JP2004042613A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッドの製造方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録ヘッドの製造方法 Download PDF

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】インクジェット記録ヘッド及び該インクジェット記録ヘッドを搭載する記録装置において、気体を存在させるバッファ室の洗浄が充分に行えるとともに、バッファ室の形成に追加工工程を必要とせず、インク吐出時の流路内のインク振動を抑え安定した吐出状態を保ち常に高品位な画像を得ることを目的とする。
【解決手段】吐出口とインク流路を有する液体吐出ヘッドユニットと液体を貯溜する液体容器が保持可能で液体吐出ヘッドユニットに液体を供給する供給路を持つ液体容器ホルダユニットを有するインクジェット記録ヘッドにおいて、液体吐出ヘッドユニットが液体容器ホルダユニットに結合されることによって液体供給路に気体を存在させるバッファ室が形成される構成。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙や布などの記録媒体に対しインクを吐出させて記録を行うインクジェット記録ヘッド、この記録ヘッドを用いたプリント装置及びこの記録ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来プリンタ、複写機、ファクシミリ等のプリント装置は、画像情報に基づき被記録材上にドットパターンからなる画像を記録していくよう構成されている。前記プリント装置は、そのプリント方式により、インクジェット方式、ワイヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分けることができ、そのうちインクジェット式はインクジェット記録ヘッドを備え、その液路にインクを吐出させるために利用される吐出エネルギーを発生するエネルギー変換手段を有し、インクをインク供給口から液室を介して上記液路に導き、ここでインクにエネルギー変換手段から与えられた吐出エネルギーによりインクを飛翔液滴として被記録材に向けて飛翔させ、その着弾により記録が行われるよう構成されている。中でも熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッドは、記録用のインク滴を吐出して飛翔液滴を形成するためのインク吐出口を高密度に配列することが可能であるほか全体的にコンパクト化も容易であること等の利点があるため実用化されている。また近年においては高速記録の要求からインクジェット記録ヘッドに配列されるノズル数も多ノズル化されるようになってきている。
【0003】
ところでインクジェット方式では流体であるインクを取り扱うために、連続駆動に伴うインク振動により吐出口部分でメニスカス振動を大きく乱し画像品位の劣化を発生させることがある。特に高密度に多ノズル配列されたインクジェット記録ヘッドにおいては単位時間あたりのインク流量が多く、吐出が停止された時のタンク系のインクが前方へ移動しようとする慣性力も大きくなり、この慣性力によりノズルに正圧がかかりメニスカスが飛び出した状態になる。このときに次の印字信号が入ると小さなインク滴が飛び散る、いわゆるスプラッシュ状の印字になってしまう。図6は従来のインクジェット記録ヘッドで所定の吐出をしたときの吐出パルスに対するインク流路内の圧力振動波形を示した図である。図6における「A」、「B」及び「C」は「吐出開始前の期間」、「吐出動作中の期間」及び「吐出停止直後の期間」をそれぞれ示している。吐出停止後の流路内の圧力振動振幅が大きく正圧とになっており、この振動が次の吐出時のメニスカス振動を乱すことになる。このような現象を解決する方法としては、フィルタ径やインク流路の変更により流抵抗調整を行いメニスカス振動を安定させたり、インクの途中経路にバッファ室を設け気泡を持たせることで圧力振動を吸収する方法などがある。このバッファ室を用いる方法は圧力振動を抑える手段として有効であり、多くのインクジェット記録ヘッドにおいて採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来はヘッドユニット(素子基板)とタンクとをつなぐ流路部分にバッファ室を設けていたが、ヘッドユニットから遠いため、全体的なリフィルについては効果があるものの、急激な変化にまで対応できるとは限らなかった。そのため、ヘッド近くに大容量のバッファ室を設けたいという要望があった。
【0005】
また、バッファ室の形状はバッファ室内の気体がインクと置換されることを防ぐ為、あらかじめ閉塞空間とし液体が入りにくい構造をとる必要性がある。この場合、このバッファ室にあらかじめごみ等が侵入していると洗浄では除去しにくく、使用中にこのごみが流路内に入り込んでしまい残った塵などにより印字不良を引き起こす虞もあった。
【0006】
さらには、洗浄後の乾燥に長い時間を要していたりもした。
【0007】
