JP2007062357A - 液体噴射ヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドカバーの強度の低下に起因する不具合の発生を防止しつつ、ノズル開口と記録媒体との距離を縮めて高画質化・高速化に適応することが可能な液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】ヘッドカバー19の止着耳片部45を、ヘッドケース18の取付部48に取付けるための止着ピン46を挿通する止着孔47を開設すると共に、側壁部44の側の基端部45bよりも先端部45aが取付部側に近づく方向に傾斜させて構成し、止着耳片部45の止着孔47に止着ピン46を挿通して、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けるようにした。
【選択図】図6

Description

本発明は、インクジェット式記録ヘッド等の液体噴射ヘッドに係り、特に、ノズル開口を有したノズル形成基板の液滴吐出側の表面の一部を覆うように取付けられるヘッドカバーを備え、ノズル開口から液滴を吐出可能な液体噴射ヘッドに関する。
圧力室内の液体に圧力変動を生じさせることでノズル開口から液滴として吐出させる液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等がある。
このような液体噴射ヘッドには種々の形式があるが、例えば、インクジェット式記録装置(以下、単にプリンタという)におけるインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)は、リザーバから圧力室を経てノズル開口に至る一連の液体流路が形成された流路ユニットや圧力室の容積を変動可能な圧力発生素子を有するアクチュエータユニット等を備えたヘッドユニットと、液体流路に連通する複数のノズル開口を列設してなるノズル列を有する金属製のノズルプレート(ノズル形成基板の一種)と、これらのヘッドユニット及びノズルプレートが固定される樹脂製のヘッドケースとを備えたものがある。
この記録ヘッドにおけるノズルプレートは、ノズルプレートのノズル開口を露出可能な開口窓部が開設された金属製のヘッドカバーによって被われた状態でヘッドケースに固定されるようになっている。このヘッドカバーは、ヘッドユニットやノズルプレートを保護し、外部からの衝撃で各部が剥離することを防止する機能を果たすものである。また、このヘッドカバーとノズルプレートとの間に、開口窓部の形状に合わせた開口部を有した固定板を設けることで、この固定板によってヘッドカバーとノズルプレートとの隙間を塞ぐことができ、これにより、この隙間に記録紙等の記録媒体が入り込むのを防止して、ヘッドカバーの変形、紙ジャム等の不具合を防止する液体噴射ヘッドもある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、この種のプリンタ等で使用される記録ヘッドでは、近年、画質向上・高速化等の要求に応えるため、記録ヘッドのノズル開口(ノズルプレートの表面)と記録媒体との距離(プラテンギャップ)を縮めて印字の精度や安定性の向上を図る傾向がある。また、プラテンギャップは、記録紙等の記録媒体の反りや浮きとの関係で、ある程度の距離を確保しなければならず、容易に縮めることができない。このプラテンギャップを縮める一つの方法として、ノズルプレートの表面の縁を被覆しているヘッドカバーの肉厚を薄くすることで、記録ヘッドの先端部に位置するヘッドカバーと記録媒体との距離は一定のまま、ノズルプレートの液滴吐出側の表面を記録媒体により近づける方法が考えられる。しかしながら、ただ単に、ヘッドカバーの肉厚を薄くしたのでは、ヘッドカバーの強度の低下により、ヘッドカバーとノズルプレートの隙間(段差)が生じてしまい、紙ジャム、及び、変形等の不具合が発生したり、ヘッドカバーとノズルプレートとの段差によりワイピング部材が損傷する不具合が発生する虞がある。また、肉厚の薄いヘッドカバーは、強度の低下により、ノズルプレートやヘッドケース等との密着性が低下することで、全体として十分な剛性を確保することができなくなり、記録ヘッドを外部の衝撃から保護する機能を果せなくなる虞もある。
特開2005−96419号公報
本発明は、このような事情に鑑み、ヘッドカバーの強度の低下に起因する不具合の発生を防止しつつ、ノズル開口と記録媒体との距離を縮めて高画質化・高速化に適応することが可能な液体噴射ヘッドを提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、ノズル開口を有するノズル形成基板と、前記ノズル形成基板が固定されるヘッドケースと、前記ノズル形成基板の外側から当該ノズル形成基板の縁を被覆して前記ノズル開口を露出する状態でヘッドケースに取付けられる金属製のヘッドカバーとを備え、前記ヘッドカバーは、前記ヘッドケースへの取付け状態で前記ノズル形成基板の液滴吐出側の表面の一部に重畳するフレーム部と、該フレーム部の外周縁から前記ヘッドケースの側面側に延出した側壁部と、該側壁部から先端部を側方に向けて延出した止着耳片部を有し、前記止着耳片部は、前記ヘッドケースの取付部に取付けるための止着部材