JP2014034122A - インクジェットプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インク流路構造体の金属部分の腐食が抑制されること。
【解決手段】インクジェットプリンタ1は、インクの液滴を吐出する複数のノズル43を含むインク流路を有するインクジェットヘッド5を備える。インクジェットヘッド5は、インク流路が形成された流路ユニット18を有する。流路ユニット18は、インク流路の少なくとも一部を形成するベースプレート31を有する。キャップホルダ71は、ベースプレート31よりも標準電極電位が低い金属材料により形成されている。キャップ駆動モータ64は、ベースプレート31とキャップホルダ71とを接触及び離間させる。制御装置60は、キャップ駆動モータ64によるベースプレート31とキャップホルダ71との接触及び離間を制御する。
【選択図】図7

Description

本発明は、インクの液滴を吐出して画像や文字等を記録用紙に記録するインクジェットプリンタに関する。
インクの液滴を吐出して画像や文字等を記録用紙に記録するインクジェットプリンタは、インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドを備えている。特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、複数のプレートが積層されたインク流路構造体を有している。複数のプレートには、インク流路を構成する流路孔が形成されている。流路孔が形成された複数のプレートが積層されることにより、複数のノズルを有するインク流路が形成されたインク流路構造体が構成される。複数のプレートには、金属プレートが含まれている。従って、インク流路構造体には、金属部分が含まれており、この金属部分がインク流路の一部を形成している。
特開2009−160798号公報
特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、インク流路構造体にインク流路の一部を形成する金属部分が含まれている。このため、金属部分の標準電極電位が高い場合、金属部分へのインクの接触により、金属部分がインクへ溶出する可能性がある。金属部分がインクへ溶出すると、インクが顔料インクである場合、インクが凝集する可能性がある。
本発明の目的は、インクと接触するインク流路構造体の金属部分の電位を低下させることを目的とする。
第1の発明のインクジェットプリンタは、インクの液滴を吐出する複数のノズルを含むインク流路を有するインクジェットヘッドを備え、前記インクジェットヘッドは、前記インク流路が形成されたインク流路構造体を有し、前記インク流路構造体は、前記インク流路の少なくとも一部を形成する金属部分を有し、前記インク流路構造体の前記金属部分よりも標準電極電位が低い金属材料により形成され、前記金属部分に接触するように構成された接触部材と、前記金属部分と前記接触部材とを接触及び離間させる接触離間機構と、前記接触離間機構による前記金属部分と前記接触部材との接触及び離間を制御する制御手段と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明では、インクジェットヘッドが有するインク流路構造体に含まれる金属部分よりも標準電極電位が低い金属材料により形成された接触部材が、移動機構により金属部分に接触する。従って、インク流路構造体の金属部分の標準電極電位が接触部材により下げられるため、金属部分の標準電極電位が低い。なお、「標準電極電位」は、電極電位が既知の基準電極と一対にすることにより測定が可能な電位である。
第2の発明のインクジェットプリンタは、第1の発明のインクジェットプリンタにおいて、前記複数のノズルを覆うように前記インクジェットヘッドに装着可能なキャップをさらに備え、前記接触部材は、前記キャップに設けられ、前記キャップが前記インクジェットヘッドに装着された状態で前記金属部分に接触し、前記接触離間機構は、前記キャップを前記インクジェットヘッドに装着、及び、前記インクジェットヘッドから離間するように構成された機構であり、前記制御手段は、前記接触離間機構により、前記キャップを移動させて前記金属部分と前記接触部材を接触及び離間させることを特徴とする。
インクジェットヘッド内にインクが滞留し、金属部分がインクへ溶出すると、インクが顔料インクである場合、インクの凝集が進みやすい。本発明では、インクジェットヘッドに装着されるキャップに接触部材が設けられているため、インクジェットヘッドにキャップが装着されるキャップ時に、金属部分の標準電極電位が接触部材により下げられる。従って、インクジェットヘッド内にインクが滞留するキャップ時に、金属部分のインクへの溶出が抑制される。そして、インクが顔料インクである場合は、インクの凝集が防止される。キャップは、インクジェットヘッドの乾燥防止等のため、インクジェットプリンタに必要な部材である。このため、接触部材を設ける新たな部材を設ける必要がない。
第3の発明のインクジェットプリンタは、第2の発明のインクジェットプリンタにおいて、少なくとも、前記インクジェットヘッドを所定の走査方向に前記キャップが装着される所定位置まで移動させる第1移動機構と、前記所定位置に移動する前記インクジェットヘッドの前記複数のノズルに付着したインクを拭き取るワイパーと、前記所定位置に移動する前記インクジェットヘッドの移動経路に前記ワイパーを移動させる第2移動機構と、をさらに備え、前記制御手段は、前記第1移動機構により、前記インクジェットヘッドを前記所定位置に移動させ、前記第2移動機構により、前記ワイパーを前記インクジェットヘッドの前記移動経路に移動させることにより、前記ワイパーに前記複数のノズルに付着した前記インクを拭き取らせ、前記インクジェットヘッドの前記所定位置において、前記接触離間機構により、前記キャップを移動させて前記金属部分と前記接触部材を接触及び離間させることを特徴とする。