本発明は上述の課題を解決すべく、成されたもので、素子基板の近くに大容量のバッファ室を備えることができるとともに、気体を存在させるバッファ室の洗浄が充分に行えるインクジェット記録ヘッドおよび該インクジェット記録ヘッドの製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本願発明は、インクを吐出するための吐出口と、該吐出口に連通する流路と、該インク流路にインクを供給するための共通液室と、インクを吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子を有する素子基板と、を備えるインクジェット記録ヘッドであって、該インクジェット記録ヘッドは、さらに前記共通液室および前記共通液室に対して連通する複数の通路が設けられた、素子基板を支持する支持体を有し、該複数の通路のうち一部がインク供給路として用いられるとともに、一部が通路の共通液室と連通する側と反対側の端部を遮蔽されることで空気保持部として用いられることを特徴とする。
【0009】
また、インクを吐出するための吐出口と、該吐出口に連通する流路と、該インク流路にインクを供給するための共通液室と、インクを吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子を有する素子基板と、を備えるインクジェット記録ヘッドの製造方法であって、該インクジェット記録ヘッドは、さらに前記共通液室および前記共通液室に対して連通する複数の通路が設けられた、素子基板を支持する支持体を有し、該支持体に前記素子基板を接合した後、該複数の通路のうちの一部が通路の共通液室と連通する側と反対側の端部を遮蔽されることで空気保持部が形成されることを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、素子基板の近くに大容量のバッファ室を設けることができるとともに、気体を存在させるバッファ室の洗浄が充分に行え、インク吐出のインク振動による流路内の圧力振動を抑え安定した吐出状態を保ち、常に高品位な画像を得ることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
図1は本実施形態の液体吐出ヘッドユニット1の模式図であり、図1(a)は分解斜視図、図1(b)は組み立てた状態の斜視図、図1(c)は枠体20の部分断面図を示している。図2はこの液体吐出ヘッドユニット1の部分断面正面図である。図3は、液体吐出ヘッドチップ31部分の模式的断面図である。
【0013】
この液体吐出ヘッドユニット1は、全体の土台となるアルミ製の土台板10と、その中央に直立し、正面から見てT字状になるように取付けられているセラミック製の枠体20と、その両側面に接合されて設けられている2つのチップユニット30と、枠体20と2つのチップユニット30の上方に被せるようにして接合されているステンレス製の前面キャップ40とを有している。
【0014】
土台板10は、その上面の四隅に一段低くなっている部分を有している。この低くなっている部分の内、正面側の2つの部分は、正面および側面に少し張り出しており、本体取付基準13になっている。すなわち、この取付基準13の、左に張り出した端面はX方向取付基準13x、正面に張り出した端面はY方向取付基準13y、上面はZ方向取付基準13zとして、それぞれ所定の面精度に加工されており、液体吐出ヘッドユニット1の、本体に対する位置決め基準として用いられる。土台板10には、後述する液体容器ホルダユニットへの取付け用の取付用穴12が、一段高くなった部分の四隅に土台板10を貫通して開口されている。土台板10の中央部には、ヘッドカートリッジの液体供給部が挿入される開口部14が設けられており、その前後の位置には枠体20の取付け用のビス24が係合されるビス穴11が設けられている。
【0015】
枠体20には、上方に延びている中央部の前後に枠体取付用穴21が貫通して開口された板状の取付部が設けられている。枠体20はビス24を枠体取付用穴21に通して土台板10のビス穴11に係合させて締め付けることにより、土台板10上に接合されている。枠体20の中央部内には、図1(c)に示すように下面から上方に延び、それぞれ左右の面に開口された液体供給口22に連通している少なくとも2つの液体供給路23とバッファ室25が設けられている。このとき、バッファ室は液体供給路と同様に下面に開口部を有しておりこのままではバッファ室としての機能は持たない。しかしながら枠体20をウォータージェット等を用いて洗浄する過程において、開口されていることによりバッファ室内の塵はバッファ室から液体供給口22を経由し外部に排出され、バッファ室の洗浄が可能となった。液体供給路23及びバッファ室25の下面の開口部は、土台板10の開口部14内に位置している。枠体20の側面の、液体供給口22が設けられこの部分にチップユニット30が接合されて設けられている。
【0016】
チップユニット30は、液体吐出を行う液体吐出ヘッドチップ31と、それに電気的に接続されており、駆動信号を伝達するフレキシブルケーブル33と、これらを支持する、アルミナからなるベースプレート34とから構成されている。
【0017】
