JP2015037838A - 液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のノズル開口列を有する場合において、各列の共通電極同士が接続されている点に起因する駆動信号の劣化を適確に抑制し得る液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】ノズル開口が並設されたノズル開口列を複数列有するノズルプレートと、液体が充填されて前記ノズル開口列の各ノズル開口に連通している圧力発生室と、前記圧力発生室内に充填された液体に圧力を付与し、ノズル開口を介して液滴を吐出させる圧電アクチュエーター300と、前記圧力発生室に前記液体を供給するよう圧力発生室に連通する流路である第1マニホールド部および第2マニホールド部を有する連通板15とを有する液体噴射ヘッドであって、圧電アクチュエーター300の共通電極である第1電極60をノズル開口列毎に形成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置に関し、特にノズル開口が並設されたノズル開口列を複数列有する場合に適用して有用なものである。
液体噴射装置として、インクジェット式記録ヘッドを搭載したインクジェット式記録装置がある(例えば特許文献1参照)。インクジェット式記録ヘッドでは、圧力発生手段により圧力発生室内のインクに圧力を作用させることにより、ノズルプレートに形成されたノズル開口を介してインク滴を吐出させている。圧力発生手段としては、薄膜型の圧電アクチュエーターを用いたもの、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターを用いたもの、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターを用いたものなどが提案されている。
圧力発生手段として圧電アクチュエーターを用いるインクジェット式記録ヘッドには、ノズル開口が並設されたノズル開口列を複数列有するものがある。この種のインクジェット式記録ヘッドでは、圧電アクチュエーターの駆動により、圧力発生室に充填されたインクに圧力を作用させることにより各ノズル開口を介してインク滴を吐出させている。
圧電アクチュエーターは、第1電極、第2電極および第1電極と第2電極との間に挟持される圧電体層を有しており、第1電極または第2電極のいずれか一方が各圧電アクチュエーターに共通の共通電極、他方が各圧電アクチュエーターに固有の個別電極として構成されている。
ここで、ノズル開口列が複数列形成されている場合には、各ノズル開口に対応する圧力発生室および圧電アクチュエーターの列も同様に複数形成されており、共通電極も各列に対応させて形成してある。
しかしながら、各列毎に形成した共通電極が、同一ヘッドチップ内で、端部同士が接続されている(例えば特許文献2参照)構成では、インク滴を吐出するノズル開口が増加することにより波形成形を行なう回路に流れる電流量が増加した場合には特に、図6に示す駆動信号SにオーバーシュートOSを生起したり、鈍りを生起する場合がある。この場合には、駆動信号Sの波形成形精度が劣化するという問題がある。
また、各列の流路の端部を接続して各列から同色のインク滴を吐出するように構成した場合(例えば、特許文献3参照)にも、同様の問題が発生する。さらに、この場合には、各列間でクロストークを発生することがある。
なお、このような問題は、インクジェット式記録ヘッドに限定されず、インク以外の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
特開2002−355961号公報
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、複数のノズル開口列を有する場合において、各列の共通電極同士が接続されている点に起因する駆動信号の劣化を抑制するとともに、各列に対応する流路に異なる色の液体も供給し得るようにした液体噴射ヘッドおよび液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の態様は、ノズル開口が並設されたノズル開口列を複数列有するノズルプレートと、液体が充填されて前記ノズル開口列の各ノズル開口に連通している圧力発生室と、前記圧力発生室内に充填された液体に圧力を付与し、前記ノズル開口を介して液滴を吐出させる圧電アクチュエーターと、前記圧力発生室に前記液体を供給するよう圧力発生室に連通する流路を有する流路基板とを有する液体噴射ヘッドであって、前記圧電アクチュエーターの共通電極を前記ノズル開口列毎に形成したことを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
本態様によれば、各列の共通電極が独立して形成してあるので、一方の列に流れる電流が他方の列に流れる電流に影響を与えることはない。このため、駆動信号の成形精度を悪化させるのを抑制することができる。
ここで、前記流路は、前記ノズル開口列毎に独立させて形成するのが望ましい。この場合には、各流路に供給する液体の色の選択肢が多くなり、各列に異なる色の液体を供給することも可能になる結果、さらに確実に駆動信号の成形精度を良好に維持することが可能になる。また、ノズル開口列間でのクロストークを発生するのを抑制することができる。
本発明の他の態様は、上記液体噴射ヘッドを有することを特徴とする液体噴射装置にある。
本態様によれば、良好な成形精度で成形された駆動信号で所定の印刷等を行うことができるので、印刷等の品質を良質のものとすることができる。
本発明の実施の形態に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る記録ヘッドの断面図である。 上記形態に係る記録ヘッドの流路形成基板を示す平面図である。 上記形態に係る記録ヘッドの連通板を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る記録装置を示す概略斜視図である。 駆動信号を示す波形図である。
