JP6575501B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドのインク吐出面を洗浄可能なインクジェット記録装置に関する。
一般に、記録ヘッドのノズルから用紙などの記録媒体にインクを吐出して、記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。このインクジェット記録装置では、ノズルからインク滴が吐出されると、ノズル周辺に飛び散ったインクや、ノズルから溢れ出したインクがインク吐出面に付着することがある。この場合、ノズル周辺に付着したインクによってインクの吐出方向が目的方向からずれること、又はインクの吐出量が目的量とは異なることで、画像記録不良を生じることがある。
一方、ノズル周辺に付着したインクを洗浄するために記録ヘッドのインク吐出面をワイパー部材によってワイピングするインクジェット記録装置が知られている。また、インク吐出面に複数の洗浄液供給口を設け、複数の洗浄液供給口からインク吐出面に洗浄液を供給してワイピングを行うインクジェット記録装置も知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−83496号公報
ところで、前記複数の洗浄液供給口は、ワイパー部材のワイピング方向に略直交する方向に並んで配置される。そのため、ワイパー部材に洗浄液が離散的に供給され、ワイパー部材には部分的に洗浄液が存在することになる。その結果、ワイピングを行った際にワイパー部材における洗浄液が存在しない領域がインク吐出面と接触することになるため、洗浄液が存在しない領域でのクリーニング効果が低くなる。一方、ワイパー部材におけるインク吐出面との接触部分の全体に洗浄液を行き渡らせるために複数回のワイピング動作を行うことも考えられる。しかしながら、前記接触部分の全体に洗浄液を行き渡らせるまでの間は、ワイパー部材における洗浄液が存在しない領域は、所謂空ワイプ状態になるため、複数回のワイピング動作を行うことはワイパー部材が損傷する原因になる。
本発明は、ワイパー部材の損傷を抑制しつつ、効果的にインク吐出面の洗浄を行うことが可能なインクジェット記録装置を提供することを目的にする。
本発明の一の局面に係るインクジェット記録装置は、インク吐出ノズル、ワイパー部材、第1洗浄液供給口及び複数の溝部を備える。前記インク吐出ノズルは、インクが吐出される部分である。前記ワイパー部材は、前記インク吐出ノズルが設けられたインク吐出領域を有するワイピング面に接触して予め定められた第1方向へ移動する。前記第1洗浄液供給口は、前記ワイピング面における前記インク吐出領域よりも前記第1方向の上流側かつ予め定められた前記ワイパー部材の移動開始位置よりも前記第1方向の下流側に形成されている。また、前記第1洗浄液供給口は、前記第1方向に交差する第2方向に離間する列状に並んで配置されている。前記複数の溝部は、前記複数の第1洗浄液供給口の列よりも前記第1方向の下流側において、前記第1方向に対して傾斜して互いに平行に延びる部分を有する。
本発明によれば、ワイパー部材の損傷を抑制しつつ、効果的にインク吐出面の洗浄を行うことが可能なインクジェット記録装置を提供できる。
図1は、本発明の一実施形態の記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置の構造を示す図である。 図2は、図1に示すインクジェット記録装置の第1搬送ユニット及び記録部を上方から見た図である。 図3は、記録部のラインヘッドを構成する記録ヘッドの図である。 図4は、記録ヘッドをインク吐出面側から見た図である。 図5は、記録ヘッド及びその周辺部分を斜め下方から見た図である。 図6は、記録ヘッドの洗浄液供給部材を斜め下方から見た図である。 図7は、洗浄液供給部材を洗浄液供給面から見た図である。 図8は、図7のVIII−VIII切断線に沿う断面図である。 図9は、記録ヘッド及びその周辺部分を斜め上方から見た図である。 図10は、メンテナンスユニットを記録部の下方に配置した状態を示す図である。 図11は、ワイパー部材を記録ヘッドの下方に配置した状態を示す図である。 図12は、洗浄液供給口から洗浄液を供給した状態を斜め下方から見た図である。 図13は、図11の状態からワイパー部材を上昇させ洗浄液供給部材に圧接させた状態を示す図である。 図14は、図13の状態からワイパー部材を移動させた状態を示す図である。 図15は、図14の状態での洗浄液供給部材を下方から見た図である。 図16は、図14の状態からワイパー部材をさらに移動させた状態を示す図である。 図17は、図16の状態からワイパー部材をさらに移動させた後にワイパー部材を下降させた状態を示す図である。 図18は、洗浄液供給部材の第1変形例を示す洗浄液供給部材を下方から見た図である。 図19は、洗浄液供給部材の第2変形例を示す洗浄液供給部材を下方から見た図である。 図20は、洗浄液供給部材の第3変形例を示す洗浄液供給部材を下方から見た図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明を具体化した一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
