JPH08224865A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH08224865A
JPH08224865A JP3127395A JP3127395A JPH08224865A JP H08224865 A JPH08224865 A JP H08224865A JP 3127395 A JP3127395 A JP 3127395A JP 3127395 A JP3127395 A JP 3127395A JP H08224865 A JPH08224865 A JP H08224865A
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recording
unit
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gear
recording medium
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Application number
JP3127395A
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English (en)
Inventor
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Hideki Yamaguchi
秀樹 山口
Hideaki Kawakami
英明 川上
Hiroyuki Inoue
博行 井上
Takeshi Iwasaki
武史 岩崎
Takashi Nojima
隆司 野島
Akira Kida
朗 木田
Hitoshi Nakamura
仁志 中村
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J23/00Power drives for actions or mechanisms
    • B41J23/02Mechanical power drives
    • B41J23/025Mechanical power drives using a single or common power source for two or more functions

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録ヘッドのキャッピング手段、回復手段、
またはワイピング手段を動作させてもスループットが長
くならないインクジェット記録装置を提供する。 【構成】 記録媒体の給送手段と同時に、インクジェッ
ト記録手段のインク吐出部を覆うキャッピング手段、イ
ンクジェット記録手段のインク吐出部の目詰まりを解消
する回復手段、またはインクジェット記録手段のインク
吐出部を拭き取り清掃するワイピング手段を動作させる
構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録手段から被記録材へ
インクを吐出させて記録を行うインクジェット記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、およびファクシミリ
等の機能を有する記録装置、あるいはコンピュータやワ
ードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステー
ションの出力機器として用いられる記録装置は、画像情
報や印字情報に基づいて用紙やプラスチック薄板等の被
記録材(以下記録媒体と称す)に記録を行っている。前
記記録装置は記録方式によって、インクジェット式、ワ
イヤドット式、サーマル式、レーザービーム式等に分け
ることができる。
【0003】記録媒体の搬送方向(以下副走査方向と称
す)と交差する方向に記録手段を走査するシリアルスキ
ャン方式を採用するシリアルタイプの記録装置において
は、記録媒体を所定の記録位置にセットした後、記録媒
体に沿って移動する(以下主走査と称す)キャリッジ上
に搭載した記録手段によって記録が行われる。また、記
録媒体全体の記録は記録手段の主走査によって1行分の
記録が終了した後、所定量の紙送りが行われ、停止した
記録媒体に対して次の行が記録されるという動作を繰り
返すことで行われている。
【0004】一方、記録媒体の副走査のみで記録が行わ
れるラインタイプ方式の記録装置においては、記録媒体
を所定の記録位置にセットした後、1行分の情報が記録
手段によって一度に記録されている。また、記録媒体全
体の記録は1行分の記録が終了した後に所定量の紙送り
が行われ、停止した記録媒体に対して次の行を一度に記
録するという動作を繰り返すことで行われている。
【0005】上記記録装置のうち、インクジェット式の
記録装置(インクジェット記録装置)は、記録手段(以
下記録ヘッドと称す)から記録媒体にインクを吐出させ
て記録を行うものであり、記録ヘッドのコンパクト化が
容易で、高精細な画像を高速で記録することができる。
また、普通紙に特別な処理を施すことなく記録すること
ができ、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式
のため騒音が少なく、しかも多色のインクを使用してカ
ラー画像を容易に記録できるなどの利点も有している。
中でも、紙幅方向に多数の吐出口を配列したラインタイ
プの記録ヘッドを使用するライン型のインクジェット記
録装置は一層の高速記録が可能である。また、特に熱エ
ネルギーを利用してインクを吐出するインクジェット式
の記録ヘッドは、エッチング、蒸着、スパッタリング等
の半導体製造プロセスによって基板上に形成される電気
熱変換体や電極、液路壁、天板などを形成することで、
高密度の液路配置(吐出口配置)を有するものを容易に
製造することができるため、一層のコンパクト化が図ら
れている。
【0006】また、記録媒体の材質に対する要求も様々
なものがあり、近年では、通常の記録媒体である紙や樹
脂薄板(OHPシート等)などの他に、薄紙や加工紙
(ファイリング用のパンチ穴付き紙やミシン目付き紙、
任意な形状の紙等)などが使用できるように要求される
ようになってきた。
【0007】ところで、上記インクジェット記録装置に
おいては、記録ヘッドのインク吐出部に紙粉やゴミ等の
異物が付着した場合や、吐出口部分のインクが乾燥して
増粘または固着することで吐出口が目詰まりした場合に
吐出不良(不吐出を含む)を起こすことがある。そこ
で、この目詰まりを防止するため、非記録時はインク吐
出部をキャップで密閉するとともに、ポンプ等の吸引手
段でキャップを通して吐出口からインクを吸引すること
により吐出口の正常化を図るようにした回復装置が使用
されている。
【0008】上記シリアルタイプのインクジェット記録
装置において、キャップによる密閉動作(キャッピング
動作)は、記録ヘッドを記録領域外に設けられたキャッ
