JP2005218188A - ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置 - Google Patents

ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005218188A
JP2005218188A JP2004019794A JP2004019794A JP2005218188A JP 2005218188 A JP2005218188 A JP 2005218188A JP 2004019794 A JP2004019794 A JP 2004019794A JP 2004019794 A JP2004019794 A JP 2004019794A JP 2005218188 A JP2005218188 A JP 2005218188A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
stepping motor
current
excitation current
written
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004019794A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuyuki Yoshiike
勝行 吉池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2004019794A priority Critical patent/JP2005218188A/ja
Publication of JP2005218188A publication Critical patent/JP2005218188A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

【課題】 簡単な回路構成にて円滑なトルク制御や消費電流制御を行えるステッピングモータの駆動方法及び駆動装置を提供すること。
【解決手段】 励磁電流をステッピングモータ2の巻線に供給するモータドライバ30と、それぞれ異なる励磁電流パターンが書き込まれる2つのパターンレジスタA、Bと、ステッピングモータ2のステップ角の切り替えタイミングに同期して、一方のパターンレジスタに書き込まれた励磁電流パターンから他方のパターンレジスタに書き込まれた励磁電流パターンに選択を切り替えてモータドライバ30に供給するスイッチ手段27とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステッピングモータの巻線に所定パターンの励磁電流を供給してステッピングモータを駆動させるステッピングモータの駆動方法及び駆動装置に関し、更に詳しくは、励磁電流制御用の回路を別途設けることなくステッピングモータのトルク制御や正逆転制御を可能にしたステッピングモータの駆動方法及び駆動装置に関する。
一般に、ステッピングモータの駆動方法としては、例えば特許文献1に示されるように、制御用ICなどからモータドライバに所定ビット数からなる信号を一定時間ごとに供給して、モータドライバは、その一定時間ごとに送られる所定ビット数の信号から決まる励磁電流パターンに基づいた励磁電流をステッピングモータの巻線に供給することでステッピングモータを駆動させる。
特開2003−259690号公報
励磁電流を制御することで、トルク制御、あるいは消費電流を低減させて発熱量を減らすことができるが、従来は、ある決まった1つの励磁電流パターンとしたままで、別途設けられた外部回路にて電圧を切り替えたり、電流を切り替えたりして、全体の電圧を変えたり、全体の電流を変えていた。しかし、これは、電圧あるいは電流制御用に別途外部回路や制御線が必要であり回路規模が大きくなってしまうという問題があった。また、外部回路による電圧あるいは電流の切り替えタイミングによってはステップの変わり目で不連続になり円滑な回転駆動が難しいという問題もあった。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、その目的とするところは、簡単な回路構成にて円滑なトルク制御や消費電流制御を行えるステッピングモータの駆動方法及び駆動装置を提供することにある。
本発明のステッピングモータの駆動方法は、ステッピングモータの巻線に供給する励磁電流のパターンを複数設定する手順と、ステッピングモータのステップ角の切り替えタイミングに同期して巻線に供給する励磁電流のパターンを切り替える手順とを有することを特徴としている。
すなわち、トルクを必要とする回転の始動時にはピーク値の大きな励磁電流パターンにて駆動し、定速状態になりそれほどトルクを必要とせず、発熱や消費電流を下げたいときには、その始動時のピーク値よりも小さいピーク値の励磁電流パターンに切り替えて駆動する。
予め設定された励磁電流パターンを切り替えるだけの制御であるので、簡単にトルク制御や消費電流制御が行え、またステップ角の切り替えタイミングに同期して巻線に供給する励磁電流のパターンを切り替えるので不連続を生じさせることなく円滑に切り替えられる。
