JPH106518A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH106518A
JPH106518A JP16465196A JP16465196A JPH106518A JP H106518 A JPH106518 A JP H106518A JP 16465196 A JP16465196 A JP 16465196A JP 16465196 A JP16465196 A JP 16465196A JP H106518 A JPH106518 A JP H106518A
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ink
recording head
recording
ink supply
port
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JP16465196A
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English (en)
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英明 ▲高▼田
Hideaki Takada
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク供給系の接続を伴う記録ヘッド保持手
段への記録ヘッドの装着を、容易に、かつ、高い位置決
め精度で行う。 【解決手段】 記録ヘッド1のフェイス面11には、イ
ンクを吐出する吐出口が形成される。吐出口はインク供
給路10と連通し、その先端の開口部10aは吐出口か
らのインクの吐出方向と同一方向に開口される。記録ヘ
ッド1は、フェイス面11を記録キャリッジ21側に向
けた状態で記録キャリッジ21に対して矢印C方向に挿
入されて、記録キャリッジ21の開口部21eに着脱自
在に保持される。これによりインク供給路10の開口部
10aが記録キャリッジ21のインクジョイント23と
接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置においては、記
録ヘッドを複数個並べそれぞれ異なったインクを吐出し
てカラー画像の記録を行ってきた。この場合、各色のイ
ンクを被記録材上で重ね合わせることで、さまざまな色
を作り出すが、インクが被記録材上で正確に重ね合わせ
られなければ、色味が変わり、希望するカラー画像が得
られなくなってしまう。
【0003】そのため記録ヘッドは、記録ヘッドを保持
する記録ヘッド保持手段内で正確な位置に固定される必
要があり、記録ヘッド保持手段の突き当て部は、高精
度、かつ高剛性のものが必要とされる。走査型のインク
ジェット記録装置では、キャリッジが記録ヘッド保持手
段となる。
【0004】また、記録ヘッドは、数多くの微細なイン
ク吐出口からインクを吐出させ記録を行うため、吐出口
にゴミが詰まったり、電気エネルギーをインクの吐出エ
ネルギーに変換する素子の故障等が発生した場合、交換
が必要になる。記録ヘッドの吐出口の数が少なく、単位
時間当たりのインク消費量の少ない記録ヘッドの場合
は、記録ヘッドへ供給するインクを収納するインクタン
クを記録ヘッドと一体として、記録ヘッドとインクタン
クを同時に交換したりした。しかし、吐出口の数が多い
長尺の記録ヘッドの場合、単位時間当たりのインクの消
費量が多いため、インクタンクの容量を大きくする必要
がある。そのため、記録ヘッド保持手段であるキャリッ
ジに大容量のインクタンクを搭載し走査するのは、多く
のスペースや高出力のキャリッジ駆動モータが必要にな
り、コストや装置の大きさ等の点で問題があった。
【0005】そこで、大容量のインクタンクは装置本体
に保持し、記録ヘッドは単体で、もしくはインクタンク
とフレキシブルなチューブで連結された小容量のサブイ
ンクタンクと共に、記録ヘッド保持手段やキャリッジに
着脱可能に装着し、必要に応じて、記録ヘッドがユーザ
ーやサービスマンにより交換される。従って、記録ヘッ
ドと記録ヘッド保持手段とは正確に位置決めされなけれ
ばならず、記録ヘッド保持手段には高剛性、かつ、容易
な交換性が要求される。
【0006】ここで、従来の記録ヘッドについて図5及
び図6を参照して説明する。図5に示すように従来の記
