JP3165204B2 - インクタンク,記録ヘッド分離交換型インクジェット記録装置 - Google Patents

インクタンク,記録ヘッド分離交換型インクジェット記録装置

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JP3165204B2 JP32756091A JP32756091A JP3165204B2 JP 3165204 B2 JP3165204 B2 JP 3165204B2 JP 32756091 A JP32756091 A JP 32756091A JP 32756091 A JP32756091 A JP 32756091A JP 3165204 B2 JP3165204 B2 JP 3165204B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクを吐出させて記
録を行うインクジェット記録装置に関し、特にその記録
ヘッド,インクタンクのキャリッジへの装着固定に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来インクジェット記録装置は、半永久
的に使用可能な記録ヘッドと、このヘッドにインクを供
給する交換可能なインクカートリッジとで構成されてい
る例が多かった。しかしながら、このような記録ヘッド
の場合には、ノズル部のゴミ詰まりなどによる偶発的な
故障や吐出素子の劣化などによる経時的な故障を皆無に
することが難しく、記録装置自体の信頼性の面で問題が
あり、記録性能の維持のために特別なメンテナンスサー
ビス体制が必要となっていた。
【0003】そこで信頼性向上の観点から故障しやすい
記録ヘッドを所定の間隔で定期的に交換するようにする
とともに、交換の容易性の観点から記録ヘッドの交換を
所定のインク量毎に確実に実施できるように、インクタ
ンクとヘッドとを一体化した使い捨て交換タイプのヘッ
ドカートリッジを用いるインクジェット記録装置も実用
化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな使い捨て交換タイプのヘッドカートリッジは信頼性
確保の点とカートリッジ自体の大きさ及び重さの点から
使用可能なインク量を大きく設定できないことから、ラ
ンニングコストの増大による使用者の不利益の問題があ
る。またインクを使い切った時点でヘッドはまだ十分機
能する場合でも廃棄しなければならないことから、近年
の世界的な潮流である地球環境面での問題に関わる矛盾
を生じてきている。
【0005】そこで近年信頼性の面では使い捨て交換タ
イプの特徴を生かした上でランニングコストの増加や地
球環境への問題を配慮をして記録ヘッドとインクタンク
とをそれぞれ独立に交換可能なように構成した形式のイ
ンクジェット記録装置が提案されてきている。特に記録
ヘッドにインクを効率的に供給できるように、インクタ
ンクと記録ヘッドとをキャリッジ上で一体的に結合して
インクを吐出させて記録を行う構成としたものが重要視
されている。この構成のインクジェット記録装置の問題
は、記録ヘッドを保持して印字走査するキャリッジへの
記録ヘッドの装着固定と、記録ヘッドへインクタンクか
らインクを供給するためのインク流路の結合とに関する
ものである。また、記録ヘッドの電気的制御を行う場合
も多いことから、記録ヘッドの装着固定に関し、キャリ
ッジでの電気的接続に関する問題もある。インク流路の
結合に関しては、固体のインクでも問題となるが、特に
液状のインクを用いる場合には、流路結合部からのイン
クの漏れ出しによる装置内,記録紙,手などの汚れを防
止することが重要な課題である。特にこのインク流路結
合に関しては、前述の点から確実な結合が要求され、ま
たインクタンク交換の容易性から簡単な分離が要求され
るが、両方の要求を簡単な構成で満足させることが難し
く、実用化された例はほとんど無い。
【0006】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、インク流路結合部からのインク流れ出しによ
る、装置内,記録紙,手などの汚れが防止できると共
に、インクタンク,記録ヘッドを分離してそれぞれ独立
に容易に交換することのできるインクジェット記録装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、インクジェット記録装置を次の(1)
〜(4)のとおりに構成する。
【0008】(1)互いに分離・取り付けが可能なイン
クジェット記録ヘッドと該インクジェット記録ヘッドへ
供給されるインクを貯留するインクタンクとを、当該イ
ンクタンクを前記インクジェット記録ヘッド側へ加圧手
段で加圧することで、搭載部に交換可能に固定して搭載
するインクタンク・ヘッド分離交換型インクジェット記
録装置であって、前記インクジェット記録ヘッドは、前
記インクタンクと係合する係合部と、前記インクタンク
からのインクの供給を受けるインク流路と、を具備し、
前記インクタンクは、前記係合部と係合するための被係
合部と、前記インク流路と連通すべく結合するインク供
給部と、前記加圧手段による加圧を受ける被加圧部と、
