JP3368146B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP3368146B2 JP16683396A JP16683396A JP3368146B2 JP 3368146 B2 JP3368146 B2 JP 3368146B2 JP 16683396 A JP16683396 A JP 16683396A JP 16683396 A JP16683396 A JP 16683396A JP 3368146 B2 JP3368146 B2 JP 3368146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機
能を有する記録装置、あるいはコンピューターやワード
プロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーショ
ンなどの出力機器として用いられる記録装置は、記録情
報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被記録材(記
録媒体)に画像(文字や記号等を含む)を記録していく
ように構成されている。前記記録装置は、記録方式によ
り、インクジェット式、ワイヤドット式、サーマル式、
レーザービーム式等に分けることができる。
【0003】被記録材の搬送方向(副走査方向)と交叉
する方向に主走査しながら記録するシリアル型の記録装
置においては、被記録材に沿って移動する記録ヘッドに
よって画像を記録(主走査)し、1行分の記録を終了し
た後に所定量の紙送り(副走査としてのピッチ搬送)を
行い、その後に再び停止した被記録材に対して次の行の
画像を記録(主走査)するという動作を繰り返すことに
より、被記録材全体の記録が行われる。
【0004】一方、被記録材の搬送方向の副走査のみで
記録するライン型の記録装置においては、被記録材を所
定の記録位置にセットし、一括して1行分の記録を連続
的に行ないながら所定量の紙送り(ピッチ送り)を行な
い、被記録材の全体に画像が記録される。
【0005】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(記
録ヘッド)から被記録材にインクを吐出して記録を行う
ものであり、記録手段のコンパクト化が容易であり、高
精細な画像を高速で記録することができ、普通紙に特別
の処理を必要とせずに記録することができ、ランニング
コストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少
なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記
録するのが容易であるなどの利点を有している。中で
も、紙幅方向に多数の吐出口を配列したフルマルチタイ
プの記録手段を用いるライン型のものは、記録の一層の
高速化が可能である。
【0006】特に、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するインクジェット式の記録手段(記録ヘッド)は、
エッチング、蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロ
セスを経て、基板上に製膜された電気熱変換体、電極、
液路壁、天板などを形成することにより、高密度の液路
配置(吐出口配置)を有するものを容易に製造すること
ができ、一層のコンパクト化を図ることができる。一
方、被記録材(記録媒体)の材質に対する要求も様々な
ものがあり、近年では、通常の被記録材である紙や樹脂
薄板(OHP等)などの他に、薄紙や加工紙(ファイリ
ング用のバンチ孔付き紙やミシン目付き紙、任意な形状
の紙など)、さらには布などを使用することが要求され
るようになってきた。
【0007】上記インクジェット記録装置においては、
微細な吐出口からインクを吐出して記録を行うことか
ら、吐出口近傍におけるインク中の溶剤蒸発による増粘
や固着、紙粉等のゴミ付着、気泡の発生や混入などに起
因して、吐出インクのヨレやインク不吐出などの吐出不
良が発生することがある。そこで、記録ヘッドの吐出不
良を解消するための処理として、吸引ポンプに接続され
たキャップで記録ヘッドの吐出口を覆うとともに該吸引
ポンプを作動してキャップ内に負圧を発生させ、この負
圧によって吐出口からインクといっしょに増粘インクや
気泡等の異物を排出するとともに新しいインクを充填す
る吸引回復処理を行い、記録ヘッドをクリーニングして
正常な吐出機能を維持回復することが行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット記録装
置においては、前述したように記録ヘッドの吐出口をク
リーニングして吐出口にインクを充填するためにポンプ
による吸引を行っているが、このときに作用する初期負
圧が弱すぎると吐出口の目詰まりを解消することが困難
であり、逆に強すぎると、かえって吐出口内に気泡を引
き込んだりするので、記録ヘッドの形態やインクの種類