ピング位置(待機位置)へ移動させ、該キャッピング位
置でキャップとインク吐出部(吐出口形成面)を当接さ
せることで行われる。
【0009】また、記録ヘッドのインク吐出部に付着し
た異物を除去するため、可撓性のワイパー(ワイピング
部材)で記録ヘッドの吐出口形成面を拭き取る(ワイピ
ング)ワイピング手段が採用されているものもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のインクジェット記録装置では、吸引手段、キ
ャッピング手段、およびワイピング手段などの回復手段
を画像の記録や印字の途中で動作させていたため、画像
の記録や印字が完了するまでの時間(スループット)が
長くなってしまう問題があった。
【0011】また、ASF(オートシートフィーダー:
自動給送装置)を搭載したインクジェット記録装置にお
いても、回復手段の動作時間がスループットに影響を及
ぼし、特にASFの駆動源と回復手段の駆動源とを共通
にする構成においては、その動作が複雑となり、スルー
プットが長くなる問題があった。
【0012】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、記録ヘ
ッドのキャッピング手段、回復手段、またはワイピング
手段を動作させてもスループットが長くならないインク
ジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のインクジェット記録装置は、記録媒体を1枚ず
つ分離して給送する給送手段と、前記給送手段によって
給送された前記記録媒体を記録位置へ搬送する搬送手段
と、前記搬送手段によって前記記録位置に搬送された前
記記録媒体にインクを吐出して記録情報に応じた記録画
像を記録するインクジェット記録手段のインク吐出部を
覆うキャッピング手段とを有するインクジェット記録装
置において、前記給送手段の動作と同時に前記キャッピ
ング手段を動作させるキャッピング動作手段を有するこ
とを特徴とする。
【0014】このとき、前記給送手段を駆動するための
駆動源と前記キャッピング動作手段の駆動源とが同一で
あてもよく、前記駆動源の逆転動作によって、前記給送
手段と前記キャッピング動作手段とを駆動させてもよ
く、前記給送手段と前記キャッピング動作手段とを同時
に駆動するか否かを、前記駆動源の逆転量の大きさによ
り制御する制御手段を有していてもよい。
【0015】また、記録媒体を1枚ずつ分離して給送す
る給送手段と、前記給送手段によって給送された前記記
録媒体を記録位置へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段
によって前記記録位置に搬送された前記記録媒体に記録
情報に応じた記録画像を記録するインクジェット記録手
段のインク吐出部の目詰まりを解消する回復手段とを有
するインクジェット記録装置において、前記給送手段の
動作と同時に前記回復手段を動作させる回復動作手段を
有することを特徴とする。
【0016】このとき、前記給送手段を駆動するための
駆動源と前記回復動作手段の駆動源とが同一であっても
よく、前記駆動源の逆転動作によって、前記給送手段と
前記回復動作手段とを駆動させてもよく、前記給送手段
と前記回復動作手段とを同時に駆動するか否かを、前記
駆動源の逆転量の大きさにより制御する制御手段を有し
ていてもよい。
【0017】また、記録媒体を1枚ずつ分離して給送す
る給送手段と、前記給送手段によって給送された前記記
録媒体を記録位置へ搬送する搬送手段と、前記搬送手段
によって前記記録位置に搬送された前記記録媒体に記録
情報に応じた記録画像を記録するインクジェット記録手
段のインク吐出部を拭き取り清掃するワイピング手段と
を有するインクジェット記録装置において、前記給送手
段の動作と同時に前記ワイピング手段を動作させるワイ
ピング動作手段を有することを特徴とする。
【0018】このとき、前記給送手段を駆動するための
駆動源と前記ワイピング動作手段の駆動源とが同一であ
ってもよく、前記駆動源の逆転動作によって、前記給送
手段と前記ワイピング動作手段とを駆動させてもよく、
前記給送手段と前記ワイピング動作手段とを同時に駆動
するか否かを、前記駆動源の逆転量の大きさにより制御
する制御手段を有していてもよい。
【0019】さらに、上記いずれにおいても、前記給送
手段に、前記給送手段を駆動するための駆動源の正転動
作、逆転動作いずれにおいても前記記録媒体を分離して
給送する方向に動作させる伝達手段を有していてもよ
い。
【0020】このとき、前記制御手段は、前記駆動源の
逆転動作によって前記給送手段が動作するのと同時に、
前記搬送手段を前記記録媒体が前記記録位置に搬送され
る方向と逆の方向に駆動させ、前記記録媒体の先端が前
記搬送手段に突き当たった後に、前記駆動源を正転動作
させて、前記搬送手段を前記記録媒体が前記記録位置に
搬送される方向に駆動させてもよい。
【0021】
【作用】上記のように構成された本発明のインクジェッ
ト記録装置は、記録媒体の給送手段の動作と同時に、キ
ャッピング手段、回復手段、またはワイピング手段を動
作させることにより、給送手段とこれらの手段の駆動源
とが同一であっても簡単な機構で動作させることがで
き、画像の記録や印字の途中でこれらキャッピング手
段、回復手段、またはワイピング手段を動作させる必要
がなくなる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0023】(第1実施例)図1は本発明のインクジェ
ット記録装置の装置全体の構成を示す斜視図である。図
1において、圧板8は長手方向の両端部をフレーム4に
回転自在に支持されており、圧力付与手段によりピック
アップローラ9に向って付勢されている。記録媒体Pは
この圧板8上に積載され、不図示の制御手段の給紙命令
により回転するピックアップローラ9と不図示の分離手
段とによって1枚だけ分離されて記録部へと搬送され
る。分離された記録媒体Pはフレーム4に両端を支持さ
れた搬送ローラ6とベース14に設けられたピンチロー
ラ7との間に挟持されながら搬送され、さらに排紙ロー
ラ15と拍車16との間にも挟持されて排紙される。こ
の搬送ローラ6と排紙ローラ15との間が記録部であ
る。
【0024】記録部ではキャリッジ2がガイドシャフト
5に摺動自在に支持され、キャリッジ駆動モータ10の
駆動力を伝える駆動プーリ13とキャリッジ駆動ベルト
11とを介してガイドシャフト5に沿って記録媒体Pの
搬送方向と直行する方向に移動可能となっている。ここ
でキャリッジ2には記録を行う記録ヘッドカートリッジ
1が搭載されており、記録ヘッドカートリッジ1にはフ
レキシブルケーブル3を介して信号等が伝送される。記
録ヘッドカートリッジ1は記録ヘッドとインクが収容さ
れるインクタンクとが一体的に構成され、キャリッジ2
に対し着脱自在となっている。ここで、インクタンクは
記録ヘッドから着脱可能な交換型インクタンクであって
