JP2002079674A - 液体吐出ヘッドユニット、ヘッドカートリッジおよび液体吐出ヘッドユニットの製造方法 - Google Patents

液体吐出ヘッドユニット、ヘッドカートリッジおよび液体吐出ヘッドユニットの製造方法

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JP2002079674A
JP2002079674A JP2000267801A JP2000267801A JP2002079674A JP 2002079674 A JP2002079674 A JP 2002079674A JP 2000267801 A JP2000267801 A JP 2000267801A JP 2000267801 A JP2000267801 A JP 2000267801A JP 2002079674 A JP2002079674 A JP 2002079674A
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front cap
head unit
opening
discharge
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Tetsuya Ohashi
哲也 大橋
Satoshi Shimazu
聡 島津
Hiroyuki Kigami
博之 木上
Hiroshi Koizumi
寛 小泉
Noriyuki Ono
敬之 小野
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Canon Inc
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    • B41J2/1604Production of bubble jet print heads of the edge shooter type

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な液体吐出を可能にする。 【解決手段】 枠体20を土台板10上に当接させ、か
つ取付基準13に対して所定の相対位置に配置した状態
で接合し、さらにチップユニット30を枠体20の側面
にさせ、かつ取付基準13に対して所定の相対位置に配
置した状態で枠体20に接合する。これによって、吐出
口32aの位置を、液体吐出ヘッドユニット1を液体吐
出装置本体に取り付ける際の位置決め基準として用いら
れる取付基準13に対して高精度に位置決めでき、高精
度な液体吐出が可能である。さらに前面キャップ40を
設けることで、オリフィスプレート32に外力が加わら
ないように保護でき、外力によって液体吐出精度に悪影
響が生じないようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクなどの液体
を吐出口から吐出して液滴を形成して記録動作を行う液
体吐出装置に用いられる液体吐出ヘッドユニット、ヘッ
ドカートリッジおよび液体吐出ヘッドユニットの製造方
法に関する。なお、本発明の液体吐出ヘッドユニット
は、一般的なプリント装置のほか、複写機、通信システ
ムを有するファクシミリ、プリント部を有するワードプ
ロセッサなどの装置、さらには、各種処理装置と複合的
に組み合わされた産業用記録装置に適用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】液体吐出装置(インクジェット記録装
置)は、いわゆるノンインパクト記録方式の記録装置で
あり、高速な記録と様々な記録媒体に対して記録するこ
とが可能であって、記録における騒音が殆ど生じないと
言った特徴を持つ。このようなことから、液体吐出装置
は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、ワードプロセッ
サなどの記録機構を担う装置として、広く採用されてい
る。
【0003】このような液体吐出装置に搭載される液体
吐出ヘッドにおける代表的な液体吐出方式としては、ピ
エゾ素子などの電気機械変換体を用いたもの、レーザー
などの電磁波を照射して発熱させ、この発熱による作用
で液滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を有する
電気熱変換素子(ヒータ)によって液体を加熱し、膜沸
騰の作用により液滴を吐出させるものなどが知られてい
る。吐出エネルギ発生素子として電気熱変換素子を用い
た液体吐出ヘッドは、電気熱変換素子を液流路内に設
け、これに記録信号となる電気パルスを供給して発熱さ
せることによりインクに熱エネルギを与え、そのときの
液体の相変化により生じる液体の発泡時(沸騰時)の気
泡圧力を利用して、微小な吐出口から微小な液滴を吐出
させて、記録媒体に対し記録を行うものであり、一般
に、液滴を吐出するための吐出口と、この吐出口にイン
クを供給する供給系とを有している。
【0004】このような電気熱変素子を用いた液体吐出
装置は、高画質かつ高精細の画像記録を行うようにする
こと、またカラーの画像記録を行うように構成すること
が比較的容易にできる利点を有しており、そのような液
体吐出装置が製造されている。一方、記録装置自体に対
しては小型化が要求されている。このため、記録装置に
は、液体吐出ヘッドとそれに供給する液体を貯溜する液
体収容部とが一体的にコンパクトに構成されているヘッ
ドカートリッジが用いられている。
【0005】このようなヘッドカートリッジには、カラ
ー画像を形成するために複数色のインクを保持可能な液
体収容部、またランニングコストを低減するために、イ
ンクが無くなった際に交換可能な液体容器を保持する液
体収容部などを備えるものがある。また、液体吐出ヘッ
ドとして、微細なヒータや液流路などを成膜技術などを
用いて素子基板上に形成し、それに吐出口が形成された
オリフィスプレートを接合してコンパクトに構成した液
体吐出ヘッドチップを用いたものが知られている。そし
てこの液体吐出ヘッドチップは、それを所定の位置に保
持する手段および液体を液体収容部から液体吐出ヘッド
チップに導く液体供給手段などを有する液体吐出ヘッド
ユニットに組み込まれ、これが液体収容部と接合されて
ヘッドカートリッジが構成されている。カラー画像記録
用に用いられる液体吐出ヘッドユニットでは、各色のイ
ンクを吐出する複数の液体吐出ヘッドチップが組み込ま
れる。また、記録動作の高速化などの目的で液体吐出ヘ
ッドユニットに複数の液体吐出ヘッドチップを組み込ん
だものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような液体吐出ヘ
ッドユニットにおいては、適正な位置に液体を吐出して
高精度な画像記録を行えるように、液体吐出ヘッドチッ
プの位置、特にその吐出口の位置を、液体吐出装置本体
に対して高精度に位置決めできるようにする必要があ
る。
【0007】また、液体吐出ヘッドユニットを液体収容
部と接合する際や、ヘッドユニットを液体吐出装置本体
に装着する際などに、液体吐出口形成面に外力が加わる
と、オリフィスプレートに変形が生じるなどして、液体
吐出精度に悪影響が生じる危惧がる。
【0008】そこで本発明の目的は、吐出口の位置を液
体吐出装置本体に対して高精度に位置決めすることがで
き、高精度な液体吐出を行うことができる液体吐出ヘッ
ドユニット、ヘッドカートリッジおよび液体吐出ヘッド
ユニットの製造方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、液体吐出口形