上記励磁電流のパターンとしては、フルステップ励磁、ハーフステップ励磁、1−2相励磁用パターンなどが挙げられるが、特に階段電流からなる正弦波状のマイクロステップ駆動用パターンとすれば、回転をより滑らかにかつ振動を少なくすることができる。
また、上記マイクロステップ駆動において、巻線に供給される励磁電流の向きが切り替わった直後には、その巻線に流れる励磁電流が0になるようにすれば、励磁電流の向きが切り替わる際のトルク不足や振動を防げる。
本発明のステッピングモータの駆動装置は、励磁電流をステッピングモータの巻線に供給するモータドライバと、励磁電流のパターンが書き込まれるパターンレジスタと、ステッピングモータのステップ角の切り替えタイミングに同期して、パターンレジスタから選択する励磁電流パターンを切り替えてモータドライバに供給するスイッチ手段とを備えることを特徴としている。
上記パターンレジスタは1つからなる構成としてステッピングモータに供給する励磁電流パターンを切り替えるごとにそのパターンレジスタのパターンを書き替えるようにしてもよいが、これではその書き替えを実行する制御装置などにかかる負荷が大きくなってしまい、制御装置の性能によっては切り替え動作が不安定になってしまう。また高性能の制御装置を用いると高価になってしまう。
そこで、上記パターンレジスタが、それぞれ異なる励磁電流パターンが書き込まれる2つのパターンレジスタからなり、上記スイッチ手段は、ステップ角の切り替えタイミングに同期して、一方のパターンレジスタに書き込まれた励磁電流パターンから他方のパターンレジスタに書き込まれた励磁電流パターンに選択を切り替える構成とすれば、確実に励磁電流パターンの切り替えを行える。
例えば、一方のパターンレジスタAに、ある励磁電流パターンを書き込んでおき、他方のパターンレジスタBには、パターンレジスタAに書き込まれた励磁電流パターンよりも平均消費電流の小さい励磁電流パターンを書き込んでおいて、始動時のトルクを必要とするときなどには、パターンレジスタA側にスイッチ手段を接続させて、パターンレジスタAに書き込まれた励磁電流パターンでステッピングモータを駆動する。その後、定速状態になったり、トルクが弱くても良い状態になったらパターンポインタB側にスイッチ手段を切り替えて、パターンレジスタBに書き込まれた励磁電流パターンでステッピングモータを駆動する。また、ステッピングモータの回転位置保持などのさらに平均消費電流を抑えたい場合には、パターンレジスタAに書き込まれた励磁電流パターンを、パターンレジスタBに書き込まれた励磁電流パターンよりも平均消費電流の小さいパターンに書き替えて、パターンポインタA側にスイッチ手段を切り替えて、パターンレジスタAに書き込まれた励磁電流パターンでステッピングモータを駆動する。
本発明のステッピングモータの駆動方法によれば、簡単な制御でもって、トルク制御や消費電流制御、さらには回転方向の切り替え制御を、不連続な状態を生じさせることなく円滑に行える。
本発明のステッピングモータの駆動装置によれば、トルク制御や消費電流制御、さらには回転方向の切り替え制御を、簡単な回路構成で実現でき、部品点数の増大を抑えてコストの上昇も抑えられる。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係るステッピングモータ駆動装置20の構成を示すブロック図である。同ステッピングモータ駆動装置20は、主として、メモリ23と、2つのパターンレジスタA、Bと、スイッチ手段27と、モータドライバ30とを備えている。
メモリ23には複数の励磁電流パターンが格納される。各パターンレジスタA、Bには、メモリ23から1つの励磁電流パターンが選択的に読み出される。
パターンレジスタAは、6本の信号出力線(図示ではまとめて1本で示す)25aを介してスイッチ手段27と接続可能であり、パターンレジスタBは、6本の信号出力線(図示ではまとめて1本で示す)25bを介してスイッチ手段27と接続可能である。
スイッチ手段27と、モータドライバ30とは、6本の信号出力線(図示ではまとめて1本で示す)28を介して接続されている。モータドライバ30の信号出力線はステッピングモータ2の例えば2相の巻線に接続されている。
図2にモータドライバ30の詳細を示す。モータドライバ30は、主として、ドライバIC31と、4つのバイポーラトランジスタ33、34、35、36と、それぞれ2つずつの抵抗R1、R2、R3、R4を備えている。
抵抗R1と抵抗R2とは、電源端子32とグランドとの間に直列に接続されている。抵抗R1と抵抗Rとの接続点に、抵抗R3及び抵抗R4の一端が接続されている。2つある抵抗R3のうち一方の抵抗R3の他端はトランジスタ33のコレクタに接続されている。この抵抗R3の一端はドライバIC31のVREFAポートに接続されている。トランジスタ33のエミッタはグランドに接続され、ベースはV0L端子に接続されている。
他方の抵抗R3の他端はトランジスタ35のコレクタに接続されている。この抵抗R3の一端はドライバIC31のVREFBポートに接続されている。トランジスタ35のエミッタはグランドに接続され、ベースはV1L端子に接続されている。
2つある抵抗R4のうち一方の抵抗R4の他端はトランジスタ34のコレクタに接続されている。この抵抗R4の一端はドライバIC31のVREFAポートに接続されている。トランジスタ34のエミッタはグランドに接続され、ベースはV0H端子に接続されている。
