JP6617738B2 - ヘッドクリーニング機構およびそれを備えたインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
ワイピング動作(後述の拭き取り動作)に先立って、制御部110(図1参照)からの制御信号によってクリーニング液供給ポンプ(図示せず)が駆動(オン)され、クリーニング液23が記録ヘッド17に供給される。このとき、図12に示すように、クリーニング液23は、クリーニング液供給口60aから傾斜面62に所定量だけ供給される。傾斜面62に供給されたクリーニング液23は、傾斜面62をワイピング方向の下流側(矢印A方向)に向かって流れる。そして、クリーニング液23は図13に示すように、下流端62aの近傍に設けられた親水性領域R11に到達すると、親水性領域R11をヘッド幅方向に濡れ広がり、下面F2のヘッド幅方向の略全域に広がった状態で保持される。なお、図では、理解を容易にするために、クリーニング液23にハッチングを施している。
また、ワイピング動作(後述の拭き取り動作)に先立って、図14に示すように、制御部110(図1参照)によってインク22が記録ヘッド17に供給される。供給されたインク22はインク吐出口18aから強制的に押出(パージ)される。このパージ動作により、インク吐出口18a内の増粘インク、異物や気泡がインク吐出口18aから排出される。このとき、パージインク22はインク吐出口18aの存在するインク吐出領域R1の形状に沿ってインク吐出面F1に押出される。なお、図では、理解を容易にするために、インク(パージインク)22にハッチングを施している。
制御部110は図15に示すように、ワイパー35を上昇させて記録ヘッド17のクリーニング液供給部材60の傾斜面62に所定の圧力で接触させる。このとき、ワイパー35の上面がインク吐出面F1および下面F2よりも高く、且つ、クリーニング液供給口60aよりも低くなるように、ワイパー35を上昇させる。これにより、ワイパー35は、クリーニング液供給口60aに接触しない。なお、ワイパー35を上昇させた時点では、ワイパー35は傾斜面62に圧接されていなくてもよい。すなわち、ワイパー35を図15よりも右側の位置で上昇させてもよい。
拭き取り動作の実行後、図21に示すように、制御部110はワイパー35を下降させてインク吐出面F1から離間させる。
18 ヘッド部(インク吐出ヘッド部)
18a インク吐出口
22、22a インク
23、23a クリーニング液
35 ワイパー
60 クリーニング液供給部材(クリーニング液供給ヘッド部)
60a クリーニング液供給口
62 傾斜面
62a 下流端
100 インクジェット記録装置
F1 インク吐出面
F2 下面
P1 上流側の位置
P2 下流側の位置
Ps 圧接開始位置
R1 インク吐出領域
R10 撥水性領域
R11 親水性領域
S 用紙(記録媒体)
α1 傾斜角
α2 圧接角
Claims (10)
- 記録媒体上にインクを吐出する複数のインク吐出口が開口するインク吐出領域が設けられたインク吐出面を含む記録ヘッドと、
前記インク吐出面を所定方向に拭くワイパーと、
を備え、
前記記録ヘッドは、前記インク吐出面に対して前記インク吐出面を前記ワイパーが拭く方向であるワイピング方向の上流側に配置され、前記ワイピング方向の下流側に向かって下方に傾斜するとともに、ワイピング動作時に前記ワイパーの先端が圧接される傾斜面を含み、
前記傾斜面は、
前記ワイピング動作時に前記ワイパーによる圧接が開始される圧接開始位置よりも前記ワイピング方向の上流側に配置され、クリーニング液を供給する複数のクリーニング液供給口と、
前記圧接開始位置よりも前記ワイピング方向の上流側の位置から下流側の位置まで設けられ、水に対する接触角が90°以上である撥水性領域と、
を有することを特徴とするヘッドクリーニング機構。 - 前記撥水性領域は、少なくとも前記クリーニング液供給口から前記ワイピング方向の下流側の位置まで設けられていることを特徴とする請求項1に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記撥水性領域は、前記上流側の位置から前記傾斜面の前記ワイピング方向の下流端まで設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記撥水性領域は、前記傾斜面の前記ワイピング方向と直交するヘッド幅方向の略全域に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記傾斜面の前記ワイピング方向の下流端の近傍であって前記撥水性領域に対して前記ワイピング方向の下流側には、水に対する接触角が90°未満である親水性領域が前記ワイピング方向と直交するヘッド幅方向に延びるように形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記親水性領域は、前記下流端の近傍において前記ヘッド幅方向の略全域に形成されていることを特徴とする請求項5に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記記録ヘッドは、
前記インク吐出面を有するインク吐出ヘッド部と、
前記傾斜面と、前記傾斜面の前記ワイピング方向の下流端から前記インク吐出面に向かって延びる下面と、を有するクリーニング液供給ヘッド部と、
によって構成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。 - 前記傾斜面の前記インク吐出面に対する傾斜角は、前記インク吐出面を前記ワイパーが拭いている状態での前記ワイパーの先端部の前記インク吐出面に対する圧接角よりも小さいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構。
- 前記傾斜角は、15°以上45°未満であることを特徴とする請求項8に記載のヘッドクリーニング機構。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載のヘッドクリーニング機構を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
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