液体吐出ヘッドチップ31は、液体を加熱して発泡させる複数のヒータ(吐出エネルギー発生素子)35aが所定の間隔で複数並んで形成されており、またこれらのヒータ35aに信号を伝える不図示の電気配線などが形成されたヒータボード35を有している。ヒータボード35上には、各ヒータ35a上を通る液流路の側壁を形成する流路壁35cと、各液流路に液体を供給する共通液室の側壁を形成する液室壁35dとが形成されており、これらの上にSiからなる天板36が貼り合わされている。天板36には共通液室に連通する液体受給口36aが貫通して開口されている。ヒータボード35eの、液室の外側まで下方に延びている部分にはパンプ35e設けられており、それにフレキシブルケーブル33が接合され電気的に接続されている。
【0018】
ヒータボード35と天板板36とによって形成されている液流路の上方端部には、各液流路に連通する吐出口32aが開口されているオリフィスプレート32が接合されている。オリフィスプレート32の接合面には、各液流路に対応してその中に入り込むように突出している凸部32bが形成されている。このような凸部32bを設けることにより、液流路と吐出口32aとを精度よく位置決めすることができ、しかもオリフィスプレート32aの接合強度を高めることができる。
【0019】
各液流路内には、ヒータ35aの上方に所定の間隔を置いて配置されるように片持梁状に支持されており、気泡の発生に起因して生じる圧力によって変位する可動部を有する、SiNからなる可動部材35bが形成されている。天板36には、可動部材35bの可動部から所定の間隔を置いて配置されるように液流路内に突出しており、可動部材35bの変位を規制する変位規制部材36bが形成されている。このような可動部材35bおよび変位規制部材36bを設けることにより、ヒータ35aでの気泡の発生によって生じる圧力を効果的に吐出口32a側に導き、効率的に液体を吐出させるようにできるなどの利点が得られる。
【0020】
液体吐出ヘッドチップ31とフレキシブルケーブル33とは、ベースプレート34上に接合されてチップユニット30を構成している。そして、チップユニット30は、液体吐出ヘッドチップ31の液体受給口36aと枠体20の液体供給口22とが連通するように、枠体20の両側に接着剤によって接合されている。接着剤は、液体吐出ヘッドチップ31の、液体受給口36aが開口された面には塗布されおらず、この面の両側の面と、枠体20の側面の液体供給口22が設けられた面以外の箇所に塗布されている。チップユニットとしては、片側に黒1色、もう一方の側にイエロー、マゼンダ、シアンの3色のインクを吐出するものが配置されている。3色のインクを吐出するヘッドチップでは、共通液室および液体受給口36aが各色用のもの毎に分けて設けられている。
【0021】
フレキシブルケーブル33には、液体吐出ヘッドチップ31に接合された端部の反対側の端部に、本体側と電気的に接続されるコンタクトパッド33aが形成されている。フレキシブルケーブル33は、TAB(Tape Automated Bonding)テープ上にプリント配線を形成して構成されたものであり、可撓性を有しており、ベースプレート34に沿って下方に延びた部分で曲げられ、コンタクトパッド33aが形成された端部が土台板10の上面に位置するように配置され、そこにホットメルトシート15によって接合されている。
【0022】
前面キャップ40にはオリフィスプレート32の上方の位置に、オリフィスプレート32よりも狭い開口部41が設けられており、前面キャップ40の開口部41の縁が、オリフィスプレート32の四方の側辺が露出しないようにその上に位置している。前面キャップ40の上面はテフロン(R)(R)コーティングされており、オリフィスプレート32とほぼ同等の撥水性を有している。前面キャップ40の前後の面には、UV接着剤用穴42が設けられている。UV接着剤用穴42は、前面キャップ40の下面から延び、その中途の上端付近で部分的に幅が狭くなった狭窄部が設けられ、その狭窄部より先端側は広い幅を有する円形の部分になる形状を有している。 UV接着剤用穴42の上端の円形の部分内にはUV接着剤43が塗布され固化されており、これによって、荷重が加わっても、固化されたUV接着剤43が UV接着剤用穴42の円形の部分の上側の縁および下側の狭窄部に引っ掛り、前面キャップ40が上下に動かないようになっている。前面キャップ40は、さらに、枠体20およびチップユニット30との間に注入された封止剤44によって固定されている。
【0023】
このように前面キャップ40は、オリフィスプレート32の周囲を覆い、またオリフィスプレート32よりも上方に突出しており、この状態でしっかりと固定されている。このような前面キャップ40を設けることにより、外部から吐出口32aを有するオリフィスプレート32に力が加わり、傷がついたり変形したりして液体吐出精度に影響が生じることを防止できる。また、前面キャップ40の上面に施されているテフロン(R)(R)コーティングは高い耐久性を有しており、多少の外力が加わっても撥水性が失われることはなく、経時劣化も少ない。
【0024】
液体吐出ヘッドユニット1は、図4,5、の模式図に示すように液体容器ホルダユニットに搭載される。図4(a)は、この液体容器ホルダユニット搭載時の側面図、図4(b)は背面図、図4(c)は下面図を示している。図5(a)は、液体吐出ヘッドユニット1と液体容器ホルダの分解断面図、図5(b)はこの液体容器ホルダユニットの、液体吐出ヘッドユニット1の取付部部分の断面図を示している。
【0025】
