JP2005125601A - インクジェットヘッド - Google Patents

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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
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Abstract

【課題】インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡を短時間で確実に除去可能なインクジェットヘッドとする。
【解決手段】記録媒体にインクを吐出するノズル201を有するインクジェットヘッド1である。ノズルと当該ノズルにインクを供給するインク流路5の側壁32との最長距離Pが150μm以下であり、かつノズルを備えた面におけるインク流路の縦横比であるアスペクト比が1.3以上である。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットプリンタに備えられるインクジェットヘッドに関する。
従来、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体にインクを吐出して所定の画像を記録するインクジェットプリンタが提案され、実用化されている。前記インクジェットプリンタは、インクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドを備えており(例えば、特許文献1参照。)、例えばシリアル方式のインクジェットプリンタでは、前記インクジェットヘッドを所定の方向に移動させながらノズルから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、記録媒体に所定の画像を記録するようになっている。
特開平11−342606号公報
ところで、前記したようなインクジェットプリンタでは、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に気泡が発生してしまうことがある。インク流路内にこのような気泡があると、ノズルからのインク吐出量が不安定になったり、インク吐出に必要な圧力を発生できなかったりする等、インク吐出に不具合が生じる可能性がある。
そのため、発生した気泡を除去する、所謂エア抜きを行う必要がある。
ここで、従来、発生した気泡のエア抜きとしては、ノズルの吐出口からポンプ等で吸引することにより、気泡をインクと共に排出する方法が採られてきた。しかし、例えば直径が50μm以下の小さな気泡や、ノズルからの距離が150μm以上の遠い位置にある気泡などは、前記したような吸引によるエア抜きで排出させることが難しく、インク流路内に気泡が残留してしまう場合があった。
そこで近年、発生した気泡のエア抜きとして、インク流路内のインクに気泡を溶かすことにより気泡を消滅させる方法が考えられるようになってきた。特に、インクジェットプリンタで使用されるインクが水系インクである場合はインクに気泡が溶けやすいため、有効であるとされている。
しかしながら、インクジェットヘッドにおけるインク流路の大きさや形状等によって気泡が除去されるまでの時間や除去できる気泡の量が異なり、インク流路内に気泡が長く残って不具合が解消されない場合が生じていた。
そこで、本発明はの課題は、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡を短時間で確実に除去可能なインクジェットヘッドを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
記録媒体にインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドであって、
前記ノズルと当該ノズルにインクを供給するインク流路の側壁との最長距離が150μm以下であり、かつノズルを備えた面におけるインク流路の縦横比であるアスペクト比が1.3以上であることを特徴としている。
このように請求項1に記載の発明によれば、ノズルと当該ノズルにインクを供給するインク流路の側壁との最長距離が150μm以下であるため、インク流路内のインクが滞留せずに入れ替わりやすくなる。これにより、気泡周辺のインクにおける気体の溶解濃度が飽和状態に達する前に、インクを入れ替えることができ、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡を短時間で確実に除去することができる。
また、ノズルを備えた面におけるインク流路の縦横比であるアスペクト比が1.3以上であるため、例えばインクジェットヘッドが高精細な画像形成のために多ノズル化されている場合に、ノズルとインク流路の側壁との最長距離が短くなることによりインク流路とインク流路の間の側壁を必要以上に薄くしないで済む。このようにすることにより、インクジェットヘッドにおけるインク吐出に必要な強度を保ち、高精細な画像形成のために多ノズル化を図りながら、インク流路内に発生した気泡を除去することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記インクが水系インクであることを特徴としている。
