JP2004106539A - 液体噴射ヘッド用キャリッジ、液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、及び、液体噴射ヘッドのキャリッジへの取付方法 - Google Patents

液体噴射ヘッド用キャリッジ、液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、及び、液体噴射ヘッドのキャリッジへの取付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 要液体隔離部品に液体を接触させず、これにより製品の不良を防ぎ、信頼性を著しく向上させる液体噴射ヘッド用キャリッジ及び液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】 液体を噴射するノズル383aと、このノズルを有する液体流路形成部380と、この液体流路形成部を配置するヘッドケース部370と、このヘッドケース部を保持するヘッド用基台310と、このヘッド用基台に配置され、前記液体流路形成部に液体を供給する液体供給部120と、を備える液体噴射ヘッドを載置するヘッド載置部240を有し、前記ヘッド載置部が、ヘッド載置基部244と、このヘッド載置基部と前記ヘッドケース部との間隔を位置決めするために前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部241とを有し、前記ヘッド用基台支持部は、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向かって突出して形成される構成となっている。
【選択図】 図8

Description

 本発明は、各種液体を吐出可能な液体噴射ヘッドが取り付けられる液体噴射ヘッド用キャリッジ、液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、及び、液体噴射ヘッドのキャリッジへの取付方法に関するものである。
 各種の液体を吐出可能な液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機噴射ヘッド等がある。
 ここで、図14は、代表的な液体噴射ヘッドであるインクジェット式記録ヘッド10(以下、記録ヘッド10という)の構成を示す概略斜視図である。この図14に示すように、記録ヘッド10には、記録ヘッド10をキャリッジ20に装着する際に、高さ方向の位置決めとなるヘッド側位置決め部11が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。そして、図15に示すように、キャリッジ20側にも、記録ヘッド10のヘッド側位置決め部11に対応する位置にキャリッジ側位置決め部21が形成されている。このような記録ヘッド10をキャリッジ20内に装着すると、図16に示すように、キャリッジ側位置決め部21とヘッド側位置決め部11とが当接し、記録ヘッド10がキャリッジ20に対し、高さ方向に精度良く位置決めされる。
特開2003−53968号公報(第1図)
 このようにキャリッジ20に装着された記録ヘッド10には、図14に示すように、上部にインクを供給するインクカートリッジを脱着するためのインクカートリッジ装着区画13が形成されている。したがって、このインクカートリッジ装着区画13にインクカートリッジを装着するが、装着されたインクカートリッジが破損等してインクカートリッジ内のインクが漏れ出すと、この漏れだしたインクが図15及び図16に示すキャリッジ20内に入り込んでしまう。そして、入り込んだインクはキャリッジ底部に向かって移動し、キャリッジ側位置決め部21にまで達することになる。このキャリッジ側位置決め部21は、記録ヘッド10のヘッド側位置決め部11と当接等している。このため、漏れたインクは、ヘッド側位置決め部11を介して、例えば毛細管現象等によって記録ヘッド10に伝わることになる。
 ところで、記録ヘッド10には、インク等の液体との接触によって不具合が生じる可能性のある部品(以下、要液体隔離部品という。)が搭載されている。この要液体隔離部品の一種に回路基板12がある。そして、この回路基板12は、例えば図14に示すように、ヘッドケースの取付側端部、即ち、フランジ状の基部に重ねた状態で取り付けられている。このため、ヘッド側位置決め部11から伝わったインクは、利用者が記載ヘッド10を有するプリンタを輸送等する際にプリンタを傾けたりすると、記録ヘッド10をさらに伝わって回路基板12にまで達し、接触によって回路を電気的に短絡させてしまうという問題があった。
 本発明は、以上の点に鑑みなされたものであり、要液体隔離部品と液体との接触を確実に防止し、これにより製品の信頼性を著しく向上させる液体噴射ヘッド用キャリッジ、液体噴射装置、及び、液体噴射ヘッドの取付方法を提供することを目的とする。
 上記目的を達成するため、本発明は、液体流路形成部が配置されるヘッドケース部、及び、このヘッドケース部を保持するヘッド用基台を備え、液体供給部から液体流路形成部へ供給された液体を吐出可能な液体噴射ヘッドが取り付けられ、この液体噴射ヘッドが載置されるヘッド載置部を備えた液体噴射ヘッド用キャリッジであって、前記ヘッド載置部に、ヘッド載置基部と、このヘッド載置基部と前記ヘッドケース部との間隔を規定すべく前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部とを設け、前記ヘッド用基台支持部を、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向けて突出させて設けたことを特徴とする。
 また、本発明は、液体流路形成部が配置されるヘッドケース部、及び、このヘッドケース部を保持するヘッド用基台を備え、液体供給部から液体流路形成部へ供給された液体を吐出可能な液体噴射ヘッドと、この液体噴射ヘッドを載置させるためのヘッド載置部を有する液体噴射ヘッド用キャリッジと、この液体噴射ヘッド用キャリッジを、液体噴射対象に対して相対的に移動させるキャリッジ移動手段と、を有する液体噴射装置であって、前記ヘッド載置部に、ヘッド載置基部と、このヘッド載置基部と前記ヘッドケース部との間隔を規定すべく前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部とを設け、前記ヘッド用基台支持部を、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向かって突出させて設けたことを特徴とする。
 これらの発明によれば、ヘッド載置部に載置された液体噴射ヘッドのヘッドケース部は、ヘッド載置基部と直接、当接等しないで配置される。即ち、ヘッド用基台支持部を、ヘッド載置基部からヘッド用基台に向かって突出させて形成したので、キャリッジ内に載置されたヘッドケース部は、ヘッド用基台支持部によってヘッド載置基部から離隔した状態となる。このため、ヘッド載置基部とは直接的に当接することなく支持される。したがって、液体供給部の破損等によってキャリッジ内に入り込んだ液体が、キャリッジ底面のヘッド載置基部に達しても、この漏れた液体が液体噴射ヘッド側に伝わることを事前に防止できる。これにより、液体噴射ヘッドに備えられた電子部品等の要液体隔離部品に対し、漏れた液体が伝わって生じる短絡等の不具合を確実に防止できる。その結果、このキャリッジを備えた製品の信頼性を著しく向上させることができる。
