JP2013132848A - 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高さを抑えた液体噴射ヘッド、および、この液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置を提供する。
【解決手段】内部に液体を貯留した液体貯留部材3からの液体を導入する液体導入流路32、および、該液体導入流路内の液体を濾過するフィルター33が設けられたフィルター室34を備えた保持部材15と、該保持部材の底部に接続され、保持部材からの液体を液体流路を通じて圧力室46に導入すると共に、圧力発生手段40の作動によって圧力室内の液体をノズル48から液滴として噴射可能な液体噴射ヘッド本体16と、保持部材の液体噴射ヘッド本体とは反対側に配置され、圧力発生手段に電気信号を送るための接続基板17と、該接続基板と圧力発生手段とを電気的に接続する配線部材18と、を備え、フィルター室は、接続基板と液体噴射ヘッド本体との間に設けられた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ノズルに連通する圧力室に圧力変動を与えて、圧力室内の液体をノズルから噴射させる液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置に関する。
この液体噴射ヘッドとしては、例えば、インクジェット式記録装置などの画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタを製造するディスプレイ製造装置,有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置,バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
例えば、上記記録ヘッドには、液体を噴射する液体噴射ヘッド本体と、該液体噴射ヘッド本体が取り付けられる保持部材とを備えたものがある。液体噴射ヘッド本体は、圧電素子(圧力発生手段の一種)を駆動することにより圧力室内の液体に圧力変化を与え、この圧力変化を利用して圧力室に連通したノズルから液体を噴射する。保持部材は、その内部に、液体貯留部材からの液体を液体噴射ヘッド本体側に送る液体流路と、配線部材が挿通される空間とが形成されている。また、保持部材の底部には、液体噴射ヘッド本体が取り付けられている。また、この保持部材の上面側(液体噴射ヘッド本体が取り付けられる側とは反対側)には、圧電素子に電気信号を送るための接続基板が配置されている。この接続基板は、配線部材を介して圧電素子と電気的に接続されている。
さらに、接続基板の上側には、液体貯留部材と接続されて液体貯留部材内の液体を保持部材側に導入する液体導入ユニットが接続されている。この液体導入ユニット内には、保持部材側に送る液体を濾過するためのフィルターを備えたフィルター室が配置されている(例えば、特許文献1)。そして、このフィルター室は、通過する液体の流路抵抗を抑えるためにフィルター部分の内径が他の流路よりも広く形成されており、この部分からフィルター室より上方の流路に向けて次第に内径が狭くなるように形成されている。また、フィルター室のフィルターより上部は、気泡等を収容できるように大きめに形成されている。
特開2010−240856号公報
近年、液体噴射ヘッドの小型化が要求されている。しかしながら、上記のような構成では、接続基板の上にフィルター室を設けているため、液体噴射ヘッドの高さが高くなり、小型化に不利になっていた。すなわち、保持部材の高さに加え、フィルター室の高さを確保する必要があるため、液体噴射ヘッドの高さが高くなっていた。一方、保持部材の高さを低くすることで、すなわち、液体噴射ヘッド本体と接続基板との距離を短くすることで、液体噴射ヘッドの高さを抑えることも可能である。しかしながら、液体噴射ヘッド本体と接続基板との間には、これらを接続する配線部材が配置されているため、保持部材は少なくとも配線部材の長さ分の高さを確保する必要があった。配線部材の長さは、当該配線部材上に実装されたICの大きさと引き回し配線の関係上、所定の長さより縮めることができない。このため、保持部材の高さを低くすることができず、液体噴射ヘッドの高さを低くすることが困難になっていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、高さを抑えた液体噴射ヘッド、および、この液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、内部に液体を貯留した液体貯留部材からの液体を導入する液体導入流路、および、該液体導入流路内の液体を濾過するフィルターが設けられたフィルター室を備えた保持部材と、
該保持部材の底部に接続され、前記保持部材からの液体を液体流路を通じて圧力室に導入すると共に、圧力発生手段の作動によって前記圧力室内の液体をノズルから液滴として噴射可能な液体噴射ヘッド本体と、
前記保持部材の液体噴射ヘッド本体とは反対側に配置され、前記圧力発生手段に電気信号を送るための接続基板と、
該接続基板と前記圧力発生手段とを電気的に接続する配線部材と、を備え、