図1に示すように、本発明の一実施形態のインクジェット記録装置100の左側部には用紙S(記録媒体)を収容する給紙トレイ2が設けられている。この給紙トレイ2の一端部には、給紙ローラー3及び従動ローラー4が設けられている。給紙ローラー3は、給紙トレイ2に収容された用紙Sを、最上位の用紙Sから順に一枚ずつ後述する第1搬送ユニット5へと搬送給紙する。従動ローラー4は給紙ローラー3の回転に従動して回転する。
給紙ローラー3及び従動ローラー4に対する用紙搬送方向Xの下流側(図1の右側)には、第1搬送ユニット5及び記録部9が配置されている。第1搬送ユニット5は、第1駆動ローラー6と、第1従動ローラー7と、第1駆動ローラー6及び第1従動ローラー7に掛け渡された第1搬送ベルト8とを有する。第1搬送ユニット5は、インクジェット記録装置100の制御部110からの制御信号によって第1駆動ローラー6が図1の時計回り方向に回転駆動されることで、第1搬送ベルト8に保持された用紙Sを用紙搬送方向Xに沿って搬送する。
記録部9は、ヘッドハウジング10、及びヘッドハウジング10に保持されたラインヘッド11C,11M,11Y,11Kを備えている。これらのラインヘッド11C〜11Kは、第1搬送ベルト8の搬送面に対して所定の間隔(例えば1mm)だけ離間する高さに支持される。図2に示すように、ラインヘッド11C〜11Kは、それぞれ複数(ここでは3個)の記録ヘッド17a〜17cを有する。記録ヘッド17a〜17cは、それぞれヘッド部18を有する。各ラインヘッド11C〜11Kにおいて、ヘッド部18は、用紙搬送方向Xと直交する用紙幅方向A(図2の上下方向)に沿って千鳥状に配列されている。
図3及び図4に示すように、ヘッド部18は、複数のインク吐出ノズル18a(図2参照)が配列されたインク吐出領域R1を含むインク吐出面F1を有する。インク吐出ノズル18aは、下部開口を有する。この下部開口は、用紙Sにインクを吐出するインク吐出口である。また、インク吐出面F1は、本発明のワイピング面を構成する。なお、記録ヘッド17a〜17cは同一の形状及び構成であるため、図3及び図4では記録ヘッド17a〜17cを一つの図で示している。
ラインヘッド11C〜11Kの記録ヘッド17a〜17cには、それぞれインクタンク(図示せず)に貯留されている4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)のインクがラインヘッド11C〜11Kの色毎に供給される。
各記録ヘッド17a〜17cは、制御部110(図1参照)からの制御信号により外部コンピューターから受信した画像データに応じて、第1搬送ベルト8の搬送面に吸着保持されて搬送される用紙Sに向かってインク吐出ノズル18aからインクを吐出する。これにより、第1搬送ベルト8上の用紙Sにはシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの4色のインクが重ね合わされたカラー画像が形成される。
また、記録ヘッド17a〜17cには、洗浄液23(図12参照)を供給する洗浄液供給部材60が設けられている。洗浄液供給部材60は、ヘッド部18に対して後述するワイパー部材35のワイピング方向A1(本発明の第1方向の一例)の上流側(図3の右側)に隣接して配置されている。ここで、ワイピング方向A1は、インク吐出面F1を洗浄するときにワイパー部材35がインク吐出面F1に接触して移動する方向である(図13、図14及び図16参照)。洗浄液供給部材60は、洗浄液を供給する複数の洗浄液供給口63,64(図6〜図8参照)が配列された洗浄液供給領域R2を含む洗浄液供給面F2を有する。また、洗浄液供給面F2には、洗浄液を保持する複数の溝部65が形成されている。なお、洗浄液供給部材60の少なくとも洗浄液供給面F2は、樹脂又はSUS(ステンレス鋼)によって形成されている。ヘッド部18の少なくともインク吐出面F1は、例えばSUS(ステンレス鋼)によって形成されている。また、洗浄液供給面F2は、インク吐出面F1と共に、本発明のワイピング面を構成する。なお、ワイピング面は、インク吐出面F1を洗浄するときにワイパー部材35の移動時にワイパー部材35が接触する面である。
図6〜図8に示すように、複数の洗浄液供給口63,64は、複数の第1洗浄液供給口63、及び複数の第2洗浄液供給口64を有する。