 上記発明において、前記ヘッド用基台支持部と前記ヘッド用基台とを固定する固定手段を設ける構成が好ましい。さらに、この固定手段を、雄ねじ部と、この雄ねじ部が螺合される雌ねじ部とから構成し、ヘッド載置基部とヘッドケース部の一方には一対の位置決めピンを突設する一方、他方には位置決めピンに当接可能な一対の当接板部を形成し、雄ねじ部の締め込み時におけるヘッド用基台と雄ねじ部との摩擦によってヘッドケース部をねじ締め方向へ付勢し、位置決めピンを当接板部に押し当ててヘッドケースの位置決めを行う構成が好ましい。
 これらの発明によれば、ヘッドケース部がヘッド載置基部に接していなくても、不安定にならず、液体噴射ヘッドをキャリッジに対して堅固に取り付けることができる。また、雄ねじの締め込み時における摩擦力を利用して位置決めピンを当接板部に押し付ける構成であるため、液体噴射ヘッドの位置決めに際してカム等の特別な部品を必要としない。このため、外部からの液体の浸入経路を減らすことができ、要液体隔離部品と液体との接触機会をより少なくすることができる。さらに、雄ねじの締め込みによって液体噴射ヘッドの取り付けと位置決めとがなされるため、作業性の向上も図れる。
 上記発明において、当接板部の一方を、コ字状に屈曲した板材によって構成することが好ましい。
 この発明によれば、雄ねじの締め込み時において、コ字状に屈曲した当接板部の隅角部に位置決めピンを入り込ませることができる。これにより、位置決めピンの位置をより確実に規定でき、液体噴射ヘッドの高精度な位置決めを実現できる。
 上記発明において、ヘッド載置基部とヘッドケース部の他方に、位置決めピンの一部が挿入可能な挿入空部を設ける構成が好ましい。
 この発明によれば、挿入空部の分だけ位置決めピンを長く設けることができ、必要な高さを抑えつつもピン長手方向についての位置決めピンと当接板部の接触面積を増やすことができる。その結果、液体噴射ヘッドの高精度な位置決めを実現できる。
 上記発明において、前記ヘッド載置部側の液体を外部に排出するための排出口を設け、ヘッド載置基部には、この排出口に液体を導くための液体案内手段を設ける構成が好ましい。
 この発明によれば、液体供給部の破損等に起因して漏れだした液体がヘッド載置基部に達したとしても、この漏れた液体は液体案内手段により排出口に導かれて外部に排出される。このため、漏れた液体がキャリッジ内に溜まり難くなり、要液体隔離部品の不良を確実に防止できる。
 上記発明において、液体案内手段を、ヘッドケースに基板を介して配置される電子部品を回避させて配置する構成が好ましい。なお、この発明における電子部品は、要液体隔離部品の一種である。
 この発明によれば、液体噴射ヘッドをキャリッジに装着した状態で、電子部品がヘッド載置基部に近接して配置されたとしても、漏れた液体はこの電子部品に接触し難い。このため、漏れた液体が電子部品に伝わって生じる短絡等の不具合を事前に防止できる。
 上記発明において、液体案内手段は、ヘッド載置基部から起立して凸状に形成された液体案内リブであり、この液体案内リブの先端部とヘッドケース部とを、液体を保持可能な微小間隔を隔てて配置し、液体案内リブの基部とヘッド載置基部との境界部には、液体案内用のエッジ部を形成する構成が好ましい。
 この発明によれば、ワイパーブレード等による払拭時において、液体が飛散等して液体案内リブとヘッドケース部との間に入り込んでも、この入り込んだ飛散インク等を微小間隔で保持することができる。そして、この保持された液体は、液体案内リブに導かれて液体噴射ヘッド用キャリッジの排出口から排出されることになる。さらに、液体案内リブの基部とヘッド載置基部との境界部には、液体案内用のエッジ部が形成されているため、漏れた液体をより効率良く排出口へ導くことができる。
 上記発明において、液体案内リブは、液体噴射ヘッドの一部が挿入される貫通孔の近傍に配置した飛散防止リブを含み、この飛散防止リブを、前記液体噴射ヘッドに対する払拭手段によるワイピングの方向に対し略直交する方向であって、貫通孔の少なくとも一辺側に沿って配置する構成が好ましい。
 この発明によれば、ワイピング時に飛翔したインク等の液体を飛散防止リブに衝突させることができるので、液体が広範囲に飛び散ってしまう不具合を確実に防止することができる。
 上記発明において、ヘッドケース部にはヘッド保護部を形成し、液体案内リブには、前記液体案内リブの先端部より低い段差部を形成し、この低い段差部と前記ヘッド保護部との間で一定の微小間隔を保持する構成が好ましい。
 この発明によれば、ヘッド保護部とヘッド載置基部との間にも液体案内リブの段差部で一定の微小間隔が形成される。したがって、ノズル等から漏れ出てヘッド保護部の表面に伝わった液体も、このヘッド保護部の表面と液体案内リブの段差部と間に保持される。このため、保持された液体は液体案内リブに導かれ、排出口から排出されることになる。その結果、漏れた液体がキャリッジ内に溜まり難くなり、要液体隔離部品の不良を確実に防止できる。
 また、本発明は、ヘッド載置部を備えた液体噴射ヘッド用キャリッジへの液体噴射ヘッドの取付方法であって、前記ヘッド載置部には、ヘッド載置基部と、このヘッド載置基部と液体噴射ヘッドのヘッドケース部との間隔を規定すべく前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部とを設け、このヘッド用基台支持部を、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向かって突出して形成し、ヘッド用基台支持部とヘッド用基台とを固定する固定手段を設けると共に、この固定手段には雄ねじ部及びこの雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を設け、前記ヘッド載置基部とヘッドケース部の一方には一対の位置決めピンを突設する一方、他方には位置決めピンに当接可能な一対の当接板部を形成し、前記雄ねじ部の締め込み時におけるヘッド用基台と雄ねじ部との摩擦によってヘッドケース部をねじ締め方向へ付勢し、位置決めピンを当接板部に押し当ててヘッドケースの位置決めを行うことを特徴とする。
 この発明によれば、雄ねじの締め込みによって液体噴射ヘッドの取り付けと位置決めとがなされるため、作業性の向上が図れる。また、カム等の特別な機構を省略できるので、外部からの液体の浸入経路を減らすことができ、要液体隔離部品と液体との接触機会を少なくすることもできる。
 上記発明において、ヘッド用基台支持部側に向けてヘッド用基台を付勢する第1の外力と、位置決めピンを当接板部に押し当てる方向にヘッド用基台を付勢する第2の外力とを付与した状態で、雄ねじ部を締め込む方法が好ましい。この場合において、雄ねじ部の締め込み終了後に、第1の外力と第2の外力の付与を解くようにしてもよい。
