JP2006224363A - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドおよび液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ねじを用いずに簡単に組立てることができ、組立の他に分解も容易な液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体をノズル面311Pから噴射する液体噴射ヘッド30であって、第1部材350と、第1部材350に重ねて配置される第2部材340とを有するケース301と、第2部材340に配置されて液体を噴射するためのヘッドユニット310と、第1部材350と第2部材340を挟持することにより第1部材350と第2部材340とを固定する固定体600とを備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッドおよび液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置に関する。
ターゲットに対して液体を噴射させる液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置が知られている。
そして、このようなインクジェット式記録装置は、インクカートリッジからインクの供給を受けるインクジェット式記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドに対して相対的に移動させる紙送り手段を備え、インクジェット式記録ヘッドをキャリッジ上で記録用紙の幅方向に移動させながら記録ヘッドのノズルから記録媒体に対してインク滴を吐出させることによって、所望の文字や図形等の画像を記録する。
この種の記録ヘッドは、ヘッドケースとヘッドユニットを有している。ヘッドユニットは、ヘッドケースに対して、少なくとも3本以上のねじを用いて固定している(例えば特許文献1)。
特開2004−122517号公報(第8頁、図4)
ところが、特許文献1に開示されている記録ヘッドの構造では、次のような問題がある。ヘッドユニットがケースヘッドに対してねじにより固定する構造であると、記録ヘッドの小型化およびヘッドユニットの占有面積を小さくするのに支障が出る可能性がある。
しかもねじ止めであると、ある程度ねじの軸方向の長さが必要であるので、ヘッドユニットの高さ方向の寸法を短くすることが難しい。このねじの頭の部分は、ヘッドユニットのノズル面の高さと略同じ位置になってきていることから、ねじの頭の部分には、インクのミストなどが付着しやすい。ミストが付着すると、ミストがヘッドユニットを伝いながらコネクタなどの電気的な接続部分に対して入り込んで付着してしまい、電気的な接続に支障が出る恐れがある。
そこで本発明は上記課題を解消し、ねじを用いずに簡単に組立てることができ、組立の他に分解も容易な液体噴射ヘッドおよび液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置を提供することを目的としている。
上記目的は、本発明にあっては、液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドであって、第1部材と、前記第1部材に重ねて配置される第2部材とを有するケースと、前記第2部材に配置されて前記液体を噴射するためのヘッドユニットと、前記第1部材と前記第2部材を挟持することにより前記第1部材と前記第2部材とを固定する固定体と、を備えることを特徴とする液体噴射ヘッドによって、達成される。
本発明の構成によれば、ケースは、第1部材と、この第1部材に重ねて配置される第2部材を有している。ヘッドユニットは、第2部材に配置されて液体を噴射する。
固定体は、ケースの第1部材と第2部材を挟持することにより第1部材と第2部材とを固定するためのものである。
これにより、あらかじめヘッドユニットが配置されている第2部材と、第1部材とは、固定体により挟持するだけで、第1部材と第2部材からなるケースを確実かつ簡単に組立てることができる。このケースの組立にはねじは用いないので、従来生じていたねじにおけるミストの付着により発生したミストの侵入を確実に防ぐことができる。
本発明は、前記固定体は、前記第1部材の縁部と前記第2部材の縁部をスライドして挿入することにより前記第1部材の縁部と前記第2部材の縁部を固定するための溝部分を有しているU字型の第1固定部材と、前記第1固定部の第1開放端部と第2開放端部を着脱自在に閉じるためのI字型の第2固定部材と、を有していることが好ましい。
本発明の構成によれば、固定体は、U字型の第1固定部材とI字型の第2固定部材を有している。U字型の第1固定部材は、第1部材の縁部と第2部材の縁部をスライドして挿入することにより第1部材の縁部と第2部材の縁部を固定するための溝部分を有している。I字型の第2固定部材は、第1固定部の第1開放端部と第2開放端部を着脱自在に閉じるものである。
