JP4776422B2 - 画像形成装置及び液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は画像形成装置及び液体吐出装置に関し、特に液体容器を備える画像形成装置及び液体吐出装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば、記録液(液体)の液滴を吐出する液体吐出ヘッドで構成した記録ヘッドを含む液体吐出装置を用いて、媒体(以下「用紙」ともいうが材質を限定するものではなく、また、被記録媒体、記録媒体、転写材、記録紙なども同義で使用する。)を搬送しながら、液体としての記録液(以下、インクともいう。)を用紙に付着させて画像形成(記録、印刷、印写、印字も同義語で用いる。)を行なうものがある。
なお、画像形成装置は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与することをも意味する。また、液体とは記録液、インクに限るものではなく、画像形成を行うことができる液体であれば特に限定されるものではない。また、液体吐出装置とは、液体吐出ヘッドから液体を吐出する装置を意味する。
このような液体吐出装置を備えて画像を形成する画像形成装置においては、キャリッジ上に記録ヘッドに記録液を供給する小容量の液体容器であるヘッドタンク(サブタンクとも称される。)を搭載し、大容量のメインカートリッジ(メインタンク)を装置本体側に設置し、ヘッドタンクに装置本体側のメインカートリッジから記録液(インク)を補充供給するようにした装置、あるいは、記録ヘッドとともに交換可能に液体容器であるインクカートリッジを搭載するようにした装置が知られている。
特開2005−138472号公報 特開2005−169674号公報
これらの特許文献1、2にはヘッドタンク内を大気開放するための開閉弁機構である大気開放機構を備えることが記載されている。
ここで、本発明が解決しようとする課題を有する開閉弁機構の一例について図10を参照して説明する。
この開閉弁機構は、容器本体500に内外を連通するための連通路を構成している開口部501を形成した大気開放部502が形成され、この大気開放部502の開口部501には、開口503を有する弁座部材としてのパッキン部材504が、大気開放部502の外周に装着したホルダ部材505によって圧縮固定されて保持されている。
そして、開口部501内にはパッキン部材504の開口503を開閉する弁体としてのボール506が接離可能に配置されて、このボール506はスプリング507によって開口503を閉じる方向に付勢されている。
一方、容器本体500の外方には、弁体506を外部から押圧するための押圧部材510が進退可能に配置され、この押圧部材510は駆動アクチュエータ部材511によって進退させられる。また、押圧部材510の先端部はボール506の外周形状に合わせて円弧状の凹部が形成されている。
しかしながらこのような構成の機構にあっては、開口部の中心軸にパッキン部材の中心軸を合わせた状態では、パッキン部材が宙に浮いた状態となるため、ホルダ部材で固定するときに開口部の中心軸に対してパッキン部材の中心軸が偏芯する可能性が高くなる。また、ホルダ部材で固定するときに、圧縮固定面同士が平行に保たれていなかった場合、または、圧縮時に面に対する加圧が均等でなかった場合に、パッキン部材が偏芯する可能性がある。
一方、駆動アクチュエータ部材から押圧部材によってボールを押圧するまでに複数の部品や部材が介在することから、押圧部材の押圧位置や押圧方向を限定することが難しい。また、押圧部材と弁体との位置関係がずれた場合にも正しく弁体を押圧することができなくなる。
そのため、例えば、図10に示すように、パッキン部材504の開口503の中心が開口部501の中心に対して偏心して(図では上方向に偏心して)固定されている状態で、図11に示すように、押圧部材510がパッキン部材504の偏心方向と逆方向に傾いた状態でボール506を斜め下方に向けて押圧すると、ボール506はパッキン部材504の偏心方向とは逆方向(図11で下方向)に向けて押圧されることになる。
そして、押圧終了後、図12に示すように、押圧部材510による押圧が解除されると、スプリング507の付勢力でボール506はパッキン部材504の開口503に向かって移動するが、このとき、偏芯によってパッキン部材504の下側部分504aは開口部501内側にはみ出した状態になっているため、ボール506が開口部501内にはみ出したパッキン部材504の下側部分504aに引っ掛かり、開口503を閉じることができなくなるおそれがある。
このように上述した開閉弁機構にあっては安定した開閉動作を行うことができなくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、安定した開閉動作を行えるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
容器本体の内外を連通するための開口部に装着された、開口を有する弁座部材と、この弁座部材に対して接離可能に配置された弁体とを有する液体容器と、
この液体容器の前記弁体を押圧する進退可能な押圧部材と、を備え、
前記液体容器の前記弁体は球状のボールであり、
前記押圧部材の前記弁体に当接する先端部は斜面形状に形成され、
前記押圧部材は、最先端が、前記開口部の中心に対する前記弁座部材の前記開口の中心のずれ方向とは逆方向の位置で前記弁体に対する当接を開始する状態で配置されている
構成とした。
ここで、弁座部材の開口はストレート断面形状である構成、弁座部材は弾性部材、例えばシリコーンゴムで形成されている構成とできる。また、弁座部材を開口部に固定保持するホルダ部材を備えている構成とできる。