成面に外力が加わることを防止し、液体吐出精度に悪影
響が生じることを防止できる液体液体吐出ヘッドユニッ
ト、ヘッドカートリッジおよび液体吐出ヘッドユニット
の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明による液体吐出ヘッドユニットは、液体吐出
装置本体への取付け時の位置決め基準として用いられる
取付基準を有する土台板と、内部に形成されている、液
体を導く液体供給路と、側部に開口している、液体供給
路に連通する液体供給口とを有し、土台板上に接合され
ている枠体と、液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出
エネルギ発生素子と、液体を吐出させる吐出口と、液体
を内部に受け入れる液体受給口とを有し、液体供給口と
液体受給口とが連通するように枠体の側部に当接させた
状態で枠体に接合されているチップユニットと、少なく
とも吐出口が開口している面を覆って、チップユニット
と枠体とに被さるように配置され、チップユニットおよ
び枠体に接合されている、吐出口を外部に露出させる開
口部を有する前面キャップとを有することを特徴とす
る。
【0011】この構成によれば、枠体を、土台板上に当
接させ、かつ取付基準に対して所定の相対位置に配置し
た状態で接合し、さらにチップユニットを、この枠体の
側面に当接させ、かつ取付基準に対して所定の相対位置
に配置した状態で枠体に接合して、チップユニットに開
口された吐出口を、取付基準に対して高精度に位置決め
することが容易にできる。これによって吐出口の位置を
液体吐出装置本体に対して高精度に位置決めすることが
でき、高精度な液体吐出が可能な液体吐出ヘッドユニッ
トを構成できる。
【0012】また、前面キャップを設けることで、吐出
口形成面に外力が加わることを防止し、外力によって液
体吐出精度に悪影響が生じることを防止できる。この前
面キャップについても、取付基準に対して所定の相対位
置に配置した状態で接合することが容易にでき、このよ
うにすることで、前面キャップが被記録媒体に接触する
などすることを防止できる。
【0013】本発明の液体吐出ヘッドは、このように、
枠体とチップユニットと前面キャップとが取付基準に対
して所定の相対位置に配置されていることを特徴とす
る。
【0014】土台板上への枠体の接合を、ビスを用いて
行うようにすれば、枠体の接合後に取付基準との相対位
置がずれている場合には、ビスを外して再度枠体を配置
し直して接合を行うことができ、より高精度に位置決め
して接合できる。
【0015】枠体をセラミックで構成すれば、セラミッ
クは熱膨張量が小さいため、加工熱の発生を伴う機械加
工によって高精度に加工を行うことができ、土台板やチ
ップユニットとの当接面や取付基準の基準面などを高い
面精度を有するように加工して、各部材をより高精度に
配置可能にできる。また、吐出エネルギ発生素子を駆動
して発生した熱などによって、枠体が変形し吐出口位置
がずれることを抑止できる。
【0016】また、前面キャップの開口部が開口されて
いる面を、液体の吐出方向にみて、チップユニットの吐
出口が開口されている面より前方に位置させることによ
り、吐出口形成面に外力が加わらないように保護する作
用が効果的に得られる。
【0017】さらに、チップユニットが、チップユニッ
トの他の部分に接合されている、吐出口が開口されてい
る板状のオリフィスプレートを有する場合、前面キャッ
プの開口部の大きさをオリフィスプレートの大きさより
も小さくし、前面キャップが、オリフィスプレートの側
辺上を覆うようにすれば、液体吐出面に付着した液体
(インク)などをブレードによって除去する際などに、
オリフィスプレートの側辺に力が加わらないようにし
て、オリフィスプレートが剥がれることを防止できる。
【0018】前面キャップに、開口部が開口されている
面の側方の面に、開口部が開口されている面に向う方向
に見て後方端部から前方に向って延びており、中途の前
端付近に狭窄部を有するUV接着剤用穴を設ければ、前
面キャップを所定位置に配置する前に、所定位置に配置
した時に接着剤用穴の狭窄部より前方の部分が位置す
る、枠体の側面上の部分にUV接着剤を塗布し、その後
前面キャップを所定位置に配置し、その後UV接着剤用
穴を通してUV接着剤に紫外線を照射し硬化させて、前
面キャップを容易に所定位置に接合できる。また、UV
接着剤が接着剤用穴の狭窄部より前方の部分内で硬化す
るため、前面キャップに、開口部が開口されている面に
垂直な方向に前後に過重が加わっても、硬化された接着
剤が接着剤用穴の縁に引っ掛かって前面キャップが動か
ないようにできる。
【0019】前面キャップの前記開口部が開口された面
には、吐出液体が付着し、これが液体吐出口まで流れて
液体吐出精度に影響を与えないように、撥水処理を施す
ことが好ましい。撥水処理は、特に優れた撥水性および
耐久性を有するテフロンコーティングにより行うことが
好ましい。本発明では、前面キャップを種々の材料から
作製することができ、焼き付け処理が必要なテフロンコ
ーティングを施すことが可能である。
【0020】本発明によるヘッドカートリッジは、以上
のような液体吐出ヘッドユニットと、それに供給する液
体を貯溜する液体収容部とを有することを特徴とする。
【0021】本発明による液体吐出ヘッドユニットの製
造方法は、液体吐出装置本体への取付け時の位置決め基
準として用いられる取付基準を有する土台板と、内部に
形成されている、液体を導く液体供給路と、側部に開口
している、液体供給路に連通する液体供給口とを有する
枠体とを作製する工程と、枠体を、土台板上に当接さ
せ、かつ取付基準に対して所定の相対位置に配置した状
態で接合する工程と、液体を加熱し発泡させて吐出させ
る吐出エネルギ発生素子と、液体を吐出させる吐出口
と、液体を内部に受け入れる液体受給口とを有するチッ
プユニットを作製する工程と、チップユニットを、液体
供給口と液体受給口とが連通するように枠体の側部に当
接させ、かつ取付基準に対して所定の相対位置に配置し
た状態で枠体に接合する工程と、少なくとも吐出口が開
口している面を覆って、チップユニットと枠体とに被さ
る形状を有し、吐出口を外部に露出させる開口部が開口
されている前面キャップを作製する工程と、前面キャッ
プを、チップユニットと枠体とに被せ、かつ取付基準に
対して所定の相対位置に配置した状態でチップユニット
および枠体に接合する工程とを有すること特徴とする。
【0022】さらに、開口部が開口されている面の側方
の面に、開口部が開口されている面に向う方向に見て後
方端部から前方に向って延びており、中途の前端付近に
狭窄部を有するUV接着剤用穴を有する前面キャップを
用い、前面キャップを所定位置に配置する前に、所定位
置に配置した時に接着剤用穴の狭窄部より前方の部分が
位置する、枠体の側面上の部分にUV接着剤を塗布する
工程と、その後前面キャップを所定位置に配置する工程
と、その後UV接着剤用穴を通してUV接着剤に紫外線
を照射し硬化させる工程とを有することを特徴とする。
【0023】また、本発明の他の実施態様の液体吐出ヘ
ッドユニットは、液体吐出装置本体への取付け時の位置
決め基準として用いられる取付基準と、内部に形成され
ている、液体を導く液体供給路と、側部に開口してい
る、液体供給路に連通する液体供給口とを有する支持体
と、液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出エネルギ発