これにより、U字型の第1固定部材とI字型の第2固定部材を用いることで、ケースの第1部材と第2部材は、挟持して確実に固定することができる。しかもI字型の第2固定部材は、U字型の第1固定部材の第1開放端部と第2開放端部から取り外すことにより、ケースの第1部材と第2部材が簡単に分解して、第1部材と第2部材との間に配置された要素をメンテナンスすることが容易になる。
本発明は、前記固定体は、前記第1固定部材が前記第1部材の縁部と前記第2部材の縁部を固定する状態をさらに補強する補強部材を有していることが好ましい。
本発明の構成によれば、固定体は、第1固定部材が第1部材の縁部と第2部材の縁部を固定する状態をさらに補強する補強部材を有している。
この補強部材を用いることにより、第1部部材の縁部と第2部材の縁部を固定して、これによって、ケースの第1部材と第2部材の組立状態をより確実にすることができる。
本発明は、前記ヘッドユニットは、前記液体を噴射するために前記ノズル面のノズルに対応してアクチュエータを有しており、前記第1部材と前記第2部材は、前記アクチュエータに対して電気的に接続される基板を収容していることが好ましい。
本発明の構成によれば、ヘッドユニットは、液体を噴射するためのノズル面のノズルに対応してアクチュエータを有している。第1部材と第2部材は、アクチュエータに対して電気的に接続される基板を収容している。
これにより、固定体によるケースの第1部材と第2部材の組立状態を解除することにより、第1部材と第2部材の中に配置されている基板のメンテナンスを簡単に行うことができる。
本発明は、前記ケースの前記第1部材は、液体貯留部からの前記液体を導入する針部材を有し、前記ケースの前記第2部材は、前記針部材に対応して設けられて前記液体を前記ヘッドユニット側に導く流路開口を有していることが好ましい。
本発明の構成によれば、ケースの第1部材は、液体貯留部からの液体を導入する針部材を有している。ケースの第2部材は、針部材に対応して設けられて液体をヘッドユニット側に導く流路開口を有している。
これにより、固定体によるケースの第1部材と第2部材の組立状態を解除することにより、第1部材の針部材のメンテナンスと、第2部材側の流路開口のメンテナンスを容易に行うことができる。
上記目的は、本発明にあっては、液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、前記液体噴射ヘッドは、第1部材と、前記第1部材に重ねて配置される第2部材とを有するケースと、前記第2部材に配置されて前記液体を噴射するためのヘッドユニットと、前記第1部材と前記第2部材を挟持することにより前記第1部材と前記第2部材とを固定する固定体と、を備えることを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
これにより、あらかじめヘッドユニットが配置されている第2部材と、第1部材とは、固定体により挟持するだけで、第1部材と第2部材からなるケースを確実かつ簡単に組立てることができる。このケースの組立にはねじは用いないので、従来生じていたねじにおけるミストの付着により発生したミストの侵入を確実に防ぐことができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置10を示している。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。インクジェット式記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、液体の噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。
図1に示すインクジェット式記録装置10は、いわゆるオンキャリッジ型の記録装置であり、キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が着脱可能に装着できる。キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。
ホームポジション18は、ガイドレール17の一方の端部に位置している。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、本体部1の上にインク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、液体吸引装置の一例でありキャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでいる。図1のキャリッジ14の記録ヘッド30は、T1方向に沿ってホームポジション18に移動することで、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。この吸引ポンプ19は、インク吸引装置20を構成する一構成要素である。インク吸引装置20は、液体吸引装置の一例である。インクは液体の一例である。
この他に、インク吸引装置20の横には、ワイピング部材400が設けられている。このワイピング部材400は、必要に応じて記録ヘッド30のノズルプレート面のインクを払拭する。