録ヘッド101は、複数の吐出口が開口した吐出口形成
面(フェイス面)111を記録ヘッド保持手段121に
向かって(矢印D方向に)挿入され、図6に示すように
固定される。そして、記録ヘッド101を固定した後、
記録ヘッド101のインク流路の末端の開口部110a
を記録ヘッド保持手段121に設けられたサブインクタ
ンク122のインク供給口123に接続し、インク流路
を形成していた。このとき、記録ヘッド101からイン
ク流路の末端の開口部110aまでの一部、もしくはイ
ンク供給口123の一部を柔軟なチューブ110等で構
成し、接続を可能にしていた。記録ヘッド保持手段12
1は高剛性の樹脂材料または金属材料で形成され、フェ
イス面111が嵌合される開口121eとその両端部に
位置決め手段を有している。
【0007】また、記録ヘッド101と記録ヘッド保持
手段121との電気的な接続は、記録ヘッド101のコ
ネクタと記録ヘッド保持手段121に設けられたコネク
タとを接続して行われる。さらに、記録ヘッド101の
インク流路内にゴミが進入すると吐出口にゴミが詰ま
り、正確な吐出ができなくなるため、記録ヘッド101
のインク流路内にはゴミ除去用のフィルター112が設
けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術の場
合、特に記録ヘッドを記録ヘッド保持手段から取り外す
場合に、インク流路の末端開口部をインク供給口から取
り外し、その後、記録ヘッドを外していた。しかし、イ
ンク流路の末端開口部、もしくはインク供給口の少なく
とも一方は柔軟なチューブにより保持されているため、
取り外し時等に、末端開口部やインク供給口の内部に溜
まった状態のインクが飛び散ったり滴れたりして、装置
の内部や作業者を汚したり、コネクタの接点にインクが
かかって接触不良になるという問題点があった。
【0009】また、記録ヘッドの本体とインク流路の2
つを別々に接続するため、交換時に時間がかかったり、
接続不良等が発生する確率が増える。
【0010】さらに、記録ヘッド交換時には、インク流
路の末端開口部とインク供給口の接続部から空気が入り
込むため、通常はフェイス面をキャップしているキャッ
プ部材内を吸引ポンプで負圧状態とし、インクと共に吐
出口から空気(気泡)を排出することで、インク流路内
をインクで満たしている。しかしながら、フィルター部
での抵抗が多く、また、上方に浮き上がろうとする気泡
を強制的に上から下に向けて送流するため、吸引ポンプ
の容量によっては、フィルター部で気泡が保持され吐出
口まで流れない状態になり、結果として吐出時にインク
の供給が間に合わなくなる場合があった。
【0011】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、インク供給系の接続を伴う記録ヘッ
ド保持手段への記録ヘッドの装着を、容易に、かつ、高
い位置決め精度で行い、さらに、フィルターが設けられ
ている場合にはフィルター部での気泡の保持もないイン
クジェット記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録装置は、インクを吐出する
吐出口と前記吐出口に連通するインク供給路とを備えた
記録ヘッドを開口内に着脱自在に保持する記録ヘッド保
持手段を有し、前記記録ヘッド保持手段のインク供給口
に前記インク流路の末端開口部が接続されるインクジェ
ット記録装置において、前記インク供給路の末端開口部
は前記吐出口からのインクの吐出方向と同一方向に開口
され、前記記録ヘッドは前記末端開口部が開口する方向
に装着されて前記末端開口部が前記インク供給口と接続
されることを特徴とする。
【0013】また、前記インク供給路にゴミ除去用のフ
ィルターが設けられているものであってもよいし、前記
吐出口が一直線上に複数個配列されるとともに、前記記
録ヘッドが前記記録ヘッド保持手段に装着されたときに
互いに当接して前記吐出口の配列方向に対して略直角方
向の位置決めを行う突き当て部が前記記録ヘッド及び前
記記録ヘッド保持手段に設けられ、前記突き当て部は少
なくとも前記吐出口の配列方向の両端部に配置されてい
るものであってもよい。
【0014】さらに、前記記録ヘッド保持手段は被記録
材上を往復走査可能に設けられ、前記記録ヘッド保持手
段を走査しつつ前記記録ヘッドの吐出口からインクを吐
