JP2005131881A - 液体噴射ヘッド - Google Patents

液体噴射ヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2005131881A
JP2005131881A JP2003369054A JP2003369054A JP2005131881A JP 2005131881 A JP2005131881 A JP 2005131881A JP 2003369054 A JP2003369054 A JP 2003369054A JP 2003369054 A JP2003369054 A JP 2003369054A JP 2005131881 A JP2005131881 A JP 2005131881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
space
liquid
liquid ejecting
flexible cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003369054A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayoshi Katsumura
隆義 勝村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2003369054A priority Critical patent/JP2005131881A/ja
Publication of JP2005131881A publication Critical patent/JP2005131881A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】回路基板をコンパクトな態様で配置し、小型化した液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】ノズルプレート22と、圧力発生手段30により液体を加圧する圧力発生室26と、圧力発生室26に供給される液体を貯留する液体貯留室23を含む偏平な形状の流路ユニット17が、ヘッドケース15内に空間15fを形成した状態でヘッドケース15に接合されているとともに、圧力発生手段の動作信号回路が配置された回路基板18と、回路基板18と圧力発生手段30とを接続して圧力発生手段30に動作信号を入力するフレキシブルケーブル19とを備えた液体噴射ヘッド1であって、回路基板18とフレキシブルケーブル19との導通接合部36が空間15f内に入り込むよう回路基板18が配置されている。これにより、回路基板18が傾斜状態で空間15fに収容され、ヘッドケース15の外形寸法を小型化できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体噴射ヘッドの圧力発生手段を動作させる回路基板の配置に関するものである。
液体をノズル開口から噴射する液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置は、種々な液体を対象にしたものが知られているが、そのなかでも代表的なものとして、インクジェット式記録装置に装着されるインク噴射装置をあげることができる。そこで、従来の技術を上記インクジェット式記録装置を例にとって説明する。
図9乃至図12は、従来の技術を示す。図9は、インクジェット式記録装置の周辺構造の一例を示す斜視図である。この装置は、インクカートリッジ2が搭載されるとともにインク噴射装置すなわち記録ヘッド1が取り付けられたキャリッジ3を備えている。
上記キャリッジ3は、タイミングベルト4を介してステッピングモータ5に接続され、ガイドバー6に案内されて記録紙7の紙幅方向(主走査方向)に往復移動するようになっている。上記キャリッジ3は、上部に開放する箱型を呈し、記録紙7と対向する面(この例では下面)に、記録ヘッド1のノズル面が露呈するよう取り付けられるとともに、インクカートリッジ2が収容されるようになっている。
そして、上記記録ヘッド1にインクカートリッジ2からインクが供給され、キャリッジ3を移動させながら記録紙7上面にインク滴を吐出させて記録紙7に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するようになっている。図9において、8は印刷休止中にインク噴射装置1のノズル開口を封止することによりノズルの乾燥をできるだけ防ぐキャップ、9は記録ヘッド1のノズル面をワイピングするワイパー部材である。また、キャリッジ3には、図9に示すように、ガイドバー6が挿通されている。
図10は、上記記録ヘッド1,キャリッジ3,インクカートリッジ2等の具体的な構造を分解斜視図で示し、図11はその断面図である。上記キャリッジ3に相当する箱状のフレーム10の上部一側寄りにはインクカートリッジ2を固定するとともに、収容室11へのインクカートリッジ2の押し込み、引き上げ、および固定を行うインクカートリッジ固定レバー12が設けられている。なお、図9に示したインクカートリッジ2は6色分が搭載されているものであるが、図10,図11に示したものは1色のインクカートリッジ2が搭載される例である。
