JP6131628B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、インクの液滴を吐出するインクジェットヘッドに関する。
特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、インクの液滴を吐出する複数のノズルと、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室と、を含むインク流路が形成された、インク流路構造体と、複数の圧力室にそれぞれ対向して配置された複数の活性部を有し、インク流路構造体の一表面に加熱接着された圧電アクチュエータと、を備えている。インク流路構造体は、複数の同種の金属プレート(金属層)と樹脂プレート(樹脂層)とが積層されている。複数の金属プレート及び樹脂プレートには、インク流路の一部が形成されている。インク流路の一部が形成された複数の金属プレート及び樹脂プレートが積層されることにより、複数のノズル、及び、複数の圧力室を有するインク流路が形成されたインク流路構造体が構成される。複数の金属プレートは、42%ニッケル合金鋼により形成されている。
特開2009−160798号公報
42%ニッケル合金鋼は、標準電極電位が高いため、特許文献1に記載のインクジェットヘッドにおいては、インク流路構造体を構成する複数の金属プレートが、インクとの接触部分においてインクに溶出しやすいという問題がある。しかし、インク流路構造体を構成する複数の金属プレートを標準電極電位が低い、例えば、ステンレス鋼で形成すると、ステンレス鋼は42%ニッケル合金鋼と比べると熱膨張係数が大きいため、インクジェットヘッドの製造段階において、インク流路構造体と圧電アクチュエータとの加熱接着処理がなされたときに、活性部と熱膨張係数の大きいステンレス鋼との熱膨張係数差により、活性部に大きな熱収縮が作用して、残留圧縮応力が大きくなる。そうすると、駆動時の活性部の伸縮変形(圧電歪み)が抑制され、ノズルからのインクの吐出性能が低下するという問題がある。
本発明の目的は、インクジェットヘッドの電位を低くし、且つ、活性部の残留圧縮応力を小さく抑えることである。
第1の発明のインクジェットヘッドは、インクの液滴を吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通し、且つ、平面的に配置された複数の圧力室と、を含むインク流路が形成された、インク流路構造体と、前記複数の圧力室にそれぞれ対向して配置された複数の活性部を有し、前記インク流路構造体の一表面に加熱接着された圧電アクチュエータと、を備え、前記インク流路構造体は、前記複数の圧力室の配置平面に沿って延在し、且つ、前記インク流路の少なくとも一部が形成された第1金属で形成された部分を含む第1層と、前記第1層と積層し、且つ、一部に第2金属で形成された第2部分を含み、前記第2部分を除く第1部分が、前記第2金属よりも熱膨張係数が小さい材料で形成された第2層と、を有し、前記第2金属は、前記第1金属よりも標準電極電位が低く、且つ、熱膨張係数が大きいことを特徴とする。
本発明では、インク流路構造体は、インク流路の少なくとも一部が形成された第1金属で形成された部分を含む第1層と、第1層と積層し、且つ、一部に第2金属で形成された第2部分を含み、第2部分を除く第1部分が、第2金属よりも熱膨張係数が小さい材料で形成された第2層と、を有する。また、第2金属は、第1金属よりも標準電極電位が低く、且つ、熱膨張係数が大きい。従って、標準電極電位が低い第2金属で形成された第2部分により、インク流路構造体の電位が下げられるため、インク流路構造体の電位が低い。また、インク流路構造体は、熱膨張係数が小さい第1金属を含み、第2層は、第2部分を除く第1部分が、第2金属よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されているため、第2層全体を第2金属とする場合に比べて、活性部の残留圧縮応力を小さく抑えることができる。なお、本発明には、第2層の第2部分を除く第1部分が、第1金属、第2金属と異なる材料で形成される構成も含まれる。
第2の発明のインクジェットヘッドは、第1の発明のインクジェットヘッドにおいて、前記第2層は、前記第2部分と、前記第2部分と面方向に並び、前記第2金属よりも熱膨張係数が小さい前記第1金属により形成された前記第1部分と、により形成されていることを特徴とする。
本発明では、第2層は、第2部分と、第2部分と面方向に並び、第2金属よりも熱膨張係数が小さい第1金属で形成された第1部分と、により形成されている。従って、標準電極電位が低い第2金属で形成された第2部分により、第2層の電位が下げられるため、第2層の電位が低い。
第3の発明のインクジェットヘッドは、第2の発明のインクジェットヘッドにおいて、前記インク流路の一部が、前記第1部分と前記第2部分とにそれぞれ形成されており、前記第1部分に形成された流路部分と前記第2部分に形成された流路部分は、前記面方向において繋がっていないことを特徴とする。
本発明では、第1部分に形成された流路部分と第2部分に形成された流路部分は、面方向において繋がっていない。すなわち、2つの金属部分の境界で、それぞれの流路部分が面方向に繋がった構成ではないため、1つの層が2つの材料で形成されていても、両者の境界でインクが漏れるようなことはない。
第4の発明のインクジェットヘッドは、第1〜第3の発明のいずれかのインクジェットヘッドにおいて、少なくとも、顔料を含む第1インクと、染料を含む第2インクと、をそれぞれ吐出する前記インクジェットヘッドであって、前記インク流路は、前記第1インクが流れる第1インク流路と、前記第2インクが流れる第2インク流路と、を含み、前記第2部分は、前記第1インク流路の少なくとも一部を形成することを特徴とする
本発明では、標準電極電位が低い第2金属で形成された第2部分は、顔料を含む第1インクが流れる第1インク流路の少なくとも一部を形成する。従って、第1インクに接触する部分の電位が低くなるため、第1インクに接触する部分が第1インクに溶出しにくくなり、第1インクが凝集することが抑制される。