この液体容器ホルダユニットは、液体吐出ヘッドユニット1に供給する液体を貯溜する不図示の液体容器を着脱自在に保持可能な液体容器ホルダ60を有している。液体容器ホルダ60は、上面が開口された箱状の形状を有しており、イエロー、マゼンダ、シアンの3色のインクを貯溜する液体容器と、これよりも少し大きい、黒のインクを貯溜する液体容器を内部に保持可能である。液体容器ホルダ60の底部には、液体容器の液体供給部に接続されるジョイト部61が設けられている。ジョイント部61には、この部分からの液体の蒸発を防止するために、シールゴム64が装着されている。ジョイント部61内には液体導入路63が設けられている。液体導入路63は、液体容器ホルダ60の下面に突出するように設けられている液体供給部62内まで連通している。液体供給部62には、液体導入路63が、液体吐出ヘッドユニット1の液体供給路23の開口部に対応して複数開口している。また枠体20のバッファ室25に対応する位置には、液体導入路63とは連通しない構成で液体容器ホルダの下面に突出すようにダミー液体供給部68が設けられている。
【0026】
液体吐出ヘッドユニット1は、その枠体20と液体容器ホルダ60の液体供給部62とが、枠体20の液体供給路23の開口部と液体供給部62の液体導入路63の開口部とに対応する位置に貫通孔を有する、弾性材からなるジョイントシール部材65を間に挟んで当接されるように、液体容器ホルダ60の下面にビス3によって接合されている。この枠体20と液体供給部62との、ジョイントシール部材65を介した当接部は、4つのビス止め位置のほぼ中央に位置しており、4つのビス3を絞めることにより、ジョイントシール部材65を効果的に締め付け、液体容器ホルダ60の液体導入路63と液体吐出ヘッドユニット1の液体供給路23とを良好に連通させることができる。また液体容器ホルダ60の枠体20に設けられたバッファ室25の開口部に対応した箇所には流路は設けられておらず、ジョイントシール部材65を挟んで結合されることによってバッファ室25の開口部はシールされる。これによりバッファ室は初めて閉塞領域となる。このように、新たな工程及び部材を追加することなく吐出時のインク振動を吸収するバッファ室を形成することができた。本実施例においては、枠体20と土台10が分離された構成で行ったが樹脂等の一体成形部品においても同様の効果は得られる。インク吸引時にはバッファ室25は閉塞空間となっている為インクは入っていかず気体が保持される。このバッファ室内の気体によりインク吐出時の圧力振動が吸収され良好な印字結果を得ることが出来た。
【0027】
図7は本実施形態におけるインク吐出時の流路内圧力振動波形を示すもので、インク吐出後の圧力振動が抑制されていることがわかる。このようなインクジェット記録ヘッドが搭載される液体吐出装置は、被記録媒体上にインクを吐出し着弾させて画像を形成するプリンタなどとして利用される。インクジェット記録ヘッドは、液体吐出装置本体のキャリッジに搭載される。そして、キャリッジは、吐出口32aを被記録媒体の記録面に所定の間隔を置いて対向させる位置にインクジェット記録ヘッドを保持し、記録面上で移動させる。この移動時に、所定のタイミングでヒータ35aが駆動され、インクが吐出されて被記録媒体上の所定の位置に着弾される。
【0028】
(第2の実施形態)
以下図面を用いて本発明の第2の実施形態について説明していく。本発明の第2の実施形態における液体吐出ヘッドユニットの分解斜視図を図8に、液体吐出ユニットと液体容器ホルダユニットの模式的断面図を図9に示す。
【0029】
図8に示すように本実施形態のインクジェット記録ヘッドにおいて、バッファ室25は液体供給口22には連通せず、両サイドとも貫通構造となっている。これによりバッファ室25の洗浄は更に容易になるとともに、枠体20を成形するための金型構造も簡単になる。先に説明した液体吐出ヘッドユニットの組み立て工程における封止剤によってバッファ室25の開口部25(b)はシールされバッファ室としての空間を形成することになる。封止工程は液体吐出ヘッドユニットの組み立てにおける通常工程であり、特に開口部25(b)のシールにおいて追加工程は必要としない。このままではインク流路とバッファ室25は連通しておらずバッファ室としての機能は持たない。
次に図9に示すように液体吐出ヘッドユニットと液体容器ホルダユニットの結合においてバッファ室25は液体容器ホルダユニットのバッファ室連通路67を介して液体導入路と連通する。これによりインク吐出時の流路内の圧力振動を吸収する気体を存在させるバッファ室が形成される。
【0030】
(第3の実施形態)
図10〜12は本発明における第3の実施形態に係るインクジェット記録ヘッドの構成を示す模式的分解斜視図である。インクジェット記録ヘッドH1001に搭載されている記録ヘッドは、電気信号に応じてインクに対して膜沸騰を生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いたバブルジェット(登録商標)方式の記録ヘッドであり、電気熱変換体とインク吐出口とが対向するように配置された、いわゆるサイドシュータ型のインクジェット記録ヘッドである。本実施形態においては電気熱変換体を用いた方式で行ったが、電気信号を圧力振動に変換するピエゾ素子を用いてインク吐出を行うインクジェット記録装ヘッドにも有効な手段である。
【0031】