上記フレーム10の底面には、インクカートリッジ2のインク針挿入口13に挿入されるインク供給針14が植設されていて、インクカートリッジ2から後述するヘッドケース15に設けられたインク流路16を介して記録ヘッド1の流路ユニット17にインクを供給できるようになっている。
18は、記録ヘッド1の流路ユニット17を動作する動作回路を実装した回路基板である。上記回路基板18は、図11に示すように、フレーム10の側部に沿って配置されている。回路基板18は、フレキシブルケーブル19により流路ユニット17に接続されている。
15は、前述のヘッドケースで、インク溶媒に対する耐久性,ガスバリア性,射出成形性,熱溶着性,および接着性を備えた高分子材料、例えば環状オレフィンコポリマー樹脂を射出成形して作られている。上記ヘッドケース15に設けたインク流路16に連通させてインク供給針14の基台部14aが固定されており、ヘッドケース15はフレーム10の底面にねじ20,20で固定されている。
上記流路ユニット17の構造は、図12に示すように、ノズル開口21が列設されたノズルプレート22と、インク貯留室23が形成された流路形成板24と、後述の通路が設けられたインク供給口形成板25が3層構造で接合され、さらに、その上に圧力発生室26を形成する圧力発生室形成部材27,28,29が層状に接合されている。上記圧力発生室形成部材27は振動板であり、同部材28は圧力発生室26の空間を形成する枠状の部材であり、また、同部材29は底板である。上記圧力発生室26内のインクを加圧する圧電振動子30は、たわみ振動モードのいわゆるチップスタイプのものである。なお、上記流路ユニット17を形成するノズルプレート22,流路形成板24,インク供給口形成板25等の厚さは流路構造を理解しやすくするために、誇張して図示してあり、実際には図11に示す程度の厚さである。
上記流路ユニット17は、ヘッドケース15に接着剤34を介して接合されている。
上記インク貯留室23への通路31がインク供給口形成板25に設けられ、インク貯留室23から圧力発生室26へインクを供給する通路32がインク供給口形成板25と底板29に設けられ、また、圧力発生室26とノズル開口21を連通する通路33が底板29,インク供給口形成板25,流路形成板24に設けられている。なお、上記圧電振動子30,圧力発生室26,ノズル開口21等は、図12の紙面に対して垂直方向に列設されている。
上記インク流路16からインク貯留室23を経て圧力発生室26に流入したインクは、圧電振動子30のたわみ振動により加圧され、通路33を通ってノズル開口21からインク滴として吐出される。
特開平8−276586号公報
上記のような記録ヘッド1,流路ユニット17,回路基板18,フレキシブルケーブル19等の構造であると、回路基板18がフレーム10の側部に配置されているので、それに要するスペースを確保する必要があり、装置としてコンパクトにまとめることが困難である。また、回路基板18と流路ユニット17を接続するフレキシブルケーブル19の長さが長くなるとともに、配線経路が複雑になるので、同ケーブル19に損傷を来すおそれがあり、また、製造工程の簡素化が行いにくくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路基板をコンパクトな態様で配置し、しかも製造面での合理化を図ることのできる液体噴射ヘッドを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射ヘッドは、ノズル開口が列設されたノズルプレートと、上記ノズル開口に連通し圧力発生手段により液体を加圧する圧力発生室と、上記圧力発生室に供給される液体を貯留する液体貯留室を含む偏平な形状の流路ユニットがヘッドケース内に空間を形成した状態で上記ヘッドケースに接合されているとともに、上記圧力発生手段の動作信号回路が配置された回路基板と、上記回路基板と圧力発生手段とを接続して圧力発生手段に動作信号を入力するフレキシブルケーブルとを備えた液体噴射ヘッドであって、上記回路基板とフレキシブルケーブルとの導通接合部が上記空間内に入り込むよう回路基板が配置されていることを要旨とする。
すなわち、上記回路基板とフレキシブルケーブルとの導通接合部が上記空間内に入り込むよう回路基板が配置されている。このため、上記回路基板の一部または大部分が上記空間内に入り込んだ状態になるので、上記ヘッドケースを小型化することができ、コンパクトな液体噴射ヘッドを構成することができる。この種の偏平な形状の流路ユニットを有する液体噴射ヘッドにおいては、一般に、ヘッドケースの一部を被噴射物の方に延長している。このようなヘッドケースの形状によって生じた上記空間を活用して回路基板を収容するものであるから、いわゆるデッドスペースの有効活用が図られて、液体噴射ヘッドの小型化が合理的に達成できる。