本発明では、ワイパーにより複数のノズルに付着したインクが拭き取られた後に、キャップが複数のノズルに装着される。従って、キャップ時にインクが複数のノズルから除去されている。
第4の発明のインクジェットプリンタは、第1〜第3の発明のいずれかのインクジェットプリンタにおいて、前記インク流路構造体は、少なくとも、前記複数のノズルに連通する共通液室を構成する複数の金属プレートが積層された構造を有し、前記接触部材は、少なくとも前記複数の金属プレートのいずれかに接触することを特徴とする。
本発明では、共通液室を構成する複数の金属プレートのいずれかに接触部材が接触する。共通液室は、複数のノズルに連通し、インクを貯留するものであるため、他のインク流路部分よりもインクとの接触面積が大きい。従って、インクとの接触面積が大きい共通液室プレートを構成する金属プレートの標準電極電位が効率よく下げられる。
第5の発明のインクジェットプリンタは、第4の発明のインクジェットプリンタにおいて、前記インク流路構造体は、前記複数のノズルが形成されたノズルプレートを含み、前記複数の金属プレートと前記ノズルプレートとは、重ねて配置され、前記複数の金属プレートの少なくともいずれか1の金属プレートは、前記複数の金属プレートの積層方向に直交する方向における前記ノズルプレートのいずれか一端側から前記直交する方向に延びて前記ノズルプレートから露出した露出部分を有し、前記接触部材は、前記積層方向の前記ノズルプレート側から、前記露出部分を有する前記金属プレートの前記露出部分に接触することを特徴とする。
本発明では、接触部材が、複数のプレートの積層方向のノズルプレート側から共通液室を構成する金属プレートの露出部分に接触する。従って、ノズルプレートが金属でない場合、金属プレートに、直接、接触部材が接触するため、インクとの接触面積が大きい共通液室を構成する金属プレートの標準電極電位が効率よく下げられる。
第6の発明のインクジェットプリンタは、第1〜第3の発明のいずれかのインクジェットにおいて、前記インク流路構造体は、少なくとも、複数の金属プレートが積層された構造を有し、前記複数の金属プレートには、孔がそれぞれ形成されており、前記接触部材の一部が前記孔に挿入されて全ての前記複数の金属プレートと接触することを特徴とする。
本発明では、インク流路構造体を構成する複数の金属プレートの孔に接触部材の一部が挿入されて全ての複数の金属プレートと接触する。従って、複数の金属プレートの標準電極電位を効率よく下げることができる。
第6の発明のインクジェットプリンタは、第5の発明のインクジェットにおいて、前記孔は、前記複数の金属プレートの位置を合わせるための位置決め孔であることを特徴とする。
本発明では、インク流路構造体を構成する複数の金属プレートの位置決め孔に接触部材の一部が挿入されて全ての複数の金属プレートと接触する。位置決め孔は、インク流路構造体に必要な構成であるため、接触部材の一部が挿入されて全ての複数の金属プレートを接触させるための孔を新たに設ける必要がない。
本発明では、インクジェットヘッドが有するインク流路構造体に含まれる金属部分よりも標準電極電位が低い金属材料により形成された接触部材が、移動機構により金属部分に接触する。従って、インク流路構造体の金属部分の標準電極電位が接触部材により下げられるため、金属部分の標準電極電位が低い。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一部拡大図である。 図3のIV-IV線断面図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッド、ワイパー、キャップ等を示す図である。 インクジェットヘッド、ワイパー、キャップ等を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるインクジェットヘッドの平面図である。 インクジェットヘッド、キャップ等を示す図である。 変形例に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。インクジェットプリンタ1は、水平方向に沿って設置された場合、紙面手前側が上方となり、紙面奥側が下方となる。以下、水平方向に沿って設置された状態におけるインクジェットプリンタ1について説明する。左右方向、前後方向を図示の方向として説明し、左右方向、前後方向は、水平方向とそれぞれ平行である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録用紙100に画像等を記録するプリンタ部2、プリンタ部2の後述するインクジェットヘッド5のメンテナンスを行うメンテナンスユニット3等を備えている。
プリンタ部2は、所定の走査方向、ここでは、左右方向に往復移動可能なキャリッジ4、キャリッジ4に搭載されたインクジェットヘッド5、記録用紙100を水平方向に沿って所定の走査方向に直交する搬送方向、すなわち、前方に搬送する搬送機構6等を有する。プリンタ筐体7内には、記録用紙100を支持するプラテン8が水平方向に沿って設置されている。このプラテン8の上方には、走査方向に平行に延びる2つのガイドレール9、10が設けられている。キャリッジ4は、図5に示すキャリッジ駆動モータ61により駆動されることによって、プラテン8上の記録用紙100と対向する領域において、2本のガイドレール9、10に沿って走査方向に移動する。
