JP4632892B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4632892B2
JP4632892B2 JP2005214803A JP2005214803A JP4632892B2 JP 4632892 B2 JP4632892 B2 JP 4632892B2 JP 2005214803 A JP2005214803 A JP 2005214803A JP 2005214803 A JP2005214803 A JP 2005214803A JP 4632892 B2 JP4632892 B2 JP 4632892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
suction
ratchet
cap
recording
suction cap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005214803A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007030265A (ja
JP2007030265A5 (ja
Inventor
宏之 清井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2005214803A priority Critical patent/JP4632892B2/ja
Publication of JP2007030265A publication Critical patent/JP2007030265A/ja
Publication of JP2007030265A5 publication Critical patent/JP2007030265A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4632892B2 publication Critical patent/JP4632892B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に記録液を吐出する記録ヘッドを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の各種画像形成装置として用いられるインクジェット記録装置は、液体である記録液(例えばインク)を微細なノズルから吐出させる液滴吐出ヘッドを搭載して被記録媒体(用紙、記録紙、転写紙、記録媒体などとも称される。)に画像を形成(記録)するものである。
ところで、インクジェット記録装置においては、微細な吐出口からインク滴を吐出させることから、乾燥によるインクの増粘や固着、あるいはインク中に生じる気泡などに起因して、吐出口に目詰まりが発生し、吐出不良になることがある。
そこで、記録ヘッド(キャリッジ)をホームポジションに待機させて、記録ヘッドの吐出口の乾燥や吐出口へのゴミの付着などを防ぐために、キャップで覆い保湿、保護を行うようにしている。また、吐出不良を防止するために、インク吐出機能を正常な状態に維持回復するためのヘッド維持回復装置が設けられている。
特開平06−320754号公報 特開平07−251983号公報 特開平07−246715号公報 特許第3352803号公報 特許第3442859号公報
このような維持回復装置による回復方法としては、例えば、記録ヘッドのノズル面をキャッピングするキャップ内を負圧にすることによってヘッドのノズル(吐出口)から吸引を行うことで吐出口を回復させる保守回復方法、吐出口内でのインクの自然蒸発によるインクの増粘固着に備えて予備吐出(空吐出)を行う保守回復方法、吐出口面に付着したインク滴やほこりなどを拭き取りワイピングする保守回復方法などの一つ又は二つ以上を適宜組み合わせたものが用いられている。
ところで、インクジェット記録装置でカラー画像を形成する場合には、一般的、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色の記録液(インク)を使用し、更により画質を向上するためにライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)などの色の記録液も用いられている。
また、印字速度を上げる目的で一体型のヘッドを使用せず、各色毎に記録ヘッドを備えるものが多い(4色の場合には4個の記録ヘッドを用いることになる。)。また、記録ヘッドのコスト面などから、2色の記録液を吐出する異なるノズル列(吐出口列)を備えた記録ヘッドを複数用いるものもある。例えばシアン(C)、ブラック(Bk)の記録液を吐出する記録ヘッドと、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の記録液を吐出する記録ヘッドに分けて2ヘッド4色構成とするものもある。
したがって、記録ヘッドのノズル面をキャップするキャップも記録ヘッドの数だけ必要になる。この場合、キャップ内吸引を行うためにキャップの数だけポンプを設けると、各ヘッド毎に独立して吸引できるので、効率は良いがコストが高くなる。