さらに、上記回路基板とフレキシブルケーブルとの導通接合部が、ヘッドケースに接合された流路ユニットの背後の上記空間内に配置されているので、フレキシブルケーブルは空間内に完全に収容され、同ケーブルの保護にとって好適である。また、フレキシブルケーブルの配線姿勢が簡素化されるので、同ケーブルに無理な屈曲形状等をとらせることなく、正常な導通機能を果たす上で有効である。また、フレキシブルケーブルの長さを短くできるので、原価低減を図ることができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記圧力発生手段が、たわみ振動モードの圧電振動子である場合には、上記圧電振動子が偏平であるから、流路ユニットの厚さ方向の寸法が最小化され、それに伴って上記空間が大きく確保でき、上記導通接合部を該空間内に配置することが行いやすくなる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記回路基板が、上記導通接合部が上記流路ユニットに対して接近するよう傾斜している場合には、通常、平板状とされた回路基板が、上記空間をいわゆる対角線方向またはそれに近い方向の姿勢で配置できることから、液体の噴射方向およびそれに直交する方向の両方向において、回路基板に要する収容スペースを少なくすることができ、液体噴射ヘッドの小型化をより効果的に達成することができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記傾斜を維持する位置決め部材が上記空間内に取り付けられている場合には、位置決め部材のために特別なスペースを確保する必要がなく、構造簡素化を図ることができる。また、上記空間内において上記導通接合部の位置が設定されるので、確実に回路基板の所定の傾斜角度を維持することができ、空間の有効活用が可能となる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記位置決め部材は、上記フレキシブルケーブルが上記空間内に挿入される際にフレキシブルケーブルをガイドするガイド部材であり、上記ガイド部材の一部に上記回路基板を位置決めする位置決め部が形成されている場合には、既存の上記ガイド部材に位置決め部を設けるものであるから、位置決めのために特別な追加構造物を新設する必要がなく、構造簡素化が促進できる。つまり、既存のガイド部材を多機能化している。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記回路基板にフレキシブルケーブルを接続して導通接合部を形成する際に使用される回路基板載置用の載置面が、ヘッドケースの一部に設けられている場合には、ヘッドケースの構造部分の一部をなす上記載置面を使用して導通接合部が形成されるものであるから、このような導通接続のために特別な治具等を準備する必要がなく、製造面における設備等の簡素化が図られて、製造工程の削減にも有効である。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記回路基板の一部に、ヘッドケースの一部に設けられた突起部材に係合する係合形状部が設けられている場合には、上記突起部材と上記係合形状部とが係合状態になるので、突起部材を所定の形状や突出方向に設定し、同時にこれに適合した係合形状部を設けることにより、回路基板の配置姿勢を適正な傾斜状態に維持することができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記ヘッドケースの一部には、上記空間に連通部を介して連通しているとともに、該空間からずれた位置に補助空間が設けられ、上記回路基板は上記補助空間と上記連通部と上記空間の3箇所にわたって存在している場合には、回路基板が連通部を介して、上記空間からずれた位置に配置されている補助空間と当該空間の双方にわたって収容されているので、例え回路基板が大きくなってもヘッドケースの大型化を回避しつつ確実に収容することができる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記補助空間に、カバー部材が取り付けられている場合には、回路基板がカバー部材で保護され、外部から不純物や塵埃等が回路基板や流路ユニットに付着することが防止できる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、上記回路基板の係合形状部に係合して回路基板の位置決めをする位置決め突起が上記カバー部材に設けられている場合には、上記カバー部材の取付けだけで、また、簡単な部材である上記位置決め突起だけで確実に回路基板の位置が設定され、導通接合部が上記空間内に存在する状態が維持できる。
本発明の液体噴射ヘッドにおいて、ヘッドケースの一部に設けられた上記突起部材が、カバー部材に設けた上記位置決め突起が係合形状部に係合している状態の回路基板に当接できる位置に配置されている場合には、回路基板の傾斜角度を正確に決定づけることができるので、回路基板の配置姿勢が正確に設定できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて詳しく説明する。
本発明における液体噴射ヘッドは、上述のように種々な液体を対象にして機能させることができ、図示の実施例においてはその代表的な事例として、インクジェット式記録装置に採用されるインク噴射ヘッドすなわち記録ヘッドを実施例の対象にしている。
