ローラー3に圧接され従動回転する従動ローラー4とが設けられている。
ワイピング動作(後述の拭き取り動作)に先立って、制御部110(図1参照)からの制御信号によってクリーニング液供給ポンプ(図示せず)が駆動(オン)され、クリーニング液が記録ヘッド17に供給される。このとき、クリーニング液は、クリーニング液供給口60aから傾斜面62に所定量だけ供給される。図11に示すように、傾斜面62に供給されたクリーニング液23は、傾斜面62をワイピング方向の下流側(矢印A方向)に向かって流れる。そして、クリーニング液23の一部は、溝64に到達すると、溝64を伝ってヘッド幅方向の外側に流れる。また、溝64を伝って流れるクリーニング液23の一部は、溝64を乗り越えてワイピング方向の下流側に流れる。このように、例えば10〜20個設けられたクリーニング液供給口60aから供給されるクリーニング液23は、合流しては溝64を乗り越えることを繰り返しながら、傾斜面62を流れ落ちる。これにより、クリーニング液23は、下流端62aの近傍において、ヘッド幅方向の略全域に広がった状態で保持される。なお、図11では、理解を容易にするために、クリーニング液23の流れる状態を太線矢印で示している。
また、ワイピング動作(後述の拭き取り動作)に先立って、図12に示すように、制御部110(図1参照)によってインク22が記録ヘッド17に供給される。供給されたインク22はインク吐出口18aから強制的に押出(パージ)される。このパージ動作により、インク吐出口18a内の増粘インク、異物や気泡がインク吐出口18aから排出される。このとき、パージインク22はインク吐出口18aの存在するインク吐出領域R1の形状に沿ってインク吐出面F1に押出される。なお、図では、理解を容易にするために、インク(パージインク)22およびクリーニング液23にハッチングを施している。
制御部110は図13に示すように、ワイパー35を上昇させて記録ヘッド17のクリーニング液供給部材60の傾斜面62に所定の圧力でワイパー35を接触させる。このとき、ワイパー35の上面がインク吐出面F1および下面F2よりも高く、且つ、溝64およびクリーニング液供給口60aよりも低くなるように、ワイパー35を上昇させる。これにより、ワイパー35は、溝64およびクリーニング液供給口60aに接触しない。なお、ワイパー35を上昇させた時点では、ワイパー35は傾斜面62に圧接されていなくてもよい。すなわち、ワイパー35を図13よりも右側の位置で上昇させてもよい。
拭き取り動作の実行後、図16に示すように、制御部110はワイパー35を下降させてインク吐出面F1から離間させる。
本発明の第2実施形態のインクジェット記録装置100のクリーニング液供給部材60では図17に示すように、溝64は4つ設けられている。
本発明の第3実施形態のインクジェット記録装置100のクリーニング液供給部材60では図19に示すように、溝64は1つだけ設けられている。
本発明の第4実施形態のインクジェット記録装置100のクリーニング液供給部材60では図21に示すように、上記第3実施形態と同様の構造を有する溝64が2つ設けられている。
18 ヘッド部(インク吐出ヘッド部)
18a インク吐出口
22 インク
23 クリーニング液
35 ワイパー
60 クリーニング液供給部材(クリーニング液供給ヘッド部)
60a クリーニング液供給口
62 傾斜面
62a 下流端
64 溝
100 インクジェット記録装置
F1 インク吐出面
F2 下面
P 位置
R1 インク吐出領域
S 用紙(記録媒体)
α1 傾斜角
α2 圧接角
Claims (12)
- 記録媒体上にインクを吐出する複数のインク吐出口が開口するインク吐出領域が設けられたインク吐出面を含む記録ヘッドと、
前記インク吐出面を所定方向に拭くワイパーと、
を備え、
前記記録ヘッドは、前記インク吐出面に対して前記インク吐出面を前記ワイパーが拭く方向であるワイピング方向の上流側に配置され、前記ワイピング方向の下流側に向かって下方に傾斜する傾斜面を含み、
前記傾斜面のうちのワイピング動作時に前記ワイパーが当接する位置よりも前記ワイピング方向の上流側には、クリーニング液を供給する複数のクリーニング液供給口が設けられており、
前記傾斜面のうちの前記クリーニング液供給口よりも前記ワイピング方向の下流側には、前記ワイピング方向の下流側に向かうにしたがって前記ワイピング方向と直交するヘッド幅方向の外側に向かう溝が形成されていることを特徴とするヘッドクリーニング機構。 - 前記傾斜面の前記インク吐出面に対する傾斜角は、前記インク吐出面を前記ワイパーが拭いている状態での前記ワイパーの先端部の前記インク吐出面に対する圧接角よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記傾斜角は、15°以上45°未満であることを特徴とする請求項2に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記溝は、前記傾斜面の前記ヘッド幅方向の両端部近傍まで形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記溝は、前記ヘッド幅方向に連続して形成されていることを特徴とする請求項4に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記溝は、前記ヘッド幅方向に所定の間隔を隔てて複数設けられていることを特徴とする請求項4に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記溝は、前記ワイピング方向に独立して複数設けられており、
複数の前記溝は、前記ヘッド幅方向にオーバーラップするように配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。 - 前記溝は、前記傾斜面のうちのワイピング動作時に前記ワイパーが当接する位置よりも前記ワイピング方向の上流側に設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記溝の深さは、0.1mm以上0.5mm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記記録ヘッドは、
前記インク吐出面を有するインク吐出ヘッド部と、
前記傾斜面と、前記傾斜面の下流端から前記インク吐出面に向かって延びる下面と、を有するクリーニング液供給ヘッド部と、
によって構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。 - 前記傾斜面には、撥水処理が施されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 請求項1〜11のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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