JP3328927B2 - ステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents
ステッピングモータの駆動制御方法Info
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P8/00—Arrangements for controlling dynamo-electric motors rotating step by step
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Description
するステッピングモータの駆動制御方法に係り、特に、
スローディケイ型ステッピングモータドライバの駆動制
御方法に関する。
グモータを用いてプリンタの印字ヘッドを駆動制御する
方法が提案されている。このステッピングモータの駆動
回路は、コイルの利用効率を向上させるために、各相を
ブリッジ回路で運転し、双方向の電流を流して極性を交
番させるバイポーラ形となっている。
イ型ステッピングモータの駆動回路を示している。すな
わち、4個のダイオードD1〜D4によってブリッジ回
路を形成し、各ダイオードD1〜D4のそれぞれに並列
にスイッチングトランジスタQ1〜Q4を接続した構成
となっている。そして、チョッピングON時には、図8に
示すように、スイッチングトランジスタQ1,Q4をON
することによって、コイルLには図中に示す経路で電流
が流れることになる。一方、チョッピングOFF時には、
スイッチングトランジスタQ4はON状態のままとしてス
イッチングトランジスタQ1をOFF することによりコイ
ルLへの電流の供給を停止する。このとき、コイルLに
生じている磁力によって起電力が発生し、コイルL、ス
イッチングトランジスタQ4、ダイオードD2によるル
ープに図9に示す方向の電流が流れる結果、コイルLを
流れる電流が徐々に減衰することになる。このことは、
スイッチングトランジスタQ2,Q3によってコイルL
を励磁する場合も同様である。
モータの駆動回路において、従来は、印字ヘッドの加速
時、一定速時、減速時の全ての領域で、図7に示すW1
−2相駆動による制御を行っていた。
第1相コイルに流れる電流の極性を示す信号、(b)に
示す信号I01及び(c)に示す信号I11は第1相コ
イルに流れる電流値を制御するステップパルス、(d)
に示す信号OUT1は第1相コイルに出力される電流の
波形図、(e)に示す信号PH2は第2相コイルに流れ
る電流の極性を示す信号、(f)に示す信号I02及び
(g)に示す信号I12は第2相コイルに流れる電流値
を制御するステップパルス、(h)に示す信号OUT2
は第2相コイルに出力される電流の波形図である。ただ
し、(d)、(h)に実線で示す電流波形は論理波形で
あり、実際の電流波形は同図中に破線で示す波形とな
る。
UT1については、2種類のステップパルスI01,I
11の「H」,「L」の組み合わせによって4段階に制
御されており、I01が「H」、I11が「H」のとき
出力0%、I01が「L」、I11が「H」のとき出力
33%(又は−33%)、I01が「H」、I11が
「L」のとき出力66%(又は−66%)、I01が
「L」、I11が「L」のとき出力100%(又は−1
00%)となっている。この組み合わせは、第2相コイ
ルへの出力電流値OUT2を制御する2種類のステップ
パルスI02,I12についても全く同様である。
相コイルへの電流の供給時には、出力電流値OUT1を
徐々に増加(4段階に増加)させて出力100%(又は
−100%)とし、第1相コイルへの電流停止時にも、
出力電流値OUT1を徐々に減少(4段階に減少)させ
て出力0%としている。
時刻であるt1から時刻t2までの間はI01を
「H」、I11を「H」として出力0%とし、時刻t2
から時刻t3までの間はI01を「L」、I11を
「H」として出力33%とし、時刻t3から時刻t4ま
での間はI01を「H」、I11を「L」として出力6
6%とし、時刻t4から時刻t5までの間はI01を
「L」、I11を「L」として出力100%としてい