を具備し、前記搭載部へ前記インクジェット記録ヘッド
と前記インクタンクとを搭載する際に、前記係合部と前
記被係合部とが係合する係合部位を中心として、その一
方側で前記加圧手段により前記被加圧部が前記インクジ
ェット記録ヘッド側への加圧を受けるとともに、その他
方側で前記インク流路と前記インク供給部とが結合し、
更に、その結合位置近傍で前記インクタンクは前記イン
クジェット記録ヘッド側へ弾性付勢されるインクタンク
・ヘッド分離交換型インクジェット記録装置。 (2)前記インクタンクは、前記結合位置近傍のタンク
外壁に沿って掛け回されたバンドを用いて前記インクジ
ェット記録ヘッド側へ弾性付勢する前記(1)記載のイ
ンクタンク・ヘッド分離交換型インクジェット記録装
置。(3)前記インクタンクを弾性付勢する力は、前記イン
クタンクを加圧する力より大きい前記(1)又は(2)
に記載のインクタンク・ヘッド分離型インクジェット記
録装置。インクジェット記録ヘッドは、熱エネルギを利用
してインクを吐出するものであって、該熱エネルギを発
生するための電気熱変換体を備えている前記(1)乃至
(3)のいずれかに記載のインクタンク・ヘッド分離交
換型インクジェット記録装置。
【0009】(2)加圧手段による加圧により、記録ヘ
ッドとキャリッジとの電気的結合手段が結合方向に加圧
される前記(1)記載のインクタンク,記録ヘッド分離
交換型インクジェット記録装置。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【実施例】以下本発明を実施例により詳しく説明する。
図1は、実施例である“インクタンク,記録ヘッド分離
交換型インクジェット記録装置”における、要部の断面
図である。本実施例における記録ヘッド1は、電気信号
に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱
エネルギを生成する電気熱変換体を用いて記録を行うイ
ンクジェット方式のものである。
【0014】図1において、記録ヘッド1の主たる構成
は、すべてヘッドベースプレート5に設けた位置決め用
の突起4,4aを位置基準としてヘッドベースプレート
5上に接着ないしは圧着して積層配置されて成る。
【0015】ここで図1の面内上下方向は前板3aの基
準面3dと突起4aとで位置決めされ、図1の面内左右
方向は前板3aと突起4とで位置決めされる。更に図1
の横断面の垂直方向は突起4の一部が前板3aを覆うよ
うに突出し、該突起の突出部(不図示)と前板3aとで
位置決めされる。ヒータボード7は、Si基板上に複数
の列状に配された不図示の電気熱変換体(吐出ヒータ)
と、これに電力を供給するアルミ等の電気配線とが成膜
技術により形成されてなり、本体装置からの電気信号を
受け取るパッドを端部に配した配線を有するヘッドPC
B17に対して、それぞれの配線を対応させてワイヤボ
ンディングにより接続されている。吐出ヒータに対応し
て複数のインク流路を各々区分するための隔壁や流路を
介してインクタンク2からインクを導入してインク流路
に供給する共通液室8と、複数の吐出口を形成するオリ
フィス6とをポリサルフォン等で一体成型した溝天板9
を、ヒータボード7に不図示のバネで押圧するとともに
封止剤を用いて圧着固定及び封止してインク吐出部を形
成している。溝天板9に結合封止された流路13は、イ
ンクタンク2と結合可能とするために、本実施例におい
てはヘッドPCB17及びヘッドベースプレート5に設
けた穴12を通ってヘッドベースプレート5の反対側へ
貫通させるとともに、貫通部でヘッドベースプレート5
に接着固定されている。また、流路13のインクタンク
2と結合する側の端部には、吐出部へのゴミや不如意の
気泡などの流入を防止するためのフィルタ10が設けて
ある。また、記録ヘッド1の吐出部や電気接続用のパッ
ドを保護することと、記録ヘッド1の取り扱い面から持
ちやすくする為にヘッドカバ19を設けている。
【0016】インクタンク2は、内面にリブ15を有す
るタンクケース内に、インクを含浸させたインク吸収体
14をほぼ隙間なく詰め込むとともに、記録ヘッド1の
インクのフィルタ10を設けた流路端を挿入させてイン
ク結合を行うためのインク供給部(孔)11と、インク
タンク2からのインクの流出に見合うだけの大気をイン
クタンク2内に導入して過度の負圧発生を防止するため
の大気連通部(孔)20とを有する。インク供給部11
へのタンクケース内壁を伝っての直接の大気連通を防止
して、インク吸収体14の全領域のインクを毛管力を用
いて最大限有効に利用するために、タンク内壁にリブ1
5を設けるとともに大気連通部20をなるべくインク供
給部11から離して設置している。リブ15は同時にタ
ンクケースの補強部としても機能し、インクタンク2交
換時の操作性を向上させてもいる。インク吸収体14内
の初期の含浸インク量は、記録ヘッド1との結合時に吐
出口のメニスカスに負の水頭圧を付与して安定した吐出
を可能にするための機能上の目的と、インクタンク2交
換時に多少の衝撃が与えられてもインクが漏出すること
がないようにするための操作性上の目的のために、イン
ク吸収体11の吸収可能量よりも少なめのインクを充填