出することで、前記被記録材に記録を行うものや、前記
記録ヘッドの前記インク供給路の一部、前記末端開口部
または前記インク供給口の少なくとも1つが弾性体から
なるものであってもよい。
【0015】上記のとおり構成された本発明では、イン
ク供給路の末端開口部が吐出口からのインクの吐出方向
と同一方向に開口され、記録ヘッドはこの末端開口部が
開口する方向に装着されるので、記録ヘッドを記録ヘッ
ド保持手段に装着させると、それと同時に、記録ヘッド
のインク供給路の末端開口部と記録ヘッド保持手段のイ
ンク供給口とが接続される。このため、記録ヘッドと記
録ヘッド保持手段との間のインク供給系の接続が容易と
なり、記録ヘッドの着脱時のインクの飛散も防止され
る。
【0016】また、記録ヘッド及び記録ヘッド保持手段
に、吐出口の配列方向に対して略直角方向の位置決めを
行う突き当て部を、少なくとも吐出口の配列方向の両端
部に設けることで、記録ヘッドを保持する記録ヘッド保
持手段の開口は最小限の大きさですむ。これにより、記
録ヘッド保持手段の剛性の低下が最小限に抑えられる。
さらに、記録ヘッドのインク供給路の一部、末端開口部
またはインク供給口の少なくとも1つを弾性体で構成す
ることで、記録ヘッドを記録ヘッド保持手段に装着する
際には、記録ヘッドのインク供給路の末端開口部と記録
ヘッド保持手段のインク供給口との位置に応じて弾性体
が変位する。これにより、記録ヘッドと記録ヘッド保持
手段との位置決め装着に影響を与えずに、記録ヘッドの
インク供給路と記録ヘッド保持手段のインク供給口との
接続が確実に行われる。
【0017】また、本発明のインクジェット記録装置
は、インクを吐出する吐出口と前記吐出口に連通するイ
ンク供給路とを備えた記録ヘッドを開口内に着脱自在に
保持する記録ヘッド保持手段を有し、前記記録ヘッド保
持手段のインク供給口に前記インク流路の末端開口部が
接続されるインクジェット記録装置において、前記イン
ク供給路にゴミ除去用のフィルターが設けられ、前記イ
ンク供給口から前記吐出口に向かってインクを送流する
場合に、前記フィルターが設けられている部分でのイン
クの送流方向が上向きとなるように前記インク流路が設
けられていることを特徴とするものである。
【0018】これによれば、記録ヘッドを記録ヘッド保
持手段に装着する際に記録ヘッドのインク供給路の末端
開口部から侵入したゴミ等はフィルターで捕獲され、吐
出口までの間へのゴミ等の侵入が防止される。さらに、
インク供給口から吐出口に向かってインクを送流する場
合に、フィルター部でのインクの送流方向が上向きとな
るので、インク供給路中に発生した気泡がフィルターで
捕獲されても、気泡の浮力により上方向に流れようとす
る力が発生する。そこで、インクを強制的に送流させて
やれば気泡はフィルターを通過し吐出口から排出され
る。
【0019】この場合においても、上記の第1の発明と
同様に、前記インク供給路の末端開口部が前記吐出口か
らのインクの吐出方向と同一方向に開口され、前記記録
ヘッドは前記末端開口部が開口する方向に装着されて前
記末端開口部が前記インク供給口と接続されるものとす
ることができる。
【0020】さらに、上記の各発明において、前記記録
ヘッドは、インク吐出のために利用されるエネルギとし
て前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギを発生す
る素子を有するものであってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本発明を適用したカラー画像記録
用ののインクジェット記録装置の一実施形態の要部斜視
図であり、図2は、本発明のインクジェット記録装置の
記録ヘッドの構成を示す斜視図である。また、図3は、
記録ヘッド保持手段である記録キャリッジと記録ヘッド
の要部断面図、図4は、記録キャリッジに記録ヘッドが
装着された状態の要部断面図である。なお、図2におい
て、Z方向は記録装置本体における下方向、X方向は被
記録材の搬送方向、Y方向は記録キャリッジの走査方向
を示す。
【0023】被記録材Pは、図1で示されるパルスモー
タ31、タイミングベルト32及び搬送ローラ対33等
からなる被記録材搬送手段によってプラテン34上に搬
送される。搬送された被記録材P上を記録キャリッジ2