そこで、特許文献6や特許文献7に開示されているようにひとつのポンプを共通で使用するにしている。例えば特許文献6では、ブラックヘッド用とカラーインク用のキャップとポンプを接続したチューブのいずれかの中間部をカム機構で押し潰し2つのキャップを選択的にポンプに連通させるようにしている。また、特許文献7では、複数のヘッドに対応するキャップとポンプとの連通を押圧部にて閉鎖しており、アクチュエータにより開放レバーを動作させて押圧部を解除し、選択的にポンプを連通させるようにしている。
特開平10-211717号公報 特開2001−232803号公報
また、特許文献8に記載されているように、1つの駆動源と、この駆動源の駆動力をポンプ手段、切替手段、ロック手段及びワイピング手段に伝達する駆動力伝達手段とを備えたインクジェット記録装置もある。
特開平10−202904号公報
また、特許文献9に記載されているように、記録手段の吐出口に通じるチューブを加圧コロで変形させることにより吐出口の回復を行なうための負圧を発生するチューブポンプと、該チューブポンプを駆動するための駆動力を発生する駆動源と、チューブポンプと駆動源との間に設けられ、チューブポンプに対して吐出口に負圧を作用させる方向にのみ駆動源からの駆動力を伝達させるためのワンウェイクラッチと、を有するインクジェット記録装置もある。
特許第2722289号公報
しかしながら、特許文献6に開示されているように、ブラックヘッド用とカラーインク用のキャップとポンプを接続したチューブのいずれかの中間部をカム機構で押し潰すのでは、カムを回転させる駆動機構が別途必要になり、構造が複雑になってしまうという課題がある。
また、特許文献7に開示されているように、複数のヘッドに対応するキャップとポンプとの連通を押圧部にて閉鎖しており、アクチュエータにより開放レバーを動作させて押圧部を解除するのでは、開放レバーを動作させるために、固定されたアクチュエータ部にキャリッジの移動を利用しており、機構が大型化する問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、維持回復機構小型化を図れ、駆動源の正逆転切り替えよる吸引手段の作動とキャップの移動の両立を図り、吸引手段の動作を自由に設定することを誤動作なく、確実に行なうことができるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
記録液の液滴を吐出する複数の記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングして記録液を吸引するとともに前記ノズル面を密閉保湿するための吸引キャップと、
前記吸引キャップ内に負圧を生じさせる吸引手段と、
前記吸引キャップのキャッピング位置と退避位置との間の移動と前記吸引手段の駆動を行う1つの駆動源と、とを備え、
前記吸引手段は、可撓性チューブ及び該可撓性チューブを押圧する押圧部材を用いた吸引ポンプであり、
前記吸引ポンプは、前記駆動源の正転により前記押圧部材が前記可撓性チューブを閉塞させる位置に移動されて負圧を発生し、前記駆動源の逆転により前記押圧部材が前記可撓性チューブを閉塞させない位置に移動され、
前記駆動源と前記吸引キャップに対する駆動力伝達経路には、前記駆動源が逆転するときに駆動力を伝達し、前記駆動源が正転するときに駆動力を伝達しない一方向伝達手段が設けられ、
前記一方向伝達手段は、
前記駆動源の駆動力が伝達されるギヤと、
前記ギヤが回転可能に装着された、前記吸引キャップ側への駆動力伝達を行う回転可能な軸と、
前記軸に固定されたラチェット部を有する第1ラチェットと、
前記第1ラチェットのラチェット部に対向するラチェット部を有し、前記軸に回転可能に装着された第2ラチェットと、を有し、
前記第2ラチェットはラチェット部の反対側に傾斜面が設けられ、
前記ギヤには前記駆動源が逆転するときに前記傾斜面を押すための突起が設けられ、
前記ギヤの突起の幅と前記第2ラチェットの傾斜面の幅とで、前記駆動源が逆転を開始したときから前記吸引キャップ側に駆動力を伝達するまでの間の回転量が設定され、
前記記録ヘッドを前記吸引キャップで密閉した状態で前記吸引キャップ内の負圧を解除する
構成とした。
ここで、前記複数の記録ヘッドの数より1つ少ない数の保湿キャップを備え、前記保湿キャップの駆動源は前記1つの駆動源ある構成とできる
本発明に係る画像形成装置によれば、吸引キャップのキャッピング位置と退避位置との間の移動と吸引手段の駆動を行う1つの駆動源を備え、吸引手段は、可撓性チューブ及び該可撓性チューブを押圧する押圧部材を用いた吸引ポンプであり、吸引ポンプは、駆動源の正転により押圧部材が可撓性チューブを閉塞させる位置に移動されて負圧を発生し、駆動源の逆転により押圧部材が可撓性チューブを閉塞させない位置に移動され、駆動源と吸引キャップに対する駆動力伝達経路には、駆動源が逆転するときに駆動力を伝達し、駆動源が正転するときに駆動力を伝達しない一方向伝達手段が設けられ、一方向伝達手段は、駆動源の駆動力が伝達されるギヤと、ギヤが回転可能に装着された、吸引キャップ側への駆動力伝達を行う回転可能な軸と、軸に固定されたラチェット部を有する第1ラチェットと、第1ラチェットのラチェット部に対向するラチェット部を有し、軸に回転可能に装着された第2ラチェットと、を有し、第2ラチェットはラチェット部の反対側に傾斜面が設けられ、ギヤには駆動源が逆転するときに傾斜面を押すための突起が設けられ、ギヤの突起の幅と第2ラチェットの傾斜面の幅とで、駆動源が逆転を開始したときから吸引キャップ側に駆動力を伝達するまでの間の回転量が設定され、記録ヘッドを吸引キャップで密閉した状態で吸引キャップ内の負圧を解除する構成としたので、維持回復機構の小型化を図れ、駆動源の正逆転切り替えよる吸引手段の作動とキャップの移動の両立を図り、吸引手段の動作を自由に設定することを誤動作なく、確実に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同じく要部平面説明図である。
この画像形成装置は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とガイドレール2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ4で駆動プーリ6aと従動プーリ6b間に架け渡したタイミングベルト5を介して図2で矢示方向(主走査方向)に移動走査する。なお、キャリッジ3とガイドロッド1との間にはガイドブッシュ(軸受け)3a、3aをそれぞれ介在させている。
このキャリッジ3には、例えば、ブラック(Bk)インク滴を吐出する吐出口列を有するブラック用の記録ヘッド7Aと、シアン(C)インク滴を吐出する吐出口列、マゼンタ(M)インク滴を吐出する吐出口列及びイエロー(Y)インク滴を吐出する吐出口列とを備えた液滴吐出ヘッドからなるカラー用の記録ヘッド7Bとを、吐出口列が主走査方向と交叉する方向に配置されるように、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド7A、7Bを構成する液滴吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどのインク(記録液)を吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。なお、各色毎に記録ヘッドを個別的に備えることもできるし、また、使用する色は上記に限定されるものでもない。更に、ブラック及びシアン用の記録ヘッドとマゼンタ及びイエロー用の記録ヘッドの2ヘッド構成なども採用することができる。
キャリッジ3には、記録ヘッド7A、7Bに各色のインクを供給するための各色のサブタンク8を搭載している。このサブタンク8にはインク供給チューブ9を介して図示しないメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙ローラ)13及び給紙ローラ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙ローラ13側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された被記録媒体(用紙)12を記録ヘッド7の下方側で搬送するための搬送部として、用紙12を静電力で吸着して搬送するための搬送ベルト21と、給紙部からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された先端加圧コロ25とを備えている。また、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段を構成する帯電ローラ26を備えている。
ここで、搬送ベルト21は、無端状ベルト(成型上において無端状ベルトでも、両端をつなぐことで無端状としたベルトでも良い。)であり、搬送ローラ27とテンションローラ28との間に掛け渡されて、副走査モータ31からタイミングベルト32及びタイミングローラ33を介して搬送ローラ27が回転されることで、図2のベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。なお、搬送ベルト21の裏面側には記録ヘッド7による画像形成領域に対応してガイド部材29を配置している。
帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層をなす絶縁層21A(複層構造のベルトの場合)に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置され、軸の両端に加圧力をかけている。
また、図2に示すように、搬送ローラ27の軸には、スリット円板34を取り付け、このスリット円板34のスリットを検知するセンサ35を設けて、これらのスリット円板34及びセンサ35によってエンコーダ36を構成している。
また、キャリッジ3の前方側には、図1に示すように、スリットを形成したエンコーダスケール42を設け、キャリッジ3の前面側にはエンコーダスケール42のスリットを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ43を設け、これらによって、キャリッジ3の主走査方向位置を検知するためのエンコーダ44を構成している。
