JP2002044996A - ステッピングモータの駆動制御方法 - Google Patents

ステッピングモータの駆動制御方法

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JP2002044996A
JP2002044996A JP2000222838A JP2000222838A JP2002044996A JP 2002044996 A JP2002044996 A JP 2002044996A JP 2000222838 A JP2000222838 A JP 2000222838A JP 2000222838 A JP2000222838 A JP 2000222838A JP 2002044996 A JP2002044996 A JP 2002044996A
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stepping motor
phase
current
phase coil
control method
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JP2000222838A
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Yasuhiro Wada
泰弘 和田
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの発熱を抑えるとともに、消費電力の
低減を図ったステッピングモータの駆動制御方法を提供
する。 【解決手段】 プリンタのキャリッジモータやフィード
モータをステッピングモータ14による定電流駆動方式
で行うステッピングモータの駆動制御方法であって、コ
ンローラ11は、動作時以外はホールド状態に維持する
ステッピングモータ14のホールド時の電流値を、ホー
ルド動作に影響の無いレベルにまで低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタの各種駆
動をステッピングモータによる定電流駆動方式で行うス
テッピングモータの駆動制御方法に係り、特に、スロー
ディケイ型ステッピングモータドライバの駆動制御方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタの紙送りをステッピ
ングモータによる定電圧駆動方式で行う駆動制御方法に
おいて、低消費電力化等を図った発明が、例えば特開昭
59−214676号公報、特開平6−14597号公
報、特開平9−70199号公報等として提案されてい
る。これらの従来技術では、ステッピングモータの4つ
の励磁コイルを駆動用電源とアース電位との間に接続
し、駆動用電源から各励磁コイルへの供給電圧を切り替
えることで、記録紙を保持するときのホールド電流値を
制御するといった、片方向制御(電流の流れが駆動用電
源からアース電位への片方向の制御)となっている。
【0003】このように、定電圧駆動方式では、4つの
励磁コイルへ供給する電圧を切り換えて制御しているた
め、切り換え制御が煩雑になるといった問題があった。
また、このような制御の煩雑さに加え、定電圧駆動自体
がモータの追従性が悪いため、細かな制御には不向きで
あり、印字速度の高速化や解像度の品質向上が図れない
といった問題があった。そのため、最近のプリンタで
は、ステッピングモータの駆動制御方式として、定電圧
駆動方式に代わり、定電流駆動方式が主流となってい
る。
【0004】このような定電流駆動方式を採用したプリ
ンタとして、従来より、スローディケイ型ステッピング
モータを用いてプリンタの印字ヘッドや紙送り機構を駆
動制御する方法が提案されている。このステッピングモ
ータの駆動回路は、コイルの利用効率を向上させるため
に、各相をブリッジ回路で運転し、双方向の電流を流し
て極性を交番させるバイポーラ形となっている。
【0005】図8及び図9は、このようなスローディケ
イ型ステッピングモータの駆動回路を示している。すな
わち、4個のダイオードD1〜D4によってブリッジ回
路を形成し、各ダイオードD1〜D4のそれぞれに並列
にスイッチングトランジスタQ1〜Q4を接続した構成
となっている。そして、チョッピングON時には、図8に
示すように、スイッチングトランジスタQ1,Q4をON
することによって、コイルLには図中に示す経路で電流
が流れることになる。一方、チョッピングOFF時には、
スイッチングトランジスタQ4はON状態のままとしてス