 これらの発明によれば、第1の外力と第2の外力を付与した状態で雄ねじ部を締め込むので、液体噴射ヘッドの取付位置の精度をより高めることができる。
 以下、本発明を実施するための最良の形態を、添付図面等を参照して詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下の説明は、代表的な液体噴射装置であるインクジェット式記録装置を例に挙げて行う。
 まず、インクジェット式記録装置(以下、「記録装置」という)の概略構成について、図1を参照して説明する。この記録装置100は、紙等の媒体(着弾対象物の一種)Pの表面へ液体状のインクを噴射して印刷等を行う装置である。そして、例示した記録装置100は、インクを噴射するインクジェット式記録ヘッド300(以下、「記録ヘッド」という。図2参照)、この記録ヘッド300が取り付けられるキャリッジ200、キャリッジ200を主走査方向に移動させるキャリッジ移動手段130、媒体Pを移送するプラテンローラ160等を備えている。ここで、上記のインクは、本発明の液体の一種であり、インクカートリッジ120に貯留されている。また、このインクカートリッジ120は、本発明の液体貯留部の一種であり、記録ヘッド300に対して取り付け可能に構成されている。
 上記のキャリッジ移動手段130はタイミングベルト131を備えている。そして、このタイミングベルト131はDCモータ等のキャリッジ駆動手段140により駆動される。従って、キャリッジ駆動手段140が作動すると、キャリッジ200はガイド手段150に案内されて、主走査方向(プラテンローラ160の軸方向)である矢印A4の方向に移動する。
 記録装置100の非印刷領域であるホームポジションには、例えばキャリッジ200に搭載された記録ヘッド300のノズル面(ノズルプレート383の外側表面,図3参照。)を払拭(ワイピング)する払拭手段107が配置されている。この払拭手段107は例えばワイパーブレードによって構成される。そして、このワイパーブレードとしては、ゴム等のある程度弾性を備える払拭に適した材料及び形態が選択される。この払拭手段107は、キャリッジ200に対して相対的に移動することで記録ヘッド300のノズル面を払拭する。即ち、ワイピング時にあっては、ワイパーブレードを移動させてその先端部をノズル面の移動軌跡と交差するように位置付ける。ワイパーブレードを移動させたならば、キャリッジ駆動手段140を作動させ、記録ヘッド300のノズル面がワイパーブレードを通過するようにキャリッジを移動させる。この通過に伴ってワイパーブレードの先端部がノズル面に当接し、ノズル面が払拭される。
 この払拭手段107に隣接して、上記ホームポジション若しくはその近傍に、被覆部材109が配置されている。被覆部材109は、例えば、記録ヘッド300の先端部に当接し得るトレイ状の部材である。この被覆部材109では、トレイ内の空間が封止空部として機能し、この封止空部内に記録ヘッド300のノズル383aを臨ませた状態でノズル面に密着する。そして、この密着状態で封止空部(密閉空間)内を負圧化すると、ノズル383aから記録ヘッド300内のインクが吸引されて封止空部内に排出される。これにより、ノズル383a付近で増粘したインクをも強制的に排出してクリーニングされる。なお、この被覆部材109にはポンプユニット108が接続されており、このポンプユニット108の作動によって封止空部内を負圧化する。したがって、ポンプユニット108、被覆部材109、そして払拭手段107とにより、記録ヘッド300の清掃手段110が構成される。
 次に、記録ヘッド300の構成について説明する。ここで、図2及び図3は、キャリッジ200に収容される記録ヘッド300の概略斜視図であり、図4は記録ヘッド300の分解斜視図である。例示した記録ヘッド300は、本発明におけるヘッド用基台の一種であるカートリッジ基台310(以下、「基台」という)を有している。この基台310には、図4に示すように、ヘッドケース370が取り付けられる。ここで、ヘッドケース370は、本発明におけるヘッドケース部の一種であり、その先端部には流路ユニット380が取り付けられる(配置される)。この基台310は例えば合成樹脂によって成型されており、図2に示すように、その一面(図において上面)には複数の区画が設けられている。各区画には、図4に示すフィルタ330を介して、インク供給針320が取り付けられている。そして、これらの区画にはインクカートリッジ120が取り付けられる。即ち、インクカートリッジ120はこの基台310上に配置される。そして、この区画は、インクカートリッジ120の各色のインクの数に対応して設けられている。また、インクカートリッジ120は、流路ユニット380に供給されるインクを貯留する部材であり、本発明における液体供給部の一種として機能する。
 上記した区画とは反対側となる基台310の他面には、図4に示すように、回路基板350が取り付けられる。この回路基板350は電子部品の一種であり、例えばインクの噴射ノズルを駆動するためのドライブ回路等や、記録装置本体側との接続のためのコネクタ、インク供給用の貫通孔等を備えている。そして、この回路基板350は、インク等の液体から隔離することが求められる要液体隔離部品の一種である。このため、回路基板350は、パッキンとして機能するシート部材340を介して取り付けられている。なお、このシート部材340には、インク供給用の貫通孔340aが形成されている。そして、この貫通孔340aは、回路基板350の貫通孔と対応する位置及び大きさに形成されている。
 この他に、記録ヘッド300は、吐出駆動手段として複数の圧電振動子を備える振動子ユニット360を備えている。そして、この振動子ユニット360は、ヘッドケース370に取り付けられる。振動子ユニット360は、固定板に複数の圧電振動子を並列的に固定したもので、図示しないテープキャリアを介して、回路基板350から駆動電圧(駆動信号)が供給されるようになっている。この振動子ユニット360が駆動されることで、流路ユニット380に形成されるノズルからインクが吐出されるようになっている。簡単に説明すると、圧電振動子の収縮によって圧力室が膨張して圧力室内にインクが供給される。そして、この膨張状態から急激に圧電振動子を伸長させることで圧力室が収縮し、圧力室内のインクが急激に加圧されてノズル383aからインク滴が吐出される。このように、振動子ユニット360は、駆動電圧の供給によって伸縮するものであるため、外部からこの駆動電圧を供給する必要がある。それ故、図示しないテープキャリアの端部は、回路基板350の貫通孔に挿通されて折り曲げられた後、回路基板350に半田接続されることで、上記コネクタ等と電気的に接続されている。