このように請求項2に記載の発明によれば、インクが水系インクであるため、インクに気泡が溶けやすく、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡をより短時間で確実に除去することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
凹形状の溝部を複数並べた形状の部材と、
前記溝部を覆うカバープレートと、
を備えており、
前記双方の部材により、前記ノズルを備えた面による断面が長方形状となる複数のインク流路を備える構成となっていることを特徴としている。
このように請求項3に記載の発明によれば、凹形状の溝部を複数並べた形状の部材と、溝部を覆うカバープレートとを備えており、双方の部材により、ノズルを備えた面による断面が長方形状となる複数のインク流路を備える構成となっているため、インク流路内に発生した気泡を請求項1の発明により短時間で確実に除去できるインクジェットヘッドの形状とすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記凹形状の溝部を複数並べた形状の部材が、電圧の印加によって剪断モード型の変位をする複数の溝部を切削加工によって形成した圧電性基板であることを特徴としている。
このように請求項4に記載の発明によれば、凹形状の溝部を複数並べた形状の部材が、電圧の印加によって剪断モード型の変位をする複数の溝部を切削加工によって形成した圧電性基板であるため、インク流路内に発生した気泡を請求項1の発明により短時間で確実に除去できるインクジェットヘッドの構成とすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、気泡周辺のインクにおける気体の溶解濃度が飽和状態に達する前に、インクを入れ替えることができ、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡を短時間で確実に除去することができると共に、インクジェットヘッドにおけるインク吐出に必要な強度を保ち、高精細な画像形成のために多ノズル化を図りながら、インク流路内に発生した気泡を除去することができるため、インク吐出に不具合が生じることを防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
請求項2に記載の発明によれば、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡をより短時間で確実に除去することができるため、インク吐出に不具合が生じることを確実に防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
請求項3に記載の発明によれば、インク流路内に発生した気泡を請求項1の発明により短時間で確実に除去できるインクジェットヘッドの形状とすることができるため、インク吐出に不具合が生じることをより確実に防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、インク流路内に発生した気泡を請求項1の発明により短時間で確実に除去できるインクジェットヘッドの構成とすることができるため、インク吐出に不具合が生じることをさらに確実に防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
以下、本発明の一実施形態におけるインクジェットヘッドについて、図面を参照して説明する。ただし、以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
なお、このインクジェットヘッドは、印刷装置として搭載することによってインクジェットプリンタに使用することが可能となっている。
図1は、剪断モード型のインクジェットヘッド1を示す図である。インクジェットヘッド1は、記録媒体に対してインク、特に水系インクを吐出するノズル201が形成されたノズルプレート2を備えている。ノズルプレート2は、金属や樹脂、具体的には、ステンレス、ポリイミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン等から形成されている。
前記ノズルプレート2には、基板下層301と基板上層302とを接合して形成された圧電性基板3が固着されている。
この圧電性基板3は、所定の長さを有し平行に並べられた複数の凹形状の溝部30,…と、平坦な面31とを有している。複数の溝部30,…は、図2に示すように、ノズルプレート2の側が開口するとともに、その反対側が浅くなって面31に連続している。また、前記溝部30,…は、円盤状の砥石(ダイシングブレード)等の公知の切削機を用いて、所定ピッチで切削又は研削することにより凹形状に形成されている。さらに、溝部30の内部には金属電極33が、スパッタリング法、真空蒸着法、電解めっき法、無電解めっき法等により形成され、面31に形成された金属電極34と連続している。