複数の第1洗浄液供給口63は、インク吐出領域R1(図3〜図5参照)よりもワイピング方向A1の上流側かつ予め定められたワイパー部材35の移動開始位置MS(図13に示す位置)よりもワイピング方向A1の下流側の洗浄液供給領域R2に形成されている。また、複数の第1洗浄液供給口63は、ワイピング方向A1と直交するヘッド幅方向B(本発明の第2方向の一例)に離間する列状に並んで配置されている。
複数の第2洗浄液供給口64は、洗浄液供給領域R2において、複数の第1洗浄液供給口63の列よりもワイピング方向A1の下流側に形成されている。また、複数の第2洗浄液供給口64は、ヘッド幅方向Bに離間する列状に並んで配置され、複数の第1洗浄液供給口63の列に対して平行な列を成している。そして、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64は、ヘッド幅方向Bに沿って千鳥状に配置されている。
また、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64は、洗浄液供給面F2において開放しており、洗浄液を収容した収容空間66に連通する。そのため、収容空間66の洗浄液23は、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64を介して洗浄液供給領域R2に供給される(図12参照)。第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64から洗浄液供給領域R2に供給された洗浄液23(図12参照)は、溝部65において保持されると共に(図15参照)、インク吐出面F1の洗浄に利用される。なお、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64の内径は、例えば10μm以上100μm以下である。
複数の溝部65は、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64から供給された洗浄液23を保持し、インク吐出面F1に接触させる前のワイパー部材35に洗浄液23を接触させる。複数の溝部65は、ワイピング方向A1に対して傾斜する直線状に形成されている。複数の溝部65は、ヘッド幅方向Bに離間し、互いに平行に延びている。各溝部65は、隣接する第1洗浄液供給口63の間の領域、複数の第1洗浄液供給口63の列と複数の第2洗浄液供給口64の列との間の領域、及び隣接する第2洗浄液供給口64の間の領域を横断している。ここで、図8には、断面形状が半円状の溝部65を示している。ただし、溝部65の断面形状は、例えば矩形、三角形などの半円状以外の形状であってもよい。
図3及び図5に示すように、洗浄液供給部材60の洗浄液供給面F2に対するワイピング方向A1の上流側(図3の右側)の部分には、傾斜面62が形成されている。洗浄液供給面F2のワイピング方向A1の下流側(図3の左側)の部分は、薄板状に形成されており、ヘッド部18のインク吐出面F1の端部に重なって配置されている。なお、図5及び後述する図9では、理解を容易にするために、一部の記録ヘッド17a〜17cのみを描いている。
図5及び図9に示すように、洗浄液供給部材60には、洗浄液が通過するチューブ70が接続されている。このチューブ70は、洗浄液供給機構(図示せず)に接続されている。前記洗浄液供給機構は、例えば洗浄液を収容するタンク(不図示)、及びタンクからチューブ70に洗浄液を汲み上げるポンプ(不図示)を備える。
チューブ70は、複数の分岐部を有する。本実施形態では、チューブ70は、12個の分岐部を有し、各分岐部が記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給部材60にそれぞれ接続されている。なお、図5及び図9では、理解を容易にするために、一部の記録ヘッド17a〜17cのみを描いている。
このインクジェット記録装置100では、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F1を清浄にするために、長期間停止後の印字開始時及び印字動作の合間には、全ての記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給口63,64(図6参照)から洗浄液23(図12参照)を供給し、後述するワイパー部材35によりインク吐出面F1を拭き取り、次の印字動作に備える。
図1に戻って、第1搬送ユニット5に対する用紙搬送方向Xの下流側(図1の右側)には第2搬送ユニット12が配置されている。第2搬送ユニット12は、第2駆動ローラー13と、第2従動ローラー14と、第2駆動ローラー13及び第2従動ローラー14に掛け渡された第2搬送ベルト15とを有する。第2搬送ユニット12は、第2駆動ローラー13が図1の時計回り方向に回転駆動されることにより、第2搬送ベルト15に保持された用紙Sが用紙搬送方向Xに沿って搬送される。