図1〜図4は、本発明の液体噴射ヘッドの一実施例を示す。なお、図9乃至図12において説明した部材と同じ機能を果たす部材には同一の符号が付されている。
図4は、ヘッドケース15の斜視図であり、その端面に接合されている流路ユニット17を外した状態を示している。上記ヘッドケース15は、上述のように合成樹脂を射出成形して製作されたものであり、長方形の四角い箱状とされたケース本体15aに天井板15bが一体に設けられ、上記天井板15bから1段ずれた位置にフランジ15cが一体に成形されている。天井板15bからケース本体15aの開口端15dの方に向って流路形成部材15eが一体に成形され、そこにインク流路16が設けられている。このインク流路16が流路ユニット17に連通している。
流路ユニット17の内部構造は、図12に示したものと同じである。
上記ケース本体15aの深さ方向の寸法は、流路ユニット17のノズル開口21と記録紙7との間隔を最適化するために設定されている。このため、ケース本体15aの内部に空間15fができている。上記天井板15bの端部にケース本体15aの長手方向に沿った連通部15gが設けられ、この連通部15gは補助空間15hに連通している。上記補助空間15hは、上記空間15fから外方へずれた位置で空間15fの上方、すなわち図1に示すように、空間15fの斜め上に配置されている。
天井板15bから板状の部材を起立させて構成したガイド部材35が、天井板15bと一体に成形されている。図4に示すように、ガイド部材35は2つ設けてある。上記ガイド部材35は、流路ユニット17のフレキシブルケーブル19を上記連通部15gに導くため設けられたもので、ガイド斜面35aが形成されている。図2に示すように、流路ユニット17をケース本体15aに組み付けるときに、フレキシブルケーブル19の先端部19aが上記ガイド斜面35a上を滑動しながら連通部15gの方へ導かれて行くようになっている。
ガイド斜面35aの一部に位置決め用の切り欠き35bが設けられ、ここに後述の回路基板18が係止されるようになっている。したがって、上記ガイド部材35は「位置決め部材」としての機能を果たすものとされている。上記切り欠き35bは、斜め下向きの押え面35cと斜め上向きのストッパ面35dから構成され、「位置決め部」としての役割を果たしている。上記位置決め部35bは、単なる切り欠き構造であるから、射出成形時に簡単に構成することができる。
上記圧電振動子30の動作信号回路が配置された回路基板18は、平坦な板状で四角い形状とされ、端部にフレキシブルケーブル19が接合された導通接合部36が設けられている。図2に示すように、上記導通接合部36は、フランジ15c上に載置された回路基板18の端部の所定位置に、連通部15gに導かれてきたフレキシブルケーブル19の先端部19aを重合し、そこに加熱金型37を押しつけて回路基板18とフレキシブルケーブル19の各導通線を半田付けする。
上記半田付けを行う際には、ヘッドケース15の一部であるフランジ15c上に回路基板18を寝かせた状態で載置する。したがって、上記の載置状態を成立させるための載置面15jをヘッドケース15(ケース本体15a)の一部に形成している。
上記のようにして導通接合部36が形成された後に、回路基板18を空間15f内に挿入し、導通接合部36を位置決め部である切り欠き35bに係合させる。この係合により、導通接合部36が押え面35cとストッパ面35dに密着して、空間15f内における導通接合部36の位置が設定される。導通接合部36が空間15f内に位置することにより、回路基板18はその導通接合部36が流路ユニット17に対して接近するよう傾斜している。このように位置決めがなされた状態により、回路基板18の一部が図1に示すように、フランジ15cの角部15iに支持され、回路基板18の傾斜角度が定められる。また、上記切り欠き35bの寸法を大きくすることにより、回路基板18の空間15f内への進入長さを長くすることができる。
上記の回路基板18の位置決めにより、回路基板18は補助空間15h,連通部15g,空間15fの3箇所にわたって存在する状態となる。
上記天井板15bには、図11に示した場合と同様に、インク供給針14が取り付けられ、その回りに受入ボックス38が配置され、この受入ボックス38に上記インクカートリッジ2が嵌め込まれるようになっている。カバー部材39は、断面が略L字型であり、上記受入ボックス38の上端部とフランジ15cの端部に係合し、このカバー部材39を取り付けることにより、上記補助空間15hが閉鎖された空間域となる。
なお、40は、流路ユニット17の表面周縁部を保護する金属板製のヘッドカバーである。
上記第1実施例の作用効果を列記すると、つぎのとおりである。
上記回路基板18の一部または大部分が上記空間15f内に入り込んだ状態になるので、上記ヘッドケース15を小型化することができ、コンパクトな記録ヘッド1を構成することができる。この種の偏平な形状の流路ユニット17を有する記録ヘッド1においては、一般に、ケース本体15aの一部を記録紙7の方に延長している。このようなケース本体15aの形状によって生じた上記空間15fを活用して回路基板18を収容するものであるから、いわゆるデッドスペースの有効活用が図られて、記録ヘッド1の小型化が合理的に達成できる。