1が走査レール35に沿って矢印A方向に走査し、それ
に伴い図2で示される記録ヘッド1の吐出口9からイン
クを吐出し記録幅分の記録を行う。その後、記録幅分だ
け被記録材Pを矢印B方向に搬送し、再び記録キャリッ
ジ21が走査してインクを吐出し、次の行の記録を行
う。以後この動作を繰り返して被記録材Pの全域に記録
が行われる。
【0024】このとき記録ヘッド1は、記録キャリッジ
21の走査にタイミングを合わせながらインクを吐出し
て被記録材Pに対する記録を行い、4個の記録ヘッド1
A,1B,1C,1Dにより、ブラック、シアン、マゼ
ンタ、イエローの4色によるフルカラーの記録を完成さ
せる。
【0025】本実施例では、プラテン34上で水平に保
持された被記録材Pに対して、上方向からインクを下に
向けて吐出し、被記録材P上に画像を形成させる構成に
なっている。
【0026】また、記録ヘッド1の吐出口9の形成面で
あるフェイス面11は、プラテン34から外れた記録域
外でキャップ(不図示)と対向し、必要に応じてキャッ
プが移動してフェイス面11を覆い、インクの乾燥ある
いは蒸発による粘度増加などの変質によりインクの吐出
が妨げられるのを防止する。さらに、キャップに接続さ
れた吸引ポンプ(不図示)により、各吐出口9へ通じる
液路6内のインク及び気泡を吸引し回復動作を行うこと
もできる。
【0027】インクジェット記録装置は、高精細な画像
を高速で記録することができ、ノンインパクト方式であ
るため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用して
カラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有し
ている。
【0028】インクジェット記録方式における記録ヘッ
ドは、記録用のインク液を飛翔液滴として吐出噴射させ
るための液体吐出口と、該吐出口に連通する液体流路、
及びこの液体流路の一部に設けられ、流路内のインク液
を飛翔させるための吐出エネルギーを与える吐出エネル
ギー発生手段とを備えている。そして画像信号に応じて
吐出エネルギー発生手段を駆動し、インク液滴を吐出し
て像を発生させるものである。
【0029】吐出エネルギー発生手段としては、例えば
ピエゾ素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー発生
手段を用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照
射吸収させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギー発生
手段を用いる方法、あるいは発熱抵抗体を有する発熱素
子等の電気熱変換体によって液体を加熱して液体を吐出
させる熱エネルギー発生手段を用いる方法等がある。
【0030】その中でも、熱エネルギーによって液体を
吐出させるインクジェット記録方式に用いられる記録ヘ
ッドは、記録用の液滴を吐出して吐出溶液滴を形成する
ための液体吐出口を高密度に配列することができるた
め、高解像度の記録をすることが可能である。
【0031】さらにその中でも、電気熱変換体を熱エネ
ルギー発生手段として用いた記録ヘッドは、コンパクト
化も容易であり、かつ、最近の半導体分野における技術
の進歩と信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工
の長所を十二分に活用でき、高密度実装化が容易で、製
造コストも安価なことから有利である。
【0032】以下に、図2に示す記録ヘッド1について
説明する。アルミ製のヘッドベース2の上面にはドライ
バー3とシリコン基板4とが接合され、シリコン基板4
の上面には樹脂カバー5が接合されている。
【0033】シリコン基板4は液路6の底壁を構成し、
その液路6の部分には、吐出エネルギーを発生する発熱
体(不図示)が配列されている。ドライバー3は発熱体
を駆動するための電気回路が形成され、シリコン基板4
と電気的に接続されている。樹脂カバー5内には、イン
ク共通液室8及び各吐出口9へ通じる液路6を構成する
ための凹部が形成され、樹脂カバー5がシリコン基板4
と密着することにより、これら凹部とシリコン基板4と
でインク共通液室8及び各吐出口9へ通じる液路6が構
成される。
【0034】インク共通液室8の両端部には、インク供