インクジェット記録ヘッドH1001は、図10の分解斜視図に示すように、液体吐出ヘッドユニットH1002と液体容器ホルダユニットH1003から構成されており、液体吐出ヘッドユニットH1002は、液体容器ホルダユニットH1003のビス止めボス部H1503にビスH2400によって取付け固定される。また電気コンタクト基板H2200は電気フレキケーブルH1300の折り曲げを行い液体容器ホルダユニットH1003の端子結合部H1502に電気コンタクト基板H2200に設けた端子結合穴H1303を介して固定される。電気コンタクト基板H2200の固定はビス締結またはボス溶着等で行うことが可能である。さらに、図12の分解斜視図に示すように、液体吐出ヘッドユニットH1002は、第1の記録素子基板H1100、第2の記録素子基板H1101、第1のプレートH1200、電気フレキケーブルH1300、電気コンタクト基板H2200、第2のプレートH1400で構成されている。また、液体容器ホルダユニットH1003は、液体容器ホルダH1500にジョイントシール部材H2300が取付けられている。
【0032】
液体吐出ヘッドユニットH1002において、第1のプレートH1200は、例えば、厚さ0.5〜10mmのアルミナ(Al2O3)材料で形成されている。第1のプレートH1200の素材は、アルミナに限られることなく、記録素子基板H1100,H1101の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100,H1101の材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する他の材料で作られてもよい。そこで、第1のプレートH1200の素材は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちいずれであってもよい。第1のプレートH1200には、液体供給路H1201として、第1の記録素子基板H1100にブラックのインクを供給するためのものと第2の記録素子基板H1101にシアン、マゼンタ、イエローのインクを供給するためのものとが形成されている。また、両側部には、液体容器ホルダユニットH1003との接続用のビス止め部H1202が形成されている。
【0033】
図13(a)および図13(b)は、それぞれ、使用頻度の高いブラックのインク用の第1の記録素子基板H1100の構成および第2の記録素子基板H1101を説明するために一部破断して示す斜視図である。
【0034】
第1の記録素子基板H1100には、例えば、厚さ0.5〜1mmのSi基板H1110に、インク流路である長溝状の貫通口である共通液室H1102が形成されている。共通液室H1102を挟んだ両側には、電気熱変換素子H1103がそれぞれ1列ずつ並べて配置されて形成されており、さらに電気熱変換素子H1103に電力を供給するAlなどからなる不図示の電気配線が形成されている。これら電気熱変換素子H1103と電気配線とは成膜技術により形成されている。電気熱変換素子H1103は、各列千鳥状に配列されて、すなわち各列の吐出口の位置が、その並び列方向に直交する方向に並ばないように少しずれて配置されている。さらに、この電気配線に電力を供給するための電極部H1104が電気熱変換素子H1103の両外側の側辺に沿って配列して形成されており、電極部H1104上にはAuなどからなるバンプH1105が形成されている。
【0035】
そして、Si基板H1110上の、これらが形成された面上には、電気熱変換素子H1103に対応したインク流路を形成するインク流路壁H1106とその上方を覆う天井部とを有し、天井部に吐出口H1107が開口された、樹脂材料からなる構造体がフォトリソ技術によって形成されている。吐出口1107は、電気熱変換素子H1103に対向して設けられており、吐出口群H1108を形成している。この第1の記録素子基板H1100において、共通液室H1102から供給されたインクは各電気熱変換素子H1103の発熱によって発生した気泡の圧力によって、各電気熱変換素子H1103に対向する吐出口1107から吐出される。
【0036】
一方、第2の記録素子基板H1101は、シアン、マゼンタ、イエローの3色のインクを吐出させるためのものであり、3個の共通液室H1102が並列して形成されている。それぞれの液体供給路H1102を挟んでその両側に電気熱変換素子H1103とインク吐出口H1107とが一列に並んで千鳥状に配置されて形成されている。そしてSi基板H1110には、第1の記録素子基板H1100と同じように電気配線、電極部H1104などがさらに形成されており、その上に樹脂材料でフォトリソ技術によってインク流路壁H1106やインク吐出口H1107が形成されている。そして第1の記録素子基板と同様に電気配線に電力を供給するための電極部H1104にはAuなどからなるバンプH1105が形成されている。
【0037】
記録素子基板H1100,H1101は、そのそれぞれの共通液室1102が第1のプレートH1200の液体供給路H1201にそれぞれ連通するように接続され、かつ、それぞれが、第1のプレートH1200に対して精度良く位置するように接着固定される。
【0038】