記録部9によってインクによる画像が記録された用紙Sは第2搬送ユニット12へと送られる。用紙Sの表面のインクは、第2搬送ユニット12を通過する間に乾燥される。また、第2搬送ユニット12の下方にはメンテナンスユニット19及びキャップユニット90が配置されている。メンテナンスユニット19は、上述したワイパー部材35によるワイピング動作を実行する際に記録部9の下方に移動する。また、メンテナンスユニット19は、記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給口63,64から供給された洗浄液23(図12参照)をインク吐出面F1に塗布しつつ拭き取り、拭き取られた洗浄液を回収する。キャップユニット90は、記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F1(図3参照)をキャッピングする際に記録部9の下方に水平移動する。さらに、キャップユニット90は、記録部9の下方から上方に移動することで、記録ヘッド17a〜17cの下面を被覆する。
また、第2搬送ユニット12に対する用紙搬送方向Xの下流側には、画像が記録された用紙Sを装置外へと排出する排出ローラー対16が設けられている。排出ローラー対16の下流側には、装置外へと排出された用紙Sが積載される排出トレイ(不図示)が設けられている。
メンテナンスユニット19は、インク吐出面F1に沿って移動可能な複数のワイパー部材35(図11参照)と、複数のワイパー部材35が固定された略矩形状のキャリッジ(不図示)と、キャリッジを支持する支持フレーム(不図示)とを備える。前記キャリッジは前記支持フレームに対し用紙幅方向A(図2参照)に摺動可能に支持される。
ワイパー部材35は、各記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給口63,64(図6参照)から供給された洗浄液をインク吐出面F1に塗布しつつ拭き取るための弾性部材(例えばEPDMからなるゴム製の部材)である。ワイパー部材35は、洗浄液供給部材60の洗浄液供給領域R2(図4参照)に対してワイピング方向A1の上流側の傾斜面62に圧接され、前記キャリッジの移動により洗浄液供給面F2及びインク吐出面F1(ワイピング面)に沿って前記ワイピング面に密着して移動する。これにより、ワイパー部材35によって前記ワイピング面が拭かれる。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置100における、メンテナンスユニット19を用いた記録ヘッド17a〜17cの回復動作について説明する。なお、以下で説明する記録ヘッド17a〜17cの回復動作は、制御部110(図1参照)からの制御信号に基づいて記録ヘッド17a〜17c、メンテナンスユニット19などの動作を制御することによって実行される。
記録ヘッド17a〜17cの回復動作を行う場合、先ず、図10に示すように、制御部110(図1参照)は記録部9の下方に位置する第1搬送ユニット5を下降させる。そして、制御部110は第2搬送ユニット12の下方に配置されたメンテナンスユニット19を水平移動させて記録部9と第1搬送ユニット5との間に配置する。この状態では、メンテナンスユニット19のワイパー部材35は記録ヘッド17a〜17cのインク吐出面F1及び洗浄液供給面F2よりも下方に配置されている(図11参照)。
(洗浄液供給動作)
図11及び図12に示すように、後述のワイピング動作に先立って、制御部110によって洗浄液23が記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給部材60に供給される。供給された洗浄液23は第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64から所定量だけ洗浄液供給領域R2に供給される。
(パージ動作)
また、図11に示すように、後述のワイピング動作に先立って、制御部110によってインク22が記録ヘッド17a〜17cに供給される。供給されたインク22はインク吐出ノズル18aから強制的にパージされる。このパージ動作により、インク吐出ノズル18a内の増粘インク、異物や気泡がインク吐出ノズル18aから排出される。このとき、パージインク22はインク吐出ノズル18aの存在するインク吐出領域R1の形状に沿ってインク吐出面F1に押し出される。
(ワイピング動作)
図13に示すように、制御部110は、ワイパー部材35を上昇させて記録ヘッド17a〜17cの洗浄液供給部材60の傾斜面62に所定の圧力で接触させる。傾斜面62にワイパー部材35が接触し、ワイパー部材35がワイピング方向A1に移動する前の位置は、本発明の移動開始位置の一例である。
図14に示すように、制御部110は、ワイパー部材35の先端が洗浄液供給部材60の傾斜面62に圧接した状態から、ワイパー部材35を洗浄液供給面F2に沿ってインク吐出領域R1に向けてワイピング方向A1に沿って移動させる。