イッチングトランジスタQ1をOFF することによりコイ
ルLへの電流の供給を停止する。このとき、コイルLに
生じている磁力によって起電力が発生し、コイルL、ス
イッチングトランジスタQ4、ダイオードD2によるル
ープに図9に示す方向の電流が流れる結果、コイルLを
流れる電流が徐々に減衰することになる。このことは、
スイッチングトランジスタQ2,Q3によってコイルL
を励磁する場合も同様である。
【0006】このようなスローディケイ型ステッピング
モータの駆動回路において、従来のW1−2相駆動によ
る制御方法を図10に、1−2相駆動による制御方法を
図13に示す。図10において、(a)に示す信号PH
1は第1相コイルに流れる電流の極性を示す信号、
(b)に示す信号I01及び(c)に示す信号I11は
第1相コイルに流れる電流値を制御するステップパル
ス、(d)に示す信号OUT1は第1相コイルに出力さ
れる電流の波形図、(e)に示す信号PH2は第2相コ
イルに流れる電流の極性を示す信号、(f)に示す信号
I02及び(g)に示す信号I12は第2相コイルに流
れる電流値を制御するステップパルス、(h)に示す信
号OUT2は第2相コイルに出力される電流の波形図で
ある。ただし、(d)、(h)に実線で示す電流波形は
論理波形であり、実際の電流波形は同図中に破線で示す
波形となる。
【0007】すなわち、第1相コイルへの出力電流値O
UT1については、2種類のステップパルスI01,I
11の「H」,「L」の組み合わせによって4段階に制
御されており、I01が「H」、I11が「H」のとき
出力0%、I01が「L」、I11が「H」のとき出力
33%(又は−33%)、I01が「H」、I11が
「L」のとき出力66%(又は−66%)、I01が
「L」、I11が「L」のとき出力100%(又は−1
00%)となっている。この組み合わせは、第2相コイ
ルへの出力電流値OUT2を制御する2種類のステップ
パルスI02,I12についても全く同様である。
【0008】つまり、W1−2相駆動では、例えば第1
相コイルへの電流の供給時には、出力電流値OUT1を
徐々に増加(4段階に増加)させて出力100%(又は
−100%)とし、第1相コイルへの電流停止時にも、
出力電流値OUT1を徐々に減少(4段階に減少)させ
て出力0%としている。
【0009】例えば、第1相コイルへの電流の供給時刻
であるt5から時刻t6までの間(Phase4)はI
01を「H」、I11を「H」として出力0%とし、時
刻t6から時刻t7までの間(Phase5)はI01
を「L」、I11を「H」として出力33%とし、時刻
t7から時刻t8までの間(Phase6)はI01を
「H」、I11を「L」として出力66%とし、時刻t
8から時刻t9までの間(Phase7)はI01を
「L」、I11を「L」として出力100%としてい
る。つまり、時刻t5から時刻t9までの時間をかけて
出力電流値OUT1を0%から100%に徐々に増加さ
せている。
【0010】一方、時刻t8から時刻t11までの間の
時間は出力100%を維持し、t11から時刻t12ま
での間(Phase10)はI01を「H」、I11を
「L」として出力66%とし、時刻t12から時刻t1
3までの間(Phase11)はI01を「L」、I1
1を「H」として出力33%とし、時刻t13から時刻
t14までの間(Phase12)はI01を「H」、
I11を「H」として出力0%としている。つまり、時
刻t11から時刻t14までの時間をかけて出力電流値
OUT1を100%から0%に徐々に減少させている。
【0011】同様にして、第2相コイルへの電流の供給
時には、出力電流値OUT2を徐々に増加(4段階に増
加)させて出力100%(又は−100%)とし、第2
相コイルへの電流停止時にも、出力電流値OUT2を徐
々に減少(4段階に減少)させて出力0%としている。
このようなW1−2相駆動による従来の制御を、概念的
に示したのが図11であり、一覧形式にまとめて示した
のが図12である。これらの図におけるPhase8〜
Phase12は、図10に示すPhase8〜Pha
se12に対応している。
【0012】なお、図13に示す1−2相駆動について
は、上記のW1−2相駆動が4分割駆動であるのに対
し、1−2相駆動が2分割駆動である点を除いて、全く
同じであるので、ここでは1−2相駆動についての詳細
な説明を省略する。ただし、図14は、1−2相駆動に
よる従来の制御を概念的に示した図であり、図15はこ
れを一覧形式にまとめた図である。
【0013】ところで、このようなW1−2相駆動及び
1−2相駆動による制御において、紙送り機構を駆動制