さらに、上記回路基板18とフレキシブルケーブル19との導通接合部36が、ヘッドケース15に接合された流路ユニット17の背後の上記空間15f内に配置されているので、フレキシブルケーブル19は空間15f内に完全に収容され、同ケーブル19の保護にとって好適である。また、フレキシブルケーブル19の配線姿勢が簡素化されるので、同ケーブル19に無理な屈曲形状等をとらせることなく、正常な導通機能を果たす上で有効である。また、フレキシブルケーブル19の長さを短くできるので、原価低減を図ることができる。
上記圧電振動子30がたわみ振動モード形式で偏平であるから、流路ユニット17の厚さ方向の寸法が最小化され、それに伴って上記空間15fが大きく確保でき、上記導通接合部36を該空間15f内に配置することが行いやすくなる。
上記導通接合部36が上記流路ユニット17に対して接近するよう回路基板18が傾斜しているので、通常、平板状とされた回路基板18が、上記空間15fをいわゆる対角線方向またはそれに近い方向の姿勢で配置できる。これにより、インク滴の吐出方向およびそれに直交する方向の両方向において、回路基板18に要する収容スペースを少なくすることができ、記録ヘッド1の小型化をより効果的に達成することができる。
上記傾斜を維持する位置決め部材35が上記空間15f内に取り付けられていることにより、位置決め部材35のために特別なスペースを確保する必要がなく、構造簡素化を図ることができる。また、上記空間15f内において上記導通接合部36の位置が設定されるので、確実に回路基板18の所定の傾斜角度を維持することができ、空間15fの有効活用が可能となる。
上記位置決め部材35は、上記フレキシブルケーブル19が上記空間15f内に挿入される際にフレキシブルケーブル19をガイドするガイド部材35であり、上記ガイド部材35の一部に上記回路基板18を位置決めする位置決め部35bが形成されている。したがって、既存の上記ガイド部材35に位置決め部35bを設けるものであるから、位置決めのために特別な追加構造物を新設する必要がなく、構造簡素化が促進できる。つまり、既存のガイド部材35を多機能化している。
回路基板載置用の載置面15jが、ヘッドケース15の一部すなわちフランジ15cに設けられているので、ヘッドケース15の構造部分の一部をなす上記載置面15jを使用して導通接合部36が形成される。このような導通接続であるから、特別な治具等を準備する必要がなく、製造面における設備等の簡素化が図られて、製造工程の削減にも有効である。
上記ヘッドケース15の一部には、上記空間15fに連通部15gを介して連通しているとともに、該空間15fからずれた位置に補助空間15hが設けられ、上記回路基板18は上記補助空間15hと上記連通部15gと上記空間15fの3箇所にわたって存在しているので、回路基板18が連通部15gを介して、補助空間15hと当該空間15fの双方にわたって収容されていることとなり、例え回路基板18が大きくなってもヘッドケース15の大型化を回避しつつ確実に収容することができる。
上記補助空間15fに取り付けられたカバー部材39により、回路基板18が保護され、外部からの不純物や塵埃等が回路基板18や流路ユニット17に付着することが防止できる。
回路基板18にフレキシブルケーブル19を接合する工程が、図2に示すように、回路基板18をフランジ15c上に載置し、連通部15gに導かれてきた同ケーブル19の端部を回路基板18の端部に重合し、その状態で加熱金型37により加圧するものであるから、フレキシブルケーブル19の端部と回路基板18の端部との重合部分が、フランジ15cの端部と加熱金型37とにより確実に挟み付けられ、導通接合部36が確実にしかも簡単に形成される。また、フランジ15cの端部が加熱金型37に対する下型のような機能を果たすので、ヘッドケース15の一部を利用して特別な治具等を準備することなく、経済的な製造方法が採用できる。
図5は、本発明の液体噴射ヘッドの第2の実施例を示す。
第2の実施例は、回路基板18にフレキシブルケーブル19を接合する際の接合作業性に便宜をもたらすものである。図5(A),(B)に示すように、フランジ15cに一対の突起45が設けられ、これを受け入れる凹部46が回路基板18の両側に形成されている。突起45は、凹部46にはまり込んでいる状態において、回路基板18の略全体が上記載置面15j上に載置されるように、その配置位置が設定されている。また、同図(C)は、上記突起45や凹部46に代えてピン47を長穴48に挿入した場合である。それ以外は、上記実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記構成により、突起45が凹部46内にはまり込んだ状態で回路基板18とフレキシブルケーブル19との接合がなされるので、接合時に回路基板18が位置ずれを起こすことがなく、それにより高い接合精度が得られ、しかも接合作業が図2に示したように、上からの加熱金型37の動作で行えるので、作業性が向上する。それ以外は、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
