JP6897086B2 - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射ヘッドの代表例としては、例えば、圧力発生手段である圧電素子の変位による圧力室内の圧力変化を利用して、ノズル列を構成する複数のノズル開口からインクを吐出するインクジェット式記録ヘッドが知られている。
インクジェット式記録ヘッドは、複数のノズル開口に共通したマニホールドを備えており、マニホールドには、インクカートリッジ等のインク供給手段からインクが供給される。インクには、気泡が含まれることがあり、マニホールドから圧力室内に進入する場合がある。
このような気泡は、主にインクカートリッジの交換時や流路を画成する部材を接合する接着剤からの浸み出しなどにより生じるが、発生した気泡は、インクカートリッジの直ぐ下流側のフィルターにトラップされるものもあるが、マニホールドから圧力室に侵入する場合がある。マニホールドや圧力室内の気泡を、外部に排出させるためには、例えば、ノズル開口側から負圧でインクと共に気泡を吸引しなければならないが、このため、印刷に用いないインクの消費量が増大してしまうという問題がある。
上述した液体噴射ヘッドでは、マニホールドの気泡貯留部に貯留された気泡を、外部に排出させるためには、例えば、ノズル開口側から負圧でインクと共に気泡を吸引しなければならない。このため、印刷に用いないインクの消費量が増大してしまう。
一方、複数の圧力発生室が形成された圧力室形成基板と、複数の圧力発生室に共通して連通する共通液室(マニホールドとも言う)の少なくとも一部を構成する凹部が形成された連通基板とを積層し、連通基板の圧力室形成基板とは反対側に凹部を設けると共に、連通基板に凹部と各圧力発生室とを連通する供給流路を積層方向に沿って貫通して設けた構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−037133号公報
しかしながら、上述した構造においても、圧力室に入り込む気泡の問題があり、また、このような気泡を外部に排出させるためには、ノズル開口側から負圧でインクと共に気泡を吸引しなければならないため、印刷に用いないインクの消費量が増大してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明は、このような事情に鑑み、圧力室に入り込む気泡を排除し、マニホールド内の気泡を外部に排出することができる液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を吐出するノズル開口に連通する圧力発生室が第1の方向に複数並んで形成された流路形成基板と、複数の前記圧力発生室に共通して連通するマニホールドと前記圧力発生室とを連通する流路を有する連通部材と、を具備し、前記連通部材の前記流路は、前記圧力発生室のそれぞれと連通する複数の供給路と、これら複数の供給路と連通すると共に前記マニホールドの少なくとも一部を構成する連通流路とを含み、前記連通流路の前記供給路側には、複数の連通狭隘路が設けられ、該連通狭隘路の前記供給路側とは反対側の開口部の前記第1の方向の開口幅が前記供給路のピッチよりも小さく、前記連通狭隘路の前記供給路側とは反対側の前記連通流路に前記第1の方向に沿って液体の流れを発生させる流れ発生機構を具備することを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、連通狭隘路の供給路とは反対側の開口部は第1の方向の開口幅が小さいので、この開口幅より大きな径の気泡は開口部にトラップされ、圧力発生室には入り込むことはない。また、開口部にトラップされた気泡は、流れ発生機構により形成された第1の方向に沿う液体の流れにより第1の方向の端部から外部に排出することができる。
ここで、前記連通狭隘路の前記開口部の前記第1の方向と交差する方向の長さが、前記開口部の前記第1の方向の開口幅より大きいことが好ましい。これによれば、連通狭隘路の開口部に気泡がトラップされた場合に詰まらないようすることができる。
また、前記連通狭隘路は、例えば、前記供給路の間に突設され且つ前記第1の方向に並設された複数の壁の間に設けられている。これによれば、壁の間の隙間が連通狭隘路となり、隣接する壁の間に形成された開口部により気泡がトラップされる。
また、前記壁は、前記連通部材の厚さ方向の途中まで突設され、前記連通狭隘路の前記供給路とは反対側の前記開口部は、隣接する前記壁の前記連通部材の厚さ方向に伸びる端面、及びこの端面に連続して前記連通部材の面方向に伸びる端面の間に画成されていることが好ましい。これによれば、連通狭隘路は壁の間に画成され、連通狭隘路の開口部が直交する二方向に開口しているので、一方の端面間の開口部が閉塞されても、他方の端面間の開口部を介して液体を供給路に供給することができ、流路抵抗が大きく上昇することはない。
また、前記連通狭隘路は、前記連通流路内に前記連通部材の厚さ方向に突設され且つ前記第1の方向に並設された複数の柱の間に設けられていることが好ましい。これによれば、柱の間の連通狭隘路の開口部でこの開口幅より大きな径の気泡はトラップされ、圧力発生室には入り込むことはなく、また、開口部は連通流路の連通部材の厚さ方向の寸法を有しているので、開口部の一部が閉塞されても、開口部の他の部分を介して液体を供給路に供給することができるので、流路抵抗が大きく上昇することはない。