生素子と、液体を吐出させる吐出口と、液体を内部に受
け入れる液体受給口とを有し、液体供給口と液体受給口
とが連通するように支持体の側部に当接された状態で支
持体に接合されているチップユニットとを有する液体吐
出ヘッドユニットであって、少なくとも吐出口が開口し
ている面を覆って、チップユニットと支持体とに被さる
ように配置され、チップユニットおよび支持体に接合さ
れている、吐出口を外部に露出させる開口部を有する前
面キャップを有し、チップユニットが、チップユニット
の他の部分に接合されている、吐出口が開口されている
板状のオリフィスプレートを有し、開口部の大きさがオ
リフィスプレートの大きさよりも小さく、前面キャップ
が、オリフィスプレートの側辺上を覆っていることを特
徴とする。
【0024】すなわち、本発明による液体吐出ヘッドユ
ニットは、特に、オリフィスプレートの側辺上を覆う前
面キャップが設けられていることを特徴とし、これによ
りオリフィスプレートを保護する作用が得られる。そこ
で、このような前面キャップが取付けることが好適な構
成としては、土台板と枠体とチップユニットとを有する
構成に限られず、チップユニットとその支持体とを有す
る構成としてもよい。
【0025】この場合においても、チップユニットと前
面キャップとが取付基準に対して所定の相対位置に配置
されていることが、液体吐出精度を高くでき、前面キャ
ップによる良好な保護作用が得られ、好ましい。
【0026】また、前面キャップの開口部が開口されて
いる面が、液体の吐出方向に見て、チップユニットの吐
出口が開口されている面より前方に位置していること
が、オリフィスプレートを効果的に保護することがで
き、好ましい。
【0027】また、前面キャップが、開口部が開口され
ている面の側方の面に、開口部が開口されている面に向
う方向に見て後方端部から前方に向って延びており、中
途の前端付近に狭窄部を有するUV接着剤用穴を有し、
支持体の側面上の、接着剤用穴の狭窄部より前方の部分
が位置する部分にUV接着剤が塗布され硬化されている
ことが、前面キャップを高精度に配置して固定する、特
に液体吐出方向に前後に移動しないようにしっかりと固
定することが簡便にでき、好ましい。
【0028】また、前面キャップの開口部が開口された
面が撥水処理されている、特にテフロンコーティングさ
れていることが、吐出面への液体の付着を防止でき、好
ましい。
【0029】この場合のヘッドカートリッジは、以上の
ような液体吐出ヘッドユニットと、液体吐出ヘッドユニ
ットに供給する前記液体を貯溜する液体収容部とを有す
ることを特徴とする。
【0030】また、この場合の液体吐出ヘッドユニット
の製造方法は、液体吐出装置本体への取付け時の位置決
め基準として用いられる取付基準と、内部に形成されて
いる、液体を導く液体供給路と、側部に開口している、
液体供給路に連通する液体供給口とを有する支持体を作
製する工程と、液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出
エネルギ発生素子と、液体を吐出させる吐出口と、液体
を内部に受け入れる液体受給口とを有するチップユニッ
トを作製する工程と、チップユニットを、液体供給口と
液体受給口とが連通するように支持体の側部に当接さ
せ、かつ取付基準に対して所定の相対位置に配置した状
態で支持体に接合する工程と、少なくとも吐出口が開口
している面を覆って、チップユニットと支持体とに被さ
る形状を有し、吐出口を外部に露出させる開口部が開口
されている前面キャップを作製する工程と、前面キャッ
プを、チップユニットと支持体とに被せ、かつ取付基準
に対して所定の相対位置に配置した状態でチップユニッ
トおよび支持体に接合する工程とを有することを特徴と
する。
【0031】さらに、開口部が開口されている面の側方
の面に、開口部が開口されている面に向う方向に見て後
方端部から前方に向って延びており、中途の前端付近に
狭窄部を有するUV接着剤用穴を有する前面キャップを
用い、前面キャップを所定位置に配置する前に、所定位
置に配置した時に接着剤用穴の狭窄部より前方の部分が
位置する支持体の側面上の部分にUV接着剤を塗布する
工程と、その後前記前面キャップを所定位置に配置する
工程と、その後UV接着剤用穴を通してUV接着剤に紫
外線を照射し硬化させる工程とを有することを特徴とす
る。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0033】図1は本実施形態の液体吐出ヘッドユニッ
ト1の模式図であり、図1(a)は分解斜視図、図1
(b)は組み立てた状態の斜視図を示している。図2は
この液体吐出ヘッドユニット1の部分断面正面図であ
る。図3は、液体吐出ヘッドチップ31部分の模式的断
面図である。
【0034】この液体吐出ヘッドユニット1は、全体の
土台となるアルミ製の土台板10と、その中央に直立
し、正面から見てT字状になるように取り付けられてい
るセラミック製の枠体20と、その両側面に接合されて
設けられている2つのチップユニット30と、枠体20
と2つのチップユニット30の上方に被せるようにして
接合されているステンレス製の前面キャップ40とを有
している。
【0035】土台板10は、その上面の四隅に一段低く
なっている部分を有している。この低くなっている部分
の内、正面側の2つの部分は、正面および側面に少し張
り出しており、本体取付け基準13になっている。すな
わち、この取付基準13の、左に張り出した端面はX方
向取付基準13x、正面に張り出した端面はY方向取付
基準13y、上面はZ方向取付基準13zとして、それ
ぞれ所定の面精度に加工されており、液体吐出ヘッドユ
ニット1の、本体に対する位置決め基準として用いられ
る。土台板10には、後述するヘッドカートリッジへの
取付け用の取付用穴12が、一段高くなった部分の四隅
に土台板10を貫通して開口されている。土台板10の
中央部には、ヘッドカートリッジの液体供給部が挿入さ
れる開口部14が設けられており、その前後の位置には
枠体20の取り付け用のビス24が係合されるビス穴1
1が設けられている。
【0036】枠体20には、上方に延びている中央部の
前後に枠体取付用穴21が貫通して開口された板状の取
付部が設けられている。枠体20はビス24を枠体取付
用穴21に通して土台板10のビス穴11に係合させて
締め付けることにより、土台板10上に接合されてい
る。枠体20の中央部内には、下面から上方に延び、そ
れぞれ左右の面に開口された液体供給口22に連通して
いる少なくとも2つの液体供給路23が設けられてい
る。液体供給路23の下面の開口部は、土台板10の開
口部14内に位置している。枠体20の側面の、液体供
給口22が設けられた部分にチップユニット30が接合
されて設けられている。
【0037】チップユニット30は、液体吐出を行う液
体吐出ヘッドチップ31と、それに電気的に接続されて
おり、駆動信号を伝達するフレキシブルケーブル33
と、これらを支持する、アルミナからなるベースプレー
ト34とから構成されている。
【0038】液体吐出ヘッドチップ31は、液体を加熱
して発泡させる複数のヒータ(吐出エネルギ発生素子)
35aが所定の間隔で複数並んで形成されており、また
これらのヒータ35aに信号を伝える不図示の電気配線
などが形成されたヒータボード35を有している。ヒー
タボード35上には、各ヒータ35a上を通る液流路の
側壁を形成する流路壁35cと、各液流路に液体を供給
する共通液室の側壁を形成する液室壁35dとが形成さ