図6は、本発明の液体噴射ヘッドの第3の実施例を示す。
第3の実施例は、カバー部材39の内側に位置決め突起49が設けられ、カバー部材39をヘッドケース15に取り付けた状態で、上記位置決め突起49が係合形状部である凹部46や長穴48に進入する構造である。また、このような進入状態において、傾斜した回路基板18の下面に上記突起45またはピン47が当接している。突起45やピン47の高さや配置位置は、回路基板18の傾斜角度が十分に確保できて、空間15fが有効に活用できるように設定されている。それ以外は、上記各実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記構成により、位置決め突起49が凹部46や長穴48に進入して回路基板18の位置が確実に設定される。また、傾斜した回路基板18の下面に上記突起45またはピン47が当接して、回路基板18の適正な傾斜状態が維持される。カバー部材39の取付けだけで、また、簡単な部材である上記位置決め突起49だけで確実に回路基板18の位置が設定され、導通接合部36が上記空間15f内に存在する状態が維持できる。ヘッドケース15の一部であるフランジ15cに設けられた上記突起45,ピン47が、カバー部材39に設けた上記位置決め突起49が凹部46,長穴48に係合している状態の回路基板18に当接できる位置に配置されている。よって、回路基板18の傾斜角度を正確に決定づけることができるので、回路基板18の配置姿勢が正確に設定できる。それ以外は、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
図7および図8は、本発明の液体噴射ヘッドの第4の実施例を示す。
第4の実施例は、回路基板18を傾斜させた状態で支持する例である。図7に示したものは、突起部材である断面円形のピン41が、2本フランジ15cの端部に所定の間隔をおいて傾斜させて設けられており、上記ピン41が貫通する2つの係合穴42が回路基板
18に設けられている。この係合穴42が上記突起部材に係合する係合形状部である。また、2つの係合穴42の間隔は回路基板18の配線回路に影響しない箇所すなわち回路基板18の端部にあけられている。回路基板18を組み付けて係合穴42にピン41が嵌入された状態になると、導通接合部36が空間15f内に配置される。
図8に示したものは、上記ピン41と係合穴42に代えて、回路基板18の両側に凹部43を設け、そこに四角い断面のピン44を係合させたものである。この係合により、回路基板18の組み付けがなされ、導通接合部36が空間15f内に配置される。それ以外は、上記各実施例と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
上記回路基板18の一部に、ヘッドケース15の一部に設けられたピン41,44に係合する係合穴42,凹部43が設けられているので、ピン41,44を所定の形状や突出方向に設定し、同時にこれに適合した係合穴42,凹部43を設けることにより、回路基板18の配置姿勢を適正な傾斜状態に維持することができる。それ以外は、上記各実施例と同様の作用効果を奏する。
上記各実施例は、インクジェット式記録装置を対象にしたものであるが、本発明によってえられた液体噴射ヘッドは、インクジェット式記録装置用のインクだけを対象にするのではなく、グルー,マニキュア,導電性液体(液体金属)等を噴射することができる。さらに、上記実施例では、液体の一つであるインクを用いたインクジェット式記録ヘッドについて説明したが、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド,液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド,有機ELディスプレー,FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド,バイオチップ製造に用いられる生体有機噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッド全般に適用することも可能である。
上記のように、回路基板の配置状態を改善することにより、液体噴射ヘッドの小型化ができ、コンパクトで安価な液体噴射ヘッドがえられる。このような液体噴射ヘッドあるいはそれを装備した各種の装置を市場に提供することができ、高い産業上の利用可能性が期待できる。
本発明の実施例である記録ヘッドの断面図である。 上記記録ヘッドの組み立て途上の状態を示す断面図である。 ガイド部材の部分を示す斜視図である。 ヘッドケースの内部を示す斜視図である。 本発明の第2の実施例を示す平面図と断面図である。 本発明の第3の実施例を示す断面図である。 本発明の第4の実施例を示す平面図と断面図である。 上記第4の実施例の変形例を示す平面図と断面図である。 インクジェット式記録装置の斜視図である。 従来の技術を示す記録ヘッドの分解斜視図である。 図10に示したものの断面図である。 流路ユニットの断面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 インクカートリッジ
