JP4089469B2 - モータ駆動装置及び記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータを駆動する装置及びそのモータ駆動装置を備えた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、記録装置の1つであるインクジェット式プリンタは、給紙トレイにセットされた記録媒体である用紙を供給手段により1枚ずつ給紙し、搬送手段により副走査方向に間欠的に設定量ずつ送りつつ、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録へッドにより記録するようになっている。そして、供給手段及び搬送手段は、紙送りモータにより駆動され、キャリッジは、キャリッジモータにより駆動され、紙送りモータ及びキャリッジモータは、モータ駆動装置により駆動されるようになっている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−323090号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述したインクジェット式プリンタに配設されている紙送りモータやキャリッジモータは、ロータの停止相がA相とB相の両方のコイルから励磁されている2相の位置であるため、モータの分解能は極数で決まってしまう。すなわち、モータの分解能を高めるには、極数を増加させる必要があるが、その増加は機械的なものであるために限界がある。
【0005】
また、インクジェット式プリンタに配設されているモータ駆動装置は、モータの出力トルクが一定となるように、A相とB相は1つのVREFの値に対して、AB相独立した4Bitの分解能を持つDACによって決定され供給される。そして、図15に示すような分解能になる。すなわち、モータの出力トルクの大きさは、A相とB相の各電流値の合成ベクトルで表されるが、その合成ベクトルの先端の軌跡が図16に示すような円を描くようにA相とB相の各電流値を可変させて供給している。
ところが、1つのVREFの値に対して円を描くように電流選択回路を選んでしまうと、マイクロステップ駆動中のベクトルの方向の間隔は一定とはならないため、停止角度精度が悪くなってしまう。また、ベクトルの方向の間隔を一定にするように電流選択回路を選んでしまうと、ベクトルの大きさが一定にならないため、同じく停止角度精度が悪くなってしまう。
【0006】
また、インクジェット式プリンタに配設されているモータ駆動装置は、モータの出力トルクが一定となるように、A相とB相は独立で電流を例えば500mA〜1000mAで可変させて供給している。すなわち、モータの出力トルクの大きさは、A相とB相の各電流値の合成ベクトルで表されるが、その合成ベクトルの先端の軌跡が図16に示すような円を描くようにA相とB相の各電流値を可変させて供給している。
【0007】
ところが、2相の位置ではトルク損失に打ち勝つだけの吸引力を発揮するため図17において上方の点が示すロータの停止角度をとるが、1相の位置では吸引力が2相の位置での吸引力よりも小さくなるため図において下方の点が示すロータの停止角度となり、ロータの停止角度精度は図に示すようなばらつきが生じている。なお、2相から2相までの角度は7.5度であり、その中間位置にある1相までの角度は3.75度である。
【0008】
本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされたものであり、1相励磁または2相励磁の入力電流またはパルス数を変化させることにより、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができるモータ駆動装置及びそのモータ駆動装置を備えた記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明のモータ駆動装置では、1相の位置での吸引力が2相の位置での吸引力よりも小さく、出力トルクが一定となるようにA相とB相が独立で電流を供給するモータ駆動装置であって、1相の位置においてマイクロステップ駆動のステップ数を8/ 16ステップから9/ 16ステップとする駆動手段を備えることにより前記1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することを特徴としている。
【0010】
これにより、1相の位置でもトルク損失に打ち勝つだけの吸引力を発揮させることができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0011】
また、1相の位置での吸引力と2相の位置での吸引力をバランスさせることができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0012】
また、1相の位置でもトルク損失に打ち勝つだけの吸引力を発揮させ、かつ1相の位置での吸引力と2相の位置での吸引力をバランスさせることができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0013】
また、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0014】
また、2相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0015】
また、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することができ、かつ2相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0016】
これにより、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向をダンピングにより補正することができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0017】