給路(チューブ)10が接続されている。インク供給路
10は途中で1本になり、末端の開口部10aは、吐出
口9から吐出されるインクの吐出方向と同一方向(図2
におけるZ方向)に向いている。インク供給路10の途
中の開口部10aの直上部には、金属のメッシュで構成
されるフィルター12が設けられている。これにより、
記録ヘッド1を装置に取り付ける時に、ゴミ等がインク
共通液室8並びに各吐出口9へ通じる液路6に進入して
インクの流れを妨げないようになっている。
【0035】また、ドライバー3には、装置本体から記
録ヘッド1の制御信号等を電気的に供給するための信号
ケーブル(不図示)を接続するコネクタ7が接続されて
いる。
【0036】一方、図3に示すように、記録キャリッジ
21には、記録キャリッジ21の走査を妨げないよう
に、柔軟なチューブ(不図示)によって、装置本体上に
設けられたインクタンク(不図示)と連結されたサブイ
ンクタンク22が設けられている。
【0037】記録キャリッジ21に設けられたインク供
給口であるインクジョイント23は、記録ヘッド1のイ
ンク供給路10の末端の開口部10aが接続するヘッド
接続部23aとは逆端の部分であるタンク接続部23b
が、サブインクタンク22と接続している。インクジョ
イント23は、ゴム等の弾性材で構成される。
【0038】記録キャリッジ21は、記録ヘッド1のフ
ェイス面11が嵌合される開口部21eと、その両端部
に、記録ヘッド1の吐出口9の列に直角な方向である図
2におけるY方向に対しての位置決めをする2ケ所のY
方向突き当て部21a及びZ方向の位置決めをする2ケ
所のZ方向突き当て部21bが設けられている。さら
に、図2におけるX方向の位置決めをするX方向突き当
て部21cも設けられている。
【0039】記録キャリッジ21における吐出口9の列
に対して直角方向の位置決めとなる2ケ所のY方向突き
当て部21aは、記録ヘッド1における吐出口9の列の
両端部のヘッドベース2に設けられたY方向突き当て部
2a(図3においては指示部の裏面がY方向付き当て部
2aとなる)が突き当たり、図2におけるY方向の位置
を決める。このように、吐出口9の列に対して直角方向
の位置決めをするための構造を吐出口9の列の両端部に
設けることで、記録キャリッジ21の開口部21eは最
小限の大きさですむ。これにより、記録キャリッジ21
の剛性の低下を最小限とすることができ、記録キャリッ
ジ21に対する記録ヘッド1の位置決め精度が向上す
る。また、記録ヘッド1のシリコン基板4が接合する面
と同一の面をY方向突き当て部2aとすることができる
ため、記録ヘッド1の位置決めのためのY方向突き当て
部2aと吐出口9の列との位置精度を高くすることがで
きる。
【0040】また、図2におけるZ方向の位置決めは、
記録キャリッジ21の2ケ所のZ方向突き当て部21b
に記録ヘッド1のヘッドベース2に設けられた2ケ所の
Z方向突き当て部2bが突き当たり位置決めされる。さ
らに図2におけるX方向の位置決めも同様に、X方向突
き当て部21cに記録ヘッド1のヘッドベース2に設け
られたX方向突き当て部2cを突き当てて行う。
【0041】記録ヘッド1の上部には、さらに第2のY
方向突き当て部2d(図3においては、指示部の裏面が
第2の付き当て部2dとなる)が設けられ、これが記録
キャリッジ21の上部に設けられた第2のY方向突き当
て部21dに突き当たり、吐出口9の列の両端部に設け
られたY方向突き当て部2aでの位置決めに加え3箇所
で位置決めをすることで、記録ヘッド1のXZ平面に対
する傾きを防止する。
【0042】また、記録キャリッジ21には、各突き当
て部21a,21b,21c,21dに記録ヘッド1を
押しつける方向に力を発生する加圧バネ(不図示)を設
け、記録ヘッド1が記録キャリッジ21に突き当たって
装着されるようになっている。
【0043】記録ヘッド1の記録キャリッジ21への装
着時には、図3に示すように記録ヘッド1をインクの吐
出方向であるC方向(図2におけるZ方向)に向け挿入
して記録キャリッジ21に装着し、図4の状態にする。
このとき、同時にインクジョイント23のヘッド接続部
23aに、記録ヘッド1のインク供給路10の開口部1
0aが接続される。記録ヘッド1が記録キャリッジ21
に位置決め装着されても、インクジョイント23とイン