 ヘッドケース370は、図3に示すように、基台310に固定されるものであり、振動子ユニット360を収容するためのケーシングである。このため、ヘッドケース370には、振動子ユニット360を収容可能な収容空部が形成されている。そして、振動子ユニット360は、この収容空部内に挿入され、接着等によって固定されている。そして、ヘッドケース370は、例えばフランジ状に広がる形状の基部371と、この基部371から一体に図3において下方に突出したほぼ直方体ブロック状の先端部372を有している。この先端部372の先端面(基部371とは反対側の端面)には、流路ユニット380が接着剤等により固定されている。この流路ユニット380は、本発明における液体流路形成部の一種であり、例えば図4に示すように、弾性板381、流路形成基板382及びノズルプレート383を順次積層し、接着剤等で固定して一体化することにより作製されている。ここで、ノズルプレート383は例えばステンレス製の薄板から作製された板状部材であり、記録装置100のドット形成密度に対応したピッチで微細なノズル383aが列状に形成されている。また、図3及び図4に示すヘッドカバー390は、本発明におけるヘッド保護部の一種であり、例えば金属製の薄板部材によって構成されている。このヘッドカバー390は、ノズルプレート383の外側からその周縁部を包囲するようにヘッドケース370の先端部372に取り付けられる。そして、流路ユニット380や先端部372を衝撃等から保護する。
 次に、キャリッジ200の構成について説明する。図5及び図6は、キャリッジ200の構成を示す概略斜視図である。これらの図に示すように、キャリッジ200は、前部側壁210、後部側壁220、両側壁230a、230b、及び、底板240を備えている。即ち、このキャリッジ200は、底板240の周縁から前部側壁210、後部側壁220、両側壁230a及び230bを立設した上面開放の箱状部材である。これらの中で、底板240は本発明のヘッド載置部の一種であり、ヘッドケース370の基部371等が載置される。図5等に示すように、この底板240には、例えば矩形の貫通孔243が形成されており、この貫通孔243に図3に示す記録ヘッド300のヘッドケース370の先端部372が挿入され、底板240から露出するように形成されている。即ち、この貫通孔243の外形は、先端部372よりも一回り大きく、フランジ状の基部371よりも小さく設定される。これにより、キャリッジ200の内側空間に記録ヘッド300を配置した際に、先端部372は貫通孔243を通ってキャリッジ200の外側に露出するが、基部371や基台310は貫通孔243を通過できないためキャリッジ200の内側空間に位置する。
 次に、底板240について詳細に説明する。この底板240は、底板下面(底板内表面)244とボス241とを有している。即ち、図5及び図6に示すように、この底板240では、底板下面244から複数のボス241を突設している。ここで、底板下面244は本発明のヘッド載置基部の一種であり、ボス241は本発明のヘッド用基台支持部の一種である。そして、ボス241は、底板下面244とヘッドケース370の基部371とを所定間隔に位置決めすべく基台310を支持するものであり、底板下面244から基台310に向けて突出させた状態で形成されている。本実施形態のボス241は、高さ7mm程度とされ、合計3本設けられている。
 また、このボス241には、雌ねじ部分241aが形成されている。この雌ねじ部分241aは、本発明における固定手段の一部を構成するものである。なお、3つのボス241に対応して、図3の基台310には、ボス受け部310bが3箇所に形成されている。そして、ヘッドケース370の先端部372が底板240の貫通孔243内に挿入されるように記録ヘッド300をキャリッジ200内に配置すると、キャリッジ200のボス241上に基台310のボス受け部310bが位置付けられる。このとき、図3のボス受け部310bの内側にボス241が挿入されることで、特に平面方向(XY方向)の位置決めを正確に行うことができる。
 また、ボス241の雌ねじ部分241aと螺合する雄ねじ部分310aが、基台310とは別部材として設けられている。そして、図3に示すように、この雄ねじ部分310aは基台310のボス受け部310bに配置される。したがって、これらの雄ねじ部分310aと雌ねじ部分241aとを螺合することで、ボス241と基台310とを固定することができる。すなわち、これらの雄ねじ部分241a及び雌ねじ部分310aは、本発明の固定手段の一種として機能している。
 次に、キャリッジ200内に記録ヘッド300を収容した状態について説明する。ここで、図7は、キャリッジ200内に記録ヘッド300を収容し、基台310のボス受け部310bにボス241を挿入した状態を示す概略断面説明図である。この図に示すように、記録ヘッド300のキャリッジ200内への収容状態において、ヘッドケース370の先端部372は、キャリッジ200の底板240の貫通孔243から突出し、底板240よりも外側に露出している。このとき、ヘッドケース370の基部371は、ボス241が基台310を支持していることから、キャリッジ200の底板下面244とは直接的に当接等せず、所定間隔Wだけ離れて配置されることになる。即ち、図7に示すように、基台310のボス受け部310bにボス241が挿入されてボス241の先端部が当接することで、基部371は高さ方向に位置決めされる。この所定間隔Wは、例えば3mm程度となるように調整されている。つまり、基部371は、底板下面244から3mm程度浮いた状態で取り付けられている。
 このようにしてキャリッジ200内に収容された記録ヘッド300には、インクカートリッジ120が図2のインク供給針320に接続される。このため、インクカートリッジ120に貯留されたインクが流路ユニット380に供給される。ここで、インクカートリッジ120が記録ヘッド300の上部に配置されているため、インクカートリッジ120が何らかの原因で破損等すると、内部のインクが図7の矢印Vの方向に流下して基台310を伝わり、キャリッジ200の側面等を経て底板下面244に達することになる。そして、底板下面244に達したインクは、図7の矢印Tで示すように、ヘッドケース370方向へと流れていく。
 ここで、本実施形態では、ヘッドケース370の基部371を底板下面244から浮かせた状態で支持しており、ヘッドケース370の基部371と底板下面244との間を所定間隔Wだけ離隔させている。このため、万一インクが漏れてしまったとしても、この漏れたインクがヘッドケース370の基部371から記録ヘッド300に伝わってしまう不具合を事前に防ぐことができる。
 すなわち、従来は、底板下面とヘッドケースの基部とが当接したり、或いは、僅かに隙間が形成された状態でヘッドケースの基部が支持されていたので、漏れたインクが毛細管現象等によって底板下面から基部を介して記録ヘッド側に伝わる可能性が高かった。これに対し、本実施形態では、所定間隔Wが形成されているので、かかる毛細管現象等を防止する構成となっている。その結果、インクが漏れたとしても、このインクが基部371を介して記録ヘッド300に伝わってしまう不具合を未然に防ぐことができる。