上記目的達成のため、本発明の記録装置では、モータにより駆動する搬送手段を用いて記録媒体を搬送しつつ、モータにより移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドを用いて前記記録媒体に記録する記録装置において、上記各モータ駆動装置を備えたことを特徴とする。
【0018】
これにより、上記各作用・効果を奏する記録装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外部構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。
【0021】
このインクジェット式プリンタ100は、全体が幅方向に長く延びる直方体状の上部ハウジング101と下部ハウジング102を備えている。上部ハウジング101と下部ハウジング102は、スナップフィットにより締結されている。
【0022】
上部ハウジング101の後方側には、給紙口103が形成されている。この給紙口103には、給紙される用紙が積層載置される給紙トレイ110及びこの給紙トレイ110の一端側に揃えられる給紙ガイド111が配設されている。給紙トレイ110は、給紙ガイド111から斜め上後方へ突き出るように配設されており、用紙を傾斜した状態で保持するようになっている。
【0023】
上部ハウジング101の前方側には、排紙口104が形成されている。この排紙口104には、排紙される用紙が積層載置される排紙スタッカ120が配設されている。排紙スタッカ120は、不使用時は排紙口104から下部ハウジング102の裏面側に収納可能に、使用時は排紙口104から斜め上前方へ引出可能に配設されており、用紙を傾斜した状態で受けるようになっている。
【0024】
さらに、排紙口104には、排紙スタッカ120が引き出された時に、排紙スタッカ120の非排紙側端部を幅方向に沿って保持するスタッカ保持部121が設けられている。なお、図1では、排紙スタッカ120は、下部ハウジング102の裏面側に収納された状態が示されている。
【0025】
上部ハウジング101の上部から前面にかけて窓部105が形成されている。この窓部105は、透明もしくは半透明な湾曲した開閉自在なカバー106によって覆われている。このカバー106を開放することにより、インクカートリッジの交換作業や内部機構のメンテナンス作業等を容易に行うことができる。また、上部ハウジング101の左後方側には、押しボタン式のパワー系のスイッチ131と操作系のスイッチ132が配設されている。
【0026】
図2は、図1のインクジェット式プリンタ100の上部ハウジング101を取り外したときの内部構成の全体を斜め前方から見た斜視図、図3は、その主要部の断面側面図である。下部ハウジング102上には、プリンタコントローラを構成する図2に示すメイン基板130が縦置きに配置されていると共に、プリントエンジンを構成する図2に示す記録手段140と、図3に示す用紙の供給手段150及び搬送手段160等が配設されている。
【0027】
メイン基板130には、図示しないCPU、ROM、RAM、ASIC等の制御素子や記憶素子、及びその他の各種回路素子が装着されており、その上端には、上述したパワー系のスイッチ131や操作系のスイッチ132が押された時にそれぞれ発光することによりユーザがスイッチONを確認し得るように配置された発光ダイオード133、134が突設されている。
【0028】
記録手段140は、キャリッジ141、記録ヘッド142、キャリッジモータ143、タイミングベルト144、吸引ポンプ145等を備えている。搬送手段160により搬送される用紙は、キャリッジモータ143とタイミングベルト144により走査されるキャリッジ141に搭載された記録ヘッド142により記録されるようになっている。この記録ヘッド142は、フルカラー印刷が可能なように、キャリッジ141内に収納された例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの計4色のインクカートリッジ146から各色インクが供給されるようになっている。
【0029】
供給手段150は、給紙トレイ110、給紙ガイド111、給紙ローラ151、ホッパ152、分離パッド153等を備えている。給紙トレイ110に積層載置され給紙ガイド111により揃えられた用紙Pは、給紙ローラ151の回転に伴うホッパ152の上昇により分離パッド153で給紙ローラ151に押付けられ、最上位の用紙Pから1枚ずつ分離されて搬送手段160へ給送されるようになっている。
【0030】
搬送手段160は、紙送りローラ161と従動ローラ162、排紙ローラ163とギザローラ164、紙送りモータ165、排紙スタッカ120等を備えている。供給手段150から供給される用紙Pは、紙送りモータ165により駆動されている紙送りローラ161と従動ローラ162に挟持されて記録手段140へ搬送され、さらに紙送りモータ165により駆動されている排紙ローラ163とギザローラ164に挟持されて排紙スタッカ120へ搬送されるようになっている。
【0031】
図4は、第1の実施形態に係る上記キャリッジモータ143及び紙送りモータ165を駆動するモータ駆動装置の概略を示すブロック図である。このモータ駆動装置180は、DACが外部から入力される基準電圧VREF3により所定の電流を選択し、電流にしたがって外部へ出力するようになっており、公知の回路構成として上記メイン基板130に装着されている。
【0032】
このような構成のモータ駆動装置180は、マイクロステップ駆動中の合成ベクトルの方向の間隔を一定にし、かつ、大きさを一定にしている。すなわち、図5に示すように、合成ベクトルの大きさ一定、合成ベクトルの方向の間隔一定、合成ベクトルの方向の間隔一定かつ大きさ一定の各場合についてDAC、VREF3の値を選択すると、図6に示すように、合成ベクトルの大きさ一定、合成ベクトルの方向の間隔一定、合成ベクトルの方向の間隔一定かつ大きさ一定としていくにしたがって駆動方式は真円に近づき、かつ、間隔も一定となり、図7に示すように、合成ベクトルの大きさ一定、合成ベクトルの方向の間隔一定、合成ベクトルの方向の間隔一定かつ大きさ一定としていくにしたがって1相から1相までの間のマイクロステップ駆動中の停止角度精度を向上させることができる。具体的には合成ベクトルの大きさ一定、合成ベクトルの方向の間隔一定、合成ベクトルの方向の間隔一定かつ大きさ一定のときの各停止角度誤差は30%、15%、7.5%と向上している。