第5の発明のインクジェットヘッドは、第1〜第3の発明のいずれかのインクジェットヘッドにおいて、少なくとも、ブラックインクと、シアンインクと、マゼンタインクと、イエローインクと、をそれぞれ吐出する前記インクジェットヘッドであって、前記インク流路は、ブラックインクが流れるブラックインク流路と、シアンインクが流れるシアンインク流路と、マゼンタインクが流れるマゼンタインク流路と、イエローインクが流れるイエローインク流路と、を含み、前記第2部分は、前記イエローインク流路の少なくとも一部を形成することを特徴とする。
イエローインクは、色が薄いため、活性部の残留圧縮応力により、ノズルからのイエローインクの吐出性能が低下した場合でも、印字の質への影響は少ない。本発明では、熱膨張係数が大きい第2金属で形成された第2部分は、イエローインクが流れるイエローインク流路の少なくとも一部を形成する。これにより、イエローインクの吐出性能の低下による印字の質が低下することを最小限に抑えることができる。
第6の発明のインクジェットヘッドは、第2又は第3の発明のインクジェットヘッドにおいて、前記第1部分は、前記面方向と直交する方向において、前記複数の活性部と重なる位置にあり、前記第2部分は、前記直交する方向において、前記複数の活性部と重ならない位置にあることを特徴とする。
本発明では、第1部分は、面方向と直交する方向において、複数の活性部と重なる位置にある。また、第2部分は、面方向と直交する方向において、複数の活性部と重ならない位置にある。従って、面方向と直交する方向において複数の活性部と重なる位置のインク流路構造体は、熱膨張係数が小さいため、活性部の残留圧縮応力をさらに小さく抑えることができる。
第7の発明のインクジェットヘッドは、第2又は第3の発明のインクジェットヘッドにおいて、複数色のインクをそれぞれ吐出する前記インクジェットヘッドであって、前記インク流路構造体は、前記複数色のインクがそれぞれ流れる独立した複数の前記インク流路を有し、前記第2部分は、前記面方向と直交する方向において、前記複数のインク流路のいずれか1つに含まれる前記複数の圧力室とそれぞれ対向する前記複数の活性部と重なる位置にあることを特徴とする。
本発明では、第2部分は、面方向と直交する方向において、複数のインク流路のいずれか1つに含まれる複数の圧力室とそれぞれ対向する複数の活性部と重なる位置にある。従って、インク流路構造体の熱収縮の、圧電特性への影響が、同色の活性部の間でほぼ等しい。
第8の発明のインクジェットヘッドは、第1〜第7の発明のいずれかのインクジェットヘッドにおいて、前記インク流路は、前記複数の圧力室の配置部分から外れた位置に、前記インクを供給するためのインク供給口をさらに有し、前記第2部分は、前記インク供給口の少なくとも一部を形成することを特徴とする。
本発明では、第2部分は、インク供給口の少なくとも一部を形成する。従って、インクとの接触面積が大きいインク供給口を形成する部分の電位が低くなる。また、インク供給口は、複数の圧力室の配置部分から外れた位置にあるため、複数の圧力室とそれぞれ対向する複数の活性部と、熱膨張係数が大きい第2金属で形成された第2部分と、が離れて位置している。従って、活性部の残留圧縮応力をさらに小さく抑えることができる。
第9の発明のインクジェットヘッドは、第2又は第3の発明のいずれかのインクジェットヘッドにおいて、前記第2部分は、前記第1部分よりも、前記面方向における面積が小さいことを特徴とする。
本発明では、熱膨張係数が大きい第2金属で形成された部分は、熱膨張係数が小さい第1金属で形成された第1部分よりも、面方向における面積が小さい。従って、活性部の残留圧縮応力をさらに小さく抑えることができる。
第10の発明のインクジェットヘッドは、第1の発明のインクジェットヘッドにおいて、前記第1層は、前記第1金属で形成されており、前記第2層は、前記第2部分と、前記第2部分と面方向に並び、前記第2金属よりも熱膨張係数が小さい前記第1金属で形成された前記第1部分と、により形成されていることを特徴とする。
第1金属で形成された層と、第2金属で形成された層と、が積層されている場合、熱膨張係数が異なる金属の接触面積が大きいため、金属の反りが発生する。本発明では、第1層は、第1金属で形成されている。また、第2層は、第2部分と、第2部分と面方向に並び、第2金属よりも熱膨張係数が小さい第1金属で形成された第1部分と、により形成されている。従って、熱膨張係数が異なる金属の接触面積が小さいため、金属の反りを抑制することができる。
本発明では、インク流路構造体は、インク流路の少なくとも一部が形成された第1金属で形成された部分を含む第1層と、第1層と積層し、且つ、一部に第2金属で形成された第2部分を含み、第2部分を除く第1部分が、第2金属よりも熱膨張係数が小さい材料で形成された第2層と、を有する。また、第2金属は、第1金属よりも標準電極電位が低く、且つ、熱膨張係数が大きい。従って、標準電極電位が低い第2金属で形成された第2部分により、インク流路構造体の電位が下げられるため、インク流路構造体の電位が低い。また、インク流路構造体は、熱膨張係数が小さい第1金属を含み、第2層は、第2部分を除く第1部分が、第2金属よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されているため、第2層全体を第2金属とする場合に比べて、活性部の残留圧縮応力を小さく抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 図2の一部拡大図である。 図3のIV-IV線断面図である。 図2のV-V線断面図である。 ダンパープレートの平面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。 本発明の第3実施形態に係るインクジェットヘッドの平面図である。 図8のIX-IX線断面図である。 (a)は、第1実施形態に係るインクジェットヘッドの変形例を示した図である。(b)は、第2実施形態に係るインクジェットヘッドの変形例を示した図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。インクジェットプリンタ1は、水平方向に沿って設置された場合、紙面垂直方向の手前側が上方となり、紙面垂直方向の奥側が下方となる。以下、水平方向に沿って設置された状態におけるインクジェットプリンタ1について説明する。左右方向、前後方向を図示の方向として説明し、左右方向、前後方向は、水平方向とそれぞれ平行である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録用紙100に画像等を記録するプリンタ部2、プリンタ部2の後述するインクジェットヘッド5のメンテナンスを行うメンテナンスユニット3等を備えている。