また、前記柱は、例えば、前記連通流路の前記連通部材の厚さ方向及び前記第1の方向に直交する第2の方向の長さの半分よりも前記供給路側に設けられている。これによれば、柱により連通流路が分けられ、供給路側も複数の供給路に連通する共通流路となるが、柱の間の開口部により開口幅より大きな径の気泡はトラップされ、供給路側の連通流路に気泡が入り込むことがない。
また、前記連通狭隘路の前記供給路とは反対側の前記開口部の前記第1の方向の寸法は、30μm以下であることが好ましい。これによれば、連通狭隘路の開口部により30μm径の気泡がトラップされ、一般的には、これ以下の気泡は自然消滅するので、連通狭隘路の下流側での気泡の問題は解消する。
また、前記連通狭隘路の前記供給路とは反対側の前記開口部の前記第1の方向の寸法は、前記液体中で自然消滅する気泡の寸法であることが好ましい。これによれば、連通狭隘路を通過する気泡が存在しても、その後、自然消滅するので、連通狭隘路の下流側での気泡の問題は解消する。
また、前記流れ発生機構は、例えば、前記マニホールド内の液体を循環させる循環機構である。これによれば、液体中の成分の沈殿防止等の目的で設けられた循環機構を使って連通狭隘路の開口部にトラップされた気泡を外へ排出することができる。
本発明の他の態様は、前記態様の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、マニホールドと、圧力発生室に連通する供給路とは、連通狭隘路を介してのみ連通しており、連通狭隘路の供給路とは反対側の開口部は第1の方向の開口幅が小さいので、この開口幅より大きな径の気泡は開口部にトラップされ、圧力発生室には入り込むことはない液体噴射装置が実現される。また、開口部にトラップされた気泡は、流れ発生機構により形成された第1の方向に沿う液体の流れにより第1の方向の端部から外部に排出することができる。
本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る流路形成基板の平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部を拡大した断面図である。 本発明の実施形態1に係る連通板の平面図である。 本発明の実施形態1に係る連通板の要部を切り欠いた斜視図である。 本発明の実施形態1に係る作用を説明する要部断面図である。 液体中の気泡の挙動を示す図である。 本発明の実施形態2に係る連通板の平面図である。 本発明の実施形態2に係る連通板の要部を切り欠いた斜視図である。 本発明の実施形態2に係る作用を説明する要部断面図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドであるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、記録ヘッドの流路形成基板の要部平面図であり、図3は、図2のA−A′線断面図であり、図4は、図3の要部を拡大した図であり、図5は、連通板の平面図であり、図6は、連通板の要部を切り欠いた斜視図である。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド1(以下、単に記録ヘッド1とも言う)を構成する流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁11によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に直交する方向を第3の方向Zと称し、詳しくは後述するケース部材40側をZ1側、ノズルプレート20側をZ2側と称する。なお、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zは、互いにそれぞれ直交する方向としたが、特にこれに限定されず、直交以外の角度で交差する方向であってもよい。
このような流路形成基板10のZ2側の面側には、連通部材である連通板15と、ノズルプレート20とが順次積層されている。なお、連通部材は、複数の連通板を積層して構成してもよい。
連通板15には、図3及び図4に示すように、圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル開口21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル開口21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけで良いので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、本実施形態の凹部である第2マニホールド部18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を第3の方向Zに貫通して設けられている。一方、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられた凹部となっている。