本発明に係る液体吐出装置は、
液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
容器本体の内外を連通するための開口部に装着された、開口を有する弁座部材と、この弁座部材に対して接離可能に配置された弁体とを有し、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体容器と、
この液体容器の前記弁体を押圧する進退可能な押圧部材と、を備え、
前記液体容器の前記弁体は球状のボールであり、
前記押圧部材の前記弁体に当接する先端部は斜面形状に形成され、
前記押圧部材は、最先端が、前記開口部の中心に対する前記弁座部材の前記開口の中心のずれ方向とは逆方向の位置で前記弁体に対する当接を開始する状態で配置されている
構成とした。
本発明に係る画像形成装置、本発明に係る液体吐出装置によれば、容器本体の内外を連通するための開口部に装着された、開口を有する弁座部材と、この弁座部材に対して接離可能に配置された弁体とを有し、液体吐出ヘッドに液体を供給する液体容器と、この液体容器の弁体を押圧する進退可能な押圧部材と、を備え、液体容器の弁体は球状のボールであり、押圧部材の弁体に当接する先端部は斜面形状に形成され、押圧部材は、最先端が、開口部の中心に対する弁座部材の開口の中心のずれ方向とは逆方向の位置で弁体に対する当接を開始する状態で配置されている構成としたので、押圧部材によって押圧されるときに弁体は弁座部材のずれ方向への力を受けることになり、押圧が解除されたときに確実に弁座部材の開口を閉じる状態で当接し、安定した開閉動作を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の全体構成を説明する側面説明図、図2は同装置の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置であり、装置本体1の左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド31、32でキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド34a、34b(区別しないときは「記録ヘッド34」という。)を複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34は、それぞれ2つのノズル列を有し、記録ヘッド34aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を、記録ヘッド34bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34のノズル列に対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク35a、35b(区別しないときは「ヘッドタンク35」という。)を搭載している。このヘッドタンク35には、カートリッジ装填部4に着脱自在に装着される各色の記録液カートリッジ10y、10m、10c、10kから、供給ポンプユニット5によって各色の供給チューブ36を介して、各色の記録液が補充供給される。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト51は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロである拍車63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a、82b(区別しないときは「キャップ282」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。
また、図2に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける液体回収容器である回収ユニット(空吐出受け)88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口部89などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド37で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
次に、ヘッドタンク35の一例について図3ないし図6をも参照して説明する。なお、図3は同ヘッドタンクの外観斜視説明図、図4は同ヘッドタンクの分解斜視説明図、図5は同ヘッドタンクの模式的側面説明図、図6は図5のA−A線に沿う概略断面説明図である。なお、ここでは、図を簡単にするために記録ヘッド34が1つの色の液滴を吐出する場合のヘッドタンク構成で説明する。上述した画像形成装置のように2つの色の液滴を吐出するようにした場合には、2つのヘッドタンクを一体形成する。
ヘッドタンク35は、記録液であるインクを収容するインク収容部100を形成する容器本体(ケース本体)101に、インク収容部100の開口(ヘッドタンク35の一面)を封止する可撓性を有するフィルム状部材(可撓性フィルム状部材)102を接着又は溶着などで貼り付け、更にインク収容部100内部にはケース本体101とフィルム状部材102との間にフィルム状部材102を外方に付勢するための弾性部材であるバネ(スプリング)103を設けている。
さらに、フィルム状部材102にはバネ103に対応して凸部形状となる膨らみ部102aを形成してその外面に補強部材104を貼り付けている。そして、フィルム状部材102の変位に応じて変位する検知レバー106をケース101の側部に設けた支持部107,107に揺動可能に取り付けている。