 また、図4に示すように、記録ヘッド300は、回路基板350をヘッドケース370上に備えているので、上述の漏れたインクがヘッドケース370を介して回路基板350に達してしまうと、インクにより電気的短絡等が生じる可能性があった。しかし、本実施形態では、漏れたインクがヘッドケース370に伝わり難い構造であるため、回路基板350にも伝わらず回路基板350の電気的短絡等を未然に防ぐことができる。
 また、図1に示すように、記録ヘッド300はキャリッジ200と共に、非印刷領域であるホームポジションに移動させられ、このホームポジションで払拭手段107によりワイピングされる。具体的には、図7に示すように、弾性変形可能なブレード等によって記録ヘッド300のノズルプレート383の表面を擦ることで、余分なインクを払拭除去することになる。
 この場合において、擦られたインクが飛散等すると、この飛散したインクがキャリッジ200と先端部372との間隔(隙間)Yを通じて、キャリッジ200の底板下面244に内に入り込む虞がある。しかし、このような場合でも、底板下面244と基部371とが所定間隔Wだけ離れているので毛細管現象の発生を防止でき、入り込んだインクが記録ヘッド300側へ伝わる不具合を未然に防ぐことができる。したがって、入り込んだインクは、ヘッドケース370上の回路基板350には達せず、回路基板350を保護することができる。
 ところで、図6に示すように、本実施形態のキャリッジ200には、底板下面244に溜まったインクを外部に排出するための排出口として機能するインク排出口250が形成されている。加えて、このインク排出口250へ向けてインクを導くためのリブ242が形成されている。このリブ242は、本発明の液体案内手段の一種であり、例えば図6に示すように、直線状、山形形状(逆くの字形状)、くの字形状等、複数形状の突条として形成されている。また、図7に示すように、このリブ242は、キャリッジ200の底板下面244から起立して小ブロック状に突出するように形成された液体案内リブと表現することもできる。
 また、図9(b)に示すように、キャリッジ200に記録ヘッド300が取り付けられた状態で、基部371の表面とリブ242(段差部242aが形成されていないリブ242)との間には微小空間Z1が形成されるように、基部371の配置及びリブ242の高さが規定されている。この微小空間Z1は、飛散インク等を保持するための部分であり、インク保持に適した間隔に設定されている。すなわち、ワイパーブレードによるワイピングでノズル面の余分なインクを除去するとき、擦られたインクが飛散等して、図3のヘッドカバー390と先端部372との間に入り込むことがある。しかし、本実施形態では微小空間Z1を設けているので、飛散インクが入り込んだとしてもこのインクを微小空間Z1で保持することができる。なお、このリブ242には、段差部242a(後述する。)が形成されていないため比較的高く形成することができ、基部371との間隔を狭めることが可能である。本実施形態において、この微小空間Z1は0.5mm程度に形成されている。そして、この0.5mm程度の空間により上述の飛散インクを保持し、リブ242を介してキャリッジ200側に導く構成となっている。これにより、ヘッドケース370の先端部372との間に入り込んだ飛散インクを記載ヘッド300側へ伝わらせることなく、効果的にキャリッジ200側へ移すことができる。
 ところで、図7に示すように、ヘッドケース370の基部371とヘッドカバー390とは高さが異なり、ヘッドカバー390の方が低く配置されている。即ち、記録ヘッド300の取り付け状態において、ヘッドカバー390のフランジ部分390aは、基部371と底板下面244の間の高さに配置されている。この高さの差に対応するためのリブ242の段差部242aを示すのが、図6及び図8である。この段差部242aは、その高さを他の部分よりも一段低くした部分といえる。このため、段差部242aに対応する部分を低リブ部分、他の部分を高リブ部分と表現することもできる。そして、これらの図に示すように、段差部242aは、キャリッジ200の貫通孔243の近傍の一辺側(図における右側の辺)に沿って長く形成されている。この段差部242aは、図3のヘッドカバー390が配置される部分に対応した位置に形成されている。すなわち、ヘッドカバー390とリブ242との間に微小空間Z2を設けるため、リブ242に段差部242aが設けられている。
 図9(a)は、図7のD部の概略拡大図である。この図に示すように、一部のリブ242には、段差部242aが形成されその高さが下げられ、ヘッドカバー390と段差部242aとの間で一定の微小間隔Z2が形成されるようになっている。この微小間隔Z2は、図9(b)のリブ242とケースヘッドの基部371との間隔と同様に、例えば0.5mm程度の隙間となっている。これにより、ワイピング等の際に、飛散インク等がヘッドカバー390の表面に伝わっても、このインクは微小間隔Z2によって保持される。そして、後述するように、リブ242に導かれて、キャリッジ200のインク排出口250から排出される。したがって、毛細管現象等によって、飛散インク等がヘッドケース370やヘッドカバー390を介して、上の回路基板350にまで伝わるのを未然に防ぐことができるので、回路基板350等の電機部品を保護することができる構成となっている。
 ところで、この段差部242aが形成されているリブ242(低リブ部分)は、飛散防止リブとしても機能する。すなわち、このリブ242(飛散防止リブ)は、図7に示すように、払拭手段107で払拭(ワイピング)する方向に形成されている。具体的には、図における左右方向に対して略直交する方向に延在している。したがって、払拭手段107によるワイピングでインクが飛散したとしても、この飛散したインクは飛散防止リブに当接し、キャリッジ200内に浸入することを事前に防げる。
 また、図8に示すように、この飛散防止リブにおける延在方向の途中には、切り欠き部242bが設けられている。そして、この切り欠き部242bは、リブ上端面から底板下面244に亘って一連に形成されている。したがって、キャリッジ200の底板下面244のインクは、この切り欠き部242bを通り、キャリッジ200の貫通孔243からも外部に排出されることになる。さらに、この切り欠き部242bの図8の右側には、山形リブ(逆くの字形に形成されているリブ242)が配置されている。したがって、上述のワイピングにより飛散したインクが切り欠き部242bから浸入したとしても、この山形リブによって浸入が阻止される。このような浸入阻止を効率的に行うため、この山形リブは、切り欠き部242bに対してワイピング方向側(図における右側)に配置されている。さらに、山形リブは、切り欠き部242b側に両側が屈曲する(即ち、末広がりな)山形に形成されている。
 このようなリブ242が設けられているので、インクがヘッドケース370に付着した状態で、利用者によって記載ヘッド300が傾けられたとしても、付着したインクは、リブ242によってキャリッジ200側に案内される。これにより、インクが回路基板350にまで伝わる不具合を確実に防止でき、この回路基板350を保護できる。また、リブ242を設けることで、基部371やヘッドカバー390との間に微小空間Z1、Z2を形成しているので、この点でも飛散インク等が回路基板350側へ回り込む不具合を未然に防止できる。