さらに、記録ヘッド7A、7Bで記録された用紙12を排紙するための排紙部として、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離爪51と、排紙ローラ52及び排紙コロ53と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ54とを備えている。
また、背部には両面給紙ユニット61が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット61は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
さらに、キャリッジ3の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド7A、7Bのノズルの状態を維持し、回復するための維持回復装置71を配置している。この維持回復装置71は、2個の記録ヘッド7A、7Bのノズル面をキャピングするための1つの吸引及び保湿用キャップ72a(以下単に「吸引キャップ72a」という。)と、保湿用キャップ72b)と、記録ヘッド7A、7Bのノズル面をワイピングするためのワイパーブレード74と、空吐出を行うための空吐出受け75などを備えている。
このように構成した画像形成装置においては、給紙部から用紙12が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙12はガイド15で案内され、搬送ベルト21とカウンタローラ22との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド23で案内されて先端加圧コロ25で搬送ベルト21に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ26に対して正極(プラス)出力とマイナス(負極)出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト21には、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスの電荷が所定の幅で帯状に交互に印加される。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト21上に用紙12が給送されると、用紙12が搬送ベルト21に静電力で吸着され、搬送ベルト21の周回移動によって用紙12が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ3を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド7A、7Bを駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙12を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙トレイ54に排紙する。
また、両面印刷の場合には、表面(最初に印刷する面)の記録が終了したときに、搬送ベルト21を逆回転させることで、記録済みの用紙12を両面給紙ユニット61内に送り込み、用紙12を反転させて(裏面が印刷面となる状態にして)再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙し、タイミング制御を行って、前述したと同様に搬送ベル21上に搬送して裏面に記録を行った後、排紙トレイ54に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ3は維持回復装置71側に移動されて、キャップ72a、72bで記録ヘッド7A、7Bのノズル面がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、吸引用キャップ72aで記録ヘッド7A又は7Bをキャッピングした状態でノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド7A、7Bの安定した吐出性能を維持する。
そこで、この画像形成装置における維持回復装置71の詳細について図3ないし図6をも参照して説明する。なお、図3は維持回復装置71の正面説明図、図4は同じく平面説明図、図5は同じく側面説明図、図6は同じく要部分解平面説明図である。
この維持回復装置71には、前述した吸引用キャップ72a及び保湿用キャップ72bを保持する保持機構を含むキャップホルダ81と、記録ヘッド7A,7Bのノズル面を清浄化する(拭き取る)ための弾性体からなるワイパーブレード73と、記録ヘッド7A、7Bから印字に寄与しない液滴を吐出する空吐出動作を行うための空吐出受け74が配置されている。なお、図3ないし図6ではブレード73及び空吐出受け74については図示及び説明を省略する。
ここで、印字領域に最も近い側の吸引用キャップ72aには可撓性チューブ82を介して吸引手段であるチュービングポンプ(吸引ポンプ)83を接続している。したがって、記録ヘッド7A又は7Bの維持回復動作を行うときには、回復動作を行う記録ヘッド7A又は7Bを吸引用キャップ72aによってキャッピング可能な位置に選択的に移動させる。