以下に本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図、図2はその横断面図である。両図に示すように、本実施形態の液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドIは、ヘッド本体11およびケース部材40等の複数の部材を備え、これら複数の部材が積層されて接着剤によって接合されている。本実施形態では、ヘッド本体11は、流路形成基板10と、連通板15と、ノズルプレート20と、保護基板30と、コンプライアンス基板45と、を具備する。
ヘッド本体11を構成する流路形成基板10は、本実施の形態では、シリコン単結晶基板からなり、当該流路形成基板10には、複数の圧力発生室12が同じ色のインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている(以下、この方向を第1の方向Xと称する)。
また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、第2の方向Yと称する。流路形成基板10の一方の面には圧力発生室12の一方の開口を封止するように振動板51が接着剤で貼着されている。
一方、流路形成基板10に貼着された振動板51の絶縁体膜上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とからなる圧電アクチュエーター(圧力発生手段)300が設けられている。本実施形態では、第1電極60が複数の圧電アクチュエーター300に共通する共通電極として機能し、第2電極80が各圧電アクチュエーター300で独立する個別電極として機能する。
また、第2電極80には、リード電極90の一端がそれぞれ接続されている。リード電極90の他端には、駆動回路120が設けられた配線基板121が接続されている。
流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。
本形態における流路基板である連通板15は、流路形成基板10よりも大きな形状の部材であり、流路形成基板10のノズルプレート20側(振動板51とは反対側)で流路形成基板10に接合されている。連通板15には、各圧力発生室12に連通する複数のノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接合される。連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを繋ぐノズル連通路16が設けられている。ここで、連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このようにノズルプレート20の面積を比較的小さくすることでコストの削減を図ることができる。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成するとともに、圧力発生室12に連通する流路である第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。第1マニホールド部17は、連通板15を厚さ方向(連通板15と流路形成基板10との積層方向)に貫通して設けられている。また、第2マニホールド部18は、連通板15を厚さ方向に貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通するインク供給路19が、各圧力発生室12毎に独立して設けられている。このインク供給路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。
このような連通板15としては、流路形成基板10と線膨張係数が同等の材料が好ましい。つまり、連通板15として流路形成基板10と線膨張係数が大きく異なる材料を用いた場合、加熱や冷却されることで、流路形成基板10と連通板15との線膨張係数の違いにより反りが生じてしまう。本実施形態では、連通板15として流路形成基板10と同じ材料、すなわち、シリコン単結晶基板を用いることで、熱による反りを可及的に抑制することができる。
また、ノズルプレート20の材料も接着される連通板15と線膨張係数が同等の材料が好ましく、本実施形態では、ノズルプレート20としてシリコン単結晶基板を用いた。
つまり、流路部材を構成する積層された基板が同一材料とは、線膨張係数が略同等の材料のことを言う。例えば、シリコン単結晶基板と線膨張係数が略同等な材料としては、鉄ニッケル合金などが挙げられる。
さらに、このような構成のヘッド本体11には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100をヘッド本体11と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接着剤によって固定されると共に、上述した連通板15にも接着剤によって固定されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10および保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40とヘッド本体11とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17および第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって画成された第3マニホールド部42とによって本実施形態のマニホールド100が形成されている。
なお、保護基板30の材料は、保護基板30が接着される流路形成基板10と線膨張係数が同等の材料が好ましく、本実施形態では、シリコン単結晶基板を用いた。