プリンタ部2は、所定の走査方向、ここでは、左右方向に往復移動可能なキャリッジ4、キャリッジ4に搭載されたインクジェットヘッド5、記録用紙100を水平方向に沿って所定の走査方向に直交する搬送方向、すなわち、前方に搬送する搬送機構6等を有する。プリンタ筐体7内には、記録用紙100を支持するプラテン8が水平方向に沿って設置されている。このプラテン8の上方には、走査方向に平行に延びる2つのガイドレール9、10が設けられている。キャリッジ4は、図示しないキャリッジ駆動モータにより駆動されることによって、プラテン8上の記録用紙100と対向する領域において、2本のガイドレール9、10に沿って走査方向に移動する。
インクジェットヘッド5は、プラテン8との間に隙間を有する状態でキャリッジ4の下部に水平方向に沿って取り付けられている。インクジェットヘッド5の下面は図2に示す複数のノズル20が開口した液滴吐出面となっている。キャリッジ4に搭載されたインクジェットヘッド5は、インクカートリッジホルダ11と図示しないチューブによって接続されている。インクカートリッジホルダ11に装着された4つのインクカートリッジ12a、12b、12c、12dにそれぞれ貯留されたブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色のインクが、チューブを介してインクジェットヘッド5にそれぞれ供給される。
インクジェットヘッド5は、キャリッジ4とともに、プラテン8上を搬送される記録用紙100と対向する範囲だけでなく、対向する範囲から左右外側に外れた位置まで移動する。記録用紙100と対向する範囲よりも右側の位置は、インクジェットヘッド5を使用しないときにキャリッジ4が待機する待機位置である。インクジェットヘッド5は、待機位置に到達したときに、下側に配置されている後述のメンテナンスユニット3と対向する。
搬送機構6は、プラテン8及びキャリッジ4を挟むように前後に配置された2つの搬送ローラ13、14を有する。搬送ローラ13、14は、図示しない搬送モータによってそれぞれ駆動され、インクジェットヘッド5とプラテン8の間において、記録用紙100を搬送方向へ搬送する。
以上のとおり説明したプリンタ部2は、プラテン8上の記録用紙100に対して、キャリッジ4を走査方向に移動させつつインクジェットヘッド5からインクを吐出させる一方で、2つの搬送ローラ13、14によって記録用紙100を搬送方向に搬送することにより、記録用紙100に所望の画像や文字などを記録するように構成されている。
メンテナンスユニット3は、プラテン8の右側の位置、すなわち、待機位置において待機しているインクジェットヘッド5と対向する位置に配置されている。メンテナンスユニット3は、ワイパー15、キャップ16、吸引ポンプ17等を有する。
キャップ15は、モータ等の駆動源とギヤ等の動力伝達機構によって構成された図示しないキャップ駆動部によって昇降駆動される。キャップ15は、キャップ駆動部により上方へ移動し、インクジェットヘッド5の液滴吐出面に密着することによって複数のノズル20の開口を覆うキャッピングを行う。吸引ポンプ16は、キャップ15に接続されている。吸引ポンプ16は、キャップ15のキャッピング状態で、キャップ15内の空気を吸引して内部を減圧することで、複数のノズル20からキャップ15内へインクを強制的に排出する吸引パージを行う。吸引パージによって、インクに混入している気泡や塵、あるいは、増粘したインク等が排出される。これにより、ノズル20の吐出異常の発生が防止され、吐出異常が発生した場合にはその吐出性能が回復される。ワイパー17は、キャップ15の左側に設けられている。ワイパー17は、吸引パージ後にインクジェットヘッド5が待機位置からプラテン8側へ移動する際に、液滴吐出面に付着したインクを拭き取るワイピングを行う。
次に、インクジェットヘッド5について説明する。図2は、インクジェットヘッド5の平面図である。図3は、図2の一部拡大図である。図4は、図3のIV-IV線断面図である。図2〜図4に示すように、インクジェットヘッド5は、複数のノズル20、複数の圧力室21等のインク流路が形成された流路ユニット18と、圧力室21内のインクに圧力を付与する圧電アクチュエータ19と、を備えている。
図4に示すように、流路ユニット18は、それぞれ、インク流路の一部が形成された、キャビティプレート22、ベースプレート23、サプライプレート24、マニホールドプレート25、ダンパープレート26、カバープレート27、ノズルプレート28を有する。流路ユニット18は、7枚のプレート22〜28が上下に積層された構造である。7枚のプレート22〜28は、接着剤によって互いに接合されている。最下層のノズルプレート28を除く6枚のプレート22〜27は、それぞれ、金属材料で形成されている。最下層のノズルプレート28は、ポリイミド等の合成樹脂材料で形成されている。
図2〜図4に示すように、7枚のプレート22〜28の積層体である流路ユニット18は、それぞれ、インクカードリッジ12a〜12dとチューブで接続されるインク供給口29と、インク供給口29にそれぞれ連通し、所定方向、ここでは、搬送方向に延びるマニホールド30と、マニホールド30から圧力室21を介してノズル20に至る多数の個別インク流路と、を有する。インク供給口29を介して、左側から、マニホールド30に、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローのインクが供給される。ブラックインクは、顔料を含むインクであり、マゼンタインク、シアンインク、イエローインクは、染料を含むインクである。流路ユニット18において、左側から、ブラックインクが流れるブラックインク流路43、マゼンタインクが流れるマゼンタインク流路44、シアンインクが流れるシアンインク流路45、イエローインクが流れるイエローインク流路46である。これらのインク流路43〜46は、それぞれ独立している。