また、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給路19が、圧力発生室12の各々に対応して独立して設けられている。この供給路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。すなわち、供給路19は、第1の方向Xに並設されている。
さらに、第2マニホールド部18の供給路19側には、各供給路19の間に連通板15の厚さ方向の途中まで突設された壁171が第1の方向Xに複数並設されている。
このような壁171の間の流路は、第2マニホールド部18と供給路19とを連通する連 通狭隘路181であり、連通狭隘路181の供給路19とは反対側の開口部182の第1の方向Xの寸法である開口幅dは、供給路19のピッチdより小さく、例えば、30μm程度となっている。
ここで、開口部182は、隣接する壁171の第2の方向Y側の端面172及びこれに連続するZ2側の端面173の間に連続して形成されており、何れの箇所においても、開口幅dは、供給路19のピッチdより小さく、例えば、30μm程度となっている。また、開口部182の第1の方向Xに交差する方向の寸法である開口幅dに交差する方向の長さ、すなわち、本実施例では開口幅dに直交する方向の長さは、端面172の連通板15の第3の方向Zの寸法Lと、端面173の第2の方向Yの寸法をLとの合計(L+L)となり、十分な長さを有する。
また、本実施形態では、連通狭隘路181は、そのまま供給路19に連通しており、共通流路である第2マニホールド部18に連通する個別流路となっており、各供給路19と、第2マニホールド部18とは、連通狭隘路181のみを介して連通するように構成されている。
よって、このような連通狭隘路181を設けたことにより、寸法dより大きな径の気泡は、壁171の端面172、173の間の開口部182にトラップされ、供給路19を通って圧力発生室12に入り込むことはない。
また、連通狭隘路181の開口部182の長さ(L+L)は、寸法dと比較して著しく大きいので、壁171の端面172、173の間に気泡がトラップされて開口部182が塞がれても、開口部182の全体が塞がれることがなく、塞がれていない開口部182を介して液体の流れが確保されるので、液体の吐出を阻害することもない。また、このように開口部182の一部にトラップされた気泡は、詳細は後述するが、開口部182の他の部分を介しての液体の流れにより動きが規制され、開口部182の端に集まることになり、後の気泡の回収がし易くなるという利点もある。ここで、開口部182の長さ(L+L)が寸法dと比較して著しく大きい趣旨は上述したとおりであるが、著しく大きいとは、開口部182の長さ(L+L)が連通部材の厚さ方向の寸法と同等又はそれ以上に大きいことをいう。本実施形態では、Lは連通板の厚さより小さいが、Lが厚さより十分に大きく、全体として、厚さより大きくなっている。
ここで、連通板15は、本実施形態では、シリコン基板(シリコン単結晶基板)からなり、壁171は、少なくとも第2マニホールド部18をKOH等のアルカリ溶液を用いた異方性エッチング(ウェットエッチング)する際に、エッチングパターンを工夫することにより形成することができる。勿論、ドライエッチングなどにより形成してもよい。
このような連通板15のZ2側に接合されたノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。すなわち、ノズル開口21は、同じ種類の液体(インク)を噴射するものが第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
一方、流路形成基板10のZ1側の面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(ノズルプレート20が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
また、流路形成基板10の振動板50上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とが成膜及びリソグラフィー法によって積層されて圧電アクチュエーター300を構成している。本実施形態では、圧電アクチュエーター300が圧力発生室12内のインクに圧力変化を生じさせる圧力発生手段となっている。ここで、圧電アクチュエーター300は、圧電素子300ともいい、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80を含む部分をいう。また、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を能動部310と称する。本実施形態では、詳しくは後述するが、圧力発生室12毎に能動部310が形成されている。つまり、流路形成基板10上には複数の能動部310が形成されていることになる。そして、一般的には、能動部310の何れか一方の電極を複数の能動部310に共通する共通電極とし、他方の電極を能動部310毎に独立する個別電極として構成する。本実施形態では、第1電極60を個別電極とし、第2電極80を共通電極としているが、これを逆にしてもよい。なお、上述した例では、振動板50及び第1電極60が振動板として作用するが、勿論これに限定されるものではなく、例えば、振動板50を設けずに、第1電極60のみが振動板として作用するようにしてもよい。また、圧電アクチュエーター300自体が実質的に振動板を兼ねるようにしてもよい。