ところで、複数の洗浄液供給口がワイパー部材のワイピング方向に略直交する方向に並んで配置される場合、ワイパー部材に洗浄液が離散的に供給される。そのため、ワイパー部材には部分的に洗浄液が存在することになり、ワイピングを行った際にワイパー部材における洗浄液が存在しない領域がインク吐出面と接触する。その結果、洗浄液が存在しない領域でのクリーニング効果が低くなる。一方、ワイパー部材におけるインク吐出面との接触部分の全体に洗浄液を行き渡らせるために複数回のワイピング動作を行うことも考えられる。しかしながら、前記接触部分の全体に洗浄液を行き渡らせるまでの間は、ワイパー部材における洗浄液が存在しない領域は、所謂空ワイプ状態になるため、複数回のワイピング動作を行うことはワイパー部材が損傷する原因になる。
これに対して、本実施形態のインクジェット記録装置100では、インク吐出面F1の洗浄時にワイパー部材35を洗浄液供給面F2及びインク吐出面F1(ワイピング面)に接触させてワイピング方向A1に沿って移動させた場合、第1洗浄液供給口63から供給された洗浄液23がワイパー部材35によってワイピング方向A1に移動させられる。このとき、図15に示すように、複数の溝部65が洗浄液供給領域R2の所定領域を横断し、ワイピング方向A1に対して傾斜しているため、ワイパー部材35によって移動された洗浄液23が溝部65に保持される。同様に、第2洗浄液供給口64から供給された洗浄液23がワイパー部材35によってワイピング方向A1に移動させられることで、第2洗浄液供給口64から供給された洗浄液23が溝部65に保持される。また、ワイパー部材35は、洗浄液23が保持された溝部65を通過する。そのため、ワイパー部材35は、溝部65に保持された洗浄液23に接触し、ワイパー部材35におけるインク吐出面F1との接触部分の全体を洗浄液23で濡らすことができる。これにより、インク吐出面F1に接触させてワイパー部材35を移動させるときに、所謂空ワイプ状態になることを回避できるため、インク吐出面F1に対するクリーニング効果を高めることができると共に、ワイパー部材35の損傷を抑制できる。
そして、図16に示すように、ワイパー部材35は、洗浄液23を保持した状態を維持しながらインク吐出面F1をワイピング方向A1に沿って移動する。このとき、洗浄液23及びパージインク22(図11参照)によって、インク吐出面F1に付着して固化したインク滴(廃インク)が溶解し、ワイパー部材35によって拭き取られる。そして、ワイパー部材35は、さらにワイピング方向A1に沿って移動し、インク吐出領域R1に対して洗浄液供給領域R2とは反対側の位置に到達すると、ワイピング方向A1への移動が停止される。なお、ワイパー部材35によって拭き取られた洗浄液23、廃インク及びパージインク22は、メンテナンスユニット19に設けられた洗浄液回収トレイ(不図示)に回収される。
(離間動作)
ワイピング動作の実行後、図17に示すように、制御部110はワイパー部材35を下降させてインク吐出面F1から離間させる。
最後に、制御部110は、記録部9と第1搬送ユニット5との間に配置されたメンテナンスユニット19を水平移動させて第2搬送ユニット12の下方に配置し、第1搬送ユニット5を所定の位置まで上昇させる。このようにして、記録ヘッド17a〜17cの回復動作を終了する。
本実施形態では、インク吐出領域R1に対してワイピング方向A1の上流側には、洗浄液23を供給する複数の洗浄液供給口63,64が設けられている。これにより、洗浄液供給口63,64から洗浄液23を供給した後、ワイパー部材35を洗浄液供給口63,64よりもワイピング方向A1の上流側からインク吐出面F1に沿って移動させることによって、ワイパー部材35で洗浄液23を保持しながらインク吐出面F1を拭くことができる。このため、インク吐出面F1を清浄化することができる。
なお、ワイピング動作は、1回のパージ動作に対して複数回行ってもよい。また、環境温度、環境湿度、インクジェット記録装置100の主電源オフ時間などに応じて、1回のパージ動作に対するワイピング動作の回数を決定してもよい。例えば、高温、低湿などのインクの乾燥速度が大きくインクの増粘性が高くなり易い環境である場合、主電源オフ時間が長い場合などは、1回のパージ動作に対してワイピング動作を2回又は3回行うことが考えられる。また、主電源オン時には、主電源オンから印刷開始前の所定時間の経過後にパージ動作及びワイピング動作を実行することが好ましい。
また、前述の実施形態では、洗浄液供給動作をワイピング動作の前に実行する例について示したが、洗浄液供給動作は、ワイパー部材35が洗浄液供給領域R2に進入する前であれば、ワイピング動作と同時に実行してもよい。また、本実施形態では、パージ動作をワイピング動作の前に実行する例について示したが、パージ動作は、ワイパー部材35がインク吐出領域R1に進入する前であれば、ワイピング動作と同時に実行してもよい。