ク供給路10の接合部では、記録ヘッド1のインク供給
路10の開口部10aと記録キャリッジ21のインクジ
ョイント23との位置に合わせて、弾性体であるインク
ジョイント23が変形する。これにより、位置決め装着
に影響を与えずに確実にインク供給路10とインクジョ
イント23とを接続することができる。これは、インク
ジョイント23のヘッド接続部23aが記録キャリッジ
21に対して変位しない構成になっていても、インク供
給路10側が弾性体で構成されていて、インクジョイン
ト23のヘッド接続部23aに対して変形してならうよ
うに構成されていれば、同様の効果を得ることができ
る。
【0044】また、インクの吐出方向は、記録ヘッド1
のフェイス面11から鉛直下方向にある被記録材Pに向
かって行われるが、記録キャリッジ21のインク供給路
10の途中に設けられるゴミ除去用のフィルター12
は、インク供給路10の開口部10aの直上に設けら
れ、インクが吐出されてインク共通液室8の方向に流れ
ていく場合に、インクが下から上に向かって流れるよう
になっている。これにより、サブインクタンク22やイ
ンクジョイント23に気泡が発生しフィルター12にト
ラップされた場合も、気泡の浮力により上方向に流れよ
うとする力が発生する。その結果、吐出口9からの吸引
による回復動作等、インクを強制的に送流させる動作を
行うことで、気泡を強制的にフィルター12を通過さ
せ、吐出口9から排出することができる。
【0045】以上、図2について説明したインクジェッ
ト記録ヘッド1の構成は、図1のように複数のインクジ
ェット記録ヘッド1A〜1Dを有する記録装置の場合
は、個々のインクジェット記録ヘッド(記録ヘッド単
体)において、それぞれ、実質上同じ態様で実施される
ことになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、インク供
給路の末端開口部が吐出口からのインクの吐出方向と同
一方向に開口され、記録ヘッドはこの末端開口部が開口
する方向に装着される構成とすることにより、記録ヘッ
ドと記録ヘッド保持手段との間のインク供給系の接続を
容易に行うことができ、記録ヘッドの着脱時のインクの
飛散も防止することができる。
【0047】また、記録ヘッド及び記録ヘッド保持手段
に、吐出口の配列方向に対して略直角方向の位置決めを
行う突き当て部を、少なくとも吐出口の配列方向の両端
部に設けることで、記録ヘッド保持手段の剛性の低下が
最小限に抑えられ、記録ヘッド保持手段に対する記録ヘ
ッドの位置決め精度を向上させることができる。さら
に、記録ヘッドのインク供給路の一部、末端開口部また
はインク供給口の少なくとも1つを弾性体で構成するこ
とで、記録ヘッドのインク供給路と記録ヘッド保持手段
のインク供給口との接続を確実に行うことができる。
【0048】一方、インク供給路にゴミ除去用のフィル
ターを設け、インク供給口から吐出口に向かってインク
を送流する場合に、フィルターが設けられている部分で
のインクの送流方向が上向きとなるようにインク流路を
配置することにより、フィルターによりゴミ等の侵入を
防止できるとともに、フィルターでインク供給路中に発
生した気泡がフィルターに捕らえられても、インクを強
制的に送流させることで、フィルターを通過させて気泡
を吐出口から排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカラー画像記録用ののインク
ジェット記録装置の一実施形態の要部斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の記録ヘッド
の構成を示す斜視図である。
【図3】記録ヘッド保持手段である記録キャリッジと記
録ヘッドの要部断面図である。
【図4】図3において、記録キャリッジに記録ヘッドが
装着された状態の要部断面図である。
【図5】従来のインクジェット記録装置の、記録ヘッド
保持手段である記録キャリッジと記録ヘッドの要部断面
図である。
【図6】図5において、記録キャリッジに記録ヘッドが