第2のプレートH1400は、例えば、厚さ0.5〜1mmの一枚の板状部材であり、例えばアルミナ(Al2O3)などのセラミックや、Al、SUSなどの金属材料で形成されている。そして、第1のプレートH1200に接着固定された第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101とのそれぞれの外形寸法よりも大きな2つの開口部を有する形状となっている。第2のプレート1400は第1のプレートH1200に第2の接着剤により接着されている。これによって、電気フレキケーブルH1300を接着した際に、電気フレキケーブルH1300を第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101に接着面平面上で接触して電気接続できるようになっている。
【0039】
電気フレキケーブルH1300は、第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101に対してインクを吐出するための電気信号を印加する電気信号経路を形成するものである。電気フレキケーブルH1300には、それぞれの記録素子基板H1100,H1101に対応する2つの開口部が形成されている。この開口部の縁付近には、それぞれの記録素子基板H1100,H1101の電極部H1104に接続される電極端子H1301が形成されている。電気フレキケーブルH1300の端部には、外部との電気接続端子を有する電気コンタクト基板H2200と電気的接続を行うための電気端子接続部H1303が形成されており、電極端子H1301と電気端子接続部H1302は連続した銅箔の配線パターンでつながっている。
【0040】
電気フレキケーブルH1300は裏面で第3の接着剤によって第2のプレートH1400の下面に接着固定され、さらに、第1のプレートH1200の一側面側に折り曲げられ、第1のプレートH1200の側面に接着固定されている。第3の接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂を主成分とした厚さ10〜100μmの熱硬化接着剤が使用されている。
【0041】
電気フレキケーブルH1300と第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101との電気的な接続は、例えば、記録素子基板H1100,H1101の電極部H1104と電気フレキケーブルH1300の電極端子H1301とを熱超音波圧着法により電気接合させることにより行われている。そして、第1の記録素子基板H1100および第2の記録素子基板H1101と電気フレキケーブルH1300との電気接続部分は、第1の封止剤H1304と第2の封止剤H1305によって封止されており、これによって電気接続部分がインクによる腐食や外的衝撃から保護されている。第1の封止剤H1304は、主に電気フレキケーブルの電極端子H1301と記録素子基板H1100,H1101の電極部H1104との接続部の裏側からの封止と記録素子基板H1100,H1101の外周部分の封止とに用いられており、第2の封止剤H1305は、接続部の表側からの封止に用いられている。
【0042】
電気フレキケーブルH1300の端部には、電気コンタクト基板H2200が異方性導電フィルムなどを用いて熱圧着して電気的に接続されている。図14は図10〜12に示すインクジェット記録ヘッドの第一の記録素子基板H1100部における吐出口配列方向の断面を示す模式的拡大断面図である。液体吐出ヘッドユニットH1002を構成する第一のプレートH1200には、液体供給路H1201の両端に連通する泡バッファ室H1203(a)、H1203(b)が設けられている。このとき泡バッファ室はH1203(a)、H1203(b)は一方をインク供給路に連通し、もう一方を第一のプレートH1200を貫通して外部に開放する開口部H1203(c),H1203(d)が構成されている。外部に対し開口して液体吐出ヘッドユニットH1002に形成された泡バッファ室H1203(a)、H1203(b)は、液体吐出ヘッドユニットH1002が液体容器ホルダユニットH1003に接続されることによって液体容器ホルダユニットH1003に設けられたジョイントシールH2300で開口部H1203(c),H1203(d)が閉栓される。
【0043】
これによって液体供給路H1201に連通し気体を存在させる閉塞空間がインク供給路に形成され、インク吐出時に発生する圧力振動を抑制することが可能となる。本実施例においては第一のプレートH1200の厚みを約4mmとし泡バッファ室H1203(a)、H1203(b)を液体供給路H1201に連通するφ1.0の完通穴とする構成で行ったが、各サイズはこれに限られたものでなくインクジェット記録ヘッドのサイズに合わせて設定して良い。また本実施形態においてはブラックインクの供給路に泡バッファ室を形成する構成を示したが、泡バッファ室はカラーインクの供給路にも同様に形成することが可能である。
【0044】
この構成によれば、インクに対し吐出エネルギーを付与する電気熱変換体またはピエゾ素子とインク吐出口とが対向するように配置されたサイドシュータ型のインクジェット記録ヘッドにおいても、新たな工程及び部材を追加することなく、洗浄性に優れ、吐出時のインク振動を吸収するバッファ室を形成することが可能となる。
【0045】
(第4の実施形態)