図2は、図1に示すインクジェット式記録装置10の電気的な接続例を示している。インクジェット式記録装置10の制御装置7は、ローカルプリンタケーブルまたは通信ネットワークを介してホストコンピュータ40のプリンタドライバ41に接続されている。プリンタドライバ41は、インクジェット式記録装置10に対して印刷やクリーニング動作あるいはインク吸引動作を実行させるためのコマンドを送るソフトウェアを搭載している。
図2に示すインクジェット式記録装置10は、制御装置7の他に、センサー8、インク吸引装置20、インクカートリッジ2,3,4,5、記録ヘッド30、キャリッジ14、用紙搬送機構15Aを含んでいる。
図1の実施形態では、複数のインクカートリッジ2,3,4,5が、キャリッジ14の上に直接搭載されているが、これに限らずインクカートリッジ2,3,4,5がキャリッジとは別の位置に搭載されている、いわゆるオフキャリッジ型のインクジェット式記録装置を採用しても勿論構わない。
図2の用紙搬送機構15Aは、図1の用紙29をプラテン12上を搬送するようになっている。用紙29は記録媒体の一種である。
図3は、図1に示す記録ヘッド30の構造例を示す分解斜視図である。
図3に示す記録ヘッド30は、概略的にはケース301と、ヘッドユニット310を有している。
ケース301は、この図示例では上ケース350と下ケース340を有している。
ヘッドユニット310は、ヘッドチップあるいはヘッドチップユニットとも呼ぶことができ、ヘッドユニット310は、次のような積層構造を有している。ヘッドユニット310は、ノズルプレート311、リザーバプレート313、供給プレート314、アクチュエータ315を有している。
ノズルプレート311は、インクを吐出するためのノズル開口であるたとえばノズル311aを多数有している。ノズルプレート311の上には、フィルム接着材312が配置されている。このフィルム接着材312は、リザーバプレート313とノズルプレート311を接着している。
リザーバプレート313は、ノズルプレート311側にインクを供給するためのものであり、リザーバプレート313は、供給プレート314に対して別のフィルム接着材312を介して接着されている。
供給プレート314は、リザーバプレート313側にインクを供給する。供給プレート314の上には、アクチュエータ315がフィルム接着材313Aにより接着されている。このアクチュエータ315は、外部より基板330とTCP320を介して駆動電圧が印加されると、撓み振動を発生する圧電振動子を多数有している。この圧電振動子は、ノズル面311Pのノズル311aに対応してそれぞれ1つずつ配置されている。圧電振動子の撓み振動により、任意のノズル311aからインクを噴射するようになっている。
図3のアクチュエータ315の上には、フレキシブル配線基板の一例であるたとえばTCP(テープ・キャリア・パッケージ)320が、たとえば接着により接続されている。このTCP320は、アクチュエータ315の各圧電振動子に対してそれぞれ駆動用の信号を供給するためのものである。TCP320は可撓性材料などにより作られており屈曲自在である。
次に、図3に示す記録ヘッド30のケース301について説明する。
ケース301の上ケース350は、下ケース340の上に配置されていて、上ケース350と下ケース340を重ね合わせて組み合わせることにより、ケース301が構成できる。
上ケース350と下ケース340の間には、基板330とフィルタ342が収容されている。上ケース350はたとえば4つの針部材351を有しており、各針部材351は、図1に示すインクカートリッジ2ないし5にそれぞれ着脱可能に差し込んで接続をする。各インクカートリッジ2ないし5内の各インクが、別々の針部材351を通じてそれぞれフィルタ342を介して下ケース340の流路開口341側に供給される。
フィルタ342は、下ケース340に溶着されていて、インクを濾過することで不純物や気泡を除去する。流路開口341に導かれた各インクカートリッジ内のインクは、ヘッドユニット310の供給プレート314側に供給されることにより、各インクは、アクチュエータ315の作動により、任意のノズル311aからインクを噴射することができる。
図3の基板330は、コネクタ331を有していて、基板330は、下ケース340の基板配置部343に収容して固定される。このように上ケース350と下ケース340は、基板330、フィルタ342を収容して保護するケースであり、図1のキャリッジ14の下部に着脱可能に装着される。
図3に示すヘッドユニット310は、下ケース340の突出部200の下面側に対して配置される。カバーヘッド400は、このヘッドユニット310を突出部200に対してたとえば着脱可能に取り付けることができる。カバーヘッド400は、カバー部材の一例であるが、ノズルプレート311の下面側からヘッドユニット310全体を下ケース340の突出部200の下面側に対して着脱可能に取り付けることができる。