ここで、本実施形態の圧電アクチュエーター300を構成する第1電極60は、圧力発生室12毎に切り分けてあり、圧電アクチュエーター300の実質的な駆動部である能動部310毎に独立する個別電極を構成する。この第1電極60は、圧力発生室12の第2の方向Yにおいては、圧力発生室12の幅よりも狭い幅で形成されている。すなわち、圧力発生室12の第1の方向Xにおいて、第1電極60の端部は、圧力発生室12に対抗する領域の内側に位置している。また、第2の方向Yにおいて、第1電極60の両端部は、それぞれ圧力発生室12の外側まで延設されている。
圧電体層70は、第2の方向Yが所定の幅となるように、第1の方向Xに亘って連続して設けられている。圧電体層70の第2の方向Yの幅は、圧力発生室12の第2の方向Yの長さよりも広い。このため、圧力発生室12の第2の方向Yでは、圧電体層70は圧力発生室12の外側まで設けられている。
圧力発生室12の第2の方向Yにおいて、圧電体層70のインク供給路側の端部は、第1電極60の端部よりも外側に位置している。すなわち、第1電極60の端部は圧電体層70によって覆われている。また、圧電体層70のノズル開口21側の端部は、第1電極60の端部よりも内側(圧力発生室12側)に位置しており、第1電極60のノズル開口21側の端部は、圧電体層70に覆われていない。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト型酸化物からなることができ、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
このような圧電体層70には、各隔壁に対応する凹部71が形成されている。この凹部71の第1の方向Xの幅は、各隔壁の第1の方向の幅と略同一、もしくはそれよりも広くなっている。これにより、振動板50の圧力発生室12の第2の方向Yの端部に対抗する部分(いわゆる振動板50の腕部)の剛性が押さえられるため、圧電アクチュエーター300を良好に変位させることができる。
第2電極80は、圧電体層70の第1電極60とは反対面側に設けられており、複数の能動部310に共通する共通電極を構成する。また、第2電極80は、凹部71の内面、すなわち、圧電体層70の凹部71の側面内に設けるようにしても良く、設けないようにしてもよい。
また、圧電アクチュエーター300の第1電極60からは、引き出し配線である個別配線91が引き出されている。また、第2電極80からは、引き出し配線である共通配線92が引き出されている。さらに、個別配線91及び共通配線92の圧電アクチュエーター300に接続された端部とは反対側の延設された端部には、フレキシブルケーブル120が接続されている。フレキシブルケーブル120は、可撓性を有する配線基板であって、本実施形態では、駆動素子である駆動回路121が実装されている。
このような流路形成基板10のZ1側の面側には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。保持部31は、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列の間に第2の方向Yに2つ並んで形成されている。また、保護基板30には、第2の方向Yで並設された2つの保持部31の間に第3の方向Zに貫通する貫通孔32が設けられている。圧電アクチュエーター300の電極から引き出された個別配線91及び共通配線92の端部は、この貫通孔32内に露出するように延設され、個別配線91及び共通配線92とフレキシブルケーブル120とは、貫通孔32内で電気的に接続されている。なお、個別配線91及び共通配線92と、フレキシブルケーブル120との接続方法は、特に限定されず、例えば、ハンダ付けやろう付けなどのろう接や、共晶接合、溶接、導電性粒子を含む導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)等が挙げられる。
また、保護基板30上には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を流路形成基板10と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40と流路形成基板10とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって画成された第3マニホールド部42と、によって本実施形態のマニホールド100が構成されている。マニホールド100は、圧力発生室12の並設方向である第1の方向Xに亘って連続して設けられており、各圧力発生室12とマニホールド100とを連通する供給路19は、第1の方向Xに並設されている。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口するZ2側の面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、可撓性を有する薄膜からなる封止膜46と、金属等の硬質の材料からなる固定基板47と、を具備する。固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通してフレキシブルケーブル120が挿通される接続口43が設けられている。