などに応じて適切な負圧吸引力を与える必要がある。
【0009】また、近年のインクジェット記録装置で
は、モノクロ記録用とカラー記録用など、複数種類の異
なる記録ヘッド又はインク吐出部や異なるインクを用い
るものがあり、そのため、負圧吸引回復機構などのクリ
ーニング手段としても複数の異なるインク吐出手段やイ
ンクに共通して対応可能なものが要求される。しかし、
従来のクリーニング手段では、インク吐出手段の種類に
応じて負圧を変更することができず、異なるインク吐出
手段のそれぞれに対して適切なクリーニング動作を行う
ことは困難であった。
【0010】本発明はこのような従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、本発明の目的は、ポンプ手段の構造を
変更することなく、異なる種類の複数のインク吐出手段
やインクを用いる場合でも、操作性を低下させることな
く、また、機械的形状を変更することなく、ピストンの
移動/停止の動作を制御するだけで、各インク吐出手段
に合わせて適切な初期負圧を発生させることができ、各
インク吐出手段に対して適切な負圧吸引回復操作を実行
し得るインクジェット記録装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、記録
手段の吐出口から被記録材へインクを吐出して記録を行
うインクジェット記録装置において、ピストン軸をピス
トンに押圧密着させることによりシリンダ内に密閉され
た吸引室が形成され、前記ピストン軸に押されて前記ピ
ストンが移動することにより前記吸引室内に負圧を発生
させ、前記ピストンが前記シリンダの吸引孔を通過した
時点でキャップによりキャッピングされた前記吐出口に
前記吸引室内の負圧を付与することにより該吐出口から
インクを吸引する吸引手段を備え、前記吸引手段は、前
記キャップで前記吐出口をキャッピングした後に前記ピ
ストンの移動を開始し、前記ピストンが移動を開始して
から前記吸引孔を通過するまでの途中で該ピストンの移
動を一旦停止させ、前記吸引室の負圧が解放された後に
前記ピストンの移動を再開して前記吸引孔を通過させる
ことにより、前記吐出口に作用する初期負圧を調整する
構成とすることにより、上記目的を達成するものであ
る。
【0012】請求項2の発明は、上記請求項1の構成に
加えて、前記初期負圧の値は前記記録手段の種類または
インクの種類に応じて決められる構成とすることによ
り、効率よく上記目的を達成するものである。
【0013】請求項3の発明は、上記請求項の構成に
加えて、前記記録手段は該記録手段の種類を示すIDを
備え、記録装置が該IDを識別することにより前記初期
負圧の値を調整する構成とすることにより、さらに効率
よく上記目的を達成するものである。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明を適用したインクジ
ェット記録装置の一実施例を示す模式的斜視図であり、
図2は図1のインクジェット記録装置の正面図であり、
図3は図1のインクジェット記録装置の縦断面図であ
る。図1〜図3において、記録装置1は給紙部2と送紙
部3と排紙部4とキャリッジ部5とクリーニング部6と
記録手段(記録ヘッド)7とを備えている。
【0016】前記給紙部2は、被記録材Pを積載する圧
板21と被記録材Pを給紙する給送回転体22がベース
20に取り付けられる構成となっている。前記圧板21
には可動サイドガイド23が移動可能に設けられて、被
記録材Pの積載位置を規制している。圧板21はベース
20に結合された回転軸を中心に回転可能で、圧板バネ
24により給送回転体22に向けて付勢されている。給
送回転体22と対向する圧板21の部位には、被記録材
Pの重送を防止する人工皮等の摩擦係数の大きい材質か
らなる分離パッド25が設けられている。
【0017】さらに、前記ベース20には、被記録材P
の一方向の角部を覆い、被記録材Pを一枚ずつ分離する
ための分離爪26と、厚紙等分離爪26が使えないもの
を分離するためにベース20に一体成形された土手部2
7と、普通紙ポジションでは分離爪26が作用し、厚紙
ポジションでは分離爪26が作用しないように切り換え
るための切り替えレバー28と、圧板21と給送回転体
22の当接を解除するためのリリースカム29と、が設
けられている。
【0018】上記構成において、待機状態ではリリース
カム29が圧板21を所定位置まで押し下げている。こ
れにより、圧板21と給送回転体22の当接は解除され
る。そして、この状態で搬送ローラ36の有する駆動力
がギア等により給送回転体22及びリリースカム29に
伝達されると、リリースカム29が圧板21から離れる
ことから該圧板21が上昇することで該圧板21に積載
された被記録材Pが給送回転体22に圧接され、該給送
回転体22の回転に伴い被記録材Pをピックアップして
給紙を開始し、分離爪26によって最上層の1枚の被記
録材Pが分離されて送紙部3に送られる。給送回転体2
2及びリリースカム29は被記録材Pを送紙部3に送り