もよい。キャリッジ2はガイドシャフト5に支持されて
いる以外にフレーム4に両端を固定されたガイドレール
12にも支持されており、この2ヶ所の支持部によって
記録ヘッドのインクを吐出するノズルと記録媒体Pの表
面との距離をほぼ一定に保っている。
【0025】なお、図1に示す記録ヘッドカートリッジ
1の位置は待機位置と呼ばれ、後述する記録ヘッドのキ
ャッピング動作、回復動作、およびワイピング動作等は
この記録領域外に設けられた待機位置にて行われる。
【0026】図2は図1に示したインクジェット記録装
置の記録媒体の通路を示した断面図である。図2におい
て、圧板8は図1に示すフレーム4に引張コイルばねで
ある圧板バネ28で結合されており、圧板バネ28の引
き上げ力によってピックアップローラ9に圧接されてい
る。圧板8上に積載された記録媒体Pは土手シート29
にその先端が止められ、ピックアップローラ9が図の矢
印の方向に回転することで最上部の1枚のみが搬送ロー
ラ6に送られる。分離パッド30は残りの記録媒体Pが
2枚になった時、その摩擦力によって記録媒体Pを保持
し、記録媒体Pの分離が容易にできるように設けられて
いる。
【0027】分離された記録媒体PはPEセンサレバー
31を作動させながら搬送ローラ6に送られる。PEセ
ンサレバー31はその動きによってPEセンサ32をオ
ン、オフし、記録媒体Pのあるなしを判断するのに使用
される。PEセンサ32のオン、オフは記録媒体Pの先
端位置と終端位置とを検出するためにも用いられ、給紙
時のシーケンスでは記録媒体Pの位置を判断するために
も用いられる。
【0028】また、ピンチローラ7はピンチローラホル
ダー33に回転自在に保持されている。ピンチローラホ
ルダー33はピンチローラホルダー支持部33aにてベ
ース14に回動自在に支持され、ピンチローラ7を挟ん
でピンチローラホルダー支持部33aの反対側にはピン
チローラバネ34が装着されている。このピンチローラ
バネ34の付勢力によってピンチローラ7は搬送ローラ
6に圧接されている。これら、圧板8、ピックアップロ
ーラ9、搬送ローラ6、ピンチローラ7、およびPEセ
ンサ32などによってASF(オートシートフィーダ
ー:自動給送装置)が構成されている。
【0029】搬送ローラ6により記録位置に供給された
記録媒体Pは、キャリッジ2に搭載された記録ヘッドカ
ートリッジ1により印字された後、排紙部へと送られ
る。排紙部は2列の排紙ローラ15および2列の拍車1
6からなり、排紙バネ35の付勢力によって記録媒体P
を拍車16および排紙ローラ15にて挟持する。また、
記録が終了した記録媒体Pは前述した2列の排紙ローラ
15により装置外へ排出される。
【0030】図3は図1に示したインクジェット記録装
置の給紙手段、および記録ヘッドの回復手段の構成を示
す斜視図であり、キャリッジ2が待機位置より移動した
様子を示している。図3において、不図示の記録ヘッド
の吐出面と対向する位置にはキャップ17が設けられて
おり、キャップ17はシリンダ18と連結されている。
ここでLFモータ19が駆動されると、LFモータ19
の駆動力が搬送ローラ6に固定されているLFギヤ20
に伝達され、搬送ローラ6が駆動されるのと同時にトリ
ガーギヤ21によるクラッチ動作によってポンプギヤ2
2が駆動される。ポンプギヤ22の回転はシリンダギヤ
23に伝えられ、シリンダ18内にある不図示のピスト
ンを移動させることによりキャップ17で吸引動作が行
われる。また、LFモータ19の駆動力は不図示の伝達
機構を介してピックアップギヤ24に伝えられ、ピック
アップローラ9が駆動される。
【0031】一方、図1に示すようにキャリッジ2の待
機位置と反対側の端部においては搬送ローラ6の駆動力
が搬送ローラ6に圧接されている排紙アイドルローラ2
5に伝達される。さらに排紙アイドルローラ25に伝達
された駆動力は、排紙アイドルギヤ26と排紙ギヤ27
とを介して排紙ローラ15に伝達される。
【0032】上記インクジェット記録装置において、ま
ず、LFモータ19からピックアップローラ9および搬
送ローラ6に対する給送手段の駆動伝達機構について図
3を参照しつつ、図4および図5を用いて説明する。図
4は図3に示した給紙手段のLFモータが逆転駆動した
ときの歯車機構の様子を示す図であり、図5は図3に示
した給紙手段のLFモータが正転駆動したときの歯車機
構の様子を示す図である。
【0033】図4において、LFモータ19の駆動力は
LFモータ19のギヤ19aと搬送ローラ6の軸に圧入
固定されているLFギア20とに噛み合った搬送ローラ
駆動ダブルギヤ36によって搬送ローラ6に伝達され
る。搬送ローラ駆動ダブルギヤ36にはASF駆動ダブ
ルギヤ37が噛み合い、ASF駆動ダブルギヤ37に
は、径の異なる二段歯車で構成された太陽歯車38と正
転遊星歯車40とが噛み合っている。太陽歯車38には
太陽歯車38の小径の歯車に噛み合いその周囲を逆転遊
星歯車39が公転している。また、正転遊星歯車40は
ASF駆動ダブルギヤ37を太陽歯車として周囲を公転
する。この逆転遊星歯車39および正転遊星歯車40は
LFモータ19の回転方向によって、ピックアップロー
ラ9の軸端に設けられたピックアップギア24にいずれ
か一方が噛み合い、ピックアップローラ9を含む給紙機
構にLFモータ19の駆動力が伝達される。
【0034】次に、図4に示した各ギヤの動作について
説明する。まず、図4に示すように、LFモータ19が
矢印b方向に回転(逆転駆動)したとき、搬送ローラ6
は搬送ローラ駆動ダブルギヤ36およびLFギヤ20を
介して、記録媒体Pを記録位置に搬送する方向と逆方向
に回転する。このとき各ギヤの回転方向はそれぞれ図4
の矢印で示す方向になる。すなわち、逆転遊星歯車39
は太陽歯車38の周囲を図4の破線位置から矢印方向の
実線位置に向って公転し、欠歯部24aを有するピック
アップギヤ24と噛み合う。これによってピックアップ
ローラ9が図4の矢印方向(圧板8に積載された記録媒
体Pを搬送ローラ6に送る方向)に回転する。
【0035】また、上記LFモータ19の駆動力は、逆
転遊星歯車39に伝達されるまでに大きく減速され、さ
らにピックアップギヤ24と噛み合うまでに公転する必
要があるため、この公転角の大きさによってはピックア
ップローラ9に駆動力が伝達されないようにすることも
可能である。なお、このときの正転遊星歯車40はAS
F駆動ダブルギヤ37の回りを図の破線位置より矢印で
示す実線位置方向に公転し、図示しないストッパに突き
当たって停止しているため、ピックアップギヤ24には
噛み合わず、ピックアップローラ9の回転に影響するこ
とはない。
【0036】次に、図5に示すように、LFモータ19
が矢印f方向に回転(正転駆動)したとき、搬送ローラ
6は搬送ローラ駆動ダブルギヤ36およびLFギヤ20
を介して、記録媒体Pを記録位置に搬送する方向に回転
する。このとき各ギヤの回転方向は図5の矢印で示す方
向になる。すなわち、正転遊星歯車40はASF駆動ダ