また、本実施形態では、図5に示すように、第2マニホールド部18に第1の方向Xに沿って液体の流れを発生させる流れ発生手段として、循環流路110と、循環流路110の途中に設けられたポンプ111とが設けられている。循環流路110は、例えば、連通板15に設けられた循環口151に接続されたフレキシブルチューブにより形成され、ポンプ111により、第2マニホールド部18中の液体に、本実施形態では、図中下から上への流れを形成するように構成されている。また、ポンプ111の下流側には、循環する液体から気泡を除去するために一時的に液体を貯留する液体貯留手段が設けられている。なお、このような第2マニホールド部18中の液体の流れは、連通狭隘路181の開口部182にトラップされた気泡を第1の方向Xの端部方向に移動させて除去するためのものであるから、循環口151は、第2マニホールド部18の連通狭隘路181の開口部182の近傍に開口するように設けるのが好ましい。
なお、循環流路110及びポンプ111からなる流れ発生機構の構成は、これに限定されず、連通板15の内部に、又は連通板15とは別に積層された基板等に設けてもよく、その構成は特に限定されない。また、この場合、液体貯留手段112の替わりに、気泡溜まりなどの構造を設け、気泡を除去した液体を戻すようにすることもできる。
さらに、従来から、液体の乾燥、蒸発などによる粘度上昇や液体中の沈殿しやすい成分などの沈殿防止などの対策として、リザーバー内の液体を循環させる循環機構を備えるヘッドが知られているが、このような従来から知られている循環機構を本発明の流れ発生機構として採用することもできる。
以上説明した記録ヘッド1では、インクを噴射する際に、インクを導入路44から取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路121からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各能動部310に電圧を印加することにより、能動部310と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。
このような記録ヘッド1での本発明の作用効果を図7及び図8を参照して、さらに詳細に説明する。
本実施形態では、第2マニホールド部18の供給路19側に、各供給路19の間に連通板15の厚さ方向の途中まで突設された壁171が第1の方向Xに複数並設されている。そして、壁171の間の流路が連通狭隘路181となり、連通狭隘路181の供給路19とは反対側の開口部182の第1の方向Xの寸法dは、供給路19のピッチdより小さく、例えば、30μm程度となっている。また、各供給路19と、第2マニホールド部18とは、連通狭隘路181のみを介して連通するように構成されている。
よって、このような連通狭隘路181を設けたことにより、開口幅dより大きな径の気泡は、壁171の端面172、173の間の開口部182にトラップされ、供給路19を通って圧力発生室12に入り込むことはない。
また、連通狭隘路181の開口部182の長さ(L+L)は、開口幅dと比較して著しく大きいので、壁171の端面172、173の間に気泡がトラップされて開口部182が塞がれても、開口部182の全体が塞がれることがない。
この様子を模式的に表したのが図7であり、トラップされた気泡A1や気泡A2は、端面172の間や端面173の間の端面172から一番離れた位置に移動して成長するが、その間の開口部182が十分に開口しているので、液体の流れに支障をきたすことはない。
また、このように開口部182の一部にトラップされた気泡A1、A2は、流れ発生手段として設けられた、循環流路110及びポンプ111により形成される第1の方向Xに沿った液体の流れにより、循環流路110を介して液体貯留手段112で気泡を除去されて、元に戻される。
このような構成により、連通狭隘路181を設けることにより、その開口部182の開口幅dより大きな径の気泡は、開口部182でトラップされ、供給路19を通って圧力発生室12に入り込むことはない。
よって、従来技術のように、圧力発生室12に入り込んだ気泡を外部に排出させるための吸引動作をする必要がなく、印刷に用いないインクの消費量が著しく低減することになる。
また、開口部182でトラップされた気泡は、循環流路110を介して外部に排出され、液体貯留手段112で気泡が除去された後、戻されるので、トラップされた気泡を排出する吸引動作も必要がなく、さらに無駄な液体を使用することがないという利点がある。
本実施形態で、連通狭隘路181の開口部182の開口幅dを約30μmとしたのは、水系のインクにおいては、30μm以下の気泡は、時間経過により自然消滅すると知見されたからである。
インクなどの液体中の気泡の挙動を示したのが図8である。図8に示すように、ある閾値S以下の気泡は、時間と共に小さくなり、最後は消滅するが、閾値Sを超える大きさの気泡は、時間と共に径が大きくなることが知られている。これは、液体の種類によりことなり、気泡の挙動を測定することにより、使用する液体における閾値Sを把握することができる。染料を含有する水系インクで閾値Sを測定したところ、閾値Sはだいたい30μmを超えたあたりであった。よって、開口幅dを約30μmとすれば、これを通り抜けた気泡が存在しても、自然消滅するので、圧力発生室12などに気泡が存在することがなくなる。