込むまで回転し、被記録材Pが送紙部3に送り込まれる
と再び圧板21が押し下げられて該圧板上の被記録材P
が給送回転体22から離隔し、待機状態となって搬送ロ
ーラ36からの駆動力が切られる。
【0019】前記送紙部3は被記録材Pを搬送する搬送
ローラ36とPE(ペーパーエンド)センサー32を備
えている。また、搬送ローラ36に当接して従動するピ
ンチローラ37が設けられている。ピンチローラ37は
ピンチローラガイド30に保持され、ピンチローラバネ
31の付勢力でピンチローラ37を搬送ローラ36に圧
接することで被記録材Pに搬送力が付与されている。さ
らに、被記録材Pが搬送されてくる送紙部3の入口には
被記録材Pをガイドする上ガイド33及びプラテン34
が配設されている。また、上ガイド33には被記録材P
の先端及び後端検出をPEセンサー32に伝えるPEセ
ンサーレバー35が設けられている。
【0020】さらに、搬送ローラ36の被記録材搬送方
向下流側には、画像情報に基づいて画像を形成する記録
ヘッド(記録手段)7が設けられている。上記構成にお
いて、送紙部3に送られた被記録材Pは、プラテン3
4、ピンチローラガイド30及び上ガイド33に案内さ
れて、搬送ローラ36とピンチローラ37から成るロー
ラ対に送られる。この時、PEセンサーレバー35が搬
送されてきた被記録材Pの先端を検知し、これにより被
記録材Pの記録位置を演算可能にする。また、被記録材
Pは、不図示のLF(紙送り)モータにより搬送ローラ
対36、37が回転することでプラテン34上を搬送さ
れる。
【0021】前記キャリッジ部5は記録手段(記録ヘッ
ド)7を搭載するキャリッジ50で構成されている。こ
のキャリッジ50はガイド軸81及びガイドレール82
によって往復移動可能に案内支持されている。前記ガイ
ド軸81は被記録材Pの搬送方向に対して直角方向にキ
ャリッジ50を往復走査させるためのものである。前記
ガイドレール82は、キャリッジ50の後端を保持して
記録手段7と被記録材Pとの隙間を維持するためのもの
である。
【0022】これらガイド軸81及びガイドレール82
はシャーシ8に取り付けられている。また、キャリッジ
50は、シャーシ8に取り付けられたキャリッジモータ
80によりタイミングベルト83を介して駆動される。
このタイミングベルト83は、アイドルプーリ84によ
って張力を付与された状態で装着されている。さらに、
キャリッジ50には、電気基板9から記録手段7に記録
信号を伝えるためのフレキシブル基板56が取り付けら
れている。
【0023】上記構成において、被記録材Pに記録する
際は、搬送ローラ対36、37を駆動して被記録材Pを
画像形成行位置(被記録材Pの搬送方向位置)まで搬送
するとともに、キャリッジモータ80によりキャリッジ
50を画像形成列位置(被記録材Pの搬送方向と垂直な
位置)に移動させることにより、記録手段(記録ヘッ
ド)7を画像形成位置に対向させる。次いで、電気基板
9からの信号に基づいて記録手段7から被記録材Pにイ
ンクを吐出することにより該被記録材P上に画像を形成
する。
【0024】前記排紙部4には排紙ローラ41が設けら
れている。この排紙ローラ41は、前記搬送ローラ36
に当接している伝達ローラ40と当接しており、該搬送
ローラ36の回転に同期して回転駆動される。つまり、
搬送ローラ36の駆動力が伝達ローラ40を介して排紙
ローラ41に伝達される。また、排紙ローラ41に従動
して回転可能な拍車42が該排紙ローラ41に当接され
ている。以上の構成によって、キャリッジ部5で画像形
成された被記録材Pは、前記排紙ローラ41と拍車42
に挟まれ、これらにより搬送されて装置外部に排出され
る。
【0025】図4は図1〜図3のインクジェット記録装
置に使用するのに好適なモノクロ記録ヘッド(記録手
段)の外観構成を示す図であり、図5は図1〜図3のイ
ンクジェット記録装置に使用するのに好適なカラー記録
ヘッド(記録手段)の外観構成を示す図である。図5の
カラー記録ヘッドは、図4のモノクロ記録ヘッドとほぼ
同じ外形でインクタンクを着脱可能に搭載するように構
成されている。このカラー記録ヘッドでは、黒用インク
タンクとY、M、C(イエロー、シアン、マゼンタ)の
3色カラー用インクタンクとの2個を装着可能な構成に
なっている。なお、図4及び図5の記録ヘッド(記録手
段)7はインクタンク部以外はほぼ同じ構成になってい
るので、以降の記録ヘッド7の説明は主として図4を用
いて行うことにする。
【0026】記録ヘッド7は、図4に示すごとく、イン
クタンク73及びヘッドユニット71から構成されてい
る。インクタンク73はインクを含浸させたスポンジが
詰められている。インクタンク73の底面には、インク
をヘッドユニット71に移送するための配管部706が
設けられている。ヘッドユニット71は、アルミニウム
から成るベースプレート72の上に、密度360本/イ
ンチの複数ノズル(吐出口)、電気熱変換体(ヒーター
素子)、電極、電気配線されたシリコンプレート、記録