チュービングポンプ83は、一般的に、弾性チューブ(可撓性チューブ)を略円弧状に形成されたホルダと押圧部材により閉塞させながら移動させて負圧を発生させるものであり、また、押圧部材を保持し一方向への回転(この実施形態では正転)により弾性チューブを閉塞させる位置と他方向への回転(この実施形態では逆転)により閉塞させない位置に押圧部材を移動可能な溝を有する回転体を有している(例えば特許第3109015号公報)。
また、キャップホルダ81の下方にはフレーム80に回転自在に支持したカム軸85を配置し、このカム軸85にはキャップホルダ81を昇降させるためのキャップカム86と、図示しないが、ワイパーブレード73を昇降させるためのワイパーカムをそれぞれ設けている。
そして、チュービングポンプ83及びカム軸85を回転駆動するために、モータ91の回転軸であるモータ軸91aに設けたモータギヤ92に、チュービングポンプ83のポンプ軸83aに設けたポンプギヤ93を噛み合わせ、更にこのポンプギヤ93と一体の中間ギヤ94に、中間ギヤ95を介して、フレーム80に回転可能に装着した中間軸96に回転可能に装着した中間ギヤ97を噛み合わせている。
中間軸96にはラチェット部98aを有する第1ラチェット98を固着するとともに、ラチェット部99aを有する第2ラチェット99を回転可能に装着している。そして、中間ギヤ97には逆回転時にラチェット99の傾斜面99bを押すための突起97aを設けている。これにより、中間ギヤ97の逆回転方向のときにだけ中間軸96に回転を伝達する一方向クラッチ手段(ワンウエイ機構)を構成している。つまり、モータ91から吸引用キャップ72a及び保湿用キャップ72Bの上下動を行なう機構に対する駆動力伝達経路中にワンウエイ機構を設けている。
これらのラチェット98、99及び中間ギヤ97で構成されるワンウエイ機構はスプリングクラッチであり、この場合、空転トルクは、中間軸96とラチェット98、99及び中間ギヤ97に発生するフリクションよりも大きく設定し、中間ギヤ97の回転に伴って生じるフリクションによって中間軸96が回転しないようにしている。
そして、中間軸96の一端部(Dカット部)96aに中間ギヤ101を固着し、この中間ギヤ101に中間ギヤ102を介してカム軸85に固着したカムギヤ103を噛み合わせている。
この維持回復装置71においては、モータ91が正転することによってモータギヤ92、中間ギヤ93、ポンプギヤ94、中間ギヤ95、中間ギヤ97までが回転し、チュービングポンプ83の軸83aが回転することでチュービングポンプ83が作動して、吸引用キャップ72a内を吸引する。このとき、中間ギヤ97が中間軸96に対して自由回転するために回転が遮断されるので、中間軸96が回転せず中間ギヤ101,102及びカムギヤ102は回転(作動)しない。この場合、中間ギヤ97の回転によって発生するフリクションで中間軸96が回転しようとするが、中間軸96には上述したようにワンウエイクラック機構が入っているので、中間軸96が回転することはない。
また、モータ91が逆転することによって、中間ギヤ97に駆動が伝達されると、中間ギヤ97の突起97aがラチェット99の傾斜面99bを押すことにより、ラチェット99のラチェット部99aが中間軸97のラチェット部98aに噛み合うので、中間軸96に回転が伝達される。
これにより、モータ91の回転が、モータギヤ92、中間ギヤ93、ポンプギヤ94、中間ギヤ95、97、中間軸96、中間ギヤ101、102を経てカムギヤ103に伝達され、カム軸85が回転する。このとき、前述したよういチュービングポンプ83はポンプ軸83aの逆転では回転しない構造となっている。
これによって、カムギヤ103の回転に伴ってキャップカム86が回転してキャップホルダ81に保持された吸引用キャップ72a及び保湿用キャップ72bが記録ヘッド7A、7Bに密閉する位置まで上昇したり、あるいは、ノズル面から退避して下降したりすることができる。このとき、センサによってキャップカム86の位置を検知することにより、確実にキャップ72a、72bが記録ヘッド7A、7Bのノズル面に密閉状態にあるか否かを判別することができる。
次に、記録ヘッドのクリーニングを実施する場合について説明する。例えば、ブラック用記録ヘッド7Aをクリーニングするときには、キャリッジ3をブラック用記録ヘッド7Aが吸引用キャップ72aに対応する位置に来た所で停止させる。そして、モータ91を逆転させて、吸引用キャップ72aを上昇させ、記録ヘッド7Aのノズル面を密閉させる。
ここで、モータ91を正転させることにより、中間ギヤ97の突起97aによりラチェット99のラチェット部99aが中間軸96のラチェット部98aとの噛み合いが外れ、駆動の伝達が切れるため、吸引用キャップ72aは記録ヘッド7Aを密閉したままである。
このとき、中間ギヤ97と中間ギヤ97の突起97aによりラチェット99との回転により発生するフリクションで中間軸96は回ろうとするが、中間軸96には上述したようにワンウエイクラッチ機構が入っているので、回転することはない。
その後、モータ91の正転により、上述したように、チュービングポンプ83が作動し、チューブ82により接続された吸引用キャップ72a内が負圧状態になり、記録ヘッド7Aの吐出口(ノズル)からの吸引が行われる。