(実施形態2)
図9〜図11は、本発明の実施形態2に係る連通板の平面図、要部斜視図及び要部断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
本実施形態では、壁171の替わりに、柱271を設けたものである。柱271は、第2マニホールド部18内の供給路19の近傍、第1マニホールド部17側であって、供給路19の間に対応する位置に、第1の方向Xに並設されている。また、柱271は、第2マニホールド部18の第3の方向Zの寸法と同一の寸法Lを有し、第1の方向Xの間隔、すなわち、開口幅がdとなるように設けられている。さらに、柱271は、第2マニホールド部18の第1の方向Xに沿った全体に並設され、並設された柱271により、第2マニホールド部18が、第1マニホールド部17側と、供給路19側の二つに分割されている。そして、第1マニホールド側の第2マニホールド部18と、供給路19側の第2マニホールド部18とは、柱271間の連通狭隘路181のみを介して連通している構成となっている。なお、かかる構成では、供給路19側の第2マニホールド部18である流路183も共通流路となる。
また、連通狭隘路181の開口部182の開口幅dは、実施形態1と同様に約30μmとし、開口部182の第1の方向Xと交差する方向の長さ、すなわち、開口幅dに交差する方向の長さは上述したとおり、寸法Lとなっており、開口幅dと比較して著しく大きく、開口部182の長さLが連通部材の厚さ方向の寸法と同等となっている。
よって、このような連通狭隘路181を設けたことにより、開口幅dより大きな径の気泡は、柱271の端面272の間の開口部182にトラップされ、供給路19を通って圧力発生室12に入り込むことはない。
また、連通狭隘路181の開口部182の長さLは、開口幅dと比較して著しく大きいので、柱271の端面272の間に気泡がトラップされて開口部182の一部が塞がれても、開口部182の全体が塞がれることがない。
この様子を模式的に表したのが図11であり、トラップされた気泡A3は、端面272の間の供給路19から一番離れた位置に移動して成長するが、供給路19に近い部分の開口部182が十分に開口しているので、液体の流れに支障をきたすことはない。
また、このように開口部182の一部にトラップされた気泡A3は、流れ発生手段として設けられた、循環流路110及びポンプ111により形成される第1の方向Xに沿った液体の流れにより、循環流路110を介して液体貯留手段112で気泡を除去されて、元に戻される点は、実施形態1と同様である。
このような構成により、連通狭隘路181を設けることにより、その開口部182の開口幅dより大きな径の気泡は、開口部182でトラップされ、供給路19を通って圧力発生室12に入り込むことはない。
よって、従来技術のように、圧力発生室12に入り込んだ気泡を外部に排出させるための吸引動作をする必要がなく、印刷に用いないインクの消費量が著しく低減することになる。
また、開口部182でトラップされた気泡は、循環流路110を介して外部に排出され、液体貯留手段112で気泡が除去された後、戻されるので、トラップされた気泡を排出する吸引動作も必要がなく、さらに無駄な液体を使用することがないという利点がある。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、実施形態1の壁171は、第2マニホールド部18の第3の方向Zの途中までの高さとしたが、第2マニホールド部18の寸法と同一の寸法としてもよい。この場合、開口部182の長さは、実施形態2と同様なL3となり、実施形態2と同様な効果を奏するものとなる。
また、上述した実施形態2において、柱271の形状、位置などは上述したものに限定されるものではない。柱271の断面形状は矩形状に限定されず、多角形状や円形であってもよい。また、柱271の第2の方向Yに沿った位置は、特に限定されないが、第2マニホールド部18の第2の方向Yの長さの半分よりも供給路19側に設けられているのが好ましい。また、循環流路110を接続する循環口115を設ける位置との関係から、トラップされた気泡が液体の流れで移動しやすい位置としてもよい。
また、柱271の第1の方向Xに沿った位置も特に限定されず、上述したように、供給路19の間に設ける必要はなく、また、供給路19の数に対応して設ける必要もない。いずれにしても、並設された柱271によって、分割された、第1マニホールド部側の第2マニホールド部18と、供給路19側の第2マニホールド部18とが、柱271間の連通狭隘路181のみを介して連通している構成となっていればよい。
また、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