ヘッド基板、液室、インクフィルタ、インク供給管など
が形成された構造になっている。
【0027】複数の吐出口を配列して形成される吐出口
列(ノズル列)70は、駆動の方式により、スキャン方
向に対して垂直から1度〜4度傾けられるため、ヘッド
ユニット71はインクタンク73に対して傾きをもって
取り付けられている。このヘッドユニット71は、ヒー
タ素子によりインクに熱を与えることが可能である。こ
の熱によりインクが膜沸騰する際に発生する気泡の成長
又は収縮によって生じる圧力変化によって、記録ヘッド
7の吐出口列(ノズル部)70からインクが吐出されて
被記録材P上に画像が形成される。
【0028】前記記録手段7に設けられた各インク吐出
手段、つまり複数の種類のインクを吐出する各インク吐
出部は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するイン
クジェット手段であって、熱エネルギーを発生するため
の電気熱変換体を備えたものである。また、前記各イン
ク吐出手段は、前記電気熱変換体によって印加される熱
エネルギーにより生じる膜沸騰による気泡の成長、収縮
によって生じる圧力変化を利用して、吐出口よりインク
を吐出させ、記録を行なうものである。
【0029】図6は、記録手段7のインク吐出部の構造
を模式的に示す部分斜視図である。図6において、被記
録材Pと所定の隙間(例えば、約0.5〜2.0ミリ程
度)をおいて対面する吐出口面181には、所定のピッ
チで複数の吐出口182が形成され、共通液室183と
各吐出口182とを連通する各液路184の壁面に沿っ
てインク吐出用のエネルギーを発生するための電気熱変
換体(発熱抵抗体など)185が配設されている。記録
手段7は、各吐出口群における複数の吐出口182がキ
ャリッジ50の移動方向(主走査方向)と交叉する方向
に並ぶような位置関係で、該キャリッジ50に搭載され
ている。こうして、画像信号または吐出信号に基づいて
対応する電気熱変換体185を駆動(通電)して、液路
184内のインクを膜沸騰させ、その時に発生する圧力
によって吐出口182からインク(液体)を吐出させる
記録手段7が構成されている。
【0030】図7は図1及び図2中の前記クリーニング
部6の側面図である。図1〜図3及び図7において、前
記クリーニング部6は、記録手段(記録ヘッド)7の吐
出口182からインクを吸引して該記録手段7の吸引回
復処理(目詰まり解消などのクリーニング処理)を行う
際の負圧吸引力発生源としてのポンプ60と、記録手段
7の吐出口182をキャッピングすることにより該吐出
口の乾燥を抑えたり前記吸引回復処理を実行したりする
ためのキャップ61と、記録手段7の吐出口面181に
付着したインク滴やゴミなどを拭き取り除去(クリーニ
ング)するためのワイパーブレード63とを備えてい
る。なお、前記ワイパーブレード63は通常では板状の
ゴム状弾性体で形成されている。このブレード63の材
質は、インクとの反応性がなく、かつ吐出口面181へ
のダメージを最小限にするという観点から、非加水分解
性のウレタンゴムやHNBRゴム等が好ましい。
【0031】また、本実施例では、記録ヘッド7の吐出
不良を回復する(吸引回復処理を行う)ための前記ポン
プ60の駆動源として前記搬送ローラ36の駆動力が使
用され、駆動切り替えアーム62により該搬送ローラ3
6の駆動力の伝達経路を前記給紙部2及び前記ポンプ6
0に切り替えるように構成されている。キャップ61は
ポンプ60のシリンダ(部)64の上に取り付けられて
いる。このシリンダ部64は、回動可能であってシリン
ダバネ57によって付勢されており、前記キャップ61
は非キャッピング時には傾いた状態で待機している。
【0032】図8は前記ポンプ60の内部構造及び動作
を示す縦断面図である。図1〜図3、図7及び図8にお
いて、記録ヘッド(記録手段)7を搭載したキャリッジ
50が矢印A方向(図1)に移動すると、シリンダ部6
4に設けられた突起(不図示)が押されることによりキ
ャップ61の先端部が記録ヘッド7の吐出口面181と
ほぼ同期して回動し、該キャップ61が吐出口面181
を覆って圧接され、記録ヘッド7のキャッピングが完了
する。
【0033】駆動切り替えアーム62(図1)が給紙位
置及びクリーニング位置(ポンプ駆動位置)より他の位
置にある時は、搬送ローラ36の軸心を中心に回転する
遊星ギア(不図示)が所定位置に固定されているため、
給紙部2及びポンプ60に駆動力は伝達されない。キャ
リッジ50が移動することで駆動切り替えアーム62を
矢印A方向と同方向に移動させると、前記遊星ギアがフ
リーになり、そのため、搬送ローラ36の正転及び逆転
に応じて該遊星ギアが移動し、搬送ローラ36が正転し
たときは給紙部2に駆動力が伝達され、逆転したときは
ポンプ60に駆動力が伝達されるようになる。
【0034】したがって、記録ヘッド7の吐出口182
をキャップ61によりキャッピングした状態で搬送ロー
ラ36が逆転すると、ポンプ60に駆動力を伝達するた
めのカムが回転(作動)して負圧が発生し、該負圧によ
ってキャップ61内にも負圧が発生し、記録ヘッド7の
吐出口182からインクが吸引される。それによって、
吐出口内の固着インクやゴミの除去、吐出口内の気泡の
除去、吐出口内へのインク充填が行われる。
【0035】図9は図8のポンプの動作シークエンスの
フローチャートである。図8及び図9を参照してポンプ
60の構造及び動作を具体的に説明する。図8におい
て、シリンダ64にはピストン65及びピストン軸66
が組み付けられている。前記ピストン65は、その外周
面がシリンダ64の内周面に密着して摺動可能にシリン
ダ64内部に組み込まれている。前記ピストン軸66
は、前記ピストン65に連結されるとともにその一部が
シリンダ64の外部に突出する状態で、該シリンダ64
に対して摺動可能に組み付けられている。
【0036】図8及び図9において、記録ヘッド7の吐
出口182をキャップ61で密閉(キャッピング)した
後、(a)に示すようなピストン65が最も引き出され
た初期状態(待機状態)においてポンプ60が駆動力を
受けると、ピストン軸66がシリンダ64内に押し込ま
れ(図示左方へ押され)、(b)に示すように、ピスト
ン軸66のフランジ部66aがピストン65の後部に密
着し吸引室67が密閉状態になる。さらにピストン軸6
6が図示左方へ押し込まれることによりピストン65が
図示左方へ移動し、吸引室67は密閉状態のまま内容積
が増大し、これにより該吸引室67内の圧力が低下し負
圧状態になる。そして、前記吸引室67の内容積の増大
に伴って吸引室67内の負圧がだんだん強くなってい
く。
【0037】キャップ61が記録ヘッド7の吐出口面に
圧接されていることから、そのままピストン軸66及び
ピストン65が移動して該ピストン65の後端がシリン
ダ64に形成された吸引孔68を通過する場合には、
(d)に示すように、吸引室67内の負圧が該吸引孔6
8を通してキャップ61内に導かれ、該キャップ61内
部は一気に負圧状態になり、記録ヘッド7の吐出口18
2からインクが吸引される(吸い出される)。なお、こ
こで例示するように吸引孔68が開いた瞬間に吐出口1
82に作用する負圧を初期負圧と呼ぶ。
【0038】そこで、本発明においては、この初期負圧
の強さを調節するために、ピストン65が図示左方へ移
動し始めてから前記吸引孔68を通過(開口)するまで
の途中で、該ピストン65の移動を一旦停止させる動作
が採られる。このピストン65の移動を一旦停止させた
状態が(c)に示されている。そして、この一旦停止に
よりピストン軸66のピストン65押圧力が弛められる
と、(c)に示すようにピストン65の中央部の通孔及
び該ピストン65の後面とピストン軸66のフランジ部
66aとの間の隙間を通して大気圧が前記吸引室67内
へ導入される。
【0039】この大気圧導入により前記吸引室67内の
負圧が開放(解消)された後、改めてピストン軸66に
より前述のようなピストン65の図示左方への押し込み
(移動)を開始する。そして、ピストン軸66及びピス
トン65が移動することにより該ピストン65の後端は
(d)に示すようにシリンダ64に形成された吸引孔6
8を通過する。このとき、キャップ61が記録ヘッド7
の吐出口面に圧接されていることから、吸引室67内の
負圧が該吸引孔68を通してキャップ61内に導かれ、
該キャップ61内部は一気に負圧状態になり、記録ヘッ
ド7の吐出口182からインクが吸引される(吸い出さ
れる)。
【0040】前述のように、吸引孔68が開かれる前に
ピストン65を一旦停止させ、改めて該ピストン65の
移動を開始して前記吸引孔68を開くという動作を採用
することにより、前記初期負圧を従来よりも弱い値にす
ることができる。つまり、インクや回復機構などを考慮
して一旦停止の位置を選定することにより、吸引孔68
が開いた瞬間に吐出口182に作用する負圧の強さを所
望の適正値に調節することが可能になる。この初期負圧
は、吐出口の目詰まりを解消したり該吐出口内にインク
を充填するためには適切な強さの負圧にすることが要請
されるものである。
【0041】具体的には、(c)に示すピストン停止位
置が(d)に示す吸引開始位置に近いほど弱い初期負圧
が得られ、(b)のピストン移動開始位置に近いほど強
い初期負圧が得られるので、停止位置を調節することに
より、必要に応じて最適な初期負圧を選択することが可
能になる。
【0042】一実施例においては、記録ヘッド7にヘッ
ドの種類を示すIDを設けることによりキャリッジ50
に取り付けられた記録ヘッド7を記録装置側で識別可能
になっており、それによって、現在取り付けられている
記録ヘッドに最も適した初期負圧が得られるように自動
的に図8の(c)のピストン停止位置を設定できるよう
に構成されている。
【0043】図8及び図9において、ピストン65及び
ピストン軸66は前記吸引孔68を通過した後さらに図
示左方(押し方向)へ移動し、吐出口182からのイン
ク吸引量が所定量に達したところでインク吸引を終了
し、次いでキャリッジ50を移動させて記録ヘッド7と