他方の抵抗R4の他端はトランジスタ36のコレクタに接続されている。この抵抗R4の一端はドライバIC31のVREFBポートに接続されている。トランジスタ36のエミッタはグランドに接続され、ベースはV1H端子に接続されている。
ステッピングモータ2の巻線Aは、ドライバIC31のoutAポートとoutA*ポートに接続されている。巻線Bは、ドライバIC31のoutBポートとoutB*ポートに接続されている。
ドライバIC31のPHAAポートはSM0端子と接続され、PHABポートはSM1端子に接続されている。
次に、上記ステッピングモータ駆動装置20を用いたステッピングモータ2の駆動方法について説明する。
先ず、H(high)電流パターンで正転させる場合を考える。2つのパターンレジスタA、Bのうち一方、例えばパターンレジスタAに、メモリ23に格納されているH電流パターン(正転)を書き込むと共に、スイッチ手段27を信号出力線25aに接続させる。
そして、パターンレジスタAからは、ポインタ24からの信号に基づいて一定時間ごとに6ビットずつの信号がスイッチ手段27及び信号出力線28を介してモータドライバ30に供給される。
これについて、さらに具体的に説明すると、図2に示されるSM0、SM1、V0H、V0L、V1H、V1Lの各端子に図4に示すような信号が供給される。すなわち、1ステップ目には、SM0端子はハイレベル(Hレベル)、SM1端子はローレベル(Lレベル)、V0H端子はハイレベル、V0L端子はハイレベル、V1H端子はローレベル、V1L端子はローレベルとされ、上記ポインタ24からの信号に基づいて次の2ステップ目には、SM0端子はハイレベル、SM1端子はローレベル、V0H端子はローレベル、V0L端子はハイレベル、V1H端子はローレベル、V1L端子はローレベルとされる。以後、3ステップ目以降も図4に示すように各端子に与えられる信号レベルが変化していく。
SM0端子、SM1端子の信号レベルは、それぞれ、巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きを決定する。すなわち、SM0端子、SM1端子がハイレベルかローレベルかに応じて各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きが変わる。
V0L端子とV0H端子が共にローレベルのときは、トランジスタ33、34は共にオフ状態であり、ドライバIC31のVREFAポートの入力電圧は抵抗R1、R2によって決まり、巻線Aに流れる電流φ0のレベルは図4に示すように最大レベル(ピーク値)”1”となる。
V0L端子とV0H端子が共にハイレベルのときは、トランジスタ33、34は共にオン状態であり、VREFAポートの入力電圧は0となり、巻線Aに流れる電流φ0のレベルは図4に示すように0となる。
V0L端子がハイレベル、V0H端子がローレベルのときは、トランジスタ33、34はそれぞれオン状態、オフ状態であり、VREFAポートの入力電圧は抵抗R1、R2、R3によって決まり、巻線Aに流れる電流φ0のレベルは図4に示すようにピーク値の4割となる。
V0L端子がローレベル、V0H端子がハイレベルのときは、トランジスタ33、34はそれぞれオフ状態、オン状態であり、VREFAポートの入力電圧は抵抗R1、R2、R4によって決まり、巻線Aに流れる電流φ0のレベルは図4に示すようにピーク値の7割となる。
V1L端子とV1H端子が共にローレベルのときは、トランジスタ35、36は共にオフ状態であり、ドライバIC31のVREFBポートの入力電圧は抵抗R1、R2によって決まり、巻線Bに流れる電流φ1のレベルは図4に示すように最大レベル(ピーク値)”1”となる。
V1L端子とV1H端子が共にハイレベルのときは、トランジスタ35、36は共にオン状態であり、VREFBポートの入力電圧は0となり、巻線Bに流れる電流φ1のレベルは図4に示すように0となる。
V1L端子がハイレベル、V1H端子がローレベルのときは、トランジスタ53、36はそれぞれオン状態、オフ状態であり、VREFBポートの入力電圧は抵抗R1、R2、R3によって決まり、巻線Bに流れる電流φ1のレベルは図4に示すようにピーク値の4割となる。
V1L端子がローレベル、V1H端子がハイレベルのときは、トランジスタ35、36はそれぞれオフ状態、オン状態であり、VREFBポートの入力電圧は抵抗R1、R2、R4によって決まり、巻線Bに流れる電流φ1のレベルは図4に示すようにピーク値の7割となる。
以上のようにして、各巻線A、Bには、図4に示すように階段状からなり正弦波の励磁電流φ0、φ1が供給され、ステッピングモータ2は各ステップの切り替わりに同期してステップ角を変化させていく。
次に、上記H電流パターンよりも平均消費電流の小さいM(middle)電流パターンにて正転駆動させたい場合には、上記H電流パターンが書き込まれたパターンレジスタAとは異なる、パターンレジスタBに、メモリ23に格納されているM電流パターン(正転)を書き込むと共に、スイッチ手段27を信号出力線25bに接続させる。
そして、パターンレジスタBからは、ポインタ24からの信号に基づいて一定時間ごとに6ビットずつの信号がスイッチ手段27及び信号出力線28を介してモータドライバ30に供給される。