このような記録ヘッド1は、インクジェット式記録装置Iに搭載される。図12は、本実施形態のインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図12に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、記録ヘッド1は、液体供給手段を構成するカートリッジ2が着脱可能に設けられ、この記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、インク供給手段であるカートリッジ2がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体供給手段を装置本体4に固定して、液体供給手段と記録ヘッド1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体供給手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、上述したインクジェット式記録装置Iでは、記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。また、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置Iを挙げて説明したが、上述した他の液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置にも用いることが可能である。
I…インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、1…インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、2…カートリッジ、10…流路形成基板(基板)、11…隔壁、12…圧力発生室、15…連通板、16…ノズル連通路、17…第1マニホールド部、18…第2マニホールド部(凹部)、19…供給路、20…ノズルプレート、21…ノズル開口、30…保護基板、40…ケース部材、45…コンプライアンス基板、50…振動板、60…第1電極、70…圧電体層、71…凹部、80…第2電極、91…個別配線、92…共通配線、100…マニホールド、120…フレキシブルケーブル、121…駆動回路、171…壁、172、173…端面、181…連通狭隘路、182…開口部、271…柱、272…端面、300…圧電アクチュエーター(圧力発生手段)、310…能動部

Claims (8)

  1. 液体を吐出するノズル開口に連通する圧力発生室が第1の方向に複数並んで形成された流路形成基板と、
    複数の前記圧力発生室に共通して連通するマニホールドと前記圧力発生室とを連通する流路を有する連通部材と、
    を具備し、
    前記連通部材の前記流路は、前記複数の圧力発生室と一対一で連通する複数の供給路と、これら複数の供給路と連通すると共に前記マニホールドの少なくとも一部を構成する連通流路とを含み、
    前記連通流路の前記供給路側には、複数の連通狭隘路が設けられ、
    該連通狭隘路の前記供給路側とは反対側の開口部の前記第1の方向の開口幅が前記供給路のピッチよりも小さく、
    前記連通狭隘路の前記供給路側とは反対側の前記連通流路に前記第1の方向に沿って液体の流れを発生させる流れ発生機構を具備し、
    前記連通狭隘路は、前記連通部材の厚さ方向及び前記第1の方向と直交する第2の方向の一方側に位置する前記連通部材から、前記第2の方向の他方側へと伸びる壁により画成され、
    前記供給路は、前記連通狭隘路の前記第2の方向の前記一方側の端部と、前記供給路と、の間の距離が、前記連通狭隘路の前記第2の方向の前記他方側の端部と、の間の距離よりも長くなる前記第2の方向における位置において、前記連通狭隘路と連通することを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記連通狭隘路の前記開口部の前記第1の方向と交差する方向の長さが、前記開口部の前記第1の方向の開口幅より大きいことを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記連通狭隘路の前記供給路とは反対側の前記開口部の前記第1の方向の寸法は、30μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記連通狭隘路の前記供給路とは反対側の前記開口部の前記第1の方向の寸法は、前記液体中で自然消滅する気泡の寸法であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記流れ発生機構は、前記マニホールド内の液体を循環させる循環機構であることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記流れ発生機構は、前記連通狭隘路にトラップされた気泡を前記第1の方向に移動させて除去することが可能なように、前記連通狭隘路の前記開口部の近傍に設けられた循環口から液体の流れを発生させることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記連通狭隘路の前記開口部の前記第1の方向の長さと、前記連通狭隘路の前記開口部の前記厚さ方向の長さと、の合計は、前記連通部材の前記厚さ方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 請求項1〜の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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