図3に示すカバーヘッド400は、ヘッドユニット310を下ケース340の突出部200に対して、たとえばはめ合いのような機械的な係合手段を用いて、好ましくは着脱可能に固定するための部材である。このカバーヘッド400は、矩形状の開口部410を有している。この開口部410は、ノズルプレート311のノズル面311Pにおける各ノズル311aを外部に露出するための穴である。ノズルプレート311の4つの周縁部は、カバーヘッド400の4つの辺の支持面部411により密着して支持されている。
図4は、図3の記録ヘッド30の組立体について、A−A線における断面構造例を示している。
図4においては、上ケース350、下ケース340、ヘッドユニット310およびカバーヘッド400、そして固定体600を示している。固定体600は、図4では二点鎖線で示している。
突出部200は、下ケース340の一部であり略直方体形状部分である。この突出部200は、図4においてZ1方向に、すなわち下方に向けて突出して形成されている部分である。この突出部200内には、インク流路201を有している。各インク流路201は、各流路開口341に接続されていて、インク流路201の下端部分はノズル311aに接続されている。
図4に示す上ケース350は、カートリッジガイド352を有している。このカートリッジガイド352は、Z2方向に突出して枠形状に形成されており、図1に示すカートリッジ2ないし5がそれぞれ着脱可能に案内してはめ込むことができる部分である。
針部材351は、上ケース350と一体に形成されているが、針部材351はZ2方向に突出している。針部材351の下端部分と流路開口341の上端部分の間には、フィルタ342が配置されている。
図4の基板330は、コネクタ331を搭載している。基板330の上には、位置決め用のボス369がZ2方向に突出して設けられている。TCP320は、図4と図3に示すようにアクチュエータ315と基板330を電気的に接続している。位置決め用ボス369は、TCP320の接続端部365を基板330側に位置決めする。
これによって、接続端部365は、基板330を介してコネクタ331に対して電気的に接続されている。TCP320は、ヘッドユニット310側から、突出部200の内面200TをZ2方向に沿って立ち上げて、さらに基板330の上面側において位置決め用ボス369により位置決めして固定できる構造である。
図5は、図4に示す上ケース350の上にインクカートリッジ2ないし5が装着された状態の例を示している。
インクカートリッジ2ないし5は上ケース350のカートリッジガイド352によりガイドされた状態で装着されている。針部材351は、インクカートリッジ2ないし5内に挿入されることで、インクカートリッジ2ないし5内のインクがそれぞれ対応する針部材351を通じて記録ヘッド30のノズル側にインクを供給する。
図6は、ケース301の上ケース350と下ケース340、ヘッドユニット310および固定体600の好ましい実施形態を示している。図7は、固定体600の分解斜視図である。
図6のケース301の上ケース350は、第1部材に相当し、ケース301の下ケース340は、第2部材に相当する。図6では、上ケース350および下ケース340は、図面の簡単化のために模式的に示している。上ケース350は、4つの縁部350A,350B,350C,350Dを有している。同様にして下ケース340は、4つの縁部340A,340B,340C,340Dを有している。
縁部350Aないし350Dは、縁部340Aないし340Dに対応して配置されている。下ケース340は、突出部200を有しているが、突出部200の下面側にはヘッドユニット310好ましくはがあらかじめ配置されている。上ケース350と下ケース340は、図6と図7に示す固定体600により着脱可能に固定することができる。
固定体600は、図6と図7(A)に示すように、第1固定部材601と第2固定部材602を有している。第1固定部材601は、U字型の部材である。第2固定部材602は、I字型の部材である。図7(A)に示すように第1固定部材601は、第1開放端部611と第2開放端部612および3つの側部614,615,616を有している。
側部614,616は、側部615に比べて図示例では長く形成されている。側部614ないし616の断面形状は、図7(B)に示すように、断面U字型を有していて、その内部は溝部分660になっている。
図7と図6に示すように、側部614の溝部分660には、図6に示す上ケース350の縁部350Bと下ケース340の縁部340Bが図6に示すR方向に沿ってスライドしてはまり込むようになっている。同様にして、側部616の溝部分660には、図6に示す上ケース350の縁部350Dと下ケース340の縁部340DがR方向にスライドしてはまり込むようになっている。側部615の溝部分660には、縁部350Cと縁部340Cがはまり込むようになっている。
図7では、上ケース350の縁部350B,350C,350Dおよび下ケース340の縁部340B,340C,340Dが、3つの側部614,615,616内にはまり込んだ状態を示している。