している。なお大気連通部20のインク吸収体を撥液処
理するか別体の撥液性の吸収体を用いて構成し大気連通
孔20からのインクの漏出を規制しても良い。インクタ
ンク2のインク供給限界は、インク吸収体14の含浸イ
ンク量が非常に少なくなって、インク吐出に伴うノズル
の毛管力による記録ヘッド1へのインク供給能力よりも
インク吸収体14のインク吸引力が強くなるか、フィル
タ10の周囲に大気連通部20から導入された大気が多
くなってフィルタ10を介してインク吸収体内14の大
気が多量に供給される様になった場合である。
【0017】次に図2によりインクタンク,記録ヘッ
ド,キャリッジの結合状態を説明する。記録ヘッド1と
インクタンク2との結合は、図2に示すように、記録ヘ
ッド1のヘッドベースプレート5に一端を固定(不図
示)したタンクバンド22をインクタンク2のインク流
路結合部近傍の外壁を沿わせ、タンクバンド他端につな
がるタンクバンドバネ23の終端に設けたリング状のタ
ンクバンドフック24をヘッドベースプレート5に設け
たバンド用突起25に付勢しながら引っ掛けることによ
り、タンクバンドバネ23による付勢力により一体化さ
れる。更に、詳しく説明すると、インクタンク2と記録
ヘッド1の結合は図3に示すようにキャリッジ3外で行
うことができ、まず、ヘッドベースプレート5のタンク
ガイド穴16aに、インクタンク2のタンクガイド16
bをはめ込むことから始める。この係合部の位置を、キ
ャリッジ3への加圧フック21の作用点に対して近接配
置するとともに、インク流路結合部(インク供給部)を
加圧フック21の作用点から可能な限り離間させて配置
することで、キャリッジ3を装着した場合の加圧力のイ
ンク供給部での分力を小さくすることが可能となり、イ
ンク流路結合部の確実な結合が可能となる。すなわち、
図2で明らかなように、記録ヘッド1とインクタンク2
の結合に関して考えると、力点である加圧フック21に
よるインクタンク2への加圧力が、図中時計回りの方向
にインクタンク2を回転させる際に、タンクガイド16
bの係合部を支点としてインク流路結合部が作用点とな
るので、インク流路結合部では結合を阻害する力が発生
する。インク流路結合部ではタンクバンド22による結
合力によって、インク吸収体14とフィルタ10とが圧
接結合することでインク流路結合部の接続を行うととも
に、ヘッドベースプレート5とインクタンク2の外壁面
とに挟まれた弾性体のリングシール26が加圧変形して
密着することによりインク流路結合部においてインクタ
ンク2内部と大気との連通を完全に封止している。この
封止が不十分であると、記録ヘッド1へのインク供給に
伴うインクタンク2内部への大気の導入がインク吸収体
14を介さずにこの部分で直接行われてしまうので、イ
ンク吸収体14に含浸させたインクの有効利用が困難と
なる。
【0018】しかしながら、本実施例ではインク流路結
合部近傍におけるタンクバンドバネ23による結合力を
加圧フック21の作用力よりも十分大きくしているの
で、キャリッジ3への装着時でも確実なインク結合が行
える。
【0019】加圧フック21は、前述のごとく記録ヘッ
ド1をキャリッジ3に対して紙面左方向への位置決めを
行うために、その加圧方向が10度傾斜した方向に設定
している。ヘッドベースプレート5に加圧フック21を
引っ掛ける様にするとヘッドベースプレートの形状が複
雑化するので、本実施例の様に精度的には比較的許容度
の高いインクタンク2に引っ掛ける様に構成したほうが
簡易である。また、記録ヘッド1とインクタンク2との
結合を考えた場合にも結合方向の直交方向への力が加わ
るが、本実施例では図1に示すように、タンクガイド1
6bとタンクガイド16a穴との係合によってその方向
の力を受けるようにしている。すなわち、タンクガイド
16bがタンクガイド穴16aの紙面左方向の内壁に接
合し、その力を受けてヘッド位置決め部において記録ヘ
ッド1がキャリッジ3と位置決めされて結合される。
【0020】本実施例では、記録ヘッド1において特に
高精度が要求される吐出部に直接結合している流路への
余分な機械的な力の作用を防止するために、インクタン
ク2のインク供給部11における流路のガタをタンクガ
イド穴16aにおけるタンクガイド16bのガタより大
きく設定しており、インクタンク2の結合方向と直交方
向の力を全てタンクガイド16bの結合部で受けるよう
にしている。本実施例におけるタンクガイド16bの結
合部は、さらに、ヘッドベースプレート5の面上でのイ
ンクタンク2の回転を防止する機能も付与されており、
その作用面でのガタの関係も同様に流路への余分な力の
作用がないように配慮されている。
【0021】リングシール26はインク供給部11のガ
タを許容できるようにインクタンク2外壁との接合部を
広めに取れるように、本実施例ではやや太い弾性体リン
グで構成している。
【0022】ここで、記録装置における記録ヘッド1,
インクタンク2,キャリッジ3の配置および動作を図4
を用いて説明する。図4で、記録媒体Pをプラテンロー
ラ5000を用いて紙面下方から上方へ案内し、紙押さ
え板5002でキャリッジ3の移動方向にわたってプラ
テン5000に対して押圧する。キャリッジ3は、キャ