インクジェットヘッド5は、プラテン8との間に隙間を有する状態でキャリッジ4の下部に水平方向に沿って取り付けられている。インクジェットヘッド5の下面は図2に示す複数のノズル43が開口した液滴噴射面となっている。キャリッジ4に搭載されたインクジェットヘッド5は、インクカートリッジホルダ11と図示しないチューブによって接続されている。インクカートリッジホルダ11に装着された4つのインクカートリッジ12a、12b、12c、12dにそれぞれ貯留されたマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のインクが、チューブを介してインクジェットヘッド5にそれぞれ供給される。
インクジェットヘッド5は、キャリッジ4とともに、プラテン8上を搬送される記録用紙100と対向する範囲だけでなく、対向する範囲から左右外側に外れた位置まで移動する。記録用紙100と対向する範囲よりも右側の位置は、インクジェットヘッド5を使用しないときにキャリッジ4が待機する待機位置である。インクジェットヘッド5は、待機位置に到達したときに、下側に配置されている後述のメンテナンスユニット3と対向する。キャリッジ駆動モータ61は、インクジェットヘッド5を所定の走査方向、ここでは、左右方向に、後述するキャップ16が装着される所定位置、すなわち、待機位置まで移動させる。
搬送機構6は、プラテン8及びキャリッジ4を挟むように前後に配置された2つの搬送ローラ13、14を有する。搬送ローラ13、14は、図5に示す搬送モータ62によってそれぞれ駆動され、インクジェットヘッド5とプラテン8の間において、記録用紙100を搬送方向へ搬送する。
以上のとおり説明したプリンタ部2は、プラテン8上の記録用紙100に対して、キャリッジ4を走査方向に移動させつつインクジェットヘッド5からインクを噴射させる一方で、2つの搬送ローラ13、14によって記録用紙100を搬送方向に搬送することにより、記録用紙100に所望の画像や文字などを記録するように構成されている。
メンテナンスユニット3は、プラテン8の右側の位置、すなわち、待機位置において待機しているインクジェットヘッド5と対向する位置に配置されている。メンテナンスユニット3は、ワイパー15、キャップ16、及び吸引ポンプ17等を有する。
ワイパー15は、図5に示すワイパー駆動モータ63に接続されたギヤ等の動力伝達機構によって昇降駆動される。ワイパー駆動モータ63は、ワイパー15を上昇させることにより、所定位置、すなわち、待機位置に移動するインクジェットヘッド5の移動経路にワイパー15を移動させる。インクジェットヘッド5の移動経路とは、インクジェットヘッド5が水平面内で走査方向に待機位置まで移動する移動平面における経路である。従って、ワイパー15は、ワイパー駆動モータ63により上昇されることにより、インクジェットヘッド5の移動平面内に位置することになる。ワイパー15は、ワイパー駆動モータ63により、インクジェットヘッド5が待機位置に移動する際に上昇され、液滴噴射面に付着したインクを拭き取るワイピングを行う。
キャップ16は、ワイパー15の右側に設けられている。キャップ16は、図5に示すキャップ駆動モータ64に接続されたギヤ等の動力伝達機構によって昇降駆動される。キャップ駆動モータ64は、キャップ16を上昇させることにより、所定位置、すなわち、待機位置に位置するインクジェットヘッド5にキャップ16を装着させる。キャップ16は、キャップ駆動モータ64により、インクジェットヘッド5が待機位置に位置する状態で上昇される。キャップ16は、インクジェットヘッド5の液滴噴射面に密着することによって複数のノズル43の開口を覆うキャッピングを行う。吸引ポンプ17は、キャップ16に接続されている。吸引ポンプ17は、キャップ16のキャッピング状態で、キャップ16内の空気を吸引して内部を減圧することで、複数のノズル43からキャップ16内へインクを強制的に排出する吸引パージを行う。吸引パージによって、インクに混入している気泡や塵、あるいは、増粘したインク等が排出される。これにより、ノズル43の噴射異常の発生を防止することに加え、噴射異常が発生した場合にはその噴射性能を回復させることが可能である。
次に、インクジェットヘッド5について説明する。図2は、インクジェットヘッド5の平面図である。図3は、図2の一部拡大図である。図4は、図3のIV-IV線断面図である。図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド5は、圧力室42やノズル43等が形成された流路ユニット18と、圧力室42内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ19と、を備えている。
図4に示すように、流路ユニット18は、それぞれ、インク流路の一部を構成する流路孔が形成された、キャビティプレート30、ベースプレート31、マニホールドプレート32、ノズルプレート33を有する。流路ユニット18は、4枚のプレート30〜33が上下に積層された構造である。4枚のプレート30〜33は、接着剤によって互いに接合されている。最下層のノズルプレート33を除く3枚のプレート30〜32は、それぞれ、ステンレス板やニッケル合金鋼板等の金属材料で形成されている。最下層のノズルプレート33は、ポリイミド等の合成樹脂材料で形成されている。
図2〜図4に示すように、4枚のプレート30〜33の積層体である流路ユニット18は、それぞれ、インクカードリッジ12a〜12dとチューブで接続されるインク供給口40と、インク供給口40にそれぞれ連通し、所定方向、ここでは、搬送方向に延びるマニホールド41と、マニホールド41から圧力室42を介してノズル43に至る多数の個別インク流路44と、を有する。インク供給口40を介して、左側から、マニホールド41に、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクが供給される。マゼンタインク、シアンインク、イエローインクは、水性インクであり、ブラックインクは、顔料インクである。
流路ユニット18の最下層のノズルプレート33には、複数のノズル43が搬送方向に所定ピッチで形成され、搬送方向と直交する走査方向に並んで4列のノズル列を構成している。最上層に位置するキャビティプレート30には、ノズル43と同様に所定ピッチで配列された複数の圧力室42が形成され、4列の圧力室列を構成している。図4に示すように、キャビティプレート30とノズルプレート33の間の2枚のプレート31、32には、圧力室42とノズル43とを連通させる連通流路46が形成されている。図2に示すように、キャビティプレート30の搬送方向における一端部、ここでは、後端部には、インクカートリッジ12a〜12dとチューブを介してそれぞれ接続される、インク供給口40が形成されている。
図4に示すように、マニホールドプレート32には、マニホールドプレート32を厚み方向に貫通し、且つ、搬送方向に延びる長孔25が形成されている。長孔25が上側のベースプレート31と下側のノズルプレート33によって、プレート30〜33の積層方向、すなわち、上下方向から塞がれることにより、マニホールド41が構成される。
図2に示すように、マニホールド41は、ノズル列に沿って搬送方向に延在しており、1列の圧力室列にそれぞれ属する圧力室42と連通している。つまり、マニホールド41は、1列の圧力室列、すなわち、1列のノズル列に対してインクを供給する。
図4に示すように、キャビティプレート30とマニホールドプレート32との間に位置するベースプレート31には、マニホールド41と、これに対応する1列の圧力室列に属する圧力室42とを連通させる連通流路47が形成されている。
以上説明した4枚のプレート30〜33が積層した状態で接合されることにより、図4に示すように、流路ユニット18内に、マニホールド41から連通流路47、圧力室42、及び、連通流路46を経由してノズル43に至る、多数の個別インク流路44が形成される。
次に、圧電アクチュエータ19について説明する。図2〜図4に示すように、圧電アクチュエータ19は、流路ユニット18を構成するキャビティプレート30の上面に接合された振動板50と、振動板50の上面に接着剤により接合された圧電層52と、圧電層52の上面に配置された圧電層53と、圧電層52と圧電層53との間に配置された共通電極54と、圧電層53の上面に複数の圧力室42と対向するように配置された複数の個別電極55と、を備えている。
振動板50は、平面視で略矩形状の金属板であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる。振動板50は、流路ユニット18の上面に複数の圧力室42を覆うように接合されている。
振動板50の上面、すなわち、圧力室42と反対側の面には、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする、圧電材料からなる圧電層52が接着剤により接合されている。圧電層52の上面には活性部となる圧電層53が配置されている。圧電層52、53は、複数の圧力室42に跨って平面的に形成されている。
共通電極54は、圧電層52と圧電層53との間に配置され、図示は省略するが、ドライバIC56と接続されている。共通電極54は、ドライバIC56により、常にグランド電位に保たれている。
圧電層53の上面には、圧力室42よりも一回り小さい略楕円形の平面形状を有する複数の個別電極55が形成されている。複数の個別電極55は、対応する圧力室42の中央部と対向する位置にそれぞれ配置されている。個別電極55は、金、銅、銀、パラジウム、白金、あるいは、チタンなどの導電性材料からなる。
圧電層53の上面には、複数の個別電極55の端部、すなわち、平面視でノズル43と反対側の端部から、圧力室42と対向しない領域までそれぞれ引き出された複数の接点部57が設けられている。これら複数の接点部57には、図示しないフレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit(FPC))が接続される。そして、FPCに実装されたドライバIC56から、接点部57を介して複数の個別電極55にそれぞれ駆動電圧が印加される。
ノズル43からインクを噴射させる際の圧電アクチュエータ19の作用について説明する。ある個別電極55に対してドライバIC56から駆動電圧が印加されると、圧電層53上側の個別電極55とグランド電位に保持されている圧電層53下側の共通電極54の間に電位差が生じ、個別電極55と共通電極54の間に挟まれた部分に厚み方向の電界が生じる。そして、圧電層53の分極方向と電界の方向とが同じ場合には、圧電層53はその分極方向である厚み方向に伸びて面方向に収縮し、圧電層53の収縮変形に伴って、振動板50の圧力室42と対向する部分が圧力室42側に凸となるように撓む。いわゆる、ユニモルフ変形である。このとき、圧力室42の容積が減少することからその内部のインクに圧力、すなわち、噴射エネルギーが付与され、圧力室42に連通するノズル43からインクの液滴が噴射される。
次に、インクジェットプリンタ1の電気的な構成について説明する。図5は、インクジェットプリンタ1の電気的構成を概略的に示すブロック図である。インクジェットプリンタ1は、インクジェットプリンタ1の各部を制御する制御装置60を備える。制御装置60は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。制御装置60は、RAMを主メモリとし、ROMに格納されたプログラムに従ってインクジェットプリンタ1の各部を制御する。制御装置60は、キャリッジ駆動モータ61により、ガイドレール9、10上のインクジェットヘッド5を備えるキャリッジ4を所定の走査方向、ここでは、左右方向に移動させる。その他、制御装置60は、ドライバIC56、搬送モータ62を制御し、プリンタ部2による記録用紙100への文字等の記録を制御する。
制御装置60は、ワイパー駆動モータ63により、ワイパー15を昇降駆動させる。制御装置60は、キャップ駆動モータ64により、キャップ16を昇降駆動させる。その他、制御装置60は、吸引ポンプ17を制御し、メンテナンスユニット3によるインクジェットヘッド5のメンテナンスを制御する。
以上説明したように、インクジェットヘッド5は、インクの液滴を噴射する複数のノズル43を含むインク流路が形成された流路ユニット18を有する。流路ユニット18は、金属で形成されたプレート30〜32を含んでおり、インク流路の少なくとも一部を形成する金属部分を有する。従って、金属部分の標準電極電位が高いと、インク流路を流れるインクにより、インクが金属部分に接触するため、流路ユニット18の金属部分がインクに溶出する可能性がある。金属部分がインクへ溶出すると、ブラックインクにおいては、金属イオンによりインクの電気斥力による分散が壊れ、インクの凝集を引き起こす可能性がある。インクが凝集を引き起こすと、ノズル43からインクが吐出されないという問題が発生する。本発明においては、流路ユニット18の金属部分の標準電極電位を低下させるための構成が設けられている。以下に詳述する。
図6及び図7は、インクジェットヘッド5、ワイパー15、キャップ16等を示す図である。図6及び図7においては、図2のVI-VI線におけるインクジェットヘッド5の断面、対応する位置でのワイパー15、キャップ16等の断面が示されている。なお、図6及び図7においては、共通電極54及び個別電極55を省略している。キャップ16には、複数のノズル43を覆うようにインクジェットヘッド5に装着可能なゴム等の弾性部材からなるキャップ部材70と、キャップ部材70を保持するキャップホルダ71と、が設けられている。詳細は後述するが、キャップホルダ71は、流路ユニット18の金属部分に接触及び離間する。一般に、ある金属にその金属よりも標準電極電位が低い金属が接触すると、2つの金属のうち、標準電極電位が高い金属の標準電極電位が下げられる。そこで、本発明では、流路ユニット18の金属部分に接触するキャップホルダ71が、流路ユニット18の金属部分、すなわち、複数の金属プレート30〜32よりも標準電極電位が低い金属材料により形成されている。
複数の金属プレート30〜32は、それぞれ、例えば、42パーセントニッケル合金鋼により形成されている。キャップホルダ71は、例えば、42パーセントニッケル合金鋼よりも標準電極電位が低いSUS430により形成されている。キャップホルダ71には、上面から上方に突出した突出部71aが設けられている。突出部71aは、途中部分において屈曲している。キャップホルダ71は、一体となった複数の金属プレート30〜32と略同じ体積である。
ベースプレート31は、プレート30〜33の積層方向である上下方向に直交する方向、すなわち、左右方向におけるノズルプレート33のいずれか一端側、ここでは、右端側から左右方向に延びてノズルプレート33から露出した露出部分31aを有する。露出部分32aは、平面視で略矩形状である。キャビティプレート30は、ベースプレート31と略同じ大きさである。
インクジェットプリンタ1は、メンテナンスユニット3によりインクジェットヘッド5のメンテナンスを行う場合、図6(a)に示すように、制御装置60は、インクジェットヘッド5を、キャリッジ駆動モータ61により、所定の走査方向に、キャップ16が装着される所定位置、すなわち、待機位置まで移動させる。このとき、図6(b)に示すように、制御装置60は、ワイパー15を、ワイパー駆動モータ63により、所定位置に移動するインクジェットヘッド5の移動経路に移動させる。すなわち、制御装置60は、ワイパー駆動モータ63により、ワイパー15を上方へ移動させる。従って、所定位置まで移動するインクジェットヘッド5の移動経路に位置するワイパー15により、所定位置まで移動するインクジェットヘッド5の複数のノズル43に付着したインクが拭き取られる。
図7(a)に示すように、制御装置60は、インクジェットヘッド5を所定位置まで移動させた後、ワイパー駆動モータ63により、ワイパー15をインクジェットヘッド5の移動経路から移動させる。すなわち、制御装置60は、ワイパー駆動モータ63により、ワイパー15を下方へ移動させる。また、制御装置60は、キャップ駆動モータ64により、キャップ16をインクジェットヘッド5の所定位置に移動させる。すなわち、制御装置60は、キャップ駆動モータ64により、キャップ16を上方へ移動させる。キャップ16がインクジェットヘッド5の所定位置まで移動すると、図7(b)に示すように、キャップ16がインクジェットヘッド5に装着される。キャップ16がインクジェットヘッド5に装着された状態で、キャップホルダ71の突出部71aがベースプレート31の露出部分31aに接触する。このように、インクジェットヘッド5が有する流路ユニット18に含まれる金属部分、ここでは、ベースプレート31よりも標準電極電位が低い金属材料により形成されたキャップホルダ71が、キャップ駆動モータ64によりベースプレート31に接触する。従って、ベースプレート31の標準電極電位がキャップホルダ71により下げられるため、ベースプレート31の標準電極電位が低い。ベースプレート31は、キャビティプレート30、マニホールドプレート32と一体であるため、キャビティプレート30、マニホールドプレート32の標準電極電位も下げられる。
制御装置60は、インクジェットヘッド5を記録等に使用する場合、インクジェットヘッド5にキャップ16が装着された状態から、キャップ駆動モータ64により、キャップ16をインクジェットヘッド5から離間するように移動させる。すなわち、制御装置60は、キャップ駆動モータ64により、キャップ16を下方に移動させる。このとき、キャップホルダ71の突出部71aは、ベースプレート31の露出部分31aから離間する。すなわち、キャップ駆動モータ64は、ベースプレート31とキャップホルダ71とを接触及び離間させている。また、制御装置60は、キャップ駆動モータ64によるベースプレート31とキャップホルダ71との接触及び離間を制御している。具体的には、制御装置60は、キャップ駆動モータ64により、キャップ16を移動させてベースプレート31とキャップホルダ71とを接触及び離間させている。
キャップホルダ71は、ベースプレート31と接触し、また、離間する。例えば、キャリッジ4にプレート30〜32よりも標準電極電位が低い金属を設けておき、ベースプレート31や他のプレート30、32と常に接触させることも考えられる。しかし、キャリッジ4に金属を設けると、キャリッジ4が重くなる。キャリッジ4が重くなると、インクジェットプリンタ1のようなシリアル型のインクジェットプリンタである場合、キャリッジの移動に大きな力が必要となる。このため、本発明では、金属で形成されたキャップホルダ71がベースプレート31に接触、及び、離間する。
ベースプレート31の露出部分31aは、ブラックインクのマニホールド41側に存在する。キャップホルダ71の突出部71aは、ブラックインクのマニホールド41側に露出しているベースプレート31の露出部分31aに接触する。従って、キャップホルダ71により、ブラックインクのマニホールド41に近いベースプレート31の標準電極電位が下げられるため、ブラックインク中にベースプレート31が溶出することが抑制される。そして、ブラックインク中にベースプレート31が溶出することが抑制されることにより、顔料インクの凝集が抑制される。
ここで、「標準電極電位」は、電極電位が既知の基準電極と一対にすることにより測定が可能な電位である。水性インク中において、参照電極をAg/AgClとして、金属プレート30〜33を形成する42パーセントニッケル合金鋼と、キャップホルダ71を形成するSUS430と、の標準電極電位を測定した場合、絶対値の差は、50mV程度である。
第1実施形態においては、流路ユニット18は、インク流路構造体に相当する。プレート30〜32は、インク流路の少なくとも一部を形成する金属部分、及び、複数の金属プレートに相当する。キャップホルダ71は、接触部材に相当する。キャップ駆動モータ64は、接触離間機構に相当する。制御装置60は、制御手段に相当する。キャリッジ駆動モータ61は、第1移動機構に相当する。ワイパー駆動モータ63は、第2移動機構に相当する。マニホールド41は、共通液室に相当する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して説明を省略する。図8は、第2実施形態におけるインクジェットヘッド90の平面図である。図9は、インクジェットヘッド90、キャップ92等を示す図である。図9においては、図8のIX-IX線におけるインクジェットヘッド90の断面、対応する位置でのキャップ92等の断面が示されている。なお、図9においては、共通電極54及び個別電極55を省略している。第2実施形態においては、インクジェットヘッド90が有する流路ユニット91、キャップ92の構成が、第1実施形態と異なる。
図8及び図9に示すように、流路ユニット91を構成するキャビティプレート80、ベースプレート81、マニホールドプレート82、ノズルプレート83には、それぞれ、これらを積層して流路ユニット91を組み立てる場合に使用される位置決め孔84〜87が設けられている。位置決め孔84〜87は、走査方向における一端側、ここでは、左右方向における右側に、搬送方向に並んで等間隔に3か所設けられている。位置決め孔84〜87は、キャビティプレート80からノズルプレート83に向かって大きくなっており、位置決め孔84〜87全体で階段状になっている。
キャップ92のキャップホルダ93には、上面から上方に突出した突出部93aが設けられている。突出部93aは、キャップ92がインクジェットヘッド90に装着された状態で、突出部93aが位置決め孔84〜87に挿入される位置に設けられている。従って、突出部93aは、走査方向における一端側、ここでは、左右方向における右側に、搬送方向に並んで等間隔に3か所設けられている。突出部93aは、上方に向かって円錐状になっている。
図9(a)に示すように、インクジェットヘッド90の所定位置、ここでは、待機位置において、制御装置60は、キャップ駆動モータ64により、キャップ92をインクジェットヘッド90の所定位置に移動させる。キャップ92がインクジェットヘッド90の所定位置まで移動されると、図9(b)に示すように、キャップ92がインクジェットヘッド90に装着される。キャップ16がインクジェットヘッド5に装着された状態で、キャップホルダ92の突出部92aがプレート80〜83に接触する。具体的には、キャップホルダ92の突出部92aが、プレート80〜83に形成された位置決め孔84〜87に挿入され、プレート80〜83と接触する。
このように、金属プレート80〜82の位置決め孔84〜86にキャップホルダ92の一部である突出部92aが挿入されて全ての金属プレート80〜82と接触するため、全ての金属プレート80〜82の標準電極電位を効率よく下げることができる。位置決め孔84〜86は、流路ユニット91に必須の構成であるため、キャップホルダ92の一部である突出部92aが挿入されて全ての金属プレート80〜82を接触させるための孔を新たに設ける必要がない
第2実施形態においては、流路ユニット91は、インク流路構造体に相当する。プレート80〜82は、インク流路の少なくとも一部を形成する金属部分、及び、複数の金属プレートに相当する。キャップホルダ93は、接触部材に相当する。キャップホルダ93の突出部93aは、接触部材の一部に相当する。
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
第1及び第2実施形態においては、キャップ駆動モータ64が、流路ユニット18の金属部分とキャップホルダ71、93とを接触及び離間させるようになっているが、この形態に限られない。例えば、図10に示すように、インクジェットヘッド5の所定位置、すなわち、待機位置で流路ユニット18の金属部分に接触する接触部材94を設ける。接触部材94を、流路ユニット18の金属部分よりも標準電極電位が低い金属により形成する。キャリッジ駆動モータ61により、メンテナンスのため、インクジェットヘッド5が待機位置に移動されると、流路ユニット18の金属部分が接触部材94に接触する。また、キャリッジ駆動モータ61により、インクジェットヘッド5の所定位置、すなわち、待機位置からインクジェットヘッド5が移動されると、流路ユニット18の金属部分が接触部材94から離間する。この変形例では、キャリッジ駆動モータ61が接触離間機構に相当する。
また、インクジェットヘッド5、90が所定位置、すなわち、待機位置に位置する状態で、流路ユニット18、91の金属部分に接触及び離間する接触部材をキャップ16、92に設けず、新たな部材として設けてもよい。また、待機位置以外で接触部材が流路ユニット18、91の金属部分に接触及び離間するようにしてもよい。
第1実施形態においては、マニホールド41を構成する金属プレートであるベースプレート31、マニホールドプレート32のうち、ベースプレート31にキャップホルダ71が接触するように構成されている。この形態に限らず、キャップホルダ71がキャビティプレート30、又は、マニホールドプレート32に接触するようにしてもよい。プレート30〜32は一体となっているから、キャビティプレート30、又は、マニホールドプレート32にキャップホルダ71が接触する場合であっても、ベースプレート31を含む金属プレート30〜32全体の標準電極電位が下げられる。キャビティプレート30、又は、マニホールドプレート32に、キャップホルダ71を接触させるには、プレート30〜33の積層方向に直交する方向におけるノズルプレート33のいずれか一端側から、積層方向に直交する方向に延びてノズルプレート33から露出した露出部分を設ければよい。
第2実施形態においては、金属プレート80〜82の位置決め孔84〜86にキャップホルダ92の一部である突出部92aが挿入されて全ての金属プレート80〜82と接触する。この形態に限らず、金属プレート80〜82に位置決め孔84〜86以外の孔を設け、この孔にキャップホルダの一部が挿入されて全ての金属プレート80〜82と接触するようにしてもよい。
第1及び第2実施形態においては、複数の金属プレート30〜32、80〜82は、それぞれ、例えば、42パーセントニッケル合金鋼で形成されている。キャップホルダ71、93は、例えば、SUS430で形成されている。この形態に限らず、複数の金属プレート30〜32、80〜82よりも標準電極電位が低い金属でキャップホルダ71、93が形成されていればよい。複数の金属プレート30〜32、80〜82が、それぞれ、例えば、42パーセントニッケル合金鋼で形成されている場合、キャップホルダ71、93を形成する金属として、SUS444、SUS304、SUS430BA、SUS303、SUS304Lなどが挙げられる。複数の金属プレート30〜32、80〜82が、それぞれ、例えば、SUS430で形成されている場合、キャップホルダ71、93を形成する金属として、SUS444、SUS304などが挙げられる。
第1及び第2実施形態においては、ブラックインクは顔料インクである。この形態に限らず、ブラックインクは水性インクであってもよい。
第1及び第2実施形態においては、キャップホルダ71、93の突出部71a、93aは、流路ユニット18、90のブラックインクのマニホールド41側の金属部分と接触する。この形態に限らず、キャップホルダ71、93が、例えば、流路ユニット18、90のマゼンタインクのマニホールド41側の金属部分と接触するようにしてもよい。
第1及び第2実施形態においては、ノズルプレート33、83は、合成樹脂材料で形成されている。この形態に限らず、プレート30〜32、80〜82同様、金属材料で形成されていてもよい。
第1及び第2実施形態においては、制御装置60は、CPU、ROM、RAM等から構成されている。この形態に限らず、インクジェットプリンタ1の各部を制御するASIC等の専用の制御回路から構成されていてもよい。また、CPU、ROM、RAM等とASIC等の専用の制御回路が組み合わされた構成であってもよい。
1 インクジェットプリンタ
2 プリンタ部
3 メンテナンスユニット
4 キャリッジ
5、90 インクジェットヘッド
15、92 キャップ
17 ワイパー
18、91 流路ユニット
30、80 キャビティプレート
31、81 ベースプレート
31a 露出部分
32、82 マニホールドプレート
33、83 ノズルプレート
43 ノズル
60 制御装置
61 キャリッジ駆動モータ
63 ワイパー駆動モータ
64 キャップ駆動モータ
70 キャップ部材
71、93 キャップホルダ
71a、93a 突出部
84〜87 位置決め孔

Claims (7)

  1. インクの液滴を吐出する複数のノズルを含むインク流路を有するインクジェットヘッドを備え、
    前記インクジェットヘッドは、前記インク流路が形成されたインク流路構造体を有し、
    前記インク流路構造体は、前記インク流路の少なくとも一部を形成する金属部分を有し、
    前記インク流路構造体の前記金属部分よりも標準電極電位が低い金属材料により形成され、前記金属部分に接触するように構成された接触部材と、
    前記金属部分と前記接触部材とを接触及び離間させる接触離間機構と、
    前記接触離間機構による前記金属部分と前記接触部材との接触及び離間を制御する制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記複数のノズルを覆うように前記インクジェットヘッドに装着可能なキャップをさらに備え、
    前記接触部材は、前記キャップに設けられ、前記キャップが前記インクジェットヘッドに装着された状態で前記金属部分に接触し、
    前記接触離間機構は、前記キャップを前記インクジェットヘッドに装着、及び、前記インクジェットヘッドから離間するように構成された機構であり、
    前記制御手段は、前記接触離間機構により、前記キャップを移動させて前記金属部分と前記接触部材を接触及び離間させることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 少なくとも、前記インクジェットヘッドを所定の走査方向に前記キャップが装着される所定位置まで移動させる第1移動機構と、
    前記所定位置に移動する前記インクジェットヘッドの前記複数のノズルに付着したインクを拭き取るワイパーと、
    前記所定位置に移動する前記インクジェットヘッドの移動経路に前記ワイパーを移動させる第2移動機構と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1移動機構により、前記インクジェットヘッドを前記所定位置に移動させ、前記第2移動機構により、前記ワイパーを前記インクジェットヘッドの前記移動経路に移動させることにより、前記ワイパーに前記複数のノズルに付着した前記インクを拭き取らせ、前記インクジェットヘッドの前記所定位置において、前記接触離間機構により、前記キャップを移動させて前記金属部分と前記接触部材を接触及び離間させることを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記インク流路構造体は、少なくとも、前記複数のノズルに連通する共通液室を構成する複数の金属プレートが積層された構造を有し、
    前記接触部材は、少なくとも前記複数の金属プレートのいずれかに接触することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記インク流路構造体は、前記複数のノズルが形成されたノズルプレートを含み、
    前記複数の金属プレートと前記ノズルプレートとは、重ねて配置され、
    前記複数の金属プレートの少なくともいずれか1の金属プレートは、前記複数の金属プレートの積層方向に直交する方向における前記ノズルプレートのいずれか一端側から前記直交する方向に延びて前記ノズルプレートから露出した露出部分を有し、
    前記接触部材は、前記積層方向の前記ノズルプレート側から、前記露出部分を有する前記金属プレートの前記露出部分に接触することを特徴とする請求項4に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記インク流路構造体は、少なくとも、複数の金属プレートが積層された構造を有し、
    前記複数の金属プレートには、孔がそれぞれ形成されており、
    前記接触部材の一部が前記孔に挿入されて全ての前記複数の金属プレートと接触することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記孔は、前記複数の金属プレートの位置を合わせるための位置決め孔であることを特徴とする請求項6に記載のインクジェットプリンタ。
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