図7に示す第2固定部材602は、第1固定部材601の第1開放端部611と第2開放端部612に対して着脱可能にはまり込むようになっている。第2固定部材602は、第1開放端部611、第2開放端部612からは外れないように比較的きついはめ合い状態で閉じるようになっている。第2固定部材602が第1開放端部611と第2開放端部612にはまり込んだ状態では、第2固定部材602の溝部分661には、上ケース350の縁部350Aと下ケース340の縁部340Aがはまり込むようになっている。
このようにして、第1固定部材601と第2固定部材602は、上ケース350と下ケース340を確実にスライドした状態ではめ込むことで外れないように容易に固定することができる。
もし上ケース350と下ケース340の組立状態を外す場合には、第2固定部材602が第1開放端部611と第2開放端部612から取り外された後に、上ケース350と下ケース340を図6のR方向と反対方向に沿って第1固定部材601の各溝660からスライドして取り外せばよい。
上ケース350と下ケース340の組立体は、固定体600から簡単に取り外すことができるので、たとえば図4に示す上ケース350と下ケース340内に配置されているコネクタ331、基板330、あるいはTCP320のメンテナンスや交換、そして針部材351のメンテナンスやフィルタ342のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。
図6に示す固定体600の第1固定部材601が、U字型に形成されていることから、図4に示す針部材351やカートリッジガイド352がZ2方向に突出して存在していても、これらの針部材351やカートリッジガイド352をさけるようにして固定体600を設けることができる。
図8は、上ケース350と下ケース340が、固定体600により組立てられて固定されている状態を側面から示している。
図9は、図8に示す固定体600により固定された上ケース350と下ケース340に対してさらに補強部材700を用いた例を示している。この補強部材700は、たとえば第1固定部材601の側部614と側部616にそれぞれ2個配置されている。
補強部材700は、たとえば図9に示すように断面略U字型を有しており、側部614あるいは616の外側から覆うようにして着脱可能にはめ込むことができる。この補強部材700は、図示例では爪部715,715を有しており、この爪部715,715が、直接上ケース350と下ケース340を上方向と下方向から押し付けている。このようにすることで、側部と上ケースおよび下ケースの固定関係をより確実に補強することができ、固定状態の安定化を図ることができる。
この補強部材700は、第1開放端部611、第2開放端部612の付近において配置することにより第1固定部材601と第2固定部材602の連結部分の補強を行うようにしても良い。この場合に補強部材700の形状は、図9に示す補強部材700の形状とやや異なる。
図10と図11は、本発明の別の実施形態を示している。図10と図11に示す固定体600は、第1固定部材1601と第2固定部材1602を有している。第1固定部材1601と第2固定部材1602は、それぞれ略U字型を有していて、第1固定部材1601と第2固定部材1602の内側には、それぞれ溝部分660が形成されている。第1固定部材1601と第2固定部材1602が、上ケース350と下ケース340のそれぞれの縁部350Aないし350D、340Aないし340Dをそれぞれスライドすることにより挟持する構造である。
第2固定部材1602が、第1固定部材1601の第1開放端部1611と第2開放端部1612にはまり込むことにより、上ケース350と下ケース340は、確実かつ容易にしかも着脱可能に重ね合わせて固定することができる。
上述した固定体600の第1固定部材と第2固定部材の材質は、金属またはプラスチックあるいはセラミックスなどにより作ることができる。固定体の第1固定部材と第2固定部材の形状は、図示例に限らず他の形状を採用しても勿論構わない。
固定体の溝部分の断面形状は、上ケース350と下ケース340のそれぞれの縁部の形状に合わせて任意に形成することができる。
本発明の実施形態のようにねじを用いずに、上ケースと下ケースを重ね合わせて着脱可能に固定する構造を採用すれば、従来用いていた複数個のねじによる固定に比べて、液体噴射ヘッドの組立あるいは分解作業が容易かつ短時間で行える。ねじを用いて組立てる必要が無いので、インクがミスト化してそのミストがノズル面に付着した場合にねじを設けていないことから、このミストがコネクタなどに回り込んで付着してしまうことを確実に防ぐことができる。
本発明の実施形態では、あらかじめヘッドユニットが配置されている第2部材と、第1部材とは、固定体により挟持することにより、第1部材と第2部材からなるケースを確実かつ簡単に組立てることができる。このケースの組立にはねじは用いないので、従来生じていたねじにおけるミストの付着により発生したミストの侵入を確実に防ぐことができる。たとえばU字型の第1固定部材とI字型の第2固定部材を用いることで、ケースの第1部材と第2部材は、挟持して確実に固定することができる。しかもI字型の第2固定部材が、U字型の第1固定部材の第1開放端部と第2開放端部から取り外すことにより、ケースの第1部材と第2部材が簡単に分解して、第1部材と第2部材内の要素のメンテナンスなどを容易に行うことができる。