【0033】
以上のように、マイクロステップ駆動中のどの位置でも励磁電流ベクトルの方向の間隔が一定で、かつ、大きさが一定のため、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。なお、上記モータ駆動装置180は、マイクロステップ駆動中の合成ベクトルの方向の間隔を一定にするだけでも良い。これによってもマイクロステップ駆動中の停止角度精度が良くなる。また、マイクロステップ駆動中の合成ベクトルの大きさを一定にするだけでも良い。これによってもマイクロステップ駆動中の停止角度精度が良くなる。また、バイポーラやユニポーラのモータに対して同様に適用することができる。
【0034】
図8は、第2及び第3の実施形態に係る上記キャリッジモータ143及び紙送りモータ165を駆動するモータ駆動装置の概略を示すブロック図である。このモータ駆動装置170は、電流選択回路171が外部から入力される基準電圧VREF1、VREF2により所定の電流を選択し、制御ロジック回路172がその選択された電流にしたがってトランジスタ173を介して外部へ出力するようになっており、公知の回路構成として上記メイン基板130に装着されている。
【0035】
このような構成のモータ駆動装置170は、1相励磁の入力電流を上昇させることにより磁気バランスを変化させ、1相の位置でもトルク損失に打ち勝つだけの吸引力を発揮させるようにしている。すなわち、図9に示すように、第1象限の45度の位置の2相からB相軸の位置の1相までの間は、B相の電流値を最大で1.4倍まで高めることにより、また、第2象限の−45度の位置の2相からA相軸の位置の1相までの間は、A相の電流値を最大で1.4倍まで高めることにより、磁気バランスを変化させて1相の位置でもトルク損失に打ち勝つだけの吸引力を発揮させるようにしている。
【0036】
これにより、2相から2相までの間の1相での停止角度は、図10に示すように、1相励磁の入力電流を600mA、850mA、1000mA、1200mAと上昇させるにしたがって精度を向上させることができる。具体的には、1相励磁の入力電流が600mA、850mA、1000mA、1200mAのときの各停止角度は2.15度、3度、3.25度、3.3度となり、基準値3.75度に対する精度は43%、20%、13%、12%と向上している。
【0037】
以上のように、1相の位置でもトルク損失に打ち勝つだけの吸引力を発揮させることができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。なお、上記モータ駆動装置170は、2相励磁の入力電流を下降させることにより磁気バランスを変化させ、1相の位置での吸引力と2相の位置での吸引力をバランスさせるようにしてもよい。これによっても、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。また、上記モータ駆動装置170は、1相励磁の入力電流を上昇させることにより磁気バランスを変化させるとともに、2相励磁の入力電流を下降させることにより磁気バランスを変化させるようにしてもよい。これによっても、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。また、バイポーラやユニポーラのモータに対して同様に適用することができる。
【0038】
また、このような構成のモータ駆動装置170は、1相励磁のパルスを所定のパルス数分だけ多く駆動することにより、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正するようにしている。例えば図11に示すように、8/16ステップでは停止角度精度が低下していたものが、1パルス多く駆動して9/16ステップとすることにより停止角度精度を向上させることができる。なお、さらに1パルス多く駆動して10/16ステップとした場合の停止角度精度は低下している。
【0039】
以上のように、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することができるので、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。なお、上記モータ駆動装置170は、2相励磁のパルスを所定のパルス数(例えば1パルス)分だけ少なく駆動することにより、2相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正するようにしてもよい。これによっても、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。また、上記モータ駆動装置170は、1相励磁のパルスを所定のパルス数(例えば1パルス)分だけ多く駆動し、2相励磁のパルスを所定のパルス数(例えば1パルス)分だけ少なく駆動することにより、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正し、かつ2相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正するようにしてもよい。これによっても、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。
【0040】