リッジ駆動ピンをそのらせん溝5005にはめ込んでそ
れ自身が回転することで駆動源として動作するリードス
クリュー5004と、リードスクリュー5004に平行
に配置されたスライダ5003とに支持係合されて、プ
ラテンローラ5000上に案内された記録媒体Pの記録
面に沿って左右に往復動する。リードスクリュー500
4は駆動伝達ギア5011、5009を介して駆動モー
タ5013の正逆回転に連動して回転駆動制御される。
5007,5008はフォトカプラで、キャリッジ3の
レバー5006のこの域での存在を確認してモータ50
13の回転方向切換等を行うためのホームポジション検
知手段である。画像記録信号は、記録ヘッド1を搭載す
るキャリッジ3の移動にタイミングを計って記録ヘッド
1に送られ、所定の位置でインク滴を吐出させて記録を
行う。5016は記録ヘッド1の前面をキャップするキ
ャップ部材5022を支持する部材で、5015はこの
キャップ内を吸引する吸引手段でキャップ内開口502
3を介して記録ヘッド1の吸引回復を行う。5017は
クリーニングブレードで、5019はこのブレードを前
後方向に移動可能にする部材であり、本体支持板501
8にこれらは支持されている。吸引手段,ブレード等
は、この形態でなくとも良く、周知のものが適用可能な
ことはいうまでもない。また、5012は、吸引回復動
作のタイミングを決めるためのレバーで、キャリッジ3
と係合するカム5020の移動に伴って移動し、駆動モ
ータ5013からの駆動力がクラッチ切換等の公知の伝
達手段で移動制御される。これらの回復手段はキャリッ
ジ3がホームポジション側領域にきたときにリードスク
リュー5004の作用によってそれらの対応位置で所望
の処理が所定のタイミングで行える様に構成されてい
る。
【0023】前述のキャリッジ3への記録ヘッド1の機
械的,電気的接続は次のように行われる。キャリッジ3
には、プラテン側(ヘッドの前面側)に位置する前板3
aと、記録ヘッド1のPCB17上のパッドに対応する
ヘッド駆動電極を保持する電気接続部用支持板3cと、
記録ヘッド1を機械的に固定する際のヘッド位置決め部
3bと、インクタンク2及び記録ヘッド1を一方向に付
勢支持するための加圧フック21とが設けられている。
キャリッジ3の加圧フック21は図1の加圧方向、すな
わちキャリッジ3の移動方向に対して約10度傾いた方
向に付勢力が発生する様に構成しているので、その付勢
力によって記録ヘッド1は前板3a方向と電気接続用支
持板3cとの2方向に押しつけられる。同時に、電気接
続用支持板3cを支点としてヘッド位置決め部3bでは
キャリッジ3の移動方向にも付勢される。この加圧フッ
ク21の加圧係合動作はどのようなものでも良いが、キ
ャリッジ3の上面側から操作できるレバー等で行える構
成が好ましい。いずれにしてもこの加圧フック21の係
合時に記録ヘッド1及びインクタンク2はキャリッジ3
上でやや回転しつつ位置決め用突起4及び4aが前板3
aの基準面に接触した上で電気的接続がなされることに
なるのでヘッドPCB上のパッドとヘッド駆動電極18
との位置決めも確実に行われる。
【0024】以上説明したように、本実施例では、イン
クタンク2と記録ヘッド1とを十分に結合させた上でイ
ンクタンク2を加圧フック21で付勢することで、キャ
リッジ3と記録ヘッド1と位置決めを簡単な構成で確実
に行うとともに、記録ヘッド1とインクタンク2とをキ
ャリッジ3よりはずし本体外で簡単に分離・結合できる
ようにしたので交換操作を容易に行うことができる。
【0025】また、本実施例では、キャリッジ(記録装
置本体)3と記録ヘッド1との電気的接続も同時に行う
ように構成したので、記録ヘッド1,インクタンク2の
交換時の操作性も良好であるが、電気的接続を別途コネ
クタ接続方式などにして、記録ヘッド1の位置決めとイ
ンクタンク2との結合をより確実なものとするための構
成自由度を高くするのも良い。
【0026】本実施例では、記録ヘッド1を一つ有する
単色記録装置で説明したが、異なる色のインクを吐出可
能な複数の記録ヘッド、例えば、Bk,C,M,Yの4
ヘッドを持つカラーインクジェット記録装置にも適用可
能であり、一つの記録ヘッドで複数色のインクを吐出で
きる様な記録ヘッドでも適用可能であり、その場合はイ
ンクタンクの結合位置,方向を規制する手段を付加すれ
ば良い。
【0027】また、インクの保持方法として吸収体によ
る例で示したが、その他の、例えばブラッダ方式のイン
クタンクでも良い。
【0028】(本発明と関連技術)本発明は、特にイン
クジェット記録装置の中でも、インクの吐出を行なわせ
るために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生す
る手段を備え、前記熱エネルギによりインクの状態変化
を生起させる方式の記録装置において、優れた効果をも
たらすものである。かかる方式によれば記録の高密度
化、高精細化が達成できるからである。
【0029】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド
型,コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや流路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結
果的にこの駆動信号に一対一に対応し液体(インク)内
の気泡を形成できるので有効である。この気泡の成長,
収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出さ
せて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号を
パルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行な
われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出
が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号
としては、米国特許第4463359号明細書,同第4
345262号明細書に記載されているようなものが適
している。なお、前記熱作用面の温度上昇率に関する発
明の米国特許第4313244号明細書に記載されてい
る条件を採用すると、更に優れた記録を行なうことがで
きる。
【0030】記録ヘッドの構成としては、前述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
ほかに熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を
開示する米国特許第4558333号明細書,米国特許
第4459600号明細書を用いた構成も本発明に有効
である。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通す
るスリットを電気熱変換対の吐出部とする構成を開示す
る特開昭59ー123670号公報や熱エネルギの圧力
波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する
特開昭59ー138461号公報に基づいた構成として
も本発明は有効である。
【0031】更に、実施例ではシリアルタイプのインク
ジェット記録装置を示したが、記録可能な最大幅に対応
した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッドに対し
ても本発明は有効に適用できる。フルラインタイプの記
録ヘッドとしては、前述した明細書に開示されているよ
うな複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを
満たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとし
ての構成のいずれでも良いが、本発明は、前述した効果
を一層有効に発揮することができる。
【0032】また、本発明のインクジェット記録装置の
構成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手
段,予備的な補助手段を付加することは本発明の効果を
一層安定できるので好ましいものである。これらを具体
的に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャッピング手
段,クリーニング手段,加圧あるいは吸引手段,電気熱
変換体あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの
組み合わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行
なう予備吐出モードを行なうことも安定した記録を行な
うために有効である。
【0033】また、搭載される記録ヘッド,インクの種
類ないし個数についても、例えば単色のインクおよび1
個の記録ヘッドが設けられたもののほか、記録色や濃度
を異にする複数のインクに対応して複数のヘッドが設け
られるものであってもよく、任意の組み合わせにおいて
も有効である。記録装置の記録モードとしては黒色等の
記録モードだででなく、異なる色の複色カラー、または
混色によるフルカラーの各記録モードにおいても本発明
は有効である。
【0034】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で凝
固するインクであって、室温で軟化もしくは融解するも
のや、あるいは、前述のインクジェットではインク自体
を30℃以上70℃以下の範囲で温度調整を行なってイ
ンクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するも
のが一般的であるから、使用記録信号付与時にインクが
液状をなすものであれば良い。加えて、熱エネルギによ
る昇温を防止するため、積極的にインクの固体状態から
液体状態への相変化のエネルギとして使用せしめるか、
またはインクの蒸発防止を目的として放置状態で固化す
るインクを用いるかして、いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化してインク