れており、これらの上にSiからなる天板36が貼り合
わされている。天板36には共通液室に連通する液体受
給口36aが貫通して開口されている。ヒーターボード
35eの、液室の外側まで下方に延びている部分にはパ
ンプ35e設けられており、それにフレキシブルケーブ
ル33が接合され電気的に接続されている。
【0039】ヒータボード35と天板板36とによって
形成されている液流路の上方端部には、各液流路に連通
する吐出口32aが開口されているオリフィスプレート
32が接合されている。オリフィスプレート32は、液
体吐出面に液体が付着し滞留して液体吐出を妨げないよ
うに、良好な撥水性を有している。オリフィスプレート
32の接合面には、各液流路に対応してその中に入り込
むように突出している凸部32bが形成されている。こ
のような凸部32bを設けることにより、液流路と吐出
口32aとを精度よく位置決めすることができ、しかも
オリフィスプレート32aの接合強度を高めることがで
きる。
【0040】各液流路内には、ヒータ35aの上方に所
定の間隔を置いて配置されるように片持梁状に支持され
ており、気泡の発生に起因して生じる圧力によって変位
する可動部を有する、SiNからなる可動部材35bが
形成されている。天板36には、可動部材35bの可動
部から所定の間隔を置いて配置されるように液流路内に
突出しており、可動部材35bの変位を規制する変位規
制部材36bが形成されている。このような可動部材3
5bおよび変位規制部材36bを設けることにより、ヒ
ータ35aでの気泡の発生によって生じる圧力を効果的
に吐出口32a側に導き、効率的に液体を吐出させるよ
うにできるなどの利点が得られる。
【0041】液体吐出ヘッドチップ31とフレキシブル
ケーブル33とは、ベースプレート34上に接合されて
チップユニット30を構成している。そして、チップユ
ニット30は、液体吐出ヘッドチップ31の液体受給口
36aと枠体20の液体供給口22とが連通するよう
に、枠体20の両側に接着剤によって接合されている。
接着剤は、液体吐出ヘッドチップ31の、液体受給口3
6aが開口された面には塗布されおらず、この面の両側
の面と、枠体20の側面の液体供給口22が設けられた
面以外の箇所に塗布されている。チップユニットとして
は、片側に黒1色、もう一方の側にイエロー、マゼン
ダ、シアンの3色のインクを吐出するものが配置されて
いる。3色のインクを吐出するヘッドチップでは、共通
液室および液体受給口36aが各色用のもの毎に分けて
設けられている。
【0042】フレキシブルケーブル33には、液体吐出
ヘッドチップ31に接合された端部の反対側の端部に、
本体側と電気的に接続されるコンタクトパッド33aが
形成されている。フレキシブルケーブル33は、TAB
(Tape Automated Bonding)テープ上にプリント配線を
形成して構成されたものであり、可撓性を有しており、
ベースプレート34に沿って下方に延びた部分で曲げら
れ、コンタクトパッド33aが形成された端部が土台板
10の上面に位置するように配置され、そこにホットメ
ルトシート15によって接合されている。
【0043】前面キャップ40にはオリフィスプレート
32の上方の位置に、オリフィスプレート32よりも狭
い開口部41が設けられており、前面キャップ40の開
口部41の縁が、オリフィスプレート32の四方の側辺
が露出しないようにその上に位置している。前面キャッ
プ40の上面はテフロンコーティングされており、オリ
フィスプレート32とほぼ同等の撥水性を有している。
前面キャップ40の前後の面には、UV接着剤用穴42
が設けられている。UV接着剤用穴42は、前面キャッ
プ40の下面から延び、その中途の上端付近で部分的に
幅が狭くなった狭窄部が設けられ、その狭窄部より先端
側は広い幅を有する円形の部分になる形状を有してい
る。 UV接着剤用穴42の上端の円形の部分内にはU
V接着剤43が塗布され固化されており、これによっ
て、荷重が加わっても、固化されたUV接着剤43が
UV接着剤用穴42の円形の部分の上側の縁および下側
の狭窄部に引っ掛り、前面キャップ40が上下に動かな
いようになっている。前面キャップ40は、さらに、枠
体20およびチップユニット32との間に注入された封
止剤44によって固定されている。
【0044】このように前面キャップ40は、オリフィ
スプレート32の周囲を覆い、またオリフィスプレート
32よりも上方に突出しており、この状態でしっかりと
固定されている。このような前面キャップ40を設ける
ことにより、外部から吐出口32aを有するオリフィス
プレート32に力が加わり、傷がついたり変形したりし
て液体吐出精度に影響が生じることを防止できる。ま
た、前面キャップ40の上面に施されているテフロンコ
ーティングは高い耐久性を有しており、多少の外力が加
わっても撥水性が失われることはなく、経時劣化も少な
い。
【0045】液体吐出ヘッドユニット1は、図4,5の
模式図に示すようにヘッドカートリッジ2に搭載され
る。図4(a)は、このヘッドカートリッジ2の側面
図、図4(b)は背面図、図4(c)は下面図を示して
いる。図5は、このヘッドカートリッジ2の、液体吐出
ヘッドユニット1の取付け部部分の断面図を示してい
る。
【0046】このヘッドカートリッジ2は、液体吐出ヘ
ッドユニット1に供給する液体を貯溜する不図示の液体
容器を着脱自在に保持可能な液体容器ホルダ60を有し
ている。液体容器ホルダ60は、上面が開口された箱状
の形状を有しており、イエロー、マゼンダ、シアンの3
色のインクを貯溜する液体容器と、これよりも少し大き
い、黒のインクを貯溜する液体容器を内部に保持可能で
ある。液体容器ホルダ60の底部には、液体容器の液体
供給部に接続されるジョイト部61が設けられている。
ジョイント部61には、この部分からの液体の蒸発を防
止するために、シールゴム64が装着されている。ジョ
イント部61内には液体導入路63が設けられている。
液体導入路63は、液体容器ホルダ60の下面に突出す
るように設けられている液体供給部62内まで連通して
いる。液体供給部62には、液体導入路63が、液体吐
出ヘッドユニット1の液体供給路23の開口部に対応し
て複数開口している。
【0047】液体吐出ヘッドユニット1は、その枠体2
0と液体容器ホルダ60の液体供給部62とが、枠体2
0の液体供給路23の開口部と液体供給部62の液体導
入路63の開口部とに対応する位置に貫通孔を有する、
弾性材からなるジョイントシール部材65を間に挟んで
当接されるように、液体容器ホルダ60の下面にビス3
によって接合されている。この枠体20と液体供給部6
2との、ジョイントシール部材65を介した当接部は、
4つのビス止め位置のほぼ中央に位置しており、4つの
ビス3を絞めることにより、ジョイントシール部材65
を効果的に締め付け、液体容器ホルダ60の液体導入路
63と液体吐出ヘッドユニット1の液体供給路23とを
良好に連通させることができる。
【0048】このようなヘッドカートリッジ2が搭載さ
れる液体吐出装置は、被記録媒体上にインクを吐出し着
弾させて画像を形成するプリンタなどとして利用され
る。ヘッドカートリッジ2は、液体吐出装置本体のキャ
リッジに搭載される。そして、キャリッジは、吐出口3
2aを被記録媒体の記録面に所定の間隔を置いて対向さ
せる位置にヘッドカートリッジ2を保持し、記録面上で
移動させる。この移動時に、所定のタイミングでヒータ
35aが駆動され、インクが吐出されて被記録媒体上の
所定の位置に着弾される。
【0049】ヘッドカートリッジ2のキャリッジへの搭