上記スイッチ手段27の接続をパターンAからパターンBへと切り替えて、モータドライバ30からステッピングモータ2に供給する励磁電流パターンを、H電流パターンからM電流パターンに切り替えるタイミングは、ポインタ24の信号に同期させる。すなわち、ステップ角の切り替えに同期させる。これにより、不連続な回転を生じさせることなく滑らかに励磁電流のパターン切り替えを行える。
図5は、M電流パターン駆動における各種信号のタイミングチャートを示す。SM0、SM1、V0H、V0L、V1H、V1Lの各端子は、各ステップごとに、図5に示すよう変化でもって信号レベルを変化させ、各巻線A、Bにはそれぞれ電流φ0、φ1が流れる。各電流φ0、φ1のレベルを決定するしくみは上記H電流パターンと同じである。M電流パターンにおいては、各電流φ0、φ1のピーク値が上記H電流パターンの7割に抑えられ、平均消費電流が低減されている。この電流パターンは一例であり、他にも、平均消費電流、振動、トルクが最適になるように種々の電流パターンを選ぶことができる。
さらに、M電流パターンよりも平均消費電流の小さいL(low)電流パターンにて正転駆動させたい場合には、上記M電流パターンが書き込まれたパターンレジスタBとは異なる、パターンレジスタAに、メモリ23に格納されているL電流パターン(正転)を書き込む(H電流パターンからL電流パターンに書き換える)と共に、スイッチ手段27を信号出力線25aに接続させる。この電流パターンは一例であり、他にも、平均消費電流、振動、トルクが最適になるように種々の電流パターンを選ぶことができる。
そして、パターンレジスタAからは、ポインタ24からの信号に基づいて一定時間ごとに6ビットずつのデータがスイッチ手段27及び信号出力線28を介してモータドライバ30に供給される。
この場合にも、上記スイッチ手段27の接続をパターンBからパターンAへと切り替えて、モータドライバ30からステッピングモータ2に供給する励磁電流パターンを、M電流パターンからL電流パターンに切り替えるタイミングは、ポインタ24の信号に同期させる。すなわち、ステップ角の切り替えに同期させる。これにより、不連続な回転を生じさせることなく滑らかに励磁電流のパターン切り替えを行える。
図6は、L電流パターン駆動における各種信号のタイミングチャートを示す。SM0、SM1、V0H、V0L、V1H、V1Lの各端子は、各ステップごとに、図6に示すよう変化でもって信号レベルを変化させ、各巻線A、Bにはそれぞれ電流φ0、φ1が流れる。各電流φ0、φ1のレベルを決定するしくみは上記H電流パターン、M電流パターンと同じである。L電流パターンにおいては、各電流φ0、φ1のピーク値が上記H電流パターンの4割に抑えられ、平均消費電流がさらに低減されている。
以上のように、本実施形態によれば、パターンレジスタA、Bの切り替え制御のみで励磁電流の制御を行え、従来のように別途励磁電流制御用の回路を設ける必要がないので、その分、回路構成を簡略化でき、コスト低減も図れる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ構成部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施形態では、上記パターンレジスタA、Bの切り替えによって、正転、逆転の切り替えを行う。
通常、ステッピングモータの回転方向を切り替えるには上記6ビットの信号を各ステップごとに出力する順番を逆にする。例えば、図4に示すH電流パターンにおいて、正転時には図4において左から右に向かう方向に上記6ビットの信号を出力していくが、これを右から左に向かう方向に出力していくと、ステッピングモータを逆転させることができる。
しかし、この場合、正転時にはSM0端子、SM1端子のレベルが切り替わった直後、すなわち各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きが切り替わった直後に、各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1は一旦0になるが、逆転時には電流φ0、φ1が0になってから各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きが切り替わることになる。これでは、逆転時にトルク不足や振動などが生じる。
そこで、本実施形態では、逆転駆動させる励磁電流パターンとして、図7に示すように、各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きが切り替わった直後に、各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1が一旦0になるパターンを用意し、上記メモリ23に格納しておく。
そして、例えばパターンレジスタAに図4に示すH電流の正転パターンを書き込んでおき、パターンレジスタBには図7に示すH電流の逆転パターンを書き込んでおく。そして、上記第1の実施形態と同様に、パターンレジスタA、Bの切り替えによってステッピングモータの正転、逆転を切り替える。図4に示すH電流の正転パターン及び図7に示すH電流の逆転パターン共に、各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きが切り替わった直後に、各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1が一旦0になっており、各巻線A、Bに流れる電流φ0、φ1の向きが切り替わった際のトルク不足や振動を防げる。