液状として吐出するものや記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギによっ
て初めて液化する性質のインク使用も本発明には適用可
能である。
【0035】本発明においては、前述した各インクに対
して最も有効なものは、前述した膜沸騰方式を実行する
ものである。
【0036】また、本発明は電気を力に変換させてイン
クを吐出させるピエゾジェット方式等、記録媒体と非接
触に記録ヘッドを配設させ、インクを噴射させて記録す
る記録方式等のインクジェット方式において有効であ
る。
【0037】更に加えて、本発明の記録装置の形態とし
ては、ワードプロセッサやコンピュータ等の情報処理機
器の出力端末として一体あるいは別体に設けられるもの
のほかスキャナ等と組み合わせた複写装置、さらには送
信受信機能を有するファクシミリ装置の形態をとるもの
であっても良い。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キャリッジからはずした状態でインクタンクと記録ヘッ
ドの分離,結合ができるので、インクタンク,記録ヘッ
ドの交換の際に、装置内,記録紙,手などの汚れが防止
できる。
【0039】また、インクタンクをインクジェット記録
ヘッド側へ加圧手段で加圧して互いに分離・結合可能な
インクタンク及びインクジェット記録ヘッドを搭載部へ
搭載・固定する際に、加圧手段による加圧により不十分
となるインク流路とインク供給部との結合状態を、イン
クタンクをインクジェット記録ヘッド側へ弾性付勢する
ことで確実な結合とすることができる。また、インクタ
ンクとインクジェット記録ヘッドとの確実な搭載部への
搭載、固定と、インク漏れのない確実な両者間のインク
供給経路を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の要部断面図
【図2】 インクタンク,記録ヘッド,キャリッジの結
合状態を示す図
【図3】 インクタンクと記録ヘッドの結合状態を示す
【図4】 実施例の斜視図
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 インクタンク 3 キャリッジ 21 加圧フック 22 タンクバンド 23 タンクバンドバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/175

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに分離・取り付けが可能なインクジ
    ェット記録ヘッドと該インクジェット記録ヘッドへ供給
    されるインクを貯留するインクタンクとを、当該インク
    タンクを前記インクジェット記録ヘッド側へ加圧手段で
    加圧することで、搭載部に交換可能に固定して搭載する
    インクタンク・ヘッド分離交換型インクジェット記録装
    置であって、 前記インクジェット記録ヘッドは、前記インクタンクと
    係合する係合部と、前記インクタンクからのインクの供
    給を受けるインク流路と、を具備し、 前記インクタンクは、前記係合部と係合するための被係
    合部と、前記インク流路と連通すべく結合するインク供
    給部と、前記加圧手段による加圧を受ける被加圧部と、
    を具備し、 前記搭載部へ前記インクジェット記録ヘッドと前記イン
    クタンクとを搭載する際に、前記係合部と前記被係合部
    とが係合する係合部位を中心として、その一方側で前記
    加圧手段により前記被加圧部が前記インクジェット記録
    ヘッド側への加圧を受けるとともに、その他方側で前記
    インク流路と前記インク供給部とが結合し、更に、その
    結合位置近傍で前記インクタンクは前記インクジェット
    記録ヘッド側へ弾性付勢される ことを特徴とするインク
    タンク・ヘッド分離交換型インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インクタンクは、前記結合位置近傍
    のタンク外壁に沿って掛け回されたバンドを用いて前記
    インクジェット記録ヘッド側へ弾性付勢されることを特
    徴とする請求項1に記載のインクタンク・ヘッド分離交
    換型インクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記インクタンクを弾性付勢する力は、
    前記インクタンクを加圧する力より大きいことを特徴と
    する請求項1又は2に記載のインクタンク・ヘッド分離
    型インクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 インクジェット記録ヘッドは、熱エネル
    ギを利用してインクを吐出するものであって、該熱エネ
    ルギを発生するための電気熱変換体を備えていることを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のインクタ
    ンク・ヘッド分離交換型インクジェット記録装置。
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