を挿通する止着孔を開設すると共に、前記側壁部側の基端部よりも前記先端部が前記取付部側に近づく方向に傾斜させて構成され、前記止着耳片部の止着孔内に止着部材を挿通して、前記フレーム部をノズル形成基板側に押圧した状態で、ヘッドカバーをヘッドケースに取付けるようにしたことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる第1の態様では、止着耳片部は、ヘッドケースの取付部に取付けるための止着部材を挿通する止着孔を開設すると共に、前記側壁部側の基端部よりも前記先端部が取付部側に近づく方向に傾斜させて構成され、前記止着耳片部の止着孔内に止着部材を挿通して、前記フレーム部をノズル形成基板側に押圧した状態で、ヘッドカバーをヘッドケースに取付けるようにしたので、ヘッドカバーの浮き上がりを防止し、フレーム部とノズル形成基板の表面との隙間をなくすことができる。したがって、肉厚が薄いヘッドカバーを用いても、ヘッドカバーとノズル形成基板との隙間に記録媒体等が入り込み、ヘッドカバーを変形させる不具合等を防止することができる。また、肉厚の薄いヘッドカバーを用いても、フレーム部とノズル形成基板との段差も低減できるため、ワイピングの際に、段差の引っ掛かりによるワイピング部材の損傷を防止することができる。さらに、肉厚が薄いヘッドカバーを用いても、ヘッドカバーとノズル形成基板やヘッドケースとの密着性を向上させることができるので、ヘッドカバーを取付けた状態で十分な剛性を確保することができ、従来同様にキャッピングやワイピング等の外部からの衝撃から液体噴射ヘッドを保護することができる。
加えて、本発明における液体噴射ヘッドは、肉厚の薄いヘッドカバーを用いることができるため、ノズル形成基板の液滴吐出側の表面と記録媒体との距離を縮めて設定することができる。これにより、この液体噴射ヘッドを用いると、記録の精度や安定性の向上が図れるので、高画質化や高速化に適応することができる。
本発明の第2の態様は、前記止着部材が前記取付部の取付面上に突設され、前記止着耳片部の一部が前記取付部の取付面に当接した状態で、前記ヘッドカバーが前記ヘッドケースに取付けられていることを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第2の態様では、止着耳片部が取付面に当接することで、フレーム部をノズル形成基板側に押圧した状態とすることができ、ヘッドカバーの浮き上がりをより確実に防止することができる。
本発明の第3の態様は、前記取付部と前記止着部材の前記止着孔に挿通されている部分とが略同一径を有し、前記止着耳片部が、前記側壁部側の基端部よりも前記先端部が前記取付部側に近づく方向に傾斜した状態で前記止着部材の先端部のかしめ部によって係止され、前記止着部材の前記かしめ部が、その面方向に亘って略均一な厚さを有することを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第3の態様では、フレーム部をノズル形成基板側に押圧した状態となるまで、止着耳片部を取付部側に押し込むことができると共に、かしめ部の厚さが略均一であるため、かしめ部の形状の経時変化によるヘッドカバーの浮き上がりも防止することができる。
本発明の第4の態様は、前記止着耳片部には、少なくとも一方の側縁を折り曲げてリブを形成したことを特徴とする第1〜3の何れかの態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第4の態様では、止着耳片部に、少なくとも一方の側縁を折り曲げてリブを形成したので、止着耳片部を固定する際に、止着部材からの押圧力によって、止着耳片部が撓むことを防止することができる。したがって、止着部材より止着耳片部に掛けられた押圧力を、側壁部を介して効率的にフレーム部に伝えることができる。
本発明の第5の態様は、前記フレーム部には、前記ノズル形成部材のノズル開口を露出可能な開口窓部が開設され、前記開口窓部の内周縁に、開口窓部に向けて表面を傾斜させた面押し部を形成したことを特徴とする第1〜4の何れかの態様の液体噴射ヘッドにある。
かかる第5の態様では、開口窓部の内周縁に、開口窓部に向けて表面を傾斜させた面押し部を形成したので、ヘッドカバーのフレーム部の内周縁とノズル形成基板との段差をより低減させることができる。したがって、ワイピングの際に、ワイピング部材の引っ掛かりを防止し、ワイピング部材の損傷をより一層防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、以下の説明は、本発明の液体噴射ヘッドとして、インクジェット式記録装置(液体噴射装置の一種。以下、単にプリンタという)に搭載されるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)を例に挙げて行う。
(実施形態1)
まず、プリンタの概略構成について、図1を参照して説明する。プリンタ1は、記録紙等の記録媒体2の表面へ液滴状のインクを吐出して画像等の記録を行う装置である。このプリンタ1は、インクを吐出するインクジェット式記録ヘッド3(本発明の液体噴射ヘッドの一種に相当。以下、記録ヘッドという)、この記録ヘッド3が取付けられるキャリッジ4、キャリッジ4を主走査方向に移動させるキャリッジ移動機構5、記録媒体2を副走査方向に移送するプラテンローラ6等を備えている。ここで、上記のインクは、本発明の液体の一種であり、インクカートリッジ7に貯留されている。このインクカートリッジ7は、記録ヘッド3に対して着脱可能に装着される。