装着された状態の要部断面図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド 2 ヘッドベース 2a,21a Y方向突き当て部 2b,21b Z方向突き当て部 2c,21c X方向突き当て部 2d,21d 第2のY方向突き当て部 3 ドライバー 4 シリコン基板 5 樹脂カバー 6 液路 7 コネクタ 8 インク共通液室 9 吐出口 10 インク供給路(チューブ) 10a 開口部 11 フェイス面 12 フィルター 21 記録キャリッジ 21e 開口部 22 サブインクタンク 23 インクジョイント 23a ヘッド接続部 23b タンク接続部 31 パルスモータ 32 タイミングベルト 33 搬送ローラ対 34 プラテン 35 走査レール P 被記録材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する吐出口と前記吐出口に
    連通するインク供給路とを備えた記録ヘッドを開口内に
    着脱自在に保持する記録ヘッド保持手段を有し、前記記
    録ヘッド保持手段のインク供給口に前記インク流路の末
    端開口部が接続されるインクジェット記録装置におい
    て、 前記インク供給路の末端開口部は前記吐出口からのイン
    クの吐出方向と同一方向に開口され、前記記録ヘッドは
    前記末端開口部が開口する方向に装着されて前記末端開
    口部が前記インク供給口と接続されることを特徴とする
    インクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク供給路にゴミ除去用のフィル
    ターが設けられている請求項1に記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 前記吐出口は一直線上に複数個配列され
    るとともに、前記記録ヘッドが前記記録ヘッド保持手段
    に装着されたときに互いに当接して前記吐出口の配列方
    向に対して略直角方向の位置決めを行う突き当て部が前
    記記録ヘッド及び前記記録ヘッド保持手段に設けられ、
    前記突き当て部は少なくとも前記吐出口の配列方向の両
    端部に配置されている請求項1または2に記載のインク
    ジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッド保持手段は被記録材上を
    往復走査可能に設けられ、前記記録ヘッド保持手段を走
    査しつつ前記記録ヘッドの吐出口からインクを吐出する
    ことで、前記被記録材に記録を行う請求項1、2または
    3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドの前記インク供給路の一
    部、前記末端開口部または前記インク供給口の少なくと
    も1つが弾性体からなる請求項1ないし4のいずれか1
    項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 インクを吐出する吐出口と前記吐出口に
    連通するインク供給路とを備えた記録ヘッドを開口内に
    着脱自在に保持する記録ヘッド保持手段を有し、前記記
    録ヘッド保持手段のインク供給口に前記インク流路の末
    端開口部が接続されるインクジェット記録装置におい
    て、 前記インク供給路にゴミ除去用のフィルターが設けら
    れ、前記インク供給口から前記吐出口に向かってインク
    を送流する場合に、前記フィルターが設けられている部
    分でのインクの送流方向が上向きとなるように前記イン
    ク流路が設けられていることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  7. 【請求項7】 前記インク供給路の末端開口部は前記吐
    出口からのインクの吐出方向と同一方向に開口され、前
    記記録ヘッドは前記末端開口部が開口する方向に装着さ
    れて前記末端開口部が前記インク供給口と接続される請
    求項6に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、インク吐出のために
    利用されるエネルギとして前記インクに膜沸騰を生じさ
    せる熱エネルギを発生する素子を有する請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載の画像記録装置。
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