る。つまり、時刻t1から時刻t4までの時間をかけて
出力電流値OUT1を0%から100%に徐々に増加さ
せている。
間は出力100%を維持し、t7から時刻t8までの間
はI01を「H」、I11を「L」として出力66%と
し、時刻t8から時刻t9までの間はI01を「L」、
I11を「H」として出力33%とし、時刻t9から時
刻t10までの間はI01を「H」、I11を「H」と
して出力0%としている。つまり、時刻t7から時刻t
10までの時間をかけて出力電流値OUT1を100%
から0%に徐々に減少させている。
時には、出力電流値OUT2を徐々に増加(4段階に増
加)させて出力100%(又は−100%)とし、第2
相コイルへの電流停止時にも、出力電流値OUT2を徐
々に減少(4段階に減少)させて出力0%としている。
このように、印字ヘッドの加速時、一定速時、減速時の
全ての領域で、上記のW1−2相駆動による制御を行う
と、特に印字ヘッドの加速時(起動時)及び減速時(停
止時)の駆動音や振動を低減することができるといった
利点がある。
時にこのW1−2相駆動を行うと、スローディケイ型ス
テッピングモータの駆動回路をマイクロステップ駆動す
るとき、特に電流減衰時に電流制御不能状態となる。す
なわち、図7(d)、(h)に破線で示すように、電流
減衰時に出力電圧値が段階的に低下している論理波形
(実線)に比べ、実際の出力電流値の変化は最初徐々に
減衰し、その後急激に0%まで減衰するといった波形と
なる。その結果、印字ヘッドが振動して印字画像に一定
間隔の縦縞が発生しやすくなるといった問題があった。
この縦縞は、通常の印字モードではそれほど気にならな
いが、高精彩で印字する場合に発生しやすくなるため、
高精彩印字モードで特に問題となっていた。
として、特開平5−279293号公報に記載のステッ
ピングモータの駆動制御方法が提案されている。このス
テッピングモータの駆動制御方法は、ステッピングモー
タの加速時及び減速時には、1−2相駆動と2−2相駆
動とを切り換えてモータを駆動し、印字領域である一定
速時には2−2相駆動によってモータを駆動するように
なっている。つまり、低速時には振動や騒音(駆動音)
の発生しない1−2相駆動とし、高速時にはモータ駆動
の切り換え数の少ない2−2相駆動としたものである。
た従来のステッピングモータの駆動制御方法では、印字
時の縦縞の発生はある程度抑えられるものの、高精彩の
印字を行った場合の印字画像の鮮明度という点ではまだ
不十分であるといった問題があった。本発明はこのよう
な問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、
縦縞の発生を確実に防止することによって、印字画像の
鮮明度の向上を図るとともに、モータの振動や駆動音の
発生も確実に防止し得るステッピングモータの駆動制御
方法を提供することにある。
1に記載のステッピングモータの駆動方法は、印字ヘッ
ドを駆動するステッピングモータの駆動制御方法であっ
て、前記ステッピングモータの加速時及び減速時はW1
−2相駆動を行い、前記ステッピングモータの一定速時
においては、各相のコイルに流れる電流の増加時のみ前
記W1−2相駆動と同様の駆動とし、その後の一定電流
時及び減衰時は1−2相駆動を行うように、前記ステッ
ピングモータの駆動制御を切り換えるものである。ま
た、本発明の請求項1に記載のステッピングモータの駆
動方法は、請求項1に記載のものにおいて、前記W1−
2相駆動と前記1−2相駆動との切り換えを、第1相又
は第2相のいずれか一方が出力電流100%で他方が出
力電流0%の相において行うようにしたものである。
て図面を参照して説明する。図1は、スローディケイ型
ステッピングモータを駆動制御する制御系の概略ブロッ
ク図であって、コントローラ11、メモリ12、駆動回
路(ステッピングモータドライバ)13、ステッピング
モータ14によって構成されている。本実施形態では、
駆動回路13は、各相をブリッジ回路で運転し、双方向
の電流を流して極性を交番させるバイポーラ形となって
いる。
14の加速、一定速、減速の各モードに応じて、駆動回