図15は本発明の第4の実施形態におけるインクジェット記録ヘッドを示す模式的断面図であり、泡バッファ室H1204(a)、H1204(b)の形成位置が第3の実施形態におけるインクジェット記録ヘッドと異なる構成となっている。第3の実施形態と同じ構成部については同一の符号を付し説明を省略する。図15において泡バッファ室H1204(a)、H1204(b)は第一のプレートH1200に形成されており、記録素子基板H1100と第一のプレート1200の接合面からの距離が大きくなるよう記録素子基板中央に寄せて形成されている。第1のプレートH1200の液体供給路H1201は、記録装置(不図示)によるインク吸引回復時の回復性を良くするため液体容器ホルダユニットH1003との接続部から記録素子基板H1100に向かって吐出口配列方向に連続的に傾斜面を持って広がるよう構成されている。このとき泡バッファ室H1204(a)、H1204(b)と液体供給路H1201に直接傾斜面に連通する場合、液体容器ホルダユニットH1003側から供給されるインクが液体供給路H1201の傾斜面に沿って流れるとき、バッファ室の内面に触れバッファ室内に侵入し易くなる。これを回避する為液体供給路傾斜面に記録素子基板H1100と平行となる面を形成し、この平行面に泡バッファ室を連通させる構成を取っている。この構成によれば記録素子基板H1100接合時の接着剤が泡バッファ室へ侵入する危険性が無くなくなり、より安定して泡バッファ室を形成することが可能となる。泡バッファ室H1204(a)、H1204(b)をインク供給路H1201の端部に設けた場合端部吐出口へもインクが十分に供給されるよう端部吐出口からある程度の距離を持って泡バッファ室を形成する必要があるが、この場合各吐出口からの距離も持って形成されているためその必要が無く、インクジェット記録ヘッドをよりコンパクト化することが可能となる。
【0046】
なお、上述した実施形態はバッファ室となる通路をいずれもシールゴムによって遮蔽していたが、本発明はこれに限られることなく、別部材により遮蔽するものでもかまわない。
【0047】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明のインクジェット記録ヘッドは、液体吐出ヘッドユニットと液体容器ホルダユニットが結合されて気体を存在させるバッファ室が形成される構成であることから、バッファ室を閉塞区間とする為の工程を必要とせず、製造工程を簡略化できる効果がある。さらに、液体吐出ヘッドユニットと液体容器ホルダユニットが結合されるまでバッファ室は外部に対し開口していることからバッファ室の洗浄も充分に行うことが可能であり、バッファ室に残っている塵などが印字途中にインク中に流出して印字不吐などを引き起こすことを防止することができる。また、バッファ室の存在により印字における吐出口でのメニスカス振動が抑制され、吐出特性への悪影響を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における液体吐出ヘッドユニットの模式図であり、図1(a)は分解斜視図、図1(b)は組み立てた状態の斜視図、図1(c)は枠体20の部分断面斜視図である。
【図2】図1の液体吐出ヘッドユニットの部分断面正面図である。
【図3】図1の液体吐出ヘッドユニットの、液体吐出ヘッドチップ部分の模式的断面図である。
【図4】本発明の実施形態におけるヘッドカートリッジの模式図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は背面図、図4(c)は下面図である
【図5】図4のヘッドカートリッジの、液体吐出ヘッドユニットと液体容器ホルダユニットの結合を示す模式的断面図であり、図5(a)は結合前状態を示す断面図、図5(b)は結合時の状態を示す断面図である。
【図6】従来からのインクジェット記録ヘッドで所定の吐出をしたときの吐出パルスに対するインク流路内の圧力振動波形を示した図である。
【図7】本発明のインクジェット記録ヘッドの流路内圧力振動波形を示す図である。
【図8】本発明第2の実施形態の液体吐出ヘッドユニットと液体容器ホルダユニットを示す模式的断面図である。
【図9】液体吐出ユニットと液体ホルダユニットの模式的断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態におけるインクジェット記録ヘッドを示す模式的斜視図である。
【図11】本発明の第3の実施形態におけるインクジェット記録ヘッドの模式的分解斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施形態におけるインクジェット記録ヘッドをさらに分解して示す模式的分解斜視図である。
【図13】図10〜12のインクジェット記録ヘッドにおける第1および第2の記録素子基板を、これらの記録素子基板の一部を破断して示す模式的斜視図である。
【図14】図10〜12のインクジェット記録ヘッドの、液体吐出ヘッドユニットと液体容器ホルダユニットの結合を示す模式的断面図である。
【図15】本発明の第4の実施形態におけるインクジェット記録ヘッドの断面を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 液体吐出ヘッドユニット
2 ヘッドカートリッジ
10 土台板
11 ビス穴
12 取付用穴
13 取付基準