また、上記実施形態では、洗浄液23及びパージインク22を用いて記録ヘッド17a〜17cの回復動作を行う例について示したが、洗浄液23だけを用いて記録ヘッド17a〜17cの回復動作を行ってもよい。即ち、パージ動作は行わなくてもよい。
また、前述の実施形態では、洗浄液供給領域R2及び溝部65を有する洗浄液供給部材60をヘッド部18とは別体で設けた例について示した。しかしながら、本発明は、これに限らず、洗浄液供給部材60を設けず、洗浄液供給口63,64及び溝部65をヘッド部18に設けてもよい。
また、前述の実施形態では、複数の溝部65が直線状に形成した例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば図18に示した本発明の第1変形例の洗浄液供給部材60のように、複数の溝部65を湾曲状に形成してもよい。
また、前述の実施形態では、複数の溝部65が直線状に形成され、同一方向に傾斜した例について示したが、本発明はこれに限らない。例えば図19に示した本発明の第2変形例の洗浄液供給部材60のように、複数の溝部65がワイピング方向A1に対して互いに反対方向に傾斜した第1溝部651及び第2溝部652を含んでいてもよい。同様に、複数の溝部65を湾曲状に形成する場合において、例えば図20に示した本発明の第3変形例の洗浄液供給部材60のように、湾曲状の第1溝部651及び第2溝部652がワイピング方向A1に対して互いに反対方向に傾斜していてもよい。
また、前述の実施形態では、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64がワイピング方向A1の直交方向の直線上に並んで配置した例について示したが、第1洗浄液供給口63及び第2洗浄液供給口64の一方又は双方をワイピング方向A1とは非直交の交差方向に並んで配置し、又は曲線上に配置してもよい。また、第2洗浄液供給口64は省略してもよい。
また、上述した実施形態および変形例の構成を適宜組み合わせて得られる構成についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
100 インクジェット記録装置
17a〜17c 記録ヘッド
18a インク吐出ノズル
23 洗浄液
35 ワイパー部材
63 第1洗浄液供給口
64 第2洗浄液供給口
65 溝部
651 第1溝部
652 第2溝部
F1 インク吐出面
R1 インク吐出領域
F2 洗浄液供給面
R2 洗浄液供給領域

Claims (7)

  1. インクが吐出されるインク吐出ノズルと、
    前記インク吐出ノズルが設けられたインク吐出領域を有するワイピング面に接触して予め定められた第1方向へ移動するワイパー部材と、
    前記ワイピング面における前記インク吐出領域よりも前記第1方向の上流側かつ予め定められた前記ワイパー部材の移動開始位置よりも前記第1方向の下流側において、前記第1方向に交差する第2方向に離間する列状に並んで配置された複数の第1洗浄液供給口と、
    前記複数の第1洗浄液供給口の列よりも前記第1方向の下流側において前記第1方向に対して傾斜して互いに平行に延びる部分を有する複数の溝部と、を備えるインクジェット記録装置。
  2. 前記複数の溝部は、第1溝部と、前記第1方向に対して前記第1溝部とは反対方向に傾斜した第2溝部と、を含む請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記複数の溝部は、前記複数の第1洗浄液供給口のうちの互いに隣接する第1洗浄液供給口の間に延びる部分を有する請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記複数の第1洗浄液供給口よりも前記第1方向の下流側において前記第2方向に離間する列状に並んで配置され、前記複数の第1洗浄液供給口の列に対して平行な列を成す複数の第2洗浄液供給口をさらに備える請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記複数の第1洗浄液供給口及び前記複数の第2洗浄液供給口は、前記第2方向に沿って千鳥状に配置されている請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記複数の溝部は、前記複数の第2洗浄液供給口のうちの互いに隣接する第2洗浄液供給口の間に延びる部分を有する請求項4又は5に記載のインクジェット記録装置。
  7. 複数の前記溝部は、前記複数の第2洗浄液供給口の列よりも前記第1方向の下流側において延びる部分を有する請求項4〜6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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