上記のキャリッジ移動機構5は、駆動プーリと遊転プーリとの間に張設されたタイミングベルト8を備え、駆動プーリにはDCモータ等のパルスモータ9の出力軸が接続されている。したがって、パルスモータ9が作動すると、キャリッジ4は、プリンタ1に架設されたガイドロッド10に案内されて、主走査方向(記録媒体2の幅方向)に往復移動する。
プリンタ1の非記録領域であるホームポジションには、例えばキャリッジ4に搭載された記録ヘッド3のノズル形成面(ノズルプレート17のインク吐出側の表面/図3,5参照)を払拭(ワイピング)するワイピング機構15が配設されている。このワイピング機構15は、ゴムやエラストマー等の弾性部材により構成されたワイパーブレード15′(ワイピング部材の一種)を有しており、このワイパーブレード15′をその先端部が記録ヘッド3の移動方向と交差する方向に向けて装着することにより、記録ヘッド3の通過に伴ってワイパーブレード15′の先端部がノズルプレート17の表面を摺接し、これによりノズルプレート17の表面が払拭されるように構成されている。
このワイピング機構15に隣接して、上記ホームポジション若しくはその近傍に、キャッピング機構21が配設されている。キャッピング機構21は、記録ヘッド3のノズルプレート17の表面に当接し得るトレイ状のキャップ部材21′を有し、このキャップ部材21′内の空間が封止空部として機能し、この封止空部内に記録ヘッド3のノズル開口16を臨ませた状態でキャップ部材21′がノズルプレート17の表面に密着するように構成されている。また、このキャッピング機構21には、ポンプユニット22が接続されており、このポンプユニット22の作動によって封止空部内を負圧化することができる。そして、ノズルプレート17の表面への密着状態でポンプユニット22を作動し、封止空部(密閉空間)内を負圧化すると、ノズル開口16から記録ヘッド3内のインクや気泡が吸引されてキャップ部材21′の封止空部内に排出されるようになっている。
図2及び図3は、上記記録ヘッド3の構成を説明する図であり、図2は記録ヘッド3を斜め上方から見た分解斜視図、図3は記録ヘッド3を斜め下方から見た分解斜視図である。この記録ヘッド3は、上記インクカートリッジ7内のインクを記録ヘッド3の内部に導入するインク供給針11が複数配設された供給針ユニット12と、アクチュエータユニット13や流路ユニット14等のヘッド構成部材を有するヘッドユニット26とをヘッドケース18に備えて概略構成される。また、この記録ヘッド3において、ヘッドケース18の先端側には、ヘッドユニット26やヘッドユニット26の底面に接合されたノズルプレート17(ノズル形成基板の一種)の側部を保護すると共に、ノズルプレート17を接地電位に調整するためのヘッドカバー19が取付けられる。
ヘッドケース18は、上記供給針ユニット12と配線基板20が取付けられるベース部27と、このベース部27の底部から下方に向けて延出し、開口面にヘッドユニット26が取付けられる中空箱体状のケース部28とにより構成される部材である。このヘッドケース18と供給針ユニット12の材料としては、例えば、エポキシ系の合成樹脂等が用いられる。
ヘッドケース18のベース部27には、配線基板20が配設される基板配設部23が区画されている。配線基板20は、各種駆動信号用の電子部品が実装されると共に、アクチュエータユニット13のフレキシブルケーブル24の一端側端子が接続される接続端子が形成された基板であり、また、制御装置からのFFC(フレキシブルフラットケーブル)等の制御ケーブル(何れも図示せず)が電気的に接続されるコネクタ25を備えている。
上記ヘッドユニット26は、アクチュエータユニット13と流路ユニット14とから構成されており、これらを重ね合わせた状態で一体化してある。アクチュエータユニット13は、ノズル開口16に対応する圧力室を形成した圧力室プレート、連通口を形成した連通口プレート、及び、圧電素子を実装した振動子プレートを積層した状態で備え、また、TCP(テープキャリアパッケージ)等のフレキシブルケーブル24を、その他端側端子を圧電素子の端子部に電気的に接続した状態で備えている。このアクチュエータユニット13における圧電素子は、所謂撓み振動モードの圧電素子であり、この圧電素子を駆動、即ち、撓み変形させると、圧力室の容積が変化し、ノズル開口16からインク滴(液滴の一種)が吐出されるようになっている。
流路ユニット14は、インク供給口30とリザーバの圧力変動を緩和するコンプライアンス部31とを形成した供給口プレート32、インクカートリッジ側から導入されたインクが供給される複数のリザーバ33が形成されたリザーバプレート34、及び、複数のノズル開口16を列設してなるノズル列16′を有するノズル形成基板としてのノズルプレート17により構成されている。供給口プレート32とリザーバプレート34とは、積層した状態で熱溶着フィルム等によって接合されており、リザーバ33からノズル開口16に至るまでのインク流路を形成している。そして、このリザーバプレート34の供給口プレート32接合面とは反対側の面、即ち、ヘッドユニット26の底面は、ノズルプレート17が接合される。