載時には、ヘッドカートリッジ2の取付基準13をキャ
リッジの位置決め基準部に当接させることで、ヘッドカ
ートリッジ2をキャリッジ上に高精度に位置決めして搭
載することができる。このようにヘッドカートリッジ2
をキャリッジ上に位置決めし装着することで、ヘッドカ
ートリッジ2の下面に露出しているコンタクトパッド3
3aが本体側の接点と当接され、本体側と電気的に接続
される。この部分を介してヒータ35aの駆動信号など
の信号の授受が行われる。
【0050】このような液体吐出装置には、液体吐出精
度を維持するために、長期間の使用により液体吐出面に
付着したインクやダストを除去する手段が設けられる。
このような手段としては、液体吐出面に弾性材からなる
ブレードを当接させ、ワイピングを行って、すなわち液
体吐出ヘッドユニット1とブレードとを相対的に移動さ
せてインクやダストを取り除く手段が一般的に用いられ
る。
【0051】本実施形態の液体吐出ヘッドユニット1で
は、前述のように、液体吐出面に配置される前面キャッ
プ40がオリフィスプレート32よりも狭い開口部41
を有し、オリフィスプレート32の四方の側辺が露出し
ないようにその上を覆っている。これによって、ワイピ
ング動作時に、ブレードがオリフィスプレート32の側
辺に引っ掛かってオリフィスプレート32を剥すような
力が加わらないようにできる。また前面キャップ40の
上面は、前述のようにテフロンコーティングにより撥水
処理さている。このように、液体吐出面の外周部が撥水
処理されていることにより、この撥水処理された外周部
が、ワイピング時に拭き取られたインクを液体吐出面外
に導くように作用し、ワイピング時のインク排出性が向
上する。なお、前面キャップ40がオリフィスプレート
41よりも上方に張り出して設けられていることによ
り、開口部41の縁付近では、ブレードを直接オリフィ
スプレート32に当接させにくくなる部分が生じるが、
開口部41の縁が吐出口32aの近くに位置しないよう
に開口部41を充分な大きさにすることで、吐出口32
aからの液体吐出に影響を生じない程度にインクを吐出
口32aから遠ざけることが可能なようにできる。
【0052】次に、液体吐出ヘッドユニット1の製造方
法について、図6〜8を参照して説明する。
【0053】図6は、チップユニット30の製造工程の
模式的斜視図である。まず、ヒータ35aと可動部材3
5bと流路壁35cと液室壁35dとが複数チップ分形
成されたヒータボード素板50と、液体受給口36aと
変位規制部36bとが複数チップ分形成された天板素板
51とを図6(a)に示すように接合させ、これをダイ
スなどを用いて切断して各チップに分離する。このよう
にすることで、多数のチップを効率的に製造できる。
【0054】次に、図6(b)〜図6(c)に示すよう
に、フレキシブルケーブル33をヒータボード35のバ
ンプ35e上に配置し、バンプ35eを溶融させてフレ
キシブルケーブル33とヒータボード35とを接合す
る。そして、図6(c)〜図6(d)に示すように、ヒ
ータボード35とフレキシブルケーブル33とをベース
プレート34上に接合する。
【0055】次に、オリフィスプレート32は、図6
(e)に示すように、テープ状のOPシート(オリフィ
スプレート用シート)52から製造する。すなわち、テ
ープ上のOPシート52を、レーザー加工装置と、切断
装置とに順に通すように搬送し、レーザー加工装置で吐
出口32aを開口するとともに凸部32bを形成し 、
切断装置で所定の形状に切断してオリフィスプレート3
2を製造する。このようにすることで、多数のオリフィ
スプレート32を効率的に製造することができる。この
際、レーザー加工は、100%、30%、0%の透過率
を有する部分が所定のパターンで形成されているマスク
を用いて行う。これによって、マスクの、透過率100
%の部分を通ったレーザー光によりOPシート52を貫
通する吐出口が形成される。そして、透過率30%の部
分を通ったレーザー光によりOPシート52の厚みがあ
る程度薄く切削され、透過率0%の部分に対応する切削
されない部分との間で相対的な凸部32bが形成され
る。
【0056】そして、図6(f)に示すように、オリフ
ィスプレート32をヒータボード35と天板36とによ
って形成される液流路の開口面に接合することにより、
チップユニット30の製造が完了する。この際、オリフ
ィスプレート32に凸部32bが形成されているため、
凸部32bを液流路内に挿入することで、液流路に対し
て吐出口32aを容易に精度よく位置決めできる。ま
た、接合に用いられる接着剤が液流路内に入り込むこと
を防止でき、液流路内に入り込んだ接着剤によって吐出
精度に影響が生じるなどすることを防止できる。
【0057】図7,8は、土台板10と枠体20とチッ
プユニット30と前面キャップ40との組み立て工程を
示す模式的斜視図である。
【0058】枠体20は、セラミック材を型に入れて焼
成して形成する。焼成後、型から出して、機械加工によ
り微調整を行う。特に、土台板10やチップユニット3
0や前面キャップ40に当接される面と、ジョイントシ
ール部材65を介して液体容器ホルダ60に当接される
面と、各方向の取付基準13x,13y,13zとなる
面とについては、所定の高い面精度となるように加工す
る。この際、枠体20の材料として熱膨張率が小さいセ
ラミック材を用いているため、機械加工により加工熱が
発生しても膨張量が小さく、このため高精度に加工する
ことができる。なお、このようにセラミック材の焼成に
より形成する枠体20には、その内部にダミー穴(不図
示)を設けておくことが望ましい。このようなダミー穴
を設けておくことで、焼成時の熱変形をダミー穴部分で
吸収させて、そりなどが生じないようにできる。本実施
形態の枠体20は実質的に左右対称な形状を有している
ので、ダミー穴は左右均等に設けることが望ましい。
【0059】このようにして形成した枠体20を、図7
(g)〜図7(h)に示すように、プレス加工によって
所定の形状に形成した土台板10上に配置し、ビス24
によって固定する。この際、枠体20は、取付基準13
を基準とし、X方向取付基準13xおよびY方向取付基
準13yから枠体20の基準点までの距離が所定の距離
になるように高精度に位置決めして配置し固定する。固
定はビス24によって行うので、X方向取付基準13x
およびY方向取付基準13yから枠体20の基準点まで
の距離を固定後に計測し、所定の範囲に入っていなけれ
ばビス24を外して再度接合し直すことができる。
【0060】土台板10の上面の、枠体20が配置され
る位置の左右には、ホットメルトシート15を配置す
る。
【0061】次に、図7(h)〜図7(i)に示すよう
に、2つのチップユニット30を枠体20の両側の面に
接着剤によって貼り合わせる。この貼り合わせは、液体
吐出ヘッドチップ31の、液体受給口36aが開口され
た面と、枠体20側面の液体供給口22が開口されてい
る面以外に接着剤を塗布して接着する。この際、チップ
ユニット30の左右方向(X方向)の位置決めは、液体
吐出ヘッドチップ31の、液体受給口36aが開口され
た面と、枠体20の側面の、液体供給口22が開口され
ている部分とを接着剤を介することなく当接させること
によって行う。このように、液体吐出ヘッドチップ31
の、液体受給口36aがある面と枠体20の側面とを、
接着剤を介することなく当接して固定することにより、
枠体20に対して液体吐出ヘッドチップ31を精度よく
位置決めして固定することができる。チップユニット3