13x X方向取付基準
13y Y方向取付基準
13z Z方向取付基準
14 開口部
15 ホットメルトシート
21 枠体取付用穴
22 液体供給口
23 液体供給路
24 ビス
25 バッファ室
30 チップユニット
31 液体吐出チップ
32 オリフィスプレート
32a 吐出口
32b 凸部
33 フレキシブルケーブル
34 ベースプレート
35 ヒータボード
35a ヒータ
35b 可動部材
35c 流路壁
35d 液室壁
35e バンプ
36 天板
36a 液体供給口
36b 変位規制部
40 前面キャップ
41 開口部
42 UV接着剤用穴
43 UV接着剤
44 封止剤
60 液体容器ホルダ
61 ジョイント部
62 液体供給部
63 液体導入路
64 シールゴム
65 ジョイントシール部材
66 液体容器ホルダユニット
67 バッファ室連通路
H1001 インクジェット記録ヘッド
H1002、H2002 液体吐出ヘッドユニット
H1003 液体容器ホルダユニット
H1100 第1の記録素子基板
H1101 第2の記録素子基板
H1102 共通液室
H1103 電気熱変換素子
H1104 電極部
H1105 バンプ
H1106 インク流路壁
H1107 吐出口
H1108 吐出口群
H1110 Si基板
H1200 第1のプレ−ト
H1201 液体供給路
H1202 ビス止め部
H1203(a)、H1203(b) バッファ室
H1203(c)、H1203(d) バッファ室開口部
H1204(a)、H1204(b) バッファ室
H1300 電気電気フレキケーブル
H1301 電極端子
H1302 電極端子接続部
H1303 端子結合穴
H1304 第1の封止剤
H1305 第2の封止剤
H1400 第2のプレ−ト
H1500 液体容器ホルダ
H1501 液体供給路
H1502 端子固定部
H1503 ビス止めボス部
H1504 液体供給路
H2200 電気コンタクト基板
H2300、H2301 ジョイントシ−ル部材
H2400 ビス

Claims (9)

  1. インクを吐出するための吐出口と、該吐出口に連通する流路と、該インク流路にインクを供給するための共通液室と、インクを吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子を有する素子基板と、を備えるインクジェット記録ヘッドであって、
    該インクジェット記録ヘッドは、さらに前記共通液室および前記共通液室に対して連通する複数の通路が設けられた、素子基板を支持する支持体を有し、該複数の通路のうち一部がインク供給路として用いられるとともに、一部が通路の共通液室と連通する側と反対側の端部を遮蔽されることで空気保持部として用いられることを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記通路の端部はインクタンクからのインクを前記流路に供給するインク供給ユニットによって遮蔽されるものである。
  3. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記共通液室は前記支持体の前記素子基板側に設けられている。
  4. 請求項1に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記複数の通路のうち、前記共通液室の中央に連通する通路がインク供給路となっているとともに、前記共通液室の端部に連通する通路が前記空気保持部となっている。
  5. 請求項4に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記空気保持部とインク供給路の連通部は前記素子基板の吐出口と対向する位置に設けられている。
  6. 請求項4に記載のインクジェット記録ヘッドにおいて、前記空気保持部とインク供給路の連通部は前記素子基板の吐出口配列方向に対し略平行に形成されている。
  7. インクを吐出するための吐出口と、該吐出口に連通する流路と、該インク流路にインクを供給するための共通液室と、インクを吐出するためのエネルギーを発生する吐出エネルギー発生素子を有する素子基板と、を備えるインクジェット記録ヘッドの製造方法であって、
    該インクジェット記録ヘッドは、さらに前記共通液室および前記共通液室に対して連通する複数の通路が設けられた、素子基板を支持する支持体を有し、
    該支持体に前記素子基板を接合した後、該複数の通路のうちの一部が通路の共通液室と連通する側と反対側の端部を遮蔽されることで空気保持部が形成されることを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  8. 請求項7に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法において、前記通路の端部はインクタンクからのインクを前記流路に供給するインク供給ユニットによって遮蔽されるものである。
  9. 請求項8に記載のインクジェット記録ヘッドの製造方法において、前記インク供給ユニットはインク供給路の周囲をシールするシール部材を有し、該シール部材により前記通路の端部が遮蔽される。
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