キャップ61との密着を解除し、キャップ61を開放す
る。
【0044】次に、ピストン軸66をシリンダ64から
引き出す方向(図示右方)に移動させると、ピストン軸
66のフランジ部66aがピストン65後部から離れて
その間に隙間が形成され(e)、吸引室67内のインク
は(e)中に点線で示すように前記隙間からピストン6
5の中央部の孔を通してシリンダ64の外部へ流出可能
になる。ピストン65はピストン軸66の先端フック部
に係止されてシリンダ64内を図示右向き(戻り方向)
に移動するので、前記隙間が形成された状態のまま移動
することになる。したがって、戻り移動により吸引室6
7の容積が減少するのに伴い、インクは(e)中に点線
矢印で示すように吸引室67から排出され、廃インク溜
め等の所定場所に導かれる。
【0045】これに続いて、キャップ61を開放したま
ま前述の吸引及び排出動作をさらに繰り返すことによ
り、キャップ61及びシリンダ64の内部に残ったイン
クをポンプ60を通して外部へ排出することができる。
そして、インクの排出動作及びピストン軸66の引き出
し動作を終了した後、ポンプ60は(a)の待機位置に
戻され、そこで停止する。
【0046】なお、前述したようにポンプ60の駆動力
は搬送ローラ36が逆転方向に駆動されるときだけ伝達
されるため、通常では、ピストン65及びピストン軸6
6の往復運動のストロークは該ピストン軸66を押し引
きするカムのフルストロークに限定され、ピストン65
の進行方向を途中で変更することはできない。
【0047】以上の構成により、記録手段7から被記録
材Pへインクを吐出して記録を行うインクジェット記録
装置において、記録手段7よりインクを吸引する吸引手
段60を備え、該吸引手段60が吸引を開始する時点で
の初期負圧を調整する初期負圧調整機能を有することを
特徴とするインクジェット記録装置が得られる。
【0048】そして、図1〜図9で説明した実施例によ
れば、前記吸引手段(ポンプ)60は、ピストン軸66
をピストン65に押圧密着させることによりシリンダ6
4内に密閉された吸引室67が形成され、前記ピストン
軸66に押されてピストン65が移動することにより前
記吸引室67内に負圧を発生させ、前記ピストン65が
シリンダ64の吸引孔68を通過した時点で前記吸引室
67内の負圧を記録手段7の吐出口182に付与するこ
とにより該吐出口からインクを吸引する機能を有し、前
記ピストン65が前記吸引孔68を通過する以前に少な
くとも1回前記ピストン軸66の押圧力を解除して前記
ピストンとの密着を解くことにより前記吸引室67の密
閉を解き、その後で前記ピストン軸66によるピストン
押し動作を再開するように構成され、前記ピストン押し
動作の再開位置を調整することにより前記吸引室内の初
期負圧を調整するようにした構成が提供される。
【0049】上記構成によれば、ピストン軸66をシリ
ンダ64内に押し込んで吸引室67内を減圧(負圧状態
に)する際に、途中で押し込む力を解除してピストン軸
66のフランジ部66aとピストン65の後部との密着
を解除することにより、吸引室67を開放して一旦大気
圧とし、そこから改めてピストン軸66を押し始めて吸
引孔68と連通させることにより、そのまま連続的に移
動させて吸引孔68と連通させる場合よりも、負圧程度
の弱い初期負圧が得られる。この押し込み力を解除する
ポイント(位置)を変更することにより、記録ヘッドの
種類や状態に応じた適切な初期負圧を選択することがで
きる。
【0050】したがって、以上説明した実施例によれ
ば、キャップ61で吐出口182をキャッピングした後
にピストン65の移動を開始し、ピストンが移動を開始
してから吸引孔68を通過するまでの途中で該ピストン
の移動を一旦停止させ、吸引室67の負圧が解放された
後にピストンの移動を再開して吸引孔を通過させること
により、吐出口に作用する初期負圧を調整するように構
成したので、ポンプ手段60の構造を変更することな
く、異なる種類の複数のインク吐出手段やインクを用い
る場合でも、操作性を低下させることなく、また、機械
的形状を変更することなく、キャップ61で吐出口18
2をキャッピングした後にピストン65の移動/停止の
動作を制御するという簡単な操作を行うだけで、各イン
ク吐出手段に合わせて適切な初期負圧を発生させること
ができ、各インク吐出手段に対して適切な負圧吸引回復
操作を実行することが可能になる。
【0051】図10は本発明に関連する一構成例に係る
インクジェット記録装置のクリーニング部6の吸引手段
60の動作シークエンスを示すフローチャートである。
本構成例の吸引手段60の構成は図8に示すものと同じ
であり、図8及び図10を用いて本構成例の構成及び動
作を説明する。
【0052】図8及び図10において、本構成例は、吸
引動作の開始位置を図8の(c)の位置とし、シリンダ
64内のインクの排出動作を終了した後における待機位
置を、図8の(a)の位置ではなく、再度ピストン軸6
6を押す動作を行って図8の(c)の位置までピストン
