JPH079680A

JPH079680A - インクジェットプリンタ装置

Info

Publication number: JPH079680A
Application number: JP14903793A
Authority: JP
Inventors: Tatsuhiko Oikawa; 達彦及川
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1993-06-21
Filing date: 1993-06-21
Publication date: 1995-01-13

Abstract

(57)【要約】【目的】インクジェットプリンタ装置の副走査駆動機
構の駆動源を印字ヘッドが非印字位置にある時、サブシ
ステム機構の駆動源として使用する。【構成】印字ヘッドが印字範囲にある時は、副走査機
構駆動用モータ１の動力は、ギア２，４，５を通して記
録紙の送り用として使用される。印字ヘッドが印字範囲
外にある時は、モータ１の動力がキヤ３，４（点線位
置）、ギヤ６を通してサブシステムの駆動、例えば、キ
ャッピング、ワイピング、気泡の排出用として使用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タ装置に関し、より詳細には、被記録材（記録紙）を搬
送する副走査駆動機構の駆動源を記録ヘッドのクリーニ
ング機構，インク乾燥防止機構，ノズル内気泡排出機構
等を駆動する駆動源としても使用できるようにし、もっ
て、部分点数を減らしたインクジェットプリンタ装置に
関する。

【０００２】

【従来技術】図２は、本発明が適用される一例としての
シリアルインクジェットプリンタ装置の概略斜視図で、
図中、１１は印写ヘッド、１２はキャリッジ、１３はガ
イドレール、１４はプラテン、１５は記録紙、１６はサ
ブシステム、Ａは印字範囲、Ｂはサブシステム範囲であ
る。周知のように、印写ヘッド１１はガイドキャリッジ
１２に搭載され、ガイドレール１３に支持されて、図示
しないモータ等の駆動源により矢印Ａ方向に走査（主走
査）出来る構造になっている。また、プラテン１４も図
示しないモータ等の駆動源により記録紙１５を矢印Ｂ方
向に搬送（副走査）する。サブシステム１６はインクジ
ェット方式のプリンタ特有なシステムであり、主に、印
字ヘッド１１の機能を経時的な変化のない安定したイン
ク噴射を行なえるようにする（インクジェットヘッドの
メンテナンス）ためのものである。

【０００３】図３は、サブシステム１６の主な機能をブ
ロックで示したもので、図中、１７はインクタンク、１
８はインク残量検知ユニット、１１は印字ヘッド、１９
はキャップ、２０はポンプ、２１は排インクタンク、２
２はワイピングブレート、２３，２３′はチューブであ
る。印字用インクは、インクタンク１７からインク残量
検知ユニット１８を通して印字ヘッド１１へと送られ
る。この系路をインク共給系と言い、一体型や、図のよ
うにチューブ２３で別々に配置されたものをつないだセ
パレート型のものがある。

【０００４】キャップ１９は、印字ヘッド１１のインク
が乾燥するのを防止するためのもので、非印写時は印字
ヘッド１１に密着されている。ポンプ２０は、非印写
時、インクタンク１７内のインクを、これら印字ヘッド
１１及びキャップ１９を通して吸引する為のポンプであ
り、排インクタンク２１はインク吸引後の廃インクを留
めておくタンクである。ワイピングブレード２２は印字
ヘッド１１のノズル面に付いたインクを払きとる為のブ
レードで、キャップ１９とワイピングブレード２２は印
字ヘッド１１に対してそれぞれ、矢印Ｃ、矢印Ｄの方向
に動作をする。

【０００５】図４は、キャップ１９とワイピングブレー
ド２２の動作説明をするための図で、図中、２４はカ
ム、２５はキャップレバー、２６は支点、２７はカム、
２８はワイピングレバー、２９は支点である。キャップ
１９はキャップレバー２５に支持され、支点２６を介し
てカム２４に接続されている。必要に応じてカム２４を
回転させるとキャップレバー２５が回動し、キャップ１
９は印字ヘッド１１に対して矢印Ｃ方向に移動し、印字
ヘッド１１の開放及び密閉を行なう事が出来る。又、ワ
イピングブレード２２はワイピングレバー２８に支持さ
れ支点２９を介しカム２７に接続されているので、カム
２７の回転によりワイピングブレード２２は矢印Ｄ方向
に移動し、印写ヘッド１１のノズル面を清掃することが
出来る。この様に、キャップ１９及びワイピングブレー
ド２２を移動させる為にカム２４及びカム２７を回転さ
せる為の駆動源が必要である。