0の前後方向(Y方向)の位置決めは、チップユニット
30の最端部の吐出口と土台板10のY方向基準13y
との間の距離を、光学的測定手段を用いて計測し、この
距離が所定の距離になるようにチップユニット30と枠
体20との相対位置を調整することにより行う。また、
チップユニット30の上下方向(Z方向)の位置決めに
ついても同様に、チップユニット30のオリフィスプレ
ート32の上面とZ方向基準13zとの間の距離が所定
の距離になるように相対位置を調整することによって行
う。
【0062】フレキシブルケーブル33については、そ
のコンタクトパッド33aが形成された部分を土台板1
0上に位置決めし、ホットメルトシート15を溶融させ
て接合する。
【0063】前面キャップ40はステンレス材を加工し
て形成する。そして、前面キャップ40の、オリフィス
プレート32上に配置される面に、テフロンコート剤を
10μmの厚さだけ吹き付けた後、300〜400℃に
加熱して焼き付け、テフロンコーティングする。本実施
形態では、前面キャップ40にステンレスを用いている
ため、熱変形などを生じさせることなく、高い撥水性を
有し、また高い耐久性を有するテフロンコーティングを
良好に施すことができる。
【0064】次に、図7(i)〜図7(j)に示すよう
に、前面キャップ40を、枠体20とその両側面に接合
されたチップユニット30との上部に被せるように位置
決めしUV接着剤43によって固定する。この際、まず
UV接着剤43を、前面キャップ40を配置した際にU
V接着剤用穴42の上端の円形部内に配置される位置
に、予め塗布しておく。そして、取付基準13のX方向
取付基準13xおよびY方向取付基準13yから前面キ
ャップ40の対応する側面までの距離がそれぞれ規定の
距離となり、Z方向取付基準13zから前面キャップ4
0の上面までの距離が規定の距離となるように前面キャ
ップ40を配置し、この状態を保持したままUV接着剤
用穴42を通してUV接着剤43にUV光線を照射して
硬化させ、固定する。このようにすることで、前面キャ
ップ40を精度よく配置して固定することができる。な
お、前面キャップ40を位置決めする際には、オリフィ
スプレート32と前面キャップ40との間にダストなど
が入りこまないように、送風装置により風を当てた状態
で、行うことが望ましい。
【0065】次に、図8(k)に示すように液体吐出ヘ
ッドユニット1を裏返して、土台板10の開口部14側
から封止剤44を注入する。封止剤44は、枠体20お
よびチップユニット30に設けられている封止溝を通っ
て、枠体20およびチップユニット30と前面キャップ
40との間に回り込んで固化する。以上の工程により、
図8(l)に示すように液体吐出ヘッドユニット1が完
成する。
【0066】本実施形態の液体吐出ヘッドユニット1で
は、枠体20を土台板10に当接させ、かつその当接面
に平行な面内で取付基準13に対して高精度に位置決め
して土台板10上に接合することができ、さらにチップ
ユニット30を、高い面精度を有するように形成された
枠体20の側面に当接させ、かつその当接面に平行な面
内で取付基準13に対して高精度に位置決めして接合す
ることが容易にできる。このため、チップユニット30
が、したがって液体吐出ヘッドチップ31の吐出口32
aが取付基準13に対して高精度に位置決めされる。取
付基準13は、液体吐出ヘッドユニット1が搭載された
ヘッドカートリッジ2の、液体吐出装置本体側への位置
決めに用いられるものである。したがって、この取付基
準13に対して吐出口32aが高精度に位置決めできる
ということは、本体に対して吐出口32aを高精度に位
置決めできるということを意味し、液体吐出装置の液体
吐出の位置精度を向上させ、記録画像精度を向上させる
ことができる。
【0067】さらに、前面キャップ40についても、土
台板10の取付基準13を基準に高精度に位置決め配置
して接合することができる。これによって、前面キャッ
プ40がオリフィスプレート32の側辺の上方に確実に
位置するようにして、オリフィスプレート32に外力が
加わるなどしないように保護できる。また、Z方向につ
いても精度よく位置決めすることで、前面キャップ40
が、液体吐出時に液体吐出面に対向する位置に配置され
る被記録媒体に接触して記録画像を乱してまうなどする
ことを防止できる。
【0068】また、本実施形態では、2つの液体吐出ヘ
ッドチップ31について別々にオリフィスプレート32
を設けている。このため、2つの液体吐出ヘッドチップ
31について一体的なオリフィスプレートを設けた場合
のように、オリフィスプレート32の熱膨張により、2
つの液体吐出ヘッドチップ31の吐出口32aの相対位
置にずれが生じることはない。このため、2つの液体吐
出ヘッドチップ31から吐出されたインクの着弾位置が
ずれることによる形成画像の乱れの発生を防止できる。
【0069】また、本実施形態の液体吐出ヘッドユニッ
ト1では、枠体20がチップユニット20を所定の位置
に保持する手段としての機能を有していると同時に、内
部に液体供給路23が形成されており、チップユニット
20への液体供給手段の機能も担っている。このため、
チップユニット20の保持手段と液体供給手段とを別々
に設ける場合に比べ、液体吐出ヘッドユニット1の部品
数を少なくでき、小型化が容易である。
【0070】本実施形態では、枠体20の材料としては
セラミック材を用いている。セラミック材は、熱膨張量
が小さく、機械加工を良好に高精度に行うことができ
る。また枠体20の材料としてセラミック材を用いるこ
とにより、液体吐出ヘッドチップ31を作動させること
によって生じる熱が加わっても変形量が小さいので、高
い液体吐出精度を維持できる。また、セラミック材は良
好な耐インク性を有している。このように、枠体20の
材料にはセラミック材を用いることが好ましいが、これ
に限られるものではない。
【0071】また、土台板10の材料としてはアルミニ
ウムを用いている。土台板10は、枠体20の固定部で
あり、また液体容器ホルダ60や液体吐出装置本体への
取付けの際の固定部となる部分であるので、強度の高い
アルミニウムを用いることで、充分な耐久性を持たせる
ことができ好ましいが、土台板10の材料としてはアル
ミニウムに限られるものではない。2つのチップユニッ
ト30については、一方が黒、他方がカラーのインクを
吐出するものを搭載している構成を示したが、両方とも
黒のインクを吐出するものを搭載するようにしてもよ
い。
【0072】なお、本発明による液体吐出ヘッドユニッ
トは、特に、オリフィスプレート32の液体吐出面の側
辺上を覆う前面キャップ40を有することを特徴とし、
これによりオリフィスプレート32を保護する作用が得
られる。このオリフィスプレート32は、チップユニッ
ト30の支持体に形成された取付基準に対して所定の相
対位置に配置することができ、このようにすることで前
面キャップ40を設けることによるオリフィスプレート
32の保護などの効果を特に良好に得ることができる。
このような前面キャップ40を設けることが好適な構成
としては、土台板10と枠体20とチップユニット30
とを有する構成に限られず、土台板10と枠体20とを
一体的に形成した支持体とチップユニット30とを有す
る構成としてもよい。このように構成した場合において
も、支持体に形成された取付基準に対して所定の相対位
置に配置されるようにチップユニット30を支持体に接
合して、吐出口32aが取付基準に対して高精度に位置
決めされた液体吐出ヘッドユニットを作製することがで