流路ユニット18の最下層のノズルプレート28には、複数のノズル20が搬送方向に所定ピッチで形成され、搬送方向と直交する走査方向に並んで4列のノズル列を構成している。最上層に位置するキャビティプレート22には、ノズル20と同様に所定ピッチで配列された複数の圧力室21が形成され、4列の圧力室列を構成している。図4に示すように、キャビティプレート22とノズルプレート28の間の5枚のプレート23〜27には、圧力室21とノズル20とを連通させる連通流路31が形成されている。図2に示すように、キャビティプレート22の搬送方向における一端部、ここでは、後端部には、インクカートリッジ12a〜12dとチューブを介してそれぞれ接続される、インク供給口29が形成されている。
図4に示すように、マニホールドプレート25には、マニホールドプレート25を厚み方向に貫通し、且つ、搬送方向に延びる長孔32が形成されている。長孔32が上側のサプライプレート24と下側のダンパープレート26によって、プレート22〜28の積層方向、すなわち、上下方向から塞がれることにより、マニホールド30が構成される。
図2に示すように、マニホールド30は、ノズル列に沿って搬送方向に延在しており、1列の圧力室列にそれぞれ属する圧力室21と連通している。つまり、マニホールド30は、1列の圧力室列、すなわち、1列のノズル列に対してインクを供給する。
図4に示すように、キャビティプレート22とマニホールドプレート25との間に位置するベースプレート23には、マニホールド30と、これに対応する1列の圧力室列に属する圧力室21と、を連通させるための連通流路33が形成されている。また、キャビティプレート22とマニホールドプレート25との間に位置するサプライプレート23には、ベースプレート23の連通流路33、及び、マニホールド30に連通し、圧力室21の長手方向に沿って延びる、絞り流路としてのアパーチャ34が形成されている。
ダンパープレート26の下面の、平面視でマニホールド30とそれぞれ重なる位置には、ハーフエッチングによって形成された凹部35が設けられている。つまり、ダンパープレート26は、凹部35が形成された部分において厚みが局所的に薄くなっており、この薄肉部分が、マニホールド30内の圧力変動を減衰させるダンパー部として働く。
以上説明した7枚のプレート22〜28が積層した状態で接合されることにより、図4に示すように、流路ユニット18内に、インク供給口29からマニホールド30に至るインク流路と、マニホールド30から圧力室21を経由してノズル20に至る、多数の個別インク流路と、が形成される。すなわち、流路ユニット18には、インクの液滴を吐出する複数のノズル20と、複数のノズル20にそれぞれ連通する複数の圧力室21と、を含むインク流路が形成されている。また、複数の圧力室21は、板状のキャビティプレート22に形成されることによって、平面的に配置されている。
次に、圧電アクチュエータ19について説明する。図2〜図4に示すように、圧電アクチュエータ19は、インク流路構造体18の一表面、ここでは、上面に加熱接着されている。圧電アクチュエータ19は、流路ユニット18を構成するキャビティプレート22の上面に接着剤により接着された振動板36と、振動板36の上面に接着剤により接着された圧電層37と、圧電層37の上面に配置された圧電層38と、圧電層37と圧電層38との間に配置された共通電極39と、圧電層38の上面に複数の圧力室42と対向するように配置された複数の個別電極40と、を備えている。
振動板36は、平面視で略矩形状の金属板であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる。振動板36は、流路ユニット18の上面に複数の圧力室21を覆うように接着されている。
振動板36の上面、すなわち、圧力室21と反対側の面には、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする、圧電材料からなる圧電層37が接着剤により接着されている。圧電層37の上面には活性部となる圧電層38が配置されている。圧電層37、38は、複数の圧力室21に跨って平面的に形成されている。
共通電極39は、圧電層37と圧電層38との間に配置され、図示は省略するが、ドライバIC41と接続されている。共通電極39は、ドライバIC41により、常にグランド電位に保たれている。
圧電層37の上面には、圧力室21よりも一回り小さい略楕円形の平面形状を有する複数の個別電極40が形成されている。複数の個別電極40は、対応する圧力室21の中央部と対向する位置にそれぞれ配置されている。個別電極40は、金、銅、銀、パラジウム、白金、あるいは、チタンなどの導電性材料からなる。
圧電層38の上面には、複数の個別電極40の端部、すなわち、平面視でノズル20と反対側の端部から、圧力室21と対向しない領域までそれぞれ引き出された複数の接点部42が設けられている。これら複数の接点部42には、図示しないフレキシブルプリント配線板(Flexible Printed Circuit(FPC))が接続される。そして、FPCに実装されたドライバIC41から、接点部42を介して複数の個別電極40にそれぞれ駆動電圧が印加される。
ノズル20からインクの液滴を吐出させる際の圧電アクチュエータ19の作用について説明する。ある個別電極40に対してドライバIC41から駆動電圧が印加されると、圧電層38上側の個別電極40とグランド電位に保持されている圧電層38下側の共通電極39の間に電位差が生じ、個別電極40と共通電極39の間に挟まれた部分に厚み方向の電界が生じる。そして、圧電層38の分極方向と電界の方向とが同じ場合には、圧電層38はその分極方向である厚み方向に伸びて面方向に収縮し、圧電層38の収縮変形に伴って、振動板36の圧力室21と対向する部分が圧力室21側に凸となるように撓む。いわゆる、ユニモルフ変形である。このとき、圧力室21の容積が減少することからその内部のインクに圧力、すなわち、吐出エネルギーが付与され、圧力室21に連通するノズル20からインクの液滴が吐出される。圧電アクチュエータ19において、圧電層38の複数の個別電極40及び複数の圧力室21と対向している部分は、駆動電圧が印加されて、複数の活性部となる。従って、圧電アクチュエータ19は、複数の圧力室21に対向して配置された複数の活性部を有している。