3 キャリッジ
4 タイミングベルト
5 ステッピングモータ
6 ガイドバー
7 記録紙
8 キャップ
9 ワイパー部材
10 フレーム
11 収容室
12 インクカートリッジ固定レバー
13 インク針挿入口
14 インク供給針
14a 基台部
15 ヘッドケース
15a ケース本体
15b 天井板
15c フランジ
15d 開口端
15e 流路形成部材
15f 空間
15g 連通部
15h 補助空間
15i 角部
15j 載置面
16 インク流路
17 流路ユニット
18 回路基板
19 フレキシブルケーブル
19a 先端部
20 ねじ
21 ノズル開口
22 ノズルプレート
23 インク貯留室
24 流路形成板
25 インク供給口形成板
26 圧力発生室
27 圧力発生室形成部材
28 圧力発生室形成部材
29 圧力発生室形成部材
30 圧電振動子
31 通路
32 通路
33 通路
34 接着剤
35 ガイド部材,位置決め部材
35a ガイド斜面
35b 切り欠き,位置決め部
35c 押え面
35d ストッパ面
36 導通接合部
37 加熱金型
38 受入ボックス
39 カバー部材
40 ヘッドカバー
41 ピン
42 係合穴
43 凹部
44 ピン
45 突起
46 凹部
47 ピン
48 長穴
49 位置決め突起

Claims (11)

  1. ノズル開口が列設されたノズルプレートと、上記ノズル開口に連通し圧力発生手段により液体を加圧する圧力発生室と、上記圧力発生室に供給される液体を貯留する液体貯留室を含む偏平な形状の流路ユニットがヘッドケース内に空間を形成した状態で上記ヘッドケースに接合されているとともに、上記圧力発生手段の動作信号回路が配置された回路基板と、上記回路基板と圧力発生手段とを接続して圧力発生手段に動作信号を入力するフレキシブルケーブルとを備えた液体噴射ヘッドであって、上記回路基板とフレキシブルケーブルとの導通接合部が上記空間内に入り込むよう回路基板が配置されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 上記圧力発生手段は、たわみ振動モードの圧電振動子である請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 上記回路基板が、上記導通接合部が上記流路ユニットに対して接近するよう傾斜している請求項1または2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 上記傾斜を維持する位置決め部材が上記空間内に取り付けられている請求項3記載の液体噴射ヘッド。
  5. 上記位置決め部材は、上記フレキシブルケーブルが上記空間内に挿入される際にフレキシブルケーブルをガイドするガイド部材であり、上記ガイド部材の一部に上記回路基板を位置決めする位置決め部が形成されている請求項4記載の液体噴射ヘッド。
  6. 上記回路基板にフレキシブルケーブルを接続して導通接合部を形成する際に使用される回路基板載置用の載置面が、ヘッドケースの一部に設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 上記回路基板の一部に、ヘッドケースの一部に設けられた突起部材に係合する係合形状部が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 上記ヘッドケースの一部には、上記空間に連通部を介して連通しているとともに、該空間からずれた位置に補助空間が設けられ、上記回路基板は上記補助空間と上記連通部と上記空間の3箇所にわたって存在している請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 上記補助空間に、カバー部材が取り付けられている請求項8記載の液体噴射ヘッド。
  10. 上記回路基板の係合形状部に係合して回路基板の位置決めをする位置決め突起が上記カバー部材に設けられている請求項9記載の液体噴射ヘッド。
  11. ヘッドケースの一部に設けられた上記突起部材が、カバー部材に設けた上記位置決め突起が係合形状部に係合している状態の回路基板に当接できる位置に配置されている請求項10記載の液体噴射ヘッド。
JP2003369054A 2003-10-29 2003-10-29 液体噴射ヘッド Withdrawn JP2005131881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003369054A JP2005131881A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 液体噴射ヘッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003369054A JP2005131881A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 液体噴射ヘッド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005131881A true JP2005131881A (ja) 2005-05-26