また、ケース101にはインク収容部100にインクを補充するためのインク導入路部111を設け、このインク導入路部111とインクカートリッジ10に接続された供給チューブ36とを接続するための連結手段112を着脱自在に装着できるようにしている。
さらに、ケース101の下部にはインク収容部100から記録ヘッド34にインクを供給するための連結部材113を取り付け、この連結部材113には記録ヘッド34のインク供給路114を形成し、インク収容部100との間にはフィルタ115を介装している。
また、ケース101の上部分にはインク収容部100から空気を出すための空気流路121を形成している。この空気流路121は、インク収容部100に開口が臨む入口流路部分122と、この入口流路部分122に続く流路部分123とを含み、下流側でケース101に設けた大気開放穴131に連通し、更に大気開放穴131よりも使用状態で下側になる部分に蓄積部126を連続して形成している。
この大気開放穴131を開閉することで、ヘッドタンク35内を密閉状態にし、あるいは、ヘッドタンク35内を大気開放穴131を通じて大気開放状態を切り替えるための大気開放手段である大気開放弁機構132を設けている。
また、ケース101の上部にはヘッドタンク35内の気体(空気)の量が所定量以上になったこと(又はインク残量が所定量以下になったこと)を検知するための2本の検知電極141、142を装着している。検知電極141、142がいずれもインクに浸されている状態と少なくとも一方がインクに浸されていない状態とで検知電極141、142間の導通状態が変化することによって気体の量(又はインクの量)を検知することができる。
そこで、このヘッドタンク35における開閉弁機構としての大気解放機構132について図7を参照して説明する。なお、図7は同大気解放機構132の詳細を説明する断面説明図である。
容器本体101には大気開放穴131に連通する開口部151を形成した大気開放部152を一体に形成し、この大気開放部152の先端にはストレート断面形状(これに限定されるものではない。)の開口153を形成した弁座部材であるパッキン部材154を、ホルダ部材135によって圧縮固定して保持している。そして、開口部151内にはパッキン部材153に接離可能に弁体(接離部材)としての球状のボール156を配置し、このボール156はスプリング157によってパッキン部材154の開口153を閉じる方向に付勢している。
ここで、パッキン部材154の開口153の中心(中心軸b)は開口部151の中心(中心軸a)に対して所定の方向にずらして(偏心させて)、ホルダ135によって大気開放部152の先端面との間に圧縮固定している。この結果、パッキン部材154の偏心方向(ずれ方向)と反対側の部分は開口部151にはみ出したはみ出し部分154aとなる。
一方、この大気解放機構132の開閉を行うために、装置本体1側には、ボール156を外部から押圧する押圧部材としてスライダ160を進退可能に配置している。そして、このスライダ160を進退させるために駆動アクチュエータ部162を備え、この駆動アクチュエータ部162は図示しないソレノイドなどの駆動手段で押出されるプランジャ161を有し、このプランジャ161はアクチュエータ部162のフレーム163との間に介装したリターンスプリング164によって後退位置に付勢されている。
ここで、スライダ160は、ボール156に当接する先端部160aは斜面形状に形成し、その中心軸を開口部151の中心軸aに合わせ、スライダ160の最先端160bがパッキン部材154のずれ方向とは逆方向に位置させることで、スライダ160はボール156を押圧するとき、パッキン部材154のずれ方向とは逆方向の位置でボール156に対する当接を開始するようにしている。
なお、パッキン部材154はボール156との密着性を高めるためにゴム製が好ましく、通常の状況下では開口部151に記録液が浸漬することはないが、信頼性向上のため耐環境性と耐インク性に優れるシリコーンゴムが特に好ましい。また、パッキン部材154の形状については、弁体の形状(ここでは球状)に対応する必要があり、リング形状であることが好ましく、これにより、弁機能時及び組み付け時の方向性を排除可能となり、機能の信頼性と製品組み立ての信頼性向上が可能となり、さらに歩留まり向上による低コスト化も図れる。また、スライダ160は、低コストで製造可能であることからプラスチックで形成することが好ましいが、金属などで形成してもよい。
また、ボール156は、機能上の信頼性向上のため球状としている。このボール156は、プラスチックなどでは成型上のバリなどによって精度の高い球の形状を容易に得ることが難しいことから、金属材料で形成している。ただし、材料は、金属のみに限定されるものではなく、セラミックスなどでもよく、また工程増加やコストといった課題を克服できればプラスチックなどでもよい。
また、スライダ160の先端部160aは斜面形状に形成しているが、R形状に形成してもよく、特に限定されるものではない。また、スライダ160の材質は、安価に製造できることからプラスチックが好ましいが、金属などでもよく、特に限定されるものではない。
このように構成した大気開放機構132の動作について図8及び図9をも参照して説明する。
大気開放機構132を開放状態にするため駆動アクチュエータ部162を駆動してプランジャ161を突き出してスライダ160を押す(駆動する)とき、図8に示すように、スライダ160が斜め下方に傾いた状態で矢示方向A方向に進出することがある。
このとき、スライダ160の先端部160aは斜面形状に形成され、スライダ160の最先端160bがパッキン部材154のずれ方向とは逆方向の位置でボール156に対する当接を開始するので、ボール156は矢示B方向への力を受けて、パッキン部材154の開口部151に対するずれ方向と同じ方向に押されながら、開口部151の奥側に向けて押されることになる。