65を移動させた位置に設定することを特徴としてい
る。つまり、ピストン軸66を所定距離押し込むことに
より、ピストン65によって吸引孔68が開口される前
の所定位置(例えば図8の(c)の位置)まで移動した
時に待機状態するように構成され、その他の点では前述
実施例(第1実施例)の場合と実質上同じ構成をして
いる。
【0053】すなわち、図10の構成例によれば、回復
装置の吸引手段(ポンプ)60は、ピストン軸66をピ
ストン65に押圧密着させることによりシリンダ64内
に密閉された吸引室67が形成され、前記ピストン軸6
6に押されてピストン65が移動することにより前記吸
引室67内に負圧を発生させ、前記ピストン65がシリ
ンダ64の吸引孔を通過した時点で前記吸引室67内の
負圧を記録手段7の吐出口182に付与することにより
該吐出口からインクを吸引する機能を有し、前記ピスト
ン65が前記吸引孔68を通過する以前の所定位置で前
記ピストン軸66の押圧力を解除することにより前記ピ
ストン65との密着を解いて待機状態にし、前記ピスト
ン軸66を前記ピストン65に押圧密着させて該ピスト
ンを前記待機位置より移動させることにより次回の吸引
動作を開始するように構成され、前記ピストン65の待
機位置を調整することにより前記吸引室67内の初期負
圧を調整するように構成されている。
【0054】待機状態にあるときに特性の異なる記録ヘ
ッド7に交換された場合、ピストン位置を移動すること
により新たな記録ヘッドに適した待機状態に初期化する
必要があるが、図10の構成例によれば、吸引孔68を
開口させる前の所定位置までピストン65を押し込んだ
ところで待機状態にするので、前述の第1実施例の場合
と同様、ポンプ手段の構造を変更することなく、異なる
種類の複数のインク吐出手段やインクを用いる場合で
も、操作性を低下させることなく、また、機械的形状を
変更することなく、各インク吐出手段に合わせて適切な
初期負圧を発生させることができ、各インク吐出手段に
対して適切な負圧吸引回復操作を実行することができる
という効果が得られ、それに加えて、吸引室67内の乾
燥の進行が抑えられるので、動作不良の原因となる吸引
室67内に残留したインクの固着や増粘を防止できると
いう効果が得られる。
【0055】
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の発明によれば、記録手段の吐出口から被記録材へイ
ンクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置にお
いて、ピストン軸をピストンに押圧密着させることによ
りシリンダ内に密閉された吸引室が形成され、前記ピス
トン軸に押されて前記ピストンが移動することにより前
記吸引室内に負圧を発生させ、前記ピストンが前記シリ
ンダの吸引孔を通過した時点でキャップによりキャッピ
ングされた前記吐出口に前記吸引室内の負圧を付与する
ことにより該吐出口からインクを吸引する吸引手段を備
え、前記吸引手段は、前記キャップで前記吐出口をキャ
ッピングした後に前記ピストンの移動を開始し、前記ピ
ストンが移動を開始してから前記吸引孔を通過するまで
の途中で該ピストンの移動を一旦停止させ、前記吸引室
の負圧が解放された後に前記ピストンの移動を再開して
前記吸引孔を通過させることにより、前記吐出口に作用
する初期負圧を調整する構成としたので、ポンプ手段の
構造を変更することなく、異なる種類の複数のインク吐
出手段やインクを用いる場合でも、操作性を低下させる
ことなく、また、機械的形状を変更することなく、キャ
ップで吐出口をキャッピングした後にピストンの移動/
停止の動作を制御するという簡単な操作を行うだけで、
各インク吐出手段に合わせて適切な初期負圧を発生させ
ることができ、各インク吐出手段に対して適切な負圧吸
引回復操作を実行し得るインクジェット記録装置が提供
される。
【0057】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
構成に加えて、前記初期負圧の値は前記記録手段の種類
またはインクの種類に応じて決められる構成としたの
で、一層簡単かつ容易に各インク吐出手段に対する適切
な負圧吸引回復操作を実行し得るインクジェット記録装
置が提供される。
【0058】請求項3の発明によれば、上記請求項
構成に加えて、前記記録手段は該記録手段の種類を示す
IDを備え、記録装置が該IDを識別することにより前
記初期負圧の値を調整する構成としたので、さらに簡単
かつ容易に各インク吐出手段に対する適切な負圧吸引回
復操作を実行し得るインクジェット記録装置が提供され
る。
【0059】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェット記録装置の一
実施例を示す模式的斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置の模式的正面図
である。
【図3】図1のインクジェット記録装置の模式的縦断面
図である。