御するフィードモータ(ステッピングモータ)は、紙送
りの前後において同相励磁し、記録紙をホールド状態と
している。すなわち、印字動作のためのキャリッジモー
タの駆動中も含め、記録紙を紙送りしている間、フィー
ドモータ(ステッピングモータ)は、紙送り動作時以外
はホールド状態(ステッピングモータに常に電流(ホー
ルド電流)を流して、モータをロックしている状態)に
している。
【0014】この場合、ホールド電流は、例えばW1−
2相駆動では、図10ないし図12に示した如く、ステ
ッピングモータの停止位置が例えばPhase8であっ
た場合、第1相コイルへの電流の供給を出力100%、
第2相コイルへの電流の供給を出力0%としている。そ
の結果、ベクトルのトルクは100%となっている。ま
た、ステッピングモータの停止位置がPhase9であ
った場合、第1相コイルへの電流の供給を出力100
%、第2相コイルへの電流の供給を出力33%としてい
る。その結果、ベクトルのトルクは105.3%となっ
ている。また、ステッピングモータの停止位置がPha
se10であった場合、第1相コイルへの電流の供給を
出力66%、第2相コイルへの電流の供給を出力66%
としている。その結果、ベクトルのトルクは93.3%
となっている。また、ステッピングモータの停止位置が
Phase11であった場合、第1相コイルへの電流の
供給を出力33%、第2相コイルへの電流の供給を出力
100%としている。その結果、ベクトルのトルクは1
05.3%となっている。また、ステッピングモータの
停止位置がPhase12であった場合、第1相コイル
への電流の供給を出力0%、第2相コイルへの電流の供
給を出力100%としている。その結果、ベクトルのト
ルクは100%となっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の定
電流駆動方式を採用したプリンタでは、フィードモータ
であるステッピングモータに対し、紙送り動作時以外も
常に電流を流して、モータをロックしている。この場
合、ステッピングモータの各相コイルに流す電流値は、
紙送り動作の終了時のフェース位置によって決まり、上
記したように、そのフェース位置における駆動時と同じ
電流を流すようになっている。
【0016】この場合、記録紙が動かないように、ステ
ッピングモータをホールド状態に維持する必要はあるも
のの、紙送り動作の終了時のフェース位置によって決ま
る電流値を流す必要は必ずしもなく、印字動作中に記録
紙が動かなければ、そのときのステッピングモータの各
相コイルに流している電流値を低減してもかまわないは
ずである。また、このようなステッピングモータのホー
ルド時に、不必要に多い電流を流すことによってモータ
やドライバが発熱したり、消費電力を余分に消耗してし
まうといった問題もあった。なお、このような問題は、
印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動するキャリッジ
モータ(ステッピングモータ)においても、同様に発生
する。すなわち、キャリッジモータの場合には、キャリ
ッジをホームポジション位置にホールドするときや、印
字ヘッドの交換位置にキャリッジをホールドするとき
に、同様の問題が発生する。本発明はかかる問題点を解
決すべく創案されたもので、その目的は、モータの発熱
を抑えるとともに、消費電力の低減を図ったステッピン
グモータの駆動制御方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係わるステッピングモータの駆動制御方法
は、プリンタの各種駆動をステッピングモータによる定
電流駆動方式で行うステッピングモータの駆動制御方法
であって、動作時以外はホールド状態に維持される前記
ステッピングモータのホールド時の電流値を、ホールド
動作に影響の無いレベルにまで低減させることを特徴と
する。このような特徴を有する本発明によれば、動作時
以外は、ステッピングモータの各コイルに流れる電流値
を従来より低減できるので、モータやドライバの発熱を
抑えるとともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0018】また、本発明に係わるステッピングモータ
の駆動制御方法は、上記構成において、前記ステッピン
グモータのホールド時の電流値の低減は、複数のステッ
プパルスの組み合わせによって決定される第1相コイル
に流れる電流値の複数段階の制御と、第2相コイルに流
れる電流値の複数段階の制御とにおいて、その制御の段