【０００６】図５は、印写ヘッド１１のノズル部を拡大
して示す図で、図中、３０は気泡、３１はインクであ
る。図のように、インク３１中に気泡３０が生じると、
この気泡３０により、安定した印字が妨害される為、気
泡３０を排出上せる必要があり、定期的又は異常発生時
にポンプ２０を働かせて気泡３０を排出させる。気泡３
０を排出させるには、例えば、図６に示すようなキャッ
プ１９（図６において、（ａ）は断面図、（ｂ）は正面
図である）を、印写ヘッド１１に対して密着させ、ポン
プ２０を作動させチューブ２３′を介入してインク３１
とともに気泡３０を排出する方法がある。

【０００７】図７は、ポンプ２０にチュービングポンプ
を利用した例を示す図で（図（ａ）は図（ｂ）のａ−ａ
線断面図、図（ｂ）は図（ａ）のｂ−ｂ線断面図であ
る）、図中、３２はシャフト、３３ａ，３３ｂ，３３ｃ
はローラー、３４はギヤで、周知のように、チューブ２
３をローラ３３ａ，３３ｂ，３３ｃによって圧接しなが
ら回転する事により、矢印方向（ローラ回転方向）にイ
ンクをローラとローラにはさまれた量搬送するものであ
る。このポンプの場合にもギア３４から、シャフト３２
を介してローラ３３を回転させる為に駆動源が必要であ
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前記従来技術による
と、インクジェットプリンタの記録紙送りの副走査やキ
ャリッジ１２の主走査以外にも、キャップ１９，ワイピ
ングブレード２２，ポンプ２０等を働かす為に、それぞ
れカム２４、カム２７、ギヤ３４を動かす駆動源が必要
となり、これらの駆動源を別に設けることは、コストア
ップの原因となり、或いは、コンパクト化の障害とな
る。本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもの
で、特に、記録紙送りモータをキャリッジ１２の位置に
よって、記録紙送りとサブシステム用に切り替えて使う
ようにしたインクジェットプリンタ装置を提供すること
を目的としてなされたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、印字ヘッドを搭載したキャリッジを移動
させる主走査駆動機構と、被記録材を搬送する副走査駆
動機構を具備し、前記印字ヘッドのノズルから記録液を
吐出し、液滴として飛翔させて前記被記録材に付着さ
せ、付着した液滴のドットにより画像を形成するインク
ジェットプリンタ装置であって、前記印字ヘッドのイン
ク乾燥防止機構、クリーニング機構、ノズル内気泡排出
機構等を有するインクジェットプリンタ装置において、
前記副走査駆動機構の駆動源を前記インク乾燥防止機
構，クリーニング機構，ノズル内気泡排出機構等の各駆
動源として前記被記録材を搬送する駆動源より切替えて
使用可能としたことを特徴とするものである。

【００１０】

【作用】キャリッジの位置により、副走査駆動機構の駆
動源を記録紙搬送用から印字ヘッドのメンテナンス用に
切り換え、単一の駆動源を複数の用途に共通使用可能と
する。

【００１１】

【実施例】図２の範囲Ａは、通常、記録紙に印写してい
る時に印写ヘッド１１が移動する範囲であり、この範囲
で用紙送りが行われる。範囲Ｂは、サブシステムの機能
（キャッピング、ワイピング、インク吸引等）の各動作
を行う範囲であり、印字ヘッドがこの範囲Ｂ内にある時
は、用紙送りの動作は行なわない。本発明は、この事を
利用し、用紙送りの用の駆動源（モータ）を、印写ヘッ
ド１１が範囲Ａ内にある時は、用紙送り用の駆動源とし
て有効に作用し、範囲Ｂ内にある時は、用紙送りを不能
とし、用紙送り用モータをサブシステム用の駆動源とし
て使うものである。