次にヘッドカバー19について説明する。図4(a)は、ヘッドカバー19の平面図、(b)は、ヘッドカバー19の側面図、図5は、ヘッドカバー19がヘッドケース18に取付けられた状態の記録ヘッド3を示す図である。ヘッドカバー19は、ノズルプレート17と同様に、例えば、ステンレス鋼等の導電性を有する金属板で作製されており、ノズルプレート17の表面の縁を被覆してノズル開口16を露出した状態でヘッドケース18に取付けられる。
このヘッドカバー19は、中央部分に開口窓部43が開設された額縁状のフレーム部40と、このフレーム部40の外周縁からヘッドケース18の側面に沿って延出した側壁部44とにより概略構成されている。そして、ノズル列16′の左右両側に位置する側壁部44には、先端部45aを側方に向けて耳片状の止着耳片部45を延出しており、この止着耳片部45には、ヘッドケース18の取付部48に取付けるための止着ピン46(止着部材の一種)を挿通する止着孔47が開設されている。また、側壁部44は、ガイドロッド10を介してプリンタ1側に通じるアースライン(図示せず)に接続されるようになっている。これにより、ヘッドカバー19が接地電位に調整されるように構成されている。
ヘッドカバー19の開口窓部43は、上記ノズル開口16(ノズル列16′)を露出するように開口した窓枠状の形状をしており、その寸法(内寸)は、ノズルプレート17よりも小さめに設定されている。したがって、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けると、図5に示すように、ノズルプレート17がこのヘッドカバー19のフレーム部40の一部に重畳する状態で、開口窓部43から露出するようになっている。このように、ヘッドユニット26とノズルプレート17を外側から包囲するように、ヘッドケース18の先端側にヘッドカバー19が取付けられるので、記録ヘッド3をキャッピングやワイピング等による外部からの衝撃から保護するだけでなく、ノズルプレート17の表面、若しくは側面とヘッドカバー19とが当接(導通)し、これにより、ヘッドカバー19を介してノズルプレート17を接地電位に調整することができる。
ところで、上述した記録ヘッド3において、画質向上や高速化を図るため、インク滴の滴量を小さくして吐出したり、記録ヘッド3の走査方向の速度を上げたりすると、インク滴のミスト化や着弾位置のズレ等の不具合が発生し易くなる。このため、記録ヘッド3(ノズルプレート17のインク滴吐出側の表面)と記録媒体2との距離(以下、プラテンギャップ:PGという)を縮めることで、インク滴の着弾位置ズレを抑えて、印字の精度や安定性の向上を図る傾向がある。また、PGは、記録紙等の記録媒体2の反りや浮き等との関係で、ある程度の距離を設けなければならず、容易に縮めることができない。そこで、PGを縮める一つの方法として、図8に示すように、ノズルプレート17の表面の縁を被覆しているヘッドカバー19の肉厚を薄くすることで、ヘッドカバー19(記録ヘッド3の先端)と記録媒体2の距離G1(=G2)は一定のままで、ノズルプレート17のノズル開口16の形成された表面と記録媒体2との距離、すなわち、PGを縮める方法が考えられる。しかしながら、ただ単に、ヘッドカバー19の肉厚を薄くしたのでは、ヘッドカバー19の強度の低下により、ヘッドカバーが浮き上がってヘッドカバー19(フレーム部40)とノズルプレート17との隙間が生じてしまい、紙ジャムやヘッドカバー19の変形等の不具合が発生したり、また、ヘッドカバー19とノズルプレート17との段差が生じることにより、ワイピングの際にワイパーブレード15′が損傷する不具合が発生する虞がある。また、肉厚の薄いヘッドカバー19は、強度の低下により、ノズルプレート17やヘッドケース18等との密着性が低下することで、全体として十分な剛性を確保することができなくなり、記録ヘッド3を外部の衝撃から保護する機能を果さなくなる虞もある。
そこで、本発明では、ヘッドカバー19の止着耳片部45を、ヘッドケース18の取付部48に取付けるための止着ピン46を挿通する止着孔47を開設すると共に、側壁部44の側の基端部45bよりも先端部45aが取付部48側に近づく方向に傾斜させて構成し、止着耳片部45の止着孔47に止着ピン46を挿通して、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けるようにした。以下、この実施形態について詳しく説明する。
本実施形態では、図4,5に示すように、ヘッドカバー19の止着耳片部45を、基端部45bよりも先端部45aがヘッドケース18の取付部48に近づく方向に傾斜させて構成することで、止着ピン46のかしめ部46aよって止着耳片部45を取付部48に向けて押圧した状態で取付ける。すなわち本実施形態では、止着ピン46が取付部48よりも細い径を有して取付部48の取付面48a上に突設されており、ヘッドカバー19の止着耳片部45は、この取付部48の取付面48aに当接した状態で取り付けられている。これにより、基端部45bから取付部48側方向の力が側壁部44に伝わり、この側壁部44を介してフレーム部40に伝わる。その結果、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けることができる。
次に、本実施形態のヘッドカバー19の特徴について詳しく説明する。ヘッドカバー19の材料は、例えば、従来品の1/2の厚さの板材、すなわち、肉厚約0.1mmのステンレス等の金属基板が用いられる。そして、止着耳片部45は、図4(b)に示すように、側壁部44から先端部45aを側方に向けて延出し、且つ、基端部45bよりも先端部45aがヘッドケース18の取付部48(取付面48a)に近づく方向に傾斜させて構成されている。すなわち、止着耳片部45は、側壁部44とのなす角θが鈍角になるように構成されている。この止着耳片部45の取付面48aに対する傾斜角αを、例えば、α=10〜20°に設定している。したがって、一般的にはθ=90°+αとなる。これにより、基端部45bから取付面48aまでの距離、すなわち、押圧代dを設けることができる。この押圧代dによって、止着耳片部45を取付部48に向けて押圧した状態で止着ピン46を止着することができるので、止着耳片部45に掛る押圧力が側壁部44を介してフレーム部40に伝わり、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けることができる。この取付け方法は、後で詳述する。なお、この押圧代d、傾斜角αについては、ヘッドカバー19の材料、押圧する力の大きさにより、適宜設定することができる。
また、止着耳片部45には、少なくとも一方の側縁を折り曲げてリブ49を形成している。本実施形態では、図4で示すように、止着孔47に近い側縁側(図4(a)中において止着孔47の上方の側縁側)に、側縁を折り返してリブ49を形成している。このリブ49により、止着する際の止着ピン46からの力を、止着耳片部45の撓みを抑えて均等に受けることができる。
また、フレーム部40の開口窓部43の内周縁には、開口窓部43に向けて表面を傾斜させた面押し部50を形成している。本実施形態では、図5に示すように、ノズル列16′と平行な方向(ワイピング方向と直交する方向)の内周縁の一部に面押し部50を形成している。このように、面押し部50を形成すると、ノズルプレート17の表面とヘッドカバー19(フレーム部40の内周縁)との段差をより低減することができるので、ワイピング時の引っ掛かりによるワイパーブレード15′の損傷をより防止することができる。
次に、ヘッドケース18にヘッドカバー19を取付ける方法を説明する。図6(a)〜(c)は、記録ヘッド3の側面図であり、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付ける手順を順次説明する図である。図7(a)〜(c)は、図5のA−A断面図であり、図6に対応した、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付ける状態を順次説明する図である。図8は、肉厚の違うヘッドカバー19を取付けた記録ヘッド3のノズルプレート17と記録媒体2との距離の関係を説明する図である。
ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けるには、止着孔47に止着ピン46を挿通した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に覆い被せて、止着ピン46の先端部を加熱して溶解させてかしめることよってかしめ部46aを形成し、このかしめ部46aによって止着耳片部45を取付部48の取付面48aに固定して、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付ける。以下、詳しく説明する。
まず、ヘッドカバー19を、ノズルプレート17の表面の縁を覆うようにヘッドケース18に装着する。この時、フレーム部40は、ノズルプレート17から浮いた状態(図7(a))となり、止着耳片部45は、取付部48の取付面48aから突設した止着ピン46を止着孔47に挿通した状態となる(図6(a))。
ここで、本実施形態の止着ピン46は、ヘッドケース18の一部(取付部48と一体)であり、材料はエポキシ系の合成樹脂からなる。したがって、この止着ピン46の先端部を加熱して押し潰すと、図6(b)に示すように、止着ピン46の先端部にかしめ部46aが形成され、このかしめ部46aによって止着耳片部45をかしめ留めすることができる。すなわち、止着耳片部45を、かしめ部46aで取付部48の取付面48aに向けて押圧した状態で固定することができる。この時、止着ピン46のかしめ部46aから止着耳片部45に加えられる下向き(取付部48側の方向)の押圧力が、基端部45bを介して側壁部44に伝わり、側壁部44からフレーム部40へと伝わってゆく。その結果、フレーム部40では、側壁部44から伝わった力が、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧するように働く。そして、本実施形態では、図7(b)に示すように、フレーム部40の表面と側壁部44の内側面とのなす角を90°より若干小さい鋭角に設定してあるので、フレーム部40の開口窓部43の内周縁、すなわち、面押し部50の裏面(フレーム部40のノズルプレート17側の裏面の一部)の先端から、ノズルプレート17に圧接する。