路13に対してステップパルスI01,I11及びI0
2,I12を切り換えるための制御信号を出力する。ま
た、メモリ12には、加速や減速のランプテーブルが事
前に書き込まれている。図2はステッピングモータ14
の駆動速度の変化を示しており、起動後に印字ヘッドを
一定速まで加速する加速領域A1、印字ヘッドによって
印字を行う一定速領域A2、印字終了後に印字ヘッドを
停止させる減速領域A3となっている。
動制御方法を、加速時(加速領域A1)及び減速時(減
速領域A3)と一定速時(一定速領域A2)とで切り換
える方式を採用している。すなわち、ステッピングモー
タ14の加速時及び減速時は、図7に示すW1−2相駆
動を行い、ステッピングモータ14の一定速時は、図3
に示す1−2相駆動を行うように駆動制御を切り換えて
いる。ただし、図3(a)〜(h)に示す各信号の意味
は、図7(a)〜(h)に示す各信号の意味と同じであ
る。
相コイルへの電流の供給時、出力電流値OUT1を0%
からダイレクトに100%(又は−100%)に切り換
え、第1相コイルへの電流停止時にも、出力電流値OU
T1を100%からダイレクトに0%に切り換えてい
る。例えば、第1相コイルへの電流の供給開始時刻であ
るt12までの間はI01、I11を共に「H」として
出力0%とし、電流の供給開始時刻であるt12にI0
1及びI11を共に「L」に切り換えて出力100%と
している。一方、時刻t12から時刻t15までの間は
出力100%を維持し、t15にI01及びI11を共
に「H」に切り換えて出力0%としている。
開始時刻であるt14までの間(正確には時刻t13か
ら時刻t14までの間)はI02、I12を共に「H」
として出力0%とし、電流の供給開始時刻であるt14
にI02及びI12を共に「L」に切り換えて出力10
0%としている。一方、時刻t14から時刻t17まで
の間は出力100%を維持し、供給停止時刻であるt1
7にI02及びI12を共に「H」に切り換えて出力0
%としている。
を行うステッピングモータ14の一定速時に、図3に示
すタイミングの1−2相駆動を行うことによって、スロ
ーディケイ型ステッピングモータの駆動回路をマイクロ
ステップ駆動するときに発生する電流減衰時の電流制御
不能を改善することができる。その結果、高速印字を維
持しつつ振動の少ない、すなわち縦縞等の発生しない高
精彩の印字が可能となる。また、ステッピングモータ1
4の加速時及び減速時には、従来と同様のW1−2相駆
動を行うことによって、低振動、低騒音の駆動制御を実
現している。
す出力電圧値OUT1、OUT2の電流波形は論理波形
であり、実際の電流波形は同図中に破線で示すようにな
る。すなわち、各出力電圧値OUT1、OUT2は、論
理波形では出力0%から100%に急峻に立ち上がって
いるが、実際には実線で示すように緩やかに立ち上がる
ことになる。つまり、電流を増加する過程においては、
W1−2相駆動でもほぼ電流制御が可能であることを示
している。
動制御方法として、加速時及び減速時は、図7に示すW
1−2相駆動を行い、ステッピングモータ14の一定速
時は、図4に示す1−2相駆動を行うように駆動制御を
切り換えている。すなわち、ステッピングモータ14の
一定速時において、出力電流値OUT1の増加時(すな
わち、時刻t21〜時刻t22、時刻t23〜時刻t2
4)、及び出力電流値OUT2の増加時(すなわち、時
刻t22〜時刻t23、時刻t24〜時刻t25)のみ
W1−2相駆動と同様の駆動制御(4分割駆動制御)と
し、その後は図3に示す1−2相駆動としたものであ
る。これにより、ステッピングモータ14の電流制御性
がさらに向上することになる。
加速時から一定速時への切り換えタイミング(すなわ
ち、W1−2相駆動から1−2相駆動への駆動制御の切
り換えタイミング)を示しており、図6は、一定速時か
ら減速時への切り換えタイミング(すなわち、1−2相
駆動からW1−2相駆動への駆動制御の切り換えタイミ
ング)を示している。
1−2相駆動との切り換えを、1相駆動状態において行
うようにしたものである。つまり、切り換えをスムーズ
に行うために、W1−2相駆動(図7)と1−2相駆動