前記フィルター室は、前記接続基板と前記液体噴射ヘッド本体との間に設けられたことを特徴とする。
本発明の液体噴射ヘッドによれば、保持部材内においてフィルター室を配線部材と並列した状態で配置できる。このため、配線部材の高さに加えてフィルター室の高さを確保する必要がなく、液体噴射ヘッドの高さを抑えることができる。
上記構成において、前記保持部材における前記液体噴射ヘッド本体側とは反対側の面に、前記液体貯留部材からの液体を導入する液体導入部材を立設した導入部材ユニットが取り付けられ、
当該導入部材ユニットの内部には、前記液体導入部材と前記液体導入流路とを連通する連通流路が形成され、
当該連通流路は、鉛直方向に交差する方向に延在することが望ましい。
この構成によれば、液体導入部材の立設位置を任意に変更することができる。例えば、複数のフィルター室を備えた構成において、隣に形成されるフィルター室、あるいは配線部材との干渉を避けるためにフィルター室間の間隔を広くした場合であっても、液体導入部材の配列ピッチを任意に決定することができる。
そして、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする。
プリンターの斜視図である。 (a)は記録ヘッドの要部断面図、(b)は記録ヘッドの平面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 記録ヘッド本体の要部断面図
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、本発明の液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置として、インクジェット式記録装置1(以下、プリンター)を例に挙げて説明する。
図1はプリンター1の構成を示す斜視図である。このプリンター1は、液体噴射ヘッドの一種であるインクジェット式記録ヘッド2(以下、記録ヘッド)が取り付けられると共に、内部に液体状のインクを貯留した液体貯留部材の一種であるインクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるキャリッジ4を備えている。このキャリッジ4の後部には、キャリッジ4を記録紙5(記録媒体および着弾対象の一種)の紙幅方向、即ち、主走査方向に往復移動させるキャリッジ移動機構6を備えている。また、記録動作時における記録ヘッド2の下方には、間隔を空けてプラテン7を備えている。このプラテン7上には、プリンター1の後方に備えた搬送機構8によって、記録紙5が主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
キャリッジ4は、主走査方向に架設されたガイドロッド9に軸支された状態で取り付けられており、キャリッジ移動機構6の作動により、ガイドロッド9に沿って主走査方向に移動する。キャリッジ4の主走査方向の位置は、位置情報検出手段の一種であるリニアエンコーダー10によって検出され、その検出信号、即ち、エンコーダーパルス(位置情報の一種)をプリンター1の制御部に送信する。
また、キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域には、キャリッジ4の走査の基点となるホームポジションが設定されている。本実施形態におけるホームポジションには、記録ヘッド2のノズル面(ノズルプレート:図5参照)を封止するキャッピング部材11と、ノズル面を払拭するためのワイパー部材12とが配置されている。そして、プリンター1は、このホームポジションから反対側の端部へ向けてキャリッジ4が移動する往動時と、反対側の端部からホームポジション側にキャリッジ4が戻る復動時との双方向で記録紙5上に文字や画像等を記録する所謂双方向記録を行う。
記録ヘッド2は、図2に示すように、導入部材ユニット14、保持部材15、記録ヘッド本体16(本発明における液体噴射ヘッド本体に相当)、接続基板17、および、フレキシブルケーブル18(本発明における配線部材に相当)を備えている。本実施形態の記録ヘッド2は、保持部材15の下面に記録ヘッド本体16を2つ備えている。
導入部材ユニット14は、保持部材15の上面(記録ヘッド本体16とは反対側の面)側に取り付けられている。この導入部材ユニット14の上面には、複数のインクカートリッジ3が着脱可能に取り付けられるインクカートリッジ装着部20が構成されている。また、このインクカートリッジ装着部20の上面には、装着されたインクカートリッジ3からのインクを導入するインク導入針21(本発明における液体導入部材)が複数立設されている。インク導入針21は、その尖端部に図示しない導入孔が複数開設され、その内部に導入針流路22が形成されている。インクカートリッジ3からのインクは、この導入孔を介して導入針流路22に導入される。なお、本実施形態では、4色のインク(例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインク)に対応して、4本のインク導入針21が等間隔に列設されている(図2等参照)。