きる。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
枠体を、土台板上に当接させ、かつ取付基準に対して所
定の相対位置に配置した状態で土台板上に接合し、さら
にチップユニットを、この枠体の側部に当接させ、かつ
取付基準に対して所定の相対位置に配置した状態で枠体
に接合して、チップユニットを取付基準に対して高精度
に位置決めして配置した液体吐出ヘッドユニットを構成
できる。取付基準は液体吐出ヘッドユニットの配置にも
用いられるものであり、したがって、チップユニットに
開口された吐出口を本体に対して高精度に配置し、液体
吐出精度を向上させることができる。
【0074】また、吐出口形成面を覆うように接合され
ており、吐出口を露出させる開口部を有する前面キャッ
プを設けることにより、液体吐出ヘッドユニットをヘッ
ドカートリッジや本体に装着する際などに液体吐出面に
外力が加わらないように保護することができ、外力によ
り吐出口形成部が変形するなどして液体吐出精度に影響
が生じることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の液体吐出ヘッドユニットの
模式図であり、図1(a)は分解斜視図、図1(b)は
組み立てた状態の斜視図である。
【図2】図1の液体吐出ヘッドユニットの部分断面正面
図である。
【図3】図1の液体吐出ヘッドユニットの、液体吐出ヘ
ッドチップ部分の模式的断面図である。
【図4】本発明の実施形態のヘッドカートリッジの模式
図であり、図4(a)は側面図、図4(b)は背面図、
図4(c)は下面図である。
【図5】図4のヘッドカートリッジの、液体吐出ヘッド
ユニットの取付け部部分の断面図である。
【図6】図1の液体吐出ヘッドユニットのチップユニッ
トの製造方法を説明する、各工程の模式的斜視図であ
る。
【図7】図1の液体吐出ヘッドユニットの製造方法の各
工程の模式的斜視図である。
【図8】図7の後の各工程の模式的斜視図である。
【符号の説明】
1 液体吐出ヘッドユニット 2 ヘッドカートリッジ 3,24 ビス 10 土台板 11 ビス穴 12 取付用穴 13 取付基準 13x X方向取付基準 13y Y方向取付基準 13z Z方向取付基準 14 開口部 15 ホットメルトシート 21 枠体取付用穴 20 枠体 22 液体供給口 23 液体供給路 30 チップユニット 31 液体吐出ヘッドチップ 32 オリフィスプレート 32a 吐出口 32b 凸部 33 フレキシブルケーブル 33a コンタクトパッド 34 ベースプレート 35 ヒータボード 35a ヒータ 35b 可動部材 35c 流路壁 35d 液室壁 35e バンプ 36 天板 36a 液体受給口 36b 変位規制部 40 前面キャップ 41 開口部 42 UV接着剤用穴 43 UV接着剤 44 封止剤 50 ヒータボード素板 51 天板素板 52 OPシート 60 液体容器ホルダ 61 ジョイント部 62 液体供給部 63 液体導入路 64 シールゴム 65 ジョイントシール部材
フロントページの続き (72)発明者 木上 博之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小泉 寛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 敬之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C057 AF30 AF68 AG07 AG29 AG46 AP02 AP22 AP23 AP24 AP25 AP57 AP60 AP77 AP79 BA03 BA13

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体吐出装置本体への取付け時の位置決
    め基準として用いられる取付基準を有する土台板と、 内部に形成されている、液体を導く液体供給路と、側部
    に開口している、前記液体供給路に連通する液体供給口
    とを有し、前記土台板上に接合されている枠体と、 前記液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出エネルギ発
    生素子と、前記液体を吐出させる吐出口と、前記液体を
    内部に受け入れる液体受給口とを有し、前記液体供給口
    と前記液体受給口とが連通するように前記枠体の側部に
    当接された状態で前記枠体に接合されているチップユニ
    ットと、 少なくとも前記吐出口が開口している面を覆って、前記
    チップユニットと前記枠体とに被さるように配置され、
    前記チップユニットおよび前記枠体に接合されている、
    前記吐出口を外部に露出させる開口部を有する前面キャ
    ップとを有する液体吐出ヘッドユニット。
  2. 【請求項2】 前記枠体と前記チップユニットと前記前
    面キャップとが前記取付基準に対して所定の相対位置に
    配置されている、請求項1に記載の液体吐出ヘッドユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 前記土台板上への前記枠体の接合がビス
    を用いて行われている、請求項1または2に記載の液体
    吐出ヘッドユニット。
  4. 【請求項4】 前記枠体がセラミックからなる、請求項
    1から3のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記前面キャップの前記開口部が開口さ
    れている面が、前記液体の吐出方向に見て、前記チップ
    ユニットの前記吐出口が開口されている面より前方に位
    置している、請求項1から4に記載の液体吐出ヘッドユ
    ニット。
  6. 【請求項6】 前記チップユニットが、前記チップユニ
    ットの他の部分に接合されている、前記吐出口が開口さ
    れている板状のオリフィスプレートを有し、前記開口部
    の大きさが前記オリフィスプレートの大きさよりも小さ
    く、前記前面キャップが、前記オリフィスプレートの側
    辺上を覆っている、請求項1から5のいずれか1項に記
    載の液体吐出ヘッドユニット。
  7. 【請求項7】 前記前面キャップが、前記開口部が開口
    されている面の側方の面に、前記開口部が開口されてい
    る面に向う方向に見て後方端部から前方に向って延びて
    おり、中途の前端付近に狭窄部を有するUV接着剤用穴
    を有し、前記枠体の側面上の、前記接着剤用穴の前記狭
    窄部より前方の部分が位置する部分にUV接着剤が塗布
    され硬化されている、請求項1から6のいずれか1項に
    記載の液体吐出ヘッドユニット。
  8. 【請求項8】 前記前面キャップの前記開口部が開口さ
    れた面が撥水処理されている、請求項1〜7のいずれか
    1項に記載の液体吐出ヘッドユニット。
  9. 【請求項9】 前記撥水処理がテフロン(登録商標)コ
    ーティングにより行われている、請求項8に記載の液体
    吐出ヘッドユニット。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載の液体吐出ヘッド
    ユニットと、該液体吐出ヘッドユニットに供給する前記
    液体を貯溜する液体収容部とを有するヘッドカートリッ
    ジ。
  11. 【請求項11】 液体吐出装置本体への取付け時の位置
    決め基準として用いられる取付基準を有する土台板と、 内部に形成されている、液体を導く液体供給路と、側部