ここで、インク流路が形成される流路ユニット18の金属プレート22〜27が、標準電極電位が高い、例えば、42%ニッケル合金鋼(以下、「42合金」という。)で形成されていると、標準電極電位が高いために、インクとの接触部分において42合金がインクに溶出しやすいという問題がある。しかし、流路ユニット18の金属プレート22〜27を標準電極電位が低い、例えば、ステンレス鋼で形成すると、ステンレス鋼は42合金と比べると熱膨張係数が大きいため、インクジェットヘッド5の製造段階において、流路ユニット18と圧電アクチュエータ19との加熱接着処理がなされたときに、活性部となる圧電層38と、熱膨張係数の大きいステンレス鋼と、の熱膨張係数差により、活性部に大きな熱収縮が作用して、残留圧縮応力が大きくなる。そうすると、駆動時の活性部の伸縮変形(圧電歪み)が抑制され、ノズル20からのインクの吐出性能が低下するという問題がある。
図5は、図2のV-V線断面図である。図6は、ダンパープレートの平面図である。図5に示すように、金属プレート22〜25、27は、それぞれ、複数の圧力室21の配置平面に沿って延在している。金属プレート22〜25、27は、それぞれ、インク流路の少なくとも一部が形成されており、42合金で形成されている。すなわち、マニホールドプレート25は、複数の圧力室21の配置平面に沿って延在し、且つ、インク流路の少なくとも一部が形成された42合金で形成された部分を含んでいる。なお、本実施形態では、マニホールドプレート25は、42合金のみで形成されている。
ダンパープレート26は、マニホールドプレート25と積層し、且つ、一部にステンレス鋼で形成された第2部分48を含んでいる。ダンパープレート26において、第2部分48を除く第1部分47は、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい材料、すなわち、42合金で形成されている。具体的には、42合金で形成された金属プレート22〜27において、ダンパープレート26のブラックインク流路43のマニホールド30の一部を形成する第2部分48が、ステンレス鋼に置き換えられている。そして、ステンレス鋼は、42合金よりも標準電極電位が低く、且つ、熱膨張係数が大きい。このため、標準電極電位が低いステンレス鋼で形成された第2部分48により、流路ユニット18の電位が下げられるため、流路ユニット18の電位が低い。また、流路ユニット18は、熱膨張係数が小さい42合金で形成されたマニホールドプレート25を含み、ダンパープレート26は、第2部分48を除く第1部分47が、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されているため、ダンパープレート26全体をステンレス鋼とする場合に比べて、活性部の残留圧縮応力を小さく抑えることができる。
上述のように、ダンパープレート26は、第2部分48と、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい42合金で形成された第1部分47と、により形成されている。また、第2部分48と、第1部分47と、は面方向に並んでいる。このため、標準電極電位が低いステンレス鋼で形成された第2部分48により、ダンパープレート26の電位が下げられるため、ダンパープレート26の電位が低い。また、ダンパープレート26は、インクとの接触面積が大きいマニホールド30の一部を形成しているが、電位が低いため、インクに溶出することが抑制される。このように、第2部分48がインク流路の一部を形成していると、インクと接触する部分の電位が低いため、インクと接触してもインクに溶出することが抑制される。また、マニホールド30の一部を形成する、ステンレス鋼で形成された第2部分48を含むダンパープレート26は、42合金で形成された他の金属プレート22〜25、27と積層されている。このため、金属プレート22〜27同士の電気的な接続を介して、ステンレス鋼で形成された第2部分48と、金属プレート22〜25、27とは、電気的に接続された状態である。また、例えば、ダンパープレート26の第1部分47と第2部分48との間に隙間があってとしても、第1部分47と第2部分48とは、マニホールドプレート25やカバープレート27を介して電気的に接続された状態である。
上述のように、インクジェットヘッド5は、顔料を含むブラックインク、染料を含むマゼンタインク、シアンインク、イエローインクをそれぞれ吐出する。インク流路は、ブラックインクが流れるブラックインク流路43と、マゼンタインクが流れるマゼンタインク流路44と、シアンインクが流れるシアンインク流路45と、イエローインクが流れるイエローインク流路46と、を含んでいる。第2部分48は、ブラックインク流路43の少なくとも一部を形成している。具体的には、第2部分48は、ブラックインクが流れるマニホールド30の下側に位置しており、ブラックインク流路43の少なくとも一部である、マニホールド30の一部を形成している。このため、ブラックインクに接触する部分の電位が低くなる。ここで、金属部分がブラックインクに溶出すると、金属イオンによりインクの電気斥力による分散が壊れ、インクの凝集を引き起こす可能性がある。インクが凝集を引き起こすと、ノズル20からインクが吐出されないという問題が発生する。本実施形態では、ブラックインクに接触する部分の電位が低いため、ブラックインクに接触する部分がブラックインクに溶出しにくくなり、ブラックインクが凝集することが抑制される。
上述のように、インクジェットヘッド5は、ブラックインク、マゼンタインク、シアンインク、イエローインクの複数色のインクをそれぞれ吐出する。流路ユニット18は、ブラックインク、マゼンタインク、シアンインク、イエローインクの複数色のインクがそれぞれ流れる独立したブラックインク流路43、マゼンタインク流路44、シアンインク流路45、イエローインク流路46の複数のインク流路を有する。ダンパープレート26において、第2部分48は、面方向と直交する方向、すなわち、積層方向において、ブラックインク流路43に含まれる複数の圧力室21とそれぞれ対向する複数の活性部と重なる位置にある。言い換えれば、第2部分48は、ブラックインクの活性部の下方において、圧力室21の列方向に延在している。このため、流路ユニット18の熱収縮の、圧電特性への影響が、ブラックインクの活性部の間でほぼ等しい。一方、カラーインク流路44〜46に含まれる複数の圧力室21とそれぞれ対向する複数の活性部は、面方向と直交する方向、すなわち、積層方向において、第2部分48と重ならず、第1部分47のみと重なっている。このため、流路ユニット18の熱収縮の、圧電特性への影響が、それぞれ、マゼンタインク、シアンインク、イエローインクの活性部の間でほぼ等しい。このように、本実施形態では、流路ユニット18の熱収縮の、圧電特性への影響が、同色の活性部の間でほぼ等しい。