この圧電性基板3は、有機材料や非金属材料など、電界を加えることにより変形を生じる公知の圧電性材料から形成されている。
ここで、有機材料としては、ポリフッ化ビニリデン等の有機ポリマーや、有機ポリマーと無機物とのハイブリッド材料等が挙げられる。
非金属材料としては、成形や焼成等の工程を経て形成されるものと、成形及び焼成を必要としないで形成されるものとがある。
このうち、成形や焼成等の工程を経て形成されるものとしては、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のセラミックスが好ましいが、BaTiO3、ZnO、LiNbO3、LiTaO3等のセラミックスを用いてもよい。PZTとしては、PZT(PbZrO3−PbTiO3)と、第三成分添加PZTとがある。添加する第三成分としてはMg、Nb、Mn、Sb、Co等がある。
また、成形及び焼成を必要としないで形成されるものとしては、例えばゾル−ゲル法や、積層基板コーティング法等で形成されるものがある。
以下、本実施の形態においては、圧電性基板3はPZT(PbZrO3−PbTiO3)のセラミックスから形成されていることとして説明する。
圧電性基板3の上面には、カバープレート4が配設されている。
カバープレート4は、溝部30,…の開放側の一部を閉塞することにより、溝部30,…との間に、前記ノズル201にインクを供給するインク流路5,…を形成するようになっている。当該インク流路5,…は、前記ノズル201を備えた面、すなわちノズルプレート2の平面による断面が長方形状となるように構成されている。
また、本実施の形態においては、図3に示すように、前記ノズルプレート2のノズル201が、前記インク流路5におけるノズルプレート2に接する面の略中心位置に配置されるようになっている。そして、前記インク流路5においては、前記ノズル201と当該インク流路5の側壁32との最長距離Pが150μm以下となるように、溝部30が形成されている。
なお、前記最長距離Pを算出する場合には、図3におけるインク流路5の左右に位置する側壁32,32だけでなく、図3におけるインク流路5の上部に位置する前記カバープレート4及び図3におけるインク流路5の下部に位置する溝部30の底面も側壁ということとする。
本実施の形態では、図3におけるノズル201の周縁部分と、側壁32とカバープレート4とで形成されるインク流路5の右上又は左上の角部との距離が最長距離Pとなっており、この距離が150μm以下となっている。
さらに、ノズル201を備えた面、すなわちノズルプレート2に接する面におけるインク流路5の縦の長さQと横の長さRの比(Q/R)であるアスペクト比が1.3以上となるように溝部30が形成されている。
本実施の形態のインク流路5の具体的な寸法としては、インクジェットヘッド1におけるノズルピッチが180dpiとなるようにインク流路5の溝部30が形成されており、インク流路5の縦の長さQである溝部30の深さが300μm、インク流路5の横の長さRである溝部30の幅が70μmとなっており、アスペクト比は4.29となっている。また、本実施の形態では、ノズル201の径が20μmであり、前記した最長距離Pは144μmとなっている。
また、カバープレート4には、溝部30,…の開放側の他の一部を覆う切欠部40が形成されており、この切欠部40は圧電性基板3との間にインク溜め6を形成している。インク溜め6は、インク流路5と連通しており、インク供給管60からインクが供給されるようになっている。
なお、カバープレート4は、有機材料からなることとしても良いが、アルミナや窒化アルミニウム、ジルコニア、シリコン、窒化シリコン、シリコンカーバイド、石英、PZT等からなることとしても良い。
また、圧電性基板3の底面にはフレキシブルプリント回路(図示省略)が設けられており、フレキシブルプリント回路は導線(図示省略)及び異方性導電フィルム(図示省略)を介して金属電極34と電気的に接続されている。フレキシブルプリント回路は駆動制御基板(図示省略)に設けられており、金属電極33に電圧を印加するようになっている。
次に、以上のように構成されたインクジェットヘッド1の動作について説明する。
このインクジェットヘッド1がインクを吐出する際には、まず、金属電極33のうちの金属電極33a,33b(図4(a)参照)に正の駆動電圧が印加され、かつ金属電極33c,33dが接地される。これにより、図4(b)に示すように、それぞれの側壁32に矢印の方向の駆動電界が発生する。駆動電界の方向は圧電性基板3の分極方向と直交しているため、各側壁32はインク流路5の内部方向に急激に剪断変形する。そして、この変形によってインク流路5の容積が減少してインク圧力が急速に増大し、圧力波が発生してノズル201からインク滴が吐出される。一方、駆動電圧の印加が停止されると、各側壁32が変形前の位置(図4(a)参照)に徐々に戻るため、インク流路5の内部のインク圧力が徐々に低下する。そして、インク供給管60からインク流路5にインクが供給される。