(例えば図3)との駆動に共通する相(すなち、第1相
又は第2相のいずれか一方が出力電流値100%で、他
方が出力電流値0%の相)において切り換えを行うもの
である。
イルへの出力電流値OUT1が出力100%であり第2
相コイルへの出力電流値OUT2が出力0%である時刻
t31から時刻t32までの間のタイミング、又は第1
相コイルへの出力電流値OUT1が出力0%であり第2
相コイルへの出力電流値OUT2が出力100%である
時刻t33から時刻t34までの間のタイミングのいず
れかで、W1−2相駆動から1−2相駆動に切り換え
る。
電流値OUT1が出力0%であり第2相コイルへの出力
電流値OUT2が出力100%である時刻t41から時
刻t42までの間のタイミング、又は第1相コイルへの
出力電流値OUT1が出力−100%であり第2相コイ
ルへの出力電流値OUT2が出力0%である時刻t43
から時刻t44までの間のタイミングのいずれかで、1
−2相駆動からW1−2相駆動に切り換える。なお、上
記各実施形態では、ステッピングモータ14の駆動回路
13をバイポーラ形として説明しているが、ユニポーラ
型の駆動回路であっても、上記と同様にしてステッピン
グモータ14の駆動制御を行うことが可能である。
モータの駆動制御方法は、ステッピングモータの加速時
及び減速時はW1−2相駆動を行い、ステッピングモー
タの一定速時においては、各相のコイルに流れる電流の
増加時のみW1−2相駆動と同様の駆動とし、その後の
一定電流時及び減衰時は1−2相駆動を行うようにした
ので、スローディケイ型ステッピングモータの駆動回路
をマイクロステップ駆動するときに発生する電流減衰時
の電流制御不能を改善することができる。そのため、振
動の少ない、すなわち縦縞等の発生しない高精彩の印字
を行うことができるので、階調表現が良好なものとなっ
て、印字画像の鮮明度を向上させることができる。ま
た、ステッピングモータの加速時及び減速時にはW1−
2相駆動を行うことによって、低振動、低騒音の駆動制
御を実現することができる。また、本発明の請求項2に
記載のステッピングモータの駆動制御方法は、W1−2
相駆動と1−2相駆動との切り換えを、第1相又は第2
相のいずれか一方が出力電流100%で他方が出力電流
0%の相において行うようにしている。つまり、W1−
2相駆動と1−2相駆動との駆動に共通する相において
切り換えを行うようにしたので、切り換えをスムーズに
行うことができる。
御する制御系の概略ブロック図である。
である。
ステッピングモータの一定速時の1−2相駆動を説明す
るためのタイミングチャートである。
て、ステッピングモータの一定速時の1−2相駆動を説
明するためのタイミングチャートである。
切り換えタイミングを示すタイミングチャートである。
切り換えタイミングを示すタイミングチャートである。
るためのタイミングチャートである。
路図である。
路図である。
るステップパルス OUT1 第1相コイルに出力される電流の波形図 PH2 第2相コイルに流れる電流の極性を示す信号 I02,I12 第2相コイルに流れる電流値を制御す
るステップパルス OUT2 第2相コイルに出力される電流の波形図
Claims (2)
- 【請求項1】 印字ヘッドを駆動するステッピングモー
タの駆動制御方法であって、 前記ステッピングモータの加速時及び減速時はW1−2
相駆動を行い、前記ステッピングモータの一定速時にお
いては、各相のコイルに流れる電流の増加時のみ前記W
1−2相駆動と同様の駆動とし、その後の一定電流時及
び減衰時は1−2相駆動を行うように、前記ステッピン
グモータの駆動制御を切り換えることを特徴とするステ
ッピングモータの駆動制御方法。 - 【請求項2】 前記W1−2相駆動と前記1−2相駆動
との切り換えを、第1相又は第2相のいずれか一方が出
力電流100%で他方が出力電流0%の相において行う
ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータ
の駆動制御方法。
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