ブルギヤ37の周囲を図の破線位置より実線位置まで公
転して、ピックアップギヤ24と噛み合い、ピックアッ
プローラ9は図5の矢印方向(圧板8に積載された記録
媒体Pを搬送ローラ6に送る方向)に回転する。
【0037】また、LFモータ19の駆動力はあまり減
速されないで正転遊星歯車40に伝達されるため、LF
モータ19が逆回転から正回転に変わるとすぐに正転遊
星歯車40がピックアップギヤ24に噛み合う。この
時、逆転遊星歯車39は太陽歯車38の回りを図の破線
位置より矢印で示す実線位置方向に公転し、図示しない
ストッパに突き当たって停止しているため、ピックアッ
プギヤ24には噛み合わず、ピックアップローラ9の回
転に影響することはない。
【0038】次に、上記駆動伝達機構による記録媒体P
の搬送動作について説明する。図2に示したように、ピ
ックアップローラ9は半月形状をしており、切欠面を圧
板8に向けた状態で待機している。この状態で圧板8上
に記録媒体Pをセットする。ここで、LFモータ19が
逆転駆動されると、前述した逆転遊星歯車39がピック
アップギヤ24に噛み合い、ピックアップローラ9を矢
印方向に回転させる。ピックアップローラ9が回転する
と、最上部の記録媒体Pが分離給送され、逆回転してい
る搬送ローラ6のニップに突き当たって規正される。ピ
ックアップローラ9の回転角度は、記録媒体Pが搬送ロ
ーラ6のニップに突き当たるのに十分な角度だけ回転す
るように、ピックアップギヤ24に設けた欠歯部24a
で制御する。
【0039】上記LFモータ19が逆転駆動から正転駆
動に切り換わると、搬送ローラ6のニップに突き当たっ
ていた記録媒体Pは、搬送ローラ6の正回転により記録
位置まで案内される。このとき、前述したように正転遊
星歯車40はLFモータ19からあまり減速されていな
い速度で公転するため、LFモータ19の正転とほとん
ど同時にピックアップローラ9は記録媒体Pを送り出す
方向に回転する。よって、搬送ローラ6のニップに突き
当たった状態の記録媒体Pは搬送ローラ6の正転とほと
んど同時にピックアップローラ9によっても押し込まれ
るので、記録媒体Pを確実に記録位置に搬送させること
ができる。
【0040】次に、図6〜図10を用いて図3に示した
キャップ17、シリンダ18、シリンダギヤ23等から
なる記録ヘッドの回復手段について説明をする。
【0041】本実施例では、記録ヘッドの回復手段とし
て、キャップ17によるキャッピング動作、およびキャ
ップ17によるインクの吸引動作を実施している。キャ
ッピング動作、あるいはキャッピング解除動作はポンプ
ギヤ22のカム部の回転によって制御され、キャップ1
7の吸引動作はポンプギヤ22によって駆動されるシリ
ンダギヤ23の回転でシリンダ内のピストンを駆動する
ことで行われる。
【0042】まず、LFモータ19からポンプギヤ22
への駆動力の伝達機構について図6および図7を用いて
説明する。
【0043】図6は図3に示した回復手段の駆動機構の
構造を示す構造図であり、図7は図6に示したポンプギ
ヤの構造を示す構造図である。図6において、トリガー
ギヤ21は搬送ローラ軸6aに同心的かつ摺動自在に設
けられており、通常はLFギヤ20と離間しているので
駆動力を受けていない。また、ポンプギヤ22はLFギ
ヤ20と噛み合う部分が欠損(欠歯部22a)している
ため、LFギヤ20の駆動力を受けていない。
【0044】このような状態で、キャリッジ2がLFギ
ヤ20方向へ移動すると、トリガーギヤ21もLFギヤ
20側に移動し、トリガーギヤ21とLFギヤ20とが
接触する。トリガーギヤ21とLFギヤ20との接触面
には互いに噛み合う歯部21aおよび歯部20aが設け
られており、これらが噛み合うことでLFギヤ20の駆
動力がトリガーギヤ21に伝達される。ここで、トリガ
ーギヤ21がLFギヤ20側に移動してもトリガーギヤ
21とポンプギヤ22との噛み合いは解除されないの
で、トリガーギヤ21の回転によってポンプギヤ20も
回転する。このようなキャリッジ2によるクラッチ動作
によってLFギヤ20の駆動力がポンプギヤ22に伝達
される。しかしながら、トリガーギヤ21を介したポン
プギヤ20の間接的な駆動ではその駆動力に限界がある
ため、LFギヤ20によるポンプギヤ22の直接駆動を
実現するために以下のような機構が採用されている。
【0045】ポンプギヤ22はトリガーギヤ21および
LFギヤ20よりも厚く形成され、ポンプギヤ22の周
縁には歯の一部分を軸方向の中心部近傍から一端部方向
(図6矢印E)へ切り欠いた欠歯部22aが形成されて
いる。この欠歯部22aの幅(図7矢印F)はポンプギ
ヤ22とLFギヤ20とが互いに噛み合う位置に置かれ
ていても、欠歯部22aとLFギヤ20の歯とが接触し
ない程度の幅となっている。ここで、トリガーギヤ21
が少し回転すると、ポンプギヤ22が回転して欠歯部2
2aが移動し、ポンプギヤ22とLFギヤ20とが直接
噛み合うようになる。この状態でキャリッジ2をLFギ
ヤ20から遠ざかる方向へ動かして、トリガーギヤ21
とLFギヤ20との噛み合いを解除してもポンプギヤ2
2とLFギヤ20とが直接噛み合っているため駆動力が
伝達される。
【0046】次に、記録ヘッドの回復手段の構成につい
て図8および図9を参照して説明する。図8は本発明の
インクジェット記録装置の第1実施例の記録ヘッド回復
手段の構成を示す要部拡大図である。図9は図8に示し
た回復手段であるキャップの構成を示す要部拡大図であ
り、同図(a)は側面図、同図(b)は平面図である。
【0047】図8において、塩素化ブチルゴムなどの弾
性材料で形成されるキャップ17はキャップホルダー4
1に一体的に保持され、キャップホルダー41はシリン
ダ18から一体的に伸びた腕部18aに回動自在に保持
されている。シリンダ18には内部にゴムなどの弾性材
料で作られたピストン42を有しており、ピストン軸4
3を駆動することでシリンダ18内に負圧を発生する。
【0048】キャップ17にはキャップ17と一体的に
形成されたジョイント部17aが形成されており、この
ジョイント部17aをシリンダ18に設けられたジョイ
ント部18bに締め代をもって圧入することで、シリン
ダ18とキャップ17とがシールされた状態で結合され
る。また、シリンダ18に設けられたジョイント部18
bにはシリンダ18内とキャップ17とを連通するイン
ク吸引口18cが設けられている。
【0049】また、ピストン軸43には一体に形成され
た2つのフランジ43c、43dが設けられ、このフラ
ンジ43c、43dの間にドーナツ形状のピストン42
がセットされている。ピストン42は弾性部材で作ら
れ、例えばシリコンゴム、NBRゴム等が用いられる。
ここで、ピストン42の外径はシリンダ18の内径に対
してわずかに大きく、ある締め代(おおよそ0、2mm
〜0、5mm)を持っている。したがってピストン42
が移動してもシリンダ内壁とピストン外壁とのシール性
が保たれている。また、シリンダシール45およびシリ