ここで、インクジェットヘッド1のインク流路5の中に気泡が発生した場合、そのまま放置しておいても発生した気泡の径によってはインクに溶けて消滅し、除去することができる。特にインクが水系インクの場合にはインクに気泡が溶けやすいため、気泡が消滅しやすい。
例えば、図5の(a)に結果を示す、発生した気泡の径と当該気泡を放置して気泡が消滅するまでの時間を計測した実験によれば、50μm以下の径の気泡であれば、そのまま放置しておけば気泡が当該気泡周辺のインクに溶けて、いずれ気泡が消滅することが分かる。しかし、60μm以上の径の気泡が発生した場合には、気泡周辺のインクにおける気体の溶解濃度が飽和状態に達してしまうため、気泡がインクに溶けきらず消滅させることができず、除去できない。また、50μm以下の径の気泡であっても、例えば40μmや50μmの径の気泡の場合には、消滅するまでに膨大な時間が掛かってしまう。
そのため、インクを流動させて気泡周辺のインクにおける気体の溶解濃度が飽和状態に達する前にインクを入れ替えることにより、大きな径の気泡も消滅させることができ、さらに短時間で気泡を消滅させ、除去することができるようにした。気泡が発生した状態でインクを放置した場合と、気泡が発生した状態のインクを流動させた場合のそれぞれで気泡が消滅するまでの時間を計測した実験の結果を図5の(b)に示す。この実験では、インクを吸引することにより流動させ、単に放置した場合と比較した。なお、インクを吸引するインク排出口(インクジェットヘッド1のノズル201に該当する。)と気泡の間の距離は100μmとした。その結果、インクを吸引した場合には、インクを放置した場合と比べて、気泡が消滅するまでの時間が短くなることが分かった。特に、径の大きな気泡ほど、放置時に比べて吸引時の気泡消滅時間が短くなる割合が大きくなる。
次に、インクを吸引することで流動させて気泡を消滅させて除去する場合において、インクを吸引する前記インク排出口と気泡の間の距離を変えて、気泡が消滅するまでの時間を比較する実験を行った。なお、この実験では、50μmの径の気泡を発生させ、この気泡が消滅するまでの時間を計測した。その実験の結果を図5の(c)に示す。ここで、前記距離が150μm以下では、気泡周辺のインクが頻繁に入れ替わることから気泡が消滅するまでの時間が10秒以内となり、インクジェットヘッドとして実用上問題がないと言える。しかし、距離が180μm以上では、気泡周辺のインクが頻繁に入れ替わらなくなるため気泡消滅時間が50秒以上となってしまい、インクジェットヘッドとして実用上問題が生じる時間となってしまう。
このような実験結果に基づき、インクジェットヘッド1のノズル201と、気泡の発生する可能性のある位置との最長距離が150μm以下となるように、インクジェットヘッド1のノズル201とインク流路5の側壁との最長距離Pを150μm以下と設定した。
また、このとき、ノズルプレート2に接する面におけるインク流路5の縦の長さQと横の長さRの比(Q/R)であるアスペクト比を1.3以上としておけば、例えばインクジェットヘッド1が高精細な画像形成のために多ノズル化されている場合に、ノズル201とインク流路5の側壁との最長距離Pが短くなってもインク流路5とインク流路5の間の側壁32を所定値以上の厚さに保つことができる。このようにすることにより、インクジェットヘッド1におけるインク吐出に必要な強度を保ち、高精細な画像形成のために多ノズル化を図りながら、インク流路5内に発生した気泡を除去することができる。
以上のように、本実施の形態におけるインクジェットヘッドによれば、ノズルと当該ノズルにインクを供給するインク流路の側壁との最長距離が150μm以下であるため、インク流路内のインクが滞留せずに入れ替わりやすくなる。これにより、気泡周辺のインクにおける気体の溶解濃度が飽和状態に達する前に、インクを入れ替えることができ、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡を短時間で確実に除去することができる。
また、ノズルを備えた面におけるインク流路の縦横比であるアスペクト比が1.3以上であるため、例えばインクジェットヘッドが高精細な画像形成のために多ノズル化されている場合に、ノズルとインク流路の側壁との最長距離が短くなることによりインク流路とインク流路の間の側壁を必要以上に薄くしないで済む。このようにすることにより、インクジェットヘッドにおけるインク吐出に必要な強度を保ち、高精細な画像形成のために多ノズル化を図りながら、インク流路内に発生した気泡を除去することができる。
その結果、インク吐出に不具合が生じることを防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
また、本実施の形態では、インクが水系インクであるため、インクに気泡が溶けやすく、インクジェットヘッドにおけるインク流路内に発生した気泡をより短時間で確実に除去することができる。