 ところで、図8に示すように、リブ242は、その一部がくの字状に形成される共に、図5に示すインク排出口250に向かって形成されている。このため、前記リブ242を介して底板240側に案内されたインクは、このリブ242、特に図8の右下に示すく字状のリブ242によってインク排出口250に導かれる。また、このリブ242の基部と底板下面244との境界部には、図9(a),(b)に示すエッジ部245が形成されている。そして、リブ242によって導かれた飛散インク等は、このエッジ部245を伝わって流動するため、このインクを効果的にインク排出口250に導くことができる。従って、飛散インク等がキャリッジ200の底板下面244に広がることを未然に防止することができる。
 また、前記微小空間Z1、Z2とリブ242を介して導かれたインクのみならず、上述の基台310から底板下面244側に伝わったインクも、このリブ242のエッジ部245によって、効果的に外部へ排出されることになる。このため、キャリッジ200の底板下面244に不要なインクが溜まり難くなり、記録ヘッド300等へ伝わる不具合を確実に防止できる。
 ところで、図3に示すように、記録ヘッド300には、図において下側に突出するように電子部品の一種であるコネクタ301が配置される。そして、このコネクタ301は、ヘッドケース370に回路基板350を介して配置されている。また、このコネクタ301は、記録ヘッド300をキャリッジ200に装着したときには、キャリッジ200の底板下面244に近接して配置されることになる。具体的には、図8に示すように、前記リブ242の形成位置の近傍に配置される。そこで、前記リブ242のうち、インク排出口250と直接接続されているリブ242を、図示のようにくの字状に曲げ、コネクタ301を回避するように形成する構成が好ましい。このように構成することで、リブ242によってインク排出口250にインクが導かれる際に、このインクがコネクタ301に伝わり電気的短絡等が生じる不具合を確実に防ぐことができる。
 以上のように構成されているキャリッジ200に記録ヘッド300を装着し、図1に示す記録装置100とすることで、インクカートリッジ120からインク漏れ等が生じた際、又は、変形可能なブレード等によってワイピングしてインクの飛散が生じた際において、これらのインクが記録ヘッド300の回路基板350等に伝わることを未然に防ぐことができる。このため、電気的短絡等が生じ難い、製品として信頼性が著しく向上可能な記録装置100を構成できる。
 ところで、上述の実施形態では、記録ヘッド300とキャリッジ200の平面方向の位置決め、即ち、ノズル列の方向調整を、3個のボス受け部310bのそれぞれにボス241を挿入することで行っていた。この構成では、3組のボス241及びボス受け部310bの全てを高い寸法精度で作製する必要がある。即ち、ノズル列の方向を正確に規定するためには、ボス241の外径とボス受け部310bの内径とを同寸法に揃える必要がある。このため、記録ヘッド300がキャリッジ200に対して傾いてしまうと、ボス241が挿入し難くなる等の問題があった。また、図10に示すように、カム410,420を設けて平面方向の位置決めを行う構成もあるが、この構成では、カム410,420を設けた部分にインクの通り道ができてしまう。このため、ワイピング等で飛散したインクがキャリッジ200内に浸入し、記録ヘッド300にまで達する虞があり、電気回路等を保護する点で好ましくない。以下、これらの点を考慮し、取り付け作業を容易化した他の実施形態について説明する。
 図11〜図13に示すように、この実施形態では、キャリッジ200の底板下面244から2本の位置決めピン246(246A,246B)を突設し、ヘッドケース370の基部372には2組の当接板部373,374及び挿入空部375,376を設けている。そして、雄ねじ部分310aの締め込み時における基台310と雄ねじ部分310aとの摩擦によってヘッドケース370をねじ締め方向へ付勢し、位置決めピン246を当接板部373,374に押し当ててヘッドケース370の位置決めを行う。
 まず、位置決めピン246について説明する。図12に示すように、本実施形態では、位置決めピン246を、貫通孔243の左右両側(主走査方向側)に1本ずつ設けている。便宜上、以下の説明では、図12において、貫通孔243の左側に位置する位置決めピンを第1位置決めピン246Aといい、右側に位置する位置決めピンを第2位置決めピン246Bという。これらの位置決めピン246A,246Bに関し、その形状は同じである。具体的には、円形台座246aの上に、この台座246aよりも一回り小さい円柱形のピン本体246bを突設している。これらの位置決めピン246A,246Bに関し、ピン本体246bの直径は2mm前後とされる。また、その長さ(全体の高さ)は、挿入空部375,376の底面との位置関係によって規定される。即ち、図13に示すように、記録ヘッド300のキャリッジ200への取り付け時において、ピン先端面246cが挿入空部375,376の底面375a,376aに接しない程度の長さに設定される。言い換えると、このピン先端面246cが底板下面244よりも奥側であって挿入空部375,376の底面よりも手前に位置する長さに設定される。
 次に、当接板部373,374及び挿入空部375,376について説明する。これらの当接板部373,374及び挿入空部375,376は、ヘッドケース370の基部372に、上記の位置決めピン246に対応した位置に設けられている。当接板部373,374は、記録ヘッド300をキャリッジ200に位置決めする際に、位置決めピン246が当接する部分である。また、挿入空部375,376は、この位置決め時において位置決めピン246の一部分が挿入される空部(凹部)である。これらの当接板部373,374及び挿入空部375,376の組も、位置決めピン246と同様に一対設けられている。具体的には、先端部372よりも左側の位置に一組設けられ、右側の位置に一組設けられる。これらの当接板部373,374及び挿入空部375,376についても、便宜上序数を付して表すことにする。具体的には、上記の第1位置決めピン246Aに当接等する当接板部及び挿入空部を第1当接板部373及び第1挿入空部375といい、第2位置決めピン246Bに当接等する当接板部及び挿入空部を第2当接板部374及び第2挿入空部376という。
 第1当接板部373は、ノズルプレート側から見て略コ字状に屈曲された板状部材であり、基壁部373aと、この基壁部373aの左右両側から延設された一対の側壁部373bとからなる。本実施形態において、この第1当接板部373の高さは1〜2mm程度であり、厚さ(基壁部373a及び側壁部373bの厚さに相当)も1〜2mm程度である。また、基壁部373aの幅(側壁部373b同士の間隔に相当)は5〜6mm程度であり、側壁部373bの幅(基壁部373aからの距離に相当)は3〜4mm程度である。
 また、第1挿入空部375は、基壁部373aと側壁部373bとで区画される矩形領域に、基部372の厚さ方向の途中までの深さで設けられた矩形状の空部である。本実施形態では、この第1挿入空部375の深さを2〜3mm程度に設定している。
 一方、第2当接板部374に関し、その高さは1〜2mm程度、幅は4〜5mm程度、厚さは1〜2mm程度である。また、第2挿入空部376は、第2当接板部374の直前の位置に形成された矩形状の空部である。そして、その大きさは第1挿入空部375とほぼ同じである。
 なお、これらの位置決めピン246、当接板部373,374、及び挿入空部375,376を設けたことから、本実施形態では、ボス241とボス受け部310bとのクリアランスは、上述した実施形態よりも大きく設定される。例えば、単にボス241をボス受け部310bに嵌合した状態において、記録ヘッド300がキャリッジ200に対し、多少ガタつく程度の大きさに設定される。
 次に、記録ヘッド300をキャリッジ200に取り付ける手順について説明する。この場合、まず、図11〜図13に示すように、記録ヘッド300をキャリッジ200内に挿入する。この時、ボス241の先端部をボス受け部310b内に挿入すると共に、位置決めピン246の先端部を挿入空部375,376に挿入する。このとき、第1挿入空部375には第1位置決めピン246Aの先端部が挿入され、第2挿入空部376には第2位置決めピン246Bの先端部が挿入される。ここで、第1位置決めピン246Aに関しては、第1当接板部373の基壁部373aと一方の側壁部373bによって構成される隅角部に位置付けておく。
 記録ヘッド300を挿入したならば、雄ねじ部分310aを締め込む。このとき、雄ねじ部分310aの締め込みにより、雄ねじ部分310aの頭部や軸部と基台310との間に摩擦が生じ、この摩擦によって記録ヘッド300には回転方向の力が加わる。これに伴い、ヘッドケース370もねじ締め方向へ付勢される。この締め込みによって記録ヘッド300の取り付けと位置決めとをあわせて行うため、本実施形態では、まずボス241A(図12参照)に螺合する雄ねじ部分310aを最初に締め込む。即ち、締め込みによるヘッドケース370の付勢方向が、位置決めピン246を当接板部373,374に押し付ける向きとなる雄ねじ部分310aを最初に締め込む。
 この雄ねじ部分310aの締め込みにより、図13(c)の模式図に示すように、第1位置決めピン246Aは第1当接板部373に、第2位置決めピン246Bは第2当接板部374にそれぞれ押し付けられる。このため、記録ヘッド300のキャリッジ200への取り付け位置が精度良く規定される。また、第1位置決めピン246Aは、第1当接板部373の隅角部に位置しているため、締め込みによってこの隅角部に押し付けられることになる。従って、隅角部が位置基準となり、記録ヘッド300の取付位置の精度をより高めることができる。
 そして、最初の雄ねじ部分310aを十分に締め込んだならば、残りの雄ねじ部分310a、即ち、ボス241B,241Cに螺合する雄ねじ部分310aを締め込む。
 このように、本実施形態では、雄ねじ部分310aの締め込み時における摩擦力を利用して位置決めピン246を当接板部373,374に押し付けるので、雄ねじ部分310aの締め付けによって記録ヘッド300の取り付けと位置決めとがなされ、作業性の向上が図れる。また、記録ヘッド300の位置決めに際してカム等の特別な部品を必要としないので、外部からのインクの浸入経路を減らすことができ、電気部品とインクとの接触機会をより少なくすることができる。
 また、上記実施形態では、挿入空部375,376を設け、位置決めピン246の一部をこの挿入空部375,376に挿入する構成としている。この構成より、挿入空部375,376の分だけ位置決めピン246を長く設けることができ、必要な高さを抑えつつもピン長手方向についての位置決めピン246と当接板部373,374の接触面積を増やすことができる。その結果、記録ヘッド300の高精度な位置決めが実現できる。
 そして、この雄ねじ部分310aの締め込み時において、ボス241(ヘッド用基台支持部)側に向けて基台310を付勢する第1の外力と、位置決めピン246を当接板部373,374に押し当てる方向に向けて基台310を付勢する第2の外力とを付与してもよい。この構成では、これらの外力によっても基台310の位置決めがなされるので、記録ヘッド300が動き難く、その取付位置の精度を高めることができる。さらに、これらの外力については、雄ねじ部分310aの締め込み終了後に、第1の外力と第2の外力の付与を解いてもよい。
 なお、本発明は、上述の各実施形態に限定されない。例えば、ヘッドケース370の基部372から位置決めピン246を突設し、キャリッジ200の底板下面244に当接板部373,374及び挿入空部375,376を設けてもよい。また、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成することもできる。
インクジェット式記録装置の構成を示す概略斜視図である。 キャリッジに収容される記録ヘッドの概略斜視図である。 キャリッジに収容される記録ヘッドの概略斜視図である。 記録ヘッドの分解斜視図である。 キャリッジの構成を示す概略斜視図である。 キャリッジの構成を示す概略斜視図である。 キャリッジ内に記録ヘッドを収容し、基台のボス受け部にボスを挿入して配置した状態を示す概略断面説明図である。 リブがキャリッジの底面に配置されている状態を示す概略平面図である。 (a)は、図7のD部の概略拡大図である。(b)は、図6及び図8のリブのうち段差部が形成されていない部分と、図7のヘッドケースの基部との位置関係を示す概略説明図である。 (a)は、記録ヘッド側に設けられたカムを説明する概略部分拡大図である。(b)は、キャリッジ側に設けられたカムを説明する概略部分拡大図である。 他の実施形態における記録ヘッドの概略斜視図である。 他の実施形態におけるキャリッジを説明する概略平面図である。 (a)及び(b)は、位置決めピンと当接板部との当接状態を説明する概略断面図である。(c)は、当接板部の位置決めピンへの押し付け状態を説明する模式図である。 従来のインクジェット式記録ヘッドの構成を示す概略斜視図である。 従来のキャリッジの主に内部構成等を示す概略斜視図である (a)は、記録ヘッドをキャリッジに装着した状態を示す概略断面図である。(b)は、(a)の矢印Mの部分の概略部分拡大図である。
符号の説明
100…インクジェット式記録装置,110…清掃手段(107…払拭手段,108…ポンプユニット,109…被覆部材),120…インクカートリッジ,130…キャリッジ移動手段,131…タイミングベルト,140…駆動手段,150…ガイド手段,160…プラテンローラ,200…キャリッジ,210…前部側壁,220…後部側壁,230a・230b…両側壁,240…底板,241…ボス,241a…雌ネジ部分,242…リブ,242a…段差部,242b…切り欠き部,243…貫通孔,244…底板下面,245…エッジ部,246…位置決めピン,250…インク排出口,300…インクジェット式記録ヘッド,301…コネクタ,310…カートリッジ基台,310a…雄ネジ部分,310b…ボス受け部,320…インク供給針,330…フィルタ,340…シート部材,340a…貫通孔,350…回路基板,360…振動子ユニット,370…ヘッドケース,371…基部,372…先端部,373・374…当接板部,375・376…挿入空部,380…流路ユニット,381…弾性板,382…流路形成基板,383…ノズルプレート,383a…ノズル,390…ヘッドカバー,410・420…カム