ンダワッシャ46もドーナツ形状をしており、シリンダ
シール45の外径はシリンダ18の内径とシール性を有
し、シリンダシール45の内径はピストン軸43とシー
ル性を有している。そして、シリンダワッシャ46はシ
リンダ18に設けられた段差部で係止されている。
【0050】ピストン42の側面にはリブ42aが全周
にわたってフランジ43cに対向して設けられ、ピスト
ン42の内径はピストン軸43の外径よりも大きく形成
されているため、ピストン軸43との間に隙間が生じて
いる。さらに、ピストン軸43に設けられた2つのフラ
ンジ43c、43d間の距離に対して、ピストン42の
幅が狭く形成されているため、ピストン42とフランジ
43cとの間、並びにピストン42とフランジ43dと
の間にも隙間が生じている。これらの隙間は吸引したイ
ンクの排出のために設けられている。
【0051】図9において、キャップ17のジョイント
部17aは塩素化ブチルゴムなどの弾性体でキャップ1
7と一体的に作られ、しかもL型で変形自在に作られて
いるため、キャップホルダー41の回転に対して何ら障
害になることはない。キャップホルダー41の下部には
異径圧縮キャップバネ44がベース14とキャップホル
ダー41との間に設置されており、キャップホルダー4
1を常に記録ヘッド側に付勢している。
【0052】ここで、シリンダ18はベース14によっ
てシリンダ軸を中心に回転自在に支持されているため、
シリンダ18およびキャップ17はシリンダ軸を中心と
して異径圧縮キャップバネ44により回転力が与えられ
ることになる。また、シリンダ18には図8に示したよ
うにシリンダ制御部18dが一体的に形成されており、
シリンダ制御部18dの先端はポンプギヤ22のカム部
22bに当接している。したがって、シリンダ制御部1
8dがポンプギヤ22の回転に伴ってカム部22bに沿
って上下動することで、記録ヘッドに対してキャッピン
グおよびキャッピング解除動作が行われる。
【0053】次に、シリンダ18のピストン軸43およ
びピストン42の動きについて図10〜図12を参照し
て説明する。
【0054】図10は図8に示した回復手段のシリンダ
のピストン軸が少し押し込まれた状態を示す要部拡大図
であり、図11は図8に示した回復手段のシリンダによ
る吸引力が最大になる状態を示した要部拡大図である。
また、図12は図8に示した回復手段のシリンダからイ
ンクが排出される様子を示した要部拡大図である。
【0055】図10において、キャリッジ2によってク
ラッチ動作が行われると、LFギヤ20の駆動力がポン
プギヤ22に伝わり、さらにシリンダギヤ23に伝えら
れる。シリンダギヤ23の内壁にはボス23aが設けら
れ、ボス23aがピストン軸43に設けられたリード溝
43aに嵌合されている。したがって、ピストン軸43
の回転を止めることで、ポンプギヤ22の回転運動がピ
ストン軸43の直線運動に変換される。
【0056】シリンダ18のイニシャル状態は、図8に
示すようにピストン軸43が引き上げられ、ピストン4
2がフランジ43dに押された位置である。ここで、ピ
ストン軸43が図8の左方向に移動すると図10に示す
ようにフランジ43cがピストン側面のリブ42aに圧
接し、ピストン42の右側の空間18fが密閉状態にな
る。さらにピストン軸43が左に進むと、空間18fは
密閉状態のまま体積が増加するため、徐々に大気圧以下
(負圧状態)になる。この負圧はピストン軸43(ピス
トン42)の移動とともに大きくなり、ピストン42の
側面の端部がインク吸引口18cを通過するときが最大
になる(図11参照)。この直後に、空間18fとイン
ク吸引口18cが連通することでキャップ17を介して
外部より空気がシリンダ18内に流入する。このとき、
記録ヘッドの吐出口形成面をキャップ17でキャッピン
グすることでインクが吸引される。記録ヘッドから吸引
されたインクはシリンダ18内の空間18fに滞溜す
る。
【0057】図12に示すように、LFモータ19を逆
転させてピストン軸43が引き上げられると(矢印B方
向)、ピストン軸43(ピストン42)の引き上げとと
もにピストン42とピストン軸43との隙間を通って、
空間18fにあったインクがピストン42の左側の空間
18hに移動する(図12矢印Cの流れ)。したがっ
て、ピストン軸43(ピストン42)の往復動作を繰り
返すうちに、徐々にシリンダ端部18gからインクの排
出が行われる。シリンダ18より排出されたインクはベ
ース14内に収められた不図示の廃インクシートに吸引
される。
【0058】次に、図13を用いて前述した給紙手段、
回復手段の動作の手順について説明する。なお、給紙手
段、回復手段の動作はMPU(Micro Proce
ssing Unit)を有する不図示の制御手段によ
って制御される。
【0059】図13は本発明のインクジェット記録装置
の第1実施例の動作シーケンスを示すフローチャートで
ある。図13において、まず、制御手段によって給紙動
作を行なうか否かの判断を行なう(ステップS1)。給
紙動作は画像情報や印字情報を有する電子機器からの記
録要求などにより判断される。
【0060】次に、給紙動作を行なうと判断した場合、
その時点で、吸引動作を行なうか否かを判断する(ステ
ップS2)。吸引動作の実行は、例えばタイマーによる
設定、あるいはマニュアル吸引キーが押されている等に
よって判断される。
【0061】制御手段によって給紙動作と吸引動作とを
同時に行なうと判断するとキャリッジ2によるクラッチ
動作、すなわち前述したトリガーギヤ21をキャリッジ
2で押し込む等の動作が行われる(ステップS3)。続
いてLFモータ19を逆転動作させる(ステップS
4)。この逆転動作によって、シリンダ18による吸引
動作が行われる。また同時にLFモータ19の逆転によ
って太陽歯車38の周りを逆転遊星歯車39が公転し、
ピックアップギヤ24と噛み合う。さらに、LFモータ
19が逆転を続けることにより、シリンダ18のピスト
ン42がさらに押し込まれ、同時にピックアップローラ
9が回転して逆転している搬送ローラ6のニップに記録
媒体Pが突き当てられ、記録媒体Pの位置の規正(レジ
とり)が行われる。
【0062】次にLFモータ19を正転させることによ
り、搬送ローラ6が正転し、給紙されていた記録媒体P
が記録位置へと送られる(頭出し)。また、同時にシリ
ンダ18のピストン42が初期位置に戻される(ステッ
プS5)。
【0063】ステップS2で吸引動作を行なわないと判
断した場合、まず、キャリッジ2によるクラッチ動作な
しでLFモータ19の逆転動作が行われる(ステップS
6)。このLFモータ19の逆転動作によって、記録媒
体Pが、逆転している搬送ローラ6のニップに突き当て
られ、記録媒体Pの位置の規正(レジとり)が行われ
る。なお、このときのLFモータ19の逆転量はステッ
プS4の逆転量と同等の量である。
【0064】そして、LFモータ19の正転により記録
媒体Pが記録位置へ送られる(ステップS7)。