最後に、止着耳片部45を、取付部48の取付面48aにほぼ平行になるように押圧した状態で固定して、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付ける。本実施形態では、図6(c)に示すように、止着耳片部45の押圧代dはゼロとせず、若干基端部45bが浮き上がった状態、例えば、傾斜角α=約3°なるように、取付ける。したがって、ヘッドケース18は、上述したように、フレーム部40の開口窓部43の内周縁がノズルプレート17の表面を押圧した状態で、ヘッドケース18に取付けられる(図7(c))。
このように、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けると、肉厚の薄いヘッドカバー19でも、ヘッドカバー19の変形や浮き上がりを防止でき、フレーム部40(特に開口窓部43の内周縁)とノズルプレート17とを密着させて、隙間をなくすことができる。したがって、そのヘッドカバー19とノズルプレート17との隙間に記録紙等の記録媒体2が入り込むことを防ぎ、紙ジャムやヘッドカバー19の変形等の不具合を防止することができる。また、フレーム部40とノズルプレート17とを密着させることができるので、肉厚を薄くすることにより、フレーム部40とノズルプレート17との段差も低減できる。したがって、ワイピングの際に、段差の引っ掛かりよるワイパーブレード15′の損傷を防止することができる。このことより、ノズルプレート17の表面に、ワイピングの際の拭き残しによるインク付着を防止することができ、インク付着による吐出不具合を可及的に防止することができる。さらに、ヘッドカバー19の両側の止着耳片部45を押圧した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けるため、ヘッドカバー19とノズルプレート17やヘッドケース18との密着性を向上させることができる。これにより、肉厚が薄く、強度の低いヘッドカバー19でも、ヘッドカバー19を取付けた状態で十分な剛性を確保することができ、キャッピングやワイピング等の外部からの衝撃から記録ヘッド3を保護することができる。
また、止着耳片部45が、一方の側縁を折り返してリブ49を形成しているので、止着ピン46からの押圧力によって、止着耳片部45が撓むことを防止することができる。したがって、止着ピン46より止着耳片部45に掛けられた押圧力を、効率的に基端部45bから側壁部44に伝え、この側壁部44を介してフレーム部40に伝えることができる。
また、開口窓部43の内周縁には、開口窓部43に向けて表面を傾斜させた面押し部50を形成しているので、ヘッドカバー19とノズルプレート17との段差をより低減させることができる。したがって、ワイパーブレード15′等のワイピング部材の引っ掛かりを防止し、ワイピング部材の損傷をより一層防止することができる。
加えて、本実施形態の記録ヘッド3は、上述したように、従前のヘッドカバーの肉厚Tよりも薄い肉厚t(すなわちt<T)で形成されたヘッドカバー19を用いることができるため、図8(a),(b)に示すように、記録ヘッド3の先端に位置するヘッドカバー19と記録媒体2と距離が一定(G2=G1)のまま、PGを小さくすることができる。このことより、ノズルプレート17の表面に形成されたノズル開口16と記録媒体2との距離を縮めることがでるので、印字の精度や安定性の向上が図れる。すなわち、本発明の記録ヘッド3を用いると、高画質化や高速化に適応することができる。
なお、本実施形態では、止着ピン46の先端部を加熱し押し潰してかしめ部46aを形成することにより止着耳片部45を取付ける例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、止着ピン46に代えてボルト(例えば植え込みボルト)を用いて、止着耳片部45をボルトに螺合したナットによって押圧した状態で取付けることも可能である。要するに、止着耳片部45を押圧して取付けることができるものであれば、どのようなものでもよい。
(実施形態2)
本実施形態は、ヘッドカバーとヘッドケースとの取付構造の変形例であり、その他の構造は実施形態1と同様であるため、説明は省略する。なお、図9は、ヘッドカバーがヘッドケースに取付けられた状態の記録ヘッドを示す図である。
図9に示すように、本実施形態に係るヘッドケース18は、取付部48Aが止着ピン46の一部、すなわち、止着ピン46のかしめ部46a以外の部分、と略同一径で設けられている。そして、本実施形態では、ヘッドカバー19の止着耳片部45が、側壁部44側の基端部45bよりも先端部45aが取付部48A側に近づく方向に傾斜した状態で、止着ピン46のかしめ部46aによって係止されるようにした。つまり、止着耳片部45がかしめ部46aによって係止された状態で、この止着耳片部45の側壁部44とのなす角θは鈍角のままで保持されるように、ヘッドカバー19がヘッドケース18に取付けられている。さらに、本実施形態では、止着ピンのかしめ部の厚さtが、その面方向に亘って略均一となるようにている。