図6に示すように、ダンパープレート26において、第2部分48は、第1部分47よりも、面方向における面積が小さい。このため、活性部の残留圧縮応力をさらに小さく抑えることができる。
上述のように、マニホールドプレート25は、42合金で形成されている。図6に示すように、ダンパープレート26は、第2部分48と、第2部分48と面方向に並び、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい42合金で形成された第1部分47と、により形成されている。従って、積層するマニホールドプレート25とダンパープレート26とにおいて、熱膨張係数が異なる金属の接触面積が小さいため、金属の反りを抑制することができる。
ここで、「標準電極電位」は、電極電位が既知の基準電極と一対にすることにより測定が可能な電位である。水性インク中において、参照電極をAg/AgClとして、金属プレート22〜25、27、第1部分47を形成する42合金と、第2部分48を形成するステンレス鋼であるSUS430と、の標準電極電位を測定した場合、絶対値の差は、50mV程度である。42合金の熱膨張係数は、30〜400℃の範囲で、約4.6×10−6/℃である。ステンレス鋼であるSUS430の熱膨張係数は、0〜100℃の範囲で、約10.4×10−6/℃である。なお、第2部分48を形成するステンレス鋼としては、SUS430、SUS304などを用いることができる。
第1実施形態においては、流路ユニット18は、インク流路構造体に相当する。マニホールドプレート25は、第1層に相当する。マニホールドプレート25に積層し、且つ、第2部分48を含むダンパープレート26は、第2層に相当する。42合金は、第1金属に相当する。ステンレス鋼は、第2金属に相当する。ブラックインクは、第1インクに相当する。マゼンタインク、シアンインク、イエローインクのいずれかが、第2インクに相当する。ブラックインク流路43は、第1インク流路に相当する。マゼンタインク流路44、シアンインク流路45、イエローインク流路46のいずれかが、第2インク流路に相当する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して説明を省略する。図7は、第2実施形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。図7は、図5同様、左右方向と平行な、インクジェットヘッド5の積層方向の断面を示している。第1実施形態では、ダンパープレート26において、第2部分48は、ブラックインク流路43の少なくとも一部を形成している。第2実施形態では、第1実施形態とこの構成が異なり、ダンパープレート26において、第2部分48は、イエローインク流路46の少なくとも一部を形成している。具体的には、第2部分48は、イエローインクが流れるマニホールド30の下側に位置しており、イエローインク流路46の少なくとも一部である、マニホールド30の一部を形成している。言い換えれば、42合金で形成された金属プレート22〜27において、ダンパープレート26のイエローインク流路46のマニホールド30を形成する部分が、ステンレス鋼に置き換えられた第2部分48となっている。イエローインクは、色が薄いため、活性部の残留圧縮応力により、ノズル20からのイエローインクの吐出性能が低下した場合でも、印字の質への影響は少ない。本実施形態では、熱膨張係数が大きいステンレス鋼で形成された第2部分48は、イエローインクが流れるイエローインク流路46の少なくとも一部を形成する。これにより、イエローインクの吐出性能の低下による印字の質が低下することを最小限に抑えることができる。
第2実施形態においては、流路ユニット18は、インク流路構造体に相当する。マニホールドプレート25は、第1層に相当する。マニホールドプレート25に積層し、且つ、第2部分48を含むダンパープレート52は、第2層に相当する。42合金は、第1金属に相当する。ステンレス鋼は、第2金属に相当する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第1及び第2実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して説明を省略する。図8は、第3実施形態に係るインクジェットヘッドの平面図である。図9は、図8のIX-IX線断面図である。図8及び図9に示すように、キャビティプレート22及びベースプレート23は、サプライプレート24と積層し、且つ、一部にステンレス鋼で形成された第2部分48を含んでいる。キャビティプレート22及びベースプレート23において、第2部分48を除く第1部分47は、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい材料、すなわち、42合金で形成されている。言い換えれば、42合金で形成された金属プレート22〜27において、キャビティプレート22及びベースプレート23の一部が、ステンレス鋼に置き換えられている。
キャビティプレート22及びベースプレート23には、インク流路の一部が、第1部分47と第2部分48とにそれぞれ形成されている。具体的には、キャビティプレート22の第1部分47には、圧力室21と連通流路31とが形成され、第2部分48には、インク供給口29が形成されている。ベースプレート23の第1部分47には、連通流路31、33が形成され、第2部分48には、インク供給口29が形成されている。キャビティプレート22の第1部分47に形成された圧力室21及び連通流路31と、第2部分48に形成されたインク供給口29とは、面方向において連通していない。図9では、圧力室21とインク供給口29とが面方向において連通していない状態が示されている。また、ベースプレート23の第1部分47に形成された連通流路31、33と、第2部分48に形成されたインク供給口29と、は面方向において連通していない。従って、2つの金属部分の境界で、それぞれの流路部分が面方向に繋がった構成ではないため、1つの層が2つの材料で形成されていても、両者の境界でインクが漏れるようなことはない。例えば、2つの金属部分の境界が、キャビティプレート22及びベースプレート23と積層方向における同じ位置で、ダンパープレート26にあった場合、金属部分の境界から、インクが漏れてしまう。