【0065】一方、ステップS1で給紙動作を行なわな
い判断されると、ステップS8で吸引動作を行なうか否
かの判断をする。吸引動作を行なうと判断した場合、キ
ャリッジ2によるクラッチ動作が行われ(ステップS
9)、LFモータ19を逆転させて吸引動作を行う(ス
テップS10)。このときのLFモータ19の逆転量は
ステップS4、およびステップS6に比べて小さく、ピ
ックアップローラ9が駆動に至らない程度の逆転量とな
る。
【0066】次に、LFモータ19を正転させることに
よりシリンダ18のピストン42の戻し動作が行われる
(ステップS11)。ステップS10およびステップS
11で行われる吸引動作で吸引量が少ない場合は、ステ
ップS10およびステップS11の繰返し動作により吸
引量が確保される。なお、ステップS8で吸引動作を行
わないと判断した場合は、そのまま処理を終了する。
【0067】以上のようなシーケンスを用いることによ
り、給紙手段と回復手段(吸引手段)とを簡単な機構で
同時に駆動させることができ、画像の記録や印字の途中
で回復手段を動作させる必要がなくなるため、インクジ
ェット記録装置のスループットを短くすることができ
る。
【0068】(第2実施例)次に、図14および図15
を参照して本発明の第2実施例について説明する。図1
4は本発明のインクジェット記録装置の第2実施例のキ
ャッピング手段の構成を示す要部拡大図であり、図15
は本発明のインクジェット記録装置の第2実施例の動作
シーケンスを示すフローチャートである。
【0069】図14に示すように、本実施例において
は、ポンプギヤ122とシリンダギヤ123とは歯合し
ておらず、LFギヤ120の駆動力はポンプギヤ122
のカム部122bを介してシリンダ制御部118dのみ
に伝達される。したがって、LFギヤ120の駆動力は
キャップ117によるキャッピング動作、キャッピング
解除動作の駆動力のみとなる。
【0070】一方、シリンダギヤ123は不図示のポン
プ駆動用モータに固定されている吸引ギヤ47で駆動さ
れ、吸引ギヤ47の駆動力によってシリンダ118のピ
ストン軸143が駆動される。この吸引動作は別途出力
される吸引命令によって行われる。
【0071】なお、キャリッジによるクラッチ動作、お
よび給紙手段は第1実施例と同様であるので、その説明
は省略する。
【0072】このような構成において、図15に示すよ
うに、まず制御手段によって給紙動作を行なうか否かの
判断が行われる(ステップS12)。給紙動作を行なう
と判断した場合、まず、キャリッジによるクラッチ動作
が行われる(ステップS13)。
【0073】次にLFモータの逆転動作によって第1実
施例と同様に記録媒体Pの位置の規正が行われ、同時に
シリンダ制御部118dが駆動されてキャッピング動作
が行われる(ステップS14)。本実施例においては給
紙後のデータ待ち、給紙時の紙粉の記録ヘッドへの付着
を考慮して、給紙時は必ずキャッピングを行うシーケン
スとする。
【0074】次に、LFモータを正転させることにより
記録媒体Pが記録位置へと送られる(ステップS1
5)。この時の正転量は小さく、キャッピング動作の解
除までには至らない状態となっている。
【0075】ステップS12によって、給紙動作を行な
わないと判断した場合、キャッピングを行なうか否かは
ステップS16で判断される。
【0076】キャッピングを行なうと判断した場合、ま
ず、キャリッジによるクラッチ動作を行う(ステップS
17)。続いてLFモータの逆転動作を行うことにより
キャッピング動作を行う(ステップS18)。このとき
の逆転量はステップS15に比べて小さくなるように設
定され、給紙動作は行われない。
【0077】ステップS15およびステップS18の状
態から、制御手段によって記録開始のためキャッピング
解除命令が出力された場合には、LFモータを大きく正
転させてキャッピング解除状態にする。なお、ステップ
S16でキャッピングを行わないと判断した場合は、そ
のまま処理を終了する。
【0078】以上のようなシーケンスにより毎回の給紙
時に給紙動作と同時にキャッピング動作が行われる。
【0079】(第3実施例)図16は本発明のインクジ
ェット記録装置の第3実施例で使用するワイピング手段
の要部拡大図であり、図17は図16に示したワイピン
グ手段をA方向から見た矢視図である。
【0080】図16に示すように、本実施例ではキャッ
ピング後に吸引動作を行う回復手段ではなく、記録ヘッ
ドのインク吐出部を拭き取り清掃するワイピング手段が
設けられている。したがって駆動機構としてはポンプギ
ヤの代わりにワイパーを駆動するためのワイパーギヤが
設けられている。給紙の際には第1実施例と同様にトリ
ガーギヤ221がLFギヤ220側に不図示のキャリッ
ジにて押され、LFギヤ220の駆動力がトリガーギヤ
221からワイパーギヤ48へと伝達される。ワイパー
49が取り付けられたワイパーギヤ48は再びその欠歯
部48aがLFギヤ220に対向するまで1回転だけ逆
転を続け、その動きによりワイパー49で記録ヘッド2
01の吐出口面を拭き取る動作が行われる(図17参
照)。
【0081】なお、給紙手段は第1実施例と同様である
ので、その説明は省略する。
【0082】以上説明したように本実施例によれば給紙
動作に連動してワイピング動作が行われる。
【0083】なお、上述の実施例においては、キャリッ
ジにインクジェット記録ヘッドを搭載するプリンタを用
いて本発明を説明したが、例えば、インクジェット記録
ヘッドとほぼ同一の外形を備えることで、このキャリッ
ジにインクジェット記録ヘッドとコンパチブルにキャリ
ッジに搭載することのできるスキャナーユニットを備
え、プラテンに支持される原稿シートから画像情報を読
み取ることのできる情報処理装置であっても本発明を説
明した構成を好適に用いることができる。
【0084】次に、記録用のエネルギーとして電気熱変
換体の発生する熱エネルギーを利用して、吐出口からイ
ンクを吐出させて記録を行うインクジェット記録方式の
インクジェット記録ヘツドを用いた前述インクジェット
記録装置について更に詳細に説明する。
【0085】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4,723,129号明細書、同第4,
740,796号明細書に開示されている基本的な原理
を用いて行うものが好ましい。
【0086】この方式は所謂オンデマンド型、コンテイ
ニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オン
デマンド型の場合には、記録液(インク)が保持されて
いるシートや液路に対応して配置されている電気熱変換
体に、記録情報に対応していて前記記録液に核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面近傍の記録液を膜沸
騰させる。そして結果的にこの駆動信号に一対一で対応