階を任意に組み合わせることによって行うことを特徴と
する。このような特徴を有する本発明によれば、ステッ
ピングモータのホールド時の電流値の低減を、各相コイ
ルの制御の段階を組み合わせるだけで実現できるので、
制御を簡単に行うことができる。
【0019】また、本発明に係わるステッピングモータ
の駆動制御方法は、上記構成において、前記制御の段階
の組み合わせを、前記ステッピングモータの各フェーズ
位置において、第1相コイルに流れる電流値及び第2相
コイルに流れる電流値を従来より1段階低く抑える組み
合わせとしたことを特徴とする。このような特徴を有す
る本発明によれば、各相コイルに流れる電流値を従来よ
り1段階低く抑える構成としたので、従来の駆動制御と
同様な制御でステッピングモータのホールド時の電流値
を低減することができる。なお、本発明の駆動制御方法
は、フィードモータであるステッピングモータ、および
キャリッジモータであるステッピングモータのいずれに
も適用可能なものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、スローディケイ型
ステッピングモータを駆動制御する制御系の概略ブロッ
ク図であって、コントローラ11、メモリ12、駆動回
路(ステッピングモータドライバ)13、ステッピング
モータ14によって構成されている。本実施形態では、
駆動回路13は、第1相コイル及び第2相コイルをブリ
ッジ回路で運転し、双方向の電流を流して極性を交番さ
せるバイポーラ形となっている。また、ステッピングモ
ータ14は、記録紙の紙送り動作を行うフィードモータ
と、図示しない印字ヘッドを搭載したキャリッジを駆動
するキャリッジモータのいずれにも使用されるが、以下
の説明では、フィードモータに適用した場合について説
明する。
【0021】コントローラ11は、図示しない印字ヘッ
ドによって1行分の印字動作を終了するたびに、図示し
ない記録紙の紙送り動作を行うようにステッピングモー
タ(フィードモータ)14を駆動制御する。そして、こ
の紙送り動作時以外は、記録紙がずれないようにホール
ド状態を維持すべく、ステッピングモータ14の各相コ
イルにホールド電流を流すのであるが、本実施形態で
は、このホールド電流を、ホールド動作に影響の無いレ
ベルにまで低減させるようにしている。
【0022】この場合、ステッピングモータ14のホー
ルド電流値の低減は、2種類のステップパルスI01,
I11の「H」,「L」の組み合わせによって決定され
る第1相コイルに流れる電流値の4段階(0%、33
%、66%、100%)の制御と、2種類のステップパ
ルスI02,I12の「H」,「L」の組み合わせによ
って決定される第2相コイルに流れる電流値の4段階
(0%、33%、66%、100%)の制御とにおい
て、その制御の段階を任意に組み合わせることによって
行う。具体的には、ステッピングモータ14の各フェー
ズ位置において、第1相コイルに流れる電流値及び第2
相コイルに流れる電流値のいずれかもしくは両方を、従
来より1段階低く抑える組み合わせとして実現してい
る。
【0023】以下、図2ないし図7を参照して、本実施
形態における駆動制御方法について具体的に説明する。
ただし、図2ないし図4は、W1−2相駆動に対応した
実施形態を示しており、図5ないし図7は、1−2相駆
動に対応した実施形態を示している。まず、W1−2相
駆動に対応した実施形態1について説明する。
【0024】[実施形態1]図2は、W1−2相駆動時
のタイミングチャートであり、図3は、W1−2相駆動
におけるステッピングモータ14の1ステップを、Ph
ase8からPhase12について見た概念図であ
り、図4は、図3に示す概念図の関係を数値的に一覧形
式でまとめた説明図である。なお、図3には、ホールド
電流を従来通り流す「Detent OFF」時の数値
を、ホールド電流を低減する本実施形態1での「Det
ent ON」時の数値と対比する形で示している。
【0025】すなわち、本実施形態1では、ホールド時
のステッピングモータ14のフェース位置が、Phas
e8であった場合、従来は100%であった第1相コイ
ルの出力を、1段階低く抑えた66%とし、第2相コイ
ルについては従来通り0%とする。その結果、ベクトル
のトルクは従来の100%から66%となる。また、ホ
ールド時のステッピングモータ14のフェース位置が、
Phase9であった場合、従来は100%であった第
1相コイルの出力を、1段階低く抑えた66%とし、第
2相コイルについては従来通り33%とする。その結
果、ベクトルのトルクは従来の105.3%から73.