    に開口している、前記液体供給路に連通する液体供給口
    とを有する枠体とを作製する工程と、 前記枠体を、前記土台板上に当接させ、かつ前記取付基
    準に対して所定の相対位置に配置した状態で接合する工
    程と、 前記液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出エネルギ発
    生素子と、前記液体を吐出させる吐出口と、前記液体を
    内部に受け入れる液体受給口とを有するチップユニット
    を作製する工程と、 前記チップユニットを、前記液体供給口と前記液体受給
    口とが連通するように前記枠体の側部に当接させ、かつ
    前記取付基準に対して所定の相対位置に配置した状態で
    前記枠体に接合する工程と、 少なくとも前記吐出口が開口している面を覆って、前記
    チップユニットと前記枠体とに被さる形状を有し、前記
    吐出口を外部に露出させる開口部が開口されている前面
    キャップを作製する工程と、 前記前面キャップを、前記チップユニットと前記枠体と
    に被せ、かつ前記取付基準に対して所定の相対位置に配
    置した状態で前記チップユニットおよび前記枠体に接合
    する工程とを有する、液体吐出ヘッドユニットの製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記開口部が開口されている面の側方
    の面に、前記開口部が開口されている面に向う方向に見
    て後方端部から前方に向って延びており、中途の前端付
    近に狭窄部を有するUV接着剤用穴を有する前記前面キ
    ャップを用い、 前記前面キャップを前記所定位置に配置する前に、所定
    位置に配置した時に前記接着剤用穴の前記狭窄部より前
    方の部分が位置する前記枠体の側面上の部分にUV接着
    剤を塗布する工程と、 その後前記前面キャップを前記所定位置に配置する工程
    と、 その後前記UV接着剤用穴を通して前記UV接着剤に紫
    外線を照射し硬化させる工程とを有する、請求項11に
    記載の、液体吐出ヘッドユニットの製造方法。
  13. 【請求項13】 液体吐出装置本体への取付け時の位置
    決め基準として用いられる取付基準と、内部に形成され
    ている、液体を導く液体供給路と、側部に開口してい
    る、前記液体供給路に連通する液体供給口とを有する支
    持体と、 前記液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出エネルギ発
    生素子と、前記液体を吐出させる吐出口と、前記液体を
    内部に受け入れる液体受給口とを有し、前記液体供給口
    と前記液体受給口とが連通するように前記支持体の側部
    に当接された状態で前記支持体に接合されているチップ
    ユニットとを有する液体吐出ヘッドユニットであって、 少なくとも前記吐出口が開口している面を覆って、前記
    チップユニットと前記支持体とに被さるように配置さ
    れ、前記チップユニットおよび前記支持体に接合されて
    いる、前記吐出口を外部に露出させる開口部を有する前
    面キャップを有し、 前記チップユニットが、前記チップユニットの他の部分
    に接合されている、前記吐出口が開口されている板状の
    オリフィスプレートを有し、前記開口部の大きさが前記
    オリフィスプレートの大きさよりも小さく、前記前面キ
    ャップが、前記オリフィスプレートの側辺上を覆ってい
    る液体吐出ヘッドユニット。
  14. 【請求項14】 前記チップユニットと前記前面キャッ
    プとが前記取付基準に対して所定の相対位置に配置され
    ている、請求項13に記載の液体吐出ヘッドユニット。
  15. 【請求項15】 前記前面キャップの前記開口部が開口
    されている面が、前記液体の吐出方向に見て、前記チッ
    プユニットの前記吐出口が開口されている面より前方に
    位置している、請求項13から14に記載の液体吐出ヘ
    ッドユニット。
  16. 【請求項16】 前記前面キャップが、前記開口部が開
    口されている面の側方の面に、前記開口部が開口されて
    いる面に向う方向に見て後方端部から前方に向って延び
    ており、中途の前端付近に狭窄部を有するUV接着剤用
    穴を有し、前記支持体の側面上の、前記接着剤用穴の前
    記狭窄部より前方の部分が位置する部分にUV接着剤が
    塗布され硬化されている、請求項13から15のいずれ
    か1項に記載の液体吐出ヘッドユニット。
  17. 【請求項17】 前記前面キャップの前記開口部が開口
    された面が撥水処理されている、請求項13〜16のい
    ずれか1項に記載の液体吐出ヘッドユニット。
  18. 【請求項18】 前記撥水処理がテフロンコーティング
    により行われている、請求項17に記載の液体吐出ヘッ
    ドユニット。
  19. 【請求項19】 請求項13〜18に記載の液体吐出ヘ
    ッドユニットと、該液体吐出ヘッドユニットに供給する
    前記液体を貯溜する液体収容部とを有するヘッドカート
    リッジ。
  20. 【請求項20】 液体吐出装置本体への取付け時の位置
    決め基準として用いられる取付基準と、内部に形成され
    ている、液体を導く液体供給路と、側部に開口してい
    る、前記液体供給路に連通する液体供給口とを有する支
    持体を作製する工程と、 前記液体を加熱し発泡させて吐出させる吐出エネルギ発
    生素子と、前記液体を吐出させる吐出口と、前記液体を
    内部に受け入れる液体受給口とを有するチップユニット
    を作製する工程と、 前記チップユニットを、前記液体供給口と前記液体受給
    口とが連通するように前記支持体の側部に当接させ、か
    つ前記取付基準に対して所定の相対位置に配置した状態
    で前記支持体に接合する工程と、 少なくとも前記吐出口が開口している面を覆って、前記
    チップユニットと前記支持体とに被さる形状を有し、前
    記吐出口を外部に露出させる開口部が開口されている前
    面キャップを作製する工程と、 前記前面キャップを、前記チップユニットと前記支持体
    とに被せ、かつ前記取付基準に対して所定の相対位置に
    配置した状態で前記チップユニットおよび前記支持体に
    接合する工程とを有する、液体吐出ヘッドユニットの製
    造方法。
  21. 【請求項21】 前記開口部が開口されている面の側方
    の面に、前記開口部が開口されている面に向う方向に見
    て後方端部から前方に向って延びており、中途の前端付
    近に狭窄部を有するUV接着剤用穴を有する前記前面キ
    ャップを用い、 前記前面キャップを前記所定位置に配置する前に、所定
    位置に配置した時に前記接着剤用穴の前記狭窄部より前
    方の部分が位置する前記支持体の側面上の部分にUV接
    着剤を塗布する工程と、 その後前記前面キャップを前記所定位置に配置する工程
    と、 その後前記UV接着剤用穴を通して前記UV接着剤に紫
    外線を照射し硬化させる工程とを有する、請求項20に
    記載の、液体吐出ヘッドユニットの製造方法。
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