キャビティプレート22及びベースプレート23において、第1部分47は、面方向と直交する方向、すなわち、積層方向において、複数の活性部となる圧電層38と重なる位置にある。キャビティプレート22及びベースプレート23において、第2部分48は、面方向と直交する方向、すなわち、積層方向において、複数の活性部となる圧電層38と重ならない位置にある。このため、面方向と直交する方向において複数の活性部となる圧電層38と重なる位置の流路ユニット18は、熱膨張係数が小さいため、活性部の残留圧縮応力をさらに小さく抑えることができる。
インクを供給するためのインク供給口29は、複数の圧力室21の配置部分から外れた位置にある。第2部分48は、インク供給口29の少なくとも一部を形成している。具体的には、第2部分48は、インク供給口29の並び方向に延在し、ブラックインク、マゼンタインク、シアンインク、イエローインクのすべてのインク供給口29の一部を形成している。このため、インクとの接触面積が大きいインク供給口29を形成する部分の電位が低い。また、インク供給口29は、複数の圧力室21の配置部分から外れた位置にあるため、複数の圧力室21とそれぞれ対向する複数の活性部となる圧電層38と、熱膨張係数が大きい第2部分48と、が離れて位置している。従って、活性部の残留圧縮応力をさらに小さく抑えることができる。
第3実施形態においては、流路ユニット18は、インク流路構造体に相当する。サプライプレート24は、第1層に相当する。サプライプレート24に積層し、且つ、第2部分48を含むキャビティプレート22及びベースプレート23は、第2層に相当する。42合金は、第1金属に相当する。ステンレス鋼は、第2金属に相当する。
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
第1及び第2実施形態において第1層に相当するマニホールドプレート25、第3実施形態において第1層に相当するサプライプレート24は、42合金で形成されている。これに限らず、第1及び第2実施形態において第1層に相当するマニホールドプレート25、第3実施形態において第1層に相当するサプライプレート24は、インク流路の少なくとも一部が形成された42合金で形成された部分を含んでいればよい。また、第1及び第2実施形態において第1層に相当するマニホールドプレート25、第3実施形態において第1層に相当するサプライプレート24において、インク流路の少なくとも一部が形成された42合金で形成された部分を除く部分は、2種以上の材料で形成されていてもよい。
第1及び第2実施形態において第2層に相当するダンパープレート26、第3実施形態において第2層に相当するキャビティプレート22及びベースプレート23は、第2部分48と、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい42合金で形成された第1部分47と、により形成されている。また、第2部分48と、第1部分47と、は面方向に並んでいる。これに限らず、第1及び第2実施形態において第2層に相当するダンパープレート26、第3実施形態において第2層に相当するキャビティプレート22及びベースプレート23は、一部に第2部分48を含み、第2部分48を除く第1部分47が、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されていればよい。例えば、第2部分48を形成するステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい材料としては、シリコンなどがある。また、第1部分47は、ステンレス鋼よりも熱膨張係数が小さい材料で形成されていれば、2種以上の材料で形成されていてもよい。
第1及び第2実施形態においては、第2部分48が含まれる第2層に相当する層が、ダンパープレート26であり、第3実施形態においては、第2部分48が含まれる第2層に相当する層が、キャビティプレート22及びベースプレート23である。これに限らず、少なくともインク流路の一部が形成された第1層に相当する層に積層する層に、第2部分が含まれていればよい。図10(a)は、第1実施形態に係るインクジェットヘッドの変形例を示した図である。図10(a)に示すように、第2部分48は、マニホールド30の下側に位置するダンパープレート26に替えて、マニホールド30の上側に位置するサプライプレート24に含まれている。この場合、マニホールドプレート25に積層し、且つ、第2部分48が含まれるサプライプレート24が第2層に相当する。図10(b)は、第2実施形態に係るインクジェットヘッドの変形例を示した図である。図10(b)に示すように、第2部分48は、マニホールド30の下側に位置するダンパープレート26に加えて、マニホールド30の上側に位置するサプライプレート24にも含まれている。上述のように、イエローインクは、ノズル20からのイエローインクの吐出性能が低下した場合でも、印字の質への影響は少ないため、イエローインク流路46を形成する部分であれば、第2部分48を増やすことも可能である。この場合、サプライプレート24及びダンパープレートが第2層に相当する。この他、マニホールドプレート25、カバープレート27に第2部分が含まれていてもよい。
第1〜第3実施形態において、第2部分48は、第1部分47よりも面方向における面積が小さい。これに限らず、第2部分48は、第1部分47よりも面方向における面積が大きくてもよい。
第1〜第3実施形態において、第2部分48は、インク流路の一部を形成しており、インクと接触する。これに限らず、第2部分は、インク流路の一部を形成せず、インクと接触していなくてもよい。