なお、図7に示すパターンは、右から左に向かう順序で6ビットの信号が出力されていくが、図8に示すように、左から右に向かう順序で6ビットの信号が出力されていくH電流逆転パターンを用いてもよい。
上記ステッピングモータ駆動装置20を用いた駆動方法の一実施例として、例えば図3に示す熱昇華型プリンタ11に適用した場合について説明する。
図3に示す熱昇華型プリンタ11において、ステッピングモータ2は、図示しないギアなどの駆動力伝達機構を介してキャプスタンローラ9に連結されている。サーマルヘッド3はDCモータ4によって上下動される。インクリボン7は供給リール5aから巻取リール5bへと送られる。また、このプリンタ11には内部を冷却するためのファン6が設けられている。
印刷時には、ステッピングモータ2が正転駆動することで、キャプスタンローラ9を駆動させキャプスタンローラ9とピンチローラ10とで挟まれた紙1を図において右方へ送り、サーマルヘッド3はプラテンローラ8との間に紙1及びインクリボン7を挟み込む。そして、一定速度で、密着された紙1とインクリボン7が1面分の規定ライン数右方に送られる。
次に、紙1がサーマルヘッド3との圧着状態から解除された状態で、ステッピングモータ2は逆転駆動され紙1は左方に戻され、再び正転駆動により次の色のインクリボン7にて印刷が行われる。例えば、紙1は、イエロー、シアン、マゼンタの各色、さらに最後のラミネートの計4往復される。
以上のステッピングモータ2の駆動において、トルクが必要な始動時には、H電流パターンで駆動され、その後それほどトルクを必要としない一定速度になったらM電流パターンあるいはL電流パターンに切り替えて駆動させる。逆転時には逆転駆動用のパターンに切り替えられる。また、停止時には、最も消費電流の小さいL電流パターンにてステッピングモータ2の停止位置を保持する。
以上、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
上記実施形態では、マイクロステップ駆動用の励磁電流パターンであるH電流パターン、M電流パターン、L電流パターン間での切り替えを説明したが、マイクロステップ駆動用の励磁電流パターンと、フルステップ駆動用、あるいはハーフステップ駆動用の励磁電流パターン間での切り替えにも本発明は適用できる。例えばトルクを必要とするときには、フルステップ駆動用の励磁電流パターンにてステッピングモータを駆動し、消費電流を抑えたい場合にはマイクロステップ駆動用の励磁電流パターンにて駆動するようにしてもよい。
また、本発明は上述したプリンタ以外にも、ステッピングモータを用いる全てのものに適用できる。
本発明の実施形態に係るステッピングモータ駆動装置の構成を示すブロック図である。 図1に示すモータドライバの詳細を示す図である。 本発明が適用されるプリンタの概略図である。 ステッピングモータをH(high)電流で正転させるための各種信号のタイミングチャートである。 ステッピングモータをM(middle)電流で正転させるための各種信号のタイミングチャートである。 ステッピングモータをL(low)電流で正転させるための各種信号のタイミングチャートである。 ステッピングモータをH電流で逆転させるための各種信号のタイミングチャート(その1)である。 ステッピングモータをH電流で逆転させるための各種信号のタイミングチャート(その2)である。
符号の説明
1…紙、2…ステッピングモータ、3…サーマルヘッド、7…インクリボン、8…プラテンローラ、9…キャプスタンローラ、10…ピンチローラ、11…熱昇華型プリンタ、20…ステッピングモータ駆動装置、27…スイッチ手段、30…モータドライバ。

Claims (5)

  1. ステッピングモータの巻線に供給する励磁電流のパターンを複数設定する手順と、
    前記ステッピングモータのステップ角の切り替えタイミングに同期して、前記巻線に供給する励磁電流のパターンを切り替える手順と
    を有することを特徴とするステッピングモータの駆動方法。
  2. 前記励磁電流のパターンは階段電流からなる正弦波状のマイクロステップ駆動用パターンである
    ことを特徴とする請求項1に記載のステッピングモータの駆動方法。
  3. 前記巻線に供給される前記励磁電流の向きが切り替わった直後には、その巻線に流れる励磁電流が0になるようにする
    ことを特徴とする請求項2に記載のステッピングモータの駆動方法。
  4. 励磁電流をステッピングモータの巻線に供給するモータドライバと、
    前記励磁電流のパターンが書き込まれるパターンレジスタと、
    前記ステッピングモータのステップ角の切り替えタイミングに同期して、前記パターンレジスタから選択する励磁電流パターンを切り替えて前記モータドライバに供給するスイッチ手段と
    を備えることを特徴とするステッピングモータの駆動装置。
  5. 前記パターンレジスタは、それぞれ異なる励磁電流パターンが書き込まれる2つのパターンレジスタからなり、