連通板15の第1マニホールド部17および第2マニホールド部18が開口する側の面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の開口面側を封止している。
このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、封止膜46と、固定基板47と、を具備する。封止膜46は、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成された厚さが20μm以下の薄膜)からなり、固定基板47は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の硬質の材料で形成される。この固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通して配線基板121が挿通される接続口43が設けられている。
このような構成のインクジェット式記録ヘッドIでは、インクを吐出する際に、インクカートリッジ等のインク貯留手段から導入路44を介してインクを取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路120からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に振動板51を撓み変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が吐出される。
上述の如き、インクジェット式記録ヘッドIの流路部材を構成する積層された基板は、互いに接着剤を介して接合されている。
ここで、流路形成基板10の表面に配設される本形態における第1電極60の構造に関してさらに詳細に説明する。図3は流路形成基板10の部分を抽出して示す平面図である。同図に示すように、流路形成基板10の表面にはX方向に沿い併設された複数の圧電アクチュエーター300がY方向に関して2列配設してある。各圧電アクチュエーター300は、流路形成基板10に形成した圧力発生室12(図3には図示せず)に対応させて設けてある。各圧電アクチュエーター300には、共通電極である第1電極60と個別電極である第2電極80とを有しており、図中の一点鎖線上に配設される配線基板121(図3には図示せず)にそれぞれ接続されており、第1電極60と第2電極80とで挟持する圧電体層70(図3には図示せず)に所定の駆動信号(図6参照;以下同じ)を供給する。ここで、共通電極である第1電極60は接地電位となっている。また、本形態における各列毎に設けられた第1電極60はノズル開口列毎に独立させて構成してある。
このように、本形態においては、各列の共通電極である第1電極60が独立して形成してあるので、一方の列に流れる電流が他方の列に流れる電流に影響を与えることはない。このため、駆動信号のオーバーシュートや鈍りを発生することなく、その成形精度を良好なものとすることができる。
図4は本形態における連通板を示す平面図である。同図に示すように、本形態では、圧力発生室12に連通する流路である第1マニホールド部17および第2マニホールド部18が、ノズル開口列毎に独立させて形成してある。
したがって、本形態によれば、各流路をそれぞれ形成する第1マニホールド部17および第2マニホールド部18毎に異なる色のインクを供給することができる等、インクの色の選択肢が多くなる。さらに駆動信号の成形精度も良好に維持することが可能になり、またノズル開口列間でのクロストークも抑制することができる。ただ、本態様の如く、流路を独立させて設けることは、必須ではない。また、各流路に供給するインクの色は、異なるものに限定する必要はなく、同色であっても良い。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
上述した実施の形態のインクジェット式記録ヘッドの他に、薄膜型の圧電アクチュエーターを用いたものであって、流路形成基板に形成された圧力発生室内に連通する流路も前記流路形成基板に形成されているもの、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターを用いたもの、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターを用いたもの等に,同様に適用でき同様の作用効果を発揮させることができる。
また、これら各実施形態のインクジェット式記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備するインクジェット式記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図5は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図5に示すインクジェット式記録装置IIにおいて、複数のインクジェット式記録ヘッドIを有するインクジェット式記録ヘッドユニット1A、1B(以下、ヘッドユニット1A、1Bとも言う)は、インク供給手段を構成するカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、このヘッドユニット1A、1Bを搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。このヘッドユニット1A及び1Bは、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1A、1Bを搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