Claims (14)

  1.  液体流路形成部が配置されるヘッドケース部、及び、このヘッドケース部を保持するヘッド用基台を備え、液体供給部から液体流路形成部へ供給された液体を吐出可能な液体噴射ヘッドが取り付けられ、この液体噴射ヘッドが載置されるヘッド載置部を備えた液体噴射ヘッド用キャリッジであって、
     前記ヘッド載置部に、ヘッド載置基部と、このヘッド載置基部と前記ヘッドケース部との間隔を規定すべく前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部とを設け、
     前記ヘッド用基台支持部を、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向けて突出させて設けたことを特徴とする液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  2.  前記ヘッド用基台支持部と前記ヘッド用基台とを固定する固定手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  3.  前記固定手段が、雄ねじ部と、この雄ねじ部が螺合される雌ねじ部とを有し、
     前記ヘッド載置基部とヘッドケース部の一方には一対の位置決めピンを突設する一方、他方には位置決めピンに当接可能な一対の当接板部を形成し、
     前記雄ねじ部の締め込み時におけるヘッド用基台と雄ねじ部との摩擦によってヘッドケース部をねじ締め方向へ付勢し、位置決めピンを当接板部に押し当ててヘッドケースの位置決めを行うことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  4.  前記当接板部の一方を、コ字状に屈曲した板材によって構成したことを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  5.  前記ヘッド載置基部とヘッドケース部の他方に、前記位置決めピンの一部が挿入可能な挿入空部を設けたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  6.  前記ヘッド載置部側の液体を外部に排出するための排出口を設け、
     前記ヘッド載置基部には、この排出口に液体を導くための液体案内手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  7.  前記液体案内手段を、前記ヘッドケースに基板を介して配置される電子部品を回避させて配置したことを特徴とする請求項6に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  8.  前記液体案内手段は、前記ヘッド載置基部から起立して凸状に形成された液体案内リブであり、
     この液体案内リブの先端部と前記ヘッドケース部とを、液体を保持可能な微小間隔を隔てて配置し、
     前記液体案内リブの基部と前記ヘッド載置基部との境界部には、液体案内用のエッジ部を形成したことを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  9.  前記液体案内リブは、前記液体噴射ヘッドの一部が挿入される貫通孔の近傍に配置した飛散防止リブを含み、
     この飛散防止リブを、前記液体噴射ヘッドに対する払拭手段によるワイピングの方向に対し略直交する方向であって、前記貫通孔の少なくとも一辺側に沿って配置したことを特徴とする請求項8に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  10.  前記ヘッドケース部にヘッド保護部を形成し、
     前記液体案内リブには、前記液体案内リブの先端部より低い段差部を形成し、
     この低い段差部と前記ヘッド保護部との間で一定の微小間隔を保持することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の液体噴射ヘッド用キャリッジ。
  11.  液体流路形成部が配置されるヘッドケース部、及び、このヘッドケース部を保持するヘッド用基台を備え、液体供給部から液体流路形成部へ供給された液体を吐出可能な液体噴射ヘッドと、
     この液体噴射ヘッドを載置させるためのヘッド載置部を有する液体噴射ヘッド用キャリッジと、
     この液体噴射ヘッド用キャリッジを、液体噴射対象に対して相対的に移動させるキャリッジ移動手段と、を有する液体噴射装置であって、
     前記ヘッド載置部に、ヘッド載置基部と、このヘッド載置基部と前記ヘッドケース部との間隔を規定すべく前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部とを設け、
     前記ヘッド用基台支持部を、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向かって突出させて設けたことを特徴とする液体噴射装置。
  12.  ヘッド載置部を備えた液体噴射ヘッド用キャリッジへの液体噴射ヘッドの取付方法であって、
     前記ヘッド載置部には、ヘッド載置基部と、このヘッド載置基部と液体噴射ヘッドのヘッドケース部との間隔を規定すべく前記ヘッド用基台を支持するヘッド用基台支持部とを設け、
     このヘッド用基台支持部を、前記ヘッド載置基部から前記ヘッド用基台に向かって突出して形成し、
     ヘッド用基台支持部とヘッド用基台とを固定する固定手段を設けると共に、この固定手段には雄ねじ部及びこの雄ねじ部が螺合する雌ねじ部を設け、
     前記ヘッド載置基部とヘッドケース部の一方には一対の位置決めピンを突設する一方、他方には位置決めピンに当接可能な一対の当接板部を形成し、
     前記雄ねじ部の締め込み時におけるヘッド用基台と雄ねじ部との摩擦によってヘッドケース部をねじ締め方向へ付勢し、位置決めピンを当接板部に押し当ててヘッドケースの位置決めを行うことを特徴とする液体噴射ヘッドの取付方法。
  13.  前記ヘッド用基台支持部側に向けてヘッド用基台を付勢する第1の外力と、前記位置決めピンを当接板部に押し当てる方向にヘッド用基台を付勢する第2の外力とを付与した状態で、前記雄ねじ部を締め込むことを特徴とする請求項12に記載の液体噴射ヘッドの取付方法。
  14.  雄ねじ部の締め込み終了後に、前記第1の外力と第2の外力の付与を解くことを特徴とする請求項13に記載の液体噴射ヘッドの取付方法。
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