Family

ID=34646539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003369054A Withdrawn JP2005131881A (ja) 2003-10-29 2003-10-29 液体噴射ヘッド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005131881A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102161270A (zh) * 2010-02-19 2011-08-24 精工爱普生株式会社 液体喷射头
CN102189803A (zh) * 2010-02-18 2011-09-21 精工爱普生株式会社 液体喷射头
JP2013132848A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102189803A (zh) * 2010-02-18 2011-09-21 精工爱普生株式会社 液体喷射头
US8348394B2 (en) 2010-02-18 2013-01-08 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting head
CN102189803B (zh) * 2010-02-18 2014-03-19 精工爱普生株式会社 液体喷射头
CN102161270A (zh) * 2010-02-19 2011-08-24 精工爱普生株式会社 液体喷射头
JP2013132848A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Seiko Epson Corp 液体噴射ヘッド、および、液体噴射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7837309B2 (en) Liquid ejecting head and method for assembling same
JP2005131881A (ja) 液体噴射ヘッド
JP4872584B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2012111098A (ja) 液体噴射ヘッドユニット、および、その製造方法
JP2006224424A (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
JP2004122518A (ja) フレキシブルケーブル用位置決めピン、及び、液体噴射ヘッド
JP4556562B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP4826350B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP4661040B2 (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置
JP3772818B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2006212948A (ja) 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置
US7059703B2 (en) Ink jet recording head
JP4483568B2 (ja) 液体噴射ヘッド
JP2006224423A (ja) 液体噴射ヘッド、液体噴射装置および液体噴射ヘッドの製造方法
JP4682605B2 (ja) インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ
JP2005144691A (ja) 液体噴射ヘッド
JP3165204B2 (ja) インクタンク,記録ヘッド分離交換型インクジェット記録装置
JP2012166420A (ja) 液体噴射ヘッドユニットの製造方法、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置
JP3797139B2 (ja) インクジェット記録ヘッド及びその製造方法
JP3797137B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JP2011046081A (ja) 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置
JP2007062357A (ja) 液体噴射ヘッド
JP3797138B2 (ja) インクジェット記録ヘッド
JPS60204344A (ja) 液体噴射記録装置
JP3921961B2 (ja) インクジェット式記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109