また、インクジェット式記録装置IIの非印字領域には、ノズル開口21を覆う吸引キャップ140が設けられており、この吸引キャップ140にチューブ142を介して、例えば、真空ポンプ等の吸引装置141が接続されている。吸引キャップ140は、カバーヘッドに当接する大きさを有し、吸引装置141によってカバーヘッドに密着した吸引キャップ140の内部の気体を吸引することで、ノズル開口21を介して圧力発生室12等の流路内のインクを吸引する吸引動作を行う。
なお、上述したインクジェット式記録装置IIでは、インクジェット式記録ヘッドI(ヘッドユニット1A、1B)がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッドIが固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置IIは、液体貯留手段であるインクカートリッジ2A、2Bがキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、貯留手段とインクジェット式記録ヘッドIとをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置IIに搭載されていなくてもよい。
実施形態1では、共通電極である第1電極60は、ノズル開口列ごとに独立して形成されていた。換言すれば、少なくともインクジェット式記録ヘッドIにおいては、各第1電極60が独立していればよい。
したがって、独立して形成された各第1電極60は、インクジェット式記録ヘッドIの外部では電気的に共通に形成されていてもよい。駆動回路120がインクジェット式ヘッドユニット1Aの一部品として設けられた金属部材に導通しており、該金属部材がインクジェット式記録装置IIに設けられたグランドに導通しているとする。この場合では、各第1電極60は、駆動回路120を介して共通の導線で前記金属部材に導通するように構成してもよい。このように、インクジェット式記録ヘッド1の外部において、各第1電極60が共通していても、電気容量の大きな幹線部分での電気的な接続であるので、オーバーシュートは生じにくい。
このように、インクジェット式記録ヘッド1では各第1電極60を独立させることで、オーバーシュートの発生を抑制することができ、また、インクジェット式記録ヘッド1の外部では各第1電極60を電気的に共通した構成にすることで、配線の合理化を図ることができる。
また、実施形態1では、圧力発生室12に連通する流路である第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18は、ノズル開口列毎に独立させて形成されていた。換言すれば、少なくともインクジェット式記録ヘッドIにおいては、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が独立していればよい。
したがって、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18は、インクジェット式記録ヘッドIの外部では、共通した流路を構成していてもよい。例えば、インクジェット式記録ヘッドユニット1Aは、インクカートリッジ2Aが取り付けられ、インクジェット式記録ヘッドIに供給されるインクの流路が設けられた流路部材を有している。この流路部材においては、1つのインク色ごとに一つの流路を設け、当該流路が途中で分岐して、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18のそれぞれに連通した構成としてもよい。この場合では、流路部材には、インクジェット式記録ヘッドIに比較して断面積の大きな流路を構成することが可能である。このため、当該流路に、第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が共通して接続されても、圧力損失が生じにくい。
このように、インクジェット式記録ヘッド1では各第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18を独立させることで、ノズル開口列間でのクロストークの発生を抑制することができ、また、インクジェット式記録ヘッド1の外部では各第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18を共通した構成にすることで、流路の圧力損失を生じることを抑制するとともに、合理化を図ることができる。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
I インクジェット式記録ヘッド、 10 流路形成基板、 11 ヘッド本体、 12 圧力発生室、 15 連通板、 17 第1マニホールド部、 18 第2マニホールド部、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 40 ケース部材、 51 振動板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 300 圧電アクチュエーター

Claims (3)

  1. ノズル開口が並設されたノズル開口列を複数列有するノズルプレートと、液体が充填されて前記ノズル開口列の各ノズル開口に連通している圧力発生室と、前記圧力発生室内に充填された液体に圧力を付与し、前記ノズル開口を介して液滴を吐出させる圧電アクチュエーターと、前記圧力発生室に前記液体を供給するよう圧力発生室に連通する流路を有する流路基板とを有する液体噴射ヘッドであって、
    前記圧電アクチュエーターの共通電極を前記ノズル開口列毎に形成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 請求項1に記載する液体噴射ヘッドにおいて、
    前記流路は、前記ノズル開口列毎に独立させて形成したことを特徴とする液体噴射ヘッド。
  3. 請求項1または請求項2に記載する液体噴射ヘッドを有することを特徴とする液体噴射装置。
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