その結果、インク吐出に不具合が生じることを確実に防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
さらに、本実施の形態では、凹形状の溝部を複数並べた形状の部材と、溝部を覆うカバープレートとを備えており、双方の部材により、ノズルを備えた面による断面が長方形状となる複数のインク流路を備える構成となっているため、インク流路内に発生した気泡を前記した構成により短時間で確実に除去できるインクジェットヘッドの形状とすることができる。
その結果、インク吐出に不具合が生じることをより確実に防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
またさらに、本実施の形態では、凹形状の溝部を複数並べた形状の部材が、電圧の印加によって剪断モード型の変位をする複数の溝部を切削加工によって形成した圧電性基板であるため、インク流路内に発生した気泡を前記した構成により短時間で確実に除去できるインクジェットヘッドの構成とすることができる。
その結果、インク吐出に不具合が生じることをさらに確実に防止して良好なインク吐出を行うことができ、解像度の高い良好な画像形成を行うことができる。
なお、本発明に係るインクジェットヘッドとしては、前記した実施形態に限るものではなく、他の構成のものにも適用可能である。
例えば、インクジェットヘッドは、ヘッドチップに圧電素子を備える構成とは限らず、例えばヒータを備える構成としてもよい。
また、本発明に係るインクジェットヘッドを適用可能なインクジェットプリンタとしては、キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを主走査方向に往復移動させるとともに、記録媒体を副走査方向に搬送させながら、インクジェットヘッドからインクを吐出させて、画像を形成するシリアルヘッド方式のインクジェットプリンタでも良いし、プリンタ本体に固定されたインクジェットヘッドからインクを吐出させるとともに、記録媒体を搬送させて、画像を形成するラインヘッド方式のインクジェットプリンタでも良い。
本発明の一実施形態に係るインクジェットヘッドを示す斜視図である。 図1のインクジェットヘッドにおけるインク流路の一部を示す断面図である。 図1のインクジェットヘッドにおけるインク流路の一部をノズルプレート側から見た図である。 インクジェットヘッドの動作を説明するための図である。 インクジェットヘッドにおける各種気泡除去実験の結果を示す表である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
3 圧電性基板
4 カバープレート
5 インク流路
30 溝部
32 側壁
33,33a,33b,33c,33d,34 金属電極
201 ノズル
P ノズルと側壁との最長距離
Q 溝部の深さ(インク流路の縦の長さ)
R 溝部の幅(インク流路の横の長さ)

Claims (4)

  1. 記録媒体にインクを吐出するノズルを有するインクジェットヘッドであって、
    前記ノズルと当該ノズルにインクを供給するインク流路の側壁との最長距離が150μm以下であり、かつノズルを備えた面におけるインク流路の縦横比であるアスペクト比が1.3以上であることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 請求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    前記インクが水系インクであることを特徴とするインクジェットヘッド。
  3. 請求項1又は2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    凹形状の溝部を複数並べた形状の部材と、
    前記溝部を覆うカバープレートと、
    を備えており、
    前記双方の部材により、前記ノズルを備えた面による断面が長方形状となる複数のインク流路を備える構成となっていることを特徴とするインクジェットヘッド。
  4. 請求項3に記載のインクジェットヘッドにおいて、
    前記凹形状の溝部を複数並べた形状の部材が、電圧の印加によって剪断モード型の変位をする複数の溝部を切削加工によって形成した圧電性基板であることを特徴とするインクジェットヘッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009542423A (ja) * 2005-07-07 2009-12-03 ザール テクノロジー リミテッド 液滴付着方法および装置
JP2018099822A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 セイコーエプソン株式会社 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置

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