また、導入部材ユニット14の内部には、インク導入針21(導入針流路22)と保持部材15(後述する液体導入流路32)とを連通する連通流路24が形成されている。本実施形態の連通流路24は、水平方向に延在した水平流路24aと、鉛直方向に延在した鉛直流路24bと、を備えている。水平流路24aは、一端が導入針流路22と連通され、他端が鉛直流路24bと連通されている。鉛直流路24bは、下端が保持部材15の液体導入流路32の上端と連通されている。
なお、本実施形態のインク導入針21は、図2(b)に示すように、平面視において、導入部材ユニット14の一側(図2(b)における上側)寄りに設けられている。また、フィルター室34(後述)は、平面視において、導入部材ユニット14の中央部に設けられている。このフィルター室34は、隣に形成されたフィルター室34、あるいはフレキシブルケーブル18との干渉を避けるために、列設間隔をインク導入針21の列設間隔よりも広くしている。これにより、液体導入流路32を介してフィルター室34と連通する鉛直流路24bの列設間隔も、インク導入針21の列設間隔より広くなっている。このため、水平流路24aは、水平面方向において斜めに延在されている。
さらに、導入部材ユニット14には、図2(a)に示すように、その下面の外周縁において下側(保持部材15側)に向けて延出された壁部26が備えられている。この壁部26の先端面が保持部材15と接合される接合面となる。そして、この壁部26に囲まれた内側、詳しくは、壁部26、導入部材ユニット14の下面、および、保持部材15の上面とにより囲まれた空間が、接続基板17が収容される基板収容空間27となっている。言い換えると、導入部材ユニット14には、下端面(保持部材15との接合面)からインクカートリッジ装着部20側(保持部材15との接合面とは反対面側)に窪んだ基板収容空間27が設けられている。なお、鉛直流路24b間の下端は、この基板収容空間27内における導入部材ユニット14の下面に開口されている。
接続基板17は、図示しない制御部からの電気信号を、フレキシブルケーブル18を介して後述する圧伝素子に送るための基板である。本実施形態の接続基板17は、保持部材15の上面(記録ヘッド本体16とは反対側)に載置された状態で基板収容空間27内に収容されている。また、この接続基板17には、図3に示すように、保持部材15の液体導入流路32が挿通する流路挿通開口部28と、フレキシブルケーブル18が挿通される配線開口部29とが板厚方向に貫通されている。この流路挿通開口部28を通じて液体導入流路32は、鉛直流路24b(連通流路24)に接続されている。また、フレキシブルケーブル18の一端は、接続基板17の下面側から配線開口部29に挿通されて、接続基板17の上面における当該配線開口部29の縁に接続されている。なお、接続基板17上にはコネクター30が配置され、一端が制御部に接続されるフラットケーブルの他端が接続されている。
保持部材15は、上面に接続基板17が載置された状態で導入部材ユニット14が取り付けられると共に、下面に記録ヘッド本体16が取り付けられている。保持部材15の内部には、インクカートリッジ3からの液体を導入する液体導入流路32、該液体導入流路32内の液体を濾過するフィルター33が設けられたフィルター室34、該フィルター室34からの液体を記録ヘッド本体16側に送る接続流路35、および、フレキシブルケーブル18が挿通される挿通空間36が設けられている。本実施形態では、2つの記録ヘッド本体16に対応して2つのフレキシブルケーブル18が備えられているため、これらのフレキシブルケーブル18が挿通される挿通空間36も2つ設けられている。また、フィルター室34は、挿通空間36を挟んだ両側にこの挿通空間36と並列された状態で形成されている。
液体導入流路32は、一側が保持部材15の上面から導入部材ユニット14側に向けて延在しており、上記したように、接続基板17の流路挿通開口部28を通じて鉛直流路24b(連通流路24)に接続されている。また、液体導入流路32の他側は、接続基板17よりも下方においてフィルター室34と連通されている。フィルター室34は、接続基板17と記録ヘッド本体16との間に形成され、その底部にフィルター33が備えられている。本実施形態のフィルター室34は、底面部から上側(液体導入流路32側)に向けて次第に内径が小さくなるように形成されている。
接続流路35は、一端がフィルター33を介してフィルター室34と接続され、他端が記録ヘッド本体16のケース流路60(後述)に接続されている。詳しくは、この接続流路35は、フィルター室34に対応する部分からケース流路60に対応する部分まで水平方向に延在し、このケース流路60に対応する部分から当該ケース流路60に向けて鉛直方向に延在している。なお、接続流路35のフィルター室34に対応する部分は、フィルター室34の底面に合わせた形状(本実施形態では円形)に形成されている(図4参照)。