このとき、記録ヘッド7Aへの負圧を途中解除したりするために、モータ91の停止、逆転を行い、チュービングポンプ83のチューブ82を閉塞させない位置に移動することができる。これは、中間ギヤ97の突起97aの幅とラチェット99の傾斜面99bの幅との設定により、逆転側への駆動伝達にディレイを持たせているためである。
つまり、中間ギヤ97とラチェット99の組合せにより、チュービングポンプ83への駆動伝達から保湿キャップ72a及び吸引キャップ72bへの駆動伝達に切り替えるときに駆動伝達を遅延させる手段を構成している。これにより、チュービングポンプの動作を自由に設定(停止、負圧解除など)することができるようになる。
また、カラー用の記録ヘッド7Bの回復動作を行うときには、キャリッジ3を移動させてカラー用の記録ヘッド7Bが吸引用キャップ72aに対応する位置で停止させる。その後は、上述したブラック用の記録ヘッド7Aの回復動作と同様にして行うことができる。
なお、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色について独立した記録ヘッドを備える場合には、保湿用キャップをその分(ヘッドのより1つ少ない数)増やすことで対応することができる。
このように、この維持回復装置71においては、記録ヘッド7A、7Bのノズル面をキャッピングする吸引用キャップ72a及び保湿用キャップ72Bの上下動とキャップ内吸引を行うための吸引手段(チュービングポンプ83)の駆動を、1つの駆動源であるモータ91によって行うようにしているので、維持回復装置の構成が簡単になり、小型化を図れる。そして、1つの駆動源であるモータ91から吸引用キャップ72a及び保湿用キャップ72Bの上下動を行なう機構に対する駆動力伝達経路中にワンウエイ機構を設けているので、駆動源の正逆転切り替えよる吸引ポンプの作動とキャップの上下動の両立を図り、吸引ポンプの動作を自由に設定(停止、負圧解除など)することを誤動作なく、確実に行なうことができるようになる。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す側面説明図である。 同装置の要部平面説明図である。 同装置の維持回復装置の正面説明図である。 同じく平面説明図である。 同じく側面説明図である。 同じく要部分解平面説明図である。
符号の説明
3…キャリッジ
7A、7B…記録ヘッド
21…搬送ベルト
26…帯電ローラ
27…搬送ローラ
31…副走査モータ
71…維持回復装置
72a…吸引用キャップ
72b…保湿用キャップ
83…チュービングポンプ
91…モータ

Claims (2)

  1. 記録液の液滴を吐出する複数の記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドのノズル面をキャッピングして記録液を吸引するとともに前記ノズル面を密閉保湿するための吸引キャップと、
    前記吸引キャップ内に負圧を生じさせる吸引手段と、
    前記吸引キャップのキャッピング位置と退避位置との間の移動と前記吸引手段の駆動を行う1つの駆動源と、とを備え、
    前記吸引手段は、可撓性チューブ及び該可撓性チューブを押圧する押圧部材を用いた吸引ポンプであり、
    前記吸引ポンプは、前記駆動源の正転により前記押圧部材が前記可撓性チューブを閉塞させる位置に移動されて負圧を発生し、前記駆動源の逆転により前記押圧部材が前記可撓性チューブを閉塞させない位置に移動され、
    前記駆動源と前記吸引キャップに対する駆動力伝達経路には、前記駆動源が逆転するときに駆動力を伝達し、前記駆動源が正転するときに駆動力を伝達しない一方向伝達手段が設けられ、
    前記一方向伝達手段は、
    前記駆動源の駆動力が伝達されるギヤと、
    前記ギヤが回転可能に装着された、前記吸引キャップ側への駆動力伝達を行う回転可能な軸と、
    前記軸に固定されたラチェット部を有する第1ラチェットと、
    前記第1ラチェットのラチェット部に対向するラチェット部を有し、前記軸に回転可能に装着された第2ラチェットと、を有し、
    前記第2ラチェットはラチェット部の反対側に傾斜面が設けられ、
    前記ギヤには前記駆動源が逆転するときに前記傾斜面を押すための突起が設けられ、
    前記ギヤの突起の幅と前記第2ラチェットの傾斜面の幅とで、前記駆動源が逆転を開始したときから前記吸引キャップ側に駆動力を伝達するまでの間の回転量が設定され、
    前記記録ヘッドを前記吸引キャップで密閉した状態で前記吸引キャップ内の負圧を解除する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記複数の記録ヘッドの数より1つ少ない数の保湿キャップを備え、前記保湿キャップの駆動源は前記1つの駆動源あることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2005214803A 2005-07-25 2005-07-25 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4632892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214803A JP4632892B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005214803A JP4632892B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2007030265A JP2007030265A (ja) 2007-02-08