8%となる。また、ホールド時のステッピングモータ1
4のフェース位置が、Phase10であった場合、従
来は66%であった第1相コイルの出力を、1段階低く
抑えた33%とし、第2相コイルについても、従来の6
6%から1段階低く抑えた33%とする。その結果、ベ
クトルのトルクは従来の93.3%から46.7%とな
る。また、ホールド時のステッピングモータ14のフェ
ース位置が、Phase11であった場合、第1相コイ
ルについては出力を従来通り33%とし、第2相コイル
については、従来の100%から1段階低く抑えた66
%とする。その結果、ベクトルのトルクは従来の10
5.3%から73.8%となる。また、ホールド時のス
テッピングモータ14のフェース位置が、Phase1
2であった場合、第1相コイルについては出力を従来通
り0%とし、第2相コイルについては、従来の100%
から1段階低く抑えた66%とする。その結果、ベクト
ルのトルクは従来の100%から66%となる。
【0026】この場合、Phase9及びPhase1
1については、ベクトルの角度が従来の場合に比べて若
干異なることになるが、この程度の角度差であれば、位
置精度として問題はない。次に、1−2相駆動に対応し
た実施形態2について説明する。
【0027】[実施形態2]図5は、1−2相駆動時の
タイミングチャートであり、図6は、1−2相駆動にお
けるステッピングモータ14の1ステップを、Phas
e4からPhase6について見た概念図であり、図7
は、図6に示す概念図の関係を数値的に一覧形式でまと
めた説明図である。なお、図6には、ホールド電流を従
来通り流す「Detent OFF」時の数値を、ホー
ルド電流を低減する本実施形態2での「Detent
ON」時の数値と対比する形で示している。
【0028】すなわち、本実施形態2では、ホールド時
のステッピングモータ14のフェース位置が、Phas
e4であった場合、従来は100%であった第1相コイ
ルの出力を、1段階低く抑えた66%とし、第2相コイ
ルについては従来通り0%とする。その結果、ベクトル
のトルクは従来の100%から66%となる。また、ホ
ールド時のステッピングモータ14のフェース位置が、
Phase5であった場合、従来は66%であった第1
相コイルの出力を、1段階低く抑えた33%とし、第2
相コイルについても、従来の66%から1段階低く抑え
た33%とする。その結果、ベクトルのトルクは従来の
93.3%から46.7%となる。また、ホールド時の
ステッピングモータ14のフェース位置が、Phase
6であった場合、第1相コイルについては出力を従来通
り0%とし、第2相コイルについては、従来の100%
から1段階低く抑えた66%とする。その結果、ベクト
ルのトルクは従来の100%から66%となる。
【0029】なお、上記各実施形態は、ステッピングモ
ータ14の各相コイルを0%、33%、66%、100
%の4段階制御として説明しているが、例えば6段階、
8段階等、より決め細かく制御できるステッピングモー
タであれば、ホールド時の電流値を1段階だけ低減する
場合に限らず、2段階、3段階等と低減することも可能
である。この場合、何段階低減するかは、印字動作時に
記録紙がずれない程度の保持力が得られればよいので、
この保持力との関係で適宜決定すればよい。また、ホー
ルド状態が解除されて、紙送り動作を行うときのステッ
ピングモータ14の駆動制御は、従来通り、図10ない
し図15に示す駆動制御となる。
【0030】また、上記各実施形態は、ステッピングモ
ータ14をフィードモータに適用した場合について説明
しているが、キャリッジモータに適用した場合であって
も、例えば印字ヘッドを搭載したキャリッジをホームポ
ジション位置にホールドするときや、印字ヘッドの交換
位置にホールドするときなどに、図2ないし図7に示す
同様の制御によって、消費電力を低減することができ
る。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わるステッピングモータの駆
動制御方法は、動作時以外はホールド状態に維持される
ステッピングモータのホールド時の電流値を、ホールド
動作に影響の無いレベルにまで低減させる構成としてい
る。すなわち、紙送り動作時以外は、ステッピングモー
タの各コイルに流れる電流値を従来より低減できるの
で、モータやドライバの発熱を抑えるとともに、消費電
力の低減を図ることができる。
【0032】また、本発明に係わるステッピングモータ
の駆動制御方法によれば、ステッピングモータのホール
ド時の電流値の低減は、複数のステップパルスの組み合
わせによって決定される第1相コイルに流れる電流値の
複数段階の制御と、第2相コイルに流れる電流値の複数
段階の制御とにおいて、その制御の段階を任意に組み合
わせることによって行う構成としている。すなわち、ス
テッピングモータのホールド時の電流値の低減を、各相
コイルの制御の段階を組み合わせるだけで実現できるの
で、制御を簡単に行うことができる。
【0033】また、本発明に係わるステッピングモータ
の駆動制御方法によれば、制御の段階の組み合わせを、
ステッピングモータの各フェーズ位置において、第1相