して記録液内の気泡を形成できるので有効である。
【0087】この気泡の成長、収縮過程において生ずる
作用力によって記録液を大気中に吐出させて、少なくと
も1つの滴を形成する。
【0088】この駆動信号をパルス形状とすると、即時
適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優
れた記録液の吐出が達成でき、より好ましい。このパル
ス形状の駆動信号としては、米国特許第4,463,3
59号明細書、同第4,345,262号明細書に記載
されているようなものが適している。
【0089】なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する
発明の米国特許第4,313,124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこ
とができる。
【0090】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4,558,333号明細書、米国特許第
4,459,600号明細書を用いた構成も本発明に含
まれるものである。
【0091】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッド、あるいは、上述した明細書に開示されているよ
うな複数記録ヘツドの組み合せによって、その長さを満
たす構成や一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、いずれの場合でも本発明
は、上述した効果を一層有効に発揮することができる。
【0092】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいはインク供給タンクが記録ヘッド自体に一体的に設
けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合
にも本発明は有効である。
【0093】また、本発明の記録装置の構成として設け
られる、記録ヘッドに対しての回復手段、予備的な補助
手段等を付加することは、本発明の効果を一層安定でき
るので好ましいことである。
【0094】これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対しての、キャッピング手段、クリーニング手段、加圧
あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の
加熱素子あるいはこれらの組み合せによる予備加熱手段
等を付加すること、あるいは記録とは別の予備吐出を行
う予備吐出モードを行うことも安定した記録を行うため
に有効であるため、複数個設けられるものであっても良
い。
【0095】更に、記録装置の記録モードとしては黒色
等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッド
を一体的に構成するか複数この組み合せによってでもよ
いが、ことなる色の複色カラーまたは混色によるフルカ
ラーの少なくとも1つを備えた装置にも本発明は極めて
有効である。
【0096】また更に、以上説明した本発明実施例にお
いては、インクを液体として説明しているが、例えば室
温やそれ以下で固化するインクであっても記録信号付与
時にインクが液状あるいは軟化をなすものであれば良
い。
【0097】本発明においては、上述したインクに対し
てもっとも有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行す
るものである。
【0098】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0099】記録媒体の給送手段の動作と同時に、キャ
ッピング手段、回復手段、またはワイピング手段を動作
させることにより、給送手段とこれらの手段の駆動源と
が同一であっても簡単な機構で動作させることができ、
画像の記録や印字の途中でこれらキャッピング手段、回
復手段、またはワイピング手段を動作させる必要がなく
なるため、インクジェット記録装置のスループットを短
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の装置全体の
構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示したインクジェット記録装置の記録媒
体の通路を示した断面図である。
【図3】図1に示したインクジェット記録装置の給紙手
段、および記録ヘッドの回復手段の構成を示す斜視図で
ある。
【図4】図3に示した給紙手段のLFモータが逆転駆動
したときの歯車機構の様子を示す図である。
【図5】図3に示した給紙手段のLFモータが正転駆動
したときの歯車機構の様子を示す図である。
【図6】図3に示した回復手段の駆動機構の構造を示す
構造図である。
【図7】図6に示したポンプギヤの構造を示す構造図で
ある。
【図8】本発明のインクジェット記録装置の第1実施例
の記録ヘッド回復手段の構成を示す要部拡大図である。
【図9】図8に示した回復手段であるキャップの構成を
示す要部拡大図であり、同図(a)は側面図、同図
(b)は平面図である。
【図10】図8に示した回復手段のシリンダのピストン
軸が少し押し込まれた状態を示す要部拡大図である。
【図11】図8に示した回復手段のシリンダによる吸引
力が最大になる状態を示した要部拡大図である。
【図12】図8に示した回復手段のシリンダからインク
が排出される様子を示した要部拡大図である。
【図13】本発明のインクジェット記録装置の第1実施
例の動作シーケンスを示すフローチャートである。
【図14】本発明のインクジェット記録装置の第2実施
例のキャッピング手段の構成を示す要部拡大図である。
【図15】本発明のインクジェット記録装置の第2実施
例の動作シーケンスを示すフローチャートである。
【図16】本発明のインクジェット記録装置の第3実施
例で使用するワイピング手段の要部拡大図である。
【図17】図16に示したワイピング手段をA方向から
見た矢視図である。