【図4】本発明のインクジェット記録装置に使用するの
に好適なモノクロ記録ヘッドの外観構成図である。
【図5】本発明のインクジェット記録装置に使用するの
に好適なカラー記録ヘッドの外観構成図である。
【図6】記録手段のインク吐出部の構造を模式的に示す
部分斜視図である。
【図7】図1及び図2中のクリーニング部の側面図であ
る。
【図8】図7中のポンプの内部構造及び動作を示す縦断
面図である。
【図9】図8のポンプの動作シークエンスのフローチャ
ートである。
【図10】本発明に関連する一構成例に係るインクジェ
ット記録装置のクリーニング部の吸引手段の動作シーク
エンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 記録装置 2 給紙部 3 送紙部 4 排紙部 5 キャリッジ部 6 クリーニング部 7 記録手段(記録ヘッド) 34 プラテン 36 搬送ローラ 37 ピンチローラ 40 伝達ローラ 41 排紙ローラ 42 拍車 50 キャリッジ 56 フレキシブル基板 57 シリンダバネ 60 吸引手段(ポンプ) 61 キャップ 62 駆動切り替えアーム 63 ワイパーブレード 64 シリンダ 65 ピストン 66 ピストン軸 67 吸引室 68 吸引孔 70 ノズル部(吐出口列) 71 ヘッドユニット 73 インクタンク 80 キャリッジモータ 81 ガイド軸 82 ガイドレール 83 タイミングベルト 181 吐出口面 182 吐出口 183 共通液室 185 電気熱変換体 P 被記録材 A キャリッジ移動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳 治幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 新町 昌也 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 丹野 幸一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 宇野沢 保弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−323571(JP,A) 特開 平7−68790(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/18 B41J 2/05 B41J 2/175 B41J 2/185

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録手段の吐出口から被記録材へインク
    を吐出して記録を行うインクジェット記録装置におい
    て、ピストン軸をピストンに押圧密着させることによりシリ
    ンダ内に密閉された吸引室が形成され、前記ピストン軸
    に押されて前記ピストンが移動することにより前記吸引
    室内に負圧を発生させ、前記ピストンが前記シリンダの
    吸引孔を通過した時点でキャップによりキャッピングさ
    れた前記吐出口に前記吸引室内の負圧を付与することに
    より該吐出口からインクを吸引する吸引手段を備え、 前記吸引手段は、前記キャップで前記吐出口をキャッピ
    ングした後に前記ピストンの移動を開始し、前記ピスト
    ンが移動を開始してから前記吸引孔を通過するまでの途
    中で該ピストンの移動を一旦停止させ、前記吸引室の負
    圧が解放された後に前記ピストンの移動を再開して前記
    吸引孔を通過させることにより、前記吐出口に作用する
    初期負圧を調整する ことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記初期負圧の値は前記記録手段の種類
    またはインクの種類に応じて決められることを特徴とす
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は該記録手段の種類を示す
    IDを備え、記録装置が該IDを識別することにより前
    記初期負圧の値を調整することを特徴とする請求項2に
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録手段がインクを吐出するために
    利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体を備え
    ているインクジェット記録手段であることを特徴とする
    請求項1〜のいずれかに記載のインクジェット記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段が前記電気熱変換体が発生
    する熱エネルギーによりインクに生じる膜沸騰を利用し
    て吐出口よりインクを吐出させることを特徴とする請求
    に記載のインクジェット記録装置。
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