コイルに流れる電流値及び第2相コイルに流れる電流値
を従来より1段階低く抑える組み合わせとしている。こ
れにより、従来の駆動制御と同様な制御でステッピング
モータのホールド時の電流値を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スローディケイ型ステッピングモータを駆動制
御する制御系の概略ブロック図である。
【図2】本発明の駆動制御方法におけるW1−2相駆動
時のタイミングチャートである。
【図3】本発明の駆動制御方法において、W1−2相駆
動におけるステッピングモータの1ステップを、Pha
se8からPhase12について見た概念図である。
【図4】図3に示す概念図の関係を数値的に一覧形式で
まとめた説明図である。
【図5】本発明の駆動制御方法における1−2相駆動時
のタイミングチャートである。
【図6】本発明の駆動制御方法において、1−2相駆動
におけるステッピングモータの1ステップを、Phas
e4からPhase6について見た概念図である。
【図7】図6に示す概念図の関係を数値的に一覧形式で
まとめた説明図である。
【図8】スローディケイ型ステッピングモータの駆動回
路図である。
【図9】スローディケイ型ステッピングモータの駆動回
路図である。
【図10】従来の駆動制御方法におけるW1−2相駆動
時のタイミングチャートである。
【図11】従来の駆動制御方法において、W1−2相駆
動におけるステッピングモータの1ステップを、Pha
se8からPhase12について見た概念図である。
【図12】図11に示す概念図の関係を数値的に一覧形
式でまとめた説明図である。
【図13】従来の駆動制御方法における1−2相駆動時
のタイミングチャートである。
【図14】従来の駆動制御方法において、1−2相駆動
におけるステッピングモータの1ステップを、Phas
e4からPhase6について見た概念図である。
【図15】図14に示す概念図の関係を数値的に一覧形
式でまとめた説明図である。
【符号の説明】
13 駆動回路 14 ステッピングモータ PH1 第1相コイルに流れる電流の極性を示す信号 I01,I11 第1相コイルに流れる電流値を制御す
るステップパルス OUT1 第1相コイルに出力される電流の波形図 PH2 第2相コイルに流れる電流の極性を示す信号 I02,I12 第2相コイルに流れる電流値を制御す
るステップパルス OUT2 第2相コイルに出力される電流の波形図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタの各種駆動をステッピングモー
    タによる定電流駆動方式で行うステッピングモータの駆
    動制御方法であって、 動作時以外はホールド状態に維持される前記ステッピン
    グモータのホールド時の電流値を、ホールド動作に影響
    の無いレベルにまで低減させることを特徴とするステッ
    ピングモータの駆動制御方法。
  2. 【請求項2】 前記ステッピングモータのホールド時の
    電流値の低減は、複数のステップパルスの組み合わせに
    よって決定される第1相コイルに流れる電流値の複数段
    階の制御と、第2相コイルに流れる電流値の複数段階の
    制御とにおいて、その制御の段階を任意に組み合わせる
    ことによって行うことを特徴とする請求項1に記載のス
    テッピングモータの駆動制御方法。
  3. 【請求項3】 前記制御の段階の組み合わせを、前記ス
    テッピングモータの各フェーズ位置において、第1相コ
    イルに流れる電流値及び第2相コイルに流れる電流値を
    従来より1段階低く抑える組み合わせとしたことを特徴
    とする請求項2に記載のステッピングモータの駆動制御
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ステッピングモータが、フィードモ
    ータおよび/またはキャリッジモータである請求項1、
    2または3に記載のステッピングモータの駆動制御方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009095148A (ja) * 2007-10-09 2009-04-30 Juki Corp ミシンのステッピングモータの駆動装置
US7560892B2 (en) 2006-04-03 2009-07-14 Seiko Epson Corporation Method of controlling stepping motor, apparatus for controlling stepping motor, and printer
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JP2011061967A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Ricoh Co Ltd ステッピングモータ制御装置及び搬送装置

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