JP2007030265A5 JP2007030265A5 (ja) 2010-07-29
JP4632892B2 true JP4632892B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=37790112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005214803A Expired - Fee Related JP4632892B2 (ja) 2005-07-25 2005-07-25 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4632892B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005144690A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Seiko Epson Corp インクジェットプリンタ
JP2005170035A (ja) * 2003-11-17 2005-06-30 Ricoh Co Ltd 水分蒸発30〜45%の間に急激に増粘する(粘度上昇率(mPa・s/%)が50を越える)インクを用いた維持回復装置および維持回復方法、インクジェット記録装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005144690A (ja) * 2003-11-11 2005-06-09 Seiko Epson Corp インクジェットプリンタ
JP2005170035A (ja) * 2003-11-17 2005-06-30 Ricoh Co Ltd 水分蒸発30〜45%の間に急激に増粘する(粘度上昇率(mPa・s/%)が50を越える)インクを用いた維持回復装置および維持回復方法、インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007030265A (ja) 2007-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4662810B2 (ja) 画像形成装置
JP4614840B2 (ja) 画像形成装置
US20080291240A1 (en) Image forming apparatus
JP2001232784A (ja) 画像形成装置
JP5245993B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5720979B2 (ja) 回復装置及び画像形成装置
JP4791210B2 (ja) ヘッドの維持回復装置、画像形成装置
US8740349B2 (en) Image forming apparatus
JP2012139933A (ja) 画像形成装置
JP2008302669A (ja) 画像形成装置
JP4776422B2 (ja) 画像形成装置及び液体吐出装置
JP2010120309A (ja) 液滴吐出ヘッド維持回復装置及び画像形成装置
JP4632892B2 (ja) 画像形成装置
JP2015168210A (ja) 液体吐出装置及び画像形成装置
JP5899661B2 (ja) 画像形成装置及び記録液排出方法
JP5252210B2 (ja) 転写材切断装置及び画像形成装置
JP4553666B2 (ja) 画像形成装置
JP4841370B2 (ja) ヘッドの維持回復装置、液体吐出装置、画像形成装置
JP2005335266A (ja) 画像形成装置
JP4942848B2 (ja) 液滴を吐出する装置、画像形成装置
JP2010138742A (ja) チューブポンプ及び画像形成装置
JP5073422B2 (ja) チューブポンプ及び画像形成装置
JP3368146B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6268573B2 (ja) 液体供給装置及び画像形成装置
JP2013000954A (ja) ヘッドクリーニング装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080422

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4632892

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees