JP4661040B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、液体を吐出する液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に関するものである。
従来より、液体噴射装置である例えば、インクジェット式記録装置には、インクを吐出するための液体噴射装置である例えば、インクジェット式記録ヘッドが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
インクジェット式記録ヘッドは、液体であるインクを収容するインクカートリッジを装着するケースヘッドを有している。このフレキシブル基板は固定基板に接続され、ケースヘッドに配置される構成となっている。
この固定基板をケースヘッドに配置するときは、ケースヘッドに設けられた爪部に固定基板の端部を係合させていた。
このようにケースヘッドに配置された固定基板に対しては、この固定基板を覆うようにカバーケースが配置される。
特開平9−248949号公報(図3等)
しかし、ケースヘッドに係合配置される前記固定基板は、インクジェット式記録装置が落下したり、振動が加わったりすると、係合が外れるという問題があった。一方、この係合を外れ難くするため、前記爪部の剛性を高くすると、その爪部により前記固定基板に割れ等が生じるという問題があった。
そこで、本発明は、固定基板に割れ等が生じない程度の弾性力を有し、且つ固定基板が容易に外れない係合保持手段を備える液体噴射ヘッド及び液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置を提供することを目的とする。
前記課題は、第1の発明によれば、液体を吐出するノズル開口を有するノズル形成部と、前記液体を前記ノズル開口から吐出させるためのアクチュエータ部と、を有するヘッドユニットと、前記アクチュエータ部に接続されるフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板を接続する固定基板と、前記固定基板を保持するケースヘッドと、前記ケースヘッドに保持された前記固定基板を覆うカバーケースと、を備える液体噴射ヘッドであって、前記ケースヘッドは、前記ケースヘッドから突出して形成される係合保持手段を有し、前記係合保持手段は、その内側に前記固定基板を保持すると共に、その外側に前記カバーケースを保持する構成となっていることを特徴とする液体噴射ヘッドにより達成される。
第1の発明の構成によれば、前記ケースヘッドは、前記ケースヘッドから突出して形成される係合保持手段を有し、前記係合保持手段は、その内側に前記固定基板を保持すると共に、その外側に前記カバーケースを保持する構成となっている。
このため、前記固定基板を前記ケースヘッドに装着する際、前記固定基板は前記係合保持手段の内側に保持される。また、前記カバーケースは前記係合保持手段の外側に保持される。
すなわち、前記固定基板を内側で保持する前記係合保持手段は、前記係合保持手段の外側に保持される前記カバーケースによって規制され、外側方向に撓む等することがないので、前記係合保持手段の内側で保持されている前記固定基板が前記係合保持手段から外れる等することがない。
また、前記固定基板を保持する前記係合保持手段は、前記カバーケースでその動きを規制されるので、前記固定基板が割れる等することを防ぐ程度の弾性力を有する素材等で前記係合保持手段を形成しても、落下や振動により前記固定基板が前記係合保持手段から外れることを防止することができる。
さらに、前記係合保持手段は前記固定基板の保持のみならず、前記カバーケースの保持を行うので、それぞれの保持のために別個の保持手段を設置する必要がなく液体噴射ヘッドを小型化でき、製造コストも下げることができる。
第2の発明によれば、第1の発明の構成において、前記係合保持手段は、切り欠き状の切り欠き係合部を有し、前記カバーケースは、前記切り欠き係合部と係合する係合凸部を有し、前記切り欠き係合部は、前記固定基板の端部を係合させる固定基板係合部と、前記係合凸部を係合させるカバーケース係合部と、を有し、前記カバーケース係合部が前記固定基板係合部の外側に配置されていることを特徴とする液体噴射ヘッドである。
第2の発明の構成によれば、前記カバーケースは、前記切り欠き係合部と係合する係合凸部を有し、前記切り欠き係合部は、前記固定基板の端部を係合させる固定基板係合部と、前記係合凸部を係合させるカバーケース係合部と、を有し、前記カバーケース係合部が前記固定基板係合部の外側に配置されている。
このため、前記切り欠き係合部を形成するだけで、その内側の前記固定基板係合部に前記固定基板の端部を係合させ、その外側のカバーケース係合部に前記係合凸部を係合させることができる。そして、外側に係合させる前記カバーケースによって前記固定基板の端部が前記固定基板係合部から落下等により外れることを未然に防ぐことができる。