さらに、上記モータ駆動装置170は、1相励磁のパルスを所定のパルス数(例えば2パルス)分だけ正転駆動し、所定のパルス数(例えば3パルス)分だけ逆転駆動し、所定のパルス数(例えば2パルス)分だけ正転駆動することにより、1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向をダンピングにより補正するようにしてもよい。これによっても、モータの分解能を高めてロータの停止角度精度を向上させることができる。また、バイポーラやユニポーラのモータに対して同様に適用することができる。
【0041】
次に、上述した各実施形態を利用して、励磁相の励磁電流を制御してステップ停止角度位置を微小補正制御する方法について、図12〜図14を参照して説明する。ここで、図12は、マイクロステップ駆動64ステップ(pulse)分(2−2相励磁:4ステップ分)の本方法適用前後の出力トルク(gfcm)の比較図、図13は、マイクロステップ駆動64ステップ(pulse)分(2−2相励磁:4ステップ分)の本方法適用前後の設定電流値の比率の比較図、図14は、図13のマイクロステップ駆動16ステップ(pulse)分(2−2相励磁:1ステップ分)の拡大図である。
【0042】
先ず、ステップ停止角度の良否程度を認識するために、トルク変動を確認し、出力トルクが大きい部分は出力トルクを下げ、出力トルクが小さい部分は出力トルクを上げる。すなわち、図12の点線で示す本方法適用前のロータ1回転における各マイクロステップ駆動位置(1ステップ毎:この例では、2−2相励磁の1ステップを16分割している)でのトルク変動(バラツキ:目標位置からのズレ)を修正する。
【0043】
次に、A相、B相の出力トルクのバラツキを吸収、例えばA相の1相励磁の場合の出力トルクと、B相の1相励磁の場合の出力トルクの均衡化を図る。すなわち、図13及び図14に示す本方法適用後の電流値比率の円が本方法適用前の電流値比率の円に比べ歪んでいるが、この歪分の修正を加えることで出力トルクの均衡化を図る。ここで、電流値を変えた場合、例えばモータの出力トルクを増加したいとき、モータの駆動電流(設定値)を変更するような場合は、上記処理を再度行って最適化を図る。そして、図12の実線で示す本発明方法適用後の出力トルク変動を確認し、出力トルクが均一になっていることを確認することにより、マイクロステップ駆動のステップ停止角度を向上させることができる。
【0044】
以上、本発明を種々の実施形態に関して述べたが、本発明は以上の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、他の実施形態についても適用されるのは勿論である。例えば、記録装置としてインクジェット式のプリンタを例に説明したが、これに限られるものではなく、モータ駆動装置を有する記録装置であれば、例えば熱転写式等のプリンタ、インクジェット式、熱転写式等のファクシミリ装置やコピー装置等にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る記録装置の1つであるインクジェット式プリンタの外部構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。
【図2】 図1のインクジェット式プリンタの上部ハウジングを取り外したときの内部構成の全体を斜め前方から見た斜視図である。
【図3】 図2のインクジェット式プリンタの主要部の断面側面図である。
【図4】 第1の実施形態に係るインクジェット式プリンタのキャリッジモータ及び紙送りモータを駆動するモータ駆動装置の概略を示すブロック図である。
【図5】 図4のA相とB相の電流値の具体例を示す図である。
【図6】 図5のA相とB相の電流値の関係を示す図である。
【図7】 図5の効果である停止角度を示す図である。
【図8】 第2及び第3の実施形態に係るインクジェット式プリンタのキャリッジモータ及び紙送りモータを駆動するモータ駆動装置の概略を示すブロック図である。
【図9】 図8のA相とB相の電流値の関係を示す図である。
【図10】 図9の効果である停止角度を示す第1の図である。
【図11】 図9の効果である停止角度を示す第2の図である。
【図12】 マイクロステップ駆動64ステップ分の本方法適用前後の出力トルクの比較図である。
【図13】 マイクロステップ駆動64ステップ分の本方法適用前後の設定電流値の比率の比較図である。
【図14】 図13の部分拡大図である。
【図15】 従来のモータ駆動装置のDACの設定を示す図である。
【図16】 従来のA相とB相の電流値の関係を示す図である。
【図17】 図16の問題である停止角度精度を示す図である。
【符号の説明】
100 インクジェット式プリンタ、101 上部ハウジング、102 下部ハウジング、103 給紙口、104 排紙口、105 窓部、106 カバー、110 給紙トレイ、111 給紙ガイド、120 排紙スタッカ、130 メイン基板、140 記録手段、141 キャリッジ、142 記録ヘッド、143 キャリッジモータ、144 タイミングベルト、145 吸引ポンプ、146 インクカートリッジ、150 供給手段、151 給紙ローラ、160 搬送手段、161 紙送りローラ、165 紙送りモータ、170、180 モータ駆動装置
Claims (2)
- 1相の位置での吸引力が2相の位置での吸引力よりも小さく、出力トルクが一定となるようにA相とB相が独立で電流を供給するモータ駆動装置であって、
1相の位置においてマイクロステップ駆動のステップ数を8/ 16ステップから9/ 16ステップとする駆動手段を備えることにより前記1相の位置でのA相とB相の各電流値の合成ベクトルの方向を補正することを特徴とするモータ駆動装置。 - モータにより駆動する搬送手段を用いて記録媒体を搬送しつつ、モータにより移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドを用いて前記記録媒体に記録する記録装置において、
請求項1に記載のモータ駆動装置を備えたことを特徴とする記録装置。
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