【符号の説明】 1 記録ヘッドカートリッジ 2 キャリッジ 3 フレキシブルケーブル 4 フレーム 5 ガイドシャフト 6 搬送ローラ 6a 搬送ローラ軸 7 ピンチローラ 8 圧板 9 ピックアップローラ 10 キャリッジ駆動モータ 11 キャリッジ駆動ベルト 12 ガイドレール 13 駆動プーリ 14 ベース 15 排紙ローラ 16 拍車 17、117 キャップ 17a、18b ジョイント部 18、118 シリンダ 18a 腕部 18c インク吸引口 18d、118d シリンダ制御部 18d シリンダ端部 18f、18h 空間 19 LFモータ 19a ギヤ 20、120、220 LFギヤ 20a、21a 歯部 21、221 トリガーギヤ 22、122 ポンプギヤ 22a 欠歯部 22b、122b カム部 23、123 シリンダギヤ 23a ボス 24 ピックアップギヤ 24a 欠歯部 25 排紙アイドルローラ 26 排紙アイドルギヤ 27 排紙ギヤ 28 圧板バネ 29 土手シート 30 分離パッド 31 PEセンサレバー 32 PEセンサ 33 ピンチローラホルダー 33a ピンチローラホルダー支持部 34 ピンチバネ 35 排紙バネ 36 搬送ローラ駆動ダブルギヤ 37 ASF駆動ダブルギヤ 38 太陽歯車 39 逆転遊星歯車 40 正転遊星歯車 41 キャップホルダー 42 ピストン 42a リブ 43、143 ピストン軸 43a リード溝 43c、43d フランジ 44 異径圧縮バネ 45 シリンダシール 46 シリンダワッシャ 47 吸引ギヤ 48 ワイパーギヤ 48a 欠歯部 49 ワイパー 201 記録ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 岩崎 武史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木田 朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中村 仁志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を1枚ずつ分離して給送する給
    送手段と、 前記給送手段によって給送された前記記録媒体を記録位
    置へ搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって前記記録位置に搬送された前記記
    録媒体にインクを吐出して記録情報に応じた記録画像を
    記録するインクジェット記録手段のインク吐出部を覆う
    キャッピング手段とを有するインクジェット記録装置に
    おいて、 前記給送手段の動作と同時に前記キャッピング手段を動
    作させるキャッピング動作手段を有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記給送手段を駆動するための駆動源と前記キャッピン
    グ動作手段の駆動源とが同一であることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記駆動源の逆転動作によって、前記給送手段と前記キ
    ャッピング動作手段とを駆動させることを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記給送手段と前記キャッピング動作手段とを同時に駆
    動するか否かを、前記駆動源の逆転量の大きさにより制
    御する制御手段を有することを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体を1枚ずつ分離して給送する給
    送手段と、 前記給送手段によって給送された前記記録媒体を記録位
    置へ搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって前記記録位置に搬送された前記記
    録媒体に記録情報に応じた記録画像を記録するインクジ
    ェット記録手段のインク吐出部の目詰まりを解消する回
    復手段とを有するインクジェット記録装置において、 前記給送手段の動作と同時に前記回復手段を動作させる
    回復動作手段を有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記給送手段を駆動するための駆動源と前記回復動作手
    段の駆動源とが同一であることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記駆動源の逆転動作によって、前記給送手段と前記回
    復動作手段とを駆動させることを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記給送手段と前記回復動作手段とを同時に駆動するか
    否かを、前記駆動源の逆転量の大きさにより制御する制
    御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  9. 【請求項9】 記録媒体を1枚ずつ分離して給送する給
    送手段と、 前記給送手段によって給送された前記記録媒体を記録位
    置へ搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって前記記録位置に搬送された前記記
    録媒体に記録情報に応じた記録画像を記録するインクジ
    ェット記録手段のインク吐出部を拭き取り清掃するワイ
    ピング手段とを有するインクジェット記録装置におい
    て、 前記給送手段の動作と同時に前記ワイピング手段を動作
    させるワイピング動作手段を有することを特徴とするイ
    ンクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のインクジェット記録
    装置において、 前記給送手段を駆動するための駆動源と前記ワイピング
    動作手段の駆動源とが同一であることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のインクジェット記
    録装置において、 前記駆動源の逆転動作によって、前記給送手段と前記ワ
    イピング動作手段とを駆動させることを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のインクジェット記
    録装置において、 前記給送手段と前記ワイピング動作手段とを同時に駆動
    するか否かを、前記駆動源の逆転量の大きさにより制御
    する制御手段を有することを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項1から12いずれか1項に記載
    のインクジェット記録装置において、 前記給送手段に、前記給送手段を駆動するための駆動源
    の正転動作、逆転動作いずれにおいても前記記録媒体を
    分離して給送する方向に動作させる伝達手段を有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のインクジェット記
    録装置おいて、 前記制御手段は、前記駆動源の逆転動作によって前記給
    送手段が動作するのと同時に、前記搬送手段を前記記録
    媒体が前記記録位置に搬送される方向と逆の方向に駆動
    させ、前記記録媒体の先端が前記搬送手段に突き当たっ
    た後に、前記駆動源を正転動作させて、前記搬送手段を
    前記記録媒体が前記記録位置に搬送される方向に駆動さ
    せることを特徴とするインクジェット記録装置。
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