また、かかる作用等は切り欠き状の切り欠き係合部を形成するだけなので、製造コストを抑えることもできる。
第3の発明によれば、第1又は第2の発明の構成において、前記係合保持手段には、前記固定基板の端部を前記固定基板係合部に案内する固定基板案内部が形成され、前記係合凸部には、前記係合凸部を前記カバーケース係合部に案内するカバーケース案内部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドである。
第3の発明の構成によれば、前記係合保持手段には、前記固定基板の端部を前記固定基板係合部に案内する固定基板案内部が形成され、前記係合凸部には、前記係合凸部を前記カバーケース係合部に案内するカバーケース案内部が形成されている。
このため、前記係合保持手段には、前記固定基板案内部が形成されているので、前記固定基板の端部は、円滑且つ容易に前記固定基板係合部に案内される。また、前記係合凸部には前記カバーケース案内部が形成されているので、円滑且つ容易に前記係合凸部を前記カバーケース係合部に案内することができる。
したがって、作業者等が前記固定基板や前記カバーケースを前記ケースヘッドに装着し易い構成となっている。
第4の発明によれば、第1乃至第3のいずれかの発明の構成において、前記係合保持手段は、前記カバーケースが前記ケースヘッドに対して角度を保持して進入するための案内をするカバーケース案内部が形成されていることを特徴とする液体噴射ヘッドである。
第4の発明の構成によれば、前記係合保持手段は、前記カバーケースが前記ケースヘッドに対して角度を保持して進入するための案内をするカバーケース案内部が形成されている。
このため、前記カバーケースの縁部と前記ケースヘッドの縁部とを接着剤等を介し当接等させるときに、前記カバーケースの縁部が前記ケースヘッドの縁部上を摺動等することがないので、前記ケースヘッド上に配置されている接着剤等を摺動方向前方に押し込め、両者の間の接着剤等の厚みが場所によって異なることがない。
したがって、前記カバーケースの縁部と前記ヘッドケースの縁部の間で防水性が低下する接着剤等の厚みが薄い部分が生じ難く、全体として防水性を向上させることができる。
前記課題は、第5の発明によれば、液体を吐出するノズル開口を有するノズル形成部と、前記液体を前記ノズル開口から吐出させるためのアクチュエータ部と、を有するヘッドユニットと、前記アクチュエータ部に接続されるフレキシブル基板と、前記フレキシブル基板を接続する固定基板と、前記固定基板を保持するケースヘッドと、前記ケースヘッドに保持された前記固定基板を覆うカバーケースと、を備える液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドの前記ケースヘッドは、前記ケースヘッドから突出して形成される係合保持手段を有し、前記係合保持手段は、その内側に前記固定基板を保持すると共に、その外側に前記ケースヘッドを保持する構成となっていることを特徴とする液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置により達成される。
第5の発明の構成によれば、第1の発明と同様に、前記固定基板を内側で保持する前記係合保持手段は、前記係合保持手段の外側に保持される前記カバーケースによって規制され、外側方向に撓む等することがないので、前記係合保持手段の内側で保持されている前記固定基板が前記係合保持手段から外れる等することがない。
また、前記固定基板を保持する前記係合保持手段は、前記カバーケースでその動きを規制されるので、前記固定基板が割れる等することを防ぐ程度の弾性力を有する素材等で前記係合保持手段を形成しても、落下や振動により前記固定基板が前記係合保持手段から外れることを防止することができる。
さらに、前記係合保持手段は前記固定基板の保持のみならず、前記カバーケースの保持を行うので、それぞれの保持のために別個の保持手段を設置する必要がなく液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置を小型化でき、製造コストも下げることができる。
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置(以下「記録装置」という)100を示す概略斜視図である。
図1に示すように、記録装置100は、キャリッジ101を有し、このキャリッジ101はキャリッジモータ102により駆動されるタイミングベルト103を介し、ガイド部材104に案内されてプラテン105の軸方向に往復移動されるように構成されている。
図1のキャリッジ101の記録用紙200に対向する側には、後述する液体噴射ヘッドである例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)300が搭載され、その上部には、記録ヘッド300に液体である例えば、インクを供給するブラックインクカートリッジ106及びカラー用インクカートリッジ107が着脱可能に装填されている。
そして、図1の記録用紙200は、印字等領域Pに配置されて、記録ヘッド300によってインクが吐出され、印字等される構成となっている。
図2は、記録ヘッド300の要部を示す概略斜視図である。図2に示すように、記録ヘッド300は、ケースヘッド310やカバーケース410を有している。また、ケースヘッド310の図において底部にはカバーヘッド340が配置され、このカバーヘッド340内には、後述するヘッドユニット320が収容されている。
図3は、図2の記録ヘッド300の概略分解斜視図である。図3に示すように、ケースヘッド310には、図1のブラックインクカートリッジ106やカラー用インクカートリッジ107からインクを導く針350やインクを濾すフィルタ351を有している。
また、ケースヘッド310は、後述するフレキシブル基板330を接続する固定基板である例えば、ケースヘッド側基板360を保持している。
そして、ケースヘッド310に保持されたケース側基板360を覆うカバーケース410が配置される構成となっている。
また、ケースヘッド310の下方には、ヘッドユニット320が配置される。ヘッドユニット320は、最も下に、インクを吐出するためのノズルが形成されているノズル形成部である例えば、ノズルプレート324を有している。
ノズルプレート324の上には、ノズルプレート324にインク等を供給するための供給プレート323やリザーバプレート322が配置されている。
リザーバプレート322の上には、電圧が印加されるとたわみ振動をする圧電体を有するアクチュエータ部である例えば、アクチュエータ321が配置されている。
そして、これらノズルプレート324、供給プレート323、リザーバプレート322及びアクチュエータ321は、接着され一体化され、ヘッドユニット320を構成している。
すなわち、電圧がアクチュエータ321に印加されると圧電体がたわみ振動し、その振動によってノズルプレート324のノズルからインクが吐出される構成となっている。
また、図3に示すように、ヘッドユニット320のアクチュエータ321の上で、ケースヘッド310との間には、アクチュエータ321に接続され、アクチュエータ321に電力を供給するフレキシブル基板330が配置されている。
フレキシブル基板330はケースヘッド310に配置されているケースヘッド側基板360と接続され、ケースヘッド側基板360から電力の供給を受ける構成となっている。
そして、一体化されたヘッドユニット320は、電力の供給を受けるフレキシブル基板330を挟んでケースヘッド310の底部に接着される構成となっている。
このように、ケースヘッド310とヘッドユニット320がフレキシブル基板330を挟んで接着されることにより、ケースヘッド310側よりヘッドユニット320側へインクが円滑に供給される構成となる。
図4は、図3のケースヘッド310を示す概略斜視図であり、図5は、図4のケースヘッド310の概略平面図である。図6は図5のケースヘッド310の概略右側面図であり、図7は、図6の矢印Pの概略部分拡大図である。
図4に示すように、ケースヘッド310は、ケースヘッド本体311と、ケースヘッド本体311からその側面が略L字状に起立して形成される起立部312を有している。起立部312には、図4に示すように、左右に2カ所、縦長のケース側基板支持部313a、313bが形成され、これらケース側基板支持部313a等には、直接、ケースヘッド側基板360を当接させる基板当接部314a、314bが形成されている。
これらケース側基板支持部313a、313bの図において外側には突出して形成される係合保持手段である例えば、係合保持部370a、370bが2カ所に配置されている。
これら係合保持部370a、370bは、図6に示すように全体が略U字状を成し、略U字状の切り欠きが形成され、この切り欠きによって、図5に示すように、切り欠き係合部371a、371bが形成されている。
図8は、図5の矢印Qの概略部分拡大図である。図8に示すように切り欠き係合部371bは、内側にケースヘッド側基板360の端部を係合させる固定基板係合部である例えば、基板係合部372bを有し、外側にはカバーケース410を係合させるカバーケース係合部373bを有している。これは、図5の左側に配置されている切り欠き係合部371aも同様である。
また、図8の切り欠き係合部371b等の基板係合部372b等の近傍には、図4及び図5に示すように、ケースヘッド側基板360の端部を基板係合部372a、372bに案内する固定基板案内部である例えば、基板用斜面374a、374bが形成されている。
ところで、図4等に示す係合保持部370a、370bは弾性力のある柔らかい樹脂等で形成されており、さらに基板用斜面374a等が形成されている部分は、係合保持部370a等の先端側である。このため、この基板用斜面374a等は、ケースヘッド側基板360の端部が当接すると変形し易い構成となっている。
これに加えて、基板用斜面374a等の表面が図4示すように傾斜面となっているので、ケースヘッド側基板360の端部が当接すると、基板用斜面374a等は図4の外側に変形し、ケースヘッド側基板360に進入を阻害しない構成となっている。
したがって、作業者がケースヘッド側基板360を取り付けるため、その端部を係合保持部370a、370bに当接させても、基板用斜面374a等が外側へ変形し、強い力がケースヘッド側基板360に加わらず、割れ等が生じない構成となっている。
また、作業者がケースヘッド側基板360をさらに押し込み、図4の基板当接部314a等に配置させると、ケースヘッド側基板360の端部は、図5の基板用斜面374a等を超えるので、基板用斜面374a等は、自己の有する復元力により内側の元の位置に戻る。
すると、図8の基板係合部372b等に対応する位置にケースヘッド側基板360の端部が配置され、基板係合部372b等はケースヘッド側基板360の端部がケースヘッド310から外れるのを防ぐ機能を発揮することになる。
図9は、図3のカバーケース410を示す概略斜視図であり、図10は、図9の概略正面図、図11は図10のA−A線概略断面図である。
図9及び図10に示すようにカバーケース410は、中央部にケースヘッド310に配置されたケースヘッド側基板360を収容するための収容凹部412が形成されると共に、その上側と両側に壁面413、413、413を有している。
壁面413うち両側の壁面413、413の内側には、図9及び図10に示すように係合凸部411a、411bが形成されている。これら係合凸部411a、411bは、図4の係合保持部370a、370bの先端側に対して外側から係合し、図8の切り欠き係合部371b等のカバーケース係合部373bに係合する構成となっている。
また、図9及び図11に示すように、係合凸部411a、411bには、傾斜面であるケース傾斜面414a、414bがそれぞれ形成されている。このケース傾斜面414a、414bは、カバーケース410の係合凸部411a、411bが、図8のカバーケース係合部373a、373bと係合する際に案内するカバーケース案内部の一例である。
すなわち、カバーケース410をケースヘッド310に取り付ける際、図9のカバーケース410の係合凸部411a、411bが、ケースヘッド310の係合保持部370a、370bの先端側に当接するが、両者の当接面が矩形を成していると、係合凸部411a等を図8のカバーケース係合部373a等に対して円滑に係合させることができない。
しかし、本実施の形態では、カバーケース410の係合凸部411a等にカバー傾斜面414a等が形成されているので、このカバー傾斜面414a等に係合保持部411a等の先端側の角が当接する。このため、係合凸部411はカバー傾斜面414a等上に係合保持部411a等の角を滑らせながらケースヘッド310に近接するので、円滑に図8に示すカバーケース係合部373b等に達することができる。
すなわち、作業者がカバーケース410をケースヘッド310に装着させ易い構成となっている。
図12は図4にケースヘッド310に図9のカバーケース410を装着した状態を示す概略説明図であり、図13は図12の矢印Rの概略部分拡大図である。
図12及び図13に示すように、先ず、ケースヘッド側基板360を装着する。このとき、上述のようにケースヘッド側基板360の端部361(図13参照)は、図4の係合保持部370bの先端側の内側に形成されている基板用斜面374dを通って、円滑に図8に示す切り欠き係合部371bの内側の基板係合部372bに達し、ケースヘッド側基板360の脱落等は、この基板係合部372bによって防止される(図13参照)。
また、その後、カバーケース410がケースヘッド310に装着される。すなわち、図4のカバーケース410の係合凸部411b等が図4のケースヘッド310の係合保持部370bの先端側に当接する。このとき、上述のように、係合凸部411b等の傾斜面413b等により円滑に係合保持部370b等の外側を進入する。
具体的には、係合保持部370b等が柔らかい弾性力のある樹脂等の素材で形成されているので、係合保持部379b等が内側に撓むように変形し、この変形によりカバー傾斜面413b等はよりスムーズに進入できる構成となっている。
さらに、カバーケース410の係合凸部411b等が近接すると、係合凸部411b等が図13に示すように、ケースヘッド310の係合保持部370b等に係合する。すなわち、図8のカバーケース係合部373b等と係合状態となる。
したがって、カバーケース410は、係合凸部411b等とカバーケース係合部373b等との係合によって、ケースヘッド310にしっかり固定されることになる。
このように本実施の形態によれば、ケースヘッド310から係合保持部370a等を形成するだけで、ケースヘッド側基板360及びカバーケース410をケースヘッド310に保持等させることができる。このため、ケースヘッド側基板360及びカバーケース410のそれぞれを固定等するための治具をケースヘッドに設ける必要がないので製造コストを低減させることができる。
また、図13に示すように、ケースヘッド310に固定されたカバーケース410は、その壁面413によって、ケースヘッド310の係合保持部370b等が外側に移動するのを規制する機能を果たす。したがって、ケースヘッド側基板360に当接等してもケースヘッド側基板360を割る等することのない程度に柔らかく弾性力のある樹脂等の材質で係合保持部370あ等を形成しても、係合保持部370b等が落下等の振動で外側に撓むことがないので、ケースヘッド310に保持されているケースヘッド側基板360がケースヘッド310から脱落等することを未然に防ぐことができる。
ところでケースヘッド310とカバーケース410とは接着剤により接着されるので、図9に示すように、カバーケース410には、ケースヘッド310と接着するための接着部であるカバー縁部415が形成されている。
一方、図4に示すようにケースヘッド310には、カバーケース410のカバー縁部415に対応するケース縁部315が形成されている。すなわち、ケース縁部315上に接着剤が塗布された状態で、カバーケース410のカバー縁部415を配置することで両者は完全に接着させる構成となっている。
また、ケースヘッド310の係合保持部370a、370bには、カバーケース410がケースヘッド310に対して角度を保持して進入し、近接するための案内をするカバーケース案内部である例えば、ガイド部375a、375bが形成されている。
一方、カバーケース410には、図9に示すように、ケースヘッド310のガイド部375a、375bに対応してカバー側ガイド部416a、416bが設けられている。
図14は、ケースヘッド310に対してカバーケース410が接着される状態を示す概略説明図である。
図14に示すようにケースヘッド310のケース縁部315には接着剤Sが所定量塗布されている。この状態で、カバーケース410のカバー側ガイド部416a等をケースヘッド310のガイド部375a等に沿って、ケースヘッド310に近接させる。
すなわち、図14の矢印V方向に近接させるとケースヘッド310の接着剤Sが塗布されているケース縁部315に対して角度を持って近接し、当接することになる。したがって、カバーケース410をケースヘッド310に接着させるときに、カバーケース410のカバー縁部415が、図14のケースヘッド310のケース縁部315上を矢印X方向に擦るように摺動することを防ぐことができる。
すなわち、接着剤Sを塗布したケースヘッド310のケース縁部315上をカバーケース410のカバー縁部415が摺動すると、塗布された接着剤Sを図14の矢印Yで示すように奥側へ押し込め、接着剤Sを不均一としてしまう。このように接着剤Sが不均一となると薄い部分の防水性が劣化し、内部にインク等が入り込み、ケースヘッド側基板360に達し発熱等が生じるおそれがある。
しかし、本実施の形態では、ケースヘッド410のケース縁部315上の接着剤Sが不均一とならないでカバーケース410が接着されるので防水性を向上させることができる。
また、図6及び図7に示すように、係合保持部370a等の基端部(図6の下端部)には、カバーケース410の装着が終了した後、カバー側ガイド部416b等を配置する固定部376が形成されている。この固定部376に配置されたカバー側ガイド部416b等は、図7の矢印方向への移動が規制されるので、カバーケース410の矢印方向への抜け止めとして機能する。
本発明は、上述の実施の形態に限定されない。さらに、上述の各実施の形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明の液体噴射装置の実施の形態にかかるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図である。 記録ヘッドの要部を示す概略斜視図である。 図2の記録ヘッドの概略分解斜視図である。 図3のケースヘッドを示す概略斜視図である。 図4のケースヘッドの概略平面図である。 図5のケースヘッドの概略右側面図である。 図6の矢印Pの概略部分拡大図である。 図5の矢印Qの概略部分拡大図である。 図3のカバーケースを示す概略斜視図である。 図9の概略正面図である。 図10のA−A線概略断面図である。 図4にケースヘッドに図9のカバーケースを装着した状態を示す概略説明図である。 図12の矢印Rの概略部分拡大図である。 ケースヘッドに対してカバーケースが接着される状態を示す概略説明図である。
符号の説明
100・・・インクジェット式記録装置、101・・・キャリッジ、102・・・キャリッジモータ、103・・・タイミングベルト、104・・・ガイド部材、105・・・プラテン、106・・・ブラックインクカートリッジ、107・・・カラー用インクカートリッジ、200・・・記録用紙、300・・・インクジェット式記録ヘッド、310・・・ケースヘッド、311・・・ケースヘッド本体、312・・・起立部、313a、313b・・・ケース側基板支持部、314a、314b・・・基板当接部、315・・・ケース縁部、320・・・ヘッドユニット、321・・・アクチュエータ、322・・・リザーバプレート、323・・・供給プレート、324・・・ノズルプレート、340・・・カバーヘッド、350・・・針、351・・・フィルタ、360・・・ケースヘッド側基板、361・・・端部、370a、370b・・・係合保持部、371a、371b・・・切り欠き係合部、372a、372b・・・基板係合部、373a、373b・・・カバーケース係合部、374a、374b・・・基板用斜面、375a、375b・・・ガイド部、376・・・固定部、410・・・カバーケース、411a、411b・・・係合凸部、412・・・収容凹部、413・・・壁面、414a、414b・・・ケース傾斜面、415・・・カバー縁部、416a、416b・・・カバー側ガイド部。

Claims (5)

  1. 液体を吐出するノズル開口を有するノズル形成部と、
    前記液体を前記ノズル開口から吐出させるためのアクチュエータ部と、を有するヘッドユニットと、
    前記アクチュエータ部に接続されるフレキシブル基板と、
    前記フレキシブル基板を接続する固定基板と、
    前記固定基板を保持するケースヘッドと、
    前記ケースヘッドに保持された前記固定基板を覆うカバーケースと、を備える液体噴射ヘッドであって、
    前記ケースヘッドは、
    側面がL字状に起立して形成される起立部と、
    前記起立部の前記固定基板が保持される側面の左右両端部から突出して一対のU字状切り欠き係合部が形成される係合保持手段を有し、
    前記係合保持手段は、その内側に前記固定基板を保持すると共に、その外側に前記カバーケースを保持する構成となっていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記係合保持手段は、切り欠き状の切り欠き係合部を有し、
    前記カバーケースは、前記切り欠き係合部と係合する係合凸部を有し、
    前記切り欠き係合部は、
    前記固定基板の端部を係合させる固定基板係合部と、
    前記係合凸部を係合させるカバーケース係合部と、を有し、
    前記カバーケース係合部が前記固定基板係合部の外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記係合保持手段には、前記固定基板の端部を前記固定基板係合部に案内する固定基板案内部が形成され、
    前記係合凸部には、前記係合凸部を前記カバーケース係合部に案内するカバーケース案内部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記係合保持手段は、前記カバーケースが前記ケースヘッドに対して角度を保持して進入するための案内をするカバーケース案内部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴射ヘッド。
  5. 液体を吐出するノズル開口を有するノズル形成部と、
    前記液体を前記ノズル開口から吐出させるためのアクチュエータ部と、を有するヘッドユニットと、
    前記アクチュエータ部に接続されるフレキシブル基板と、
    前記フレキシブル基板を接続する固定基板と、
    前記固定基板を保持するケースヘッドと、
    前記ケースヘッドに保持された前記固定基板を覆うカバーケースと、を備える液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、
    前記ケースヘッドは、
    側面がL字状に起立して形成される起立部と、
    前記起立部の前記固定基板が保持される側面の左右両端部から突出して一対のU字状切り欠き係合部が形成される係合保持手段を有し、
    前記係合保持手段は、その内側に前記固定基板を保持すると共に、その外側に前記カバーケースを保持する構成となっていることを特徴とする液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置。
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