第2実施形態において、第2部分48は、イエローインク流路46の少なくとも一部を形成している。これに限らず、マゼンタインク流路44、シアンインク流路45いずれかの少なくとも一部を形成していてもよい。
第1〜第3実施形態、及び、上述の変形例においては、42合金が第1金属に相当する。ステンレス鋼が第2金属に相当する。これに限らず、第1金属として、例えば、Fe−Ni36等を用いてもよい。第2金属は、第1金属よりも標準電極電位が低く、且つ、熱膨張係数が大きければよい。
第1〜第3実施形態においては、ブラックインクは、顔料を含むインクである。これに限らず、ブラックインクは、染料を含むインクであってもよい。
第1〜第3実施形態においては、ノズルプレート28は、合成樹脂材料で形成されている。これに限らず、金属材料で形成されていてもよい。
第1〜第3実施形態においては、インクジェットプリンタ1の記録方式は、インクジェットヘッド5が移動するシリアル型のインクジェット記録方式である。これに限らず、インクジェットプリンタ1の記録方式は、インクジェットヘッドが移動しないライン型のインクジェット記録方式であってもよい。
1 インクジェットプリンタ
5 インクジェットヘッド
18 流路ユニット
19 圧電アクチュエータ
20 ノズル
21 圧力室
22 キャビティプレート
23 ベースプレート
24 サプライプレート
25 マニホールドプレート
26 ダンパープレート
27 カバープレート
28 ノズルプレート
29 インク供給口
43 ブラックインク流路
44 マゼンタインク流路
45 シアンインク流路
46 イエローインク流路
47 第1部分
48 第2部分

Claims (10)

  1. インクの液滴を吐出する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通し、且つ、平面的に配置された複数の圧力室と、を含むインク流路が形成された、インク流路構造体と、
    前記複数の圧力室にそれぞれ対向して配置された複数の活性部を有し、前記インク流路構造体の一表面に加熱接着された圧電アクチュエータと、を備え、
    前記インク流路構造体は、
    前記複数の圧力室の配置平面に沿って延在し、且つ、前記インク流路の少なくとも一部が形成された第1金属で形成された部分を含む第1層と、
    前記第1層と積層し、且つ、一部に第2金属で形成された第2部分を含み、前記第2部分を除く第1部分が、前記第2金属よりも熱膨張係数が小さい材料で形成された第2層と、を有し、
    前記第2金属は、前記第1金属よりも標準電極電位が低く、且つ、熱膨張係数が大きいことを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記第2層は、前記第2部分と、前記第2部分と面方向に並び、前記第2金属よりも熱膨張係数が小さい前記第1金属により形成された前記第1部分と、により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記インク流路の一部が、前記第1部分と前記第2部分とにそれぞれ形成されており、
    前記第1部分に形成された流路部分と前記第2部分に形成された流路部分は、前記面方向において繋がっていないことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 少なくとも、顔料を含む第1インクと、染料を含む第2インクと、をそれぞれ吐出する前記インクジェットヘッドであって、
    前記インク流路は、前記第1インクが流れる第1インク流路と、前記第2インクが流れる第2インク流路と、を含み、
    前記第2部分は、前記第1インク流路の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 少なくとも、ブラックインクと、シアンインクと、マゼンタインクと、イエローインクと、をそれぞれ吐出する前記インクジェットヘッドであって、
    前記インク流路は、ブラックインクが流れるブラックインク流路と、シアンインクが流れるシアンインク流路と、マゼンタインクが流れるマゼンタインク流路と、イエローインクが流れるイエローインク流路と、を含み、
    前記第2部分は、前記イエローインク流路の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記第1部分は、前記面方向と直交する方向において、前記複数の活性部と重なる位置にあり、
    前記第2部分は、前記直交する方向において、前記複数の活性部と重ならない位置にあることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッド。
  7. 複数色のインクをそれぞれ吐出する前記インクジェットヘッドであって、
    前記インク流路構造体は、前記複数色のインクがそれぞれ流れる独立した複数の前記インク流路を有し、
    前記第2部分は、前記面方向と直交する方向において、前記複数のインク流路のいずれか1つに含まれる前記複数の圧力室とそれぞれ対向する前記複数の活性部と重なる位置にあることを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッド。
  8. 前記インク流路は、前記複数の圧力室の配置部分から外れた位置に、前記インクを供給するためのインク供給口をさらに有し、
    前記第2部分は、前記インク供給口の少なくとも一部を形成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェットヘッド。
  9. 前記第2部分は、前記第1部分よりも、前記面方向における面積が小さいことを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットヘッド。
  10. 前記第1層は、前記第1金属で形成されており、
    前記第2層は、前記第2部分と、前記第2部分と面方向に並び、前記第2金属よりも熱膨張係数が小さい前記第1金属で形成された前記第1部分と、により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
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