このような本実施形態の構成としても、実施形態1の場合と同様に、基端部45bから取付部48A側方向の力が側壁部44に伝わり、この側壁部44を介してフレーム部40に伝わる。その結果、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧した状態で、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けることができる。また、かしめ部46aの厚さが略均一になっていることで、かしめ部46aの経時変化によるヘッドカバー19の浮きを防止することができる。
以下、このような本実施形態に係るヘッドケース18にヘッドカバー19を取付ける方法を説明する。図10(a)及び(b)は、記録ヘッド3の側面図であり、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付ける手順を順次説明する図である。図11(a)及び(b)は、フレーム部の拡大断面図であり、図10に対応した、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付ける状態を順次説明する図である。
まず、ヘッドカバー19を、図10(a)に示すように、ノズルプレート17の表面の縁を覆うようにヘッドケース18に装着する。この時、ヘッドカバー19は、フレーム部40の先端部が、ノズルプレート17の表面に当接した状態(図11(a))となり、止着耳片部45は、取付部48A上に設けられた止着ピン46を止着孔47に挿通した状態となる。フレーム部40の先端部がノズルプレート17表面に当接するのは、実施形態1で説明したように、フレーム部40の表面と側壁部44の内側面とのなす角を90°より若干小さい鋭角に設定してあるからである。
そして、本実施形態では、図10(b)に示すように、この止着ピン46の先端部に、所定温度に加熱されたヒートツール60を押し当て、止着ピン46の先端部をこのヒートツール60によって加熱して押し潰すと共に止着耳片部45を取付部48に向かって所定の押圧力で押圧する。これにより、止着ピン46の先端部にかしめ部46aが形成され、止着耳片部45がこのかしめ部46aに係止された状態となる。すなわち、止着耳片部45を、かしめ部46aで取付部48Aに向けて押圧した状態で、ヘッドカバー19がヘッドケース18に取付けられる。このとき、かしめ部46aから止着耳片部45に加えられる下向き(取付面側の方向)の押圧力が、基端部45bを介して側壁部44に伝わり、側壁部44からフレーム部40へと伝わってゆく。その結果、フレーム部40では、側壁部44から伝わった力が、フレーム部40をノズルプレート17側に押圧するように働く。
また、本実施形態では、止着ピン46を加熱及び加圧するヒートツール60の止着ピン46に当接する当接面(先端面)61が、止着耳片部45と略平行な面となるように形成されている。すなわち、ヒートツール60の当接面61は、止着ピン46の先端面46′に対しては所定角度で傾斜する傾斜面となっている(図10(a))。このため、ヘッドカバー19の止着耳片部45は、側壁部44側の基端部45bよりも先端部45aが取付部48A側に近づく方向に所定角度で傾斜した状態のままで、ヒートツール60によって取付部48A側に押圧され、且つ所定角度で傾斜した状態のままでかしめ部46aによって係止される。また、このように止着耳片部45を係止する止着ピン46のかしめ部46aは、その厚さtが、面方向に亘って略均一となるに形成される。
このように、ヘッドカバー19をヘッドケース18に取付けることにより、実施形態1の場合と同様に、肉厚の薄いヘッドカバー19でも、ヘッドカバー19の変形や浮き上がりを防止でき、フレーム部40(特に開口窓部43の内周縁)とノズルプレート17とを密着させて、隙間をなくすことができる。したがって、そのヘッドカバー19とノズルプレート17との隙間に記録紙等の記録媒体2が入り込むことを防ぎ、紙ジャムやヘッドカバー19の変形等の不具合を防止することができる等の効果を奏する。
また、本実施形態では、止着耳片部45がかしめ部46aによって極めて良好に係止されるため、ヘッドカバー19の浮きが発生するのを長期に亘って防止することができるという効果もある。
例えば、図12(a)及び(b)に示すように、当接面601が止着ピン406の先端面406′に対して略平行であるヒートツール600によって止着ピン406を加熱して取付部408側に押し潰すと、かしめ部406aは、止着耳片部405の基端部405b側ほど、その厚さが薄くなってしまう。このようなかしめ部406aによって止着耳片部405が係止されていると、かしめ部406aの経時変化によってヘッドカバー109の浮きが発生するという問題がある。すなわち、止着耳片部405の基端部405b側のかしめ部406aの厚さが薄い部分では経時変化が起こり易く、ヘッドカバー109の浮きが発生してしまうという問題がある。
しかしながら、本実施形態では、止着耳片部45を係止するかしめ部46aの厚さが略均一になっているため、経時変化によるヘッドカバー19の浮きの発生を防止することができる。したがって、上述した紙ジャムやヘッドカバー19の変形等の不具合を長期に亘って防止することができる。