    前記スイッチ手段は、前記ステップ角の切り替えタイミングに同期して、一方のパターンレジスタに書き込まれた励磁電流パターンから他方のパターンレジスタに書き込まれた励磁電流パターンに選択を切り替える
    ことを特徴とする請求項4に記載のステッピングモータの駆動装置。
JP2004019794A 2004-01-28 2004-01-28 ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置 Pending JP2005218188A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004019794A JP2005218188A (ja) 2004-01-28 2004-01-28 ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004019794A JP2005218188A (ja) 2004-01-28 2004-01-28 ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005218188A true JP2005218188A (ja) 2005-08-11

Family

ID=34903912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004019794A Pending JP2005218188A (ja) 2004-01-28 2004-01-28 ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005218188A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276894A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Hitachi Kokusai Electric Inc 電動雲台装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010276894A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Hitachi Kokusai Electric Inc 電動雲台装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7583038B2 (en) Motor-driving circuit and recording apparatus including the same
JP2005218188A (ja) ステッピングモータの駆動方法及び駆動装置
JP2001197782A (ja) モータ制御装置
JPS59155072A (ja) 印字装置
JP2016068289A (ja) サーマルプリンタ
JP2010093914A (ja) モータ制御回路、モータ制御方法、サーマルプリンタ装置及び半導体装置
US5945800A (en) Apparatus and method for controlling a stepping motor
JPH0614597A (ja) プリンタの紙送り駆動回路及び駆動方法
JP2007160847A (ja) 記録装置
JPS6047116B2 (ja) パルスモ−タの制御装置
JPS62100196A (ja) ステツピングモ−タ駆動回路
JP2988069B2 (ja) シリアルプリンタ
JP2002044996A (ja) ステッピングモータの駆動制御方法
JP2008160900A (ja) ステッピングモータ制御装置および印刷装置
JPH08214573A (ja) モーター駆動回路
JPH01264596A (ja) ステッピングモータ制御装置
US20170366124A1 (en) Stepping motor drive device
KR20060061141A (ko) 모터 제어장치 및 그 제어방법
JP2000184790A (ja) モ―タ制御装置
JP2605709B2 (ja) プリンタキヤリツジの駆動方法
JP2001301211A (ja) サーマルヘッドの制御装置とヘッドドライブic
JP2007083670A (ja) インクジェットプリンタのキャリッジ用モータ駆動回路およびその駆動方法
JP3362686B2 (ja) モータ制御装置
JPS59140087A (ja) 印字装置
JP2508213B2 (ja) 熱転写型プリンタのリボン巻取部駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060719

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20071028

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090408

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090901

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02