本発明の実施形態では、この補強部材を用いることにより、第1部部材の縁部と第2部材の縁部を固定して、これによって、ケースの第1部材と第2部材の組立状態を確実にすることができる。固定体によるケースの第1部材と第2部材の組立状態を解除することにより、第1部材と第2部材の中に配置されている基板のメンテナンスを簡単に行うことができる。固定体によるケースの第1部材と第2部材の組立状態を解除することにより、第1部材の針部材のメンテナンスと、第2部材側の流路開口のメンテナンスを容易に行うことができる。
図示した本発明の実施形態においては、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクの各インクを使用する4つのインクカートリッジが、キャリッジに装着できるようになっている。このインクカートリッジの数はこれに限らず、ブラックインク用のインクカートリッジだけを備えているものや、ブラックインクを除いた2色や3色のカラーインク用の3つのインクカートリッジや、あるいは5つのインクカートリッジ、あるいは6つ以上のインクカートリッジを備えているものであってもよい。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の液体噴射装置の好ましい実施形態であるインクジェット式記録装置を示す概略斜視図。 図1のインクジェット式記録装置における電気的な接続例を示すブロック図。 記録ヘッドの分解斜視図。 ケース、ヘッドユニットおよびカバーヘッドを示す図2におけるA−A線における断面構造例を示す図。 インクカートリッジが搭載された例を示す図。 ケースおよび固定体の第1固定部材を示す斜視図。 固定体の第1固定部材と第2固定部材を示す図。 上ケースと下ケースが固定体により固定された様子を示す側面図。 図8の上ケースと下ケースが固定された状態に対して補強部材が取り付けられた例を示す図。 本発明の別の実施形態を示す斜視図。 図10の実施形態により上ケースと下ケースが固定された様子を示す平面図。
符号の説明
10・・・インクジェット式記録装置、30・・・記録ヘッド、200・・・突出部、301・・・ケース、310・・・ヘッドユニット、311P・・・ノズル面、340・・・下ケース、350・・・上ケース、400・・・カバーヘッド(カバー部材)、600・・・固定体、601・・・第1固定部材、602・・・第2固定部材、660・・・溝部分

Claims (6)

  1. 液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドであって、
    第1部材と、前記第1部材に重ねて配置される第2部材とを有するケースと、
    前記第2部材に配置されて前記液体を噴射するためのヘッドユニットと、
    前記第1部材と前記第2部材を挟持することにより前記第1部材と前記第2部材とを固定する固定体と、を備えることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記固定体は、
    前記第1部材の縁部と前記第2部材の縁部をスライドして挿入することにより前記第1部材の縁部と前記第2部材の縁部を固定するための溝部分を有しているU字型の第1固定部材と、
    前記第1固定部の第1開放端部と第2開放端部を着脱自在に閉じるためのI字型の第2固定部材と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記固定体は、前記第1固定部材が前記第1部材の縁部と前記第2部材の縁部を固定する状態をさらに補強する補強部材を有していることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記ヘッドユニットは、前記液体を噴射するために前記ノズル面のノズルに対応してアクチュエータを有しており、前記第1部材と前記第2部材は、前記アクチュエータに対して電気的に接続される基板を収容していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記ケースの前記第1部材は、液体貯留部からの前記液体を導入する針部材を有し、前記ケースの前記第2部材は、前記針部材に対応して設けられて前記液体を前記ヘッドユニット側に導く流路開口を有していることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 液体をノズル面から噴射する液体噴射ヘッドを有する液体噴射装置であって、
    前記液体噴射ヘッドは、
    第1部材と、前記第1部材に重ねて配置される第2部材とを有するケースと、
    前記第2部材に配置されて前記液体を噴射するためのヘッドユニットと、
    前記第1部材と前記第2部材を挟持することにより前記第1部材と前記第2部材とを固定する固定体と、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
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