【００１２】図１は、本発明の一実施例を説明するため
の要部構成図で、図中、１はモータ、２、３はギヤ、４
は切り替えギヤ、５は記録紙送り用ギヤ、６はサブシス
テム用ギヤ、７は切り替えレバー、８は支点、９はシャ
フト、１０は制御バネである。

【００１３】図１において、記録紙送りモータ１にはギ
ヤ２と３が固定されており、モータ１の駆動によって回
転させられる。切り替えギヤ４は支点８を持った切り替
えレバー７によってシャフト９上を矢印方向に移動でき
る構造になっている。切り替えレバー７は、図示してい
ないが、本実施例ではキャリッジ１２と係合している構
造となっており、図２の範囲Ａではギヤ２→切り替えギ
ヤ４→用紙送りギヤ５と連結されて、モータ１の動力は
記録紙の搬送用として使用される。図２の範囲Ｂにキャ
リッジ１２がくると、キャリッジ１２が切り替えレバー
７を図１の点線の位置（ギア３とサブシステムギヤ６と
をつなぐ位置）に移動させ、モータ１の動力をギヤ３→
切り替えギヤ４→サブシステムギヤ６と伝達する。

【００１４】サブシステムのキャッピング、インクの吸
引、ワイピングのそれぞれの駆動タイミングは、例え
ば、印字ヘッド１１にキャップ１９を密着させる、
ポンプ２０を駆動してインク吸引をする、印字ヘッド
１１からキャップ１９を離す、ポンプ２０を止める、
ワイピングブレード２２でノズル面をきれいにする
等、が考えられるが、ポンプ２０はサブシステムの駆動
時の最初から最後まで回しっぱなしでもかまわない（ポ
ンプを回しっぱなしにすると、、が無くなり、キャ
ップ１９が印字ヘッド１１に密着しているときには、常
に吸引することになる）。

【００１５】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によると、キャリッジ位置によって、副走査駆動機構用
の駆動源を用紙送り用とサブシステム用に切り替えて使
用できるため、駆動源の数を減らし、構造を簡単にする
ことができる。更には、駆動力の伝達を変えるための簡
単な機構の追加により駆動源を幾つか省略でき大きなコ
ストダウンが可能になる等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を説明するための要部概略
構成図である。

【図２】本発明が適用される一例としてのプリンタの
概略構成図である。

【図３】サブシステムの概略を説明するためのブッロ
ク図である。

【図４】サブシステムの概略を説明するための構成図
である。

【図５】印字ヘッドのノズル部の一部を拡大して示す
図である。

【図６】キャップの一例を示す拡大図である。

【図７】ポンプの一例を示す構成図である。

【符号の説明】

１…モータ、２、３…ギヤ、４…切り替えギヤ、５…用
紙送りギヤ、６…サブシステム送りギヤ、７…切り替え
レバー、８…支点、９…シャフト、１０…制動バネ、１
１…印字ヘッド、１２…キャリッジ、１３…ガイドレー
ル、１４…プラテン、１５…記録紙、１６…サブシステ
ム、１７…インクタンク、１８…インク残量検知ユニッ
ト、１９…キャップ、２０…ポンプ、２１…排インクタ
ンク、２２…ワイピングブレード、２３，２３′…チュ
ーブ、２４…カム、２５…キャップレバー、２６…支
点、２７…カム、２８…ワイピングレバー、２９…支
点、３０…気泡、３１…インク、３２…シャフト、３３
…ローラ、３４…ギヤ。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印字ヘッドを搭載したキャリッジを移動
させる主走査駆動機構と、被記録材を搬送する副走査駆
動機構を具備し、前記印字ヘッドのノズルから記録液を
吐出し、液滴として飛翔させて前記被記録材に付着さ
せ、付着した液滴のドットにより画像を形成するインク
ジェットプリンタ装置であって、前記印字ヘッドのイン
ク乾燥防止機構、クリーニング機構、ノズル内気泡排出
機構等を有するインクジェットプリンタ装置において、
前記副走査駆動機構の駆動源を前記インク乾燥防止機
構，クリーニング機構，ノズル内気泡排出機構等の各駆
動源として前記被記録材を搬送する駆動源より切替えて
使用可能としたことを特徴としたインクジェットプリン
タ装置。