(他の実施形態)
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上述の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、本発明は、ノズル形成基板の吐出側の表面の一部を覆うように取付けられるヘッドカバーを備えているものであれば、例示したプリンタには限らず、例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等、他の液体噴射ヘッドにも適用することができる。
プリンタの構成を説明する斜視図。 実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図。 実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図。 ヘッドカバーの構成を説明する平面図及び側面図。 実施形態1に係る記録ヘッドを示す平面図。 実施形態1に係るヘッドカバーをヘッドケースに取付ける手順の図。 実施形態1に係るヘッドカバーをヘッドケースに取付ける状態の断面図。 ノズルプレートと記録媒体との距離の関係を説明する図。 実施形態2に係る記録ヘッドを示す断面図。 実施形態2に係るヘッドカバーをヘッドケースに取付ける手順を示す図。 実施形態2に係るヘッドカバーをヘッドケースに取付ける状態の断面図。 従来技術に係るヘッドカバーとヘッドケースとの取付け状態を示す図。
符号の説明
1 プリンタ、 2 記録媒体、 3 記録ヘッド、 4 キャリッジ、 5キャリッジ移動機構、 6 プラテンローラ、 7 インクカートリッジ、 8 タイミングベルト、 9 パルスモータ、 10 ガイドロッド、 11 インク供給針、 12 供給針ユニット、 13 アクチュエータユニット、 14 流路ユニット、 15 ワイピング機構、 15 ワイパーブレード、 16 ノズル開口、 16′ ノズル列、 17 ノズルプレート、 18 ヘッドケース、 19 ヘッドカバー、 20 配線基板、 21 キャッピング機構、 21′ キャップ部材、 22 ポンプユニット、 23 基板配設部、 24 フレキシブルケーブル、 25 コネクタ、 26 ヘッドユニット、 27 ベース部、 28 ケース部、 30 インク供給口、 31 コンプライアンス部、 32 供給口プレート、 33 リザーバ、 34 リザーバプレート、 40 フレーム部、 43 開口窓部、 44 側壁部、 45 止着部、 45a 先端部、 45b 基端部、 46 止着ピン、 46a かしめ部、 47 止着孔、 48取付部、 48a 取付面、 49 リブ、 50 面押し部、 60 ヒートツール

Claims (5)

  1. ノズル開口を有するノズル形成基板と、
    前記ノズル形成基板が固定されるヘッドケースと、
    前記ノズル形成基板の外側から当該ノズル形成基板の縁を被覆して前記ノズル開口を露出する状態でヘッドケースに取付けられる金属製のヘッドカバーとを備え、
    前記ヘッドカバーは、前記ヘッドケースへの取付け状態で前記ノズル形成基板の液滴吐出側の表面の一部に重畳するフレーム部と、該フレーム部の外周縁から前記ヘッドケースの側面側に延出した側壁部と、該側壁部から先端部を側方に向けて延出した止着耳片部を有し、
    前記止着耳片部は、前記ヘッドケースの取付部に取付けるための止着部材を挿通する止着孔を開設すると共に、前記側壁部側の基端部よりも前記先端部が前記取付部側に近づく方向に傾斜させて構成され、
    前記止着耳片部の止着孔内に止着部材を挿通して、前記フレーム部をノズル形成基板側に押圧した状態で、ヘッドカバーをヘッドケースに取付けるようにしたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記止着部材が前記取付部の取付面上に突設され、前記止着耳片部の一部が前記取付部の取付面に当接した状態で、前記ヘッドカバーが前記ヘッドケースに取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記取付部と前記止着部材の前記止着孔に挿通されている部分とが略同一径を有し、
    前記止着耳片部が、前記側壁部側の基端部よりも前記先端部が前記取付部側に近づく方向に傾斜した状態で前記止着部材の先端部のかしめ部によって係止され、
    前記止着部材の前記かしめ部が、その面方向に亘って略均一な厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記止着耳片部には、少なくとも一方の側縁を折り曲げてリブを形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記フレーム部には、前記ノズル形成部材のノズル開口を露出可能な開口窓部が開設され、
    前記開口窓部の内周縁に、開口窓部に向けて表面を傾斜させた面押し部を形成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の液体噴射ヘッド。
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