これによって、パッキン部材154の開口153が開放状態になって大気開放穴131が開口部151を通じて大気開放される。
そして、所要の動作終了後、大気開放機構132を閉じるために図9に示すようにプランジャ161を後退させると、ボール156はスプリング157の復元力によってパッキン部材154側に押されるが、このときボール156はパッキン部材154のずれ方向と同じ方向に押された状態にあったため(図8)、ボール156はその状態のまま矢示C方向に復帰移動し、パッキン部材154の開口153を閉じる位置に確実に戻され、パッキン部材154の開口部151にはみ出しているはみ出し部分154aに引っ掛かるようなことがなくなる。これにより、大気開放機構132の開閉動作が安定する。また、確実にボール156がパッキン部材154の開口153を閉じる状態に戻るので、パッキン部材154の開口153がストレート断面形状であっても開口153を確実に開閉できる。
このように、液体容器の弁座部材は開口の中心が開口部の中心に対してずれて装着されており、押圧部材は、弁体を押圧するとき、弁座部材のずれ方向とは逆方向の位置で弁体に対する当接を開始する構成としているので、押圧部材が斜めに弁体を押圧する場合でも弁体は弁座部材のずれ方向と同じ方向への移動を伴いつつ押圧されることになり、復元時に確実に弁座部材の開口を閉じる状態に戻り、安定した開閉動作を行うことができる。
なお、本発明に係る画像形成装置は、プリンタ単機能構成のものに限らず、プリンタ/ファクシミリ/複写などの複合機能を有する画像形成装置であっても良く、したがってまた、液体容器もこれらの画像形成装置に適用するものであっても良い。また、液体容器の構成も上記実施形態に限定されるものではなく、要は、開閉弁機構を備えるものであればどのような構成であってもよい。さらに、本発明における開閉弁機構は、上記液体容器に搭載されるものに限らず、その他の開閉弁として使用されるすべての用途の適用することができる。
本発明に係る液体吐出装置を含む画像形成装置の機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同装置の液体容器(ヘッドタンク)の一例の説明に供するヘッド部分の斜視説明図である。 同じく分解斜視説明図である。 同じく模式的側面説明図である。 図5のA−Aに沿う断面説明図である。 同ヘッドタンクの大気開放機構の説明に供する拡大断面説明図である。 同大気開放機構の動作説明に供する断面説明図である。 同じく断面説明図である。 本発明が課題を解決しようとする開閉弁機構の一例を示す断面説明図である。 同開閉弁機構の動作説明に供する断面説明図である。 同じく断面説明図である。
符号の説明
33…キャリッジ
34…記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
35…ヘッドタンク(液体容器)
131…大気開放穴
132…大気開放機構
151…開口部
152…大気開放部
153…開口
154…パッキン部材(弁座部材)
155…ホルダ部材
156…ボール(弁体)
157…スプリング
160…スライダ(押圧部材)

Claims (6)

  1. 容器本体の内外を連通するための開口部に装着された、開口を有する弁座部材と、この弁座部材に対して接離可能に配置された弁体とを有する液体容器と、
    この液体容器の前記弁体を押圧する進退可能な押圧部材と、を備え、
    前記液体容器の前記弁体は球状のボールであり、
    前記押圧部材の前記弁体に当接する先端部は斜面形状に形成され、
    前記押圧部材は、最先端が、前記開口部の中心に対する前記弁座部材の前記開口の中心のずれ方向とは逆方向の位置で前記弁体に対する当接を開始する状態で配置されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記弁座部材の開口はストレート断面形状であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記弁座部材は弾性部材で形成されていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項に記載の画像形成装置において、前記弁座部材はシリコーンゴムからなることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないしのいずれかに記載の画像形成装置において、前記弁座部材を前記開口部に固定保持するホルダ部材を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  6. 液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    容器本体の内外を連通するための開口部に装着された、開口を有する弁座部材と、この弁座部材に対して接離可能に配置された弁体とを有し、前記液体吐出ヘッドに液体を供給する液体容器と、
    この液体容器の前記弁体を押圧する進退可能な押圧部材と、を備え、
    前記液体容器の前記弁体は球状のボールであり、
    前記押圧部材の前記弁体に当接する先端部は斜面形状に形成され、
    前記押圧部材は、最先端が、前記開口部の中心に対する前記弁座部材の前記開口の中心のずれ方向とは逆方向の位置で前記弁体に対する当接を開始する状態で配置されている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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