挿通空間36は、保持部材15を上下に貫通させた空部である。この挿通空間36は、上端が接続基板17の配線開口部29に対向する位置に開口され、下端がヘッドケース43のケース空部59(後述)に対向する位置に開口されている。そして、この挿通空間36内に、接続基板17と圧電素子40(後述)とを電気的に接続するフレキシブルケーブル18が配置されている。本実施形態の挿通空間36は鉛直方向に貫通して形成されているので、この挿通空間36内においてフレキシブルケーブル18が鉛直方向に起立した状態で配置されている。なお、フレキシブルケーブル18の表面には、圧電素子40を駆動するためのICが実装されている。
次に記録ヘッド本体16について説明する。
記録ヘッド本体16は、図5に示すように、流路基板38、ノズルプレート39、圧電素子40(圧力発生手段の一種)、保護基板41、コンプライアンス基板42、およびヘッドケース43を備えている。
流路基板38は、ノズル列方向に沿って長尺なシリコン単結晶基板からなり、同方向に沿って細長な連通部45が2本形成されている。これらの連通部45に挟まれた領域には、複数の圧力室46が、ノズル列方向に並んだ状態で連通部45ごとに形成され、合計2列形成されている。そして、各圧力室46は、圧力室46よりも狭い幅で形成されたインク供給路47を介して、連通部45と連通している。
流路基板38の下面(圧電素子40とは反対側の面)には、ノズルプレート39が、接着剤や熱溶着フィルム等を介して固着されている。ノズルプレート39は、ステンレス鋼(SUS)又はシリコン単結晶等で形成されており、各圧力室46のインク供給路47とは反対側で連通するノズル48が複数穿設されている。これらのノズル48は、例えば、360dpiのピッチで列設されたノズル列を構成する。
流路基板38の上面(ノズルプレート39とは反対側の面)には、弾性膜50が積層されている。この弾性膜50上には、下電極膜、圧電体層及び上電極膜が順次積層された圧電素子40が、各圧力室46に対向した状態で、2列並設されている。この圧電素子40の一側(中央側)の端部には、上電極膜と導通するリード電極(図示せず)の一端が接続されている。このリード電極の他端は、絶縁体膜上においてヘッド本体の中央部側に延在し、フレキシブルケーブル18の他端と電気的に接続されている。
また、弾性膜50上には、圧電素子40に対向する領域にその変位を阻害しない程度の大きさの空間となる圧電素子保持空間51を有する保護基板41が接合されている。この保護基板41には、連通部45に対向する位置に厚さ方向に貫通した長尺なリザーバー部52が2本設けられると共に、フレキシブルケーブル18とリード電極を接続可能な配置空間54が中央部に設けられている。この配置空間54は、ヘッドケース43のケース空部59に対応する位置に形成され、このケース空部59と連通されている。なお、リザーバー部52は各連通部45と連通し、圧力室46にインクを供給するリザーバー53(共通液室)を構成している。
コンプライアンス基板42は、可撓性を有する封止膜55と金属等の硬質の部材からなる固定基板56とを積層した基板であり、保護基板41の上側(流路基板38とは反対側)に接合されている。このコンプライアンス基板42には、リザーバー53にインクを導入するインク導入口57が厚さ方向に貫通して形成されている。また、コンプライアンス基板42のリザーバー53に対向する領域のうちインク導入口57以外の領域は、固定基板56が除去された封止膜55のみからなる封止部58となっている。これにより、リザーバー53は可撓性を有する封止部58により封止され、コンプライアンスが得られることになる。
ヘッドケース43は、コンプライアンス基板42の上側(保護基板41とは反対側)に接合された中空箱体状部材である。ヘッドケース43の内部には、下端が保護基板41の配置空間54と連通すると共に、上端が保持部材15の挿通空間36と連通するケース空部59がその高さ方向に貫通して形成されている。これにより、フレキシブルケーブル18は、接続基板17の配線開口部29、保持部材15の挿通空間36、ヘッドケース43のケース空部59、および、保護基板41の配置空間54を通じて、圧電素子40と導通するリード電極に接続される。
また、ヘッドケース43の内部には、ケース流路60がその高さ方向に貫通して形成されている。このケース流路60は、保持部材15からのインクをリザーバー53に供給するための流路であり、上端が接続流路35に連通され、下端がインク導入口57と連通されている。また、ヘッドケース43の下面のうち封止部58に対向する部分には、封止膜55の可撓変形を阻害しない程度の封止空間が備えられている。
そして、インクカートリッジ3からのインクは、導入針流路22、連通流路24、液体導入流路32、フィルター室34、および、接続流路35を通じて記録ヘッド本体16のケース流路60内に取り込まれる。ケース流路60内に取り込まれたインクは、リザーバー53、および、インク供給路47を介して圧力室46に供給される。この状態で、制御部からの電気信号が接続基板17、フレキシブルケーブル18、および、リード電極を介して圧電素子40に供給されると、圧電素子40が駆動して圧力室46内のインクに圧力変動が生じる。この圧力変動を利用することでノズル48からインクを噴射している。なお、ケース流路60、インク導入口57,リザーバー53、および、インク供給路47からなる一連の流路が本発明における液体流路に相当する。
そして、上記のように構成したので、保持部材15内においてフィルター室34をフレキシブルケーブル18と並列した状態で配置できる。このため、フレキシブルケーブル18の高さに加えてフィルター室34の高さを確保する必要がなく、両高さを積み上げる従来構造に比較して記録ヘッド2の高さを抑えることができる。また、上記した実施形態では、連通流路24が水平方向に延在した水平流路24aを備えているため、インク導入針21の立設位置を任意に変更することができる。上記した実施形態のように、複数のフィルター室34を備えた構成において、隣に形成されるフィルター室34、あるいはフレキシブルケーブル18との干渉を避けるためにフィルター室34間の間隔を広くした場合であっても、インク導入針21の配列ピッチを任意に決定することができ、設計の自由度が増大する。
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、連通流路24は水平方向に延在した水平流路24aを備えていたが、これには限られず、鉛直方向に交差する方向に延在していればどのような方向でもよい。例えば、液体導入流路と導入針流路とを、鉛直方向に対して斜め方向に延在した流路で接続しても良い。
また、上記実施形態では、フレキシブルケーブル18は挿通空間36内において鉛直方向に延在させたが、これには限られず、鉛直方向に対して斜め方向に延在させても良い。例えば、保持部材内の挿通空間を鉛直方向に対して斜めに向けて貫通させ、この挿通空間内に該挿通空間の貫通方向に沿うようにフレキシブルケーブルを配置することもできる。このようにすれば、フレキシブルケーブルを鉛直方向に対して斜め方向に延在させて配置できるため、保持部材内の高さをより抑えることができる。
さらに、上記した各実施形態では、圧力発生手段として、所謂撓み振動型の圧電素子40を例示したが、これには限られず、例えば、所謂縦振動型の圧電素子を採用することも可能である。その他、圧力発生手段としては、発熱によりインクを突沸させることで圧力変動を生じさせる発熱素子や、静電気力により圧力室の区画壁を変位させることで圧力変動を生じさせる静電アクチュエーターなどの圧力発生手段を採用する構成においても本発明を適用することが可能である。
そして、本発明は、圧電素子40を用いて液体の噴射制御が可能な液体噴射ヘッドであれば、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体噴射装置、例えば、ディスプレイ製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。そして、ディスプレイ製造装置では、色材噴射ヘッドからR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極製造装置では、電極材噴射ヘッドから液状の電極材料を噴射する。チップ製造装置では、生体有機物噴射ヘッドから生体有機物の溶液を噴射する。
1…プリンター,2…記録ヘッド,3…インクカートリッジ,14…導入部材ユニット,15…保持部材,16…記録ヘッド本体,17…接続基板,18…フレキシブルケーブル,21…インク導入針,24…連通流路,27…基板収容空間,28…流路挿通開口部,29…配線開口部,32…液体導入流路,33…フィルター,34…フィルター室,35…接続流路,36…挿通空間,38…流路基板,39…ノズルプレート,40…圧電素子,41…保護基板,42…コンプライアンス基板,43…ヘッドケース,46…圧力室,48…ノズル,53…リザーバー,54…配置空間,59…ケース空部,60…ケース流路

Claims (3)

  1. 内部に液体を貯留した液体貯留部材からの液体を導入する液体導入流路、および、該液体導入流路内の液体を濾過するフィルターが設けられたフィルター室を備えた保持部材と、
    該保持部材の底部に接続され、前記保持部材からの液体を液体流路を通じて圧力室に導入すると共に、圧力発生手段の作動によって前記圧力室内の液体をノズルから液滴として噴射可能な液体噴射ヘッド本体と、
    前記保持部材の液体噴射ヘッド本体とは反対側に配置され、前記圧力発生手段に電気信号を送るための接続基板と、
    該接続基板と前記圧力発生手段とを電気的に接続する配線部材と、を備え、
    前記フィルター室は、前記接続基板と前記液体噴射ヘッド本体との間に設けられたことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記保持部材における前記液体噴射ヘッド本体側とは反対側の面に、前記液体貯留部材からの液体を導入する液体導入部材を立設した導入部材ユニットが取り付けられ、
    当該導入部材ユニットの内部には、前記液体導入部材と前記液体導入流路とを連通する連通流路が形成され、
    当該連通流路は、鉛直方向に交差する方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体噴射ヘッドを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
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